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DarWin Capital Partners フォロワーが肝心

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フォロワーが肝心
2010.09.28
『デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」』という you tube の動画を最近見ました。(興味のある方は
you tube で検索してぜひ見てみてください。)この動画では、まず一人の男性が山の斜面らしきところで裸踊りをして
いるところから始まります。この時点ではこの男性はただのバカな奴としか周りには見なされていません。この一人
目の男性を「リーダー」と定義します。次に、二人目の男性が一人目の男性に習って踊り始めます。この二人目の男
性を「フォロワー①」と定義します。フォロワー①は一緒に踊ることでどうリーダーに従えばいいかを皆に示します。こ
の現象をこの動画では次のように言い表しています。「最初のフォロワーが、一人のバカをリーダーに変えるので
す。」
フォロワー①は友達にこの踊りに加わるように手で合図したりします。すると、三人目の男性、フォロワー②が一緒に
踊り始めました。フォロワー②はリーダーではなく、よりフォロワー①の真似をしています。ここまでくる、踊りは集団
行動となり、踊る人の数は加速度的に増えていきます。どんどんと踊りに参加することのリスクは小さくなり、しばらく
すると、最初バカだと思われていた踊りは、むしろ踊らない方がバカという雰囲気になってきます。フォロワー①が踊
り始めてからわずか1分足らずで何十人もの人々が踊るようになりました。
この動画のテーマは、「社会運動の起こし方」ですが、この動画にみられる行動は株式の世界にもかなり当てはまる
ものだなと感じました。
株価に大きな影響力のある、証券会社のアナリストのレーティング変更に注目してみましょう。例えば、業績が悪化し
ており、レーティングが「売り」一辺倒の銘柄が業績回復の兆候が見えてリバウンドするような場合。全員のアナリス
トが「売り」のレーティングをつけている中で、最初のアナリストが買いの兆候を見つけて「売り」から「買い」にレーティ
ングを変更します。しかし、往々にして最初のアナリスト、いわゆる「リーダー」の目の付けどころは他のアナリストの
着眼点より早いので、一般的ではないことが多いのです。このような場合、株価はまだ下がり続けます。
しばらくすると別のアナリスト「フォロワー①」がもう少し違った視点から「売り」から「買い」のレーティングに変更しま
す。この理由は最初のアナリストとは違って、より他のアナリストの着眼点に近いものであったりします。こうなると他
のアナリストもレーティング変更がしやすくなります。しばらくして3人目のアナリストが同じような理由でレーティング
変更を行うと、レーティング変更のリスクはどんどん減っていき、むしろレーティングを変更しない方がリスクになりま
す。このような流れで株価は底入れし、リバウンドして上昇トレンドに転換していきます。
相場でよく使われると言葉に、「頭としっぽはくれてやれ」という言葉があります。一般的には、株価の底と天井は誰
にもわからないので、欲張って底から天井まですべて取りきろうとせず、底と天井は他の人にあげてやるくらいの余
裕を持って投資に臨むのが良いという意味かと思います。
しかしここでは、この言葉を株価ではなくレーティングに当てはめてみましょう。
投資の世界において、誰しも他の投資家より先回りして投資したいと思うもの。しかし、最初のアナリスト「リーダー」
のレーティング変更に着いて行っても、結局追随する次のアナリスト「フォロワー①」が現れなければ、最初のアナリ
ストは本当の「リーダー」にはなれず、「バカ」のまま。結局投資しても損する結果になってしまいます。はやる気持ち
を押さえて、最初の「リーダー」はとりあえず様子を見て、フォロワー①が現れた段階で投資する。多くのアナリストが
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カバーしているような大型株の場合、このようなスタンスで臨むとうまくいくのではないかと、この動画を見て思いまし
た。(W)
当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ダーウィンキャピタルパートナーズ株式
会社(以下当 社)が作成したものであり、特定の有価証券の勧誘および投資顧問契約の勧誘等
を目的とするものではありません。また本情報に基づいて行われる判断につい て、当社は一
切の責任を負いませんので、投資にあたっては利用者自身の判断になされるようお願いいたし
ます。
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