Comments
Description
Transcript
会議資料3(PDF:332KB)
高松コンパクト・エコシティ ワーキンググループ 最終報告書 ■議論のマトリックス A B C インナーシティ へ ミッドシティ へ アウターシティ 1 医療福祉、生活支援 A1 済 2案 B1 済 3案 C1 済 3案 2 子育て支援 A2 済 2案 B2 済 2案 C2 済 1案 3 教育 A3 済 3案 B3 済 1案 C3 済 2案 4 コミュニティ協働支援 A4 済 3案 B4 済 4案 C4 済 2案 5 自然環境保全 A5 済 2案 B5 済 3案 C5 済 2案 6 ストック・土地利用 A6 済 3案 B6 済 2案 C6 C8 と重複 7 居住環境・街並支援 A7 済 4案 B7 済 3案 C7 C8 と重複 8 空家対策 耕作放棄地 A8 済 4案 B8 済 4案 C8 済 5案 9 交通 A9 済 7案 B9 済 4案 C9 済 1案 A10 済 3案 B10 済 2案 C10 済 3案 10商業・文化 その他 3案 (単純計 83案) ※ 議論する上での大前提について 1 拠点数の再検討 拠点の数が17は多すぎないかとの意見が多い。人口分布等を踏まえて10ぐらいまで絞る 必要がある。 (但し、旧町は除外する必要性がある) 2 中心地とは?拠点とは、拠点エリアの起算地点をどこにするのか? 駅があるところは駅前?ない場所はコミ協施設?それとも地域ごとに任意に決める? 中心市街地または中心地とはどこまでのエリアか? 3 拠点のエリアは起算地点から同心円にするのか? 地域によっては地形や道路事情で集約地域が同心円でないものが多いが、いびつな形を 定めるには利害関係の合意が取りづらく、線引き復活の困難さと変わらないかも。 4 基本は同心円とするなら、拠点のエリアの半径はどうするのか? 同心円としても半径数キロでは広すぎるのでは?せいぜい直径で1.5キロ以内ぐらい だが・・ 5 拠点エリア内の用途制限白地はどうするのか? 新たに用地制限を定める? 仮に議論した場合の着地点の目安は、起算地点から同心円で直径1~1.5キロで、 用途白地を除くとなると予想。 1 フェーズⅠ インナーシティへの検討案 キーコンセプト:①高齢者転入へ誘導 ②リノベーション促進による既存ストック利用 ③車がなくても生活できる環境づくり 中心市街地および周辺区域には、車を使用せずに暮らせることを目指したコンパクト・エコシティ の中心地として、主に高齢者の居住可能性拡大を軸に施策を展開。 (高齢者が住みよい街=全ての世代 に住みよい環境となるという切り口) 高齢者が集約することで、市全体への福祉コストの効率を図る。 また、高齢者だけに留まらず若者や家族層にとっても魅力的な街であり、文化度の高さを活かした 居住・商環境を増やし、潤い賑わいの集約したエリアを目指す。 1 医療福祉・生活支援 1)サービス付高齢者向け集合住宅の新築整備支援 概要)新築建物の建築物用途(福祉サービス付または高専賃)を限定した補助 例)集合住宅へのリノベに対し、そのような躯体・設備への整備補助 例)1・2階に福祉サービス等の事業所が入る際の費用負担・補助 2)高齢者専用賃貸集合住宅への転用整備支援 概要)商業ビル・オフィスビル・集合住宅のリノベによる高専賃への転用支援 例)集合住宅へのリノベに対し、躯体・設備への整備補助(EV、スロープ、SP 等の負担) ※但し、1)2)共に、新耐震基準を満たしていることが要件(既存不適格は費用大の為) 2 子育て支援 1)空き店舗利用キッズルーム 概要)商店街での子供の居場所づくり支援 例)商店街 1 階(通行者から見えることが重要)空き店舗(頻繁に移動も可)をキッズルー ムとして借り運営することの補助事業。