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奈良市母子保健計画(PDF1463KB)
奈良市母子保健計画 平成 27 年 3 月 奈良市 1 目次 1.計画の趣旨 ··························· 1 2.計画の期間 ··························· 1 3.母子保健及び育児を取り巻く状況と課題 1)母子保健及び育児を取り巻く状況 ··············· 2 (1)人口と年齢構成の推移 ··················· 2 (2) 出生の状況 ························ 3 (3)健康診査受診率 ······················· 8 (4)児童虐待 ························· 10 2)現状から把握した課題 ···················· 12 4.課題と解決にむけての目標及び指標と取り組み 【基盤課題 A】切れ目ない妊産婦・乳幼児保健対策 ······ 13 【基盤課題 B】学童期・思春期から成人期に向けた保健対策 ·· 15 【基盤課題 C】 【重点課題 ①】育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ····· 16 【重点課題 ②】妊娠期からの児童虐待防止対策 ········ 17 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり 15 資料 1 母子保健計画の指標と目標値 ··············· 18 資料2 奈良市母子保健事業実施体制 ··············· 21 2 わが国の母子保健対策については、平成 8 年度より各地方公共団体において、母子保健計画を策定し、 効果的な母子保健施策の推進を図ってきました。 近年の妊娠・出産・育児 を取り巻く環境の変化は目まぐるしく、育児不安や保育ニーズの増大や多様化等の課題に対応するため、 平成 27 年度から子ども・子育て支援新制度が施行される予定です。また、平成 15 年に制定された「次 世代育成支援対策推進法」が延長されることになりました。 他方、 平成 12 年に生活習慣病やその原因となる生活習慣の改善に関する課題について目標を設定し、 国民が主体的に取り組める新たな国民健康づくり運動として、 「健康日本 21」が策定されました。また、 平成 13 年からは、次世代を健やかに産み育てることを目指し、21 世紀の母子保健の主要な取り組みで ある「健やか親子 21」も国民運動として推進されています。 これをうけて本市では、国が示す「健康日本 21」 「健やか親子 21」の両方の理念を踏まえた「奈良 市 21 健康づくり」計画を平成 16 年 3 月に策定し、その取り組みを推進してきました。平成 26 年度 末には「健やか親子 21」が終期を迎えるに当たり、国の動向を踏まえた今後の取組の方向性等が「健や か親子21(第 2 次) 」としてとりまとめられました。あわせて、国から母子保健計画策定指針が提示さ れ、各地方公共団体において母子保健計画を新たに策定する必要性が示されました。 本市においても、 「健やか親子21(第 2 次)」の趣旨をふまえ、母子保健計画を見直し、妊娠期に始 まり、周産期・乳幼児期・学童期・思春期、そしてまた妊娠期へとめぐる母子保健のライフステージに 切れ目のない支援体制の構築を目指し、今までの取組をさらに充実させていきます。 平成 26 年度に策定し、平成 27 年度から平成 36 年度までの 9 年間とします。平成 31 年度に目標 の達成状況や実施状況を評価し、必要に応じて見直しを図りながら推進していきます。 1 1)母子保健及び育児を取り巻く状況 (1)人口と年齢構成の推移 奈良市の人口は、増加を続けてきましたが、平成 12 年をピークに減少に転じました。平成 17 年 4 月の市町村合併により増加しますが、その後減少が続いています。今後も人口は減少し続けると予想 されていますが、65 歳以上の人口は現在も増加しており、平成 33 年には約 10 万人を超えると予測 されています。 