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活動報告 - NPO法人 いこま国際交流協会

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活動報告 - NPO法人 いこま国際交流協会
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
平城遷都 1300 年祭 県民活動支援事業
シルクロードをたどる世界の音楽
♪ と き:2009年12月20日(日) 12:30 open 13:00 start
♪ ところ:生駒市コミュニティーセンター文化ホール
主催:NPO法人 いこま国際交流協会(略称 ikoryu―いこりゅう)
後援:奈良県 生駒市 生駒市教育委員会 (社)平城遷都 1300 年記念事業協会
生駒商工会議所 奈良先端科学技術大学院大学 奈良女子大学 奈良教育
大学 帝塚山大学 奈良・在日外国人保護者の会生駒 韓国民団生駒支部
生駒市日中友好協会
(C)Heijo-kyo 1300th Anniv
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
第3回 ikoryu音楽祭
プログラム
~ オープニング ~
♪
♪
しゅさいしゃ
主催者あいさつ
らいひん
来賓あいさつ
~Ⅰ部 ~
♪ トーク&スライドショー
ダリア・アナビアンさん
えんそう
♪ サントゥール演奏
プーリー・アナビアンさん
「オレンジの花」マフール旋法(G.Major)
「イスファハーンの微風」イスファハーン旋法(G.Minor)
こてんぶよう
のなか
♪ インド古典舞踊 (オディッシ)
野中 ミキさん
「マンガラ・チャラン」
「チャンダナ・チャルチタ」
~Ⅱ部 ~
♪ 子どもたちの歌
こきょう
はる
いこま
かしはら
かい
「むくげの花」
「故郷の春」
「アプロ~前へ」
生駒・橿原オリニ会
「小草」
「読書郎」
子ども中国語教 室
ちゅうごく が っ き
うた
♪ 中 国楽器と歌のアンサンブル
こ
ちゅうごくごきょうしつ
しんれんしんえんしょうたい
心連心演唱 隊
どくしょう
独 唱「好日子」
に こ
ばん こ
えんそう
二胡・板胡の演奏 「喜洋洋」 「北国の春」
かんこく
♪ 韓国伝統打楽器の演奏
ならコリアンユース Hwami-s
「サムルノリ」~クッコリ
いこ ま たいしゃ
さいれい
ががく
♪ 往馬大社の祭礼の雅楽
「越殿楽(えてんらく)
」
「陪臚(ばいろ)
」
へいかい
♪ 閉会あいさつ
がせいかい
雅生会
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
しゅさい
主催あいさつ
ほうじん
こくさいこうりゅうきょうかい
NPO法人 いこま国際 交 流 協 会
り じ ちょ う
たぶち い そ お
理事長 田渕五十生
ほんじつ
おんがくさい
さんか
まこと
本日は、
「ikoryu音楽 祭」にご参加いただき、 誠 にありがとうございます。
ち い き しゃかい
こくさいか
きゅうそく
すす
なか
わたし
ねん がつ
い こ ま し ざいじゅう
がいこくじん し み ん
みな
とも
地域社会の国際化が 急 速 に進む中、 私 たちは、2007年7月、生駒市 在 住 の外国人市民の皆さまと共に、
ほうじん
こくさいこうりゅう きょうかい
せつりつ
ち い き しゃかい
た ぶ ん か きょうせい
こくさいか
すす
NPO法人「いこま国際 交 流 協 会 」を設立し、地域社会における多文化 共 生 ・国際化のまちづくりを進め
てまいりました。
なか
ひと
た ぶ ん か きょうせい こ う ざ
いぶんか
し
ねんめ
むか
その中の一つ、多文化 共 生 講座「ハロハロ☆ikoryu~知ってみよう・やってみよう・異文化」も 3年目を迎え、
ちゅうごく
コリア Day、中 国 Day・ロシア Day・インドネシア Day・チェコ Day・日本 Day・ベトナム Day・ハワイ Day・
し な い ざいじゅう
がいこくじん し み ん
きょうりょく
ゆた
い ぶ ん か たいけんこうりゅう
つ
かさ
ミャンマーDay と、市内 在 住 の外国人市民のご 協 力 のもと、豊かな異文化体験 交 流 を積み重ねてきまし
た。
さくねん
がつ
かいさい
だい
かい
おんがくさい
めい
こ
しみん
つど
しみん
