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写真が登録されていた女子生徒に
PTA通信 平成 25 年 11 月 7 日 第2号 発行者・木村顕彦 東奥義塾高校PTA 去る平成 25 年 11 月 1 日(金) 、アップルパレ ス青森(青森市)において『県高P連健全育成研 修会』が開催されました。本稿では、研修会の様 子を報告したいと思います。 本校からは、PTA役員 2 名(齋藤豪会長、久 保田晴亮事業委員長)と教職員・木村顕彦(渉外 担当)が参加しました。 県高P連主催の本研修会は「いじめ根絶セミナ ー」の一環として行われたものです。その中でも 今回は特にネットいじめが主なテーマでした。 スマホ、LINE、ツイッターなどなど、便利 なツールではあるけれど、高校生が使い方を誤っ LINEにおいて「おきざり」と同じ意味 で使われている言葉は次のうちどれでしょ う? ① ② ③ ④ 被害者排除 ブロック 強制退会 リツイート 正解は、このPTA通信を読めばわか ります! 問いの意味さえも「?」という方も、 この通信でスマホについて一緒に学び ましょう。 ていじめや事件に発展することも少なくない昨 今です。本研修会には、150 名を超える方が参加 していました。それは、保護者や教師の、ネット いじめへの関心の高さを示しています。 研修会の講師は、大谷良光氏(弘前大学教育学 部教授)と、弘前大学ネットパトロール隊(パト 隊)の 3 名の学生でした。 『いじめのメカニズム を理解し早期発見を』と題された講演会の中で、 時に学生たちと大谷先生によるロールプレイン 講師の大谷良光先生 グ(いかにしてネットいじめに発展するかを、計 4 名が役割を演じて見せました)もまじえながら、 学ぶことが出来ました。 講演会のあとは、「いじめ根絶テレビCM」を 会場内で放映。そしてその後は、グループにわか れてのグループワーク。テーマはもちろん「高校 生とネットいじめについて」でした。 そこではネットいじめの実例もきくことがで き、貴重な情報交換の時間を過ごしました。 ロールプレイングを交えた講演 Twitter(ツイッター)とは 140 文字以内のつぶやき(ツイート)を投稿して、コミュニケーション を楽しんだり、情報を共有したりするサービスのことです。たった 140 文字で、自分の思いが伝えられ るの?と思う方も多いかと思いますが、それが結構伝わるのです。最近は、有名人のツイートの内容が 書籍化されるケースも多いです。陸上競技の為末大さんの書籍『走る哲学』 (扶桑社新書)はその代表 的なもので、140 文字をうまく使って自身の思いを綴っています。 さて、ツイッターには「ツイート」 「フォロー」「フォロワー」「リツイート」という用語が登場しま す。なんだかややこしいですね。とりあえず用語の解説をします。 ツイート…140 文字以内の文章の投稿のこと。「つぶやき」とも言います。 フォロー…自分の好きな相手のツイートが、ホーム画面に自動で表示される機能のこと フォロワー…自分をフォローしている人(自分のツイートを受け取る人)のこと リツイート…あるつぶやきをフォロワーのホーム画面に転送させる機能のこと 結構わかりにくいですね。もう少しわかりやすくならないか。ということで、ここで国語のテストの ように、先に挙げた 4 つの単語を必ず使って、「ツイッター」を説明してみましょう。 「私はタレントAのファンです。最近タレントAがツイッターを始めたのを知りました。 早速スマホを使ってタレントAのツイートを見ました。なかなか面白い内容です。面白い ので、スマホの画面上で、常にタレントAのツイートを見たいと思いました。ということ で私はタレントAのツイッター画面で『フォローする』を押して、タレントAのフォロワ ーになりました。 私はタレントAがツイッターを始める以前からツイッターをしていました。こんな私に も何十人かのフォロワーがいます。さて、ある日のこと。タレントAが、あるイベントの 宣伝をツイートしていました。私はこのイベントを、自分以外の多くの人に知らせたいと 思いました。そこで登場するのが私のフォロワーです。私は、タレントAの宣伝ツイート 文を、リツイートしました。そうすると、私のフォロワー全員が、タレントAの宣伝ツイ ート文を目にするのです。そう、ツイッターとは『たくさんの人に自分の思いを伝えられ る、しかも自分の友人や、ファンである人の思いも伝え広げられる』ツールなのです。」 ・・・本当は、ツイッターのように 140 文字にまとめたかったのですが、446 文字も使ってしまいま した。それはさておき重要なのは、こんなに便利なツールであるツイッターが、なぜネットいじめに発 展してしまうかです。 例えば、特定の個人に対する悪口のツイートがあるとします。その悪口が「リツイート」によって、 どんどんネット上に広がってしまい、ネットいじめに発展してしまうのです。 