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医科学専攻修士課程 シラバス - 東京大学大学院医学系研究科・医学部

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医科学専攻修士課程 シラバス - 東京大学大学院医学系研究科・医学部
医科学専攻修士課程
シラバス
2012
東京大学大学院医学系研究科
目
次
1.平成24年度夏学期授業日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ⅰ
2.講義内容
(1)人体形態学
ヒトの構造
総論・組織学(上皮・骨・軟骨・腎・胃・眼)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)人体機能学
ヒトの機能
総論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
細胞生理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
感覚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
運動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
循環・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
呼吸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
消化・吸収・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
腎臓・内分泌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
代謝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
血液・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(3)病理病態学
ヒトの病態(総論)
病理学概論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
免疫学概論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
腫瘍学概論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
微生物学概論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
(4)臨床医学概論
ヒトの病態(各論)
肺癌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
視覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
高血圧、動脈硬化性疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
聴覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
腎不全・内分泌疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
白血病・リンパ腫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
老化関連疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
心不全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
リウマチ性疾患、アレルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
精神疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
肥満、糖尿病、脂質代謝異常・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
肝不全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
感染症・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
神経疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
(5)医科学概論Ⅰ
輸送・シグナル
細胞骨格と細胞内輸送・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
脂質メディエーター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
カルシウム・シグナリング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
トランスポーター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
プロテオーム・メタボローム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
がん
細胞周期制御・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
TGF-βシグナル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
癌の病理学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
DNA 修復・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
(6)医科学概論Ⅱ
生体防御
免疫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
環境毒性学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
生体防御・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
発生・老化・再生・細胞死
発生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
神経の発生と新生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
発生工学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
マクロファージ・アポトーシス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
心臓性突然死、心筋細胞死の分子病態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
(7)医科学概論Ⅲ
医療工学
医療情報学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
蛍光イメージング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
人工臓器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
再生医療工学・医用材料工学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
臨床画像工学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
メカニカルストレス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
神経科学
生体構造学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
大脳シナプスバイオロジー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
嗅覚と情動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
脳高次機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
脳の機能発達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
分子脳科学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
ニューラルネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
認知・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
神経回路と形成メカニズム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
神経病理学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
神経生物学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
神経細胞生物学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59
こころの発達医学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61
3.実習内容
(1)病院実習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
(2)ローテーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
4.医学共通講義
平成24年度医学共通科目授業科目一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66
平成24年度夏学期授業日程
医科学専攻修士課程
* 講義は基本的に教育研究棟2F第4セミナー室で行うものとする。
月 日
曜日
1
2
3
4
8:40-10:10
10:30-12:00
13:00-14:30
14:50-16:20
医学系研究科入進学者ガイダンス
4月9日 (月)
医 学 共 通 科 目
4月10日 (火)
修士解剖実習 上皮
4月11日 (水) ヒトの構造(総論) ヒトの機能(総論)
大学院入学式(全学)
(木)
4月12日
修士解剖実習 肺
修士解剖実習 胃
4月13日 (金)
修士解剖実習 腎
修士解剖実習 眼
4月16日 (月)
医 学 共 通 科 目
4月17日 (火)
細胞生理
4月18日 (水)
感覚
運動
4月19日 (木)
循環
呼吸
消化・吸収
腎臓・内分泌
病理学概論
4月20日 (金)
視覚障害
免疫学概論
4月23日 (月)
医 学 共 通 科 目
4月24日 (火)
腫瘍学概論
4月25日 (水) 高血圧,動脈硬化性疾患
代謝
腎不全・内分泌性疾患
白血病・リンパ腫
4月26日 (木)
聴覚障害
血液
リウマチ性疾患,アレルギー
4月27日 (金)
肺癌
老化関連疾患
心不全
4月30日(祝日)
医 学 共 通 科 目
5月1日 (火)
肥満,糖尿病,脂質代謝異常
微生物学概論
5月2日 (水)
精神疾患
5月3日 (祝日)
5月4日 (祝日)
細胞周期制御
5月7日 (月)
肝不全
感染症
医 学 共 通 科 目
5月8日 (火)
細胞骨格と細胞内輸送
5月9日 (水)
脂質メディエーター
5月10日 (木)
カルシウムシグナリング
5月11日 (金)
5月14日 (月) カルシウムシグナリング トランスポーター プロテオーム・メタボローム
医 学 共 通 科 目
5月15日 (火)
健康診断(女子)
TGF-βシグナル
5月16日 (水)
TGF-βシグナル
癌の病理学
5月17日 (木)
発生
5月18日 (金)
環境毒性学
免疫
5月21日 (月)
医 学 共 通 科 目
5月22日 (火)
健康診断(男子)
生体防御
5月23日 (水)
細胞周期制御
DNA修復
5月24日 (木)
神経の発生と新生
5月25日 (金)
DNA修復
発生工学
マクロファージ・アポトーシス
5月28日 (月)
医 学 共 通 科 目
5月29日 (火)
蛍光イメージング
5月30日 (水) 医療情報学
人工臓器
再生医療工学
5月31日 (木)
臨床画像工学
6月1日 (金) 医用材料工学
平成24年度夏学期授業日程
月 日
曜日
6月4日
6月5日
6月6日
6月7日
6月8日
6月11日
6月12日
6月13日
6月14日
6月15日
6月18日
6月19日
6月20日
6月21日
6月22日
6月25日
6月26日
6月27日
6月28日
6月29日
7月2日
7月3日
7月4日
7月5日
7月6日
7月9日
~
7月31日
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
1
2
医科学専攻修士課程
3
4
8:40-10:10
10:30-12:00
13:00-14:30
14:50-16:20
メカニカルストレス 大脳シナプスバイオロジー
生体構造学
医 学 共 通 科 目
嗅覚と情動
脳高次機能
脳高次機能
脳の機能発達
脳の機能発達
分子脳科学
分子脳科学
大脳シナプスバイオロジー
医 学 共 通 科 目
ニューラルネットワーク
認知
神経回路と形成メカニズム
神経病理学
神経病理学
神経生物学
神経細胞生物学
医 学 共 通 科 目
(月)
(火)
(水) 心臓性突然死,心筋細胞死の分子病態 こころの発達医学
(木)
神経疾患
(金)
病院実習 (オリエンテーション)
(月)
医 学 共 通 科 目
(火)
(水)
病 院 実 習
(木)
(金)
病 院 実 習
(月)
医 学 共 通 科 目
(火)
(水)
病 院 実 習
(木)
(金)
(月)
ロ ー テ ー シ ョ ン
~
(※但し毎週火曜日は医学共通科目とする。)
(火)
注意)火曜日の医学共通科目は下記の時間割になります。
1限:8:40~10:10
3限:13:00〜14:30
2限:10:30~12:00
4限:14:50〜16:20
ヒトの構造 11 医 科 学 90
ヒトの機能 11 病 院 実 習 30
ヒトの病態 25
1
授業科目名
細胞生物学及び解剖実習
2
担当責任教員
岡部繁男(内線 21928)
3
授業概要
細胞生物学:細胞生物学の基礎である細胞内の物質輸送の分子機構
及び細胞の形作りの分子機構について、細胞骨格、モーター分子群
(KIFs)及び微小管関連タンパク(MAPs)に焦点を絞り講義する。特に
最近の微細形態学、分子細胞生物学、分子生物物理学、構造生物
学、分子遺伝学を駆使した、上述機能分子の遺伝子、構造、動態、
機能そして関連疾患についての最新の先駆的研究について、スライ
ドとビデオを使用して講義する。
解剖実習(組織実習):生体は神経、骨、筋、消化器、内分泌、免
疫組織、血液等々実に複雑に分化した器官が、しかし統合されて出
来上がっている。この生体の複雑性と統合性を組織切片の顕微鏡観
察により実感するのがこの実習の目的である。
4月11日(水)
ヒトの構造(総論)(岡部) [8:40-10:10]
修士解剖実習 上皮(武井) [13:00-16:20]
4月13日(金)
修士解剖実習 肺(金井) [8:40-12:00]
修士解剖実習 胃(金井) [13:00-16:20]
4月16日(月)
修士解剖実習 腎(吉川) [8:40-12:00]
修士解剖実習 眼(八木) [13:00-16:20]
5月9日(水)
細胞骨格と細胞内輸送(廣川) [8:40-12:00、13:00-14:30]
4
授業日程
(授業分担教員)
5
成績評価
出席、講義レポート、実習スケッチ(実習スケッチでは24色以上
の色鉛筆とスケッチ用の白地ノートを持参の事。スケッチノートは
後日提出。)
6
教科書及び参考図書
細胞生物学:
B.Alberts 他、Molecular Biology of The Cell、Garland
解剖実習(組織実習):
藤田恒夫・藤田尚男、標準組織学(総論・各論)、医学書院
7
その他
1
1
授業科目名
ヒトの機能 (総論)
2
担当責任教員
河西
春郎 (構造生理学教室 内線 21439)
[email protected]
生理学は「複雑な生体システムの体系的・階層的理解」を目的と
します。個性をもった細胞や分子という素子の組み合わせによっ
て、個々の素子の機能に還元できない新しい機能が生まれます。
3
授業概要
ヒトの病態も、こうした階層性に立脚してはじめて現象と病因と
の関係を適切に把握することができます。本講義では、ホメオス
ターシス(Homeostasis)という概念の紹介を中心として、複雑か
つ精緻な生命システムの有する機能を解説を行う予定です。
4月11日(水)2限
4
授業日程(授業分担教員)
ヒトの機能: (総論)
かさい
はるお
河西
春郎
担当
5
成績評価
出席と討論
指定教科書はなし。参考書としては以下の 2 冊を勧める。
・標準生理学 第7版 小澤瀞司 他 著(医学書院)
6
教科書及び参考図書
生理学の基礎知識を体系的に習得するための標準的教科書
・生理学テキスト 第 6 版 大地陸男 著(文光堂)
生理学の基礎知識を短期間に習得するための教科書
7
その他
2
1
授業科目名
2
担当責任教員
細胞生理
狩 野 方 伸
( 神 経 生 理 学 分 野 、 内 線
23536,
[email protected])
前半では、細胞がどのようにして、外界と内的環境との相互作用
の中で恒常性を維持し、その細胞としての機能を発揮するかを、
細胞内外のイオン濃度分布、細胞膜における物質輸送という概念
3
授業概要
を中心に、基本的なレベルから説明する。後半では、神経細胞を
中心に、細胞膜の電位変化、活動電位の発生と伝導、シナプス伝
達などについて概説する。
4
授業日程(授業分担教員) 4 月 18 日(水)1,2 限 (8:40-12:00)
5
成績評価
出席により評価する
標準生理学
6
教科書及び参考図書
(医学書院)
Neuroscience 4th ed. Purves et al. eds, (Sinauer)
Ion channels of excitable membranes, B. Hille (Sinauer)
ニューロンの生物物理(丸善)
7
その他
3
1
授業科目名
2
担当責任教員
ヒトの機能:感覚
森憲作(細胞分子生理学・内線 23456; [email protected])
(細胞分子生理学教室 HP; http://morilab.m.u-tokyo.ac.jp)
多くの基礎科学が「この世界は何からできているのだろうか」と
いう問題に取り組んでいますが、感覚の神経科学は「この世界が
どのようなものかを、人間はどのように知るのだろうか」という
3
授業概要
問題に取り組んでいます。
本講義では、視覚系および聴覚系を
例にとり、
(1)外界の情報が、どのようにして感覚器で捉えられ、
感覚細胞の活動を引き起こすのか、
(2)感覚細胞群にコードされ
た外界からの信号をもとにして、脳はどのような情報処理をおこ
なって対象物の世界を認知するのか、について概説します。
4
授業日程(授業分担教員) 4月18 日(水)3限
5
成績評価
出席により評価する
6
教科書及び参考図書
脳神経科学(三輪書店)
7
その他
4
1
授業科目名
運動
2
担当責任教員
小西清貴
反射、運動学習、随意運動といった運動機能は、脊髄、脳幹、小
3
授業概要
脳、基底核、大脳皮質などにある神経回路によって実現されてい
る。本講義では、これらの脳領域における神経回路のアルゴリズ
ムとその目的を概観する。
4
授業日程(授業分担教員) 4月18日(水)4限目
5
成績評価
出席と質問
6
教科書及び参考図書
標準生理学(医学書院)
7
その他
5
1
授業科目名
循環
2
担当責任教員
廣井
透雄 (循環器内科)
循環は生物のホメオスターシスを維持するために、極めて重要
な役割をはたす。どのような細胞も酸素と栄養の供給なしには生
きていけない。ポンプである心臓とパイプである血管が二つの主
役であるが、それらの形態や機能に異常が生じることにより、心
3
授業概要
筋梗塞、脳梗塞、心不全、動脈硬化などの循環器疾患が発症する。
この講義では循環器内科学の基本事項(生理と基本的な検査)
についての学習を目標とし、臨床医学総論の高血圧、動脈硬化性
疾患(4月25日)と心不全(4月27日)の講義の理解の助けと
なるようにする。
4
授業日程(授業分担教員) 平成24年4月19日(木)第一限
5
成績評価
出席などによる
6
教科書及び参考図書
標準生理学(医学書院)
7
その他
6
(廣井透雄)
1
授業科目名
呼吸
/ 肺癌
2
担当責任教員
長瀬隆英(内線 33170
E-mail: [email protected])
呼吸器内科学は、肺・気管支・胸壁など呼吸に関わる臓器・器官
を対象とする学問領域である。呼吸器系のもつ生理学的な意義は、
ガス交換による酸素化およびホメオスターシス維持にある。肺は、
容積としては人体最大の臓器であり、また気相・液相・固相の全
てが密接に関わる場であるという特徴を有する。そのため、肺・
気管支を構成する細胞成分は極めて多岐にわたり、その複雑さが
また、感染・免疫・アレルギー・腫瘍など多彩な疾患が発症する
3
授業概要
素地ともなっている可能性がある。
今日、環境要因の悪化や人口高齢化などにより、呼吸器疾患症例
は益々増加する傾向にある。例えば死因統計上、肺癌が悪性腫瘍
の中で首位を占め、さらに増え続けている。肺炎・気管支炎は、
三大死因に次ぐ位置を占めており、今後は慢性閉塞性肺疾患
(COPD)が死因の4位に上昇することも予想されている。
本講義では呼吸器内科学の基本的事項の修得を目標とする。また、
肺癌や COPD など代表的呼吸器疾患をとり上げ、それについて深
く理解することを目指す。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
4月19日(木)2限 「呼吸」 長瀬隆英
4月27日(金)1限 「肺癌」 幸山 正
出席による
Physiologic Basis of Respiratory Disease (editors; Hamid Q,
Shannon J, Martin J), BC Decker
6
教科書及び参考図書
図解:呼吸器内科学テキスト(長瀬隆英、永田泰自
編、中外医
学社)
呼吸器疾患治療のエビデンス(長瀬隆英、大石展也
編、文光堂)
呼吸リハビリテーション(黒澤一、佐野裕子 編、学研)
7
その他
7
1
授業科目名
消化・吸収
2
担当責任教員
平田
喜裕
人間を含む動物は、生存に欠かせないエネルギー源と身体構成物
質の摂取を食物の消化・吸収によって行っている。この消化・吸収
を具体的に担当する器官が消化器であり、口腔から始まって胃、
腸を経て肛門に至る管腔臓器と、肝臓、膵臓等の実質臓器が含ま
れる。それらの臓器は消化管の運動、消化液の分泌と主に小腸粘
3
授業概要
膜での物質輸送によって消化・吸収機能を実現する。各臓器は別々
に機能している訳ではなく、自律神経と消化管ホルモンによる巧
妙な調節作用の下に働いている。本講義では消化器の構造と機能
について概説すると共に、そこに発生する主な疾患について、内
視鏡の実際の画像を交えながら、触れる予定である。
4
授業日程(授業分担教員) 4 月 19 日(木)3 限 (平田)
5
成績評価
出席による
特に指定しないが、①内科学教科書(朝倉書店、中山書店、医学書院
6
教科書及び参考図書
等発行)の、消化管の生理学について記載されたページ、②内視鏡ア
トラス(中山書店、医学書院等発行)等が参考になる。
7
その他
8
1
授業科目名
ヒトの機能
2
担当責任教員
花房
腎臓・内分泌
規男
腎臓は,水・電解質バランスの調整,内分泌機能を介して,体液
の恒常性を維持している.腎臓のこうした機能を理解することで,
正常な体液環境の理解につながるとともに,腎臓の障害により生
じる様々な病態の理解が可能となる.
