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訪問介護(PDF:135KB)

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訪問介護(PDF:135KB)
平成 21 年 5 月 1 日作成
介
護
(
保
険
給
訪
問
介
付
護
Q&A
)
平成 21 年 5 月 1 日作成
( vol.3 )
1/26
平成 21 年 5 月 1 日作成
《訪問介護》
<一般的事項>
・・・・・
P5
Q1
別居親族へのサービス提供について
Q2
訪問介護医療費控除の対象となるのか。また、特別地域加算も含まれるのか
Q3
給付対象となる訪問介護と個人契約の家政婦によるサービスの同時利用は可能か
Q4
整体療術師等が訪問してマッサージをした場合、身体介護を算定できるか
Q5
ショートスティの付き添いをヘルパーに依頼した場合、訪問介護費は算定できるか
Q6
訪問介護の際に理美容サービスを提供した場合、その時間は介護報酬を算定してよいか
Q7
生活援助中心型を算定するに当たり方針等の明確さについての、具体的内容について
Q8
複数の要介護高齢者がいる世帯に 1 人のヘルパーが派遣される場合の取り扱い
Q9 1 回の訪問介護を複数の事業者により提供する場合の取り扱いについて
Q10 1 人のヘルパーが複数の利用者に対してサービスを提供する場合の具体的内容について
Q11 訪問介護の所要時間について
Q12 算定する時間の間隔は概ね 2 時間以上とされているが、その具体的な内容について(削
除)
Q12 概ね 2 時間未満の間隔とは、いつからいつまでを指すのか
Q13 特段の専門的配慮をもって行う調理に該当するものはどのようなものか
Q14 特段の専門的配慮を持って行う調理は医師の診断書や管理栄養士の指示書等が必要か
Q15 2 人のヘルパー等による訪問介護の算定方法について
Q16 入浴介助については、ヘルパーを最初から 2 人派遣としてよいか
Q17 深夜 2 人でサービス提供を行った場合、2 人分の報酬を算定できるか
Q18 自立支援のための見守り的援助の具体的な内容について
Q19 早朝・夜間・深夜の取り扱いについて
Q20 同一利用者が同一時間帯に訪問介護と他のサービスを同時に利用できるか
Q21 サービス提供記録は毎日変化がない場合でも記入は必要か
Q22 訪問介護計画の同意の方法について
Q23 糖尿病等でカロリー計算等が必要な場合は身体介護で算定できるか
Q24 救急車に同乗して病院まで付き添った場合、救急車を公共の乗り物としてよいか
Q25 同一ヘルパーによる介護保険サービス・対象外サービスを継続して利用できるか
Q26 ヘルパーによる医療行為はできないが、家族から強い希望があった場合の対応は
Q27 ヘルパーは ALS 患者等のたんの吸引は行えるか
Q28 訪問介護計画作成時にサービス提供責任者の留意点は
Q29 3 級ヘルパーの当該事業所以外での勤務は可能か
Q30 常勤換算方法によるサービス提供責任者の具体的配置について
Q31 サービス提供責任者を最低基準配置の場合、非常勤の訪問介護員でよいか
Q32 非常勤のサービス提供責任者が他の事業所で勤務することは可能か
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平成 21 年 5 月 1 日作成
(特定事業所加算及びサービス提供強化加算について) ・・・・・
Q1
算定要件について
Q2
加算を取得したうえで、利用者に対する負担軽減は可能か
P15
Q31 実人員に占める重度者の割合の具体的算定方法は(削除)
Q32 重度対応の算定について(削除)
Q33 介護福祉士の経験年数について(削除)
Q3
介護福祉士等の資格の具体的取扱いについて
Q4
計画的な研修の実施の要件は
Q5
定期的な健康診断の実施に係る要件について
Q6
同一法人における勤続年数の通算について
Q7
産休や病欠の取扱いについて
Q8
EPA 研修は対象となるのか
Q9
特定事業所加算の届出の留意事項について
Q10 サービス提供責任者要件が月の途中で満たさなくなった場合の算定方法は
Q11 重度用介護者等対応要件の割合算出で、利用回数による方法は可能か
Q12 障害者自立支援法における指定を合わせて行っている場合の取扱いについて
Q13 届出に関する留意事項について
(緊急時訪問介護加算及び初回加算について) ・・・・・
Q1
緊急時訪問介護加算時における訪問介護の所要時間の決定について
Q2
緊急時訪問介護加算の算定時、訪問介護計画等の修正は必要か
Q3
訪問時に利用者が急変した場合は、緊急時訪問介護加算の対象となるか
Q4
初回加算の具体的内容について
Q5
利用者の同意は必要か
Q6
身体介護に引き続き生活援助を行った場合の算定について
<外出・通院介助> ・・・・・
P19
P21
Q1 通院・外出介助において、2 人のヘルパー等が必要となった場合の取り扱いについて
Q2
通院介助について、効率的なサービス提供の観点からの算定方法について
Q3
交通機関を利用して外出介助を行った際の、交通機関の料金は利用者の負担か。
Q4
公共交通機関による通院・外出介助について
Q5
通院・外出介助における受診中の待ち時間の取り扱いについて
Q6
介護タクシーを運転中の介護報酬の算定について
Q7
通院・外出介助サービスの前後に行われるサービスについて
Q8
遠距離の通院・外出介助に対するサービス提供拒否は正当な事由になるか
Q9
乗り合い形式による通院・外出介助について
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平成 21 年 5 月 1 日作成
Q10 利用者が希望する外出は、訪問介護費を算定できるか
Q11 夫が妻の病院見舞いは外出介助で算定可能か
Q12 障害者団体が企画した活動に参加する場合は
Q13 銭湯介助について
Q14 散髪のための外出介助について
Q15 プールでリハビリを行う場合、施設内の移動介助は算定できるか
Q16 タクシーを使って病院への通院介助をした場合、身体介護の単位で算定出てよいか
Q17 タクシーチケットを利用した場合の同乗のヘルパーの算定について
Q18 NPO 法人の送迎ボランティアの車は公共交通機関か
<乗降介助>
・・・・・
P25
Q1
複数の医療機関への移送に伴う介護で通院等のための乗降車の介助を算定できるか
Q2
乗降車の介助の前後に連続して行われる外出に直接関連する身体介護の算定方法は
Q3
介護タクシーにおける受診中の待ち時間の取り扱いについて
Q4
要支援者に対する通院等のための乗車又は降車の介助について
Q5
通院等のための乗車介助の前後に行われる訪問介護費の算定方法は
Q6
別に同乗するヘルパー等が移送中に介護を全く行わない場合の取り扱いについて
Q7
乗降介助における居宅サービス計画上の位置づけが適切でない場合について
Q8
乗降介助の算定について、退院時の利用はできないか
Q9
乗降介助により利用者を自宅に送ったあと、ヘルパーが薬を取りにいった場合の算定は
Q10 往路は家族等が対応し、復路は通院等のための乗降車の介助の算定は可能か
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平成 21 年 5 月 1 日作成
《訪問介護》
<一般的事項>
Q1
同居家族にヘルパーとしてサービス提供することは禁止されているが、同居家族とは、要
介護者と同一の居宅に居住していることで、別居の家族に対するサービス提供は可能か
A 同居家族により行われる形式は厚生省令で禁止されている。別居親族によるサービスの提供
については、一律には禁止されていないが、①家族介護との区別がつきにくい、②外部の目が
届きにくくなる等の理由から、サービスの質の低下につながることが懸念される。