資料:国勢調査 年齢 3 区分別人口割合の推移をみると、全国的な少子高齢化が進む中、奈良市においても年少人 口(0~14 歳)は年々減少し、老年人口(65 歳以上)は増加しています。平成 12 年には老年人 口割合が年少人口割合を上回りました。 人口ピラミッドからも、第 1 次ベビーブーム世代が今後 65 歳以上となることにより、高齢化が 進むことが予測されます。 2 資料:国勢調査 (2)出生の状況 奈良市の出生数はゆるやかに減少しています。 出生率は全国と比べると低く、その差が広がりつつあります。合計特殊出生率は、全国・奈良県と比 べて低いものの、減少傾向に歯止めがかかっています。しかし、人口を維持するために必要な水準 (2.08)を大きく下回っています。 資料:奈良市保健所事業概況 資料:奈良市保健所事業概況 合計特殊出生率とは、15 歳から 49 歳の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性がその年齢別出生率で一生の 間に産むとした時の子どもの数に相当します。 3 低出生体重児の割合は全国、奈良県、奈良市とも横ばい状態です。奈良市は全国、奈良県よりもやや 高値で経過しています。 低出生体重児の割合の推移 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 平成 16 年度から出生数は漸減の傾向ですが、出生体重が 2500g 未満の割合は漸増の傾向、1500g 未満の割合は大きな変化はなく経過しています。 奈良市の低出生体重児の割合の推移 (人) 資料:奈良市保健所事業概況 4 乳児死亡率、新生児死亡率ともに平成 17 年をピークに徐々に減少傾向です。 新生児死亡・乳幼児死亡率の推移 (人口千対) (人) 資料:奈良市保健所事業概況 周産期死亡率の推移 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 5 平成 17 年から妊娠中絶人数は減少傾向ですが、平成 25 年は 30 歳未満が前年より増加しています。 人工妊娠中絶の推移 (件) 資料:奈良市保健所事業概況 人工妊娠中絶の推移データは、奈良市内の医療機関から届出があった件数になります。 妊娠期間別の出生割合 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 6 年齢別出産数は、25~29 歳は減少し、35~39 歳および 40~44 歳が増加しています。 年齢別出産数の推移 (人) 資料:奈良市保健所事業概況 妊娠届出総数は年々減少していますが、10 代の妊娠届出数は増加傾向がみられます。 (人) 10 代の妊娠届出数の推移 資料:奈良市保健所健康増進課 7 (3)乳幼児健康診査 奈良市では 4 か月児、10 か月児(平成 25 年度より開始)、1 歳 7 か月児、3 歳 6 か月児に対して、 乳幼児健康診査を実施しています。 4か月児健康診査は、奈良市で実施する最初の健診であり、乳幼児健診の中では受診率が最も高い 状況です。 奈良市第 4 次総合計画の中で、4 か月児健診受診率の目標を 98.0%に設定しています。 4 か月児健康診査受診率 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 1 歳 7 か月児健康診査は、国・県の受診率より低くなっています。未受診理由には、 「保育園に行って いる」 「失念・放置」の順で多くなっています。 1 歳 7 か月児健康診査受診率 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 8 3歳6か月児健康診査の受診率は乳幼児健診の中では最も低率です。 未受診理由には、 「保育園・幼稚園等に行っている」という理由が一番多く、発育発達の確認や育児に ついて相談したいという保護者のニーズが少なくなる時期であるため、他の健診に比べ受診率が低いと 考えられます。 (%) 3 歳 6 か月児健康診査受診率 資料:奈良市保健所事業概況 むし歯のない 3 歳児の割合は、10 年間で徐々に増加し、全国数値に近づいてきています。奈良市で は、歯が生え始める乳幼児後期を対象としたむし歯予防教室や保育園や地域へ出向き口腔衛生指導を実 施しています。 