腎臓に異常をきたす疾患は,その多くが最終的には共通の経路を
介して,透析治療が必要な状態である末期腎不全 (End Stage
Renal Disease: ESRD)へ至る可能性がある.しかし,適切な治療
3
授業概要
を行うことで,回復あるいは進行が抑制されることもある.さら
に近年,こうした腎疾患自体が心臓血管合併症の危険因子となる
ことが明らかになってきた.このため,慢性腎臓病 (Chronic
Kidney Disease: CKD)という概念が提唱され,早期治療の重要性
が認知されてきている.
本講義では,前半で腎臓の正常な構造と機能を解説し,後半では,
CKD を中心として,社会的・経済的に重要な課題である ESRD
を含め解説する.
4
授業日程(授業分担教員) 平成24年4月19日(木)第4限
5
成績評価
出席により評価する
腎疾患の参考書としては以下をすすめる.
○標準腎臓病学,編集:菱田
ISBN
明/槇野 博史(医学書院)
978-4-260-11995-5,医学図書館請求番号
WJ:300:HY
○CKD 診療ガイド,編集:社団法人 日本腎臓学会(東京医学社)
6
教科書及び参考図書
ISBN
978-88563-171-9,
○エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2009,編集:社団
法人 日本腎臓学会(東京医学社)ISBN 978-488563-186-3
○Primers of Nephrology,日本腎臓学会ホームページ
http://www.jsn.or.jp/guideline/ 内にリンクあり.
7
その他
9
1
授業科目名
代謝
2
担当責任教員
鈴木亮(内線 33111)
代謝とは生体が生命維持のために必要な物質やエネルギーを作
り出し、利用し、処理していく一連の化学反応のことである。
全ての生命にとって代謝の存在は必須である。個々の細胞が、ま
た組織や臓器が、さらには個体が、それぞれのレベルで内外の環
境変化に応じて自らの代謝活動を制御する。
代謝システムの枠組みは生命が進化する過程であるものは保た
3
授業概要
れ、失われ、転用されてきた。
ダイナミックに制御される代謝システムの軋みがヒトだけでな
く同じメカニズムを共有する多くの生命において様々な変化や異
常をきたす。
本講義では糖代謝を例にとって前半まずインスリンを中心とし
た糖代謝の制御機構を説明し、後半でインスリンシグナル伝達経
路が関連する多彩な生理作用や病態について紹介する。
4
授業日程(授業分担教員) 4 月 25 日(水)2 限(10:30-12:00)
5
成績評価
出席を重視する。
教科書は特に指定しない。
参考図書・読み物として以下を推奨する(講義内容は異なる)。
 一目でわかる代謝(J.G. Salway 著、麻生芳郎 訳、メディカル
6
教科書及び参考図書
サイエンスインターナショナル社)
 実験医学序説(クロード・ベルナール 著、三浦岱栄 訳、岩波
文庫)
 ジョスリン糖尿病学 第 2 版(メディカルサイエンスインターナ
ショナル社)
7
その他
10
1
授業科目名
血液
2
担当責任教員
熊野 恵城 (内線 30268)
血液は、酸素の運搬、免疫、止血など、生体に必須の機能を幅広くカ
バーしている。血液細胞の種類は大変多岐にわたるが、個体の血液・
造血系では、多能性造血幹細胞からすべての種類の成熟血球が常に過
3
授業概要
不足なく産生される。さらに感染、炎症、低酸素などの外的要因に対
しても、その産生機構を素早くかつ的確に対応させて、必要十分な血
球を供給する。授業では、さまざまな血球の種類と役割を理解すると
ともに、造血幹細胞を原点とする精緻な造血システムについて、その
発生過程を含めて考察を深める。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
4月26日(木) 3限
(担当:熊野 恵城)
出席により評価する。
1. Wintrobe's Clinical Hematology Williams & Wilkins
6
教科書及び参考図書
2. Williams Hematology McGraw-Hill, Inc
3. Clinical Hematology Mosby
4. 三輪血液病学
7
その他
11
文光堂
1
授業科目名
「病理学概論」
2
担当責任教員
深山
正久
人体病理学の概要を学ぶ.病理学には基礎生命科学と臨床医学の橋渡
しの役割があることについて,理解を深める.
また,病気によって改変された臓器の具体的な姿を実感するため,剖
検症例の固定臓器の肉眼観察を行う.
3
授業概要
講義前に以下を参照すること:
人体病理・病理診断学分野(http://pathol.umin.ac.jp)
病理コア画像(病理学会教育委員会)
(http://jsp.umin.ac.jp/corepictures2007/index.html)
:
4月20日(金)
3時限 病理学の紹介,診断病理学(深山)
人体病理学は剖検病理学,診断病理学から成っている.病気の博物館、
疾患・病態発見者としての役割について述べる.また,実例を挙げな
4
授業日程(授業分担教員) がら疾患像について紹介する.
医療における病理医の役割を説明する.形態学的診断とともに分子病
理学の診断への応用についても触れる.
4時限 剖検症例の観察(高澤,池村)
剖検症例の固定臓器の病変像を観察し,疾患を推定する.
5
成績評価
出席,レポート
「病理学」
:深山正久編著,メヂカルフレンド社,2007
6
教科書及び参考図書
ルービン病理学(第 4 版訳):鈴木利光,中村栄男,深山正久,山川
光徳,吉野正監訳,西村書店,2007
7
その他
講義後半は実習にあてる.場所:病院地下オートプシールーム.