こうりゅう
ひろ
昨年12月に開 催した「第2回ikoryu音楽 祭」には、380名を超える市民が集い、市民レベルの 交 流 の広が
かのうせい
じっかん
りと可能性を実感することができました。
こんかい
らいねん
へいじょう せんと
きねん
せかい
こだい
おんがく
にほん
ぶんか
今回は、来年の 平 城 遷都1300 年を記念し、
「シルクロードをたどる世界の音 楽」をテーマに、古代から日本と文化
こうりゅう
さか
ちゅうごく
かんこく
おんがく
おど
とお
ちいきしゃかい
い ぶんかこうりゅう
交 流 が盛んであった 中 国 ・韓 国をはじめ、シルクロードの音 楽や踊りを通して、地域社 会における異文化 交 流
たいかん
おんがくさい
のすばらしさを体 感できる音 楽 祭をめざしました。
いちぶ
こくないがい
かつやく
一部は、国 内 外で活 躍されている、ペルシャ「サントゥール」奏者のプーリー・アナビアンさんとダリア・アナビアン
こてん ぶ と う か
のなか
ぶたい
に ぶ
ちいき
じぶんか
けいしょう はってん
ちゅうごく
はげ
さん、インド古典舞踏家の野中ミキさんたちのすばらしい舞台。二部は、地域で自文化の 継 承 ・発 展に励む、
「中 国
きこくしゃしんれんしんえんしょうたい
がせいかい
みな
こころ
ひび
えんそう
たの
帰国者心連心演 唱 隊 」
「ならコリアンユース Hwami-s」
「雅生会」の皆さまの 心 に響く演 奏をお楽しみください。
いこま かしはら
こ
ちゅうごくご
こ
かんこくご
ちゅうごくご
うた
また、
「生駒・橿 原オリニ(子ども)会」と「子ども中 国 語教室」の子どもたちも、それぞれ韓国語と中 国 語の歌を
ひろう
披露してくれます。
ひがし
しょこく
ふか
い ぶ ん か こうりゅう
はってん
てんぴょう ぶんか
はなひら
いにしえ
こくさい と し
東 アジア諸 国と深くつながり、異文化 交 流 を発 展させ、すばらしい 天 平 文化を花 開かせた、 古 の国 際都市
れきし
ぶんか
まな
いこま
た ぶ ん か きょうせい
はっしん
「なら」の歴史と文化に学び、生駒から多文化 共 生 のまちづくりのメッセージを発 信していきましょう。
さいご
こうえん
さんじょ
みな
あつ
れい もう
あ
いそが
なか
こころよ
最後になりましたが、ご後援・ご賛助いただきました皆さまに厚くお礼申し上 げます。また、お忙しい中、快く
きょうりょく
しゅつえんしゃ
がた
こころ
かんしゃ
ご 協 力 いただきました出 演 者、ボランティアスタッフのみなさま方に 心 より感謝いたします。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
ごあいさつ
い こ ま し ちょう
生駒市 長
ほんじつ
おんがくさい
せいだい
やました
山下
かいさい
まこと
真
よろこ
もう
本 日 、こ こ に「 第 3 回 i k o r y u 音 楽 祭 」が 盛 大 に 開 催 さ れ ま す こ と を 心 か ら お 喜 び 申
あ
し上げます。
へ い そ
ほうじん
こ く さ い こうりゅうきょうかい
みなさまがた
こ く さ い こうりゅう
ま た 、平 素 か ら N P O 法 人 い こ ま 国 際 交 流 協 会 の 皆 様 方 に お か れ ま し て は 、
「国際 交 流 の
さんかく
し せ い かくはん
し え ん
つどい」や「いこまどんどこまつり」への参画など市政 各般にわたりまして、ご支援 とご
きょうりょく
たまわ
あつ
れいもう
あ
協 力 を 賜 り、厚くお礼申し上げます。
こくれん
にんげん
れんたいこくさい
せいてい
へいじょう せ ん と
ねんさい
さて、国連が「人間の連帯国際デー」と制定 した12月20日に 平 城 遷都1300年祭
けんみんかつどう し え ん じぎょう
たいしょう じ ぎ ょ う
けってい
ほんおんがく さい
かいさい
たいへん
「 県民 活動 支援 事業 」 の 対 象 事業 に も 決定 さ れ た 本音楽 祭 が 開催 さ れ ま す こ と は、 大変
い ぎ ぶ か
もよお
つう
こ く さ い こうりゅう
いっそうふか
まこと
よろこ
かん
意 義 深 く 、こ の 催 し を 通 じ ま し て 国 際 交 流 が 一 層 深 め ら れ ま す こ と は 、誠 に 喜 ば し く 感 じ
し だ い