むし歯のない 3 歳児の割合 (%) 資料:奈良市保健所事業概況 9 幼児の肥満は増加傾向でしたが、平成 25 年度は 3 歳 6 か月児は減少、1 歳 7 か月児は横ばいで経過 しています。 奈良市の幼児の肥満度+15%以上の割合の推移 (%) 資料:奈良市 21 健康づくり<第 2 次> (4)児童虐待 奈良市の児童虐待相談件数は年々増加しています。 (件) 奈良市児童虐待種別相談件数の推移 資料:奈良市子育て相談課国報告 10 母子保健主管課からの虐待通告事例数は、特定妊婦が年々増加しており、乳児期の通告もほかの年齢 より多くなっています。 母子保健主管課からの虐待通告事例数 資料:奈良市保健所事業概況 近年、10~20 代の特定妊婦の数が増加しています。 (人) 特定妊婦年齢別推移 資料:奈良市保健所健康増進課 特定妊婦とは、出産後の子どもの養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦のことをい います。 (児童福祉法第 6 条・児童福祉法第 25 条2) 児童福祉法第 6 条の3第5項において、特定妊婦は、出産後の養育について、出産前に支援を行うことが特に必要と認 められる妊婦とされており、平成21年4月の同法改正により、「要保護児童等」として、要保護児童、要支援児童と ともに、要保護対策における支援対象とされました。 11 2)現状から把握した課題 (1)発育・発達支援 本市では全国と比較すると 1 歳 7 か月児健康診査と 3 歳 6 か月児健康診査の未受診率が高い現状が あります。未受診者の中には、発達面や養育面で支援が必要な家庭が含まれている場合があるため、未 受診者に対しては、全数把握ができるよう努めています。 健診受診者の中で、親の子育て経験の不足・知識不足によるものや、子どもの発育・発達の偏りなど から、育てにくさや育児負担を感じながら育児をしている保護者の声を多く聞きます。乳幼児健康診査 における肥満傾向児の割合は横ばいで推移しており、またむし歯のない 3 歳児の割合は全国と比較する と低い現状です。今後、受診率の向上を図り、子どもの健康の保持増進および疾病や障がいの早期発見 につなげる必要があります。 (2)子育て支援 妊娠届出総数は年々減少していますが、10代の妊娠届出は増加傾向がみられます。妊婦を支援する 中で、望まない妊娠・未婚・経済的な問題・家族からのサポート環境がないなど社会的ハイリスクな要 因をもつ妊婦の増加や、養育力が未熟で養育環境が十分整っていないまま出産を迎える母が多くなって います。また、特定妊婦として妊娠期から虐待につながるリスクの早期発見につとめ、年々特定妊婦の 通告件数も増えてきています。母子保健分野では望まぬ妊娠を防ぐことや妊娠期からの子育て支援とと もに、虐待につながるリスクの早期発見のため教育・医療・福祉など関係機関と連携した相談支援体制 の整備が必要とされています。 12 国民運動である「健やか親子 21(第2次)」では従来の課題を見直し、現在の母子保健を取り巻く状 況をふまえて3つの基盤課題を設定し、特に重点的に取り組む必要のあるものを2つの重点課題として 設定されています。本市においては、「健やか親子21(第2次)」の3つの基盤課題と2つの重点課題 に添って、課題解決に向けての目標および取り組みを設定しました。 【基盤課題 A】切れ目ない妊産婦・乳幼児保健対策 目標:妊娠期から乳幼児期に必要な保健行動を知り実践できる。 目標達成のための取り組み ≪妊娠期≫ ・妊娠、出産に係る正しい知識の普及啓発 ・妊娠届出・母子健康手帳交付等の機会を通じた育児支援情報の提供 ・妊婦健康診査の重要性啓発と確実な受診の勧奨 ・妊娠中の適正な体重管理、禁煙や禁酒についての普及啓発 ・妊娠期からのメンタルヘルスケアについて精神科医療機関との連携 ・ハイリスク妊産婦に対する妊娠期からの継続的な支援体制づくり ・保健所、医療機関との妊娠期からの連携の強化 ≪乳幼児期≫ ・個別健診受診時に医師より、連絡票を活用し母子の育児不安の軽減と支援。 ・健診・教室の場を活用して効果的なむし歯予防対策の推進 ・育児不安を持つ親に対し、専門職(助産師・歯科衛生士・栄養士・心理職等)と連携した乳幼児健診 の実施 ・健診・相談の場を活用した、育児期の母親の健康づくりのための情報提供 13 指標と目標値 指標名 ① 全出生数中の低出生体重児 の割合 ベースライン 低出生体重児 10.3 % 中間報告 最終評価 (5 年後)目標 (10 年後)目標 減少傾向へ 減少傾向へ 85.0% 90.0% 極低出生体重児 0.6% (平成 25 年:保所概況) ② むし歯のない3歳児の割合 80.1% (平成 25 年度:市乳幼児健診) ③ 妊娠中の妊婦の喫煙率 3.1% 0% 0% (平成 25 年度:妊娠届出) ④ 育児期間中の両親の喫煙率 4か月児健診時の喫煙率 それぞれが減少 それぞれが減少 0% 0% 父親:7.2%、母親:0.8% 1 歳 7 か月児健診時の喫煙率 父親 9.8%、母親 0.8% 3 歳 6 か月児健診の喫煙率 父親 10.2%、母親 3.4% (H25 年度:乳幼児健診) ⑤ 妊娠中の妊婦の飲酒率 1.8% (平成 25 年度:妊娠届出) ⑥ 乳幼児健康診査の受診率 (未受診率) (未受診率) (未受診率) (重点課題②再掲) 4か月児:2.7% 4か月児: 4か月児: 10 か月児:5.4% 2.5% 2.0% 1 歳 7 か月児:7.2% 10 か月児: 10 か月児: 3 歳 6 か月児:12.2% 4.0% 3.0% (平成 25 年度:乳幼児健診) 1 歳 7 か月児: 1 歳 7 か月児: 5.0% 4.0% 3 歳 6 か月児: 3 歳 6 か月児: 10.0% 9.0% 100% 100% 100% 1 歳 7 か月児健診:94.3% 増加 増加 ⑦ 健診未受診者の把握率 ⑧ 仕上げ磨きをする親の割合 (3 歳 6 か月児健診は H27 年度 から集計予定) 14 【基盤課題 B】学童期・思春期から成人期に向けた保健対策 目標:学童期・思春期のこどもが、成人期に向けて正しい保健行動を知り、選択できる。 目標達成のための取り組み ・思春期の相談窓口の周知 ・中学校と保健所との連携強化 ・思春期・更年期相談スタッフの資質の向上 ・若年の望まない妊娠を減少するための取り組み 指標と目標値 指標名 ① 10 代の人工妊娠中絶 率 ② 18 歳未満の妊娠届出 数の割合 ベースライン 9.0% 中間報告 最終評価 (5 年後)目標 (10 年後)目標 8.5% 8.0% 16 歳未満の 16 歳未満の 妊娠届出者がない 妊娠届出者がない 状態 状態 (H25 年度:妊娠届出) 18 歳未満 0.5%(15 人) 内訳:18 歳 13 人 17 歳 7人 16 歳 8人 16 歳未満 0人 (平成 25 年度:妊娠届出) ③ 児童・生徒における肥 小5 10% 満傾向児の割合 中2 6.9% 小5 中2 8.0% 減少 小5 中2 7.0% 減少 (平成 25 年度:学校保健統計調査) ④ 朝食を欠食する子ども 1 歳 7 か月児健診:2.9% 1 歳 7 か月児健 の割合 3 歳 6 か月児健診:3.8% 診:減少 (H25 年度:乳幼児健診) 3 歳 6 か月児健 小学 5 年生 10.9% 診:減少 中学 2 年生 14.2% 小学 5 年生:減少 (第 2 次奈良市食育推進計画) それぞれが減少 中学 2 年生:10% 【基盤課題 C】 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり 基盤課題 C については、子ども・子育て支援事業計画の中で具体的に実践していくことと する。 15 【重点課題 ①】育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ≪発達支援/地域での支援体制づくり≫ 目標:育てにくさを感じながらも関わり方を知り、楽しく育児ができる。 目標達成のための取り組み ・要支援児・要支援家庭の早期発見と早期支援 ・育てにくさを感じる親に寄り添いながら、子どもへの関わりの方法等を支援する ・要支援を必要とする家庭に関して訪問等の支援を行うとともに医療・福祉との連携を図る ・就学に向けた相談をスムーズに移行することができるように、教育委員会を含めた他機関との連携を 行う ≪小児医療≫ 目標:長期療養児とその家庭が日常生活における健康の保持増進のための行動がとれ、育児 不安が軽減する。 