12
1
授業科目名
免疫学概論/免疫学
2
担当責任教員
本田賢也
医科学の基礎としての免疫学の概要および現代免疫学の知識を修得
する。また同時に免疫学に残された諸課題を認識することを通じて、
今後医学研究者として活動するために必要な免疫学的な思考法の基
3
授業概要
礎について講義する。
実際には、生体における「自己」と「非自己」の識別及びその調節機
構、自然免疫と適応免疫の連携、免疫活性化と抑制のメカニズムなど
に重点を置き、免疫疾患発症の分子機序や治療戦略についての話題な
ども提供したい。
4月23日(全日):本田賢也
4
授業日程(授業分担教員) 5月21日(3、4時限):本田賢也
5
成績評価
出席率、講義レポート
6
教科書及び参考図書
エッセンシャル免疫学 Peter Parham 著 (MEDSi 社)
7
その他
13
1
授業科目名
微生物学概論 /
2
担当責任教員
畠山
感染症と癌
昌則
本講義では、微生物感染を基盤とする癌の発症機構を概説する。
癌は先進諸国における最大の死因となっており、我が国でも3人
に1人が癌で命を落とす状況にある。中でも、ウイルス、細菌な
どの感染症を基盤とする感染癌は全癌死亡の30%を占める。代
表的な感染癌としては、ピロリ菌感染による胃癌、パピローマウ
イルス感染による子宮頸癌、B 型/C 型肝炎ウイルスによる肝臓
癌が挙げられる。これら感染癌は、背景となる感染因子を除去す
3
授業概要
ることにより、発癌が完全に予防できるという意味で社会的にも
重要な意義を有する。さらに、感染癌の発症機構を解明すること
により、より普遍的な発癌メカニズムの理解につながることが期
待される。本講義では、ウイルス発癌の研究から癌遺伝子、癌抑
制遺伝子の存在が明らかにされてきた研究の歴史を概説した後、
これら癌遺伝子、癌抑制遺伝子の生理的機能と発癌における役割
に関する最新の知見を紹介するとともに、発癌微生物の予防・駆
除による感染癌征圧の可能性について言及したい。
4
授業日程(授業分担教員) 5月2日(水)1・2限(畠山昌則)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席による
The Biology of Cancer (Garland Science)
Robert A. Weinberg
以上の2コマの講義の他、医学共通講義(火曜日5限)として各
種感染症の講義が行われる予定である。
14
1
授業科目名
腫瘍学概論
2
担当責任教員
宮園
3
授業概要
浩平(内線
23345)
腫瘍の発生、転移・浸潤に関する講義を行う。
1.腫瘍発生のメカニズム
(1) 腫瘍の形態と分類
(2) 化学発癌とウイルス発癌
(3) 癌遺伝子と癌抑制遺伝子
(4) 遺伝性腫瘍の原因遺伝子
(5) 腫瘍発生のメカニズム
2. 転移・浸潤
(1) cancer stem cell
(2) 癌転移の分子機構
平成24年4月25日(水)
4 授業日程(授業分担教員)
13:00-14:30 渡部 徹郎
14:50-16:20 狩野 光伸
分子病理学・准教授
分子病理学・講師
5
成績評価
出席により評価する
6
教科書及び参考図書
The Biology of Cancer
Robert A. Weinberg, Garland Science, 2007
7
その他
15
1
授業科目名
臨床医学概論:心不全
2
担当責任教員
絹川
弘一郎 (循環器内科)
心不全とは心臓のポンプ機能が低下により全身の組織に必要な
血液を供給できなくなった状態を示す。その原因としては、虚血
心疾患、高血圧性心肥大、心筋症、心臓弁膜症、不整脈などの疾
3
授業概要
患がその原因となる。本講義では、心不全の病態整理、症候、検
査法について述べる。また、EBM に基づいた心不全の薬物療法を中
心として、心臓再同期療法(Cardiac Resynchronization Therapy)、
心移植についてもふれる。
4
授業日程(授業分担教員) 4月27日(金)3限
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席を重視します。
Braunwald's Heart Disease: A Textbook of Cardiovascular
Medicine, Saunders
16
1
授業科目名
ヒトの病態
腎不全・内分泌疾患
2
担当責任教員
腎臓・内分泌内科
福本誠二(内線 37225)
多細胞生物が多様な細胞の機能を統合的に調節するためには、体
液環境を維持し、体液を介した物質輸送を行うと共に、空間的に
離れた細胞の機能を調節する機構が必要である。このうち腎臓は
体液環境の維持に貢献するのに対し、離れた細胞の機能はホルモ
ンなどの液性因子や神経系によって調節される。本授業は、いく
つかのホルモンとそれらの作用異常により惹起される疾患の解説
3
授業概要
を通じ、内分泌系の生理学的、および病態生理学的意義を理解す
ることを目的とする。
4
授業日程(授業分担教員) 平成 24 年 4 月 26 日 2 限(福本誠二)
5
成績評価
出席により評価
6
教科書及び参考図書
指定なし
7
その他
17
1
授業科目名
2
担当責任教員
臨床医学概論 肝不全
吉田晴彦(消化器内科)
PHS:37191 Email:[email protected]
肝不全とは肝臓の機能低下により生命の維持が困難となった状態
である。急性肝不全(≒劇症肝炎)と慢性肝不全(≒非代償性肝
硬変)に分けられる。授業では肝臓の機能を概説するとともに、
3
授業概要
肝不全の病態、原因となる主な疾患について解説する。肝臓は本
来再生能の高い臓器であるが、重度の肝不全に対する根本的治療
は現在、肝移植である。しかし脳死肝ドナーの不足、生体肝移植
の諸制約から移植施術は非常に限られており、再生医療が最も期
待されている病態の一つである。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 7 日(月)1 限
5
成績評価
出席を重視する
6
教科書及び参考図書
とくに指定しない
7
その他
18
1
授業科目名
白血病・リンパ腫
2
担当責任教員
黒川 峰夫 (内線33159)
白血病と悪性リンパ腫は、血液・造血器領域の代表的な腫瘍性疾患で
ある。悪性腫瘍は遺伝子異常にもとづく疾患であるが、造血器腫瘍は
分子レベルでの病態解明が特に進んでいる。多くの原因遺伝子とそれ
らによる疾患の発症機構が明らかになっているとともに、それらの知
見が実際の診断や治療にも活用されており、まさに分子病態の評価が
日常診療の一部となっている。
3
授業概要
また造血器腫瘍には、内科的治療で完全に治癒する症例が数多く存在
する。化学療法と並んで造血幹細胞移植が治療の大きな柱であり、最
近では顕著な効果を示す分子標的療法も開発されている。このような
造血器腫瘍の研究で得られたさまざまな知見には、他の領域の腫瘍に
も役立つものも多い。授業では病態の理解に重点を置きながら、診断
や治療の概要にも触れることで、白血病と悪性リンパ腫の特徴を考察
する。また疾患の原因遺伝子の機能に関して、最新の知見を紹介する。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
4月26日(木) 4限
(担当:市川 幹)
出席により評価する。
1. Wintrobe's Clinical Hematology Williams & Wilkins
6
教科書及び参考図書
2. Williams Hematology McGraw-Hill, Inc
3. Clinical Hematology Mosby
4. 三輪血液病学
7
その他
19
文光堂
1
授業科目名
老化関連疾患
2
担当責任教員
秋下雅弘(内線 33221)
わが国の高齢者人口は現在 20%を超え、さらに未曾有の高齢社会
を迎えることが予想されるため、高齢者の病態を理解することは
医療関係者の必須事項である。高齢者の抱える疾患の多くは、青
3
授業概要
壮年期から徐々に進行した各組織を構成する細胞の老化、その結
果としての組織・臓器障害と各臓器間の調節機能障害に基づくも
のであり、まさに老化関連疾患といえる。講義では、動脈硬化や
認知症を例に挙げ、老化関連疾患の病態と治療の考え方について
述べる。
4
授業日程(授業分担教員) 4月27日(金)2限
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
講義の出席を重視
〔改訂版〕老年医学テキスト
カルビュー社
20
社団法人日本老年医学会編
メジ
1
授業科目名
肥満、糖尿病、脂質代謝異常
2
担当責任教員
脇 裕典(内線 30254)
近年日本を含めて世界中で肥満とそれに伴うインスリン抵抗性、糖尿病、
脂質代謝異常、高血圧を合併したメタボリックシンドロームが増加の一途を
たどっている。近年の研究により、脂肪細胞は単なる余剰エネルギーの貯
蔵臓器では無く、様々な生理活性物質=アディポカインを活発に分泌す
る内分泌器官であり、生理的に正常な糖・脂質代謝におけるホメオスタシ
スを保つために重要な役割を果たしていることが明らかにされてきた。その
重要性は肥満における糖尿病・インスリン抵抗性改善薬であるチアゾリジ
ン誘導体が脂肪細胞の分化のマスターレギュレーターである核内受容体
PPARのアゴニストであることからも示される。肥満における脂肪組織にお
3
授業概要
いては単なる脂肪細胞の量的変化が生じるのみならず、アディポカインの
分泌の変化という形質変化をともなっており、これが糖尿病や動脈硬化性
疾患あるいはメタボリックシンドロームを惹起する病因と考えられる。最近で
は肥満脂肪組織の形質変化において、マクロファージなどの炎症性細胞
の浸潤が密接に関与していることや、熱産生やエネルギー消費型である
褐色脂肪組織がヒト成人において見出された事も最近のトピックである。本
講義においては、脂肪細胞の生理学、肥満や糖尿病、脂質代謝異常の成
因や病態、レプチンやアディポネクチンなどの代表的なアディポカインの
オーバービューを行うとともに、病態形成の鍵分子である PPARを例にと
り、その生理的・病態生理的役割を我々の研究室で行われた解析も交え
ながら概説する。
4
授業日程(授業分担教員)
5 月 2 日(水) 4限 14:50-16:20
5
成績評価
出席および講義における発言を重視する。
6
教科書及び参考図書
教科書は特に指定せず、当日ハンドアウトを配布する。
7
その他
21
1
授業科目名
感染症内科学
2
担当責任教員
四柳
宏(33002)
感染症は世界において最も大きな死因である。日本においても
その重要性はいささかも減じていない。感染症内科は、感染性疾
患を対象とする内科の一分野である。
“頭の先からつま先まで”の
すべての臓器を対象とすることから、いわゆる感染症の知識、す
なわち病原微生物に対する知識(微生物学)、病原微生物に対する
生体反応の仕組みに関する知識(免疫学)
、抗菌薬、抗ウイルス薬
といった治療薬に関する知識が要求されることは勿論であるが、
それに加えて内科学をはじめとする臨床医学の幅広い知識が要求
される分野である。また、良い治療を行うためには、常に基礎医
3
授業概要
学の幅広い知識も要求される。すなわち基礎医学の素養の上に、
論理的かつ批判的に問題を解決していく能力を磨き、人間味あふ
れた医療を心がけていくことが大切であると考えられる。
感染症内科学の主要な対象疾患は、HIV 感染症、細菌感染症、ウ
イルス肝炎、結核などの感染症である。感染症内科学教室では、
こうした疾病の治療を行う一方、免疫応答、細胞内情報伝達、レ
ドックス制御、血球細胞の情報伝達、ウイルス肝炎における肝発
癌とその制御など、幅広く臨床・研究を行っている。
本講義においては、ウイルス感染症を中心に感染症の考え方、
研究の方向性について解説する。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 7 日(月)2 限:ウイルス感染症
5
成績評価
教科書及び参考図書
みみずく舎 2010 年
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 各論 II、第 24 章感染症、
南江堂刊 健康・栄養科学シリーズ
7
宏
出席日数による
日本における伝染病との闘いの歴史
6
四柳
その他
22
2005 年
1
授業科目名
臨床医学概論:高血圧、動脈硬化性疾患
2
担当責任教員
渡辺
昌文
高血圧症は我が国で最も発症頻度の多い疾患の一つであり、約
4,000 万人が罹患していると考えられ、まさに国民病と言っても過
言ではない。したがって高血圧の合併症によって死亡する人数も
非常に多く、治療薬が多様化した今日でも死亡率の低下が達成で
きていない。本講義では高血圧の疫学、その病態、合併症の種類、
3
授業概要
それらの治療法について解説する。また高血圧の合併症としての
動脈硬化性疾患についてもその病態、治療の現状ならびに将来の
展望について解説したい。これらの疾患はいずれも生活の欧米化
に伴い増加傾向を示しており、かつその内容も変遷している。主
な疾患として虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
、脳血管障害、動
脈疾患(大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)などである。
4
授業日程(授業分担教員) 4/25 1 限目
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席重視、講義における質疑応答など
高血圧治療ガイドライン 2009 年版, 日本高血圧学会編, 2009
23
1
授業科目名
リウマチ性疾患・アレルギー
2
担当責任教員
土肥
眞 (内線 33182)
免疫系は、自己と非自己の認識、遺伝子の再構築による多様な刺
激への対応、記憶の機構の存在など、神経系と類似の機能を持つ
高次機能系である。この中で臨床免疫学は、発症に免疫学的な機
序が関与する疾病を対象とする分野で、自己免疫疾患、アレルギ
ー、癌免疫、移植、感染症などの多くの領域が含まれる。本講義
では、特に膠原病・リウマチ疾患とアレルギー疾患について、免
疫システムの正常状態からの逸脱が、実際にどのように具体的に
身体に病変として現れるかについて概説する。膠原病・リウマチ
疾患では、関節、筋肉、神経、皮膚、呼吸器系、心臓、眼、内分
3
授業概要
泌系臓器などの様々な臓器に、同時期にあるいは経時的に病変が
あらわれ、機能障害をもたらすことが多い。各臓器各々における
病態機序の詳細は、未だ解明されていない。治療としては、全身
性に免疫反応を非特異的に抑制することで、包括的に個々の臓器
病変の治療に当たることが現状では主要な戦略である。一方、ア
レルギー疾患では、局所の病態がより明らかになっており、治療
の一環として、薬剤の局所投与も有効である。近年、我が国を含
むいわゆる先進国でアレルギー疾患は激増しているが、その理由
を説明する仮説としての衛生仮説 (Hygiene hypothesis) につい
ても紹介し、病態を理解する上での一助としたい。
4
授業日程(授業分担教員) 講義日程:4 月 27 日(金曜日) 4 限 (14:50~16:20)
5
成績評価
出席による
リウマチ入門(第 12 版日本語版)日本リウマチ学会
6
教科書及び参考図書
リウマチ膠原病診療ビジュアルテキスト。上野征夫著
医学書院
アレルギー疾患診断・治療ガイドライン 日本アレルギー学会
7
その他
24
1
授業科目名
神経疾患
2
担当責任教員
辻
授業概要
神経内科学とは、一言でいうと、脳、脊髄、末梢神経、筋肉の
どこかに主として器質的な異常が生じ、その結果、頭痛、めまい、
しびれ、筋力低下、歩行障害、感覚障害、痛み、認知症(痴呆)
、
意識障害など神経系のさまざまな症状を来す疾患を対象としま
す。脳は、
「ヒト」を「人」たらしめている臓器に他ならないとい
うことから、神経内科は重要な診療分野であることがお分かりい
ただけると思います。わが国で神経内科が本格的に臨床医学の中
で位置づけられてからまだ半世紀足らずでありますが、それだけ
に、新しい知見に満ちた、魅力ある分野です。一方、未曾有の高
齢化社会を迎え、認知症(痴呆)老人の増加など神経内科医に対
する社会にニーズは飛躍的に高まってきています。
MRIなどの画像診断の技術が飛躍的に進歩したこと、分子レ
ベルの研究が飛躍的に発展したことから、神経疾患の診断や、病
態機序の理解が急速に進歩してきています。
神経内科で扱う病気は多岐にわたりますが、その中に、
「神経変
性疾患」と呼ばれ、原因は不明で、特定の部位の神経細胞が徐々
に失われていくという一群の疾患があります。ハンチントン病、
脊髄小脳変性症、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性
側索硬化症など多くの病気が含まれます。これらの疾患の病態機
序はこれまで不明であったわけですが、分子レベルの研究を基盤
に、神経変性の病態機序の解明と、それを基盤とした治療法開発
に向けての研究が大きく発展しつつあります。
講義で取り上げるトピックスは次の通りです。
3
省次 ・ 後藤 順
6月22日(金)
1限 (担当:辻 省次)
・ 神経内科の概要の説明
4
授業日程(授業分担教員)
・ 網羅的ゲノム解析を基盤とする神経疾患の病態機序解明研究
と治療法開発研究について.
