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新見市地域情報化の具体的施策 第5章

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新見市地域情報化の具体的施策 第5章
第5章
新見市地域情報化の具体的施策
誰もがITの恩恵を受けられる情報化
基 本 施 策
いつでもどこでも使える情報基盤の整備
下水道FTTH事業とラストワンマイル事業により、各家庭及び希望する事業所に光ファ
イバを敷設し、平成20年度からの運用開始をめざします。
(1)下水道FTTH事業の推進
下水道整備対象となっている正田・新見・高尾及び西方の一部地域の家庭、
希望する事業
所に光ファイバを接続します。下水道整備進捗の都合により、西方の一部・上市・石蟹・広瀬
地区は、
ラストワンマイル事業により整備を行います。
1)下水道整備地域の家庭、
事業所への光ファイバの接続
新見市街地の下水道整備地域にある家庭、
希望する事業所に、
下水道管を利用して光
ファイバを接続します。
また、
この光ファイバを使い水道使用量の自動検針を行います。
2)サブセンターの整備
一中サブセンターを新たに設置します。
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(2)ラストワンマイル事業の推進
新見市地域情報通信ネットワークシステムを活用して光ファイバにより家庭、
事業所などを接
続するラストワンマイル事業を実施します。
1)家庭、
事業所への光ファイバの接続
下水道FTTH事業で光ファイバを敷設する地域以外の家庭、希望する事業所に、新見
市地域情報通信ネットワークシステムを活用し、
光ファイバを接続します。
2)情報センターの整備
新見市地域情報通信ネットワークのセンターを拡張して、
ラストワンマイル事業の情報セン
ターを構築します。この情報センターは下水道光ファイバネットワークと連携します。
3)サブセンターの整備
広い新見市内に分布する家庭と情報センターを効率的に結ぶため、
サブセンターを設置
します。サブセンターはメンテナンス性を考慮して独立の局舎とするほか、停電に備えて非
常用発電機を備えます。
(3)通信サービスの提供
1)インターネット接続サービス
光ファイバネットワークを使ってインターネット接続サービスを開始します。
2)告知放送システムの整備
すべての家庭に告知放送端末を設置し、
市役所、
支局、
消防署などから一斉放送を行う
ことができる告知放送システムを構築します。告知放送システムは双方向とし、
家庭からも情
報を発信できるものとします。
また、
防災行政無線の屋外スピーカも光ファイバで接続して告
知放送ができるものとします。
また、
ラジオ放送または無線ネットワークなどによる停電時等の
代替通信方法の確保も行っていきます。
3)携帯電話不感地帯の解消
新見市の光ファイバ網を利用して、
携帯電話不感地帯への基地局増設を働きかけること
により、
携帯電話サービスエリアの拡張を支援します。
4)地域内電話の構築
安価な基本料金によるIP電話網を構築し、市内通話料は無料、市外通話料は同一プロ
バイダ同士等の条件により無料などのサービスを提供します。
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第5章 新見市地域情報化の具体的施策
(4)放送サービスの提供
1)地上デジタルテレビ放送サービス
平成18年12月から岡山県においても開始される地上デジタルテレビ放送をすべての家庭
で視聴できるよう、
平成20年度から放送サービスを開始します。
2)サイマル放送サービス
地上デジタルテレビ放送開始後も、平成23年のサービス停止まで継続実施される地上ア
ナログテレビ放送のサービスを提供します。
3)多チャンネルテレビサービス
BS放送、
CS放送の多チャンネルテレビ放送を提供します。
ラストワンマイル事業で「 安心・快適・感動・便利 」な
新 見 市 が 誕生します
インターネット
安心・快適・感動・便利
岡山情報ハイウェイ
家庭
CATV局
快適なインターネット環境が
実現。IP電話も利用可能。
コミュニティチャンネルや行政
情報などの充実した番組を提供
福祉施設
市役所
情報基盤を活用して農山村
地域の活性化に努めます。
情報通信センター
防災無線に代わる告
知 放 送 端 末により、
確実に情報を伝達。
新見市
ピオーネ
事業所・店舗