ておる次第でございます。
ほ ん し
が い こ く じ ん じゅうみん
に ほ ん じ ん じゅうみん そ う ほ う
こうりゅう
ば
きず
いったい
本市におき まして も、 外国人 住 民 と 日本人 住 民 双方 の 交 流 の 場 を築 き、 一体 となって
こせいてき
みりょく
と
かんが
く
個性的で魅力あるまちづくりに取り組んでいきたいと 考 えておるところでございます。
むす
ほんじつ
おんがくさい
とお
さ ん か
かたがた
こころ
ひと
こ く さ い こうりゅう
結 び に 、本 日 の 音 楽 祭 を 通 し ま し て ご 参 加 さ れ ま す 方 々 の 心 が 一 つ に な り 、国 際 交 流 が
ふか
きたいもう
あ
き か い
はってん
みなさまがた
深 ま りま す こ と を ご 期待申 し上 げ ま す と とも に 、 貴会 の ま すま す の ご 発展 と 皆様方 のご
けんしょう
かつやく
こころか
いの
もう
あ
わたし
あいさつ
健 勝 とご活躍を心からお祈り申し上げまして、 私 の挨拶とさせていただきます。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
ごあいさつ
い こ ま し きょういくちょう
生駒市教 育 長
だい
かい
おんがく さい
せいだい
かいさい
こころ
はやかわ
ひ で お
早川
英雄
しゅくふく
第 3回 ・ikoryu音 楽 祭 が 盛 大 に 開 催 さ れ ま す こ と を 心 か ら 祝 福 い た し ま す 。 ま こ と に お め
でとうございます。
こくさいこうりゅうきょうかい
き か い
もくてき
いこま国際 交 流 協 会 におかれましては、これまでに、貴会が目的とされておられます、
せ か い
た よ う
ぶんか
およ
ひとびと
そ う ご り か い
ふか
ち い き
こくさいか
た ぶ ん か きょうせい
すいしん
あたら
「世 界 の 多 様 な 文 化 及 び 人 々 と の 相 互 理 解 を 深 め 、地 域 の 国 際 化 ・多 文 化 共 生 を 推 進 し 、 新
ち い き ぶ ん か
そうぞう
へ い わ
びょうどう
しゃかい
と
く
つ
かさ
し い 地 域 文 化 の 創 造 と 平 和 で 平 等 な 社 会 づ く り 」の た め に お 取 り 組 み を 積 み 重 ね て 、 そ の
こうりゅう
わ
おお
ひろ
はってん
せ い か
み
こころ
け い い
交 流 の 輪 を 大 き な 広 が り に 発 展 さ せ る な ど の 成 果 を 見 せ て お ら れ ま す こ と に 、心 よ り 敬 意
ひょう
し だ い
を 表 する次第でございます。
し きょういく い い ん か い
しゅさい
こくさい こうりゅう
つど
に ほ ん ご きょうしつ
ま た 、 市 教 育 委 員 会 が 主 催 す る 「 国 際 交 流 の 集 い ・ わ い わ い ワ ー ル ド 」 「日 本 語 教 室 」
かくじぎょう
り か い
きょうりょく
たまわ
かくがっこう
えん
と
く
こくさい り か い
な ど の 各 事 業 に ご 理 解 と ご 協 力 を 賜 っ て お り ま す ほ か 、 各 学 校 ・園 で 取 り 組 む 国 際 理 解
きょういく
し え ん
たまわ
ほ ん し
すいしん
た ぶ ん か きょうせい しゃかい
じつげん
おお
き
よ
教 育 へのご支援 を 賜 るなど、本市 の推進する多文化 共 生 社会の実現のために大 きく寄与
たい
ふか
かんしゃもう
あ
していただいておりますことに対しまして、深く感謝申し上げます。
わたし
こ ん ご
い こ ま
せいかつ
すべ
し み ん ひ と り
たが
じんけん
そんちょう
あ
私 どもは今後も、生駒で生活する全ての市民一人ひとりが、互いに人権を 尊 重 し合い、
あんぜん
あんしん
こころ ゆた
く
かんさいいち みりょくてき
じゅうたく と
し
め
ざ
きょういく ぎょうせい
安 全 ・安 心 し て 心 豊 か に 暮 ら せ る 「 関 西 一 魅 力 的 な 住 宅 都 市 」 を 目 指 し て 、 教 育 行 政 の
じゅうじつ
はか
みなさまがた
しょぞん
さら
ちからぞ
たまわ
