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(27-33 行政委員会事務局)

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(27-33 行政委員会事務局)
監査結果に関する措置状況報告書
報 告 番 号:報告監27の第33号
監 査 の 対 象:平成26年度随時監査等 区役所所管事務関係事務
所 管 所 属:行政委員会事務局選挙部
通知を受けた日:平成28年8月5日
指摘№
2(1)
指摘等の概要
措置内容又は措置方針等
(是正内容)
1 本来、指摘の運用作業の目的は、投票受付システムがトラブル
等により使用不可能となった際に使用する、二重投票防止のための
投票済選挙人のエクセルデータ作成と、当該データを選挙終了後、
紙媒体として出力保存することにより投票受付システムのデータの
バックアップを行うことにある。
2 今回の指摘を受け、サンプル抽出区に平成26年12月実施の衆議
院議員総選挙における状況を確認したところ、受付の跡が確認でき
二重投票防止統制の運用が徹底されるよう求めたもの
なかった理由としては、投票終了後、持ち帰った庁内PCから区選
平成26年12月実施の衆議院議員総選挙を対象に、無作為に抽出し 管事務用PC等へのエクセルデータ移行作業の漏れ(5区中2区)や
た投票案内状及び名簿対照票を用いて、このような二重投票を防止 投票所の判断で投票終了前数時間については二重投票防止作業
する統制が適切に運用されているかを確認したところ、各区とも10 (バーコード入力)を中断した投票所があること(5区中4区・最
件と少ない抽出サンプルにもかかわらず、受付の跡がすべてそろっ 後までダウンしないという判断)が原因であると確認された。
ていた区は1/6であったため、システムダウン時の二重投票防止 その後5月の住民投票における処理状況について24区の全投票所
統制が有効に運用されていたとは判断できなかった。
の状況を確認したところ、次のとおりであった。
現状では、二重投票を看過するリスクがあるのみならず、データ ①エクセルデータの保存・出力は全ての区で行われていた。
保管状況が杜撰(ずさん)なため、事後的に調査が必要になった場合 ②投票終了前数時間程度について二重投票防止作業を行っていな
に調査できなくなるリスクがある。
かった投票所は365投票所のうち153投票所であった。その理由は、
したがって、以下のとおり勧告する。
終了間際になると終結事務が繁忙になること、終了間際にダウンし
た場合は案内状利用等との併用で二重投票の防止はできるという判
[改善勧告]
断があったと考えられる。
1. 選挙部は、上記の結果について原因を調査し、適切に改善すべ 3 上記2を受けて、7月の選挙係長会全体会において次の2点を
きである。
口頭で行った。
2. 選挙部は、本来あるべき運用とその周知を徹底すべきである。 ①経過の報告
②投票終了時までのデータの確実な保存・出力を各投票所に研修時
等で徹底するよう指示
4 市長・知事選挙前の投票受付システム研修会において、エクセ
ルデータ保存の通知文を基に前段3②の内容を再度口頭で指示し
た。
5 また、市長・知事選挙時において、投票済データの作成をバー
コード入力をする代わりに自動で出力するプログラムのテストを9
投票所で行い、問題なくデータが作成されていたことから今後の選
挙でこのプログラムを順次導入する。
措置分類
措置済
措置日
(予定日)
平成27年11月22日
指摘№
2(2)
指摘等の概要
選挙用物品を最も有利な価格で購入するよう求めたもの
地方公共団体は、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなけ
ればならないと規定されている。このため物品や役務の購買は最も
有利な価格で契約し、公金使用をできるだけ節約すべきであり、そ
れは選挙事務であっても同様である。
同じような用途及び仕様のものにもかかわらず各区で購入単価に
ばらつきが生じていた.
仕様を統一して24区分をまとめて見積比較し、最安値の業者から
一括購入すれば、大量購入による値下交渉によりさらに節約でき、
また各区選管での事務の省力化も可能と考えられる。
したがって、以下のとおり勧告する。
[改善勧告]
1.選挙部は、各区のビニール養生シートの仕様を統一すべきであ
る。
2.選挙部は各区選管から必要量を事前に把握し、一括購入を踏まえ
て予定価格を設定の上、比較見積を行うべきである。
3.選挙部は、他の物品や役務でも一括購入で経費削減ができないか
検討すべきである。
2(3)
保存年限を超過した投票用紙を速やかに処分するよう求めたもの
今回監査対象とした区で投票用紙の保管状況を確認したところ、
保存年限を超過した投票用紙が保管されていた。このため、他区も
含めて保存年限を超過した投票用紙の数量を選挙部に確認したとこ
ろ、平成26年10月時点での保管枚数の全区合計は約2,400万枚、段
ボール等梱包数としては約1,300箱とのことであった。
現状では、各区役所における倉庫など保管スペースの使用効率が
悪化するのみならず、これらの情報管理に関する時間や労力を浪費
するリスクがある。
したがって、以下のとおり勧告する。
[改善勧告]
1.選挙部は、既存の保存年限超過分は速やかに処分すべきである。
2.選挙部は、処分プロセスを整備の上、定期的に、発生する保存年
限超過分を処分すべきである。
措置内容又は措置方針等
措置分類
措置日
(予定日)
措置済
平成28年5月11日
措置済
平成28年3月31日
(是正内容)
1.28年に執行される参議院議員選挙で使用するビニール養生シー
トについて、選挙部で各区の必要数量の把握を行い、仕様の統一を
行った。
2.平成27年の市長選挙では、24区まとめて入札を行ったが、発注
規模が大きすぎて不調となったことから、平成28年参議院選挙では
24区を4グループに分けて入札を行うこととした。
3.参議院通常選挙で各区が使用するビニール養生シートを選挙部
で一括購入するべく、平成28年5月10日に入札を執行し、4グルー
プとも落札された(平成28年5月11日に契約締結)。各区が使用する
ビニール養生シートについては、今後も同様の手法で入札を行い、
経費削減を行っていく。
4.他の物品の一括購入については、経費的に効果が見込まれる物
品等は見当たらない。ただし、今後も各区の意見収集を行いながら
有効なものについては検討する。
1.廃棄可能な投票用紙(約2,400万枚)は回収処分ではなく、資源ご
みとして売却するための仕様書を作成。
2.入札により売却業者を決定し、平成28年3月に処分。
3.今後定期的に発生する保存年限超過分については、以下のとおり
行う。
①4・5月に各区の保存状況調査を行う。
②6・7月に入札、業者決定。
③8・9月に回収、業務完了確認。
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