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目標2 互いの人権の尊重 - ホーム

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目標2 互いの人権の尊重 - ホーム
目標2
互いの人権の尊重
性に基づく差別をなくす法律(男女共同参画社会基本法、男女雇用機会均等法、育
児・介護休業法など)の整備は進んできましたが、依然として女性は男性に比べて経
済的、社会的に弱い立場にあります。条例第3条の基本理念(1)に、
「男女が、平等
であることを基本として、性別を理由とする差別的取扱いを受けることなく、その個
性と能力を十分に発揮する機会が確保され、個人としての人権が尊重されること」と
あります。互いの性を尊重し、家庭・学校・地域・職場などあらゆる場においての取
組や意識づくりをしていくことが大切です。特に女性は、妊娠や出産など、生涯にわ
たり男性と異なる健康上の問題に直面しています。この点を考慮した健康管理ができ
るよう、十分な支援を行っていきます。
性犯罪や配偶者からの暴力、性的嫌がらせの被害者は、女性であることが多いのが
現実です。これらは明らかな人権侵害です。正確な知識と情報を共有できるよう情報
提供を充実するとともに、被害者対策として相談体制の充実、関係機関の連携を図っ
ていきます。
また、目標2は、
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」第2条
の3第3項に基づき、国の示す基本的な方針に即し、かつ「東京都配偶者暴力対策基
本計画」を勘案して、東大和市における配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護の
ための施策の実現に関する基本的な計画として定めるものです。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」にいう「配偶者」とは、
婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含みます。また、
「離婚」には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にあった者が、
事実上離婚したと同様の事情に入ることを含みます。
課題1
生涯を通じた互いの性の尊重と健康支援
女性は、生涯にわたり男性と異なる健康上の問題に直面しているため、妊娠や出産
を含めた自らの健康管理ができるよう、十分な支援が求められています。妊娠・出産
期は特に女性の健康が大事であり、安心して安全に子どもを産むことができる環境づ
くりと、職場などにおいても母性の保護の観点から、妊娠中の女性に対する十分な配
慮をしていきます。
No.
区分
事業名
思春期の性と健
14
継続
康に関するパン
フレットの配布
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
所管課
思春期の男女に対する性をはじめとした健
康問題についての知識の普及啓発を図る。思春
期の性と健康に関するパンフレット等を配布
健 康 課
する。
心身の疾病に関する健康相談の充実を図り、
女性の健康に関する教室を開催する。また、
15
継続
健康教室の充実
様々な学習機会を設けるため、社会教育等他機
関と連携した教室の開催に努め、団体等からの
健 康 課
講師派遣依頼についても積極的な対応に努め
る。
16
継続
各種健(検)診
事業の充実
各種健(検)診の定員の拡大や内容の充実に
努めるとともに、働く女性が受診しやすいよ
健 康 課
う、健(検)診体制を検討する。
市民による幅広い健康づくり運動を推進す
17
継続
健康づくり運動 るため、健康づくり推進会議の委員構成を母子
の推進
保健関係者から高齢者まで網羅したものに拡
健 康 課
大する。
心身の健康づく
18
継続
りの促進に関す
る情報提供
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ※1理念の
普及や、薬物・受動喫煙等健康に関する情報提
供を、パンフレット配布や広報等を活用し行
健 康 課
う。
※1 リプロダクディブ・ヘルス/ライツ
平成 6 年(1994 年)にカイロで開催された国連人口・開発会議において提唱された概念で、
「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。妊娠・出産・避妊などについて女性自らが決
定権を持っている、という考えです。
No.
区分
事業名
19
継続
健康相談の充実
20
21
継続
継続
母性に関する小
冊子の配布
妊産婦のための
相談窓口の充実
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
健康に関する様々な相談を気軽にできるよ
う相談体制を充実し、市民に広く周知する。
所管課
健 康 課
母子健康手帳交付時や乳幼児健康診査時に、
母親を対象に母性保護に関する啓発小冊子を
健 康 課
配布する。
妊産婦の様々な相談に対応するため、電話・
窓口相談体制を充実するとともに、市民に広く
健 康 課
周知する。
【女性が妊娠、出産、避妊、中絶などの自己決定権を持つことに、あなたはどう考えますか】
全体(n=435)
女性(n=260)
男性(n=161)
出典『東大和市男女共同参画に関するアンケート調査(平成19年度)』
課題2
配偶者からの暴力の防止
配偶者からの暴力(DV※2)が後を絶たず、被害者が死に至る事態や暴力を受け
た被害者が精神的に追い詰められて、逆に相手を殺害するなどの痛々しい事件が報
道され、深刻な社会問題になっています。
なぜ、DV被害が減らないのか、背景にはいろいろな要因が考えられますが、一
つに、男だから、女だからといった固定的な男女観や依然として残る家庭内の性別
役割分担意識や経済的格差等があります。
条例第7条(3)にも「家庭内等における配偶者等に身体的又は精神的な苦痛を
与える暴力的行為を行ってはならない」とあります。暴力の防止に向けた認識の普
及・啓発、早期発見のため関係機関との連携を強化し、支援体制を充実させていき
ます。
【配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数】
出典『
「配偶者からの暴力に関するデータ」内閣府』
※2 DV
DVには、殴るなどの身体的暴力だけでなく、生活費を渡さないなどの経済的暴力、何を言
っても無視をするなどの精神的暴力、避妊に協力しないなどの性的暴力などの形態も含みます。
【警察における配偶者暴力に関する対応件数の推移】
出典『「配偶者からの暴力に関するデータ」内閣府(警察庁調べ)
』
【婦人相談所における一時保護件数】
出典『
「配偶者からの暴力に関するデータ」内閣府』
(1)配偶者からの暴力を予防するための取組
DVの予防や早期発見をするためには、DVそのものを理解することが重要です。
次世代を担う若年層への取組として学校教育において男女平等教育を推進していく
とともに、様々な手段や機会を利用してDVに対する理解を広め、暴力を未然に防
ぐための取組を行っていきます。
No.