充 実 を 図 っ て ま い る 所 存 で ご ざ い ま す が 、皆 様 方 に お か れ ま し て は 、更 な る お 力 添 え を 賜
ねが
もう
あ
りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さ い ご
こくさい こうりゅう きょうかい
ますます
はってん
き ね ん
最後に、いこま国際 交 流 協 会 が益々ご発展されますことを祈念 いたしますとともに、
みなさまがた
た こ う
かつやく
き ね ん
わたし
いわ
皆様方のご多幸とご活躍を祈念いたしまして、 私 のお祝いのことばとさせていただきます。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
<プロフィール>
ダリア・アナビアン(スライドショー ナビゲーター)
テヘランに生まれ、両親と来日、神戸カナディアン・アカデミー卒業。
NHKテレビ・ABCラジオのレポーターを務める。警察署、検察庁、裁判所、
入国管理局にてアフガンやクルド難民などのために、ペルシャ語と英語による
通訳を務めるかたわら自治体の人権講座や文化センター、大学や高校など各地で
ペルシャの歴史およびイランの現状について講演も行う。
ホテル日航にて共同開発のペルシャの伝統菓子「ダリア・オリジナル・デザート」
を販売。また料理教室など、多方面でペルシャ文化の紹介に務めている。
プーリー・アナビアン(ペルシャ伝統楽器サントゥール奏者)
テヘランに生まれ、5歳からサントゥール奏者として、放送やコンサートに出演。
イラン国立テヘラン大学ピアノ科卒業。1972年来日。NHKドラマ「壬生の恋歌」
の主題歌をはじめ、みんなのうたの「イランの子守歌」やFM番組に放送出演。
鳥取「アジア博物館・井上靖記念館」の設立で「アナビアン館」を企画し大きく貢献
した。浜松「楽器博物館」シルクロード・コレクションのプロデューサーとして古典
楽器を提供。NHK文化センターの公開講座「シルクロードの音楽」のレクチャー
コンサートなど、人を癒す繊細なペルシャ音楽を日本各地で奏で、大阪音楽大学講師
として多くの若者にペルシャ音楽を伝える等、イラン・日本文化交流に積極的に取り
組んでいる。
ペルシャの歴史およびイランの現状について
日本にゾロアスター教の影響がたくさん残っていることをご存知ですか?
きょうかしょ
ゾロアスターは、イランの教科書では六千年前に、今のアフガニスタン、マザーリ・シャリフで生まれたと伝えられて
はいかきょう
そうししゃ
しそう
いるゾロアスター教(拝火教)の創始者。聖典、アベスターの思想は光の神、アフラ・マズダと悪の神アングロマイニュ
あ し ゅ ら
(これがインドに行くと阿修羅になった)の戦いで、一度は悪の神が勝つが、最後は善が勝つ。
この善と悪、天国と地獄のような二元論は後々、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教にに影響を与えた。
きゅうやくせいしょ
しゅうまつかん
しんぱん
メ シ ア
旧 約 聖書に基づく三大宗教ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は悪の神を悪魔と呼び、終 末 観、最後の審判、救済者
しゅうきょうかん
の出現など共通の 宗 教 観が発展した。
きゅうさいしゃ
救 済 者は宗教によって違った名前で呼ばれた。ゾロアスター、ダビデ、キリスト。
まっせ
み ろ くぼ さ つ
さかのぼ
仏教の末世に現れる弥勒菩薩はヒンズー教の神“マイトレイヤ”さらに ペルシャの太陽神“ミトラ”まで 遡 る。
り ろ ん か
そ し き か
ゾロアスター教は、3000 年前に理論化され、組織化した。それまでの世界の宗教は山、川、太陽、月、石などに宿る神を
すうはい
げ ん し て きたしんきょう
崇拝する原始的多神教で、ゾロアスターが始めて、目に見えない神を信じ天に向かって礼拝する一神教を打ち出した。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
ゾロアスター教の風習
五大元素の一つである土を死体で汚さないように、ハゲタカに食べさせる。
イランではこのしきたりは禁じられ、鳥葬場はボンベイにしか残っていないが、ハゲタカも興味を失っている。
げんぜん
ゾロアスター教は忘れられた宗教と思われているが、実際はあらゆるところにその影響が厳然と生きている。
古代日本に見られるペルシャの影響
ば ぐ
もよう
