...

下肢 静脈 瘤 治療用 ELVeS(エルベス)レーザー導入

by user

on
Category: Documents
39

views

Report

Comments

Transcript

下肢 静脈 瘤 治療用 ELVeS(エルベス)レーザー導入
か
し じょうみゃくりゅう
下肢静脈瘤治療用
ELVeS(エルベス)レーザー導入
Ⅰ.
か
し じょうみゃくりゅう
下肢 静 脈 瘤 について
~下肢静脈瘤の症状~
足がむくみやすい方は、下肢静脈瘤の初期症状の可能性があります。
◇脚がだるい
◇脚が重い
◇夕方になると脚がむくみやすい
◇脚が冷えやすく辛いときがある
◇症状がない方も意外と多く痛むことはあまりありません。
し っ し ん
し き そ ちんちゃく
ひ ふ え ん
かいよう
◇重症になると湿疹や色素沈着などの皮膚炎を起こし、潰瘍ができたり出血
することもあります。
~下肢静脈瘤が多い職業~
◇立ちっぱなし
◇座りっぱなし
~下肢静脈瘤と年齢の関係~
◇加 齢 によっておこりやすくなります静 脈 の血 行 を促 進 する機 能 が低 下
してしまうことからだと示 されています。
~下肢静脈瘤と出産の関係~
◇妊 娠 した女 性 の 1 割 程 度 に下 肢 静 脈 瘤 が発 症 したという報 告 があ
ります。
下肢静脈瘤の治療には主に次の4つがありますが、現在の治療の方向は
下記 4 の「血管内治療」が主流となってきました。
ほ ぞ ん て き ちりょうほう
1.保存的治療法・・・生活習慣の改善、弾性ストッキングの使用
こ う か りょうほう
2.硬化 療 法 ・・・・ 注射の治療、外来で治療できる
しゅじゅつりょうほう
こ う い けっさつじゅつ
3. 手 術 療 法 ・・・・高位 結 紮 術 、外来で治療できる
けっかんないちりょう
4.血管内治療・・・・レーザー治療
下肢の静脈が拡張して瘤のように膨らんだ状態を下肢静脈瘤と呼び、拡張した
くっきょく
だこう
静脈の多くは 屈 曲 ・蛇行しています。
血管疾患の中で最も発生頻度が高く、軽度のものを含めると 43%に認められた
との報告もあります。
し ん ぶ じょうみゃく
ひ
か
ひょうざいじょうみゃく
下肢の静脈は解剖学的に筋肉内にある深部 静 脈 、皮下を走る 表 在 静 脈 な
こうつう し
せんつう し
らびに深部静脈と表在静脈を連絡する交通枝(穿通枝)で構成され、各静脈に
は血液を重力に逆らって心臓に戻すための逆流防止弁があります。この静脈弁
が障害されると血液の逆流が起きて、静脈圧が高くなり、静脈が拡張して本症
が発症します。
たい
下肢静脈瘤により血液がうっ滞することによって様々な症状が現れますが、
だるい、痛い、むくみなどがよくみられ、足がつる、いわゆる「こむら返り」
もしばしば認められます。
し き そ ちんちゃく
重症例では皮膚が障害され皮膚炎、湿疹、色素 沈 着 、潰瘍などが観察されます。
Ⅱ.
ELVeS レーザーとは
ELVeS レーザーは、EVLA(Endovenous Laser Ablation)と呼ばれる
じょうみゃく べん ふ ぜ ん
ふ ざ い じょうみゃくない
方法で、 静 脈 弁不全を伴った伏在 静 脈 内 でレーザーを照射し、血管を閉塞
させることによって血液の逆流を止める方法です。
この装置のレーザー波長は 980nm を採用しており、ヘモグロビンと水に対
する吸収率が高く、血液および組織に効率よく吸収されます。この結果、効果
が高い血管内レーザー焼灼術が行えます。
レーザー装置本体はコンパクトで操作も簡便です。
ELVeS レーザー
Ⅲ.
治療について
治療にはさまざまな方法がありますが、近年レーザーでの治療が一般的にな
ってきています。
当院 ELVeS レーザーは、日本で初めて厚生労働省より承認された「下肢静脈
瘤血管内レーザー装置」です。ELVeS レーザーは下肢静脈瘤(一次性下肢静脈
瘤)治療用レーザーとして、より身体に負担が少なく安全に手術が行なえ、世
界中で、年間 10 万例以上の患者さんに施行されています。 ELVeS レーザー
だいふくざいじょうみゃく
しょうふくざいじょうみゃく
による治療が適応となるのは、大伏在 静 脈 または小 伏 在 静 脈 の弁がこわれ
ちょうおんぱしんだん そ う ち
て逆流がある場合です。超音波診断装置(静脈エコー)等にて逆流状態を検査
し、さらに症状等を加味したうえで医師により判断されます。
Ⅳ. 治療方法
静脈に光ファイバーというレーザー光を通す細い管を入れ、その先端からレ
へいそく
ーザー光を照射して、発生した熱により静脈を内側から閉塞させる治療(血管
内レーザー治療といいます)です。
(血管内レーザー治療+付加治療)
Ⅴ.
治療の特徴
 手術部位の創がほとんど残りません。
きょくしょ ま す い
 局 所 麻酔等で施行可能なため、治療後すぐに歩けます。
 再発率が少ない治療法です。
 血管のボコボコというのが無くなり、圧迫用のサポーターの常時装備
が不要。(治療後はスカートも履けます)
Ⅵ. 下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療認定施設
しょうしゃくじゅつ
当院は、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療 焼 灼 術 の実施基準にて、
認定された実施施設であり、循環器科部長(心臓血管外科)の橋本雅史医師が
当該治療の実施医の認定を受けております。
【認定証発行機関】
血管内レーザー焼灼術
実施管理委員会
血管内レーザー治療について
のお問い合わせは、当院循環
器外来までご連絡ください。
西東京中央総合病院
Fly UP