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24 入学年度 区 分 授業科目 区 分 学 年 授業科目 単 位 数 学 期 担当教員
入学年度 区 分 授業科目 区 分 学 年 基 礎 2年 授業科目 単 位 数 学 期 担当教員(所属等) 2 前 鈴木晋介 25年度以降 22 ~ 24年 比較宗教論 21年度以前 <授業目的> 「宗教」とは何か?「かみさまはいるのか?」、 「来世は在るのか?」。これらの問いに即答することは 難しい。そもそも「いる」 ・ 「在る」の意味すら考え始めるとこれは相当に泥沼だ。そこで私たちはアプ ローチの仕方を変えてみよう。少なくとも確かなことがある。それは、いま私たちが「宗教」と漠然と 呼んでいる多様な事象を、人類が長い時間をかけて構築してきたということ。人類とはむろん他人事 ではない。「困ったときの神頼み」なんて言ってみたり、正月に初詣に繰り出したかと思えばクリスマ スにもなんだか特別な気分になり、法事となれば親族が集う ... そう、人類とはわたしたちのことだ。 「身の回り」に目を向けてみよう。そして世界が多様に築き上げてきた「身の回り」に比較の目を向けて いこう。本講義の目的は大きく二つある。ひとつは世界の様々な宗教に関する基礎的知識を獲得する こと。もうひとつは、私たちの素朴な宗教観を相対化し、宗教というものに対する視界を広げること である。本講義では、全体を大きく二つのパートに分けて講義を行う。第Ⅰ部では宗教現象にアプ ローチする社会科学的な視角を提示した後、いわゆる世界の三大宗教(キリスト教、イスラーム、仏 教)を取り上げ、映像資料を用いながら多様な宗教世界を概説する。第Ⅱ部では「呪術」や「占い」など のトピックを取り上げながら、宗教現象の広がりに目を向けていく。 <各回毎の授業内容> 第Ⅰ部世界の宗教を探訪する 1.イントロダクション:宗教現象へのアプローチ 2.宗教現象に対する社会科学的視角 3.宗教の分類をめぐって 4.キリスト教の世界⑴:歴史、教え、実践 5.キリスト教の世界⑵:絵画でみる聖書の世界 6.イスラームの世界⑴:歴史、教え、実践 7.イスラームの世界⑵:日本に暮らすムスリムたち 8.仏教の世界⑴:歴史、教え、実践 9.仏教の世界⑵: 「ブッダ」の生涯 10.仏教の世界⑶:上座部仏教の世界 第Ⅱ部 宗教現象の裾野の広がり 11.宗教の原初形態をめぐって⑴:考古学的考察 12.宗教の原初形態をめぐって⑵:人類学的考察 13.科学・呪術・宗教 14.グローバル化と宗教:スリランカにおける布袋像の増殖 15.スリランカの占星術と生活世界 16.レポート <成績評価方法> (講義最終日のレポート 70 %、授業内小レポート 15 %、出席 15%) <教科書・参考文献> 教科書はとくに指定しない。参考文献は講義中に随時指示する。 <受講に当たっての留意事項> 本講義では講義に出席し、自分なりに思考するプロセスが最も重要となる。 <学習到達目標> 宗教現象を理解する社会科学的視角を養い、現代世界の諸宗教に関する基礎的知見を身につける。 24