目標達成のための取り組み ・小児医療体制の整備 ・災害時に対応できるための関係機関との連携強化及びシステムの構築 ・医療・教育・福祉との連携により、長期療養児を全数把握し支援を行う 指標と目標値 指標名 ① ゆったりとした気分で ベースライン 平成 27 年度から集計予定 子どもと過ごせる時間 中間報告 最終評価 (5 年後)目標 (10 年後)目標 平成 27 年度 平成 27 年度 集計後に設定 集計後に設定 維持 維持 維持 維持 がある母親の割合 ② 慢性疾患児のレスパイ ト入院施設の増加 ③ 2 か所 (平成 25 年度) 医療対応の必要な児の 3 か所 受け入れ可能な児童発 (平成 25 年度) 達支援サービスの増加 16 【重点課題 ②】妊娠期からの児童虐待防止対策 ≪妊娠・出産の安全性と快適さの確保≫ 目標:妊娠中から子育てのイメージを持ち、子育てに困った時に相談するなどの行動がとれ る。 目標達成のための取り組み ・基盤課題Aでの取り組み ・特定妊婦を早期に把握し妊娠期からの早期支援の実施。 ・妊婦健診未受診者をなくすための啓発(妊娠届出の推奨) ≪児童虐待対策≫ 目標:子育てに困った時に相談でき孤立せず、子どもに適切な養育ができる。 目標達成のための取り組み ・被虐待児童等の対応マニュアルに沿って支援 ・保健師の個別支援技術の向上 ・健診未受診者に対する対応 ・転出入に伴う他市町村との連携対応 指標と目標値 指標名 ① 中間報告 最終評価 (5 年後)目標 (10 年後)目標 2 人(平成 25 年度) 減少 減少 妊娠28週以降の妊娠 3人 減少 減少 届出数(海外からの転 (平成 25 年度) 0人 0人 妊婦健診未受診者の出 ベースライン 生数 ② 入者除く) ③ 児童虐待による死亡数 0人 (平成 25 年度) ④ 乳幼児健康診査の受診 (未受診率) (未受診率) (未受診率) 率(基盤課題 A 再掲) 4か月児:2.7% 4か月児:2.5% 4か月児:2.0% 10 か月児: 10 か月児: 4.0% 3.0% 10 か月児:5.4% 1 歳 7 か月児:7.2% ⑤ 未受診者の把握率 ⑥ 健康増進課から通告を 1 歳 7 か月児: 1 歳 7 か月児: 3 歳 6 か月児:12.2% 5.0% 4.0% (平成 25 年度) 3 歳 6 か月児: 3 歳 6 か月児: 10.0% 9.0% 100% 100% 100% 26 年度調査中 軽減 軽減 あげたケースの重症度 変化 17 ベースライン 基盤課 題及び 重点課 題 中間報告(5 年後)目標 指標名 最終評価(10 年後)目標 上段:国 下段:奈良市 基 盤 課 題 A 切 れ 目 な い 妊 産 婦 ・ 乳 幼 児 保 健 対 策 ① ② 全出生数中の低出生 体重児の割合 むし歯のない3歳児 の割合 低出生体重児 9.6% 極低出生体重児 0.8% (平成 23 年) 減少傾向へ 減少傾向へ 低出生体重児 10.3 % 極低出生体重児 0.6% (平成 25 年:保健所概況) 減少傾向へ 減少傾向へ 81.0% (平成 24 年) 85.0% 90.0% 80.1% (平成 25 年度:市乳幼児健診) 85.0% 90.0% 0% 0% 0% 0% ・育児期間中の父親の 喫煙率 41.5% ・育児期間中の母親の 喫煙率 8.1% (H25 年度) 30% 6% 20.0% 4.0% 4 か月児健診時の喫煙率 父親:7.2%,母親:0.8% 1 歳 7 か月児健診時の喫煙率 父親 9.8%、母親 0.8% 3 歳 6 か月児健診の喫煙率 父親 10.2%、母親 3.4% (H25 年度:乳幼児健診) それぞれが減少 それぞれが減少 4.3% (平成 25 年度) 0% 0% 1.8% (平成 25 年度:妊娠届出) 0% 0% ・妊娠中の喫煙率 3.8% 健 康 水 準 の 指 標 ③ ④ ⑤ ⑥ 健 康 行 動 の 指 標 ⑦ ⑧ 妊娠中の妊婦の喫煙 率 育児期間中の両親の 喫煙率 妊娠中の妊婦の飲酒 率 乳幼児健康診査の受 診率 (重点課題②再掲) 健診未受診者の把握 率 仕上げ磨きをする親 の割合 3.1% (平成 25 年度:妊娠届出) (未受診率) 3~5 