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過去の先輩達のメッセージ - 新潟大学キャリアセンター

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過去の先輩達のメッセージ - 新潟大学キャリアセンター
■過去の先輩達のメッセージ
「公務員試験に向けて」
平成20年度卒業
人文学部地域文化課程(女子)
私はゼミやインターンシップを通じて公務員の仕事に興味を持ち、また説明会への参加や自己分析をするにつれ
て、新潟県庁で働きたいと強く思うようになりました。合格を頂くまでの1年弱の中で私が大事だと感じたことを
紹介したいと思います。体験記が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
・動く
私は民間企業の就職活動もしたので、学内外の就職セミナーや説明会、公務員の体験報告会などにたくさん参加
しました。生の話を聞くことで、就職活動に対しモチベーションを高められたし、自分が何をしたいかを考えるき
っかけになりました。またゼミやアルバイトやボランティアなど、大学時代に取り組んだ経験が、志望動機とつな
がりました。後半は勉強が忙しくなると思うので、やってみたい事があれば今のうちに取り組んでみるのもいいと
思います。
・考える
自己分析は時間がかかるので、早めに少しずつするとよいと思います。私はなかなか考えがまとまりませんでし
たが、面接前にやっと形になり少し自信をもって面接に臨むことができました。世の中に仕事はたくさんあると思
うので、何を実現したくて公務員を志望するのかや、自分がその仕事をする必要はあるのかなど、じっくり考えて
みるのもよいと思います。また、どんな経験が将来活きるかわからないので、何か取り組む際に将来の仕事に結び
付けて考えてみるとよいです。
・皆でがんばる
友人、先輩やキャリアセンターの方々とたくさん話して仲間をつくってみてください。私はたくさんの人にお世
話になりました。友人と勉強の合間に話して気分転換をしたり、情報交換をしたりしたおかげで、試験を最後まで
乗り切ることができました。また先輩やキャリアセンターの方を頼り面接練習や面接カードを見て頂いて、自分の
考えをまとめていくことができました。身近に忚援してくれる人や一緒に頑張る人がいることは、本当に励みにな
るので、是非仲間をつくって皆で支えあって頑張ってほしいと思います。
最後になりましたが、熱意をもって就職活動をやりきってください。熱意があれば長い期間を乗り切ることがで
きるし、面接官にも気持ちは伝わります。また、目標に向かってやるべき事を自分で考えて日々こつこつと地道に
とりくめば、良い結果はついてくると思います。頑張った事や考えたことは、絶対無駄にはならないです。辛い時
やあきらめたくなる時もあるかと思いますが、最後まで自分に大丈夫!と言い聞かせてやりきってください!
(就職先:新潟県庁)
■過去の先輩達のメッセージ
「就職活動を振り返って」
平成20年度卒業
人文学部地域文化課程(男子)
皆さんはこれから始まる就職活動に向けて、期待や不安をもっておられることでしょう。去年の私自身を思い返
してみると、「内定をとれるのか?」「部活、サークルに打ち込んでこなかったため就活で不利になるのでは?」
「人文学部だと金融業界に入るのが難しいのでは?」などなど不安だらけでした。就活を終えてみるとこれらの心
配は無用だったと分かりましたが、始める前は大学生活を振り返って悔やまれる気がしました。しかし、後悔して
も遅いし、就活では悔いのないようにしようと決意して取り組みました。
私の就職活動を振り返ってみて、やってよかったと思うことが2つあります。皆さんの参考になれば幸いです。
①会社説明会に積極的に参加したこと
内定先の説明会には必ず参加し、金融業界の説明会にはできる限り参加しました。面接では「なぜこの業界なの
か?」「なぜこの会社を選ぶのか?」という理由が問われます。説明会に積極的に参加したことで内定先と他社と
を比較し、志望する明確な理由を言えたことが内定につながったと思います。また、説明会に行くことは、ただ会
社について知るだけでなく自己分析にもなります。「なぜA社には魅力を感じるのか? なぜB社には魅力を感じ
ないのか?」と、深く考えていけば自分の価値観を発見できます。中には、自分は何に向いているのか? 何をし
たいのか?と業界、会社を絞れず、積極的になれない人もおられるでしょう。そんな時は、どの説明会でもいいの
で参加してみるといいと思います。「友達が行くから行ってみよう」といった感じで説明会に行ってみて、興味が
持てなければその業界、会社は選択肢から外すことができます。ただ悩むのではなく、「動きながら悩む」ことが
重要です。
②就活サークル「新大グッジョブ」に入ったこと
このサークルに入ったことで就活を終えた先輩から様々なアドバイスをもらうことができ、就活が楽になりまし
た。些細だけど聞きにくい質問にも答えてくれましたし、自己PRの添削では、自分では気づくことができなかっ
た長所を発見してもらい、自信になりました。また 私が目指していた業界を受けた先輩から、様々な情報を得て
いたことで就活を有利に進めることができたと思います。実際に就活を経験した人のアドバイスはとても有益です。
また、共に就活する仲間もでき、-人では大変な就活も乗り切ることができたと思います。「グッジョブ」で様々
な人に支えられなかったら、私の就活は失敗していたと思います。
就活は人生で一度きりしかないチャンスです。自分の将来について、時間をかけて真剣に考えることはないです
し、様々な企業を見て回ることも社会人になってからではできないでしょう。ぜひこのチャンスを逃さないように、
そして、悔いのないように取り組んでください。忚援しています!