6月22日(金) 2限 (担当:後藤 順)
・ 筋力低下をきたす疾患:筋萎縮性側索硬化症など
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
講義への出席を重視する
25
1
授業科目名
聴覚障害
2
担当責任教員
山岨達也
聴覚障害は外耳から聴覚中枢に至るどの部位の障害によっても生
じる。これを理解するために、外耳・中耳・内耳・および中枢聴
覚伝導路の解剖、生理について解説する。次に伝音難聴と感音難
3
授業概要
聴のそれぞれの特徴と相違、また感音難聴では内耳障害と後迷路
障害の相違について解説し、聴覚障害に関する理解を深める。
最後に人工内耳の原理、適応、成績について解説する。
4
授業日程(授業分担教員) 4 月26日(木)1 限 (山岨達也)
5
成績評価
講義への出席を重視する
1) 切替・野村編:新耳鼻咽喉科学
2) 加我・市村・新美編:新臨床耳鼻咽喉科学
6
教科書及び参考図書
3) The Cochlea
Springer Handbook of Auditory Research, Vol. 8
4) Cochlear Implants: Auditory Prostheses and Electric Hearing
Springer Handbook of Auditory Research, Vol. 20
7
その他
26
1
授業科目名
視覚障害
2
担当責任教員
臼井智彦
光によって生じる感覚を視覚といい、ヒトでは眼球という感覚
器より受容される。眼球により受容された情報は電気信号に変換
され視神経に伝達され、最終的には大脳皮質に伝達後、処理され
る。この視覚によって、明暗、色、物質の形状などの情報が得ら
れるが、視覚の受容あるいは伝導障害によりこれらが障害される
状態を視覚障害という。実際には視カ障害以外に、色覚障害、視
3
授業概要
野障害、両眼視の障害などがあるが、現時点ではまず、視カ障害
が最も重要な克服対象となる。
本講義では、視カ障害について概説する。また、視カ障害の日本
の現状について紹介し、更に、既に視覚障害を有する人に対する
ケアについて述べる。近年では再生医療、人工視覚などの開発が
進められており、今後期待されている治療となっている。本講義
ではこれらの最近のトピックについても取り上げる。
4
授業日程(授業分担教員) 平成 24 年 4 月 20 日 1 限(8:40-10:10)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席を重視する
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/shintai/06/index.html (平成1
8年身体障害児・者実態調査結果)
27
1
授業科目名
精神疾患
2
担当責任教員
岩本和也、笠井清登 (内線 33605, [email protected])
主要な精神疾患は生涯有病率が極めて高く、障害が長期間続く重篤
な疾患である。統合失調症や双極性障害を始め多くの精神疾患では、
分子病因が不明であり、客観的指標による診断や疾患の理解に基づく
治療戦略の確立が困難な状況にある。一方、各種研究技術の進歩など
3
授業概要
を背景に、精神疾患の本質的理解への期待がかってないほど高まりを
見せている。
本講義では、統合失調症、双極性障害、大うつ病など主要な精神
疾患の基本的な病態について概説する。また、ゲノム解析、脳画
像解析、動物モデル解析、薬理学研究など、精神疾患研究のため
の主要な方法論と問題点および最新の知見などを解説する。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 2 日(水)第 3 限(13:00-14:30)
5
成績評価
出席を重視する
1. editorial. "A decade for psychiatric disorders"
Nature 463: 9, 2010.
2. Insel TR. "Rethinking schizophrenia"
Nature 468:187-193,2010
6
教科書及び参考図書
3. Meyer-Lindenberg A. "From maps to mechanisms through
neuroimaging of schizophrenia"
Nature 468: 194-202, 2010.
4. van Os J. et al., "The environment and schizophrenia"
Nature 468:203-212, 2010.
7
その他
精神医学教室 HP http://npsy.umin.jp/
28
1
授業科目名
脂質メディエーター
2
担当責任教員
清水 孝雄
脂質とは、長鎖脂肪酸、若しくはその類似の炭化水素鎖を持った生体内
に存在する物質をさす。糖やアミノ酸と同様、酵素の触媒作用により生成・
分解される代謝産物の一つである。脂質にはエネルギー貯蔵や脂質二重膜
の構成など重要な役割がある。その分子種は 1000 種類以上存在するにもか
かわらず、個々の脂質分子の特異的な機能があまり注目されなかったこと
は、個々の分子機能解明に重点が置かれてきた蛋白質研究の経緯とは対照
的である。しかし近年になって、一部の脂質は細胞内外のシグナル分子と
して重要な役割を果たすことが明らかとなってきた。プロスタグランジン、
ロイコトリエン,血小板活性化因子(PAF)やリゾホスファチジン酸(LPA)、
3
授業概要
スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)などがそれにあたる。これらの脂溶性シグ
ナル分子群は総称して「脂質メディエーター」と呼ばれ,ポストゲノム時
代の今日では最も注目される研究領域の一つである。
本講義では、次の4つの項目について基本から最新成果までを解説する。
1)アシル基転移酵素に関する概説と最新成果について
2)ホスホリパーゼ酵素に関する概説と最新成果について
3)脂質メディエーターとこれらを認識する G タンパク質共役型受容体に
ついての概説
4)産生酵素、受容体の欠損マウス解析から明らかになった脂質メディエ
ーターの生理機能と病態での役割について
5月10日(木) 1限 清水 孝雄(特任教授)
膜リン脂質代謝と脂質メディエーター概論
2限 清水 孝雄(特任教授)
4
授業日程
(授業分担教員)
脂質代謝関連酵素
3限 中村 元直(准教授)
脂質メディエーターとその受容体
4限 中村 元直(准教授)
脂質メディエーターの生理機能
〜遺伝子欠損マウスの解析から見えてきたもの
5
成績評価
講義への出席を重視する
わかる実験医学シリーズ「脂質生物学がわかる」羊土社刊
6
7
教科書及び
参考図書
当教室 HP も参照のこと
http://square.umin.ac.jp/biochem2/index_j.html
その他
29
1
授業科目名
2
担当責任教員
プロテオーム・メタボローム解析(質量分析法)
清水 孝雄
本講義では、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法、マトリク
ス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法などのソフトイオン化
法を用いた質量分析の基礎、および、タンパク質解析およびメタ
ボローム解析への応用について概説する。具体的には以下に示す
内容を含む。
3
授業概要
・ イオン化(ESI・MALDI)
・ マススペクトルの基礎(質量・同位体・精度・分解能)
・ 質量分析計の種類と特徴
・ タンパク質の同定および修飾解析
・ 電気泳動・クロマトグラフィー
・ 定量解析・差分解析
・ メタボローム解析
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
5月14日(月)
3・4限 北 芳博(特任准教授)
「プロテオーム・メタボローム解析のための質量分析法」
講義への出席を重視する
なし
30
1
授業科目名
カルシウム・シグナリング
飯野
2
担当責任教員
正光 (細胞分子薬理学 内線 23414)
E-mail: [email protected]
ホームページ: http://calcium.cmp.m.u-tokyo.ac.jp/
カルシウム・シグナルは、細胞内シグナル機構の中で最も重要
なものの一つであり、多様で重要な細胞機能をコントロールして
いる。実際、カルシウム・シグナルなしに生命機能を維持するこ
とはできない。カルシウム・シグナルが多様な細胞機能制御に対
応していることの基盤として、カルシウム・シグナルの時空間動
態が重要であると考えられている。時空間動態形成機構の分子基
盤について解説する。
3
授業概要
時空間動態によって情報をコードするのはカルシウム・シグナ
ルに限らない。特に、神経細胞のように顕著な極性を持った細胞
においては、シグナル分子動態の理解は極めて重要である。脳に
おけるカルシウム・シグナルに関連したシグナル分子の蛍光イメ
ージングに関する最近の知見について解説する。
カルシウム・シグナルが制御する細胞機能の多くは未知であり、
特に脳における未知機能の追究は、新たな動作原理の発見や病態
生理の理解をもたらす。このような新しい知見について解説する。
4
授業日程(授業分担教員)
5 月 11 日2限:飯野正光
細胞分子薬理学・教授
5 月 11 日3限:大久保洋平
細胞分子薬理学・講師
5 月 11 日4限:金丸和典
細胞分子薬理学・助教
5 月 14 日1限:飯野正光
細胞分子薬理学・教授
5
成績評価
出席とディスカッション
6
教科書及び参考図書
特に指定しない
7
その他
31
1
授業科目名
トランスポーター
2
担当責任教員
鈴木洋史
生体膜には多種のトランスポーターが存在し、細胞内外の物質移行
に大きく関与している。これらのトランスポーターは、本来生体内因
性物質を基質とするため、その欠損は重篤な遺伝病の発症へとつなが
ることも多い。一方、治療目的で投与された薬物も、トランスポータ
ーの基質として認識されることも多く、体内動態(消化管吸収、組織
移行、胆汁排泄、尿中排泄など)を規定する因子ともなっている。講
3
授業概要
義では、一次性および二次性能動輸送を担うトランスポーターの輸送
機能、機能発現制御機構、後天性疾患時における機能変動、遺伝的多
型に基づく機能変動、トランスポーター欠損による遺伝病発症機構、
およびその治療法などについて、最近の知見を紹介する。
5月14日 2限
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席を重視する。
32
1
授業科目名
細胞周期制御
2
担当責任教員
神野茂樹
細胞周期制御機構について
1)細胞周期制御機構の概論
細胞周期制御機構の解析は分裂酵母を用いた研究を高等動物細胞に
応用することにより飛躍的に進んだ。本講義では動物細胞の細胞周期
制御機構の概略を解説する。
2)高等動物分化制御因子の解析
3
授業概要
分裂酵母には細胞周期制御に関わる多くの変異株が存在し、これらを
用いて高等動物の遺伝子機能を評価することが可能である。本講義で
は異種間相補クローニング法 の実際と、これを応用した細胞分化制
御因子の単離とその解析法について言及する。
3)細胞周期制御機構と癌化
細胞周期の制御が破綻すると癌化すると一般に考えられている。癌
細胞では制御機構がどのように変化しているかについての最新の知
見を紹介する。
5月7日
3,4 限 神野茂樹 細胞周期制御機構の概論
5 月 24 日
1,2 限 神野茂樹 細胞周期制御機構と癌化
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
講義への出席を重視
6
教科書及び参考図書
「細胞の分子生物学」など一般的な教科書
7
その他
33
1
授業科目名
TGF-シグナル
2
担当責任教員
宮園
3
授業概要
浩平(内線
23345)
TGF-・BMP を中心に細胞増殖因子の機能、シグナル伝達、
疾病と関連等について講義を行う。
1. TGF-/BMP のシグナル伝達
(1) TGF-/BMP シグナルの伝達機構
(2) TGF-/BMP シグナルの調節因子
2. TGF-シグナルの制御とがん治療
(1) 分子標的薬剤
(2) TGF-シグナルの制御とがん
3. 血管・リンパ管形成とシグナル伝達
(1) 血管新生とリンパ管新生
(2) リンパ管分化と転写制御
(3) リンパ管新生とがん転移
平成24年5月16日(水)
13:00-14:30 鯉沼 代造
14:50-16:20 間野 博行
4 授業日程(授業分担教員)
平成24年5月17日(木)
8:40-10:10
渡部 徹郎
10:30-12:00 宮園 浩平
分子病理学・講師
ゲノム医学・特任教授
分子病理学・准教授
分子病理学・教授
5
成績評価
出席により評価する
6
教科書及び参考図書
「新・細胞増殖因子のバイオロジー」
宮澤・横手・宮園 羊土社2001年
7
その他
34
1
授業科目名
「癌の病理学」
2
担当責任教員
深山 正久
3
授業概要
癌の病理形態学について学ぶ.
癌研究に対する病理学的アプローチについて知る.
5月17日(木)
3時限 癌の病理形態学(深山)
癌の臨床病理学に関する概説.
慢性炎症と発癌の関りについて整理する.
4
授業日程(授業分担教員)
4時限 癌への病理学的アプローチ
(石川,国田,日野)
1.ゲノムコピー数の病理学と癌研究への応用.
2.癌転移メカニズム.
3.慢性炎症と発癌(H. pylori,EB ウイルスによる胃癌発生).