か月児:4.6% 1 歳 6 か月児:5.6% 3 歳児 :8.1% (平成 23 年度) (未受診率) 3~5 か月児:3.0% 1 歳 6 か月児:4.0% 3 歳児 :6.0% (未受診率) 3~5 か月児:2.0% 1 歳 6 か月児:3.0% 3 歳児 :5.0% (未受診率) 4か月児:2.7% 10 か月児:5.4% 1 歳 7 か月児:7.2% 3 歳 6 か月児:12.2% (平成 25 年度:乳幼児健診) (未受診率) 4か月児:2.5% 10 か月児:4.0% 1 歳 7 か月児:5.0% 3 歳 6 か月児:10.0% (未受診率) 4か月児:2.0% 10 か月児:3.0% 1 歳 7 か月児:4.0% 3 歳 6 か月児:9.0% 100% 100% 100% 69.6% (平成 26 年度) 75.0% 80.0% 1 歳 7 か月児健診:94.3% (平成 25 年度) (3 歳 6 か月児健診は H27 年度 から集計予定) 増加 増加 18 基 盤 課 題 B 学 童 期 ・ 思 春 期 か ら 成 人 期 に 向 け た 保 健 対 策 ① 健 康 水 準 の 指 標 ③ 健 康 行 動 の 指 標 重 点 課 題 ① 育 て に く さ を 感 じ る 親 に 寄 り 添 う 支 援 ② 健 康 水 準 の 指 標 環 境 整 備 の 指 標 ④ ① 10 代の人工妊娠中絶 率 18 歳未満の妊娠届出 数の割合 7.1(平成 23 年度) 6.5 6 9.0% (H25 年度:妊娠届出) 8.5% 8.0% 18 歳未満 0.5%(15 人) 内訳:18 歳 13 人 17 歳 7人 16 歳 8人 16 歳未満 0人 (平成 25 年度:妊娠届出) 16 歳未満の妊娠届出者が ない状態 16 歳未満の妊娠届出者が ない状態 9.5% (平成 25 年度) 8.0% 7.0% 小 5 10% 中 2 6.9% (平成 25 年度:学校保健統計調 査) 小 5 8.0% 中 2 減少 小 5 7.0% 中 2 減少 小学 5 年生 9.5% 中学 2 年生 13.4% (平成 22 年度児童生徒の 食事状況等調査) 小学 5 年生 5.0% 中学 2 年生 7.0% 中間評価時に設定 児童・生徒における肥 満傾向児の割合 朝食を欠食する子ど もの割合 ゆったりとした気分 で子どもと過ごせる 時間がある母親の割 合 1 歳 7 か月児健診:2.9% 3 歳 6 か月児健診:3.8% (H25 年度:乳幼児健診) 小学 5 年生 10.9% 中学 2 年生 14.2% (第 2 次奈良市食育推進計画) 1 歳 7 か月児健診:減少 3 歳 6 か月児健診:減少 それぞれが減少 小学 5 年生:減少 中学 2 年生:10% 3~4 か月児:79.7% 1 歳 6 か月児:68.5% 3 歳児 :60.3% (平成 25 年度) 3~4 か月児:81.0% 1 歳 6 か月児:70.0% 3 歳児 :62.0% 3~4 か月児 :83.0% 1 歳 6 か月児 :71.5% 3 歳児 : 64.0% 平成 27 年度から集計予定 平成 27 年度集計後に設定 平成 27 年度集計後に設定 ② 慢性疾患児のレスパ イト入院施設の増加 2 か所 (平成 25 年度) 維持 維持 ③ 医療対応の必要な児 の受け入れ可能な児 童発達支援サービス の増加 3 か所 (平成 25 年度) 維持 維持 19 重 点 課 題 ② 妊 娠 期 か ら の 児 童 虐 待 防 止 対 策 健 康 水 準 の 指 標 健 康 行 動 の 指 標 ① 妊婦健診未受診者の 出生数 2 人(平成 25 年度) 減少 減少 ② 妊娠28週以降の妊 娠届出数(海外からの 転入者除く) 3人 (平成 25 年度) 減少 減少 心中以外:58 人 心中 :41 人 (平成 24 年) それぞれが減少 それぞれが減少 0人 (平成 25 年度 0人 0人 ③ 児童虐待による死亡 数 (未受診率) 3~5 か月児:4.6% 1 歳 6 か月児:5.6% 3 歳児 :8.1% (平成 23 年度) ④ 乳幼児健康診査の受 診率(基盤課題 A 再 掲) ⑤ 未受診者の把握率 ⑥ 健康増進課から通告 をあげたケースの重 