(就職先:みずほフィナンシャルグループ)
■過去の先輩達のメッセージ
「夢への道の途中」
平成20年度修了
自然科学研究科材料生産システム専攻(男子)
夏が過ぎ、肌寒さを覚え、秋を感じるようになったこのごろ、一年前になる就活の始まりを、改めて思い返して
います。きっかけはリクナビの合同説明会でした。私はやりたいことがまだ見つからず、まずは自分の興味がある
ことを企業の方からの説明を通し、マッチしているものを見ていこうという考えでした。そのため、この合同説明
会は未知の体験であるとともに、私を探るという初めての体験でもありました。何社も見回していき、初めてとい
うこともあり、私の中に伝わるものが少ないように感じていました。
しかし、ここで唯一惹かれる説明会があったのです。それはIT業界でした。私の専攻とは大きく異なるのです
が、社会に対する仕事のスケールの大きさ、今ある情報化社会を作っているのがこの業界であることを、改めて痛
感しました。この衝撃は私の就活ノートに、ありありとつづられています。この合同説明会を機に、私はIT業界
についていろいろ調べるようになっていきました。そもそも、なぜ自分がこの業界を選んでいるのかを客観的視点
に立ち、取り調べていくことも同時に行っていきました。これが自己分析にもつながり、自分自身を考える、初め
ての経験となったのです。年が明け個別の会社説明会も増えていきました。私はIT系の企業を主とし、第二に興
味のある車業界という軸で取り組んでいく考えでした。この頃になると、首都圏での説明会を受けることが楽しく
なり、違う世界に来たと思うくらい、とてもわくわくした時間と感じていました。私が第一志望と押している会社
は選考開始が遅いため、それまでに練習の意味も兼ね何社か受けていましたが、結果は芳しくなかったです。振り
返り考えると、それは「興味の度合いが低かったため、自分自身のモチベーション、企業研究に費やす時間が圧倒
的に足りなかったのです。」本命の会社の面接では、どの会社よりも質問の内容が厳しかったように思います。し
かし、多大な緊張はありましたが、堂々と自分自身を伝えることができたのです。この甲斐もあり、第一志望の
内々定を得ることができました。
昨年の9月ごろから順に追って考えると、長い期間の間にいろいろなことを思い、自分自身を見つめ、不安、迷
い、くじける思いもありましたが、そのたびに初めての合同説明会でのメモが私自身を支え、深く考えてきたから
こそ、どんなことでも乗り越えてやるという前向きさを貫けたのではないかと思います。あきらめないためには、
あきらめたときに感じる思いを考え、やる気を再燃させ、なによりも今という時をどれほど真剣に考えられるかが、
就活を通し唯一得られた教訓ではないかと考えています。私の経験は私のみの経験です。万人に通じる参考書も方
法も道筋もありません。アドバイスができるとしたら、みなさんは自分自身を考え、やりたいことを見つめ、常に
冒険していってほしいと思います。自分自身が選択していった一つ一つの問いに対し、自信を持って進むことがで
きたら、自分が求める答えに近づいていくのではないかと考えます。迷ったときや自信がなくなったときは、思い
切ってすべてを忘れ、気持ちが戻るまで何もしないことをやってみてください。そうしたら、何をやるべきなのか
がまた見えてきますから。最後に、就活のみにこだわるのではなく、あくまでも社会に出るための通過点であると
いうことを念頭におき、皆さん自身の歩んだ道が、それぞれの答えに近づくことを祈っています。
(就職先:株式会社野村総合研究所)
■過去の先輩達のメッセージ
「仲間と共に就活を楽しもう」
平成19年度卒業
人文学部地域文化課程(男子)
・振り返り
僕は東京に絞って就職活動をしました。一月末から東京に住みだして、四月の半ばに内定先に就職することに決
めたので、約二ヵ月半の就活でした。東京に住んだのは移動に体力を取られないようにするためでした。
当初の本命は通販商社で、その他にもメーカー、住宅、IT(広告、SE)、製薬など様々な企業を受け、出来
る限り自分の可能性を試しました。
その中で、内定先に惹かれていった理由は三つあります。①インターネットのプロバイダーや国際電話など、仕
事の領域の広さから多くの人に貢献できると考えた。②国家プロジェクトなど大きな仕事に関われる。③日本に限
らず世界中で仕事が出来るなどです。
就活に活かそうと、直前まで約二ヶ月間海外を旅していたため、日本以外の人々に貢献することを身近に感じる
ようになっていたため、特に③に興味を持つようになっていました。
また、大手の会社を受ける事に引け目を感じていた時に、内定先のOBの方が面談の中で、「僕が見ているのは
経歴や就活のハウトゥーでなく人柄なんだ。そして今日君と話して一緒に働きたいと思ったよ」と言って頂きまし
た。この時から、些細なことは気にせずに、本気で挑戦してみようと思うようになりました。
これから就活をする人達にも、自分のやりたい事に従って、思い切り志望の会社に挑戦してもらいたいと思いま
す。
・アドバイス
僕は訳あって就職活動を二度経験しました。一度目の就職活動の最も大きな失敗は、互いに切磋琢磨出来る就活
仲間を作らなかった事です。
周りに意識の高い仲間がいなかったため、井の中の蛙となり、それ以上成長することが出来なくなってしまった
のです。
実際に、就活の意識が高いグループは第一志望の会社に全員が内定し、意識の低いグループは殆どが納得のいく
就職が出来なかったというケースも多々あるそうです。
そこで僕は二度目の就活に際し、「グッジョブ」という就活サークル入りました。東京で一人で就活をしている
と何かと煮詰まってくるのですが、説明会や面接での出来事を、メンバーにメールで伝えることで、疑問が解決し
たり、悪かった点が見えてきたりしました。加えて、人に文章を見せるということは、自分の考えを整理したり、
分かりやすく伝えたりするのに効果的でした。
また、定期的に添削会を開くことで、互いの志望動機や自己PRをブラッシュアップし続けました。一生懸命考
えた文章を批評されるのは手痛い体験ですが、内容は確実に良くなります(実際、一年多く就活をしているのに、
僕の志望動機や自己PRは改善点だらけでした)。雑談を交えた情報交換もストレス解消に大いに役立ちました。
一人でマラソンを走るのは辛いですが、前や周りに人がいると、目標にしたり、励ましあったりで案外頑張れる
ものです。そしてスピードに乗ると気持ちよくなったりします。
きっと就活も同じです。踏み出しにくいのは最初の一歩で、波に乗れば楽しくなってきます。その最初の一歩を
踏み出す手段として「グッジョブ」を利用するのもいいかもしれません。
(就職先:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「自分を信じること」
平成19年度卒業
教育人間科学部芸術環境創造過程(女子)
今、皆さんは自分が何をしたいか、何に向いているかをはっきり自覚していますか?