しかしながら、今回我々が参加した研修会によると、 「誰がおおもとでツイートしているかは特定で きる」とのことでした(方法としては、リツイートから逆に調べるそうです)。心強いですね。 今回の研修会で初めて知ったのが、ツイッターの見守り役である「ツイプロ」の存在です。 これは、 「ツイッターのアカウントを持っていなくてもツイート(書き込み)を見られる」というも のです。ツイプロのページから、例えば『弘前 中学校』と検索すると、それに関連したツイートが見 つかります。ロックがかかったものは見られませんが、そうでないものは見られます。ここに出てきた ツイートの中から、いじめや事件につながりそうなツイートを見つけて、その書き込みを削除させるこ とができます。保護者のみなさまも、時間があるときに「ツイプロ」のページをのぞいてみてはいかが でしょうか?(今回の研修会に登場した弘前大学のパト隊のみなさんは、ツイプロを使って毎日地道に ネットいじめの芽を摘み取っているそうです。) LINE(ライン)は、無料通信アプリのひとつ。連絡先(ID)を知っている人同士で①無料通話、 ②トークが出来ます。 ① 無料通話…スマートフォンで無料での通話ができる(つまり、電話の代わりになる) ② トーク…リアルタイムに文章での会話が出来るチャットのような機能のこと(つまり、 メールの代わりになる。 「トーク」ではあるが中身は文章でのやりとり。 「スタンプ」と 呼ばれる顔文字によって、話し手の感情がわかる) さらに!LINEのすごいポイント ① グループトーク…1 対 1 ではなく、多人数でもメッセージのやりとりができる。 ② 既読確認機能…相手が、自分のメッセージを読んだことが一目でわかる(既読)。 ・・・と、便利なのですが、高校生がLINEを使ってトラブルに発展するのは、これらの機能が 原因であることがとても多いのです。 まず、LINEでの「グループ」は複数つくることができます。複数のグループに属して、それぞれ のトークに参加し続けるため、四六時中スマホを手離せないという事態になってしまうのです。つまり、 グループトークであり、しかもそのグループを複数かけもちしているため「ケータイでのメール(つま り一対一のやりとり)以上に時間が拘束されてしまうのです。 また、グループトークにおいて気が合わないメンバーを外すことも可能です。 ① 被害者排除をして新グループ立ち上げ…この場合、被害者はLINE上で自分が外され ているのを知りません ② 強制退会…この場合、被害者はLINE上で自分が外されているのがわかっています。 これは「おきざり」とも呼ばれています(つまり、このPTA通信表紙のクイズの正解 は③ということです) ③ ブロック…相手からのトークが、一時的に自分に表示させなくできる方法。これは相手 に直接的に気付かれることはない。 青森県でもネットトラブルはあるのです。今回研修会に参加した青森県内の高校で、実際にあったL INEでのトラブルのケースをここで紹介します。 ① ロックしていないスマホが勝手に使われ、そのスマホに写真が登録されていた女子生徒 に、持ち主になりすましたメールをされた。(男子生徒) ② 修学旅行の班を決めるのを、HRで決める前日にLINE上でクラスメイトが決めよう とした。その結果、人数調整がうまくいかず、けんかになった。(女子生徒、クラス全 体) ネットいじめや、スマホを手放せない高校生への有効な手立てとして挙げられるのは家族間でのルー ルづくりです。 今回の研修会で、初めて知った言葉に「LINE疲れ」というものがありました。 実は高校生達もLINEでのグループトークの付き合いに疲れているケースもあるのです。 本当は少しグループトークを控えたい、そんな時に「家族との約束が~だから」といえば長時間のグ ループトークを断ることが可能です。また、家族間でのルールづくりが、家族での会話のきっかけにな るかもしれません。 素晴らしいツールであるスマートフォン、そしてツイッターやLINE。子どもたちが成人する前に、 それらとの上手な付き合い方を身につけさせたいものです。 去る平成 25 年 10 月 31 日(木) 、ホテル青森にて第 29 回青森県私学振興大会青森大会が開催されま した。義塾高校からも對馬勉塾長含め教職員 3 名、PTA役員 6 名の計 9 名が参加して大会を盛り上げ ました。 大会では、青森県立美術館の鷹山ひばり館長を講師に迎え、 『芸術と生きる力』と題された記念講演が 行われました。落ち着いた語り口で、戦争の時代を生きた芸術家たちの言葉や、父・鷹山宇一(故人・ 画家)との思い出が話されました。 トリをつとめたのは生徒発表「アトラクション」 。大会の主幹校である青森山田中学高等学校の演劇部 と体操部の生徒たちの生き生きとした演技を鑑賞しました。 このメンバーで私学振興大会に行ってきました。 お忙しい中、大会に参加して下さったPTA役員の 方々(齋藤豪さん、村上隆志さん、久保田晴亮さん、 小山内真実さん、間山友美さん、佐藤良子さん)本当 にありがとうございました。