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第5章 地域別の取り組み方針 5.北西部地域の都市づくりの

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第5章 地域別の取り組み方針 5.北西部地域の都市づくりの
第
5
章
「わたしのすんでいる浜之ごう」
浜之郷小学校 3年 鈴木 千裕さん
5
北
西
部
地
域
の
都
市
づ
く
り
の
方
向
第5章
5.北西部地域の都市づくりの方向
北部丘陵
地域
北部中央
北
北部
部中央
部
中央
地域
地域
北東部地域
北西部地域
中心市街
中心市街地
中
心市街
心市
心市街
心市街地
市街地
街地
街地
地域
地域
◆ 地域の将来像と取り組みの方向性
川
と
杜
を
と
り
こ
南東部地域
南西部地域
ん
だ
良
好
な
ま
ち
● 交通体系の整備を進め、生活利便性や防災機能の向上をめざします。
● 川と橋と杜をシンボルとした、潤いのある都市景観の形成に努めます。
∼都市づくりの方針∼
● 都市拠点の整備
● 交通体系の整備
● 自然環境やみどり、歴史資源の保全と活用
● 快適な住環境の整備
◆ 地域特性
河川と田園に恵まれた住宅地
相模川、小出川、千ノ川や、水害防備保安林※に指定されている相模川河畔地域、市街化調
整区域内の田畑、市街地に点在する生産緑地※など、本市を代表する豊かな水辺空間と自然・
田園環境に恵まれた住宅地です。一部にはスプロール※的に進行したまち並みも見られます。
交通面では、国道1号が東西方向に、丸子中山茅ヶ崎線と柳島寒川線が南北方向に走ってい
ます。
第
5
章
《地域を構成する主な用途地域》
● 住居系用途地域 ● 工業系用途地域 ● 市街化調整区域
取
り
組
み
方
針
※
水害防備保安林:洪水時に氾濫する水の流れを弱め、漂流物による被害を防ぐ森林のこと。
※
生産緑地:市街化区域内の農地のうち、災害や公害の防止など良好な生活環境の確保に相当の効果があり、かつ、
公園・緑地など公共施設の敷地の用に供する土地として適するものを保全するために指定するもの。
※
スプロール:市街地が虫食い状に無秩序に形成されること。
CHIGASAKI
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地
域
別
の
5
北
西
部
地
域
◆ これまでの主な取り組みと課題
主な取り組み:総合的な河川改修の実施
相模川については、適切なみどりの保全を国に働きかけるとともに、国の事業として無堤部
の解消と弱小堤の改修が行われています。
主な取り組み:都市計画道路の整備
南北方向に走る新湘南国道の整備を進めています(整備率88.0%)
。
※平成19年3月31日現在
課題:雨水排水施設の整備不足
集中豪雨時には、道路冠水など、浸水の危険性がある箇所が多数、分布しており、その解消
のための対策が必要となっています。
◆ 人口フレーム ◆
60,000
55,000
50,000
実績値
予測値
45,000
40,000
人
口 35,000
︵
人 30,000
︶
25,000
38,293
39,653
40,716
41,329
41,424
41,095
40,393
人口のピーク
平成37年
20,000
15,000
10,000
5,000
平成17年
平成22年
平成27年
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
(注)平成47年の予測値については、参考値です。
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第5章
地域別の取り組み方針・北西部地域
◆ 北西部地域整備方針図 ◆
第
5
章
取
り
組
み
方
針
地
域
別
の
注)さがみ縦貫道路のインターチェンジ周辺については、産業系
の土地利用を検討します。
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北
西
部
地
域
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◆ 都市づくりの方針
都市拠点の整備
○さがみ縦貫道路インターチェンジ周辺における産業系土地利用の検討
さがみ縦貫道路のインターチェンジ周辺については、産業系の土地利用としての誘導を検
討します。
○(仮)西久保新駅の具体化にあわせた都市機能導入の検討
(仮称)西久保駅周辺は、相模線の新駅整備の具体化にあわせ、香川駅周辺や茅ヶ崎駅周辺