5 世紀後半の古墳から出土した馬具には、ササン朝ペルシャの模様が使われていた。
日本書紀には胡人(ペルシャ人)が日本へ来たと思われる記録がある。
くだら
そがのうまこ
588 年、百済を通ってやってきた胡人に、蘇我馬子はお寺を作らせた。
しゅみせんぞう
あすかでら
654 年 胡人の男二人と女四人が漂着(船で日本まで流れ着いた)須弥山像を飛鳥寺に造営。
おうひ
けんじょう
676 年 ペルシャの王妃(ダーラーイの娘)が天皇に珍しいものを献 上 した。
とらいじん
736 年 ラミアールというマニ教の人が来日、このような渡来人が奈良文化に多くの影響を与えた。
いひん
奈良文化の遺品
ようご
飛鳥時代には、仏教は外来文化のシンボルで、今で言うとアメリカ文化が入ってきたようなもの。仏教を擁護していた
やと
蘇我氏が戦争に勝って権力を握り、どんどん外国の人と文化を受け入れた。韓国や、中国、ペルシャの技術者をたくさん雇
って、お寺や仏像を造営し、自分の家の庭には、それまで日本になかった噴水やペルシャ風の池を作らせた。水で遊ぶの
はペルシャ庭園の特徴。
あ す か
さるいし
かめいし
さかふねいし
せきぞうぐん
みぞ
今、奈良明日香村には、猿石 亀石 酒船石などの不思議な石造群が残っている。酒舟石は不思議な溝がほってあっ
えきじゅう
ますいせい
そうち
てゾロアスター教で使っていた草木の液 汁 で作る麻酔性飲料(ハオマ酒)を加工する装置だったかもしれないと言われ
や く し じ
や く し さんぞん
ぶ ど う からくさ
じゃき
ている。薬師寺の有名な薬師三尊の台座の裏に“葡萄唐草と邪鬼”が描かれている。葡萄唐草も、邪鬼を足で踏むモチー
そ が し
フも、共にぺルシャ起源。神社のプランは左右非対称だが、飛鳥時代以降の寺院は蘇我氏に助言をしたペルシャ人の影響
しょうとく た い し
で左右対称になっている。左右対称はササン朝ペルシャ時代の特徴。622 年、聖 徳 太子がなく亡くなった時に奥さんが
いた
ししゅう
てんじゅこく ま ん だ ら
したえ
死を悼んで作った刺繍「天寿国曼荼羅」の 下絵は胡人が書いたと言われている。
東大寺、二月堂のお水取りでは、地下水路で引いた水を使うが、これはペルシャのカナートが起源。
(ペルシャでは川を
たいまつ
だったん
作っても砂漠で乾いてしまうので地下水路を作った)松明(torchbearer)を燃やしてお寺の中を駆け回る“韃靼の行”は
ゾロアスター教の影響。密教にも影響を与えている。
さいちょう
くうかい
ぎょうほう
最 澄 や空海が留学したときの唐はペルシャ文化がもてはやされており、そこから密教の行 法を持って帰ってきた。こ
ご ま
さいだん
の秘密の宗教、密教では、ゾロアスター教と同じように胡麻を炊く行があり、祭壇に火を燃やし続ける。
と
今でもイランでは、正月(春分の日)前の水曜に「チャハール・シャンべ・スーリー」というお祭りがあり、火の上を跳
こ
しゅげんどう
きげん
び越して、悪いものを火の中に消し、火から力をもらう。これも修験道の火渡りの起源。
しょうそういんてん
ぎょぶつ
はく る り わ ん
き ば
正倉院展の季節になったが、イスラム以前のゾロアスター教の文様は正倉院御物 白瑠璃湾、葡萄唐草文鏡、騎馬
しゅりょうぶん
ほうおう
がくめん
び わ
狩 猟 文、ペガサスの文様、グリフィン(鳳凰)伎楽面などたくさん伝わっている。今年は、ペルシャ人が描かれた琵琶
が展示されている。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
イランで、お正月とお盆とハローウィーンが一緒に来る。
あいさつ
むびょうそくさい
ご先祖様が挨拶に訪れ、大人は無病息災を祈って火を渡り、子供は家々を巡ってお菓子を貰う。家の中を模様替えし 新
ぎんゆう し じ ん
しい服を縫い お菓子を作る。道では色とりどりの衣装を着けた吟遊詩人が歌い、お鍋ややかんを叩いて喜びを表します。
イランの沿革
国土面積 と 人口
イランは、日本の国土の 4.5 倍もあるが、今は(イラン 165 万平
方キロメートル 日本 38 万平方キロメートル)ペルシャの歴史の
中では一番狭い国土。
人口は、7 千万人近く、その半分が 14 歳以下。
www.anavian.jp
国 境
イラク、トルコ、アゼルバイジャン、アルメニア、トルクメニスタン、アフガニスタン、パキスタンの7ヶ国に
囲まれている。
