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資料4 新潟県の教育の現状
資料4 新潟県の教育の現状 ~総合教育会議資料~ 新潟県教育委員会 平成27年4月9日 1 ① 児童生徒数、学校数の状況 児童生徒数、学校数の推移(特別支援学校児童生徒数) (コメント)・本県の児童生徒数は年々減少し、現状の学校規模を維持することが困難になってきている。そのた め、高等学校再編整備や学校の統廃合等が課題になっている。 ・一方、特別支援学校等の児童生徒数は年々増加しており、特別支援学校・学級の整備が課題となっ ている。 1 1 児童生徒数、学校数の状況 ② 平成27年度小学校6学級以下の学校と中学校3学級以下の学校数の市町村別状況 120 校 100 80 60 40 20 小学校 6学級以 □7学級以上 新潟市 粟島浦村 関川村 阿賀町 聖籠町 胎内市 阿賀野市 佐渡市 五泉市 村上市 新発田市 刈羽村 津南町 湯沢町 出雲崎町 田上町 弥彦村 南魚沼市 魚沼市 燕市 見附市 十日町市 加茂市 小千谷市 柏崎市 三条市 長岡市 妙高市 糸魚川市 上越市 60 校 50 40 30 20 10 上 6学級以 下 ■6学級以下 中学校 3学級以 □4学級以上 新潟市 粟島浦村 関川村 阿賀町 聖籠町 胎内市 阿賀野市 佐渡市 五泉市 村上市 新発田市 刈羽村 津南町 湯沢町 出雲崎町 田上町 弥彦村 南魚沼市 魚沼市 燕市 見附市 十日町市 加茂市 小千谷市 柏崎市 三条市 長岡市 妙高市 糸魚川市 上越市 (コメント)・小学校482校中、6学級以下の学校数は270校で、全体の56.0%を占める。 上 3学級以 下 ■3学級以下 【新潟県教育委員会調べ】 ・中学校229校中、3学級以下の学校数は50校で、全体の21.8%を占める。 ・小学校で6学級以下の学校が県平均の56.0%を上回る市町村は、16市町村(上越市、糸魚川市、 妙高市、三条市、柏崎市、小千谷市、十日町市、南魚沼市、出雲崎町、津南町、新発田市、村 上市、佐渡市、阿賀野市、阿賀町、粟島浦村)である。 ・中学校で3学級以下の学校が県平均の21.8%を上回る市町村は、12市町村(上越市、柏崎市、 加茂市、十日町市、魚沼市、南魚沼市、出雲崎町、村上市、佐渡市、胎内市、阿賀町、粟島浦 村)である。 2 1 児童生徒数、学校数の状況 ③ 中学校卒業者数及び高等学校数 80000 200 (人) (校) 70,499 70000 69,447 175 ○ 154 60000 ○ 156 公立高校数 145 ※ 平成27年度以降の中学校卒業者数は、 推計値である。 平成27年度以降の高校進学者数は、 高校進学率99.4%として算定した。 150 公立高校には中等教育学校も含み、 分校も1校とカウントする。 中学校卒業者数 50000 125 44,794 41,622 40000 100 96 高校進学者数 中学校卒業者数 30000 75 高校進学者数 22,252 20000 17,364 10000 50 25 私立高校数 13 12 16 13 0 0 S28 S29 S30 S31 S32 S33 S34 S35 S36 S37 S38 S39 S40 S41 S42 S43 S44 S45 S46 S47 S48 S49 S50 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 70 歳 60 歳 ※ 年齢及び学年は、平成26年度におけるものである。 50 歳 40 歳 30 歳 20 歳 高 校 1 年 中 学 3 年 中 学 2 年 中 学 1 年 小 学 6 年 小 学 5 年 小 学 4 年 小 学 3 年 小 小 学 学 2 1 年 年 年度 【出典:新潟県教育委員会調べ】 (コメント)・中学校卒業者は、昭和38年の70,499人をピークに減少を続け、平成26年3月には22,252人 となり、平成40年3月には17,364人となる見込みである。 ・高等学校数は、公私立あわせて、ピーク時の昭和40年に169校(公立156校、私立13校)で あったものが、平成26年度には、112校(公立96校、私立16校)となった。 