私は、就職活動を始めて何ヶ月たっても「自分」が見えずに、どの道を目指し、どの方向へ進めばよいのかわから
ずにいました。そんな私も、今こうして第一希望として考えるようになった企業に内定を頂いています。しかし、
その道のりは全く平坦ではありませんでした。だからこそ、皆さんに伝えたいこと、就職活動を進める上でのヒン
トになればと思うことを書きたいと思います。
①自分の武器をみつける!
いわゆる自己分析です。自分を見つめなおしてください。しかし、この作業は本当に辛いです。「私、大学で何
をしてきたんだろう…」「アルバイトしかしてないよ…」と、これといって特別な活動をしてきていない人はすぐ
に行き詰ってしまうでしょう。私もそうでした。でも、それでいいのです。人には一人一人個性があります。例え
ばアルバイトの中でも、どういう視点で、何を心がけて、どう動いてきたか。それを深く追求していくことが、自
己分析につながるのだと思います。とにかく、「自分だけの売り」を見つけてください。それが、エントリーシー
トにも面接にも使える、あなただけの武器になります。
②熱意をもつ!
特に、面接では熱意がものをいうと思いました。「本当にこの企業に入りたい!」と思えば、手持ちのパンフレ
ットだけでなく、現場に足を運んで職場の雰囲気を感じたいと思うでしょうし、職員の方に接してみたいとも思う
はずです。私は、第一希望の金融機関で支店巡りをし、何度もお札の両替を頼みました。また、他の金融機関と比
べてみることでその対忚の良さに触れ、さらに魅力を感じるようになり、面接の際ありきたりでない志望動機を話
すことが出来ました。足で稼いだ情報は、具体的に話せるだけでなく、同時にその熱意も面接官に伝わります。皆
さんも、熱意をもって企業に臨んでください。想いは必ず伝わります。
以上、大きく2つのポイントに絞って書きましたが、私の就職活動で一番の支えとなったのは、キャリアセンタ
ーの存在です。卒業生の方の体験談、試験の形式など、たくさんの生の情報を得られるだけでなく、何より、そこ
には就職活動のプロフェッショナルがたくさんいらっしゃいます。エントリーシートの添削はもちろんのこと、自
分では気付くことのできなかった長所を、私はここで見つけることができました。落ち込んでばかりだった私が、
「自分を信じよう」と前向きになれたのも、キャリアセンターの方のおかげです。大学には就職活動を行うための
環境は整っています。それをどう活用していくかが、実りある就活への糸口になるのだと私は考えます。
皆さんはこれから、たくさんの企業・学生に出会います。しかしどんな時でも、人と比べるのではなく、常に自
分を信じて、悔いのない就職活動を送ってください!
(就職先:第四銀行)
■過去の先輩達のメッセージ
「『自分と向き合うこと』教員採用選考検査に向けて」
平成19年度卒業
教育人間科学部芸術環境創造課程(女子)
私は高校の3年間担任をしてくださった先生を尊敬していました。とても厳しい先生でしたが、その厳しさ以上
の優しさ、そして温かさを私達に与えてくださいました。私もその先生のように、他の誰かに優しさや温かさを与
えられるような人になりたいと考え、教員を志しました。そこから、学習面や精神面において自分と向き合う日々
が始まりました。
教員採用選考検査に向けて、専門教科の音楽に関しては繰り返し勉強をしましたが、一般教養と教職教養につい
ては納得のいく勉強が出来ませんでした。しかし世界のニュースに目を向けたり、様々な音楽や絵画を鑑賞したり
して、アンテナを張り巡らせていたおかげで、それらを試験で活かすことができました。論作文・面接については、
学部で開講されていた特別講座「学校教育の現状と課題」を受講し、先生からの助言をもとに対策をしました。例
えば、「自分の目指す教師像の柱を6本くらい立てておけば、論作文や面接はそれで対忚できる」、という助言か
ら、私も自分の目指す教師像の柱立てをしました。そして本番ではそれらを軸に、落ち着いて試験に臨むことがで
きました。
加えて精神的な面で、この講座を受講していたことが合格の決め手になったと私は確信しています。勉強量の少
なさ、実技試験に向けての対策不足など、様々な不安がありましたが、「何も知らなくて、出来なくて当たり前」
「失敗を恐れずに挑戦し、失敗をしたらそこから学ぶことが大切」などの先生からの言葉一つ一つが本当に心の支
えとなりました。
次に勉強以外の場面では、自分は《将来どうありたいのか》、とひたすら考え続けました。
例えば飲食店でのアルバイト中、接客を学校現場での授業と見立てて考えました。「一人ひとりのお客様に対し
て、一回一回最高の接客を。一生に一度の来店かもしれないのだから。授業においても、私は同じ授業を他のクラ
スでもするかもしれないけれど、生徒にとったら、一回一回の授業が一生に一度のもの。」このように考え、①一
回一回の出会い大切に、どんなに疲れていても笑顔を忘れないでベストを尽くすこと。②特別講座での先生からの
言葉にあるように、失敗をしても、その失敗から学ぶ気持ちを大切にすること。以上の2点を大切に、将来のこと
を想像ですが具体的に考えて生活するよう心がけていました。
教員採用選考検査に向けて、自分という人間と向き合い、考え、悩んだことは、苦しいときも多くありましたが、
自分をよりよく知るための大切な時間であったなと思います。