地代や管理費、特に子供のセキュリティ確保のため の補助が有用か?(小学生向けと、それ以下向けで分けて実施する方が望ましい) 2)子供園・一時預かり保育の支援策 概要)保育所の問題や一時預かり先の支援政策を、人口誘引したい中心部や拠点に限定して 支援。特に拠点は重点推進必要(各域内で就労と子育ての両立を可能に) 。 例)予めエリアを限定し、分園開設の優先的に許認可取得させる。また開設支援策補助。 3 教育 1)中心地利点を活かした学校支援 「中心部市立施設との小中学校連携強化」 2 概要)中心部施設と学校の授業での連携 例)中心部にある市有の文化施設への小中学生の入場待遇 例)授業内容と施設内容を連携促進させ、施設からの子供向け出張講座等も整備 2)私学誘致 概要)私立学校の中心部への誘致 3)小中高一貫クラスによる特別クラスの編成 概要)市全体として教育の均一提供から、幅を出すための高度教育を担保させる。 高松第一小中学校は、小中一貫で実施中。高松第一高等学校は高松市立。市管轄での小中高 3段階の連携。 (旧松島小地区は高潮災害以降生徒数が減少傾向?) 例)同じ所管の小中校で特選クラスを編成し、高度教育の機能を高め、街中居住の強みを 創造。 栗林小は飽和状態なので、高松第一小中から高松第一高校へ1クラス特選組を編成。 4 コミュニティ・協働支援 1)自治会のオープン化促進 概要)自治会の開かれた組織化(コミ協に本来期待された横断的議論機能の強化) 例) 既存居住者の積み上げた負担金を一括して求めることのへの制限や、会計報告の HP 公開化等のアカウンタビリティ確保へ 2)世代を切り口にした準自治会組織の新形成策 概要)自治会に縁が薄い世代の地縁組織化 例)中心市街地における30代以下の若者をイベントを種に組織化 地域に1単位の自治会は尊重しつつも、世代組織を7商店街に横断して1つ設立し、事務局 機能やイベント費用等の支援。 (但し、あくまで自治会のファーストステップとしての組織) 3)高松まちづくりデザイン・ラボラトリーの創設 概要)街中にストックされたデザイナーの卵のような若者達を集め緩やかに組織化し、農村 部の産直製品のパッケージデザインや、拠点のコミ協主催のイベントやポスター作成時に、 実績づくりの場としてマッチングさせる仕組みづくり。 5 自然環境保全 1)緑化計画の地域固有品種の優先選定 概要)公園や街路において樹種や植栽選定する際、メンテナンスの容易さや見た目だけで なく、地域の自然生態系に配慮し、外来品種の使用を避け、地域に本来有った固有種を選ぶ ことで、単にみどり豊かというだけない自然生態系への寄与を図る。 3 2)海辺の活用策 「防災兼親水化護岸」 概要)高潮対策に配慮しつつ、護岸周辺の親水活用に配慮した整備方法の検討 例)親水デッキスペースの整備 例)干潟の保護と観察場の整備 6 ストック・土地利用 1)土地利用の際の権利制限の緩和 概要)騒音や日当たり等、市内で住むことは賑わい等に近接する以上、権利も制限される べき 例)まつりや催し時の音出し時間制限の延長や、建築物斜線制限の緩和 2)自動車ありきの街からの脱却 概要)駐車場の数の抑制策 例)建物に付帯する駐車場数の制限 例)平面駐車場の資産評価の見直し等の抑制策 3)土地に隣接した道路のアダプト細分化促進 概要)自分の土地の前の道路の日常的な清掃等への努力を求める政策) 7 居住支援・街並み形成 1)ソーシャルマンション化・コーポラティブハウス化の支援 概要)指向性を持った居住者に絞ったオフィス商業ビルの共同住宅転用 例)①有効利用共通の趣向を持つ居住者に特化した共有スペースの整備の補助 ②水回りや電気設備、ゴミ捨て、ベランダ等の転用リノベの大きなコスト部分への補助 ※ただし、①、②共に自治会加入を条件に入れる → 4コミュニティ支援にも反映 2)守人、コーディネーター支援 概要)オフィス商業ビルの共同住宅転用の要となる人材支援 例)オーナーのリスク管理軽減と居住者の自由度の調整役への家賃補助 Q 人間的資質や性格が大きく左右するが、どう定めどう見極めるのか? 