症度変化 (未受診率) 3~5 か月児:3.0% 1 歳 6 か月児:4.0% 3 歳児 :6.0% (未受診率) 3~5 か月児:2.0% 1 歳 6 か月児:3.0% 3 歳児 :5.0% (未受診率) 4か月児:2.7% 10 か月児:5.4% 1 歳 7 か月児:7.2% 3 歳 6 か月児:12.2% (平成 25 年度) (未受診率) 4か月児:2.5% 10 か月児:4.0% 1 歳 7 か月児:5.0% 3 歳 6 か月児:10.0% (未受診率) 4か月児:2.0% 10 か月児:3.0% 1 歳 7 か月児:4.0% 3 歳 6 か月児:9.0% 100% 100% 100% 平成 26 年度調査中 軽減 軽減 20 資料 2 「奈良市母子保健事業実施体制」 健やか親子21計画 (推進期間平成 36 年度まで) 課題 切 れ 目 な い 妊 産 婦 ・ 乳 幼 児 保 健 対 策 ( 基 盤 課 題 A 平成 36 年度までの 達成目標 内容 妊 娠 期 か ら の 保 健 対 策 妊娠期から乳幼児期に 必要な保健行動を知り 実践できる ) 題向 学 B け童 た期 ) ・ 保思 健春 対期 策か (ら 成 基人 盤期 課に 思 春 期 対 策 学童期・思春期のこども が、成人期に向けて正し い保健行動を知り、選択 できる。 システム構築の取り組み ※全体を通した母子事業検討 の場として母子保健評価推進 会議 <周産期医療連携> ・奈良市母子支援会議 (市立奈良病院) ・すこやか子育て支援委員会 (県総合医療センター) ・周産期スタッフ連携会議 母子保健事業 <届出関連> ・妊娠届出、母子手帳の交付 ・妊婦健康診査補助券の交付 ・妊娠判定受診料公費負担 制度 <教室> ・はじめてのママパパ教室 ・プレママのためのクッキング 講座 <乳幼児健康進診査等> ・4 か月児健診(委託) ・10 か月児健診(委託) ・1 歳 7 か月児健診 ・3 歳 6 か月児健診 ・フッ化物塗布 <教室> ・5 か月児離乳食教室 (ぱくぱく教室) ・10 か月児育児・むし歯 予防教室(きらきら教室) ・保育園、地域口腔衛生指導 ・地域における親子の健康づく り支援 <相談事業> ・母子訪問指導 ・健診未受診者への対応 ・乳幼児健康相談 ・不妊への支援 <その他> ・歯の衛生週間事業 (歯を守るためのポスター作品 展、歯っぴいフェスティバル) ・思春期の保健対策の実態把握 (研修等への積極的な参加) ・相談窓口の設置 *子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり(基盤課題 H36 年度最終評価 (数値目標) 平成 27 年度~36 年度の目標達成のための取り組み ≪妊娠期≫ ・妊娠、出産に係る正しい知識の普及啓発 ・妊娠届出・母子健康手帳交付等の機会を通じた育児支援情報の提供 ・妊婦健康診査の重要性啓発と確実な受診の勧奨 ・妊娠中の適正な体重管理、禁煙や禁酒についての普及啓発 ・妊娠期からのメンタルヘルスケアについて精神科医療機関との連携 ・ハイリスク妊産婦に対する妊娠期からの継続的な支援体制づくり ・保健所、医療機関との妊娠期からの連携の強化 ≪乳幼児期≫ ・個別健診受診時に医師より、連絡票を活用し母子の育児不安の軽減と 支援。 ・健診・教室の場を活用して効果的なむし歯予防対策の推進 ・育児不安を持つ親に対し、専門職(助産師・歯科衛生士・栄養士・心 理職等)と連携した乳幼児健診の実施 ・健診・相談の場を活用した、育児期の母親の健康づくりのための情報 提供 ・思春期の相談窓口の周知 ・中学校と保健所との連携強化 ・思春期・更年期相談スタッフの資質の向上 ・若年の望まない妊娠を減少させる取り組み C) 基盤課題 C については子ども・子育て支援事業計画の中で具体的に実践していくこととする。 