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KASTANIEN カスターニエン2013年10月(第73号)

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KASTANIEN カスターニエン2013年10月(第73号)
「KASTANIEN カスターニエン」第 73 号
2013 年 10 月 30 日発行
とちぎ日独協会会報
KASTANIEN
カスターニエン
Japanisch-Deutsche Gesellschaft Tochigi
秋の諸行事で考えたこと
とちぎ日独協会
会長
橋本 孝
今年の夏は本当に暑い日が続き、まだ体力の回復を見ない内に、台風が次々と発生し、日本列島に被害
をもたらし、その爪痕は今も残り、大島の悲惨な状況をテレビで見るたびに心が痛みます。そんな中で、
東京にオリンピックが決まり、多くの人々は歓迎していますが、まだ震災の復興のままならない状況を
見ると、これで良いのか、と心配になってきます。
今年の秋はドイツのオクトーバーフェストが各地で行われ、その広がりにドイツ大使館も驚くほど、各
地でビール祭りが開催されました。ビールが売れて、景気が良くなったのか、景気が良くなったので、
各地でビール祭りをやるのか、とにかく景気づくりをと考えてのことかはよく分かりませんが、目を見
張るほど、オクトーバーフェストが各地で行われました。
下野市でも栃木市でも例年に習って、今年も開催しました。雨に降られましたが、それでも盛会だった
ように思います。
下野市のビール祭りは、より家族向けで、お子さんたちの日頃の練習の発表会のようで、ほほえましく
思いました。
栃木駅前のオクトーバーフェストは友好交流をしているライライフツェンの近郊にあるアラースハイム
から特別にビールを輸入し、盛り上がりました。それに加えて、ビールの女王まで決まり、賑わいまし
た。来年はこの女王と一緒のドイツ旅行が計画されますので、ご参加ください。それに、ドイツから Gesa
Neuert さんやドイツ大使館からは Weinberg さんも駆けつけて下さり、日独の交流という感じがありま
した。お手伝い頂いた会員の皆様、ありがとうございました。
(とちぎ日独協会法人会員)
青木ソバ粉(株)
伊 澤 屋
(株)T K C
(株)メロー ダスキンみどり (有)朝日屋本店
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福富税務会計事務所
國學院大学栃木高等学校
10 月 10 日には Dr. Stanzel ドイツ連邦共和国大使が宇都宮大学の多目的ホールで講演をして下さり、嬉
しい限りでした。ウイークデーの 13 時 30 分からと言うことでしたので、人が集まるのか、心配でした
が、300 人入る会場も満杯でしたので、わたしたちもホッとしました。共催を喜んで引き受けて下さっ
た宇都宮大学に心からの感謝を申し上げます。大使の丁寧な語り口と質問に対してもやさしく話して下
さり、本当に感激でした。5 月の札幌での総会で、お願いしたことが実現して、本当に良かった、と思い
ます。またこれらの準備や当日の整理などに尽力して下さった会員の皆様にも厚くお礼を申し上げます。
10 月 13 日は横浜国大名誉教授の宮脇昭先生との福島県川内村で森づくりのための植樹祭があり、これ
には以前ドイツの若者のホームステイをやって下さった阿部さんや遠藤さん、それに武智さんご夫妻も
加わって、タブの木やクスノキ、柊など多くの木を植えてきました。Neuert さんも参加しました。皆さ
んは前日から泊りがけでしたが、私は当日朝出かけて、参加しました。最後に「来年もいっしょにやり
ましょう」と宮脇先生から握手され、大変嬉しく思いました。
「みんなの命を守る木だから しっかり植えるよう」と言われ、参加者全員、気が引き締まる思いでした。
その後、10 月 17 日から 23 日まで、昨年からの課題として残っていましたドイツの運送会社である DHL
からの被災地の子どもへ何かをと言う、あの課題も果たしました。
これはボンの独日協会名誉理事の Marianne Mönch さんの提案で、Mönch さんからの義援金を Neuert
さんが持参し、公益財団法人日独協会の粋な計らいで、三陸の被災された小学校 60 校(遠野市、大槌町、
山田町、宮古市、釜石市の東中学校など)に『グリム童話全集』
(西村書店)を贈り、届けました。この
時、遠野市の職員の方たちや各地の教育委員会の方々が労をとって下さいました。これらの方々に心か
ら感謝申し上げます。