区としては、介護保険が、社会全体で支えるための制度であることを踏まえ、不適切なサー
ビス提供は制限するが、その必要性が認められる場合は可能とする。必要性が認められる場合
とは、認知症の症状を有する利用者で、当面の間、別居親族である訪問介護員等が対応する必
要がある場合などを想定している。別居家族によるサービス提供については、事前に区に協議
すること。
Q2
訪問介護は医療費控除の対象となるのか。また、特別地域加算も含まれるのか
A 訪問介護(生活援助を除き、訪問入浴、通所介護、短期入所生活介護についても同様)につ
いては、以下の場合に医療費控除の対象となる。
① 居宅介護支援事業所が作成した居宅サービス計画(区に届出の自己作成計画を含む)に基
いたサービス提供であること。
② 居宅サービス計画に医療系在宅サービス(訪問看護(老人保健や医療保険の訪問看護を含
む)、訪問リハ、居宅療養管理指導、通所リハ、短期入所療養介護)のいずれかが位置づ
けられていること。
居宅療養管理指導や老人保健法による訪問看護は、居宅サービス計画への記載を必要としな
いため、居宅介護支援事業所はサービス提供表の欄外に記載等の方法で連絡を行う必要がある。
Q3
給付対象となる訪問介護を1日に数時間組み込み、24 時間のうち残りの時間を利用者
とヘルパー個人との間で家政婦として契約し、いわゆる住み込みによるサービス提供を行う
ことは可能か
A 適切なケアマネジメント及びそれに基づく適正な訪問介護を確保していれば、いわゆる住み
込みにより同一介護者が訪問介護を 1 日に数時間行い、24 時間のうちの残りの時間を家政婦
として家事や介護のサービスを行う場合であっても、訪問介護に係る部分についての介護報酬
を算定できる。
具体的には、
① 要介護度が4若しくは5の者又は認知症により徘徊、異食、不潔行為、火の不始末など
が見られるなど、常時見守り等が必要である者
② 独居又は独居に準ずる状態(「準ずる状態」とは、同居者が要介護者である場合等介護が
できない状態を言う。)にある者
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平成 21 年 5 月 1 日作成
のいずれも満たす利用者に、下記の1∼3の全ての条件を満たした場合にのみ算定する。
1
居宅サービス計画、訪問介護計画の作成にあたっては、
① 訪問介護としてのサービスと家政婦としてのサービスとの違いを明確にしたうえで、そ
の双方について、居宅サービス計画上に明確に位置づけられていること。
② 訪問介護のみのサービス提供ではなく、訪問看護等他の介護保険給付対象サービスが提
供されるよう、主治医等の意見を踏まえた居宅サービス計画が作成されていること。
③ 身体介護、生活援助及び家政婦サービスを明確に区分した上で、身体介護及び生活援助
についてそれぞれどれくらい必要かを把握し、訪問介護計画に反映させること。
2
訪問介護サービス提供の透明性を確保するため、以下の体制がとられていること。
① 介護者が所属する訪問介護事業者に、併設していない居宅介護支援事業者によりケアマ
ネジメントが行われ、モニタリングにより身体介護、生活援助又は家政婦サービスが明
確に区分されていることが確認できること。
ただし、併設している場合であっても、介護報酬の算定を行っている実態が既にある場
合、利用者の利便性、主体的な判断に基づく事業者の選定といった観点も踏まえ、ケア
マネジャー、主治医、区との話し合い等により透明性を確保できる場合。
② サービス提供者は、家政婦としてのサービスを含めて、提供したサービス内容をきちん
と記録すること。
3
訪問介護のサービスの質を確保する観点から、以下の体制がとられていること。
① 住み込みによりサービス提供を行う者に対しても、サービス提供責任者は、訪問介護計
画に沿ったサービス提供がなされているかを把握するとともに、助言、指導等必要な管
理を行うこと。
② 住み込みによりサービス提供を行う者であっても、介護技術の進歩等に対応した適切な
サービス提供がされるよう、定期的な研修受講の機会をもつなど、常に研鑽を行うこと。
Q4
訪問看護員である整体療術師等が利用者の居宅を訪問してマッサージを行った場合、身
体介護中心型を算定できるのか
A
マッサージについては、当該サービス行為を行う者の資格に関わらず身体介護サービスに
は含まれない。
Q5
居宅からショートステイの事業所までの付き添いは、訪問介護費を算定できるか
A 本来、ショートステイの事業者が居宅から施設まで送迎を行うべきであるが、送迎を行えな
い事情があれば、必要な外出介助として訪問介護を利用し算定できる。
<参考>訪問介護による送迎
入退院時の付き添い介助については、家族や親戚等、身内の方が対応すべき範囲であり、
原則として訪問介護サービスの対象とはならない。何らかの事情により家族等が対応でき
ない場合には、生活支援事業やボランティア等の活用が考えられる。ただし、他の社会資
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平成 21 年 5 月 1 日作成
源の活用ができない場合等、介護保険での算定ができる。
なお、訪問介護の付き添い介助はあくまで居宅サービスであるため、帰着点の一方が居
宅である場合に限り算定できる。
送迎の内容
算定の可否
居宅から一般病院への入院
△
一般病院から居宅への退院
又は
該当する場合に算定できる。
帰着点の一方が居宅ではないた
介護老人福祉施設からの
×
通院、入退院
め算定できない。
病院による移送サービスや実費
一般病院から一般病院への転院
×
一般病院から老健施設への移送等
Q6
由
退院時は上記の例外のケースに
又は、
短期入所の事業所
理
によるサービス利用など、保険外
での対応が望ましい。
訪問介護事業者が訪問介護を行う際に理美容サービスを提供した場合、その時間を含め
て介護報酬を算定してよいか
A 訪問系サービスや通所系サービスにおいては、当該サービスの提供時間中に理美容が必要
になることは考えにくく、これらの事業所が理美容サービスを行う場合は、訪問介護サービ
スと明確に区分を行い、介護保険とは別のサービスとして行う。
区では、要介護 4・5で 65 歳以上の在宅の方には、出張理美容サービスを行っているの
で活用すること。
(福祉高齢者課所管)
Q7
生活援助中心型を算定するに当たり居宅サービス計画に位置づける場合には、居宅サー
ビス計画書に算定理由について記載するとともに、生活全般の解決すべき課題に対応して、
その解決に必要なサービスの内容とその方針を明確に記載する必要があるが、その具体的内
容について
A
居宅サービス計画第 1 表の生活援助中心型の算定理由欄に○を付す(「3、その他」に○を
付す場合はその事情の内容について簡潔明瞭に記載する)とともに、居宅サービス計画書第 2
表の援助目標・短期目標、
(長期目標及び短期目標に付する)期間、サービス内容欄などにつ
いても明確に記載すること。
適切なアセスメント等が行われていない場合、不適切な給付として返還を求めることになる。
Q8
複数の要介護者がいる世帯に1人のヘルパーが派遣される場合の取り扱い
A それぞれに標準的な所要時間を見込んで居宅サービス計画上に位置付ける。
例えば、要介護高齢者夫婦のみの世帯に 100 分間訪問し、夫に 50 分の身体介護サービ
ス、妻に 50 分の身体介護サービスを提供した場合、夫、妻それぞれ身体介護を算定する。
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平成 21 年 5 月 1 日作成
ただし、生活援助については、要介護者間で適宜所要時間を振り分けること。
Q9
A
一人の利用者に対して複数の事業者により訪問介護を提供する場合の取り扱いについて
複数の事業者からの複数の訪問介護員等が交代して訪問介護を行う場合は、その合計の所
要時間に応じた所定単位数を算定する。