(2500 年前にペルシャ帝国が栄え、インドからエジプトまでを支配した。昔から西と東の十字路だ
ゆうごう
った。イランは地理的に西と東が融合する場所。
)
気 候
たいりくせい き こ う
こかげ
中央から西のイラン高原は砂漠が多く乾燥した大陸性気候。夏はどんなに暑さが厳しくなっても木陰は涼しく、
湿度の高い大阪の夏の方がイランの砂漠よりも辛い。北部に位置する首都テヘランの真夏は日中は40℃まであがる
が、夜間は涼しい。北のカスピ海沿岸は、四季がはっきりし、冬の寒さが厳しく、マイナス25℃になることもある。
国 民と言 語
紀元前 2 千年に徐々に中央アジアからイラン高原へ移動してきたアーリア人が、他民族を統一し、イラン(アー
リア人の国という意味)と名づけた世界初の帝国を設立した。現在でもアーリア系のペルシャ人51%、アゼルバイ
ジャン人 25%、クルド人 9%の他にアラブ人、ユダヤ人、アルメニア人で構成された多民族国家。
こうようご
公用語はペルシャ語。その他、トルコ語、クルディ語、アラビア語、ギーラキ語、バルーチ語、そして35 万人
はんゆうぼく
住んでいる西部山岳地帯の半遊牧のペルシャ先住民ルリ族は、ルリ語を話す。
資 源
せ き ゆ ゆしゅつこく き こ う
さんゆりょう
ほうふ
こうぶつ
OPEC(石油輸出国機構)の中では、4位の産油量。天然ガス、石炭、岩塩、金、銅、鉄鉱石、石灰岩など豊富な鉱物
しげん
おこた
資源がありながら、国民のガス供給が停止に追い込まれている。ガス田の開発を政府が 怠 っていると 2007 年 2 月
よみうりしんぶん
けいさい
8 日讀賣新聞に掲載された。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
<プロフィール>
野中 ミキ(MIKI NONAKA)
1977年よりインド舞踊を学び始める。1990年~1992年インドに留学。
グル(師)R・R・ジェナよりオディッシィを学び、ヴィデシカラカール ウトサブ
や、デビュー公演後帰国。以後、渡印を繰り返しながらイギリスなど国内外での公演
や後進の指導に努めている。現在バリやジャワの古典舞踊家、舞踏家、音楽家との
コラボレーションなど新たな試みに挑戦中でもある。
オディッシィダンススタジオ カマラ・カラ・ピータ代表。
インド古典舞踊 ODISSI(オディッシィ)について
こ て んぶ よ う
5千年の歴史を誇るインドには、地方によって数々の古典舞踊があります。ODISSI(オディッシィ)は、東イン
ド、オリッサ州に伝わる伝統的な舞踊で、ヒンドゥー教の聖地プリーにあるジャガンナート寺院で、マハリという神に仕
とくちょう
える女性達の踊りが元になっています。その美しいポーズ、柔らかな胴の動き、そして複雑なフットワークが特 徴で、
じょじょうてき
みりょく
叙 情 的な魅力にあふれています。
こうせい
イスラム教の攻勢により、一時中断しましたが、その後、ゴティプァと呼ばれる少年の踊り手によって踊り継がれまし
た。近年、舞台芸術としての構成が完成し、世界にも紹介されるようになったインドを代表する舞踊のひとつです。
こと
たんびてき
あふ
他のインド古典舞踊と異なり、叙情的かつ耽美的な魅力に溢れています。また、オリッサ州にあるヒンドゥー寺院の彫
刻を模したポーズや動作が多いことから「動く彫刻」とも言われています。
<舞 踊 紹 介>
1.Mangala Charan(マンガラ・チャラン)
マンガラ・チャランは舞台のいちばん最初に舞踊の成功を祈って踊る演目です。まず最初にお花を捧げる踊り、次に歌
に合わせて踊ります。本日は、インドでとても親しまれています「ガネーシャ」というお顔が象の神様に捧げる歌に合
わせます。
「ガネーシャ」は、すべての障害を取り除き、富や知恵を授けてくださると言われています。
その後、ピュアな踊りへ。そして、最後に神様、ご指導してくださる方々、皆様にご挨拶して終わります。
2.Chandana Charchitha(チャンダナ・チャルチタ)
この踊りは、歌に合わせて手の指と顔の表情、ジェスチュアによって表現するパントマイムのような踊りです。
びゃくだん
こうゆ
「チャンダナ・チャルチタ」とは、白 檀 の香油を塗った。と言う意味で、インドでは、大変人気のある神様「クリシュ
たわむ
ナ神」と牛飼いの女性たちが楽しく 戯 れている様子を歌っています。
「クリシュナ様は、ここで魅力的な牛飼いの女性達と戯れていらっしゃいます」