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席
がんプロフェッショナル養成講座「腫瘍病理学」
,深山正久編,文
光堂,2008
35
1
授業科目名
DNA 修復
2
担当責任教員
宮川
清
遺伝情報を正確に次世代の体細胞に伝えることは、細胞機能の維
持のみならず個体レベルにおける健康の維持にも重要なことで
す。しかし、DNA 複製の誤りは確率的に避けることができず、ま
た外的な原因による DNA 損傷も時々おこりえます。このような
3
授業概要
DNA に生じた異常を修復する機構が正常に作動することによっ
て、がんをはじめとする多くの病気の発生が抑えられます。この
ような修復機構の基本原理とともに、その異常による表現型を病
態との関係から理解することとを目標とします。また、放射線の
健康影響についても、分子機構の観点から概説します。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 24 日 3 限、4 限、5 月 25 日 1 限、宮川 清
5
成績評価
出席状況
6
教科書及び参考図書
放射線医科学 大西武雄監修
7
その他
36
学会出版センター
1
授業科目名
生体防御
2
担当責任教員
松島綱治、石川 昌
様々な外的・内的ストレスとそれらに対する生体防御システム
のバランスのもとに生体の恒常性が保たれている。外的ストレス
には細菌・ウィルス・寄生虫などの微生物感染、シリカ・アスベ
ストなどの異物侵入、カドミウム・水銀などの重金属への曝露、
紫外線・放射線さらにアレルゲンとなる抗原への曝露など、生物
学的・化学的・物理的侵襲が含まれる。内的ストレスとしては尿
酸結晶の過剰蓄積、活性酸素・一酸化窒素などのフリーラジカル、
過酸化脂質、自己免疫反応、悪性腫瘍などが含まれる。炎症反応
3
授業概要
は多細胞動物が獲得した生体防御システムである。高等動物で発
達した免疫反応も炎症反応に包括されるが、狭義的には抗原特異
的な生体防御反応であり獲得免疫とも呼ばれる。過剰な炎症・免
疫反応は様々な疾病の原因ともなり、その分子機序を理解するこ
とは医学において最も基本的なことである。授業では、1)炎症・
免疫反応の基本的機序を細胞接着因子、ケモカイン、樹状細胞を
中心として概説する(松島教授)。また、2)環境とアレルギー・
自己免疫疾患について紹介する(石川准教授)。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
5 月 23 日(水) 3 時限 松島
5 月 23 日(水) 4 時限 石川
1)
『改訂版 分子予防環境医学』
(株)本の泉社 編集責任者:松
島綱治(2010 年)
6
教科書及び参考図書
2)『分子細胞免疫学』 A.K.Abbas and A.H.Lichtman 編 エルゼビ
ア・ジャパン(株) 監訳:松島綱治・山田幸宏(2008 年)
7
その他
37
1
授業科目名
2
担当責任教員
環境毒性学
遠山千春
(内線:21431
大迫誠一郎 (内線:21432
<[email protected]>)
<[email protected]>)
環境中や食品中に含まれる様々な化学物質によって重篤な中毒症
が報告されてきた。日本では局地的な甚大な汚染は無くなったが、低
濃度・長期曝露により、こどもたちにおける学習機能障害、免疫機能
異常、生殖機能異常、さらには生活習慣病への罹患や低濃度・低用量
曝露に伴う化学発癌が懸念されている。これらの疾患の成り立ちに
は、
「内的環境」因子に加えて、大気・水・土壌や食品中に含まれる
3
授業概要
「外的環境」因子としての化学物質の曝露が関係している。
環境毒性学は、環境中の様々な化学物質の作用とその影響、ならび
にそのメカニズムの解明を行う学問である。その成果は化学物質の安
全基準の策定に用いられ、また、様々な疾患の発生メカニズムに結び
つく知見となる。この講義では、環境毒性学の基本概念・方法論を理
解してもらうため、事例を用いて説明する。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
5 月 21 日(月)第1限―第2限 遠山/大迫/掛山
出席および講義についてのレポートによる。
トキシコロジー、トキシコロジー学会教育委員会編、朝倉書店
6
教科書及び参考図書
Boelsterli, U.R.S. A, Mechanistic Toxicology, CRE Press, 2007.
その他、講義の際に紹介する。
研究室における Journal Club(論文紹介)への参加を歓迎します。
(原則、火曜と木曜の 12:15-13:00)
7
その他
連絡先: 疾患生命工学センター 健康環境医工学部門
URL:<http://env-health.m.u-tokyo.ac.jp/activity/index.html>
遠山千春(内線:21431 <[email protected]>)
38
1
授業科目名
発生
2
担当責任教員
栗原
裕基(内線 23495)[email protected]
A.分子発生学
【授業の目標】
初期胚発生から器官形成に至る過程の全体像を把握し,主要な過
程に働く主な分子メカニズムを理解するとともに,発生異常によ
る疾患について,その発症機序や病態・治療について考察する。
【授業内容の要約】
1. 哺乳類の個体発生の全体像
2. 初期胚におけるリプログラミングとエピジェネティック制御
3. 初期胚形成と誘導因子、ホメオボックス遺伝子
3
授業概要
4. 神経堤細胞と鰓弓・心大血管形成
5. 血管新生の分子メカニズム
B.発生工学・再生医学
【授業の目標】
胚性幹細胞(ES 細胞)をはじめとする幹細胞システムが、再生
医学においてどのように応用されようとしているか、心血管病の
治療を例として最先端の知識とともに将来の展望を考える。
【授業内容の要約】
1. 幹細胞の維持、分化機構
2. 再生医学の現状と展望
5月18日(金)1〜4限
4
授業日程(授業分担教員)
担当:栗原裕基・栗原由紀子・西山功一
5
成績評価
出席を重視する。
6
教科書及び参考図書
特になし
7
その他
教室 HP: http://bio.m.u-tokyo.ac.jp/home-j.html
39
1
授業科目名
2
担当責任教員
神経の発生と新生
山口 正洋(細胞分子生理学・内線 23469; [email protected])
(細胞分子生理学教室 HP; http://morilab.m.u-tokyo.ac.jp)
中枢神経系は、固有の特性を持つ様々なタイプの神経細胞と、数種類
のグリア細胞によって構成されている。複雑な中枢神経系も、元をた
どれば自己複製能と多分化能を持つ神経幹細胞を起源としている。本
講義では、神経幹細胞から如何にして多種多様な神経細胞とグリア細
胞が生み出され、脳が形づくられるかを解説する。神経系細胞の増殖
と分化が、いかなるバランスのもとに行われているか、どのような時
間的・空間的調節を受けているか、また制御機構としての細胞間相互
3
授業概要
作用、液性因子、エピジェネティック調節などを紹介し、脳形成の精
巧さを理解する。また、神経幹細胞は成体の脳にも存在し、そこから
生まれた新しい神経細胞が既存の神経回路に組み込まれること(神経
新生)が知られている。成体で活発な神経新生がおこる嗅覚系と海馬
を題材とし、神経新生の分子機構と機能的意義について紹介する。神
経の発生・新生研究は、その基礎的理解のみならず、神経疾患や神経
損傷の治療応用という側面からも注目を集めている。障害された脳を
如何に回復させ得るか、また成体の脳機能を如何に高め得るか、とい
う点についても考察、議論したい。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 25 日(金)2, 3 限
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席により評価する
Principles of Neural Science, 4th ed (McGraw-Hill) Kandel, Schwartz,
Jessell
40
1
授業科目名
発生工学
2
担当責任教員
饗場
篤(動物資源学, 内線 23638, mail:[email protected])
現在哺乳動物の遺伝子の機能を解析するには不可欠なマウスの個
体レベルでの遺伝子操作技術は、発生工学と分子生物学の技術基
盤の上に成り立っている。本講義では、マウスおよび他の哺乳動
物の発生工学・遺伝子操作技術について概説し、それらをどのよ
3
授業概要
うに実際の研究に応用するかについて概説する。
具体的な内容は以下の通りである。
1) 実験動物としてのマウス
2) マウスの発生工学
3) 他の哺乳動物の発生工学
4)遺伝子操作マウスの研究への応用
(8:40-10:10, 10:30-12:00)
4
授業日程(授業分担教員) 5月28日(月)1,2限
5
成績評価
出席により評価する
6
教科書及び参考図書
特になし
7
その他
教室 HP: http://lar.cdbim.m.u-tokyo.ac.jp/index.html
41
1
授業科目名
マクロファージ・アポトーシス
2
担当責任教員
宮崎徹([email protected], http://tmlab.m.u-tokyo.ac.jp/)
我々の研究室は、種々の疾患の発症増悪のメカニズムの探究と、
それに関連する生命現象の生理的な解明を主眼とし研究を行って
いる。遺伝子ノックアウトやトランスジェニックマウスの手法を
用いた生体における遺伝子操作の技術的背景に基づき、各々の対
象疾患に対して、可能な限り vivo での解析を行っている。したが
3
授業概要
って最終的には、研究成果を新しい治療法の開発、検討にも結び
付けて行く方針をとる。そのため、講義内容も疾患を中心とした
ものとしたい。
今回は、特にメタボリックシンドロームの新しい分子メカニズム
について、マクロファージやアポトーシスの関与・役割を中心に、
基本となる知識の整理から、我々による最新の研究成果の紹介ま
で、幅広く講義する。
4
授業日程(授業分担教員) H24 年 5 月 28 日(月)3,4 限(13:00~14:30,14:50~16:20)
5
成績評価
出席およびレポート
6
教科書及び参考図書
当日ハンドアウトを配布
7
その他
42
1
授業科目名
心臓性突然死、心筋細胞死の分子病態
2
担当責任教員
吉田謙一
1) 突然死の死因究明について:診療経過中に予想された経過で死亡す
る患者さん以外の死亡を“異状死”と呼ぶ。この中で、心臓に原因のあ
る突然死が多数あり、多くの死亡に心筋虚血が寄与している。また、
喧嘩、事故、過労、医療行為の最中や直後に死亡した場合、診断と、
これら外因による心理ストレスと死亡との因果関係の認定を要す
る。極めて困難かつ、社会的な意義の大きい、このような実務上の
問題点を解説し、これを、動物モデルで検証した実例を紹介する。
これまで、時代時代のトピックを、実務上の問題に、いち早く早く
取り入れて、成功した事例を紹介する。
2) 虚血・再灌流と心筋障害・細胞死について:虚血、または再灌流に
3
授業概要
よって心筋が障害され、necrosis, apoptosis 等による細胞死に陥る。
その過程に、protease や細胞内情報伝達系酵素が寄与している。そ
のメカニズムを実験に即して解説する。
3) 睡眠時無呼吸症候群(SAS)について:SAS 患者には心臓突然死が
多い。ラットで間歇的低酸素再酸素化(IH)を続けることによって
心不全、右心肥大、心拡張不全、肺高血圧症等の SAS 病態を再現で
きる装置を、世界に先駆けて開発した。これを用いて、上記病態に
おける、オートファジーや細胞内情報伝達の寄与に関する研究を紹
介する。
4) 法医解剖見学:人体の構造、疾患との関連を、短時間に理解できる
ように、講義時間外(法医解剖は予測できないため)法医解剖の見
学を実施している。
4
授業日程(授業分担教員) 6月20日 1・2 時限(担当:吉田謙一)
5
成績評価
出席、レポート
6
教科書及び参考図書
特になし (ホームページに参考文献掲載)
7
その他
43
1
授業科目名
人工臓器
2
担当責任教員
阿部裕輔(内線23562)
3
授業概要
人工臓器とは、機能が廃絶もしくは低下した生体機能を、一
時的もしくは半永久的に代替もしくは補助することを目的
に開発された人工の組織や器官であり、現在の医療において
は必要不可欠な治療手段となっています。人工臓器は、科学
技術の進歩に伴い、常に新しい技術を創造し革新して行かな
ければならない分野であり、常に日進月歩の状態にありま
す。また、わが国は米国と並んで人工臓器の研究開発が最も
盛んな国です。人工臓器には、生体適合性材料と機械部品で
構成される人工臓器と、それに生体細胞や生体組織を組み込
んだバイオ人工臓器とがあり、前者はコンピュータをはじめ
とする近年の科学技術の急速な進歩により、また後者は組織
工学や再生医療などの新しい技術の導入により、革新的な進
歩発展が期待されております。授業では、人工臓器の概論と、
代表的な人工臓器として人工心臓の講義を行う予定です。
授業日程
(授業分担教員)
5 月 31 日(木) 1 限
5 月 31 日(木) 2 限
成績評価
出席およびレポートにより評価します。
レポートは、5 月 31 日(木)2 限の授業の最後に書いて頂
きます。
6
教科書及び参考図書
教科書:特に指定しない。
参考図書:
「人工臓器イラストレイテッド」日本人工臓器学会編、
はる書房
「人工臓器・再生医療の最先端」先端医療技術研究所
7
その他
なし
4
5
44
磯山 隆 講 師「人工臓器概論」
阿部裕輔 准教授「人工心臓」
1
授業科目名
メカニカルストレス:細胞のバイオメカニクス(システム生理学)
2
担当責任教員
山本希美子(内線 23564)
生体の働きはホルモンやサイトカインや神経伝達物質などの化学
的メディエイターだけでなく、摩擦力や圧力などの物理力(メカ
ニカルストレス)によっても調節を受けている。器官を構成する
細胞のほとんどはメカニカルストレスを感知して応答する能力が
備わっている。細胞のこうした性質を研究するのが細胞のバイオ
メカニクス(生体力学)である。血液が流れる血管の細胞には常
に血流による流れずり応力や血圧による張力といったメカニカル
ストレスが作用するが、これに反応して血管内皮細胞が形態、機