3)色彩(彩度)規制・看板規制 概要)新築の建物および大幅改修時の外壁・屋根材、テナント変更時の看板への色彩規制 例)看板、外壁、屋根材の彩度を制限し、街並み景観を統一へ向かわせる 例)看板を設ける建物の外面積(一面のみ)に対する看板の大きさの制限 例)道路の通行障害となる A 看板、のぼりのはみ出し等の広告規制 4 4)通りに面した植栽支援策のオセロ化拡充 概要)現在実施中の政策をベースに道路沿いの植栽支援策を両隣 3 軒が一緒に統一して整備 例)植栽支援策1軒からを両隣 3 軒一緒と条件付加、その分補助額大幅 UP。 外壁や外構にも適用範囲を拡大すると更に街並みが揃ってくる 8 空家対策 1)空家バンクまたは空家状況実態調査 概要)空家・空テナントを自由度を増してでも貸したい借りたい情報の整理 例)集約事業の委託 Q 実際の契約は個別交渉に任せっぱなしでいいのか?空家バンクは実態に結びつきにくい 例)固定資産税からエリアの空家を庁内で集約することが外部委託で調査するより早い 2)仲介手数料の支援策 概要)中心市街地周辺の空家対策として不動産仲介手数料の上乗せ補助 例)一定期間以上空家であった一戸建ては、賃料も安く仲介者に消極的になりがちな為、居 住促進策として諸条件該当の際の仲介料を上乗せ補助。 3)空家の適正管理の指導 概要)強力な不動産所有権に介入する為に市の責務、市民の責務、事業者の責務、空家所有 者の責務などを整理し、指導できるよう条例化 → 放置するコストを高めることで利用促進 類似例) 松江市 Q 条例となると別組織での検討のうえ、市議会での可決が必要となるが・・ 4)既存建物の利用を管轄する庁内部署の選定 建築指導課、住宅課どちらも既存の利用促進を所管としていない 9 交通 1)駐車場へのハードル 概要)駐車可能数の抑制 例)新築建物付属の駐車場数の抑制(付帯義務から制限へ、身障者用除く) 2)中心部の道路の自動車占有率を抑制 概要)自動車に便利な道路からの脱却 例)中心市街地の商店街に交差する東西道路の二輪含む一方通行化+フェリー通りの一方 通行化 →脇道のスペースを駐輪場にすることで商店街への駐輪を抑制 (県警が許可に反対) →LRTを考える際の敷設スペースの確保に繋がる 例)脇道へのハンプ等の活用(ハンプは車道のみとしないと反ユニバーサルデザインになる) 5 3)自転車の利用促進 概要)自転車利用マナーUPのためのソフト施策(県警との連携事業は不可?) 例)自転車SDマーク制度 ・・啓発事業は効果が低いが事故率低減や利用促進に繋がる 例)商店街の市道の広場としての認定 → 運用や指導がしやすくなる(緊急車両の問題) 4)商店街の自転車侵入を更に制限 概要)自転車を商店街アーケード下からの排除日時の拡大 例)商店街への自転車通行を抑制強化(指導員展開補助事業等) 、自転車は中央通りへ誘引 問題点)商店街事業者からの反対 例)商店街の市道を、広場としての認定し、運用や任意指導をし易く 問題点)緊急車両通行幅の確保 5)レンタサイクルの利用促進 例)電動自転車の別料金体系による導入 例)ポータブルナビの貸出(うどん店や観光拠点の登録済みのもの) 6)自動車と自転車の混在円滑化 概要)中心部の幹線道路以外の制限速度を全て30キロ未満に制限 7)車以外の通勤への推進強化 例)参加企業への、従業員の自動車以外の通勤利用比率をインセンティブ。