これで、やっと肩の荷がおりた感じです。これら関係機関やお手伝いを頂いた方々に心から感謝し、ご
報告申し上げます。被災地の復興はまだまだです。しかし学校を訪れ、お子さんたちのけなげな姿を見
るたびに心が痛みましたが、それは思い過ごしかもしれません。お子さんたちの、笑い声が明るく、心
が和みました。
「ありがとう!頑張ろうね」と言いたくなりました。
さて、11 月 29 日(金)から来年の 1 月 19 日(日)まで「ゲルト・クナッパー回顧展」が那珂川町馬頭
広重美術館にて開催されます。このドイツの陶芸家ゲルト・クネッパー氏(1943 年-2012 年)の作品
は日独両国の伝統と現代性の調和のとれた作品だと思います。氏の芸術は自然と結び合って作られ、大
きな意志の力が前面に押し出され、同時に人間愛が表現されているように思います。この意味で氏は日
独のみならず、世界の国々との最も重要な懸け橋をされた方のお一人で、全世界のために氏の芸術を制
作され、まさに世界市民であられました。会員の皆様もこの機会にご覧頂ければと思います。
(詳細は最終ページの計画のところをご覧下さい。
)
もうすぐ 11 月です。12 月には、今年こそクリスマス会で、今年の締めをやりたいと考えていますので、
どうぞ、よろしくお願い致します。
以上
2
2.トゥリア市
青少年スポーツ団の栃木市訪問
その2
5月に続き、8 月 6~8 日にはトゥリア市の独日協会会長アウバート氏が率いる 18 名の学生一団が栃木市を
訪問し、短期間ながら会員のサポートの下、足利では足利学校、鑁阿寺の見学、中禅寺湖、日光東照宮
の参拝も合わせて行いました。
足利では、歴史の有る足利
学校を見て、日本の教育の
歴史を学びました。
日光では中禅寺湖まで上がり、
湯元にある温泉寺の前を通
って源泉の出ているところに
到着。温泉が地面から湧き出
ているのを見るのは皆さん
初めてで、お湯に手を触れ
たりして驚いていました。
足利学校でとちぎ日独協会メンバーと一緒に記念撮影
源泉に手を触れるドイツ学生たち
温泉寺の入口の橋で(右:アウバート会長)
3
源泉の前で記念撮影
その後、竜頭の滝、華厳の滝を観光。昼食をしてから東照宮へ移動。橋本会長の案内で見学
竜頭の滝の前で
最高の天気の竜頭の滝
アウバート会長夫妻
華厳の滝の前で
昼食は日本のソバなど日本食
東照宮本殿前で橋本会長の説明を聞く学生たち
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東照宮本殿前で記念撮影
<ウェルカムパーティを栃木市で実施>
日光の見学を終了した後、栃木市でウェルカムパーティを実施しました。この会では、栃木市長代理
山本元久 副市長のご挨拶や、前回のトゥリア市の学生訪問で交流を深めた國學院大学栃木高等学校の
影山校長からもご挨拶を頂きました。最初に、栃木市のとちぎ日独協会副会長の青木さんの知人の茶道
の木村様がお手前を披露。ドイツ人は日本の伝統を間近に見ることが出来ました。その後みなさんで
楽しく食事をしました。最後に、トゥリア市の独日協会の会長アウバートさんが感謝のご挨拶をされ
お世話になった方々へモーゼルワインのプレゼントが有りました。
橋本会長挨拶
山本元久栃木市副市長
会場の雰囲気
このイベントは下野新聞
に紹介されました。
最後は、とちぎ日独協会
の監事の大木さんが主体
となって歌とギター演奏
を披露。皆で歌う楽しい
パーティとなりました。
(下野新聞にその写真が
載りました)
國學院大学栃木高等学校
茶の湯の披露
の影山校長
(左:青木副会長、右:木村敦明様 旧宇都宮藩 本多正純 15 代)
アウバート会長の挨拶と,通訳をする橋本会長
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下野新聞 8 月 7 日の記事→
アウバートさん夫妻のテーブル
楽しそうな学生たち
会員と学生さんとお礼のワインを手に持つ小野理事
学生さんもギター演奏に合わせドイツの歌を合唱。
良い交流の場が出来ました。
特に、國學院大學高等学校は、今春のトゥリア市の
学生訪問から交流がスタートし、姉妹校の調印を
行ったことから、今後の交流が更に期待されます。
尚、ドイツの学生さんの宿泊や食事などについては、
5 月に続き、壬生町嘉陽が丘ふれあい広場に大変
第九の「喜びの歌」を披露する学生たち
お世話なりました。壬生町の町長をはじめ、
サポート頂いた方々に感謝いたします。
(前川記)
トゥリアの皆さんとの記念撮影
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3.グリム寄席 in 小江戸とちぎ
8月25日(日)午後1時半