集合住宅
千屋牛
医療機関
遠隔医療・買いもの等の独自ア
プリケーションの活用が可能。
小学校
中学校
これから始まる地 上
デジタルテレビ放 送
に対応。
・農業従事者の負担を軽減
・農業後継者の確保
・特産品のブランド化
図5-1 新見市ラストワンマイル事業イメージ図
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ラストワンマイル 事業整備区域・
下 水 道 F TTH事業区域図
大佐地区
ラストワンマイル事業整備区域
神郷地区
下水道FTTH事業区域図
新見地区
哲西地区
哲多地区
上市
図5-2 ラストワンマイル事業整備区域・
下水道FTTH事業区域図
高尾
西方
新見
下水道FTTH事業区域
下水道計画区域内においてラスト
ワンマイル事業により整備する区域
金谷
正田
下水道FTTH事業区域図
石蟹
広瀬
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第5章 新見市地域情報化の具体的施策
安全・安心な市民生活に貢献する情報化
基 本 施 策
安全・安心で豊かな暮らしに役立つ情報アプリケーションの構築
高速な通信環境の情報基盤を活用したアプリケーションシステムとして、防災情報、医療・
福祉、教育、市民生活、産業といったシステムを構築するとともに、行政サービスの向上を
図り、安全・安心で暮らしやすい地域をめざします。
(1)防災情報アプリケーション
1)告知放送システム
告知放送システムを利用して、市役所、支局、消防署などから防災情報等をすべての家
庭へ連絡するシステムを構築します。
2)安心して生活できるシステム
告知放送端末の双方向通信機能を活用して、
緊急通報、
安否確認等ができる有効なシ
ステムを導入し、
自宅で安心して生活できるシステムを構築します。
3)防災情報提供システム
岡山県が進める防災情報ネットワーク高度化事業と連携するとともに、地図情報システム
との連動、道路や河川等へのネットワークカメラの設置など、災害時の避難場所、危険箇所
等の防災情報を迅速、
的確に提供できるシステムを構築します。
市役所
支 局
消防署
緊急通報
告
知
放
送
シ
ス
テ
ム
防災情報等
家 庭
家 庭
安否確認
事業所
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(2)保健・医療・福祉アプリケーション
1)子育て支援の推進
ITを活用し、関係機関の連携により地域が一体となって子育てに関する様々な問題に
取組みます。
また、
ホームページによる子育て支援情報の提供や電子メールやテレビ電話等
の活用により各種相談業務の充実を図ります。
2)地域包括支援体制の整備
市民の保健・医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援する地域包括支援センターを
中核とし、情報基盤を活用して、地域におけるネットワーク化を推進します。また、高齢者が
住み慣れた地域で快適に暮らし続けることができる環境整備を行います。
3)健康づくりの推進
電子メールやテレビ電話を活用し、保健・医療・福祉の連携を深め、健康づくりに関する
情報や感染症情報等の必要な情報を映像、
画像等を利用して提供し、
健康相談の充実を
図ります。
4)地域医療体制の充実
ITを活用した遠隔医療支援、遠隔在宅介護支援の推進を図り、
テレビ電話や電子メー
ルなどを利用して相談ができるシステムの確立など、地域で安心して暮らすことができる医
療体制の充実に努めます。
5)高齢者等の安全対策の充実
告知放送システムとの連携により、安否確認など高齢者等が自宅で安心して生活できる
環境整備を推進します。
6)障害者(児)福祉の充実
情報通信技術や情報基盤を活用し、障害者(児)が快適に日常生活を行えるよう、生活
指導や自主的活動の支援等、
一体的な福祉サービスの充実に努めます。
また、
障害者の就
業を支援します。
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第5章 新見市地域情報化の具体的施策
(3)教育アプリケーション
1)新見公立短期大学との連携
看護、介護及び幼児教育の拠点として、新見公立短期大学は「にいみキャンパスシティ
構想」による地域貢献事業に活用します。高大連携の公開講義、
教育研修センターを窓口
にした情報発信、
リカレント教育、
市民を対象にした公開講座、