先ずはノーカー デーで試験実施できない? 例)市職員の通勤の車以外への推進 10商業 1)ベンチャー企業支援 概要)商工会議所を経由した中心市街地に限定した起業のトライアル制度 2)空き店舗活用コミニティビジネスの支援 概要)障害者支援、地産地消、空きテナント対策の一石三丁なビジネスモデルの支援 例)地産品を使用し、障害者等の働く機会となる飲食や生鮮販売のコミュビジネスの支援 3)農林水産の産直の市内定点開催場所の確保 例)JA ふれあい市場の重複商品を、中心部へ集約移動させ販売できる仕組みと場所の提供 Q JA や漁協の協力は可能か? 6 フェーズⅡ ミッドシティへの検討案 キーコンセプト:①コミュニティ単位のまちづくりの違いを顕著化(コミ協での開かれた議論促進) ②2世帯住宅および隣接居住促進 ③医療福祉介護、教育の拠点としての機能の確保 ④中心部へのゲートウェイ機能 自動車が基本となる生活でありながら、公共交通を利用し市内へ移動できるゲートウエィ機能 小規模な商業、共同住宅、医療福祉、教育・子育て支援が揃う衛星地域 地域独自性を伸ばす文化・産業・居住環境の拠点 マイカーを軸にした子育て世代のバッファーとしての戸建居住促進と空き家利用 核家族化させず、広さを確保した重層世帯に適した住宅環境 ⇒ 拠点で暮らすメインターゲット 子育て世代 + 2世帯住宅 1 医療福祉・生活支援 1)サービス提供型福祉の誘導 概要)在宅介護・福祉サービス事業者の誘致インセンティブ 例)拠点から直径1㎞以内の事務所開設時における、整備費等の支援策 2)高齢者福祉施設の誘導 概要)デイケア等の高齢者福祉施設の誘致インセンティブ 施設開設において、拠点から直径1㎞以内の場合、審査ポイントUPまたは優先枠を設ける。 3)2次~3次の医療の地域連携機能向上策 概要)第2次中核病院の地域連携機能向上 例)新市民病院で、3次病院から紹介される患者の優先受け入れ策(ファストパス制度) →中核病院へいきなり診療しようという軽微な症状の患者で、中核機能が損なわれることの 抑制、かつ、2次医療の拡充による3次医療への競合を緩和 例)保健センターの機能の一部新市民病院への隣接移転 例)保健師の医療介護のサポート機能の向上(医療コンシェルジュ化) 2 子育て支援 1)空き屋利用キッズルーム 概要)拠点内での子供の居場所づくり支援 例)キッズルームとして借り運営することの補助事業。地代や管理費、特に子供のセキュリ ティ確保のための補助が有用 (小学生向けと、それ以下向けで施設は分けることが実施する方が望ましい) 7 2)子供園・一時預かり保育の支援策 概要)保育所の問題や一時預かり先の支援政策を、人口誘引したい拠点に限定して支援。 共働き家庭、シングル家庭の就労支援としての保育・一時預かりサポート機能の充実。 例)予めエリアを限定し、分園開設の優先的に許認可取得させる。また開設支援策補助。 3 教育 1)時間外学級、学童保育、ファミサポの機能集約 概要)こどもの居場所づくり、時間外校内預かり、ファミリーサポート事業等、施設毎、受 け入れ毎に分断している施策の一体的な仕組みづくりを再考する 学校施設、公民館機能、こども園、ファミサポ等分散傾向にあるものを、地域単位で協働で 箱や人材を活用することで、関係者の負担を減らしつつも政策の厚みを増す 例)放課後教室の施設をどちらかに集約させ、関係者も協働で運営 Q 財源が国の助成のものもあり、校外となった場合の予算源の問題が生じる? 