からに栃木市の蔵の街 観光館
の多目的ホールにて開催。
橋本会長のグリム童話全集の
発刊の記念講演がありました。
また恩田えり師匠の三味線と
楽しいトーク。三遊亭兼好師匠
は日本の昔話を枕にして会場
を引き込み、グリム童話を
ベースとした「死神」を楽しく
話してくださいました。満員の
会場は大拍手でつつまれました。
終了後、先生の出版された本の
販売とサイン会を実施しました。
(前川記)
下野新聞の記事→
三遊亭兼好師匠の絶妙な語り口
会場の様子:いっぱいで座れないほど
恩田えり師匠の三味線と楽しいトーク
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出版記念サイン会
橋本会長の講演
4.9月の下野市 グリムの館で「第二回グリムの森フェスティバル」か開催
9月28日、29日のグリムの館で「グリムの森フェスティバル」にとちぎ日独協会も参加。下野市の
国際交流協会と一緒のテントでそれぞれの活動を
PR。また我々はコパンさんのドイツパンを販売。
橋本会長の「グリム童話」も西村書店が行い
ました。(前川記)
グリムの館でのとちぎ日独協会と国際協会のテント
橋本会長の「グリム童話」の販売
下野市国際交流協会はグッズとワインの販売
(中央は担当のリンさん)
とちぎ日独協会はドイツパンの販売と会のPR
室内のレストランではドイツビールも販売していました
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5.ドイツ連邦共和国 駐日大使 Dr.シュタンツェル氏の講演会
10月10日 13:30から、宇都宮大学・とちぎ日独協会の共催で、宇都宮大学 峰キャンパス大学
会館 多目的ホールにてドイツ大使のDr.シュタンツエル氏の講演が「ドイツと日本の新しい諸課題」
をテーマに行われました。これからの時代、経済環境の似ている日本とドイツは、大きい国ではなく価
値観を共有する中規模の国と
の連携が重要だと言うお話で
した。会場は席が足りない程
多くの方々が参加。講演後の
討議も盛んに行われました。
後援として栃木県庁、栃木県
教育委員会、宇都宮市教育
委員会、公益財団法人栃木県
国際交流協会、NPO 法人
宇都宮市国際交流協会、下野
新聞社にご協力頂きました。
大変有り難うございました。
下野新聞の記事
300 人をこえる参加者の会場風景
Dr.シュタンツェル大使
大使を紹介する橋本会長
宇都宮大学の進村武男学長挨拶
シュタンツェル大使に
とちぎ日独協会より記念品を渡す
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とちぎ日独協会の会員も多く参加され、
ドイツから公益社団法人独日ジュネルギー
・フォーラムの代表のゲーザ・ノイエルト
さんも急遽参加されました。
大使のわかりやすい日本語での講演は大好評
で、大使の帰国直前に大変有意義な講演会が
開催出来たと感じました。
(前川記)
講演会終了後、参加した会員の方々との記念撮影
(ドイツから ノイエルトさんも参加)
6.栃木市のオクトーバーフェスト
既に恒例になった栃木市のオクトーバーフェスト。今年は 10 月 4~6 日と 11~14 日の2回の開催で、
栃木市駅前広場にて行われました。
会場はゲートを設置して囲む形になり
一体感のある雰囲気になりました。
昨年のドイツ訪問で、これまで交流の
あるライライフツェン村に於いてこの
村のある、ホルツミュンデン圏の観光
協会間での友好協約が結ばれました。
その友好記念で今回この村の旗をゲート
に(写真の右側)に掲げました。
また、このライライフツェンの近郊の
ビール会社 Allersheimer から友好記念
としてビールを輸入し、日本での初めて
オクトーバーフェストのゲート
の販売を今回行いました。そのため、
このビールのブランドの旗も飾りました。
Allersheimer 社の旗
ライライフツェンの旗
(写真の左側)
今回も多くの方々にドイツの雰囲気を音楽、
ビールと共に楽しんで頂けたと思います。
8.7 月のシュタムティッシュ
受付:主催側の石原会員(右)
大賑わいの会場の様子
その他の会員もお手伝いをしました
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お客様として、ドイツ連邦共和国駐日大使館の広報担当ヴァインベルクさんが見えて挨拶を頂きました。
また前述のノイエルトさん、そして ぐんま日独協会の對馬副会長も参加、会場でビールとソーセージを
皆さんで楽しんでから、巴波川(うずまがわ)の観光に行きました。
ロマン洞でのシュタムティッシュの様子
餃子を皆さんと一緒に!