区分
事業名
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
所管課
【7 再掲】
人権教育推進委
22
継続
員会における男
女平等教育の推
男女平等教育の重要性を考慮して、人権尊重
教育の推進委員会の活用を引き続き図る。
指 導 室
進
23
新規
DVの防止に向
けた広報、啓発
DV被害者の救
24
新規
済を支援するた
めの情報提供
「女性に対する
25
新規
暴力をなくす運
動」の広報、啓
発
セクハラ、スト
26
新規
ーカー行為防止
に向けた広報、
啓発
事業者に対する
27
新規
セクハラ防止の
情報提供
市報や市ホームページ等の様々な手段や機
会を活用してDVに関する情報を提供し、意識
市民生活課
啓発に努める。
被害者の救済支援をするための講座に関す
る情報提供をしていく。
市民生活課
毎年 11 月 12 日から 25 日までの「女性に対
する暴力をなくす運動」期間に、広報活動をし、
市民生活課
意識啓発に努める。
市報や市ホームページ等の様々な手段や機
会を活用してセクハラやストーカー行為の防
市民生活課
止に関する情報を提供し、意識啓発に努める。
国、東京都などが実施する事業者に対するセ
ミナー等の情報提供に努める。
産業振興課
(2)相談と支援体制の充実
DVは家庭内で起こることが多く、外部からは発見しにくい傾向にあります。ま
た、複雑な事情を抱え、ようやく被害者自身が相談に行くケースが多くあります。
被害者とその家族の状況を適切に把握し、支援していくために関係部署間の連携を
強化していきます。さらに、協議会等を設置し、必要な関係機関との連携を図りま
す。
また、被害者の支援に重要な役割を果たしている民間シェルターを経済的に支援
していくことも必要です。
No.
28
29
区分
新規
新規
事業名
DV支援体制の
充実
関係機関による
協議会の設置
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
所管課
各種研修への参加、職場における指導・学習
により、職員の知識の充実を図り、関係機関と
市民生活課
の連携によるより良い支援を目指す。
関係する機関による協議会を設置し、情報共
有を図っていく。
関係各課
No.
区分
事業名
配偶者暴力相談
30
新規
支援センター機
能※3整備の検討
民間シェルター
31
新規
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
配偶者暴力相談支援センター機能の整備に
ついて検討していく。
市民生活課
被害者の緊急一時保護に重要な役割を果た
への補助金の交 している民間シェルターへ経済的援助を行い、
付
所管課
市民生活課
安定的な運営を支援する。
※3 配偶者暴力相談支援センター機能
「支援センター」という施設の名称ではなく、適切な施設にて支援センターの機能を果たす、
「機能の名称」のことを指します。支援センターの業務として、「配偶者からの暴力の防止及
び被害者の保護に関する法律」第 3 条第 3 項により、次の 6 つの業務が掲げられています。
①被害者に関する各般の問題について、相談に応ずること又は婦人相談員若しくは相談を行
う機関を紹介すること
②被害者の心身の健康を回復させるため、医学的又は心理学的な指導その他の必要な指導を
行うこと
③被害者(被害者がその家族を同伴する場合にあっては、被害者及びその同伴する家族)の
緊急時における安全の確保及び一次保護を行うこと
④被害者が自立して生活することを促進するため、就業の促進、住宅の確保、援護等に関す
る制度の利用等について、情報の提供、助言、関係機関との連絡調整その他の援助を行う
こと
⑤保護命令の制度の利用について、情報の提供、助言、関係機関への連絡その他の援助を行
うこと
⑥被害者を居住させ保護する施設の利用について、情報の提供、助言、関係機関との連絡調
整その他の援助を行うこと
課題3
あらゆる人権を尊重する意識づくり
あらゆる分野での男女共同参画意識の向上、学習の機会、情報提供、意識調査な
ど、実態を把握していくことは心身ともに健全な社会の構築のために重要となりま
す。定期的に意識調査を行い、市の男女共同参画施策に反映していきます。
情報化社会が進み、情報が氾濫する中、メディアからもたらされる情報量は今後
さらに増大し、人々の生活に深く入り込んでいくと考えられ、情報を発信する側、
受ける側に正しい認識や判断力が必要となってきます。情報を発信する側、受ける
側の双方が人権の尊重や男女平等意識を身につけることができるよう、様々な手段
や機会を利用して情報提供をしていきます。
(1)男女平等の意識づくり
男女共同参画情報誌や市報、市ホームページ、催し等を通じて男女共同参画の意
識啓発に努めていきます。
No.
