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平成26年度第2回小山芳賀地域分科会プロトコル WG

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平成26年度第2回小山芳賀地域分科会プロトコル WG
平成26年度第2回小山芳賀地域分科会プロトコル WG 会議議事録
1
開催日時
平成26年10月20日(月)17時から18時
2
開催場所
自治医科大学附属病院
教育研究棟1階
大教室2
3
参加者
⑴ 自治医科大学附属病院救命救急センター
鈴川 正之、米川 力
⑵ 小山市消防本部
鈴木 明彦
⑶ 芳賀地区広域行政事務組合消防本部
手塚 康成
⑷ 石橋地区消防組合消防本部
高山 好弘、永井 剛
⑸ 筑西広域市町村圏事務組合消防本部
内田 昭彦
4
5
議題
意識障害プロトコール及びクラッシュプロトコールの策定。
議事内容
改定内容は「意識障害プロトコール(案)改正1」「クラッシュプロトコール(案)改正1」
参照。
※1
意識障害のプロトコール
意識障害
※2
脳血管障害の疑い
該当しない
該当しない
JCS≧10
該当する
該当する
該当しない
15歳以上である
(推定も含む)
該当する
該当しない
※3
血糖測定の判断
該当する
血糖の測定
該当しない
血糖値<50mg/dl
該当する
※4,5
オンラインによる報告と指示要請
指示なし
静脈路確保と
ブドウ糖投与の指示
2回試みても
指示あり
確保できず
※6
静脈路確保の実施
確保
※7
ブドウ糖の静注
意識レベルの改善
なし
あり
※8
再度、オンラインで
指示を受ける
搬送先選定と搬送開始 ※4,9
※1
意識障害とは以下の病態である。
JCS≧2(または GCS≦14)
※2
以下の場合には脳血管障害を疑う。
・ 脳ヘルニアの徴候
・ 片側上肢または下肢の運動麻痺
・ 片側顔面の運動麻痺
・ 片側のしびれ感(知覚異常)
・ 言語障害(失語・構音障害)
・ 片側の視野異常、複視
・ 小脳症状(企図振戦等)
・ 突然の激しい頭痛、今まで経験したことないような頭痛
※3 血糖測定を行うことによって意識障害の鑑別や搬送先選定に利益があると判断される
場合に実施対象とする。
ただし、くも膜下出血が疑われる例などで、血糖測定のための皮膚の穿刺による痛み刺
激が傷病者にとって不適切と考えられる場合は対象から除外する。
※4 血糖測定は特定行為ではないため医師の具体的指示は必ずしも必要ない。ただし、血糖
測定を試みた場合は、オンライン MC の医師もしくは搬送先医療機関の医師等に、血糖測
定の実施とその結果等を報告する。
事前に家族が血糖測定を実施していても、再度救命士が血糖測定を実施する。
※5
静脈路確保とブドウ糖溶液の投与は特定行為であり、医師の具体的な指示を必要とする。
※6
穿刺針の太さ(ゲージ)は傷病者の状態等により選択する。
穿刺回数は2回を上限とし、2回目の穿刺は1回目の穿刺部位より中枢側とする。
※7
※8
ブドウ糖溶液の投与は50%ブドウ糖溶液40mlを原則とするが、必要に応じて減量
する。
医師の指示に応じ、血糖の再測定をしてもよい。
※9 傷病者の状況、観察所見、実施した処置、その結果等をオンライン MC の医師、もしく
は搬送先医療機関の医師等に報告する。
クラッシュ症候群を疑う傷病者に対する静脈路確保及び輸液プロトコール
※1
クラッシュ症候群を疑う受傷機転
クラッシュ症候群に至る可能性が高い
酸素投与、保温、心電図、SpO2 モニター、除細動器の準備、外出血の止血
該当しない
15歳以上である
(推定も含む)
該当する
※2
静脈路確保の判断
確保する
確保しない
※3
オンラインによる指示要請
指示なし
静脈路確保の指示
指示あり
※4
静脈路確保の実施
確保
2回試みて
確保できず
※5
輸液の開始、滴下速度の指示要請
搬送先選定と搬送開始 ※6、7
※1
狭圧(重量物、機械、土砂等に身体が挟まれ圧迫されている状況)などによるクラッシ
ュ症候群を疑うか、それに至る可能性の高い場合
※2
狭圧の状況等から静脈路確保が困難であると判断される場合は実施しない。
※3
心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液は特定行為であり、医師の具
体的な指示を必要とする。
救急救命士は可能性の高いショックの病態、傷病者の観察所見、状況等を医師に報告し、
具体的な指示(輸液量、滴下速度等)を受ける。
※4
穿刺針の太さ(ゲージ)は傷病者の状態等により選択する。
穿刺回数は2回を上限とする。だだし、2回目の穿刺部位は1回目の穿刺部位より中枢
側とする。
※5
急速輸液(最も高い位置に輸液バックをぶら下げ、クレンメを全開にして得られる輸液
速度)を原則とするが、医師の指示によって維持輸液(1秒1滴程度)を行う。
※6
活動中に容態が変化した場合は、医師に報告するとともに、再度輸液量と滴下速度等の
指示を受ける。
※7
傷病者の状況、観察所見、実施した処置、その結果等をオンラインMCの医師、もしく
は搬送先医療機関の医師等に報告する。
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