(なお、複数の事業者の場合、訪問介護費の分配は事業者相互の合議に委ねられる。)
Q10 1人のヘルパーが複数の利用者に対して行う身体介護の算定方法について
A
全体の所要時間を1回の利用者数で除した結果の、利用者1人当たりの所要時間に応じた
所定単位数をそれぞれの利用者について算定する。全体の所要時間に応じた所定単位数をそ
れぞれの利用者について算定することはできない。
例えば、1人の訪問介護員等が3人の利用者に対して食事介助及び自立支援のための見守
り援助を 30 分にわたり同時に行った場合は、
利用者1人当たりの所要時間は 10 分となり、
身体介護中心型の算定要件を満たさないため、それぞれの利用者について算定できない。
Q11 訪問介護の所要時間について
A
所要時間については、現に要した時間ではなく、訪問介護計画に位置づけられた内容の訪
問介護を行うのに要する標準的な時間で、利用者の心身の状況等を踏まえて設定する。
身体介護サービス又は生活援助サービスを提供する際の事前準備等として居宅において行
われるサービス準備・記録等(健康チェック、環境整備など)も所要時間に含まれる。
Q12 「概ね 2 時間未満の間隔で指定訪問介護が行われた場合には、それぞれの所要時間を
合算する」とあるが、概ね 2 時間未満の間隔とは、いつの時点からいつの時点までを指すの
か。
A
居宅サービス計画上のサービスの終了時から次のサービスの開始時をいう。
また、当該規定は「通院等のための乗車又は降車の介助」の単位を算定する場合には適用さ
れない。
Q13 訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等で、特段の専門的配慮をもって行う調理に
該当するものとして、嚥下困難者のための流動食が例示されているが、それ以外にはどのよ
うなものがあるか
A 厚生大臣が定める者等を定める件の六にいう厚生大臣が定める特別食を参照。
なお、調理に当たっては、利用者の心身の状況や生活状況等を勘案した上で、熱量、蛋白質
量、脂肪量等の食事内容について配慮を行うもので、例えば、医師の具体的な指示に基づく管
理栄養士の居宅療養管理指導に沿った調理を行うなど、居宅療養管理指導事業所等との連携が
重要である。
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《参考》厚生省告示第 23 号(抜粋)
六
指定居宅サービス介護給付費単位数表の居宅療養管理指導費のハの注の厚生大臣が定める
特別食
疾病治療の直接手段として、医師の発行する食事せんに基づき提供された適切な栄養量およ
び内容を有する腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、膵臓職、高脂血症食、痛風食、
フェニールケトン尿症食、楓糖尿症食、ホモシスチン尿症食、ガラクトース血症食、嚥下困難
者のための流動食、経管栄養のための濃厚流動食、無菌食及び特別な場合の検査食(単なる流
動食及び軟食を除く。)
Q14 特段の専門的配慮をもって行う調理は身体介護の単位で報酬算定するが、調理内容につ
いて医師の診断書や管理栄養士の指示書などが必要か
A 調理内容について特に診断書等の必要はないが、居宅サービス計画上には主治医の指示を
もとに計画した調理内容等、特段の配慮にあたるサービス内容を記載すること
医師又は管理栄養士による居宅療養管理指導等と連携すること。
Q15 2 人の訪問介護員等による訪問介護の算定方法について
A
利用者の状況等により、2人の訪問介護員等によるサービス提供が必要になった場合は、サ
ービス提供時間に応じた所定単位数の 100 分の 200 に相当する単位数を算定する。
(体重が重い利用者に入浴介助等を内容とする訪問介護を提供する場合や、エレベーターのな
い建物の2階以上の居室から歩行困難な利用者を外出させる場合等)
ただし、2 人の訪問介護員等が入浴介助を行い、その後、1 人の訪問介護員等が生活援助を
行う場合等は、2 人の訪問介護員等によるサービス提供時間が全体のサービス提供時間に占め
る割合が小さい場合、それぞれの訪問介護員等のサービス提供時間に応じてそれぞれに所定単
位数を算定する。
Q16 入浴介助について最初から一律に2人派遣としてよいか
A 個別の事情によりの認められることはあるが、一律に 2 人派遣とすることはできない。
《参考》告示23号厚生大臣が定める要件
2 人の訪問介護員等により訪問介護を行うことについて利用者又はその家族等の同意を得
ている場合であって、次のいずれかに該当する場合
イ
利用者の身体的理由により1人の訪問介護員等による介護が困難と認められる場合
(例
ロ
体重の重い利用者に対する入浴介助)
暴力行為、著しい迷惑行為、器物破損等が認められる場合
(例
盗難妄想のある利用者(訪問介護員が帰る都度、訪問介護員が盗んだと別居家族
へ通報する)に介護を行う際に、盗難行為がないことを実証する目的でもう1人の訪
問介護員が同行する場合)
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ハ
その他利用者の状況等から判断してイ又はロに準ずると認める場合
(エレベーターのない建物の2階以上の居室から歩行困難な利用者を外出させる場合)
Q17 深夜2人でサービス提供を行った場合、2人分の報酬を算定できるか
A できない(2人で訪問しても報酬は1人分)。
ただし、利用者側の希望により、深夜2人派遣を行う場合には、2人分の報酬が算定できる。
Q18 自立支援のための見守り的援助の具体的な内容について
A
身体介護として区分される自立生活支援のための見守り的援助とは、自立支援、ADL向
上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守りをいう。
単なる見守り・声がけは含まない。
※例えば、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助に関する行為であっても、
・利用者と一緒に手助けしながら調理を行うとともに、安全確認の声がけや疲労の確認を
する。
・洗濯物を一緒に干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒予防
等のための見守り・声がけを行う
・認知症高齢者と一緒に冷蔵庫の整理等を行うことにより生活歴の喚起を促す
・車いすでの移動介助を行って店に行き、本人が自ら品物を選べるように援助する
という、利用者の日常生活動作能力(ADL)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立
支援のためのサービス行為は身体介護に区分される。
掃除、洗濯、調理をしながら単に見守り・声がけを行う場合は生活援助に区分される。
※また、利用者の身体に直接接触しない、見守りや声がけ中心のサービス行為であっても
・入浴、更衣等の見守りで、必要に応じた介助、転倒予防のための声がけ、気分の確認など
を行う
・ベッドの出入り時など自立を促すための声がけや見守り中心で必要な時だけ介助を行う
・移動時、転倒しないように側について歩き、介護は必要時だけで、事故がないように常に
見守る
という介助サービスは自立支援、ADL向上の観点から身体介護に区分される。
そうした要件に該当しない単なる見守り・声がけは訪問介護として算定できない。
Q19 <早朝・夜間・深夜の取り扱い>
居宅サービス計画上、訪問介護のサービス開始時刻が加算の対象となる時間帯にある場合
に、当該加算を算定することとなるが、加算の対象となる時間帯が全体のサービス提供時間
に占める割合がわずかの場合はどうなるか。また、逆の場合(対象外の時間に提供開始し、
ほとんどが対象時間の場合)の算定は
A
居宅サービス計画上又は訪問介護計画上、訪問介護のサービス開始時刻が加算の対象とな