能、遺伝子発現を変化させることが分かってきた。こうした内皮
3
授業概要
細胞の反応は血管のトーヌスの調節や血栓形成や血管のリモデリ
ングに深く関わっていて、循環系の機能の恒常性の維持に重要な
役割を果たしている。こうしたメカニカルストレスに対する内皮
細胞の応答に障害が生じると動脈硬化、高血圧、動脈瘤などの血
管病の発生につながると考えられている。授業では流れずり応力
に対する血管内皮細胞の反応を中心に細胞がどの様にメカニカル
ストレスを感知し、応答するのか、その分子レベルの仕組みと、
それが果たしている生理的・病因的意味について解説する。さら
に、最近、明らかになってきた胚における血管形成に果たすメカ
ニカルストレスの役割について、胚性幹細胞の分化の面から解説
する。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
6月4日(月)3時限 山本希美子講師
メカニカルストレス:細胞のバイオメカニクス
出席により評価
シェアストレスと内皮細胞
安藤譲二著 メディカルレビュー社
循環系のバイオメカニクス
神谷 瞭編著 コロナ社
45
1
授業科目名
再生医療工学・医用材料工学
2
担当責任教員
牛田
多加志
ティッシュエンジニアリングにおける医用工学ついての講義を
行う.具体的には,再生医療に用いられる細胞ソース,医用材料,
細胞システムについて解説する.そして,医用材料,培養細胞を
用いた生体組織の生体外構築技術について、再生軟骨を例にして
3
授業概要
解説する.さらに、具体的な生分解性高分子として、ポリ乳酸な
どの合成高分子や、コラーゲンなどのペプチド・たんぱく質、ヒ
アルロン酸やキトサンなどの多糖類などを挙げ、その特徴や物性
について解説し、さらに多孔化・フィルム化などの 3 次元構造作
製法についても概説する。
5 月 31 日(木)
4
授業日程(授業分担教員)
6 月 1 日(金)
5
成績評価
3限
牛田教授 再生医療工学I
4限
牛田教授 再生医療工学II
1限
伊藤准教授 医用材料工学
出席またはレポートによる評価
・Principles of Tissue Engineering
3rd Edition
Robert P. Lanza (編), Robert Langer (編), Joseph P. Vacanti (編)
Academic Press 刊
・バイオマテリアルサイエンス
6
教科書及び参考図書
石原 一彦 (著), 山岡 哲二 (著), 畑中 研一 (著), 大矢 裕一 (著)
東京化学同人 刊
・バイオマテリアル ME 教科書シリーズ E-1
中林
宣男(著),石原 一彦(著), 岩崎 泰彦(著)
コロナ社 刊
7
その他
46
1
授業科目名
医療情報
2
担当責任教員
大江和彦
医療・医科学では、データ分析に計算機処理が必須になっているが、
最近では知識そのものを計算機処理することによって領域概念間の
3
授業概要
関係を可視化したり推論したりすることができるようになってきた。
講義では医療・医科学における専門領域概念の計算機による定式化記
述とその処理について、臨床医学オントロジー(医学概念関係データ
ベース)の考え方を講義形式で授業を行う。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 30 日〔水〕8:40−10:10
5
成績評価
出席点と講義最後10分で実施する試験により行う。
・「医療情報学」全 3 巻(篠原出版新社)医学図書館所蔵
6
教科書及び参考図書
・オントロジー工学 (知の科学) (単行本) 溝口 理一郎 (著), 人工知
能学会 (著) オーム社 (2005/01) ISBN-10: 4274200175
7
その他
[email protected] 電話03-5800-6427
http://www.m.u-tokyo.ac.jp/medinfo
47
1
授業科目名
臨床画像工学「放射線診断学」
2
担当責任教員
國松
聡 (33663)
・いわゆる三大疾患(悪性新生物、心疾患、脳血管障害)の診断
と治療における放射線医学の有用性を解説する。
3
授業概要
・画像処理の基礎:最近進歩の著し臨床画像工学について、MRI
における拡散テンソルトラクトグラフィーなどを中心に現状と
今後の可能性について解説する。
6 月 1 日(金)
2 限 國松 聡 准教授
「三大疾患と放射線医学」
4
3 限 増谷佳孝
授業日程(授業分担教員)
講師
「画像処理の基礎」
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席あるいはレポートにより評価します。
「画像診断シークレット」大友邦、南学 監訳
メディカルサイエンスインターナショナル社
48
1
授業科目名
2
担当責任教員
嗅覚と情動
森憲作(細胞分子生理学・内線 23456; [email protected])
(細胞分子生理学教室 HP; http://morilab.m.u-tokyo.ac.jp)
いい香りは食欲をそそるが、いやなにおいがすれば逃げ出したく
なる。細胞分子生理学教室では、脳の嗅覚神経系の基礎研究から
快・不快感や意欲・情動の神経メカニズムに迫ろうと研究を進め
ている。におい分子受容体群の発見以降近年になって、嗅覚神経
系の研究は劇的な進歩をとげ、におい分子識別の神経メカニズム
の理解や脳のなかの匂い地図の解明へと展開している。1限では、
3
授業概要
近年の嗅覚神経系研究の発展の歴史をたどる。しかしながら、こ
れまでの嗅覚神経系の知識の進歩は、感覚細胞や嗅球レベルにと
どまり、嗅皮質やより上位中枢に関してはほとんど研究されてい
ない。
2限には、匂いによって引き起こされる情動行動、モチ
べ-ション行動や匂い学習を例にとり、まだ未解明であるが重要
な嗅覚と結びついた脳機能研究の将来について展望する。
4
授業日程(授業分担教員) 6月6日(水)1限、2限
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席により評価する
49
1
授業科目名
脳の機能発達
狩野
2
担当責任教員
方伸 (神経生理学分野、内線 23536)
[email protected]
教室 HP: http://plaza.umin.ac.jp/~neurophy/
脳の最大の特徴は、個々の神経細胞が単独で機能するのではなく、
多くの神経細胞がシナプスによって連絡し、神経回路を形成して
その機能を実現することである。したがって、発達期に神経回路
がどのように形成されるかを理解することが脳の機能を理解する
うえで極めて重要である。神経回路は胎生期に遺伝プログラムに
したがって形成され、誕生時にはその原型が出来上がる。しかし、
この時期の脳には、成熟動物の脳では見られない過剰なシナプス
が存在しており、これらは機能的にも未成熟な状態にある。生後
3
授業概要
の発達過程において、動物のおかれた環境や動物の経験に依存し
て、必要なシナプスが強化され、不必要なシナプスが除去される
ことによって、成熟した機能的神経回路が完成すると考えられて
いる。ここでは、特に生後の発達期にみられる神経回路形成につ
いて、そのメカニズムと機能的意義について概説する。完成した
成熟動物の脳においても、動物の経験に依存してシナプス伝達の
強度が柔軟に変化することが知られており、このようなシナプス
可塑性が学習・記憶の基盤であると考えられている。授業の後半
では、シナプス可塑性のメカニズムとその生理的意義について概
説するとともに、最新の研究成果も紹介する。
4
授業日程(授業分担教員)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
6月
7 日(木) 3限、4限
6月
8 日(金) 1限、2限
出席を重視する。
特に指定しないが、Neuroscience 4th ed (Purves et al. eds, Sinauer,
2008)は参考書として適している。
50
1
授業科目名
生理学 (脳高次機能)
宮下 保司 教授
2
担当責任教員
(統合生理学教室 内線 23459)
Email: [email protected]
URL:
http://www.physiol.m.u-tokyo.ac.jp/
生理学は「複雑な生体システムの体系的・階層的理解」を目的と
するものであるが、本講義では、脳という複雑かつ精緻なシステ
ムの有する高次認知機能について、解説を行う。高次認知機能は、
神経回路を構成する多数の大脳ニューロンの間の相互作用によっ
て担われていることを理解していただきたい。物体の認識や、状
3
授業概要
況に応じた柔軟な行動、社会認知といった様々な高次の認知機能
について、近年の研究の知見を紹介する。これらの知見をもとに、
個々のニューロンの刺激選択性レベルから、個体が示す行動のレ
ベルまでの、各々の階層に固有の論理がどのように統合されてヒ
ト精神機能にまで到達しうるか、を考える。最低限のマクロ解剖
学の予備知識があることが望ましい。関連する総説等については、
上記当教室サイトを参照のこと。
6 月 6 日水曜日 3,4 限 (13:00-16:20)
4
授業日程(授業分担教員)
脳高次機能 1: 「システム」
6 月 7 日木曜日 1,2 限 (8:40-12:00)
脳高次機能 2: 「サーキット」
5
成績評価
担当 足立 雄哉 助教
担当 大橋 陽平 助教
講義およびレポート
指定教科書はなし。参考書としては以下の 3 冊を勧める。
Principles of Neural Science, 4th ed (McGraw-Hill) Kandel,
Schwartz & Jessell
神経科学の基礎知識を体系的に習得するための標準的教科書
Cognitive Neuroscience, I.S.ed. (W W Norton & Co Ltd)
Gazzaniga eds.
6
教科書及び参考図書
高次機能・認知神経科学研究を体系的に習得するための教科書
Cognitive Psychology and its Applications, 4th ed (Freeman)
Anderson
ヒトの認知機能の奥深さと自然科学的厳密さとの調和を理解する
ための教科書
脳の高次機能の研究には、広い分野の基礎知識が必要である。コ
ンピュータ科学や神経心理学などの教科書についても知りたい人
は直接宮下教授まで連絡のこと。
毎週木曜日 9:30-17:00 にラボセミナーをしていますので興味のあ
7
その他
る人は参加を勧めます。その他相談があれば宮下教授宛にメール
で連絡をください。いつでも歓迎します。
51
1
授業科目名
神経細胞生物学
2
担当責任教員
岡部繁男(内線 21928 ) E-mail:[email protected]
細胞生物学において神経細胞は様々な細胞機能を解析する上での重
要なモデル系であり、かつ得られた知見は脳・神経系の理解に直結す
る。膜輸送、突起伸長などの形態形成、細胞間認識、細胞移動などの
神経細胞の様々な機能的側面を理解することは、神経細胞を機能単位
として構築される脳の働きにアプローチする上での土台となる。更に
3
授業概要
近年、グリア細胞も神経細胞とは異なるユニークな機能を生体内で持
つことが明らかになり、その細胞生物学的側面も注目を集めている。
これら神経細胞とグリア細胞を構成要素として脳の様々な領域の特
異性が決定され、マクロ的な脳構造が出来上がる。本講義では細胞レ
ベルからマクロレベルに至る脳の構築原理についても概説する。統合
的な理解が脳・神経科学において重要であることを講義全体を通して
理解していただきたい。
授業実施日 6 月 18 日(月)
4
授業時間
授業内容
1限(8:40-10:10)
脳の組織構築
授業日程(授業分担教員) 2限(10:30-12:00)
脳の構造と機能
3限(13:00-14:30)
神経回路の構造と機能
4限(14:50-16:20)
脳とグリア
(講師:岡部教授、岩崎助教、田中助教)
5
成績評価
出席およびレポートによる
Developmental Neurobiology, Rao, & Jacobson, 2005 ISBN
6
教科書及び参考図書
0306483300.
Neuroscience: Exploring the Brain, Bear , Connors, & Paradiso,
2012 ISBN 978-1451109542.
7
その他
52
1
授業科目名
分子脳科学
2
担当責任教員
吉田知之
生命の原理を論理的に理解しようとする分子生物学は、20 世紀
後半における生命科学発展の大きな原動力となり、生命科学最
後のフロンティアとされる脳科学の分野においても、遺伝子・
分子レベルから脳や神経回路網の形成から記憶・学習をはじめ
3
授業概要
とする脳高次機能に迫ることを可能にする地平にまで到達し
た。実体としての脳を基盤に脳機能を論理的に理解しようとす
る分子脳科学の発展を概説する。また、分子脳科学の見地から
精神疾患や神経発達障害の発病メカニズムを明らかにしようと
する我々の研究について紹介する。
6月8日金曜日午後 (安村・植村):1960 年代、分子生物学か
ら脳科学への流れが始まり、様々なモデル系が開発された。
受容体やチャネルなど神経情報伝達の分子機構解明が進み、
更に遺伝子ノックアウトによりグルタミン酸受容体がシナプ
ス可塑性と記憶・学習および脳機能地図の形成に重要である
ことが明らかにされた。前半では、この分子脳科学の発展を
概説する。更に後半ではマウス小脳における神経回路網形成、
シナプス可塑性、学習を調節する分子機構について、実際の
4
授業日程(授業分担教員)
研究の展開に沿った議論を行なう。
6月11日月曜日午前 (吉田・林):脳の特徴は、構造が機能を
生み、機能が構造に影響を及ぼすハードとソフトが渾然一体
となったシステムであることにある。脳の構造と機能および
そのダイナミックな関係を明らかにしようとする分子脳科学
のアプローチを討論する。前半では大脳皮質及び海馬におけ
るシナプス形成の調節機構と神経発達障害の発病機構に関す
る研究について、また後半ではグルタミン酸受容体の分子修
飾機構と細胞内情報伝達研究について現状と展望を述べる。
5
成績評価
出席と講義中の質疑応答により評価する。
Molecular Biology of the Cell, B. Alberts et al., 5th ed., 2008.