4 コミュニティ・協働支援 1)自治会加入障壁の低減策 概要)自治会の開かれた組織化(コミ協に本来期待された横断的議論機能の強化) 例) 既存居住者の積み上げた負担金を一括して求めることのへの制限や、会計報告の HP 公開化等のアカウンタビリティ確保へ 例) 会計報告・事業報告の透明化とネット利用のアカウンタビリティ 2)地域の連帯感と地域性助長のためのイベント支援 概要)拠点のコミ協を対象としたプロポーザル型の提案事業の募集 地域夢づくり提案事業とは別(夢づくり、協働、新規プロポ事業の整理統括した運用が必須) 協働づくり事業の派生発展型でかつコミ協を応募者に限定する コミ協単独実施は不可とし、地域のPTAやNPO等との協働や連携を前提とする事業 コミュニティの自立 住民自らが描くビジョンと自ら動く行動力そして補完する仕組の契機 多様な住民が関わり意見を発する事ができる「クッションとなる場所」づくり 3)拠点毎のまちづくり条例を推奨 概要)地域拠点のコミ協内に条例制定を目指す協議会を推奨 下記4)の事業の最終目標として掲げる 限られた組織内だけでなく、多くの主体者を交錯させ、地域のことは地域で決める 特に、地域内での優先順位を自分たちで結論まで導き、市と対等に議論する素地を作る 当然、それができる地域出来ない地域で差異が生じることを前提とする 4)コミ協のマネージメント力UP 概要)コミ協内でのマネージメント力を向上するために人材派遣の予算支援 会計処理や事業の進め方、協働の図り方等、コミ協の事務長または中核者はマネージメント 8 力が不可欠だが、現状は既存地縁団体との調整や市からの依頼だけで手いっぱい。 自らが抱え込むのでは無く、地域に眠るリソースを活用するように指導助言が必要 上記2)3)を実施する上で、コミ協の組織外から協働支援(←NPO センター、まなび CAN) やコーディネート支援を受けつつ、将来的には地域内でそのような人材をOJT養成する。 (座学では養成不可) 5 自然環境保全 1)私有地のポケットパーク化への固定資産税評価優遇策 概要)耕作放棄地や未利用空き地を、草っぱら化(自然化)させることの優遇策 2)生垣助成の地域固有種限定策 概要)生垣助成の際に、植種を本来その地域の植生のものに限定する。外来園芸種の排除 3)宅地の農地(戻)化 概要)拠点周辺の既存宅地を農地へ戻すことへの支援 6 ストック・土地利用 1)浄化槽補助の廃止 概要)単独から合併浄化槽への転換以外の浄化槽施設の為の助成を完全廃止 下水道が通っていないエリアにも適用させる⇒環境負荷の高い地域での開発の抑制になる 2)住戸開発区画面積の最低単位の設置 田畑を区割りして宅地化する際に、優良な住宅環境とし、かつ将来の取り利用まで踏まえ、 あまり小規模な宅地開発をさせないための区画単位の設定 7 居住支援・街並み形成 1)拠点毎のまちづくり条例を推奨 4-3)と兼用政策 まちづくりの統一感を作るための政策。風致地区も含む 例)街並み景観条例を地区計画化に盛り込む(←地域まちづくり交付金の利用は可能?) 2)色彩(彩度)規制 概要)新築の建物および大幅改修時の外壁・屋根材、テナント変更時の看板への色彩規制 例)看板、外壁、屋根材の彩度を制限し、街並み景観を統一へ向かわせる 3)通りに面した植栽支援策の拡充 概要)現在実施中の政策をベースに道路沿いの植栽支援策を両隣 3 軒が一緒に統一して整備 9 8 空家対策 1)仲介手数料の支援策 概要)拠点の空家対策として不動産仲介手数料の上乗せ補助 例)一定期間以上空家であった一戸建ては、賃料も安く仲介者に消極的になりがちな為、居 住促進策として諸条件該当の際の仲介料を上乗せ補助。 