最高の天気で栃木を体験
ヴァインベルクさんの挨拶(右)
(左から對馬さん、橋本会長、ノイエルトさん)
ノイエルトさんと對馬副会長
案内をして頂いた本橋会員、橋本会長、ヴァインベルクさん
「
初めてのイベントとして「ビールの女王総選挙」と題して ミスコンを開催。前述のライライフツェンで
の桜祭りで開催されていた女王コンテストをベースに実施しました。今回の参加者の方々に投票をして
頂き、最終日の夜に発表会となりました。8 人の候補者の中から地元の女性が選ばれ、グランプリとして
ドイツ往復のチケットも手に入れました。(前川記)
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ビールの女王の表彰式:中央の青いスカートの方がグランプリ
その他イベント予定
主な計画
1)平成 25 年 11 月 29 日(金)~平成 26 年 1 月 19 日(日)「ゲルト・クナッパー回顧展」
那珂川町馬頭広重美術館にて
〒324-0613栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
電話:0287-92-1199
Fax :0287-92-7177
休館日: 12 月 2 日、9 日、16 日、1 月 6 日、14 日と
年末年始(12 月 24 日から 1 月 2 日まで)
2)平成 25 年 12 月 22 日(日)午後 3 時から 5 時まで とちぎ日独協会クリスマスパーティ
宇都宮市文化会館 総合コミュニティセンターに於いて
内容はまだ検討中ですが、軽い食事とお菓子を用意して皆様
と楽しいひとときを過ごしたいと思います。
(詳細連絡別途)
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------・シュタムティシュの開催 (毎月 第 4 土曜日 16:00 より 17:30 位 ロマン洞於)
・とちぎ日独協会総会 (市・中央生涯学習センター)
・ドイツ語勉強会の開催(市・中央生涯学習センター)
毎週月曜日 15:30~17:00 ドイツ語講座初歩
18:00~19:30 ドイツ語会話
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------情報:10 月からスタートした宇都宮大学の生涯教育で「山本有三とドイツ」を橋本会長が講義中。
◎編集後記
今回は、ドイツのトゥリア市からの学生さんの栃木訪問 第二弾、グリム寄席、グリムの森フェスティバ
ルへの参加、駐日ドイツ大使の講演、栃木市のオクトーバーフェストについて紹介させて頂きました。
今回も色々なイベントに対しサポートを頂いた方々、参加して頂いた会員の方々に深く感謝致します。
これから寒くなりますので、皆様体調にお気を付けてお過ごし下さい。
年末にはクリスマスパーティを計画中です。ご参加をお待ちして居ます。
(会員には連絡を別途致します)
さて、この会報カスターニエンに皆様からの記事を載せたいと思います。気楽にお送りください。
なお、今回も発行が予定より遅れ申し訳ありません。是非、今後ともよろしくお願いいたします。
とちぎ日独協会会報(Kastanien カスターニエン)
編集責任者
事務局
担当
平岡 敏幸・前川
第 73 号
泰久
とちぎ日独協会会長
〠320-0851 宇都宮市鶴田町 1758(株)TKC 内
大島
照夫・塙
シズ子
e-mail : [email protected]
2013 年 10 月 30 日発行
℡: 028(648)2111
橋本
とちぎ日独協会
Fax : 028(649)1103
ホームページアドレス:jdg-tochigi.plala.jp
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孝
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