3 1 ④ 児童生徒数、学校数の状況 県立高等学校の学科別募集定員の推移 【全日制、学科系別】 35000 (人) 専門学科 ○ 募集定員は、平成元年30,325人から 平成27年15,630人で、14,695人減少し、 年あたりの減少幅は、▲565人となる。 30000 総合学科 その他学科 25000 普通科 20000 15000 10000 62.5% 63.5% ○ 62.4% 65.8% 62.5% 64.0% 61.9% 普通科比率が最も高いのは平成15年(65.8%) 5000 ○ 普通科比率 平成元年(63.5%) ⇒ 平成27年(61.9%) 0 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 年度 【出典:新潟県教育委員会調べ】 (コメント)・県立高校の普通科比率は、平成15年度の65.8%が最も高く、その後は専門学科の比率が徐々 に高まっている。 4 2 ① 卒業後の状況 進路状況の推移 県立高等学校及び中等教育学校卒業生の進路状況の推移 【大学等進学状況調査】 大学等進学者 H 1 6.3月 2 6 ,193人 予備校 38.3 H 1 7.3月 2 5 ,377人 5.7 40.3 H 1 8.3月 2 4 ,616人 専修学校等 H 1 9.3月 2 3 ,714人 3.7 48.7 H 2 1.3月 2 1 ,845人 49.0 4.0 H 2 2.3月 2 1 ,814人 48.4 4.3 H 2 3.3月 2 0 ,986人 47.6 46.4 H 2 5.3月 2 1 ,640人 45.7 H 2 6.3月 2 0 ,091人 0% 10% 20% 18.2 5.4 98.3% 19.2 4.4 99.0% 19.7 3.7 99.0% 18.8 4.4 99.0% 15.6 4.6 99.0% 16.5 4.5 99.1% 28.5 16.8 4.3 99.1% 29.3 17.0 3.9 99.3% 28.1 18.5 3.0 99.4% 27.1 26.9 4.1 2.7 40% 98.3% 23.8 4.0 30% 6.3 18.3 24.5 4.5 47.7 98.0% 25.5 3.4 50% 60% 入学時の 高等学校等 進学率 7.2 28.5 H 2 0.3月 2 2 ,813人 H 2 4.3月 2 1 ,317人 17.7 30.1 4.1 47.2 左記以外 31.1 5.0 43.8 就職者 70% 80% 90% 100% ※ H20以降は中等教育学校の卒業者を含む数 予備校:専修学校(一般) 専修学校等:専修学校(専門)+公共職業能力開発施設+各種学校 (コメント)・本県の進路状況として、専修学校等の比率が全国的にも高く(H26年度 進学率全国1位)、就職者の比率も2割弱で推移している。 専修学校(専門課程) 5 2 ② 卒業後の状況 国公立大学等進学状況の推移 (コメント)・平成26年春の大学進学率は47.7%(前年度比2.0ポイント増)であり、現役の国公立大学進学者 数は2,424人(大学等進学状況調査)であった。また現役・浪人を合わせた医学部医学科への進 学者数は106人となった。 6 2 ③ 卒業後の状況 大学等進学者数・専門学校等進学者数・就職者数の県内割合の推移 【学校基本調査、大学等進学状況調査】 大学等進学者 卒業年 (平成) 卒業者数 (人) 専修学校(専門課程)進学者 県内進学者 (人) 県内進学率 (%) (人) 県内進学者 (人) 就 県内進学率 (%) 職 者 (人) 県内就職者 (人) 県内就職率 (%) 元 32,933 6,382 1,964 30.8 5,505 3,065 55.7 15,461 11,276 72.9 5 34,474 8,449 2,829 33.5 7,299 4,566 62.6 12,707 10,066 79.2 10 30,593 10,331 3,740 36.2 7,435 4,947 66.5 7,875 6,935 88.1 15 27,085 10,078 3,604 35.8 7,892 