区分
事業名
【50 再掲】
32
継続
男女共同参画情
報誌の発行
人権週間におけ
33
継続
継続
男女共同参画情報誌「はーもにい」を発行し、
市民へ男女共同参画に関する情報を提供する。
所管課
市民生活課
人権パネル展を開催し、啓発冊子及び啓発用
女平等意識の啓
市民生活課
男女共同参画に
関する広報、啓
発
35
平成 28 年度~32 年度
総務管財課
【51,72 再掲】
変更
平成 23 年度~27 年度
る人権尊重・男 品を配布し、人権意識の高揚に努める。
発
34
取組内容および目標
市民意識調査の
実施
また、男女平等問題について、意識啓発を図
るための施策を行う。
市報、市ホームページなど、様々な手段を利
用して、男女共同参画に関する情報を提供し、
市民生活課
意識啓発に努める。
定期的に男女共同参画に関する市民意識調
査を実施し、重要な基礎資料として施策に反映
させる。
市民生活課
No.
36
区分
継続
事業名
男女共同参画川
柳の募集
「男女共同参画
37
継続
「東大和市男女
継続
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
募作品を市の男女共同参画啓発事業に活用し
市民生活課
て意識啓発に努める。
毎年 6 月 23 日から 29 日までの「男女共同参
市民生活課
市民の意識啓発に努める。
毎年 2 月の「東大和市男女共同参画推進月間」
共同参画推進月 において、男女共同参画フォーラム等、積極的
間」における啓 に啓発事業を実施し、市民の意識啓発に努め
発事業の実施
所管課
男女共同参画に関する川柳の募集を行い、応
週間」における 画週間」において、積極的に啓発事業を実施し、
啓発事業の実施
38
取組内容および目標
市民生活課
る。
(2)生涯学習の場における人権尊重の意識づくり
男女共同参画の視点に立った講座を実施し、固定的な性別役割分担意識の見直し
を進めるための意識啓発を推進していきます。
No.
区分
事業名
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
所管課
保育付講座を実施することにより、保護者が
39
継続
男女共同参画関
連講座の充実
落ち着いて学習できる機会を提供するととも
に、受講者同士が情報交換や仲間づくり、さら
中央公民館
には子育てや男女共同参画について気付き、学
び合う機会を提供する。
男女共同参画関
40
継続
連講座への男性
男性が参加しやすいような日程等の配慮及
の参加・参画の び講座内容を検討する。
中央公民館
促進
多種多様な市民のニーズに応えるよう学習
41
継続
講座等の充実
の多様化を図り、仕事をしている人が参加しや
すいように、講座等の充実を図る。
健 康 課
社会教育課
中央公民館
中央図書館
No.
区分
事業名
図書館の男女共
42
継続
同参画関連図書
の充実
43
継続
44
継続
45
46
継続
継続
図書館の夜間開
館の実施
公民館保育室の
有効活用
生涯学習ガイド
ブックの発行
女性ネットワー
クづくりの支援
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
図書館・公民館・地区会館等の男女共同参画
に関する図書の充実に努める。
生涯学習における多様なニーズに対応する
ため、図書館の夜間開館を実施する。
保育付講座の充実及び幼い子を持つ自主グ
ループに対して保育室を提供する。
所管課
中央図書館
中央図書館
中央公民館
学びあいガイドを発行し、市民に対する学習
活動の提供、情報のネットワーク化を図り、市
社会教育課
民の社会参加を促す。
人材・団体情報を収集し、女性のネットワー
クづくりを支援する。
市民生活課
(3)国際交流・平和・人権の意識づくり
平和な社会の形成は、人権尊重の基礎であり、男女共同参画社会の形成の前提条件
です。国際交流や平和・人権を大切にする意識を高める施策を行っていきます。
No.
区分
事業名
取組内容および目標
平成 23 年度~27 年度
平成 28 年度~32 年度
所管課
国際理解講座や市内在住の外国人との交流
47
変更
国際交流の推進
会を実施し、国際意識の醸成と相互理解を深め
市民生活課
る。
48
49
継続
継続
外国人に対する
情報提供の充実
平和事業の推進
外国人に対して啓発冊子を配布すること等
で、男女共同参画の基本的な理念などの情報提
市民生活課
供をしていく。
市民の平和に対する意識を高めるため、平和
企 画 課
事業の開催や平和に関する図書・資料の充実に
社会教育課
も努める。また、市民の行う平和事業等への協
中央公民館
力にも努める。
中央図書館
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