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る時間帯にある場合は、当該加算を算定する。なお、利用時間が長時間にわたる場合で、加算
の対象となる時間帯の提供時間が全体の提供時間に占める割合がごくわずかの場合は、算定で
きない。
Q20 同一利用者が同一時間帯に訪問介護と他のサービスを同時に利用できるか
A 利用者は同一時間帯にひとつの訪問サービスを利用が原則である。
しかし、家庭の浴槽で全身入浴の介助をする場合など、訪問介護と訪問看護、又は、訪問
介護と訪問リハビリテーションを、同一時間帯に利用する場合は、利用者の心身の状況や介護
の内容に応じて、同一時間帯に利用することが必要な場合に限り、それぞれのサービスについ
てそれぞれの所定の単位数が算定できる。
ただし、訪問入浴介護は看護職員 1 人と介護職員 2 人の 3 人体制による入浴介助が基本
であるため、訪問入浴介護従事者と別の訪問介護員等が、同一時間帯に同一利用者に対して、
入浴その他の介助を行ったとしても、別に訪問介護費は算定できない。
Q21
サービス内容が毎日同じ手順で、同じように行われ、利用者の心身の状況も特に異変が
ない場合であっても、サービスの内容を毎回書くのか
A サービスを提供したごとに記録をしなければならない。
Q22
訪問介護計画の作成に当たっては、利用者の同意を得ることとなっているが、どのよう
な形で同意を得ればよいのか
A 訪問介護計画原案に利用者の署名及び確認印をもらう。
Q23
糖尿病等でカロリー計算、グラム数を図ることが必要な調理の場合、またはカリウムを
減らすため 2 度ゆがきが必要な場合は、身体介護に当たるか
A 特段の専門的配慮をもって行う調理については、医師の指示に基づき適切な栄養量および内
容を有する特別食(腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、高脂血症食、痛風食、嚥下
困難者のための流動食等)が想定されているが、具体的な取扱いは利用者等の状況により判断
する。
なお、糖尿食はカロリー計算をその都度行うため特別な専門的配慮を持って行う調理である。
Q24
ヘルパーが、救急車に同乗して病院まで付き添った場合、救急車を公共の乗り物として
考えてよいか
A 救急車は公共交通機関には該当しない。
なお、利用者の急変などの緊急の場合には、事業者の運営規程に基づき主治医・家族への連
絡を行う等の対応を行うことになっているが、その行為を介護給付費として算定できるという
ものではない。
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Q25
介護保険のサービスの後に、利用者の希望により、同じヘルパーで引き続き全額自己負
担で介護保険対象外のサービスを提供することは可能か
A 1回の訪問に係る滞在時間中において、介護保険による訪問介護と個人契約による家政婦と
してのサービスが引き続き行われる場合は、訪問介護のサービス内容が明確に区分され居宅サ
ービス計画に位置づけられ、訪問介護と家政婦としてのサービスが別の時間帯に別のサービス
として行われる場合に限り、所要時間に応じて訪問介護費を算定できる。
Q26
ヘルパーは医行為はできないが、褥そうの処置等、医行為と考えられる行為について家
族から強い依頼があった場合どう対応すればよいのか
A ①医師法等では「医行為」を行うことができるのは、医師・看護師及び本人とその家族とな
っており、ヘルパーが行うことは認められていない。このため、医行為が必要な場合は、
医師の指示を受けた看護師による訪問看護等で対応することになるので、ケアマネジャー
と連携の上ケアプランの変更を検討し、利用者及び家族に説明する。
②医療機関以外の高齢者介護・障害者介護の現場等において判断に疑義が生じることの多い
行為であって原則として医行為ではないと考えられるものについては、以下のとおりであ
る。
「医師法第 17 条、歯科医師法第 17 条及び保健師助産師看護師法第 31 条の解釈について」(平
成 17 年 7 月 26 日付医政発第 0726005 号(厚生労働省令医政局長通知))
・体温測定
・自動血圧測定器による血圧測定
・パルスオキシメータの装着
・軽微な切り傷等の処置
・・医薬品の使用の介助(軟膏塗布(褥そうの処置を除く。)、湿布、点眼薬、内服、座薬、鼻腔粘膜
への薬剤噴霧)
・爪きり、口腔内刷掃、耳垢除去、ストマ装具のパウチにたまった排泄物をすてること(肌に密着
したパウチの取替えを除く。)、自己導尿の補助、浣腸
なお、医薬品の使用の介助は、一定の条件を満たしていることが必要である。また、上記
に掲げる行為については、病状が不安定であること等により専門的な管理が必要な場合には、
医行為であるとされる場合もあり得る。医師、看護師等の医療に関する免許を有しない者が
行うことが適切か否かを判断する際には、上記の通知を参照すること。
Q27 ヘルパーは ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者及び ALS 以外の療養患者・障害者に対し、
たんの吸引を行ってもよいか
A ALS 患者に対する「たんの吸引」は、医師、看護職員又は患者の家族が行うことが原則で
ある。
しかし、たんの吸引は頻繁に行う必要があることから、家族以外の者によるたんの吸引の実
施についても一定の条件の下、当面の措置として、やむを得ない場合に限り認められる。ただ
し、これらの「たんの吸引」は、ヘルパーの業務として位置づけられるものではないことに注
12/26
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意する。また、ALS 以外の療養患者・障害者に対する「たんの吸引」についても、同様の取
扱いである。
Q28 訪問介護計画を作成する際、サービス提供責任者が留意することは
A
① 利用者の状況を把握・分析し、訪問介護の提供によって解決すべき問題状況を明らかにし(ア
セスメント)
、これに基づき、援助の方向や目的を明確にし、
・ 担当するヘルパー等の氏名
・ ヘルパー等が提供するサービスの具体的内容
・ 所要時間
・ 日程等
を明らかにする。なお、訪問介護計画の様式は、各事業所で定めてよい。
② 既に居宅サービス計画が作成されている場合は、当該計画に沿って作成すること。訪問介護
計画の作成後に居宅サービス計画が作成された場合は、当該居宅サービス計画に沿ったもの
であるか確認し、必要に応じて変更すること。
③ 訪問介護計画の内容について利用者又はその家族に対してわかりやすく説明し、利用者の同
意を得ること。また、その実施状況や評価についても説明を行うこと。
Q29 3 級ヘルパーによる訪問介護費算定の経過措置について、3 月 31 日に現に在籍してい
た事業所以外の同一法人の事業所での勤務か認められるのか。
A 3 級ヘルパーに対する通知については、原則として事業所ごとに行うことが必要であるが、
同一法人内の複数の事業所で従事している者に対しては、事業社名で通知を一括して行うこと
は差し支えない。この場合、事業所ごとに当該通知の写し等を保管しておくことが必要である。
なお、事業社名で通知をした場合に限り、平成 22 年 3 月 31 日までの間は、同一法人内
の他の事業所での勤務も可能である。
Q30 常勤換算方法による場合の、サービス提供責任者の具体的な配置基準は。
A 次の例による計算方法となる。
<例1> 常勤のサービス提供責任者を 2∼5 人配置すべき事業所
(サービス提供時間 500 時間・ヘルパー数 25 人の場合)
① 常勤換算方法によらない場合、常勤のサービス提供責任者が 2 人必要
② 常勤換算方法により必要となるサービス提供責任者の員数
= 500 ÷ 450 = 1.11・・≒ 1.2(小数第 1 位切り上げ)
③ 常勤のサービス提供責任者の必要員数
= 2人 − 1人 = 2人 ― 1人 = 1人