との機能分担にも配慮し、新たな土地利用や都市機能の導入を検討します。
交通体系の整備
○主要幹線の整備
中海岸寒川線、藤沢大磯線については、周辺市町との連絡や自動車専用道路と連携し、本
市へ出入りできる主要幹線と位置づけ、その整備を促進します。
○都市幹線の整備
国道1号・新国道線、南湖深田線については、各地域と主要な施設を結ぶ都市幹線と位置づ
け、その整備に努めます。
また、通過交通車両を抑制し、都市幹線に囲まれた区域内の環境を良好に保全することに
努めます。
○環状道路※の整備
茅ヶ崎駅周辺に流入する通過交通車両の抑制による交通混雑の緩和と人や環境に配慮した
都市づくりをめざすため、環状道路(中海岸寒川線)の整備について県への要望活動を展開
します。
○狭あい道路の解消促進
● 狭あい道路については、土地所有者に積極的に働きかけ、住民の協力を得ながら順次解消
し、地域の東西方向へ円滑に移動ができるよう整備を促進します。
● 災害時における避難路の確保や緊急活動の円滑化のため、狭あい道路の解消を促進します。
※
環状道路:中海岸寒川線・新国道線・東海岸寒川線・柳島小和田線のこと。
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第5章
地域別の取り組み方針・北西部地域
○歩行者にとって安全な道づくり
● 交通事故の起きないまちをめざして、信号機設置や交通規制など安全対策について、警察
などと連携をとりながら進めます。
● 交通量が多く、歩道のない道路については、優先的に歩道の整備を進めます。また、歩車
道の段差解消や区画線(ライン)などの交通安全施設についても、さらに整備を進めます。
○地域内公共交通の充実
コミュニティバス「えぼし号」の利用動向や利用者ニーズを踏まえ、地域にあった運行ルー
トの改善やデマンド区間※の導入、乗合タクシー※の導入などを検討します。
○サイクルアンドバスライドの推進
バス停でのサイクルアンドバスライド※用の自転車駐車場の設置に努め、自転車と乗合交通
(バス)との連続性の確保を進めます。
○相模線の利便性向上と新駅設置
(仮称)西久保駅周辺は、相模線の新駅整備の具体化にあわせ、将来の相模線の利便性向上
を見据え、香川駅周辺や茅ヶ崎駅周辺との機能分担にも配慮し、新たな土地利用や都市機能
の導入を検討します
自然環境やみどり、歴史資源の保全と活用
○自然系地域帯(ベルト)の形成
相模川を「相模川ベルト」、小出川を「小出川ベルト」として位置づけ、豊かな自然の保
全・整備を進めます。
○河川環境の保全と活用
小出川や千ノ川の水質改善に努めるとともに水に親しむ場所としての活用をめざします。な
お、相模川左岸についても、市民と協働で河川環境について検討を進めます。
○水とみどり・生態系のつながりづくり
● 相模川、小出川、千ノ川を市民が川と親しむことができる環境づくりを河川改修事業など
とあわせて進めるとともに、周辺の緑地との連続性を高め、国や県と連携をして水とみど
り・生態系のつながりの構築を進めます。
● 自然系地域帯(ベルト)を中心としたみどりのひろがりを促進することで、生態系のつな
がりを形成し、豊かな自然に恵まれた都市づくりをめざします。
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章
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組
み
方
針
地
域
別
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北
西
部
地
域
※
デマンド区間:利用者の予約に応じて運行する区間のこと。
※
乗合タクシー:タクシーの乗合を制度化したもので、様々な運行形態がある。
※
サイクルアンドバスライド:目的地の途中のバス停留所まで自転車を利用し、バス停留所周辺の自転車駐車場に自
転車を停め、バスに乗り継いで目的地へ行く方法のこと。
CHIGASAKI
131
○市街地でのみどりの創出
宅地化や都市基盤の整備・開発の機会を捉えて、その事業者などに対して、みどりの創出
を誘導します。
○市街地に残されているみどりの保全
敷地面積に対する最低限度を規定する制度の導入により、土地の譲渡時などにおいて敷地
細分化を防ぐことで、みどりの保全をめざします。
○歴史に恵まれた環境の活用
鶴嶺八幡宮の参道に代表される歴史ある資源や景観を次世代に継承する都市づくりをめざ
します。
○自然景観の保全
市民の憩いの場となる、うるおいのある自然景観を創出するため、樹林などへのごみの投
