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下肢静脈瘤のレーザー治療

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下肢静脈瘤のレーザー治療
下肢静脈瘤のレーザー治療
当院では2012年6月8日より、下肢静脈瘤のレーザー治療を開始いた
しました。この治療は2011年4月より健康保険の適応となり、大都市部で
はかなり症例は増加しており、静岡県でも中部、西部ではすでに開始され
ております。東部では当院が最初の導入になっております。
ELVes レーザーは弁不全となった大伏在静脈の血管内でレーザーを照射
し、血管内を収縮・閉塞させることで血流を遮断し、逆流を阻止します。従
来の外科手術に比べ侵襲性が低く、合併症も少なく、再疎通率も少ない方
法とされています。片足で30分、両足で60分程度の時間で施行でき、日
帰りも可能です。
当院では末梢血管外来での診察後、下肢静脈瘤に対し手術治療を中心
に行ってきました。症例の中にはレーザー治療で十分効果が得られるもの
もあるので、今後積極的に導入していきたいと考えております。診察を御
希望される方は事前に当院受付までお問合わせをお願いします。
以下に手術の概要を示します。
ガイドワイヤーの挿入
局所麻酔下に膝内側の太ももの静脈に細い針を刺し、そこからガイド
ワイヤーを静脈全長にわたって通します。
シースの挿入
ガイドワイヤーにそってレーザーを照射するコードの通り道になるシースという
筒を静脈全長にわたって挿入します。
静脈周囲の局所麻酔(横断面)
シースの
入った静脈
局所麻酔薬
このシースの入った静脈のまわりにたっぷり局所麻酔薬を注入し
熱いレーザー光が通っても、まわりの組織がやけどしないようにしておきます。
レーザー照射
シースの中にレーザー光の光ファイバーを通し、レーザー照射を開始します。
レーザーは7秒間に1cmというゆっくりとした速さで移動させます。
レーザー照射装置
ドイツCeram Optec GmbH社製のELVes レーザー
レーザーの管理
レーザー照射中は手術室内はレーザー光線管理区域となります。
スタッフは安全のためにゴーグルを着用します。
弾性包帯で圧迫
レーザー照射が終わると太もも全体を弾性包帯で圧迫します。
このあと膝下に2−3カ所局所麻酔で追加処置をすることもあります。
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