高齢者の健康相談事業「新
見まごころネット」など、地域の健康や福祉に活用し、関係機関との連携を強め、一層の発
展を図ります。
2)学校教育への活用
テレビ会議システムを利用し、小・中学校の英語教育や、学校間での情報交換、緊急時
の校園長会等に活用します。
さらに、
学校を欠席した児童・生徒に対しての授業風景配信、
児童・生徒の安全・安心対策のために告知放送システムを活用した、
保護者への情報提供
を行います。
3)生涯学習への取組
有形・無形の文化資産をデジタル映像の形で記録し、
その情報をデータベース化して保
存し、
随時閲覧、
情報発信できるよう取組みます。
また、
各支局にある生涯学習センターをネッ
トワークで接続し、双方向通信を利用した映像等の共有(各生涯学習センターがそれぞれ
特色のある講座をビデオ収録して登録し、他の施設がその映像の活用)ができるポータル
サイトの設置や、
遠隔公開講座の開催をめざします。
さらに、
情報リテラシーの向上を図るた
めの、
学習機会の提供に努めます。
(4)市民生活アプリケーション
1)遠隔お買いものシステム
新見市情報化研究会が中心になって実証実験を進めている遠隔お買いものシステムは、
配送や決済といった問題点を解消させ、
早期実現をめざします。
2)
デジタルマップによる道路情報提供
市域の地図情報をデジタル化し、道路工事情報や国道・県道・市道上に掲載される道路
情報や気象情報を地図情報システムと連動させ、
具体的に提供します。
3)公共交通網の充実
地域の移動手段として重要な公共交通網の充実を図るため、
ITを活用してスクールバス、
路線バス等の運行状況などが提供できるよう、
関係団体と連携し、利用促進や利便性の向
上をめざします。
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(5)産業・観光アプリケーション
1)農業支援アプリケーション
行政と農協等が連携し、農業経営者に必要な気象情報やため池の情報、病害虫発生
情報や駆除に関するお知らせなどの情報をインターネットや告知放送システムを活用し提供
します。
2)産業支援アプリケーション
商工会議所等が中心となって、
市内商店・飲食店等の製品や地域の特産品の紹介を行
うホームページの構築を推進し、
インターネットを活用した販売促進を図ります。
3)観光アプリケーション
観光・交流情報について、
多様な情報発信を行うため、
観光客の視点に立って観光地ま
での交通案内等を紹介する情報アプリケーションの構築やITを活用した多彩なイベントの
充実を図ります。
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第5章 新見市地域情報化の具体的施策
(6)行政サービスアプリケーション
1)電子申請
岡山県電子自治体推進協議会で取り組んでいる電子申請については、
岡山県や県内市
町村と一体となって改善を進め、
利便性の向上を図ります。
2)電子投票
国政選挙での電子投票導入が検討されている状況を踏まえ、
全国初の電子投票を市民
が経験したことを活かして、国政選挙での導入をめざします。また、家庭からの電子投票も
視野に入れた検討も進めます。
3)電子入札・電子調達
工事や委託業務の電子入札、
物品等の電子調達のシステムを導入し、
事務効率の向上
と透明性の確保を図ります。
4)公共施設予約
平等・迅速な施設利用を図ることを目的として、
インターネットで予約できる施設を増やしま
す。
5)証明書等自動交付
既に実施している住民票・印鑑証明書の自動交付に加えて、税証明書、戸籍謄本等を
追加するとともに、
自動交付機の増設を進めます。
6)行政事務の共同アプリケーション
行政事務の外部委託を積極的に進め、
国や岡山県、
他自治体との共同開発・共同アプリ
ケーションの導入を推進し、
効率化と経費節減を図ります。
7)住民基本台帳カードの公的個人認証機能の活用
住民基本台帳カードの普及促進を図ります。住民基本台帳カードが有する公的個人認
証機能を利用して、
インターネットによる各種情報サービスに活用します。
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地域の活性化に貢献する情報化
基 本 施 策
市民・民間の活力による元気なまちづくりの実現
市民が作成した番組などにより、市民のコミュニケーションの向上を図り、豊かさが実感
できるまちづくりをめざします。事業所の情報化の進展により、地域産業の活性化を図り、