2)空家の適正管理の指導 概要)強力な不動産所有権に介入する為に市の責務、市民の責務、事業者の責務、空家 所有者の責務などを整理し、指導できるよう条例化 → 放置するコストを高めることで 利用促進 類似例) 松江市 3)築後の住宅や建物利用の対策を担う部署 概要)建築指導課、住宅課等々、近接する部門はあるが、庁内に主となり管轄する部署が 無いので、既存部局に担わせるか新設する等の分掌が必要。 9 交通 1)パークアンドライドの促進 例)駅前に近接した駐車場の整備支援 2)レンタサイクルステーションの整備 例)市内中心部にしかないレンタサイクルポートを、拠点地域内の駅前に小規模で常設支援 3)未完の都市計画道路の時限毎に定期的な再検討 概要)数十年経っても完成を向かえない都市計画道路について、起案から20年経過した ものは、縮小や廃止を含んで事業の継続の可否を再検討とする土台に上げる。 削減縮小された将来的な予算は、新たに必要性が生じる道路計画に回す。 一度決まった道路計画は、時代や周辺状況や人口動向が変わっても引き戻せない現状に 柔軟性も持たせる。 Q 既に一部用地買収が終えていたり、一部整備済みの計画を、途中で変更すると過去の 協力者から異論がでないか? Q 道路計画の見直しに糸口を付けることは議会の反発が予想されるが・・どうする? Q 市道のみとは言え、県道や国道と交差する場合、そちらとも影響が出る可能性が・・ 4)30キロ制限による自転車と車の共存エリア設定 概要)拠点エリアの道路は、幅員も十分ではなく、自転車と自動車の完全分離は困難。 拠点エリア内の幹線道路以外はすべて自動車を30キロ制限とすることで自転車と融和 させる。 ハードインフラにあまり頼らず、規制の制度変更だけで改善が望める 10 (但し、速度規制は県警管轄) 10商業 1)地産地消費の促進 概要)拠点地域またはエリア周辺の産品を中心市街地(消費地)にも供給する仕組みが必要 例)まちなか産直市場 JA のふれあい市場のサテライト市場を中心市街地に設け、市内各所から常時供給する仕 組みづくり(JA からの支援は可能?) 2)域内新規ビジネスの促進 概要)拠点エリア内の空き店舗等を利用した新規事業の支援策 例)対象の新規ビジネスにおいて、地域に溶け込む店舗外観づくりへの予算支援 例)対象の新規ビジネスにおいて、地域内でマップ化し、有機的なリコメンドを付けたエリ ア毎情報の発信できるコミュニティ支援の予算 11 フェーズⅢ アウターシティへの検討案について キーコンセプト:①医療福祉介護のデマンドでの確保 ②農林水産保持のための収入増への取り組み ③地権と切り離された新しい担い手の流入 ④海や田園・森林の環境保全(自然からのセットバック) ・田園都市として、自然と1次産業が織り成す持続可能な豊かなエリアを目指す。 ・地域単位の生産品のブランド化、地産地消の直接販売を増加させる流通拡大等、従事者収入増 による担い手の景観維持を目指す。 (6次産業化推進) ・国が進める大規模集約化からこぼれる零細で高齢化した農水従事者のバックネット。 ・土地所有を伴わない新たな農水従事者の参入の活性化による耕作放棄地抑制。 ・地域集約化により採算性の悪化する医療・福祉をデリバリーできる政策によるフォロー。 ・田園地域内での居住集約化促進。 ・市内総人口減少に伴う管理山林の一部自然林化(人間社会のセットバック) 1 医療福祉・生活支援 1)サービス提供型医療・福祉のデリバリー確保 概要)公的な医療・介護・福祉のサービス事業者を、民間競合エリア中心の事業から、 民間では採算が取りにくいエリアへのサポートへ切り替えるよう誘導と、部局内の政策の 整理、および医療福祉コンシェルジュ的な人材の機能向上。 特に、サービス供給の面的均一さに拘らず、クオリティを重視 例)医療・介護が薄くなった地域の社協によるサービス拡充への予算的支援 2)医療の地域連携機能向上策と政策の整理強化 例)塩江診療所の医療機能に介護福祉をミックスの強化。 