④ 非常勤のサービス提供責任者の必要員数
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平成 21 年 5 月 1 日作成
= ② − ③ = 1.2 − 1 人 = 0.2
③及び④により、配置すべき最低員数は、常勤のサービス提供責任者が 1 人、非常勤の
サービス提供責任者が常勤換算方法で 0.5(非常勤のサービス提供責任者は、常勤換算方法
で必ず 0.5 以上となるため。)となる。
<例2> 常勤のサービス提供責任者を 6 人以上配置すべき事業所
(サービス提供時間 3,000 時間・ヘルパー数 100 人の場合)
① 常勤換算方法によらない場合、常勤のサービス提供責任者が 7 人必要
② 常勤換算方法により必要となるサービス提供責任者の員数
= 3,000 ÷ 450 = 6.66 ・ ・≒ 6.7(小数第 1 位切り上げ)
③ 常勤のサービス提供責任者の必要員数
= ① × 2 ÷ 3 = 7 人 × 2 ÷ 3 = 4.66・・≒ 5 人(1 の位に切り上げ)
④ 非常勤のサービス提供責任者の必要員数
= ② − ③ = 6.7 − 5 人 = 1.7
③及び④により、配置すべき最低員数は、常勤のサービス提供責任者が 5 人、非常勤の
サービス提供責任者が常勤換算方法で 1.7 となる。
この場合、非常勤のサービス提供責任者の必要員数 1.7 を満たすには、非常勤のサービ
ス提供責任者は常勤換算で0.5以上のものでなければならないことを踏まえ、例えば、常
勤換算0.5の職員を4人配置する、常勤換算0.8の職員と常勤加算0.9の職員の2人
を配置するなど、どのような配置方法でもよく、その実人数は問わない。
Q31
最低基準を上回る員数のサービス提供責任者を配置しようとする場合、非常勤の訪問介
護をおくことはできるか。
A 可能である。ただし、この場合の非常勤のサービス提供責任者についても、当該事業所にお
ける勤務時間が、当該事業所において定められている常勤の訪問介護員等が勤務すべき時間数
の 2 分の 1 以上に達している者でなければならない。
Q32
非常勤のサービス提供責任者が、指定訪問介護事業所において勤務する時間以外に、他
の事業所で勤務することは可能か。
A 可能である。
例えば、所定労働時間が 40 時間と定められている指定訪問介護事業所において、30 時間
勤務することとされている非常勤の訪問介護員等を、
(常勤換算 0.75 の)サービス提供責任
者とする場合、当該 30 時間については、指定訪問介護事業所の職務に専ら従事する必要があ
るため、他の事業の職務に従事することはできないが、それ以外の時間について、他の事業(介
護保険法における事業に限らない。)の職務に従事することは可能である。
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(特定事業所加算について)
Q1
算定要件は、毎月満たしていなければならないのか。また、要件に該当しないことが判明
した場合の取り扱いはどのようになるのか
A 常に要件を満たしていなければならない。
要件に該当しないことが判明した場合、その時点で廃止届を出し翌月分から算定できない。
Q2
利用者の自己負担も増加することになるが、加算を取得した上で、負担軽減のため、特定
の利用者に対して加算を行わないという取扱いをすることは可能か
A 加算を取得したうえで、利用者間に加算の適否の差を付けることは、利用者間の不合理な負
担の差を是認することにつながるため、認められない。
加算を取得するか、利用者の負担を考慮して取得しないかのどちらかを、あらかじめ各事業
所が十分検討のうえ、選択する必要がある。
Q3
特定事業所加算及びサービス提供体制強化加算における介護福祉士又は介護職員基礎研
修課程修了者若しくは 1 級課程修了者とは、各月の前月の末日時点で資格を取得している者
とされているが、その具体的取り扱いはどうなるか
A 要件における介護福祉士等の取扱いについては、登録又は終了証明書の交付まで求めるもの
ではなく、例えば介護福祉士については、平成 21 年 3 月 31 日に介護福祉士国家試験の合
格又は養成校の卒業を確認し、翌月以降に登録をした者については、平成 21 年 4 月におい
て介護福祉士として含めることができる。また、研修については、全カリキュラムを終了して
いれば、終了証明書の交付を待たずに研修修了者として含めることが可能である。
なお、この場合において、事業者は当該資格取得等見込み者の、試験合格等の事実を試験セ
ンターのホームページ等で受験票と突合する等して確認し、当該職員に対し速やかな登録等を
促すとともに、登録又は終了の事実を確認すること。
Q4
特定事業所加算及びサービス提供体制強化加算における計画的な研修の実施に係る要件
の留意事項について
A 訪問介護員等ごとに研修計画を策定することとなっているが、当該計画の期間については定
められていないため、当該訪問介護員等の技能や経験に応じた適切な期間を設定する等、柔軟
な計画策定をすること。
また、計画の策定については、全体像に加えて、訪問介護員等ごとに策定するとされている
が、職責、経験年数、勤続年数、所有資格及び本人の意向等に応じ、職員をグループ分けして
作成してもよい。
なお、計画については、すべての訪問介護員等が概ね 1 年の間に 1 回以上、何らかの研修
を実施できるよう策定すること。
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Q5
特定事業所加算及びサービス提供体制強化加算における定期的な健康診断の実施に係る
要件の留意事項について
A 労働安全衛生法により定期的に健康診断を実施することが義務付けられた「常時使用する労
働者」に該当しない訪問介護員等を含めた、すべての訪問介護員等に対して、1 年以内ごとに
1 回、定期的に医師による健康診断を、事業所の負担により実施すること。
また、「常時使用する労働者」に該当しない訪問介護員等に対する健康診断については、労
働安全衛生法における取扱いと同様、訪問介護員等が事業者の実施する健康診断を本人の都合
で受診しない場合については、他の医師による健康診断(他の事業所が実施した健康診断を含
む。)を受診し、その者が当該健康診断の結果を証明する書面を提出したときは、健康診断の
項目を省略できるほか、費用については本人負担としてもよい。
Q6
同一法人であれば、異なるサービスの事業所(施設)における勤続年数や異なる業種(直
接処遇職種)における勤続年数も通算できるのか。さらに、事業所間の出向や事業の承継時
にも通算できるのか。
また、理事長が同じであるなど同一グループの法人である場合にも通算できるのか。
A 同一法人であれば、異なるサービスの事業所での勤続年数や異なる職種(直接処遇を行う職
種に限る。)における勤続年数については通算することができる。また、事業所の合併又は別
法人による事業の継承の場合であって、当該施設・事業所の職員に変更がないなど、事業所が
実質的に継続して運営していると認められる場合には、勤続年数を通算することができる。
ただし、グループ法人については、理事長等が同じであっても、通算はできない。
Q7
産休や病欠している期間は含めないと考えるのか。
A 産休や介護休業、育児休業期間中は雇用関係が継続していることから、勤続年数に含めるこ
とができる。
Q8
EPA で研修に来ている者も当該加算の対象に含まれるのか。
A 人員配置基準においても含めていないことから、当該加算においても対象としない。
Q9
届出においての留意事項について
A 特定事業所加算における届出については、次のとおりとする。
① 訪問介護員等要件を満たすと届出を行い、特定事業所加算(Ⅱ)を算定している事業所が、
当該要件を満たさなくなったが、サービス提供責任者要件は満たす場合
→ 変更届必要