教員になってはやくも5ヶ月が過ぎました。悩むことは多くありますが、学校現場には多くの感動、そして生徒
の笑顔があります。その感動を味わい、そして生徒の笑顔が見られるなら、辛くても頑張らなくては、という気持
ちになります。これほどにも素敵な職業はないな、と日々心から感じています。
共に頑張る仲間、支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れずに、自分と向き合い、みなさんが頑張ってよかった
なと思えるような就職活動になるよう、お祈りしています。
(就職先 新潟市立上山中学校)
■過去の先輩達のメッセージ
「公務員試験~やれば出来る!~」
平成19年度卒業
経済学部経済学科(男子)
私は山形県庁(一般行政職)に合格することが出来ました。約1年間の受験生活の中で大切だと思ったことを述べ
させて頂きたいと思います。私の体験談がこれから公務員試験合格を目指す皆さんの参考になればと思います。
その1
自分を信じる
私はゼミでの活動などを通して県民・企業・市町村・NPO 等を結びつけ、それらの主体をサポートしたり新たな
仕組みづくりを提案するといった「県庁」の仕事に興味を持ち、自分もそうした仕事に携わりたいと思って県庁職
員を志望しました。そのため民間企業等への就職活動は一切しませんでしたが、4月・5月になるとまわりの友達
が内定をもらいはじめ、将来に対する不安が募る時期もありました。しかし自分の将来はやはり自分自身で切り開
いていくしかないので、使い込んでぼろぼろになった六法を読み返したりするなどそれまで頑張ってきた「自分を
信じて」勉強に打ち込みました。
その2
受験仲間を作る
公務員試験に当たっては「受験仲間」の存在は本当に大きいと思います。私は公務員サークルに所属しており、
同じ目標を持った仲間と勉強会を開いたり合同で模試を受験したり、勉強がつらくなった時にはお互い励ましあっ
たりして受験勉強を乗り越えてきました。
また公務員試験では「情報」というものがとても重要になりますが、いま実際に公務員として働いていらっしゃ
るサークルの先輩から勉強方法や面接のアドバイスを頂いたり、サークル内でも情報交換や面接練習をしました。
1人では試験勉強に対するモチベーションの維持も難しかったので、サークルでの活動はとても有意義なものにな
りました。私の所属していた「新大グッジョブ~公務員~」はキャリアセンターの支援も頂いているので、興味の
ある人は是非キャリアセンターで聞いてみて下さい。
その3
大学生活で様々な経験をする
公務員試験も、もちろん個別面接はあります。そして学生に対しての質問は主に「学生生活」が中心となり、ア
ルバイト・サークル・ボランティアなどを通して何を得たかを面接官に伝え、自分を知ってもらう必要があります。
経験をするだけなら誰でも出来るので、その経験を公務員の仕事にどう活かせるのかを考えてみて下さい。また1
次試験はしっかり勉強をすれば突破することが出来ますが、2次試験ではどのような人が公務員として必要なのか
ということも考えながら試験に臨むことが必要だと思います。
「公務員試験~やれば出来る!~」実際公務員試験の受験生活を通して、私は本当にそう思いました。公務員試
験は1次試験が始まるのは5月に入ってから、また結果が出るのも8月の終わりと長丁場となる就職試験ですが、
とにかく毎日やるべきことを試験本番までしっかり地道にこなすことが出来た人には必ず良い結果がついて来ます。
時には投げ出したくなることもあるでしょうが、最後まであきらめず仲間と支え合って合格を勝ち取って下さい。
どんなに高い壁でも乗り越えられない壁などありません!みなさんの健闘を期待しています♪
(就職先:山形県庁)
■過去の先輩達のメッセージ
「就職活動を通して感じたこと」
平成19年度卒業
農学部応用生物化学科(男子)
自分の就職活動においてポイントになったと思うことを、簡単ですが紹介したいと思います。これから本格的に
就職活動を始める皆さんのお役に立てていただけたら幸いです。
☆キャリアセンターでESの添削をしてもらった!
多くの企業ではまずES(エントリーシート)という書類選考を行います。ESは自己PRや志望動機を書くも
のです。企業によって程度は異なりますが、ここでかなりの人数が落とされてしまうのでしっかり書かなければい
けません!!「ESは必ずキャリアセンターで添削してもらいなさい!」と先輩から教えられていたので、私は初
めてのESから添削してもらいました。
まず「エントリーシートの書き方」という本を読んで、自分なりに自己PRや志望動機を作ってみました。この
時点では自分の作ったものに自信満々でした。その(自信満々の)ESをキャリアセンターに提出。返ってきたE
Sにはたくさんのメモ書きが……かなり直されていました……。
ESの返却時には、担当の方が1対1で書き方について丁寧に教えてくださいました。また、話をする中で担当
者の方が気付いた「私の強み」を教えてくださったので、その後のESはどんどん魅力的なものになっていきまし
た。
この結果、大手企業も含めてほとんどのESが通過しました。優秀な尊敬している先輩や友達でも、ESを誰に
も見せず提出していた人たちは、なかなか苦労していたようです。
☆先輩・友達のお父さん・就活学生から情報収集をした!