例)医療機関の地域連携(1次・2次・3次医療の分掌)推進を含め、健康福祉部に重層 する ①地域包括支援センター、②市保健センター、③市民病院の地域連携室の総合的な政策整理 と不足部分の拡充と、地域ごとに配置される“保健師のコーディネーター化推進” 例)拠点の中で地域包括エリアの中心地と重複する地点に対する拠点性(人・情報)集約 強化 例)ホスピスまでコーディネートできる人材育成と体制づくり 3)福祉サービスの幅の拡充(医療福祉のコンシェルジュ機能の創造) 例)ケアマネージャーの医療知識向上と医療連携を図れる機能向上策 12 2 子育て支援 1)時間外の預かりの地域的な強化 概要)アウターシティは都市部や拠点内の事業所に通勤する親にとって、子供の引き取り 時間が移動分タイトになることの補完。 例)時間外学級やファミサポの終了時間を地域に限定し延長 3 教育 1)時間外学級、学童保育、ファミサポの機能集約 概要)こどもの居場所づくり、時間外校内預かり、ファミリーサポート事業等、施設毎、受 け入れ毎に分断している施策の一体的な仕組みづくりを再考する 学校施設、公民館機能、こども園、ファミサポ等分散傾向にあるものを、地域単位で協働で 箱や人材を活用することで、関係者の負担を減らしつつも政策の厚みを増す 例)放課後教室の施設をどちらかに集約させ、関係者も協働で運営 Q 財源が国の助成のものもあり、校外となった場合の予算源の問題が生じる? 例)時間帯によるサービス享受費用の負担増 ボランティアや行政サービスの高付加の部分は一律の必要は無いのでは?時間外の終了時 間を延長し、18時以降の部分については受益料を多少値上げすることで、受給のバラン スを図り、かつ利便性を検討してはどうか 2)農林水産を取り入れた、夏休み学級 概要)居住地域を跨いだ長期休み中の子供の受け入れ学級と、アウターシティならではの 文化の体験ができる時間外預かりの検討 4 コミュニティ・協働支援 1)地域の連帯感と地域性助長のためのイベント支援 概要)拠点のコミ協を対象としたプロポーザル型の提案事業の募集 地域夢づくり提案事業とは別 協働づくり事業の派生発展型でかつコミ協を応募者に限定する コミ協単独実施は不可とし、地域のPTAやNPO等との協働や連携を前提とする事業 コミュニティの自立 住民自らが描くビジョンと自ら動く行動力そして補完する仕組の契機 多様な住民が関わり意見を発する事ができる「クッションとなる場所」づくり 2)小規模な農林水産品の商品化・地域ブランド化支援 概要)パッケージングやネーミング等における、NPO や都市内若手のデザイナー人材の 活用連結に NPO センターで支援 13 5 自然環境保全 1)管理林の一部自然林化への政策転換 概要)増えると予想される管理すべき山林を自然山林⇒管理山林⇒里山地域となり、自然と 人社会が直接接触し難い様配慮しつつ、管理林の一部を自然林化 2)山林への市民の意識向上 概要)人生三回植樹運動(生誕、成人、還暦)を管理山林の一部で実施し、賛同者に 記念プレートを付けた樹木を支援 6 ストック・土地利用 7 居住支援・街並み形成 8 空家対策・耕作放棄地対策 1)空家の適正管理の指導 概要)強力な不動産所有権に介入する為に市の責務、市民の責務、事業者の責務、空家 所有者の責務などを整理し、指導できるよう条例化 → 放置するコストを高めることで 利用促進 類似例) 松江市 2)空家+農地をセットとした I ターン受け入れ支援 概要)農地のマッチングギフト策 3)障害者授産施設の農地従事支援 概要)障害者等の授産施設と農地を連携し、作付・維持・収穫等の際に高齢化した農業 従事者の支援として市内でも活用。 