② 訪問介護員等要件及びサービス提供責任者要件をともに満たすと届出を行い、特定事業所
加算(Ⅱ)を算定している事業所が、一方の要件のみを満たさなくなった場合 →
変更
届必要
③ 訪問介護員等要件又は重度要介護者等対応要件を前年度前年度実績により届出を行い、特
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定事業所加算を算定している事業所が、翌年度に当該要件を満たさなくなったが、前 3
月実績は満たす場合 → 変更届必要
Q10 人材要件のうち、
「サービス提供責任者要件」を月の途中で満たさなくなった場合、加算
の算定ができなくなるのは、その当日からか。それとも、その翌月の初日からか。
A 翌月の初日からとする。
なお、前月の末日時点でサービス提供責任者要件を満たしていて、その翌月(以下「当該月」
という。
)の途中で要件を満たさなくなった場合、当該月の末日にその状態が解消した場合に
限り、加算要件は中断しないものとする。ただし、当該月に人員基準を満たさなくなった場合
はこの限りでない。
Q11 重度要介護者等対応要件における割合の算出において、利用回数によることは可能か。
A 重度要介護者等対応要件の利用者の割合については、利用実人員を用いて算定するものとさ
れているが、要介護4・5の者及び認知症自立度Ⅲ以上の者に対し、頻回に対応しているか否
かの実態についても踏まえる観点から、利用回数を用いて算定することは差し支えない。
例えば、下記のような場合、前 3 月の平均値は次のように計算する(前年度の平均値の計
算についても同様である。
)
状態像
利用実績
要介護度
認知症自立度
1月
2月
3月
1
利用者 A
要介護1
―
2回
1回
2回
②
利用者 B
要介護1
Ⅲ
4回
0回
4回
3
利用者 C
要介護2
―
4回
3回
4回
4
利用者 D
要介護2
―
6回
6回
4回
5
利用者 E
要介護2
―
6回
5回
6回
⑥
利用者 F
要介護3
Ⅲ
8回
6回
6回
7
利用者 G
要介護3
―
10 回
5回
10 回
⑧
利用者 H
要介護4
Ⅲ
12 回
10 回
12 回
⑨
利用者 I
要介護5
Ⅱ
12 回
12 回
12 回
⑩
利用者 J
要介護5
M
15 回
15 回
15 回
重度要介護者等合計
51 回
43 回
49 回
合計
79 回
63 回
75 回
(注1)一体的運営を行っている場合の介護予防訪問介護の利用者に関しては計算に含めない。
(注2)例えば、利用者 H や J のように、要介護4以上かつ認知症自立度Ⅲ以上の者も「1 人」
又は「1 回」と計算し、重複計上はしない。
① 利用者の実人数による計算
・総数(利用者 B は 2 月の利用実績なし)
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10 人(1 月)+ 9 人(2 月)+ 10 人(3 月)= 29 人
・重度要介護者等人数(該当者 B F H
I J)
5 人(1 月)+ 4 人(2 月)+ 5 人(3 月)= 14 人
したがって、割合は 14 人 ÷ 29 人 ≒ 48.3% ≧ 20%
② 利用回数による計算
・総訪問回数
79 回(1 月)+ 63 回(2 月)+ 75 回(3 月)= 219 回
・重度要介護者等に対する訪問回数(該当者 B F H
I J)
51 回(1 月)+ 43 回(2 月)+ 49 回(3 月)= 143 回
したがって、割合は 143 回 ÷ 219 回 ≒ 57.4% ≧ 20%
なお、上記の例は、人数・回数の要件をともに満たす場合であるが、実際には①か②のい
ずれかの率を満たせば要件を満たす。
また、当該割合については、特定の月の割合が 20%を下回ったとしても、前年度又は前
3 月の平均が 20%以上であれば、要件を満たす。
Q12
人材要件のうちの訪問介護員等要件において、指定訪問介護事業所が障害者自立支援法
における指定居宅介護等を併せて行っている場合の取扱いに付いて
A 人材要件のうち訪問介護員等要件における職員の割合の算出にあたっては、介護保険法にお
けるサービスに従事した時間により算出された常勤換算の結果を用いるものとする。したがっ
て、障害者自立支援法における指定居宅介護等に従事した時間は含めない。
Q13 次のような場合における特定事業所加算の取扱い及び届出に関する留意事項について
・ 特定事業所加算(Ⅰ)を算定している事業所が、人材要件のいずれか一方若しくは双方又
は重度要介護等対応要件を満たさなくなった場合
・ 特定事業所加算(Ⅱ)又は(Ⅲ)を算定していた場合に、一方の要件を満たさなくなった
が、もう一方の要件を満たす場合
A
特定事業所加算については、月の 15 日以前に届出を行った場合には届出日の翌月から、
16 日以後に届出を行った場合には届出日の翌々月から算定することとなる。この取扱いにつ
いては特定事業所加算(Ⅱ)又は(Ⅲ)を算定していた事業所が(Ⅰ)を算定しようとする場
合の取扱いも同様である(届出は変更でよい。
)。
また、特定事業所加算を算定する事業所は、届出後も常に要件を満たしている必要があり、
要件を満たさなくなった場合は、速やかに廃止の届出を行い、要件を満たさないことが明らか
となったその月から加算の算定はできない。
ただし、特定事業所加算(Ⅰ)を算定していた事業所であって、例えば重度要介護斜塔対応
要件のみを満たさなくなる場合は、(Ⅰ)の廃止後(Ⅱ)を新規で届け出る必要はなく、(Ⅰ)
から(Ⅱ)への変更の届出を行うことで足りるものとし、届出日と関わりなく、
(Ⅰ)の算定
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ができなくなった月から(Ⅱ)の算定が可能である。この場合、居宅介護支援事業所への周知
や国保連合会のデータ処理期間の関係もあるため速やかに当該届出を行うこと。この取扱いに
ついては、例えば(Ⅲ)を算定していた事業所が、重度要介護斜塔対応要件を満たさなくなっ
たが、人材要件のいずれかを満たすことから、(Ⅲ)の算定ができなくなった月から(Ⅱ)を
算定しようとする場合も同様とする。
① 7∼9 月の実績の平均が 20%を下回るケース・・・10 月は要件を満たさない。
このため 10 月は(Ⅰ)の算定はできないため、速やかに(Ⅱ)への変更届出を行う。
② ①の後、8∼10 月の実績の平均が 20%を上回るケース・・・11 月は(Ⅰ)の算定要件を
満たした状態となるが、(Ⅰ)の算定開始日は届出後となるため、変更届出を 11 月 15
日までに行えば、12 月から(Ⅰ)の算定が可能となる。
(緊急時訪問介護加算及び初回加算について)
Q1
A
緊急時訪問介護加算の算定時における訪問介護の所要時間の決定について
要請内容から想定される、具体的なサービス内容に係る標準的な時間とする。したがって、
要請内容については適切に把握しておくこと。
また、本加算の特性上、要請内容からは想定できない事態の発生も想定されることから、現
場の状況を介護支援専門員に報告した上で、介護支援専門員が、当初の要請内容からは想定し
がたい内容のサービス提供が必要と判断(事後の判断を含む。
)した場合は、実際に提供した
サービス内容に応じた標準的な時間(現に要した時間ではないことに留意すること。)とする
ことも可能である。
なお、緊急時訪問介護加算の算定時は、前後の訪問介護との間隔は概ね 2 時間未満であっ
ても所要時間を合算する必要はなく、所要時間が 20 分未満であっても身体介護 30 分未満の
単位の算定は可能であるが、通常の訪問介護費の算定時と同様、訪問介護の内容が安否確認・
健康チェック等の場合は、訪問介護費の算定対象とならないことに留意すること。
Q2
緊急時訪問介護加算の算定時において、訪問介護計画及び居宅サービス計画の修正は必要
か。
A 緊急時訪問介護加算の算定時における事務処理については、次のとおりとする。