私は製薬業界と食品業界に絞っていたので、同じ業界を志望して就職活動していた先輩に、いろいろ相談に乗っ
てもらいました。また幼馴染のお父さんが製薬会社に勤めていたので、いろいろな会社の話しを聞くことができま
した。会社説明会や面接の控え室で一緒になった就活生とも情報交換をすると良いと思います。
☆MR(医薬情報担当者)について
MRは営業職ですが、私は一般にイメージされる「営業」向きの性格ではありません。なんと言っても口下手で
す。そんな私が受かってしまいました。
会社によって重視するものは多少異なると思いますが、大切なのは誠実さだと思います。MRは人の命に関わる
薬の情報を医師に伝えにいく事が仕事です。例えば医師からの質問が分からないときに「分かりません」と言えな
い人、適当にごまかしてしまう人では勤まらないと思います。
☆最後に……
初めのころは待遇だけで会社を選んでいました。年収の良い会社、住宅手当が出るかどうか……など。しかし今
では会社の雰囲気が合うかどうかが最も大事なことだと思います。私は気の良い約 100 人の同期に恵まれ、この会
社にして本当に良かったと思っています。皆さんも是非いろいろな会社を見て、自分にあった居心地の良い会社に
内定してください。
(就職先:万有製薬株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「体験に基づく就職活動に関する考察」
平成19年度修了
自然科学研究科(男子)
本当は就職などしなくてもいいという人は多いと思います。人生の価値を仕事に求める必要は必ずしもありませ
ん。働かなくても生活できるのならそちらのほうがより高尚です。
そもそも社会や企業はあなたの成長や達成感、やりがいのためだけに存在するのではありません。自分が相手に
如何に利益を与えることができるか、それを考えることが誠意だと思います。私の場合では、内定先の企業の業務
内容と大学の専攻とは全くの異分野でしたが、そういった誠意を汲んでもらえたと考えています。
体験から感じたことを以下に述べますが、一般論、体系的なノウハウを得るためには専門の対策本を購入する必
要があります。
1.基本方針
もしあなたが優秀な人材ならどこの企業にも採用されます。しかし少しでも自信が持てないのなら、なんらかの
戦略を練る必要があります。基本方針として、何事も自分の立場を有利にするための機会は逃さないことです。
何が自分にとって役立つ体験となるかはわからないものであり、幅広い視野が必要です。私の体験では面接対策
セミナーに参加し、返事の仕方、歩き方、座り方を学ぶことが出来たのが就職活動最大の収穫でした。
2.書類選考、エントリーシートについて
自分の書いたエントリーシートは出来るだけ多くの人に見てもらうことが客観性を得るためには有効です。その
際、学生の内定者の意見はそれほど重視する必要はないと私は思います。社会経験がないという面では先輩もあな
たと何も変わらないと考えたからです。相談をするのだったら社会人(御両親、キャリアセンターのスタッフな
ど)の意見のほうが有意義でした。
3.面接について
就職活動の過程で、自分の大学生活を振り返り、大したことをしてこなかった、面接で話せるようなエピソード
がないと自信を失う学生がいますが、その必要はありません。別にサークルやバイトなんてしていなくてもいいで
はないですか。多少の社会的経験(社会経験ではない)よりも自分の目で物事を観ているか、自分の頭で考えてい
るか、ということのほうがずっと難しくて希少価値があります。
4.進学のススメ
理系の学部生でエンジニアを目指すならば、ぜひ大学院に進学することを勧めます。理系の学生にとって大学の
カリキュラムの中で最も重要な卒研が本格的に始まる時期には、すでに学生の大部分は就職活動を終えてしまって
います。
また、大学院時代に得た研究に関する思考過程は大きな財産になると思います。少なくとも私は研究に頭を悩ま
せたという経験が大学生活の中で得た、もっとも価値のあるものだと考えています。
5.アドバイス
あまり周囲の意見(善意のものほど)に振り回されず、自分の視点で人生を設計してください。
(就職先:中部電力株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「内々定までの道のりで思ったこと」
平成19年度修了
自然科学研究科(女子)
10月から始めた就職活動で感じたことを簡単ですがお話します。これから始まる皆さんの就職活動において少
しでも手助けになれたらと思います。
☆ 説明会
私の企業探しは東京ビッグサイトでの合同説明会から始まりました。まずは就職活動の一歩目として、早いうち
に大きな合同説明会に参加してみて下さい。そして様々な企業の仕事を知ることです!興味のある企業や自分に合
う企業に出会えるかもしれません。また企業それぞれの強み、改善すべき所、同業他社と異なる点は必ず知ってお
くと良いでしょう。企業選びをする上で参考になりますし、実際どの企業の面接でも「なぜ他社ではないのか?」
と聞かれたので、面接対策にもなりました。
『自分が企業を選ぶ』気持ちで参加すると非常におもしろいですし、より意味のある説明会になると思います。
☆ 書類選考
多くの企業ではまずエントリーシート等の書類選考があります。最初は志望動機や自分の強みを誰かに見せるこ
とが恥ずかしく、誰の意見も聞かずに書類を提出していました。しかし、書類選考が全く通らず、悩んでいた12
月から思い切ってキャリアセンターの方に見て頂き、それから毎日のように通って添削をして頂きました。すると、
それまでほとんど通らなかった書類選考がおもしろいように通過するようになりました。今でももっと早くお願い
していれば…と思うくらいです。どの企業でも問われる質問がありますから、選考が始まる前の時期から文章にし、
キャリアセンターの方に添削をして頂くことをお勧めします。間違いなく良い結果に繋がるはずです!