例)香川県社会就労センターでの事業(農地と施設を繋ぐ)のビジネスモデルを市内の 耕作放棄地でも活用するための支援策。移動手段の支援、作業場の提供支援、情報中継の 支援等。 例)上記モデルを拡大し、フリースクールやサポステに応用 4)半耕作放棄地のアダプト利用 概要)耕作放棄地になる可能性のある地域で、各種団体や学校等の単位で農作体験を促進 させる際の、情報仲介および各種実施への支援 例)農地のレンタル・複数人(団体)によるシェア農地とオーナー兼農業指導員のマッチン グ 5)農地集約の公的な介在 例)隣地の農地は、土地を奪われるのではとのオーナーの危惧から意外に借りにくいので、 公的に賃借の橋渡しに介在することで、農地集約の流動化を促進。(例:小豆島) 14 9 交通 1) 乗り合いタクシーとデマンド型タクシー 概要)乗り合いタクシーの路線化と、デマンド型タクシーを使い分けて実施し域内移動の 支援 例)バス路線が無いまたは維持困難な地域内での移動支援として乗り合いタクシーの活用 (事業者への委託サービス) 10商業 1)6次産業化推進 概要)地域で採れる農林水産品は同一地域では、時季が集中し素材そのままではダブつく。 そこで、それらの商品を2次加工し新たな商材化するための支援 例)農林水産+商工労政の部局横断的なプロジェクトであたり、地域単位で6次商品化が 促進できるよう支援。 (例えば塩江の茶畑とか、香川町の柿とか・・) 地域での商材の掘り起し作業やデザイン支援には NPO センターも活用(ものづくりラボ的 な支援事業)できないか? 2)産直ネットワーク(地産地消費の促進) 概要)拠点地域またはエリア周辺の産品を市内の他地域にも供給する物流の仕組み 例)産直市場の2次流通 JA 主体のふれあい市場で当日売れ残った商品を、2日目には市内他地域のふれいあい市 場や市内中心部のサテライト市場へ移動させ、売れ残りを少なくし従事者の収入を向上さ せ、かつ市内全域で地産地消を受け止められる仕組みづくり(JA からの支援は可能?) 3)産直新規ビジネスの促進 概要)周辺地において主要道路沿いの空家を利用し、新規で地産地消型の飲食店を NPO 等 (単独の民間は除く)で開設する場合の家賃一部支援と初期改装時の一部予算支援 15 Ⅳ その他の大事なポイント 1)推進体制と長中期的な戦略目線の確保 コンパクト化させる上で、全体としての施策、事業の精査、調整、進捗管理を可能とする 進行体制と客観的評価システムの両立が必要。 事業仕訳の様な、コストの効率性だけでなく、市として長中期的な戦略を加味した事業の 取捨選択が必要。 2)コミ協の協働機能強化と水平対等化 コンパクト化の中で、一番の成否の鍵は、高松市の中で一極集中をさせることではなく、 地域ごとのコンソーシアムまたはアライアンスが確立することが重要。 その為の原動力や基礎組織となるのは“コミ協”であり、彼らのアドボガシー(政策立案) 機能を確保し、市の便利な下請け組織としてではなく、水平対等な協働のパートナーとして 位置づけられるよう育てなければならない。公開性を高め、開かれた組織運営を通して地域 ごとにニーズや問題点をコーディネートできるよう、NPO や自治会に属さない人々も地域 単位で巻きこめるところまでスキル UP を急がねばならない。 3)市民創造の長期的な取り組み 概要)市民の意識づくりの為の、長期的な市民の啓発・教育の取り組み 例)過去の、まちゼミ、100人委員会等々、市民を意識的に創造する取り組みが現在は ないので、生涯学種センターや NPO センターと連携でリーダー創造以外の市民づくりも 継続的に必要。 以 16 上