「クリシュナ様の、まるであの空ように青く黒い美しいお身体には、白檀の香油が塗られ、野の花の花輪で飾られ、
黄色のシルクの衣をまとっていらっしゃいます」と歌っています
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
生駒オリニ会 & 橿原オリニ会
オリニ会は、コリアをルーツにする子どもたちの子ども会活動です。
小学生までの子どもたちが集まり、韓国の言葉や歴史・文化・遊びな
ど、楽しく学習しています。
今日は、私たちの大好きな歌を、韓国語で発表します。
いっしょうけんめい練習しました。
あたたかいご声援よろしくお願いします。
子ども中国語教室
いよいよ、子ども中国語教室が11月からスタートしました。
この教室は、中国・台湾につながる子どもたちのコミュニティスペー
スです。ママやパパたちのように中国語が話せたらいいな。
これから、みんなで楽しく学習していきます。
歌:
「小草」
「読書郎」
出演:唐一丹 (8歳) 上野可絢(9歳) 阿部隆人(8才)
阿部優華(6歳) 前田早郁子(11歳) 吉村竜彦(9歳)
大森結衣(10歳)
奈良・中国帰国者 心連心演唱隊
中国「残留」孤児たちが通う日本語教室のメンバーで構成された
中国楽器と歌のグループ。
戦前、国策によって中国へ渡り、敗戦後そのまま取り残され、数十
年を経て帰国した「残留」孤児・婦人やその二世の配偶者たちです。
日本の文化や歴史、習慣などはもちろん、日本語もよく分かりません
ので、毎週土曜日の帰国者日本語教室が待ち遠しいです。
二胡・板胡・葫芦糸(フルス)の楽器に合わせて、慣れ親しんだ中国の楽曲だけでなく、日本の美しい歌も取り入れ、
発表する機会も増え、やりがいをもって練習に励んでいます。
♪独唱「好日子」
♪二胡・板胡の演奏 「喜洋洋」 「北国の春」
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
ならコリアンユース Hwami-s
奈良県内の在日コリアン青年の集い。
「在日コリアン青年が出会い、学び、成長する場」として、自分自身や仲間と向
き合うことを大切に、キャンプやフェスティバル、交流会、学習会など、わいわい楽しくアットホームな活動を展開。
民族伝統楽器の練習を重ね、県内のイベントや学校公演にも多数出演。
今回は、
「チャンゴ奏者」宣靖義先生のご指導を受け、レベルアップをめざしました。ご期待下さい。
サムルノリ(四物ノリ)
朝鮮の伝統楽器チャング・ケンガリ・チン・プクを
用いたアンサンブル。プンムルノリと呼ばれる農村
地帯の伝統的な農楽をもとに、1970 年代末に舞台
芸術としてアレンジされた。
雅生会(がせいかい)
往馬大社の祭礼の雅楽・神楽のご奉仕を氏子みんなでできるようにと、
32 年前から氏子の子ども達を指導して今日まで続く。
笙(しょう)は天からさしこむ光、篳篥(ひちりき)は人の声・
地上の音、龍笛(りゅうてき)は龍の鳴き声・天と地の間の空間を
表し、この三つの楽器を合奏するということは、天・地・空を合わせ
ることになり、宇宙を表現している。
この千年以上前から伝わる日本古来の楽器をお楽しみ下さい。
え てんらく
越殿楽
けっこんしき
えんそう
きょく
さ ん ぶ けいしき
ととの
もっともよく知られている曲で、結婚式でよく演奏されている 曲 です。三部形式のよく 整 った曲で、オーケストラ
へんきょく
ほど
曲にも編 曲 され、アメリカ・ヨーロッパでも演奏され、アメリカではレコードにもなった程です。
え てんらくいまよう
く ろ だ ぶし
さ ん び か
越殿楽今様や黒田節・日本の讃美歌にまでメロディが用いられています。
ばいろ
陪臚
ば い ろ は じ ん らく
だいあんじ
し てんのうじ
がくじん
陪臚破陣楽ともいい、四人の舞がある。インドの僧と南ベトナムの僧が、わが国に伝え、大安寺で四天王寺の楽人に
かんげん
がっそう
ただびょうし
ひょうし
そう
ぶがく
や た ら びょうし
ばんそう
教えた。管弦の合奏のときには「只拍子」という拍子で奏するが、舞楽のときは「夜多羅拍子」という拍子で伴奏し
や た ら びょうし
ます。
「夜多羅拍子」から「やたら」という言葉が使われるようになったと言われています。
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
Ikoryu 多文化共生教育推進事業
*子ども中国語教室
你好! ニイハオ!