6
教科書及び参考図書
Principles of Neural Science, E. R. Kandel et al., 4th ed., 2000.
Fundamental Neuroscience, L. R. Squire et al., 2nd ed., 2003.
7
その他
53
1
授業科目名
大脳シナプスバイオロジー
2
担当責任教員
河西春郎(21439, [email protected])
疾患生命工学センター 構造生理学部門
3
授業概要
大脳は心の住処と考えられている。即ち、心とは大脳を中心とす
る脳の神経回路のシステムとしての挙動である。大脳の神経回路
の動作はシナプス結合によって決まる。最近、このシナプスを生
きたままの個体動物で観察することが2光子顕微鏡によって可能
となり、学習・記憶や精神疾患の種々の側面を説明することがわ
かってきている。我々は、2光子顕微鏡により、光化学的に大脳
の単一シナプスを刺激する方法論を確立し、この学習・記憶過程
にシナプスの運動・形態変化・安定化が伴うことを明らかにして
きた。大脳の神経回路の動作はシナプスの運動の影響を受けて能
動的に変化していると考えられる。即ち、大脳神経回路の動作に
は活動電位やシナプス伝達の様な電気化学的過程以外に力学的な
過程があるらしい。こうした神経細胞の運動は脳のシステムとし
ての挙動を読んでいる様に見える。脳の観察(=自己理解)はま
だ始まったばかりだ。
本講義では、2光子顕微鏡の特性を説明しながら、これを用いて
解明されてきた大脳シナプスの性質の解説を行う。
i) 大脳シナプスの構造、機能、疾患
ii) シナプスの構造変化と活動依存的可塑性
iii) シナプスの運動とアクチン細胞骨格
iV) 大脳神経回路の発生、発達、成熟
V) 記憶獲得とシナプス可塑性の蛋白質合成依存性
Vi) 抑制シナプスと認知・記憶・発達
Vii) シナプスの安定性や除去、新生、体積分布などの統計的挙動
と記憶現象との関係
Viii) セルアッセンブリ概念と大脳シナプスの運動
iX)覚醒脳におけるシナプスの運動
6月4日(月)4限
4
授業日程(授業分担教員) 6月11日(月)3限
6 月11日(月)4限
5
河西 春郎 [email protected]
河西 春郎
林
朗子
[email protected]
成績評価
出席と討論
6
教科書及び参考図書
2光子顕微鏡の成果について当研究室のホームページにやや詳細
な記載をしている http://www.bm2.m.u-tokyo.ac.jp/ このHP
から下記文献を取得可能: 河西春郎 2010 年 神経細胞の運動
は記憶・認知の謎を解くか 「科学」(岩波書店) 80 巻 3 号,
p230-241
7
その他
54
1
授業科目名
ニューラルネットワーク
東京大学大学院医学系研究科基礎神経医学講座 神経生化学分野
2
担当責任教員
准教授 尾藤晴彦([email protected])
http://www.neurochem.m.u-tokyo.ac.jp
tel: 03-5841-3559 fax: 03-3814-8154
3号館6階 S606
脳機能の基盤をなす神経細胞同士のネットワークと、神経細胞
内でシグナル分子が織りなす情報伝達ネットワークについて、特
に長期記憶に係わる神経回路を具体例にとり理解する。
また、現在何が未解決の問題か。どのような Big Question があ
るのか?Big Question をどのように small questions に分解して
3
授業概要
解いていくのか?オリジナルの実験系を作り上げ、いかに新たな
分子機能を発見していくのか?などについて考察する。
< お願い >
本講義の主たる目的は、考え方のロジックの理解にある。一方
向的な講義のみでは、知識の伝授は可能でも、考え方の十分な理
解は難しい。出来る限り、討論形式の授業を心掛けるので、ご協
力をお願いしたい。
4
授業日程(授業分担教員) 平成24年6月13日(水)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
1~2限
出席とディスカッション
脳神経科学 伊藤正男監修 三輪書店刊
シリーズ脳科学 全 6 巻 東京大学出版会刊
Fundamental Neuroscience 3rd ed. (by Squire, Bloom, Spitzer, du Lac,
Ghosh, Berg; Academic Press 刊)
Neuroscience 5th ed. (by Dale Purves, Sinauer 刊)
The Cognitive Neurosciences, 4th Edition, Michael S. Gazzaniga, The
MIT Press 刊
ローテーション(実習)希望者は、その際の指導の一助とした
いので、可能であれば、以下の課題についてエッセイを書き、メ
ールにて事前提出してほしい。
「今回神経生化学の講義で扱った Question を参考に、
7
その他
1)脳神経科学がシナプスや神経細胞のネットワークの理解にど
の程度迫っているのか、
2)新たなブレークスルーを目指し、具体的にどのような研究を
すべきか、
という2つの設問のいずれかを選び、自分なりの問題意識で整理
して、A4版1枚にまとめよ。」
55
1
授業科目名
2
担当責任教員
神経回路と形成メカニズム
河崎
洋志
(神経機能解明ユニット、03-5841-3616、医学部本館 N103)
脳神経系は体の中で最も複雑な臓器です。身体が使う総エネルギー
の約 20%を用いて、基本的な反射から創造性・こころと行った高次脳
機能に至るまで、幅広く多彩な機能を発揮します。脳を理解すること
は、ヒトを理解することと言うこともできます。
1限目には、細胞レベル〜神経回路レベルに話題の焦点を絞り、中
枢神経系の構築を理解する上で鍵となる、必須のコンセプトを総論的
に概説します。
3
授業概要
2限目には、神経系の形成メカニズムを理解するための基本知識と
思考パターンを議論します。特に「発生過程において、一個の受精卵
から、このように複雑な構造が、どのようにして出来てくるのか?」
という疑問を題材にして、議論をしていきます。
本講義を通じて、1)参考図書や文献を理解する上で必須となる神
経科学の基礎知識・思考法の収得、2)神経科学研究の面白さの共有、
を到達目標にしたいと思います。
4
授業日程(授業分担教員) 6 月14日木曜日1〜2限(担当 河崎)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
講義での発言や積極的な参加を重視する
Principles of Neural Science (ISBN 0838577016)
神経科学の標準的な教科書。
疑問・質問などは歓迎します。
7
その他
遠慮なく下記までメールをしてください。
[email protected]
http://square.umin.ac.jp/top/
56
1
授業科目名
認知
2
担当責任教員
坂井克之(認知・言語神経科学分野)
私達の知覚、行動、感情、言語、思考、知能、社会性、そして意
識はどのようにして実現されているのでしょうか。認知神経科学
はこのようなとらえどころのない心理現象のメカニズムを脳とい
う物質現象から明らかにする学問です。最も身近でありながら
我々の理解を阻んできたこの脳のメカニズムをより深くかつ統合
的に理解するためには、さまざまな形の学際的研究が必須です。
3
授業概要
認知神経科学と分子生物学を融合するといった手法横断的な研究
がある一方で、脳科学と哲学、社会科学を融合するといったフィ
ールド横断的な研究も行われています。この授業では前者の研究
例として「遺伝子多型と認知機能の個人差」を、後者の研究例と
して「意思の脳内基盤」をとりあげます。従来は夢物語でしかな
かった研究が、分野統合的な新たな研究の流れによって可能にな
りつつあること、その一方でますます難解となってきた脳科学の
現状を感じてもらえればと思っています。
4
授業日程(授業分担教員) 2012年6月13日(水曜) 3,4限(坂井克之)
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席を重視する
The Cognitive Neurosciences III, Michael S. Gazzaniga,
Bradford Books
57
1
授業科目名
神経病理学
2
担当責任教員
岩坪
威
アルツハイマー病およびパーキンソン病を主要題材として、病理、
3
授業概要
臨床、治療の概要と、病態研究の最先端状況についてわかりやす
く講義する。
6月14日(木)3・4限
4
授業日程(授業分担教員) 6月15日(金)1・2限
岩坪
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
威(神経病理学)
出席と、授業内容に関する簡単なレポート
医学のあゆみ「認知症:研究、臨床の最先端」2010年11月
号ほか
58
1
授業科目名
神経生物学
廣瀬謙造(脳神経医学専攻・神経生物学分野、内線 20575)
2
担当責任教員
[email protected]
http://www.neurobiol.m.u-tokyo.ac.jp/
生体の機能の解明が行われてきた裏側には、テクノロジーの発達
がある。テクノロジーのブレークスルーによって、これまで決し
て解明することができなかった生体の仕組みが明らかになること
がある。逆に、生体機能の新知見から新しいテクノロジーが生ま
3
授業概要
れることがある。このように生体機能の解明と新しいテクノロジ
ーの発達は相互作用しあい、ポジティブフィードバックの結果と
して進歩が生まれる。講義では、この関係について、最近のテク
ノロジー(分子可視化法、遺伝子工学的手法、ケミカルバイオロ
ジー的手法)の実例を紹介しつつ理解を深めることが目標である。
平成24年6月15日(金)3・4限 (13:00-16:20)
4
授業日程(授業分担教員) 担当
廣瀬謙造 教授および浅沼大祐 助教、並木繁行 助教
5
成績評価
出席および討論により評価
6
教科書及び参考図書
指定なし
このテーマについて、教室で詳細な説明、見学を行っていますの
7
その他
で、希望者は並木([email protected])までお問い合わせ
ください。
59
1
授業科目名
生体構造学
2
担当責任教員
吉川
雅英 (内線 23338, [email protected])
生命科学・医学の研究において、
「構造」は非常に基本的な情報
となります。その構造を観察するためには、光学顕微鏡、電子顕
微鏡、X 線結晶解析など様々な方法が用いられます。特に、近年
3
授業概要
ではコンピュータの処理能力の向上も相まって、定量的なイメー
ジング技術が発達しています。
この授業では、鞭毛を例として、こうした技術がどのようにメ
カニズムの解明に役立ってきているのかを解説します。
http://structure.m.u-tokyo.ac.jp
4
授業日程(授業分担教員) 6月4日(月)1,2 限目
5
成績評価
6
教科書及び参考図書
7
その他
出席により評価する。
Molecular Biology of The Cell (Alberts 他)の
9 章 “Visualizing Cells”
60
1
授業科目名
蛍光イメージング
2
担当責任教員
浦野泰照(内線 23601)
近年の生物学研究において、生きている生物試料内で起きている
事象をリアルタイムに観測できる手法として、蛍光プローブと蛍
光顕微鏡を用いるライブイメージング手法が広く汎用されていま
す。本授業では、蛍光ライブイメージング手法の原理、測定に必
要となる試薬、装置についてまず簡単に概説します。その上で、
3
授業概要
新たな機能を有する蛍光プローブを開発することで、どのような
新しい生物学研究が可能となるのか、逆に生物学研究を強力に推
し進めるには、どのような光機能性プローブが必要となるのか、
実際の例を紹介しながら議論していきます。さらに、光機能性プ
ローブの開発により、臨床医学分野にどのような発展をもたらす
ことが出来るのかについても、今後の展開を含めて議論する予定
です。
4
授業日程(授業分担教員) 5 月 30 日(水) 2,3限 浦野泰照 教授
5
成績評価
出席により評価
6
教科書及び参考図書
特に指定しない
7
その他
なし
61
1
授業科目名
こころの発達医学
2
担当責任教員
金生由紀子(こころの発達医学分野)
自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)を
はじめとする発達障害が以前考えられていたよりも高率に認めら
れることが明らかになってきた。発達障害は低年齢で発症し成長
に伴ってその表れ方にいくらか変化はあっても持続し続けて、不
適切な対応をするとさらなる精神・行動上の問題を引き起こす。
3
授業概要
発達障害の脳神経基盤の理解を深めて適切な対応や治療に結びつ
けることは極めて重要な課題と考える。
本講義では、自閉症スペクトラム障害、ADHD、重症チック障
害であるトゥレット症候群を取り上げて臨床症状と病態について
概説すると共に、最新の治療及びその開発・改善に関する研究を
紹介する。それらを踏まえて、発達障害に関する包括的な理解を
深め、多面的な研究のあり方を学ぶことを目指す。
4
授業日程(授業分担教員) 6 月 20 日(水)第 3 限(13:00-14:30)
5
成績評価
出席を重視する
1. Levy SE, et al.: Autism. Lancet. 2009; 374(9701): 1627-38.
2.
