...

3次元測量を活用した道路台帳更新作業について

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

3次元測量を活用した道路台帳更新作業について
3次元測量を活用した
道路台帳更新作業
作業概要
近年の情報化社会において、様々な情報を管理する上
で、地理空間情報を高度に活用することを目的とし、地理空
間情報分野における最新技術の活用について。
作業位置図
JR折尾駅
作業箇所として、折尾駅より
国道199号を水巻方面へ約0.6
Km進んだ箇所、旧折尾隧道跡を検証
箇所として選定。
目 的
現在、対象箇所では折尾隧道が撤去
され新規に道路を施工予定。
作業箇所
この道路を3Dレーザースキャナー
により計測し、道路台帳基図修正に対
応可能か検証を行う。
地上型3Dレーザー
スキャナーの主な仕様
3Dレーザースキャナーとは
 機械から発せられるレーザーにより、
•
距離精度
発射された物体の位置を点群データ
として取得します。
•
角度制度
•
スキャンスピード
 非接触で精密なデータが取得でき、
4mm(σ )1m~150m
6″
30,000点/秒
調査・設計・施工など幅広い用途に使
•
用できます。
測定範囲
鉛直±35°水平360°
•
計測密度
1mm~20m
最大測点数
V×H 1億点
デジタルカメラ
2メガピクセル
(1600×1200)
 遠隔観測で観測対象地域に立ち入ら
ず、安全且つ迅速に測定が行えます。
•
(災害現場、急傾斜地域)
 取得した点群データには、XYZの座標
データの他にRGB属性も持たせること
ができるため、デジタルカメラで撮影
した現況地形の色情報も取得できま
す。
•
現地状況及び機械設置点
旧地形
現地状況写真(旧地形)
施工後地形及び機械設置
点
観測状況
現地状況写真(新地形)
付近の公共座標を保持した基準点より、機械設置点(I-1~I-7)を設置し3Dレーザー
計測を行いました。これにより、一点一点に公共座標を持たせることができます。
レーザースキャナー計測
3Dレーザー計測状況
器械点I-1より点データ(点群)取得
器械点I-4より点データ(点群)取得
計測データの編集
①レーザースキャナー計測では、反射したすべて
の位置データを取得するため、余分なデータを
クリーニングする必要があります。
クリーニング対象点群の選択
②クリーニング作業は、後に使用しようと
する目的に応じ、編集作業を行います。
対象点群の削除
③今回の目的ではDM化が目的であるため、平面
的なクリーニングを重点的に行いました。
点群データのDM化
トレース
編集した点群データをト
レースし、DM化を行います。
点群データ
基 図
基図+トレース
点群データの活用
編集後のデータを、航空写真に重ね合わせ、地形の変化の視覚的表現を行います。
航空写真
3次元で表現すると!
側面図
(折尾~水巻方面)
点群データは位置情報と色
情報の属性を持っているため、
航空写真との整合ができ、地
形の変化の状態を比較するこ
とができます。
編集後の点群データ
3D点群データの3DVIEW
三次元データの取得を行うと、コンピューターの中で様々な角度からみることができます。
ここでは、参考としていくつかのシーンにて紹介いたします。
側面より①
側面より②
正面より①
正面より②
総 括
• 三次元レーザースキャナーによる測量の場合、従来の平板測
量(平面図化)に比べ、高さの情報を取得する事ができるため、
立体的な地図情報を取得することが可能になった。
• 非接触で精密なデータが取得できるため、人の立ち入りが困
難な場所での観測もできる。(民地・JR敷地・変電所等)
• 三次元点群データの取得を行うことで、局所的に変化した地形
の情報の取得を行うことができ、変更前、変更後を比較するこ
とが可能になった。
• 立体的道路区域(ペデストリアンデッキ等)や平面道路と高架
道路が重複する道路の管理において立体的な画像として管理
図面を作成することが可能となる。
Fly UP