いよいよ、子ども中国語教室がスタートしました。
この教室は、中国語を学びたい子どもたちのコミュニティスペースです。
中国語の正しい発音を基本に、日常の簡単な言葉から学習を進め、
歌やゲーム、本などを通して、楽しく学ぶことができます。
ママやパパたちのように、中国語が話せると、もっと世界が広がるよ。
いっしょに楽しく学習しましょう。
◆と
き:2009 年1月9日(土)、2月 13 日(土)
午後 3 時から 4 時(2 時 45 分集合)
◆ところ:俵口町自治会館
(生駒市俵口町 787-1 ディアーズコープいこま向かい)
◆参加費:200 円
◆対 象:中国・台湾をルーツにもつ子どもたち
*参加希望者は、ikoryu までお申し込み下さい*
ト
◇TEL/FAX:0743-78-6491
◇E-mail:
キ
担当:涂 輝
[email protected]
◇URL: www.ikoryu.net
*生駒オリニ会
안녕하세요! アンニョンハセヨ!
生駒オリニ会には、小学生までの子どもたちが集まり、韓国の言葉や歴史
文化・遊びなど楽しく学習しています。
子ども韓国語講座では、韓国の教材を使って、ハングルの基礎から日常会
話まで、ネイティブの教師が熱心に指導をしています。
オリニ会で一緒に自分たちの母国語(ハングル)を勉強しましょう!!
〇
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〇
場 所 : 奈良韓国人会館
と き : 第1・第3土曜日
午前 10 時から 12 時
月会費 : 1500 円(一家庭)
(連絡先) 生駒オリニ会代表 金愛蘭
TEL 0743-74-8229
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
特定非営利活動法人いこま国際交流協会(ikoryu)
Ikoma Intercultural Friendship & Communication
ikoryuとは
人権尊重を基調とした市民主体の多文化共生・国際交流
活動を推進することにより、世界の多様な文化及び人々と
の相互理解と認識を深め、地域の国際化を推進し、新しい
地域文化の創造と平和で平等な社会づくりに寄与すること
活動紹介
1 多文化共生推進事業
◇ハロハロ☆ikoryu(一般向け)
~知ってみよう・やってみよう・異文化~
外国人市民の豊かな文化に親しむ講座
◇ハロハロ☆デティクラブ(子ども向け)
多様な母語・文化・背景を持つ子ども同士の出会
を目的に設立されました。
~メッセージ~
あなたも、ikoryu 活動に参加しませんか?
●語学ボランティア(通訳・翻訳)
当会ニュースレター、HP、冊子などの翻訳
講演会、イベント、防災活動など活動時の通訳
●一般スタッフ
2 外国人市民への支援事業
◇生駒オリニ会・子ども中国語教室への支援
◇ハロハロ☆ミーティングの開催
子育て中の外国人市民を対象とした、母国語に
よる子育て、教育相談
◇多言語での教育・生活相談
設 立 年 2007年11月
団体構成 正会員
賛同会員 10 人
3 多文化共生まちづくり活動
◇市や関係諸団体との協働によるまちづくりを進
活 動 日 毎月第 2 月曜日 定例会議
めます。
◇講演活動、文化紹介、翻訳・通訳、教材開発など、
地域の多文化教育の推進に協力・支援する活動
63 人(個人 60、団体 3)
主に土・日に各種事業開催
会
費 正会員 個人 年 3,000 円
団体・法人
年 10,000 円
賛同会員
年 1,000 円
連絡先 〒630-0135 生駒市南原田町 1102-54
Tel/Fax 0743-78-6491
URL:www.ikoryu.net E-MAIL [email protected]
ハロハロ☆ikoryu ~知ってみよう・やってみよう・異文化~
ikoryu
NPO法人 いこま国際交流協会(略称 ikoryu-いこりゅう)
〒630-0135 生駒市南田原町1102-54
TEL:0743-78-6491
FAX:0743-78-6491
URL:www.ikoryu.net E-mail:info@ikoryu.net
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