① 指定訪問介護事業所における事務処理
・ 訪問介護計画は必要な修正を行うこと。
・ 居宅サービス基準第 19 条に基づき、必要な記録を行うこと。
② 指定居宅介護支援における事務処理
・ 居宅サービス計画の変更を行うこと(すべての様式を変更する必要はなく、サービス利
用票の変更等、最小限の修正で差し支えない。
)
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Q3
ヘルパーの訪問時に利用者の状態が急変した際等の要請に対する緊急対応等について、緊
急訪問介護加算の対象となるか。
A この場合は、緊急時訪問介護加算の対象とはならない。
Q4
初回加算を算定する場合の具体例について
A 初回加算は過去 2 月に当該指定訪問介護事業所から指定訪問介護の提供を受けていない場
合に算定されるが、この場合の「2 月」とは暦月(月の初日から月の末日まで)によるものと
する。したがって、例えば、4 月 15 日に利用者に指定訪問介護を行った場合、初回加算が算
定できるのは、同年の 2 月 1 日以降に当該事業所から指定訪問介護の提供を受けていない場
合となる。
また、次の点にも留意すること。
① 初回加算は同一月内で複数の事業所が算定することも可能である。
② 一体的に運営している指定介護予防訪問介護事業所の利用実績は問わないこと(介護予防
訪問介護費の算定時においても同様である。
)。
Q5
緊急時訪問介護加算及び初回加算を算定する場合に、利用者の同意は必要か。
A 緊急時訪問介護加算及び初回加算はいずれも、それぞれの要件に合致する指定訪問介護を行
った場合に、当然に算定されるものである。
したがって、その都度、利用者からの同意を必要とするものではないが、居宅サービス基準
第 8 条に基づき、事前にそれぞれの加算の算定要件及び趣旨について、重要事項説明書等に
より利用者に説明し、同意を得ておく必要がある。
Q6
緊急時訪問介護加算の算定時に身体介護に引き続き生活援助を行った場合の報酬の算定
について。
A 緊急時訪問介護加算は、居宅サービス計画において計画的に訪問することとなっていない身
体介護中心型の指定訪問介護を、利用者の要請があってから 24 時間以内に提供した場合に算
定される加算である。この場合においても、基本単位やその他の加算の取扱いについては、居
宅サービス計画に従って提供される場合と同様である。
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平成 21 年 5 月 1 日作成
<外出・通院介助>
Q1
通院・外出介助において、利用者の状況により、2 人の訪問介護員等によるサービス
提供が必要となった場合の取扱いについて
A
1 人の訪問介護員等が車両に同乗して気分の確認など移送中の介護も含めた介護行為を行
う場合は、当該訪問介護員等は身体介護中心型を算定するが、このとき、運転するもう1
人の訪問介護員等は、サービス行為の所要時間や内容に関わらず、別に通院等のための乗車
又は降車の介助を算定することはできない。
例えば、重度の要介護者であって、
Ⅰ
①体重が重い利用者に重介護を内容とする訪問介護を提供する場合や
②エレベータのない建物の2階以上の居室から外出させる場合など、
利用者の状況等によりやむを得ず2人の訪問介護員等によるサービス提供が必要とな
った場合に限り、サービス提供時間に応じた身体介護中心型の 100 分の 200 に相当す
る単位数が算定できる。
Ⅱ
上記の場合において、例えば、2人の訪問介護員等で移動介助・乗車介助を行い、その
後、1人の訪問介護員等が移送中の介護も含めた介護行為を行う場合は、2人の訪問介護
員等による提供時間が全体の提供時間に占める割合が小さいため、それぞれの訪問介護員
等の提供時間に応じてそれぞれに身体介護を算定する。
Q2
通院介助において、効率的なサービス提供の観点から待ち時間を極小化するために、朝
ヘルパーが診察券を窓口に提出(所要時間 30 分未満)、昼に通院介助(往復時間+診察時
間)、後で薬をヘルパーが取りに行く(所要時間 30 分未満)とした場合、朝・夕のサービス
に対する報酬は、一連の行為として合計して生活援助の延長単価を用いて算定するのか
A これらは、通院介助として、一連の行為とみなすため、利用者に対する適切な説明を行っ
た上で、朝・夕のサービスを、居宅サービス計画上では、昼の通院介助に含めて1回の訪問
とみなし、報酬の対象としてよい。
ただし、この取り扱いは通院介助に限定される。
Q3
バス等の交通機関を利用して通院等の外出介助を行った際の、交通機関の料金について
は、利用者本人が負担するとしてよいか
A 外部のバス等の交通機関の利用に係る料金(専ら訪問介護員に係る料金として特定される
ものを除く。
)については、外出をする利用者と当該交通機関との間で支払いを行うもので、
事業者が肩代わりすることは不適当である。
Q4
A
公共交通機関による通院・外出介助について
要介護者に付き添い、バス等の公共交通機関を利用して移送中の気分の確認も含めた通
院・外出介助を行った場合には、従来どおり身体介護を算定できる。
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Q5
A
通院・外出介助における受診中の待ち時間の取り扱いについて
単なる待ち時間はサービス提供時間に含まない。院内の付き添いのうち具体的な自立生活
支援のための見守り的援助は身体介護として算定できる。
なお、院内の付き添いなど居宅外において行われる訪問介護については、居宅において行
われる目的地(病院等)にいくための準備を含む一連のサービス行為とみなしているため、
院内の付き添い行為のみで算定できない。
Q6
介護タクシーにおいて訪問介護員の資格を有する運転手が、タクシーを運転して通院等
乗降介助を行う場合は、運転中の時間も含めて介護報酬を算定してよいか
A 居宅を訪問した訪問介護員がタクシー運転手のみの場合は、運転中は運転に専念するため
運転中の時間は介護報酬の算定対象とはならない。
ただし、利用者の心身の状態から走行中にも介護の必要があり、運転手以外に同乗した訪
問介護員が介護を行う場合は介護報酬の算定対象となる。
Q7
通院・外出介助のサービスを提供する場合において、乗車前・降車後のサービスであれ
ば、どのようなものであっても介護報酬の対象となるのか
A 要介護状態であるために必要とされる行為に限られる。また、車の乗降介助などの各動作
ごとに区分されるのではなく、健康チェックなどの準備やサービス後の後始末も含め、一連
のサービスの流れによって区分される。
家の中での着替え介助、ベッドから車椅子等への移乗介助、家の中からタクシーまでの移
動介助、病院内での移動や受付の介助、会計の援助等であって、そのような援助がなければ通
院が困難なものに対して必要なサービスを提供する場合、その一連のサービス行為が評価され
る。
したがって、病院において要介護者が受診している場合、介護等を行わず単に待っている時
間や、訪問介護員の資格を有するタクシー運転手が、単にタクシーのドアを開けて要介護者等
が乗車するのを待っているような行為は、保険給付の対象ではない。
Q8
遠距離にある病院等への通院・外出介助の申し込みであることをもってサービス提供を
拒否することは、正当な拒否事由にあたるか
A 単に遠距離にある病院への通院・外出介助であることを理由にサービス提供を拒否するこ
とはできない。正当な理由がある場合とは、
① 当該事業所の現員からは利用者に応じきれない場合、
② 利用申込者の居住地が当該事業所の通常事業の実施地域外にある場合、
③ その他利用申込者に対し自ら適切な指定訪問介護を提供することが困難な場合、
となっている。
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平成 21 年 5 月 1 日作成
Q9