21 (妊娠期) 低出生体重児の減少(国の指標) (奈良市 H25 現状値 10.3%) 妊娠中の喫煙率の減少 (国の目標値:0%) (奈良市 H25 現状値:3.1%) 妊娠中に飲酒している人の減少 (国の目標値:0%) (奈良市 H25 現状値:1.8%) 〈乳幼児期〉 健診未受診者を減少(国の指標) 4 か月児 :2.0% 1 歳 7 か月児:3.0% 3 歳児 :5.0% (奈良市 H25 現状値) 4 か月児 : 2.7% 1 歳 7 か月児: 7.2% 3 歳児 :12.2% むし歯のない 3 歳児の割合の増 加 (国の目標値:90%) (奈良市 H25 現状値:80.1%) 16 歳未満の妊娠届出者がない 状態 18 歳未満の妊娠届出の割合 (奈良市 H25 現状値: 18 歳未満 0.5%(15 人)) 内訳:18 歳 13 人 17 歳 7人 16 歳 8人 16 歳未満 0 人 「奈良市母子保健事業実施体制」 健やか親子21計 画 (推進期間平成 36 年度まで) 課題 内容 育 て に く さ を 感 じ る 親 に 寄 り 添 う 支 援 ( 重 点 課 題 ① ) 発 達 支 援 / 地 域 で の 支 援 体 制 づ く り 小 児 医 療 平成 36 年度までの 達成目標 育てにくさを感じながら も関わり方を知り、楽し く育児ができる。 長期療養児とその家庭が 日常生活における健康の 保持増進のための行動が とれ、育児不安が軽減す る。 システム構築の取り組み ※全体を通した母子事業検討 の場として母子保健評価推進 会議 母子保健事業 H36 年度最終評価 (数値目標) 平成 27 年度~36 年度の目標達成のための取り組み <発達支援関係> ・子ども発達支援担当者会議 (5 課・2 課会議) <医療連携> ・東大寺福祉療育病院との母 子支援会議 <教室> ・きしゃぽっぽ教室 <相談事業> ・発達相談 ・4 歳 6 か月児相談会 ・すくすく相談 <個別支援> ・母子訪問指導 ・健診未受診者への対応 ・要支援児・要支援家庭の早期発見と早期支援 ・育てにくさを感じる親に寄り添いながら、子どもへの関わりの方法等を支援する ・要支援を必要とする家庭に関して訪問等の支援を行うとともに医療・福祉との連携 を図る ・就学に向けた相談をスムーズに移行することができるように教育委員会を含めた他 機関との連携を行う <小児医療連携> ・地域ケア研究会 ・奈良市訪問看護連絡会 ・長期療養児支援会議 ・長期療養児訪問等 ・長期療養児交流会 ・療育サークル支援 ・小児医療体制の整備 ・災害時に対応できるための関係機関との連携強化及びシステムの構築 ・医療・教育・福祉との連携により、長期療養児を全数把握し支援を行う ゆったりとした気分で子ども と過ごせる時間がある母親の 割合の増加 (国の目標値) 4 か月児健診 :83.0% 1 歳 6 か月健診:71.5% 3 歳児健診 :64.0% (奈良市 H27 年度から集計予定) 慢性疾患患児のレスパイト 入院施設の増加〈維持〉 (奈良市 H25 現状値:3 か所) 医療対応の必要な児の受け入 れ可能な児童発達支援サービ スの増加〈維持〉 (奈良市 H25 現状値:3 か所) 妊 娠 期 か ら の 児 童 虐 待 防 止 対 策 ( 重 点 課 題 ② ) さ妊 の娠 確・ 保出 産 の 安 全 性 と 快 適 児 童 虐 待 対 策 妊娠中から子育てのイメ ージを持ち、子育てに困 った時に相談するなどの 行動がとれる。 <周産期医療連携> ・奈良市母子支援会議 (市立奈良病院) ・すこやか子育て支援委員会 (県総合医療センター) ・周産期スタッフ連携会議 <教室> ・ティーンズママの会 <相談事業> ・妊娠届出時ハイリスク者 への支援 ・妊産婦、新生児訪問指導 ・未熟児訪問指導 ・妊産婦健康相談 ・個別ケース検討会議 ・各ブロック会議での検討 子育てに困った時に相談 でき孤立せず、子どもに 適切な養育ができる。 基盤課題Aでの取り組み ・特定妊婦を早期に把握し妊娠期からの早期支援の実施。 ・妊婦健診未受診者をなくすための啓発(妊娠届出の推奨) ・被虐待児童等の対応マニュアルに沿って支援 ・保健師の個別支援技術の向上 ・健診未受診者に対する対応 ・転出入に伴う他市町村との連携対応 22 妊婦健診未受診者の出産数の 減少。 (奈良市 H25 現状値:2 人) 妊娠 28 週以降の妊娠届出数 の減少。 (奈良市 H25 現状値:8 人) <児童虐待> 乳幼児健診未受診者の把握率 100% (奈良市 H25 現状値:100%) 健康増進課から通告をあげた ケースの重症度の変化(年度 末時点)〈軽減〉 (奈良市 H26 調査中)