6
教科書及び参考図書
Tripp
G
&
Wickens
JR.:
Neurobiology
of
ADHD.
Neuropharmacology, 2009; 57(7-8): 579-89.
3. Swain JE, et al.:
Tourette syndrome and tic disorders: a
decade of progress. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry, 2007 ;
46(8):947-68
7
その他
62
病
院 実
習
病院実習の目的は、医・歯・獣医以外のバックグラウンドを持った医科学修士課程の学生の皆さん
に最先端の医療現場を体験してもらい、医療従事者との交流を図るとともに、病気、病者および診
断・治療の実態を知り、医学者としての心構えを体得するために企画された実習です。病院実習を
体験することによって、これからの研究に医学的なアプローチが加わることで、非常に有意義な実
習となるでしょう。
今年度の病院実習の日程表を掲載しますので、参考にし、実習参加希望診療科を検討しておいて
下さい。実習先は5月中~下旬に医科学修士1年生のみなさんで話し合って決めてもらうことにな
ります。
平成24年度医科学修士病院実習日程表
1.実施日程
平成24年6月25日(月)~7月6日(金)
実習時間:9:00~16:30
ただし、6月26日(火)および7月3日(火)は医学共通講義に出席する
機会を確保するため、病院実習は行わない。
また、6月25日(月)は全体説明会(担当診療科:血液腫瘍内科)とする。
集合時間および集合場所は、各診療科の指定する時間および場所とする。
2.班 編 成:1班の人数は5~6名を限度とする。
実施日
実習先診療科一覧
全体説明会(血液腫瘍内科)
6月25日(月)
6月26日(火)
6月27日(水)
耳鼻咽喉科
皮膚科
検査部
小児外科
輸血部
6月28日(木)
精神神経科
脳神経外科
アレルギー・リ
胃・食道外科 心療内科
呼吸器内科
女性診療
ウマチ内科
肝胆膵外科/人工
血液腫瘍内科/
血液浄化療
科矯正歯科
臓器移植外科
無菌治療部
法部
形成外科
救急部・集中
麻酔科
糖尿病・代謝 消化器内科
6月29日(金) 顎口腔外科・歯
7月
2日(月)
治療部
7月
3日(火)
7月
4日(水) 血液腫瘍内科/
神経内科
小児科
科・産科
内科
泌尿器科
老年病科
心臓外科・
循環器内科
整形外科
乳腺・内分泌
無菌治療部
7月
7月
5日(木)
6日(金)
救急部・集中 リハビリテー
治療部
ション科
外科
眼科
顎口腔外科・ 放射線科
心臓外科・呼 整形外科
歯科矯正歯科
吸器外科
63
ロ ー テ ー シ ョ ン
医科学専攻修士課程の学生の皆さんは、まず、1年生の夏学期に医学全般の知識を養い、冬学期からは所属
の講座で研究を進めることになります。
ローテーションは、皆さんが医学全般の基礎的な知識を習得し病院実習を終えた後に設定されており、それ
までに培った医学的知識と体験により、主体的に所属を決めてもらうための機会として非常に大切な実習です。
実際のローテーションは、基礎系講座および各研究施設協力講座の協力を得て、希望の研究室を訪問し、実
際の研究活動を体験してもらうというものです。
6月中旬(講義日程終了後)に、訪問希望講座に連絡してください。概ね希望の研究室を訪問することにな
るでしょう。そこで、研究室の研究内容や雰囲気を肌で感じて下さい。ローテーション終了後に実施される所
属講座の決定の際、大事な事項になるかもしれません。
分野
平成24年度ローテーション講座別日程表
7/9 7/11 7/12 7/13 7/18 7/19 7/20 7/23 7/25 7/26 7/27 7/30
細胞生物学
生体構造学
神経細胞生物学
細胞情報学
代謝生理化学
分子病態医科学部門
統合生理学
細胞分子生理学
神経生理学
細胞分子薬理学
構造生理学部門
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午後
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○
医科研 神経ネットワーク分野
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医科研 発生工学研究分野
×
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○
医科研 再生基礎医科学
○
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○
医科研 ヒトゲノム解析センター
○
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○
医科研 システム生命医科学技
術開発共同研究ユニット
○
○
○
医科研 疾患プロテオミクスラボラトリ
午後
*
*
*
人体病理学・病理診断学
分子病理学
微生物学
感染制御学
動物資源学
放射線分子医学部門
生体機能制御学
生体情報学
再生医療工学部門
神経病理学
神経生化学
認知言語神経科学
神経生物学
神経機能解明ユニット
分子予防医学
健康環境医工学
臨床医工学
*
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午後
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午後
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×
×
○
○
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○
○
○
×
○
○
○
○
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○
○
○
○
○
午後 午後 午後 午後
64
午後 午後 午後 午後
○
○
×
○
○
○
×
×
○
×
○
○
×
○
○
○
午後
○:終日受入可能(9:00~17:00)/午前:午前受入可能(9:00~12:00)/午後:午後受入可能(13:00~17:00)
* 統合生理学:事前に宮下教授([email protected])に連絡すること。
神経生理学:7月18日(水)、19日(木)、27日(金)は、担当者が出張のため不在ですが、事前に
連絡あれば見学・実習は可能です。
構造生理学:事前連絡必要。
神経病理学:個別日程は要相談。
神経生化学:教室訪問・教員面談を、ローテーション期間に限定せず、4 月当初より随時受け入れており
ます。少しでも興味がある方は、遠慮なく積極的に見学・相談を申し込んでください。事前
申し込みはメールにてお願い致します。
またローテーション期間は、2クール(第一クール:7/9-7/13,第二クール:7/18-7/23)に分け、
それぞれ希望者に対する少人数実習を実施しております。詳細なガイダンスは、6月13日
午前の神経生化学教室担当の講義の際にいたしますが、実習準備の都合上、関心がある方は
できるだけ早めにご連絡いただけると助かります。実習希望者は遅くとも6月22日(金)
までにメールにて参加の意思表示をお願いします。
その他、不明な点や要望がありましたら、遠慮なくご連絡下さい。皆さんの積極的な参加を
期待しています。
→ 連絡先:尾藤晴彦([email protected] または 03-5841-3559TEL)
65
平成24年度医学共通科目開講予定表
平成24年4月1日現在
授 業 科 目
科目番号
医学共通講義 Ⅰ
分子細胞生物学入門
医学共通講義 Ⅱ
41211102
分子生物学実験法
医学共通講義 Ⅲ
41211103
機能生物学入門
医学共通講義 Ⅳ
41211104 感染・免疫・腫瘍学(Ⅰ)
-分子から疾病まで-
41211101
医学共通講義 Ⅴ
41211105 感染・免疫・腫瘍学(Ⅱ)
-分子から疾病まで-
医学共通講義
41211106
41211107
41211108
41211109
41211110
41211111
41211112
41211118
41211125
41211126
41211127
41211128
41211129
41211130
41211131
41211201
41211202
41211203
41211207
41211208
単
学期 曜日 時限 開始日
位
講義室
医学共通講義 Ⅶ
神経科学入門
医学共通講義 Ⅷ
内科学入門
医学共通講義 Ⅸ
生殖・発達・加齢医学入門
医学共通講義 Ⅹ
医学統計学入門
医学共通講義 ⅩⅠ
健康アウトカム測定法の開発および検証(入門編)1
I医学共通講義
d i
SⅩⅡ
l D l
1
健康アウトカム測定法の開発および検証(入門編)2
I医学共通講義
d i
SⅩⅧ
l D l
2
健康環境科学入門
医学共通講義 ⅩⅩⅤ
医薬統合生命疾患学概論Ⅰ
医学共通講義 ⅩⅩⅥ
医薬統合生命疾患学概論Ⅱ
医学共通講義 ⅩⅩⅦ
医療倫理学
医学共通講義 ⅩⅩⅧ
グローバルヘルスにおけるリーダーシップとイノベー
ション Leadership and Innovation in Global Health
医学共通講義 ⅩⅩⅨ
グローバルヘルスにおけるリーダーシップとイノベー
ション:インターンシップ
医学共通講義 ⅩⅩⅩ
グローバルヘルスにおけるリーダーシップとイノベー
ション:インターンシップ
医学共通講義 ⅩⅩⅩⅠ
ナノバイオ工学
医学集中実習 Ⅰ
分子細胞生物学入門
医学集中実習 Ⅱ
分子生物学実習
医学集中実習 Ⅲ
高次機能生理学
医学集中実習 Ⅶ
マイクロサージャリー
医学集中実習 Ⅷ
担当
専攻等
2
夏
火
2
4/10
⑥
岡部 繁男
教授
分子
2
冬
火
3
10/2
⑤
栗原 裕基
教授
分子
2
通年
月
4
5/21
⑥
飯野 正光
教授
機能
2
夏
火
5
4/10
⑥
畠山 昌則
宮園 浩平
教授
教授
病因
2
冬
火
4
10/2
⑥
深山 正久
森屋 恭爾
教授
教授
病因
2
夏
火
3
4/10
⑥
阿部 裕輔
牛田多加志
山本希美子
浦野 泰照
准教授
教授
講師
教授
生体
2
夏
火
4
4/10
⑥
尾藤 晴彦
准教授
脳神
2
冬
火
3
10/2
⑥
長瀬 隆英
教授
内科
2
冬
火
5
10/2
⑥
上妻 志郎
教授
生発
2
冬
火
2
10/23
⑥
大橋 靖雄
教授
公健
2
夏
木
2
4/12
新棟2F
N202
グリーン ジョセフ
講師
国保
2
冬
木
2
10/4
新棟2F
N202
グリーン ジョセフ
講師
国保
2
冬
月
2
10/1
教授
社会
2
夏
火
5
4/10
⑤
門脇 孝
教授
内科
2
冬
火
5
10/2
⑤
門脇 孝
教授
内科
2
冬
金
5・6
10/5
⑥
赤林 朗
教授
公健
2
夏
水
17:30
~
20:30
4/11
医③N101 渋谷 健司
教授
国保
2
夏
渋谷 健司
教授
国保
2
冬
渋谷 健司
教授
国保
2
夏
4/12
工4号館
鄭 雄一
43講義室
教授
工学系
2
冬
1/21
細胞生物学
岡部 繁男
教室
教授
分子
2
冬
代謝生理
栗原 裕基
化学教室
教授
分子
2
冬
2/4
統合生理学
宮下 保司
教室
教授
機能
2
夏
4/19
形成外科
光嶋 勲
動物実験室
教授
外科
教授
外科
Ⅵ
医用生体工学入門
担 当 教 員
木
木
5
3-4
SPH、
遠山 千春
医①N206
2 冬
硬組織生物学実験法
(注意) 「医学共通講義」は、教育研究棟(新棟)13階セミナー室で火曜日に原則として15回行う。
⑤:13階第5セミナー室 ⑥:13階第6セミナー室 SPH:13階SPH講義室
詳細は、科目紹介を参照のこと。
66
田中 栄
平成24年度医学共通科目開講予定表
平成24年4月1日現在
授 業 科 目
科目番号
医学集中実習
41211209
講義室
Ⅸ
トランスレーショナルリサーチ看護学入門
医学集中実習 ⅩⅠ
41211211 「疾患学入門 臨床から基礎まで」、
「有機化学・低分子スクリーニング」
医学集中実習 ⅩⅡ
神経病理・画像・臨床連関
医学集中実習 ⅩⅢ
41211213
臨床電子顕微鏡学
医科学特論
Ⅰ
41211401
医科学におけるオミックス研究
41211212
単
学期 曜日 時限 開始日
位
2
夏
2
夏季
休業
期間
7/23
医科研
担 当 教 員
担当
専攻等
山下 直秀
長村 文孝
上別府圭子
教授
教授
准教授
健看
黒川 峰夫
教授
内科
2 通年
月
5
4/23
附属病院
深山 正久
オートプシー室
教授
病因
2 通年
水
5
4/25
附属病院
深山 正久
病理部
教授
病因
2
月
13:30
~
15:00
4/16
医科研
村上 善則
1号館講堂
教授
医科研
夏
(注意) 「医学共通講義」は、教育研究棟(新棟)13階セミナー室で火曜日に原則として15回行う。
⑤:13階第5セミナー室 ⑥:13階第6セミナー室 SPH:13階SPH講義室
詳細は、科目紹介を参照のこと。
67
Fly UP