☆ 面接
面接では相手が何を求めているのかを読み、自分の言葉で相手に伝えることが大切です。またどの会社でも『大
学時代頑張ったこと』について問われましたが、「何を頑張った」ではなく、「どんなふうに頑張ったのか」をし
っかり伝えることが重要だと感じました。面接はもちろん緊張しますが、人事の方との会話を楽しむつもりで、元
気良く面接に望んで下さい。また聞かれた質問内容と答えを書き留めたノートは、次の選考や他社の選考でも大い
に役立ちました。
☆ 最後に…
就職活動に対して不安でいっぱいな人も多いと思います。活動中も悩んだり落ち込んだりします。でも就職活動
は、自分について、また将来について真剣に考える良い機会です。さらに私達は多くの企業から自分に合った企業
を選択できる立場なのです。是非企業探しを楽しんで下さい!
(就職先:万有製薬株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「体験に基づく就職活動に関する考察」
平成19年度修了
自然科学研究科環境共生科学専攻(男子)
本当は就職などしなくてもいいという人は多いと思います。人生の価値を仕事に求める必要は必ずしもありませ
ん。働かなくても生活できるのならそちらのほうがより高尚です。
そもそも社会や企業はあなたの成長や達成感、やりがいのためだけに存在するのではありません。自分が相手に
如何に利益を与えることができるか、それを考えることが誠意だと思います。私の場合では、内定先の企業の業務
内容と大学の専攻とは全くの異分野でしたが、そういった誠意を汲んでもらえたと考えています。
体験から感じたことを以下に述べますが、一般論、体系的なノウハウを得るためには専門の対策本を購入する必
要があります。
1.基本方針
もしあなたが優秀な人材ならどこの企業にも採用されます。しかし少しでも自信が持てないのなら、なんらかの
戦略を練る必要があります。基本方針として、何事も自分の立場を有利にするための機会は逃さないことです。
何が自分にとって役立つ体験となるかはわからないものであり、幅広い視野が必要です。私の体験では面接対策
セミナーに参加し、返事の仕方、歩き方、座り方を学ぶことが出来たのが就職活動最大の収穫でした。
2.書類選考、エントリーシートについて
自分の書いたエントリーシートは出来るだけ多くの人に見てもらうことが客観性を得るためには有効です。その
際、学生の内定者の意見はそれほど重視する必要はないと私は思います。社会経験がないという面では先輩もあな
たと何も変わらないと考えたからです。相談をするのだったら社会人(御両親、キャリアセンターのスタッフな
ど)の意見のほうが有意義でした。
3.面接について
就職活動の過程で、自分の大学生活を振り返り、大したことをしてこなかった、面接で話せるようなエピソード
がないと自信を失う学生がいますが、その必要はありません。別にサークルやバイトなんてしていなくてもいいで
はないですか。多少の社会的経験(社会経験ではない)よりも自分の目で物事を観ているか、自分の頭で考えてい
るか、ということのほうがずっと難しくて希少価値があります。
4.進学のススメ
理系の学部生でエンジニアを目指すならば、ぜひ大学院に進学することを勧めます。理系の学生にとって大学の
カリキュラムの中で最も重要な卒研が本格的に始まる時期には、すでに学生の大部分は就職活動を終えてしまって
います。
また、大学院時代に得た研究に関する思考過程は大きな財産になると思います。少なくとも私は研究に頭を悩ま
せたという経験が大学生活の中で得た、もっとも価値のあるものだと考えています。
5.アドバイス
あまり周囲の意見(善意のものほど)に振り回されず、自分の視点で人生を設計してください。
(就職先:中部電力株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「就活は我流」
平成18年度卒業
経済学部経済学科(男子)
就活においての自分のポイントは①ハングリー精神②キーワード③素の自分の3つだった。
①ハングリー精神
就活を通して自分は無知であると感じ、多くの物事を吸収しようと考えた。そう思うきっかけは新大グッジョブ
という就活サークルの先輩に「たくさんの企業を見ろ」と耳が痛くなるほど言われたためだ。それはどの企業でも
いいので手当たり次第説明会に行って選考を受けろというのではなく、多くの企業の事を知ってから自分に合う企
業を見つけ選考を受けろという意味だった。
就活当初は自分がしたい仕事・企業のことを調べればいいじゃないかと反抗的だった。しかし、なぜその仕事が
いいのか、なぜその企業がいいのか聞かれたときには表面的なことしか答えられなかった。逆に先輩にはほかにも
違う企業・業界でもできると言われた。そもそも就活当初は自分がしたい仕事というのも無知ゆえに憧れやイメー
ジだけで決めていた気がする。
②キーワード
自己分析や多くの企業に足を運ぶうちに、自分の性格ややりたいことが見えてきた。そこでキーワードを持つよ
うになった。説明会では興味のある企業がたくさん出てきた。足を運ぶことでまったくマークしていなかった企業
に興味を持つこともあった。しかし、漠然と就活をしてしまうことを防ぐためにも選考の際は企業と自分のキーワ
ードを照らし合わせながら選考に進んだり辞退したりした。そうすることでお金や時間の無駄を省くことができた。
③素の自分
就活を楽しむには自分を知ることが大事だと思う。そうすることで自分らしさが出て、頑張り過ぎず疲れなかっ
た。就活だからと力むのではなく、私生活の中に就活があるようなものだ。
選考の際には、人事の方に「人見知りしないよね」、「君みたいな人はどの会社もほしがる」、「営業向きだ
ね」といわれたときには新たな発見、かつ自信となった。素の自分でいたのでこの言葉は正直うれしかった。
就活とは学生の数だけやり方はあるとよく言われている。決して正しいやり方なんてない。自分の信念や考え方