棄や施設への落書きなど、自然景観を阻害する要素を排除するとともに、土砂や建設資材及
び廃材の置き場の設置に対する適切な指導や違反に対する是正を進めます。
快適な住環境の整備
○建築物の高さ規制区域の拡大
建築物の高さ規制区域の拡大を進め、住環境の維持・保全をめざします。
○敷地面積に対する最低限度を規定する制度の導入
低層住居地域における敷地面積に対する最低限度を規制する制度の導入を進めます。
○地区計画※などの策定・活用による快適な住環境の整備促進
地域住民と協働して、地区計画などの策定・活用により地域の特性に応じた快適な住環境
整備をめざします。
○工業系用途地域の見直しなどの検討
工業系用途地域については、その保全に努めるとともに、住宅の立地動向などを踏まえた
用途地域の見直しなどの検討を進めます。
※
地区計画:都市計画法に基づき、比較的小規模の地区を対象に、建築物の建築形態、公共施設の配置など、それぞ
れの地区の特性にふさわしい良好な環境の街区を整備し、保全するため定められる計画のこと。
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第5章
地域別の取り組み方針・北西部地域
○良好な都市景観の創出
調和のとれた快適な都市景観を創出するため、屋外広告物条例などの法制度を活用して景
観を阻害する広告の設置規制を進めます。また、電柱や電線の地中化に努めます。
○浸水被害の軽減・解消
浸水被害の軽減・解消のため、雨水幹線※の整備などの下水道整備などをさらに進めます。
また、宅地内雨水の流出抑制について、雨水浸透桝の設置を促進します。
○市街化区域における公共下水道汚水の対策
市街化区域においては、公共下水道汚水整備100%をめざすとともに、整備が完了した区
域においては、住宅などの排水設備の接続を促進します。
○市街化調整区域における生活排水の対策
市街化調整区域においては、公衆衛生の維持や水質保全のため、投資効果の高い区域では、
公共下水道の整備に努めるとともに、合併処理浄化槽※の設置を支援します。
○秩序ある市街化調整区域の土地利用の検討
都市づくりの考え方や新たなルールを規定し、手続きなど体系的な整備を進めます。
安全・安心な都市の機能の維持・向上
○浸水被害の軽減・解消
浸水被害の軽減・解消のため、雨水幹線の整備などの下水道整備などをさらに進めます。ま
た、宅地内雨水の流出抑制について、雨水浸透桝の設置を促進します。
○公共施設・住宅における耐震改修※の促進
公共施設の耐震改修を進めるとともに、木造住宅の耐震診断※や耐震改修工事を支援し、耐
震化を促進します。
○防災・減災※に配慮した住環境の整備
災害時の被害の軽減や、被災後の迅速な復旧や物資供給など、重要な役割を果たす幹線道
路の整備を進めるとともに、良好な沿道環境の確保を促進します。
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西
部
地
域
※
雨水幹線:20ha以上の面積からの雨水を流す、骨格となる雨水管のこと。
※
合併処理浄化槽:し尿と雑排水を併せて処理する浄化槽のこと。
※
耐震改修:既設の建築物の耐震性を向上させるために行われる改修工事のこと。
※
耐震診断:既設の建築物を調査し、想定される地震に対する安全性を検討すること。
※
減災:地震災害予防対策の中でも、被害軽減に最も効果的な事業などに人材や財源を集中させ、災害時の被害を可
能な限り減らすこと。
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○下水道施設の地震対策
避難所から流域下水道終末処理場を結ぶ管路や緊急輸送路に埋設された管路などの地震対
策を進めます。
○下水道施設の改築(管路などの長寿命化)
● 避難所から流域下水道終末処理場を結ぶ管路などの改築(長寿命化)を進めます。
● 雨水ポンプ場は、計画的な調査により、改築(長寿命化)を進めます。
○犯罪を未然に防止する地域コミュニティの形成
● 犯罪を未然に防止することができる地域での見守りの目があるコミュニティを形成するた
め、ボランティアなどによる見守り、帰宅途中でのパトロール活動など市民による自主防
犯活動※を支援します。
● 警察や消防署、民間事業者と連携した防犯ネットワークの充実をめざします。
※
自主防犯活動:自治会や学校などが連携し、地域の見守り、パトロールなどを市民が自主的に取り組む防犯活動の
こと。
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