6,204 78.6 4,607 4,084 88.6 20 22,813 11,121 4,351 39.1 5,281 4,530 85.8 4,486 4,066 90.6 25 21,640 9,880 3,915 39.6 6,053 5,315 87.8 3,689 3,439 93.2 26 20,091 9,582 3,683 38.4 5,410 4,746 87.7 3,721 3,467 93.2 ▲ 12,842 3,200 1,719 7.6 ▲ 95 1,681 32.0 ▲ 11,740 ▲ 7,809 20.3 対元年度 増減 (コメント)・平成26年度の大学進学者数、専修学校(専門課程)進学者数及び就職者数における県内の割合は、 平成元年度と比べ、それぞれ7.6ポイント、32.0ポイント、20.3ポイントと上昇している。 ・県内高校生の県外大学等への進学に伴う人口の社会減が問題。 7 3 学力の状況(小・中学校) (コメント)・本県児童生徒の学力は全国学力学習状況調査によると、小学校では平成24年度から上昇に 転じており、平成26年度も良好な状況を維持している。また、中学校では、数学の低下傾 向が改善され、平成26年度は国・数ともにほぼ全国水準となっている。 ・「平均1時間以上勉強している児童生徒の割合」は、中学校では全国平均を大きく下回っ ている。また、県内の小・中学校の比較においても、中学校の割合が小学校よりも少なく なっており、中学生の家庭学習に課題がある。 8 4 キャリア教育の現状 (コメント) ・自らの生き方や価値観にふさわしい進路を 主体的に考える生徒の割合が高くなってき ている。 ・依然、3年後の離職率が高いことから、イ ンターンシップの充実も含めた、早期から のキャリア教育の充実が必要。 9 5 ① 問題行動の状況 不登校児童生徒数・中途退学者数 (コメント)・不登校児童生徒数の割合は、全国平均とほぼ同じ傾向であり、依然として高い水準である。 ・当県の公立高等学校の中途退学者は高校1年生が多く、中退の理由としては進路変更や学校生 活・学業不適応等が多くなっており、中学校と連携した進路指導の充実や高校1年生に対する 適応指導、個々の生徒に応じた支援を行う必要がある。 10 5 ② 問題行動の状況 いじめ認知件数・暴力行為発生件数 (コメント) ・いじめ認知件数は、平成19年度をピークに減少傾 向にあったが、平成23年度に他県で発生した自殺 案件を契機にいじめへの関心が高まり、増加した。 いじめを見逃さず、早期発見・即時対応により解 消を図ることが重要。 ・学校内外の暴力行為の発生件数は、平成20年度を ピークにここ数年は減少傾向にあったが、平成25 年度は増加した。 11 6 体力・運動能力の状況 (コメント)・平成26年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査では、小5・中2の男女とも全種目で全国平均 値を上回り、全国上位を占めている。 ・新潟県体力テストの結果では、体力が最も高いといわれている昭和60年頃の全国平均値に達して いない種目があることから、体力向上に向けた取組の充実が必要。 12 7 教育関連の国の動き 中央教育審議会 教育再生実行会議 ○ 21世紀の日本にふさわしい教育体制の構築、教育再生 の実行に向け、教育改革推進のため開催(H25.1.15閣議決定) 第一次提言(平成25年2月26日) いじめの問題等への対応について ・道徳教育の抜本的改善・充実 ・いじめ対策、体罰禁止の徹底 ○ 第7期(H25.2.15~H27.2.14)の主な答申等 (H27.2.27 審議会資料掲載事項) 「第2期教育振興基本計画について(答申)」 ➢「いじめ防止対策推進法」施行 (H25.9.28) 第二次提言(平成25年4月15日) 教育委員会制度等の在り方について ・地方教育行政の権限と責任の明確化 ➢「地教行法一部改正」施行 第三次提言(平成25年5月28日) これからの大学教育等の在り方について (H27.4.1) ・グローバル化に対応した教育環境づくり ・イノベーション創出のための教育 (平成25年4月25日) ・「自立・協働・創造」の理念のもと、「社会を生き抜く 力の養成」等、4つの方向性を提言 「今後の地方教育行政の在り方について(答申)」 (平成25年12月13日) ・首長、教育長、教育委員それぞれが期待される本来の役 割を十分に発揮していくための教育委員会制度案を提言 「大学のガバナンス改革の推進について(審議まとめ)」 (平成26年2月12日) ・学長のリーダーシップの確立、教授会の役割の明確化等 戦略的に大学をマネジメントできる体制の構築を提言 第四次提言(平成25年10月31日) 高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について 「道徳に係る教育課程の改善等について(答申)」 第五次提言(平成26年7月3日) 今後の学制等の在り方について 「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた 高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体 的改革について(答申)」(平成26年12月22日) ・高校教育の質の向上(達成度テスト(基礎レベル)の創設等) ・大学の人材育成機能の強化 ・大学入学者選抜改革(達成度テスト(発展レベル)の創設等) ・新しい時代にふさわしい学制(小中一貫校、職業教育等) ・教員免許制度の改革 第六次提言(平成27年3月4日) 「学び続ける」社会、全員参加型社会、 地方創生を実現する教育の在り方について ・社会人が大学で勉強できる教育プログラム・経済的支援の充実 ・放課後や土曜日等の学習支援の取組支援、促進 ・コミュニティ・スクールの全校導入 (平成26年10月21日) ・「特別の教科 道徳」(仮称)として、目標や指導方法 等の見直し、検定教科書の導入、評価の充実等を提言 ・目指す未来の姿を明らかにした上で、高等学校教育、大 学教育、大学入学者選抜の一体的・抜本的な改革を提言 「子供の発達や学習者の意欲・能力等に応じた柔軟 かつ効果的な教育システムの構築について(答申)」 (平成26年12月22日) ・小中一貫教育の制度化、大学への飛び入学者に対する高 等学校の卒業程度認定制度等について提言 13 今後目指す 人づくりの姿 ~一人一人の個性を尊重し、伸ばしていく教育の推進~ ふるさとへの愛着と誇りを胸に、 粘り強く挑戦し未来を切り拓く、たくましいひとづくり 個を伸ばす教育 基本 理念 新潟県教育振興基本計画施策体系 基 本 方 針 施 策 の 展 開 方 向 1 学ぶ意欲を高め、確かな学力を育成する教育の推進 2 豊かな人間性や社会性の基礎をはぐくむ幼児教育の充実 Ⅰ 学ぶ意欲を高め確かな学 力等を育成する教育の推進 3 豊かな心、倫理観、規範意識などをはぐくむ教育の推進 4 健康でたくましい心身をはぐくむ教育の充実 5 家庭や地域と連携した魅力と活力ある学校づくりの推進 6 一人一人の教育的ニーズに応える特別支援教育の推進 7 私学教育の振興 1 郷土愛を軸としたキャリア教育の推進 Ⅱ キャリア教育の推進 2 グローバル化に対応した教育の推進 3 ICT教育の推進 4 持続可能な社会を構築する教育の推進 Ⅲ 高等教育(大学院・大 学・専修学校等)・研究機 能の充実 Ⅳ 学び続ける生涯学習環境 づくり 1 魅力ある県内大学・短大の充実 2 県立高等教育機関の充実 3 多様な分野での職業能力の養成 1 「少子高齢社会への対応」を踏まえた支え合うひとづくり 2 活力ある地域づくりに向けた「地域社会と学校の連携」の促進 3 「将来に希望の持てる魅力ある新潟県の実現」に向けた学びの場の充実 4 「多様な主体の連携・協働」による生涯学習の環境づくり Ⅴ 地域の魅力を高める文 化・スポーツの振興 1 佐渡世界遺産登録の推進 2 文化財の保護・活用 3 県民が芸術文化に親しむ機会の提供 4 競技スポーツの振興 1 学校施設の耐震対策の推進 Ⅵ 安全・安心な学校づくり 2 安全・安心な環境づくりと防災教育等の推進 3 信頼される学校をつくる生徒指導体制の充実 4 児童生徒や保護者の信頼に応える教職員の資質能力の向上 5 教育機会の均等の確保 14