でやった就活がその人の正しいやり方だと思う。ただ、世の中には知らないことが多すぎるので、たくさんの企業
のことを知った上で自分に合う企業を見つけてほしい。
(就職先:株式会社JTB法人東京)
■過去の先輩達のメッセージ
「就職活動は、社会への“第一歩”」
平成18年度卒業
経済学部経営学科(女子)
社会人3ヵ月目を迎えた今、就職活動を振り返って、私が大切だと感じていることを3つお話ししたいと思いま
す。
【自己分析】全く知らない人と結婚できないのと同じように、企業はよく知らない学生を採用しようはと思いませ
ん。自分自身をよく理解し、言葉で表現して、わかりやすく伝える必要があります。そこで私は『友人と自己分析
をすること』をお勧めします。
一人で自己分析をしていると行き詰まってしまうことがありますが、友人同士で自分の行動・考えなどを伝え合
っていくと、お互いの価値観・個性の違いがはっきりとわかり自己分析の効率があがります。また、「相手に理解
してもらおう。わかりやすく話そう。」という気持ちがあるので、自然と『伝える』練習ができます。
そして、意外な発見ができるかもしれません。自分では当たり前だと思っていることも、他人からすれば「すご
い!」と思うことが実はよくあります。例えば、「頑張ったこと=自分の長所」を考えがちですが、実は「頑張ら
なくても自然にできてしまうこと=自分の長所・強み」かもしれないのです。
【情報収集・交換】就職活動では、必要な情報を逃すと損をします。業界研究や業種研究を通して選考の準備を進
めると同時に、説明会開催の情報なども定期的にチェックしておくといいと思います。また、情報はインプットす
るだけではなくアウトプットすることも重要です。セミナーや説明会の内容や感想等、情報を発信すると頭の中が
整理され『伝える』技術も身に付きます。就活生の間でこのような情報交換を積極的にすることで、より新鮮な情
報を得ることができると思います。
【心構え】就職活動は、学生が「社会」へ第一歩を踏み出すための準備期間だと私は考えます。働いてみて改めて
感じたことですが、上記の2つは仕事をする上でとても重要な要素です。就職活動中の自己分析の内容は、就職し
た今でも私の仕事に対するモチベーションを維持させるのに役立っており、自己分析は自己管理をするために必要
なことだったんだ、と感じています。今後も悩んだり、つまずいたりした時には自己分析が必要になってくると思
います。また、情報収集・交換については、職場での[報告・連絡・相談]というやり取りに似ていると思います。
このやり取りは、業務を円滑にします。
そして、就職活動をする上で一番重要な「挨拶と時間厳守」は、周囲との人間関係を良好なものにし、人と人が
信頼関係を築いていくために欠かせないものです。基本的なことですが、共に働く人同士が気を配りあって雰囲気
の良い職場にすることで、集中して仕事に打ち込めるのではないかと思います。
「内定」を目的とするのではなく、どんな風に働きたいか、どんな人生を送りたいか、就職活動をきっかけに考
えてみてください。チャンスは色んなところに転がっています。行動あるのみです!!
(就職先:キヤノンイメージングシステムズ株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「進学にあたって」
平成18年度卒業 理学部数学科(男子)
私が何故、就職ではなく進学することに決めたのかという理由等、進学に関して述べていきたいと思います。
進学理由に関してですが、元々大学院に行きたいという思いはありました。高校3年時(受験生)であった頃に、
大学の先にある大学院という存在を知り、自分の行きたい学科に進んで大学院にも進学できればよいなと漠然では
ありましたが考えていました。
大学3年次後半になってくると、就職か進学かを決める時期になってきます。この頃、自分の専門の勉強に対す
る姿勢に満足しておらず、より深く学び、しっかりとした知識を得たいと思い、進学することを決めました。
自分は数学科なのですが、4年次になると、希望する分野の先生のもとにつき少人数でのゼミ形式で進めていき
ます。英語で書かれた数学書を読んでいきました。和訳をしながら、数学をするのは楽しく、またゼミでは自分が
発表するわけですので、教師になった気分を味わうことができたのがよく、楽しくもありました。数学に関して英
語特有の表現に触れることもできました。
はじめは苦労していた数学英語ですが、徐々に慣れ、楽しさが増していったところでこのまま終わってしまうの
はもったいないという思い、英語で書かれた論文を読んでみたいという思いも進学を決める強い動機になりました。
大学院の試験に関して述べますと、新潟大学から新潟大学大学院の場合、面接試験のみの口述試験と、専門科目に
関する筆記試験と面接試験の二つを行う一般試験があります。
私は口述試験を受験しました。口述試験では、明確な志望動機、4年次ゼミの内容把握、専門分野の基礎的事柄
をしっかりと準備すれば問題ないでしょう。
一般試験は受験していないので詳しいことはわかりませんが、筆記試験に関して過去の問題を見ますと、専門科
目に関する日本語での記述試験と英語での記述試験があります。日本語での記述試験は専門の基本的な内容を理解
しておく必要があるでしょう。英語での記述試験は和訳と英訳が出題されています。数学英語に`慣れておくとい
いでしょう。
現在こうして無事に大学院に籍を置くことができているわけですが、進学後について少しだけ述べようと思いま
す。
大学院では学部のときとは明らかに受講数は減りますが、大変内容が濃いと思います。学部よりも発展した内容
の講義があり、英語で書かれた論文を読む講義もあります。学部4年次に担当して頂いた先生のもとで引き続きゼ
ミも行っています。自分の基礎力の無さ、知識の無さを痛感し、悪戦苦闘する毎日ですが、充実していると思いま
す。
受講数によって空き時間が多く取れるので、自学の時間に費やすことができるでしょう。