介護タクシーが要介護者に対して通院・外出介助を行う場合に、運転手兼訪問介護員が
数人の要介護者宅を回り、相乗りをさせて病院等へ移送し、介助を行うことは可能か
A 乗車・降車場面では利用者と訪問介護員とが 1 対 1 となっているようであっても、運転中
も含めた一連のサービス行為の中では集団的なサービス提供が行われているものと判断でき
るため、サービスの一部を捉えて訪問介護サービスに該当するとはいえない。
Q10 利用者が希望する外出は、外出介助として訪問介護費を算定できるか
A 利用者の日常全般にわたる援助の範囲を超える趣味趣向に関わる行為について、介護保険
によるサービスを提供することはできない。
<参考>訪問介護における外出介助の範囲
適
切
不
(考え方)
適
切
(考え方)
利用者の日常生活上必要性が認められ
利用者の日常生活の援助の範囲を
る援助
超え、趣味趣向に関わるもの
・ 通院
・買い物
・ カラオケ
・パチンコ
・ 通所介護事業所や介護保険施設見学
・ ミュージカル ・友人の孫の結婚式
・ 家族への見舞い
・ お祭りなど地域の行事への参加
など
(ただし、頻繁でない場合に限る)
・ 外食
など
Q11 夫が、入院中の妻のお見舞いに行く際の付き添いは算定できるか
A 日常生活上必要性が認められる病院への頻繁でない見舞いであれば、外出介助としての身体
介護を算定できる。
Q12
障害者団体が企画した日帰りリクリエーション活動に参加する場合の外出介助は算定で
きるのか
A 障害者施策、その他のサービス等支援事業等で対応すること。
Q13
家に風呂のない利用者の銭湯での入浴のための、往復の介助は、身体介護として算定で
きるのか。また、銭湯内の介助が必要な場合はどうか
A 基本的には認めない。
介護保険制度下では、訪問入浴、通所介護事業を利用すべきと考える。
介護サービスでなく銭湯介助を希望する場合はボランティアや支援事業等の利用が望まし
いと考えるが、事例により判断する。
Q14 散髪のための外出介助は算定できるのか
A 算定できない。区では要介護 4・5で 65 歳以上の在宅の方には、出張理美容サービスを行
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平成 21 年 5 月 1 日作成
っているので活用すること。(福祉高齢者課所管)
Q15 週 2 日病院でリハビリをしている要介護者が、病院でのリハビリの間の日にプールでリ
ハビリを行うに当たり、訪問介護員がプールまでの行き帰りのタクシー乗降介助やプールの
施設内の移動介助を行うのは通院等のための乗降介助として算定できるか
A 算定できない。
介護保険適用となるのは、健康や日常生活の維持にかかわるサービス行為であり、通院や選
挙、日常生活に必要な買物などに限られる。訪問リハビリテーションや通所リハビリテーショ
ンの利用などについて検討を行うべきである。
Q16 タクシーを使って病院への通院介助をした場合、身体介護の単位で算定してよいか
A 公共交通機関(タクシーを含む)を利用する場合は、身体介護中心型を算定できる。
Q17 タクシーチケット(身障者のサービス)があり、それを利用して利用者が通院する場合、
タクシーに同乗しているヘルパーについて、どのように算定すればよいか
A 訪問介護員が同乗して気分の確認など移送中の介護行為を行う場合は、身体介護中心型の介
護報酬を算定できる。
Q18 通院時に NPO 法人の送迎ボランティアの車を利用することは公共交通機関に当てはま
るのか
A 公共交通機関には該当しない。
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平成 21 年 5 月 1 日作成
<乗降介助>
Q1
1 日に複数の医療機関を受診する場合に、医療機関から医療機関への移送に伴う介護に
ついて通院等の乗降介助を算定できるか
A
居宅以外において行われる医療機関から医療機関への移送に伴う介護は、算定はできない。
例えば、医療機関から医療機関への移送について居宅から車イス介助で、A 病院に行き、
院内介助後 B 病院に行き(院内介助有り)居宅に戻るということであっても基本的には認
められない。
ただし、例外として、B 病院が A 病院から居宅に戻る帰路途中にあり、当該日に受診し
なければならない理由がある場合は算定できる。
Q2
通院等の乗降介助の前後に連続して行われる外出に直接関連する身体介護は、別に算定
できるのか
A
乗降介助の前後に連続して行う身体介護は、所要時間や内容に関わらず、身体介護中心型
を算定できず、通院等のための乗車又は降車の介助を算定する。
ただし、要介護4又は要介護 5 の利用者に対して、通院等の乗降介助を行うことの前後に
連続して、相当の所要時間(20∼30 分程度以上)を要する、外出に直接関連する身体介護
を行う場合は、その所要時間(運転時間を控除する)に応じた身体介護中心型の所定単位数が
算定できる。
この場合には、通院等のための乗車又は降車の介助を併せて算定できない。
Q3
A
いわゆる介護タクシーにおける受診中の待ち時間の取扱いについて
通院先での受診中の待ち時間は、待ち時間の長さや待ち時間における介護の内容に関わら
ず、通院等のための乗車又は降車の介助を算定するため、別に身体介護を算定できない。
Q4
A
要支援者に対する通院等の乗降介助について
要支援者については算定できない。
Q5
通院等の乗降介助の前後に連続して行う外出に直接関連しない身体介護や生活援助は、
別に算定できるのか
A
外出に直接関連しない身体介護(入浴介助・食事介助等)で、身体介護中心型である場合は、
身体介護と通院等の乗降介助を通算した所要時間(運転時間を控除する)に応じた身体介護を
算定する。この場合は、通院等の乗降介助の所定単位数は算定できない。
生活援助については、所要時間に応じた生活援助の所定単位数を算定できる。この場合に
は、通院等の乗介助の単位数も算定できる。
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平成 21 年 5 月 1 日作成
Q6
運転手とは別に同乗する訪問介護員等が通院等の乗降介助のみを行い、移送中に介護を
全く行わない場合の取り扱いについて
A 通院等の乗降介助を算定するため、身体介護は算定できない。
Q7
居宅サービス計画に通院等の乗降介助を位置づけるときに、アセスメントが適切に行わ
れていない場合の取り扱いについて
A 適切なアセスメントを通じて居宅サービス計画に位置づける必要があるため、アセスメン
トが行われていない通院等の乗降介助の算定は不適正として、返還となる。
Q8
通院等乗降介助の算定について、退院時の利用はできないのか
A 入退院時の付き添い介助については、家族や親戚等、身内の方が対応すべき範囲であり、原
則として訪問介護サービスの対象とはならない。何らかの事情により家族等が対応できない場
合には、生活支援事業やボランティア等の活用が考えられる。ただし、他の社会資源の活用が
できない場合等、介護保険での算定ができる。
なお、訪問介護の付き添い介助はあくまで居宅サービスであるため、帰着点の一方が居宅で
ある場合に限り算定できるものであり、通院乗降介助については居宅サービス計画への位置づ
けが必要である。
Q9
通院等乗降介助を行って利用者を自宅に送り、その後訪問介護員が院外処方による薬局へ
薬を取りにいった場合の介護報酬は算定できるか
A 通院等の乗降介助と生活援助の介護報酬の算定が可能であるが、生活援助を算定する場合は、
所要時間が 30 分以上必要となる。
Q10 往路は家族等が対応し、復路は通院等の乗降介助を算定することはできるか
A
通院等の乗降介助は片道につき算定する。したがって、所定の算定要件を満たす場合は、復
路についても算定できる。
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