新たな産業や雇用の創出をめざします。
(1)地域放送の設立・運営
1)地域自主放送
地域報道、地域内交流、広告の取扱いなど番組内容について、市民の要望を広く反映
した質の高い番組を提供するよう、
放送事業者に積極的に要望します。
さらに、
地域に親し
まれる番組を提供するため、
地元での番組制作を実現します。
2)行政チャンネル
行政からのお知らせを広く市民に周知するため、
行政専用チャンネルを設けます。
市民の要望
地域のニュース
番組
地域自主放送
市役所からのお知らせ
●□□□□□□□
●□□□□□□□
●□□□□□□□
行政チャンネル
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光
フ
ァ
イ
バ
網
地元番組
市役所からのお知らせ
●□□□□□□□
●□□□□□□□
●□□□□□□□
・
・
・
行政からの
お知らせ
第5章 新見市地域情報化の具体的施策
(2)コミュニティの活性化
1)新見市ポータルサイトの支援
地域のポータルサイトは、
市民によるまちづくりの情報コミュニティの入り口として十分活用
できるよう、
推進主体の確立及び早期の構築をめざします。
また、
その運営について積極的
に支援します。
2)
イベントにおける情報化施策
市民の情報化への関心や意識を高めるため、様々なイベントや講習会などにおいて、楽
しみながら情報化に触れる機会を提供します。
3)
IT講習会
「まなび広場にいみ」や各公民館等でのパソコン講習会を定期的に実施し、
パソコン、
イン
ターネットの利活用を積極的に支援します。
4)地域リーダー・パソコンボランティアの育成
日頃パソコンに接する機会の少ない高齢者等にパソコンの基礎知識を教えることができる
地域のITリーダーや、
障害者等のIT利用をサポートするパソコンボランティアの人材を育成
します。
5)地域間交流の充実
各地域の事業所・団体などで実施している各種交流活動を支援し、情報通信基盤を活
用して、
それぞれが連携しながらまちづくりを実現する新しいコミュニティの創出をめざします。
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(3)産業の活性化
1)主要な農産物などの生産振興支援
優良品種米のブランド化、
農業者や農業者団体が自主的・主体的に取り組む需給システ
ムの構築、農地の集約、
中核的担い手の育成などに情報ネットワークを活用します。
また、
イ
ンターネットを活用したピオーネ、
ももなど代表的な特産物の販路拡大を支援します。
2)農林業・農村の活性化
グリーンツーリズムの普及や農林畜産業、
水産業を通じた体験学習・企業研修、
地産地消、
観光農園など中山間地域が有する豊かさを活かした農業・農村の活性化を、広く情報共
有を行うことにより支援します。
また、
都市部で運営するアンテナショップや道の駅、
直売所な
どを通じて得られた消費者ニーズを農業振興に反映できるようITを活用した販売や情報収
集体制の整備を支援します。
3)畜産の振興
ITの導入により、
育種価の優れた基礎雌牛への計画交配と優良子牛の保留、
優良雌牛
群の増殖を支援し、
経費の低減や高品質肉牛の生産による収益の向上などを支援します。
また、
畜産の安全性確保に対応し、
ITの活用により千屋牛ブランドのPRと生産者の顔が見
える畜産システムの構築を支援します。
4)食品トレーサビリティへの対応
農産物の生産履歴情報、生産地情報などを流通過程において確認できるシステムの構
築を支援します。
また、
このための電子タグ等の導入も支援します。
5)観光の振興
ITを活用して観光地やイベントのきめ細かい情報提供を行います。また、地域の観光資
源のネットワーク化による魅力あるメニューづくりをし、
観光客の誘致とリピーターの確保を図
ります。
6)工業の振興
高度情報化社会や物流時代に適切に対応できるよう、
ITを有効に活用して産・学・官の
連携による地域企業の育成を図ります。
また情報基盤のメリットを活かし、
企業誘致を図りま
す。
7)新産業の創出
インキュベーション施設 i-box にいみを有効に活用し、
情報通信の分野での起業家への
支援、
データセンターの整備、
コールセンターの誘致など、雇用の場の確保や市内企業との
連携による産業の活性化や新たな産業の支援を図ります。
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