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4.地産地消の促進に向けた具体的な取り組み
地産地消の促進に向けた具体的な取り組み Ⅳ 基本目標1:地元農畜産物の消費及び利用の促進 地産地消を促進するためには、家庭や給食提供施設、飲食業者や食品加工業者な どの食品関連事業者が、地元農畜産物の良さを認識し、愛着を持ち、地元農畜産物 を積極的に利用していくことが重要です。 そのためには、生産者は、地元農産物の旬の時期や調理方法などの情報を、様々 な媒体を活用して提供していく必要があります。 また、農業収入を高めるためには、生産物を販売するだけでなく、地元農畜産物 を活用した加工品の開発や販売など、農商工連携による6次産業化を推進していく 必要があります。 〔施策1〕地元農畜産物の利用促進 ① 家庭における地元食材の利用促進 ア 地元農畜産物、産地直売所の情報発信 イ 地元食材を使用したレシピの紹介 ウ イベントなどでの地元農畜産物の情報発信 ② 学校給食における地元食材の利用促進 ア 生産者と関係者との連携の強化 イ 地元農畜産物の有効活用 ③ 児童施設や福祉施設における地元食材の利用促進 ア 地元農畜産物の情報提供 ④ 飲食店・食品関連事業者における地元食材の利用促進 ア 飲食店などによる地元農畜産物を活用したメニューの開発 イ 地元農畜産物の情報発信 ウ 生産者と事業者の連携の支援 〔施策2〕地元農畜産物の付加価値化 ① 地域資源を活用した新事業の創出等(6次産業化)の推進 ア 地元農畜産物を利用した加工品開発への支援 イ 加工品の販売支援 6 基本目標2:信頼される農畜産物の生産振興 地産地消を促進するためには、これまでの生産活動の充実を図るとともに、より 高品質な農畜産物を安定的に生産するための土づくりや消費者ニーズに即した多品 目少量栽培、新たな作目の導入など新たな生産活動にも取り組み、消費者や食品関 連事業者から信頼される安全・安心・新鮮な農畜産物を安定的・持続的に供給して いくことが重要となっています。 この生産活動を持続し、地域の活性化につなげていくためには、安定した農業経 営の確立や労働環境の改善などにより、農業の担い手の確保・育成の取り組みも併 せて進めていく必要があります。 〔施策1〕安全・安心な農畜産物の供給促進 ① 土づくりによる安全・安心な農業の推進 ア 有機堆肥を利用した「元気な土づくり」の推進 イ 減農薬・減化学肥料栽培の推進 ② 消費者のニーズに即した生産 ア マーケティングによるニーズの把握 イ 産地直売所などでの消費者との交流 ウ リピーターを増やすためのPR 〔施策2〕地元農畜産物の生産体制の充実 ① 地元農畜産物の安定供給を支える担い手の育成 ア 農業関係団体と連携による担い手の支援 イ 地域による担い手の育成 ウ 持続的な農業経営を行える経営体の育成 ② 新たな担い手の育成・支援 ア 新規就農に関する情報提供 イ 地域における新規就農者支援 7 基本目標3:地域農業と地元食材に対する意識の高揚 地産地消を促進するためには、消費者が、農業が果たしている役割や地元食材へ の理解を深め、郷土への関心を持ち、安全・安心・新鮮な地元農畜産物を積極的に 利用しようとする意識を育てていくことが重要です。また、家庭や地域に伝わって きた郷土料理や食文化の重要性を理解し、継承していく必要があります。 そのためには、地元農畜産物の情報を、これまでの情報発信方法に加え、ソーシャ ル・ネットワーキング・サービス(SNS)など新たな媒体を活用して発信してい くとともに、食農体験など食育により地域農業や地元農畜産物の魅力を伝えていく 必要があります。 〔施策1〕地産地消の普及啓発及び情報発信 ① 地産地消の普及啓発 ア 地産地消に関する意識を高める ② 地元農畜産物に関する情報発信 ア 産地直売所の情報提供 イ 生産者による情報発信 ウ ICT(情報通信技術)を活用した情報発信 エ 消費者の口コミによる情報発信 〔施策2〕食育による食の大切さの啓発 ① 本物のおいしさを伝える食育 ア 地元食材の情報発信 イ 学校給食を通じた食育 ウ 児童生徒と生産者との交流機会の提供 ② 地元農畜産物に対する理解の促進 ア 農業体験、調理体験講座を通じた理解の促進 イ 生産者と消費者の交流機会の提供 〔施策3〕地域の食文化の理解と継承 ① 郷土料理の継承と普及啓発 ア 郷土料理の情報発信 イ 郷土料理を学ぶ機会の提供 ウ 食文化などを伝承する人材の育成 ② 地域、学校などにおける交流・体験活動の実施 ア 地域や公民館活動などの取り組み支援 イ 学校とつながる企画の提案及び実施 8 基本目標4:生産と消費を結びつける交流の促進 地産地消を促進するためには、消費者と地元農畜産物を結びつける役割を果たし ている産地直売所やスーパーマーケット、 市場などで地元農畜産物の流通を促進し、 消費者や食品関連事業者が地元農畜産物をより入手しやすい環境を作っていく必要 があります。また、地元農畜産物の認知度を高め、町内はもとより都市圏などへの 販路拡大を図っていく必要があります。 生産者や消費者及び食品関連事業者は、食に関するイベントなどに積極的に参加 し、地元農畜産物を通して情報交換することにより、相互に理解を深める必要があ ります。また、様々な場面を活用し、豊かな自然や地元農畜産物の情報を発信し、 交流の輪を広げていくことが重要となっています。 〔施策1〕地元農畜産物の流通の拡充 ① 産地直売所での販売体制の充実 ア 取り扱い農畜産物に関する知識の習得 イ 取り扱い農畜産物の情報提供 ② 地元農畜産物の販売拠点の充実 ア 産地直売所での取り扱い品目の充実 イ 量販店などにおける直売コーナーの設置促進 ③ 特産品の認知度を高める ア 特産品の販路拡大への支援 〔施策2〕地域資源をいかした交流の促進 ① 生産者と消費者の交流活動の促進 ア 交流イベントなどの開催及び支援 イ 交流組織の育成及び支援 ウ 農家レストランの開設の支援 エ スポーツイベントなどを活用した情報発信 ② 豊かな自然や観光資源と農業資源をいかした農村と都市の交流 促進 ア 観光資源を絡めた情報発信 イ グリーン・ツーリズムの支援 9