これまで、私が大学院進学に関して述べてきました。この私の体験談が、就職か進学かで迷っている皆さんにと
って少しでも参考になりましたら幸いです。
(進学先:新潟大学大学院自然科学研究科)
■過去の先輩達のメッセージ
「なぜ就職活動に乗り遅れるのか」
平成17年度修了
自然科学研究科(男子)
新就活生のみなさん、こんにちは。私は3年前の同じ時期、就職活動を初め、2006年に新社会人となりまし
た。就職活動と言われても何をすればいいのか、今の時期はさっぱりわからないと思います。まず何をすればいい
のかわからない人は、就活友達を1人でも多く作りましょう。同じ業界を目指す人が友達にいれば、業界/企業研
究を一緒にできるかもしれません。
私の場合、始めから首都圏就職に絞っていたため、10月以降、いろんな会社で開催されるセミナーに何度も参
加しました。セミナーによってはチームを作り、グループワークをすることもあります。セミナーに来る学生は就
活への意識が高い人ばかりです。いろんな刺激を受け、多くの情報を同じグループになった人と交換していました。
大学内では就活サークルにお世話になり、就活のいろはを教えてもらいました。1人ではなかなか進まない自己分
析や、一見めんどうな自己PRの作成も、仲間同士でやれば効率的にやることができます。身近なところから始め
られる就活サークルはみなさんにもおすすめです。
就活を終えた人が一様に話すことがあります。「もっと早くからはじめればよかった」本格的に就職活動が始ま
るのは来年の3月です。3月までに十分な準備をしてください。私は12月下旬から自己PR、志望動機など何度
も書きました。そして書いた自己PRは必ず誰かに見てもらうようにしました。「なぜそう思ったのか?なぜそん
な行動をしたのか?」いろんな質問をしてもらいました。「なぜ?」に答えられないようではまだまだ自己分析が
足りないということです。全てに答えられるまで自己分析を繰り返し、自己PRを書き直しました。
自己PRや面接の質問に答えるために必要なのが自己分析です。「自己分析に終わりなし」といわれるほど奥が
深いのが自己分析です。やり方は人それぞれです。1冊本を買い、とことんその本に沿ってやる友達もいました。
私の場合は独自の方法です。人生ピラミッドと自分で呼んでいます。未来と過去2つを分けて考えます。未来は自
分がどんな人生を送りたいのかを頂上にし、そのためにはどんな仕事、どんな生活を送るのかを詳細化しました。
過去も似ていますが、方法が逆です。大学時代に印象に残っている出来事から、「なぜそうしたのか?」「共通点
は何か?」を見つけていきました。皆さんも自分にあった方法を見つけて奥の深い自己分析をしてください。3,
4,5月と就活の最中も常に自問自答を繰り返して自己分析をしてください。
みなさんがやりたい仕事は必ずあります。いろんな情報を集めてください。仕事は時にはやりたくないことをし
なくてはいけないかもしれません。それでも耐えられる好きな仕事を見つけ、後悔しない就職活動をしてください。
皆さんのご検討をお祈りしています。
(就職先:アクセンチュア株式会社)
■過去の先輩達のメッセージ
「就職活動、そして今の会社に決めた理由」
平成17年度修了
自然科学研究科(女子)
2005年1月、就職部主催のイベント「就職内定を頂く具体的方法」に参加。私の就職活動はここから始まる。
いつ、何から始めればいいというのは、その人のタイミングによるので、学業と兼ね合いながら自分自身で決めれ
ばいいと思う。
活動を続けていくと、笑えない失敗談も出てくる。道に迷い、面接開始2分前になんとかたどり着いたこと。面
接の際、進級したことをすっかり忘れ、学年は?の問いに大学院1年です、と答えてしまったこと。花粉症のため
マスクと眼鏡をし、涙ながらに筆記試験を受けたこと。他にも数え切れないほどの失敗はある。逆に活動を通して
学んだこと・・・いろいろあるが、今回2つの話を紹介したい。
2005年3月。朱鷺メッセで開かれた合同説明会。掲示板に張ってあった張り紙。「本日、縁会開催! 人事
担当者と語り合おう! 当日参加OK」迷わず申し込み、会場へと向かう。すでに、何人かの学生と企業の人事担
当者の方々がいた。ちょうどその会場に、以前ボランティアで知り合った方が、人事担当者として参加していた。
実に3年ぶりの再会。私を見るなり手招きし、就職に際しての考え方、人生設計などについて彼の意見を聞かせて
もらった。私自身は、今、陥っているジレンマ、自己PRに何を話せばよいかわからないという悩みを打ち明けた。
そして後日。彼が担当している就職活動用サイトの日記に、以下の文章が掲載されていた。
「面接で私たちが本当に見たいのはその人の多くの経験の内容ではなく、会話のやり取りをする際に、わかりや
すい実例を挙げながら、当を得たキャッチボールができるかどうかではないかと思います。」
私は、就職活動をしていてこのとき初めて泣いた。こんなにも学生のことを考えてくれている人がいる、そっと
影で忚援してくれている。そのやさしさが伝わってきて、泣かずにはいられなかった。
「それじゃダメだよ」の一言から、学んだことがある。東京でリクルート面談をしていたときだ。テーマは、学
生時代に一番苦しかった経験を語るというもの。すでにエントリーシートは提出済み、学生時代に取り組んだ経験
はひと通り話した後であった。私は、個性の強い研究室メンバーと共に実験に取り組んだエピソードを語った。話
し終えるや否や、リクルーターの顔色が変わった。それは、君自身の感想であって、その経験から学んだこと、そ
して仕事もしくは今後の人生にこう活かそうといった姿勢がまるで感じられない、と。はっとした。私は何のため
にいろいろなことにチャレンジしてきたのか?経験の多さは人一倍、それだけ失敗、苦労も重ねてきた。しかし、
それらが今の生活に活かされているのか?いや、活かそうという努力をしているのか?
その日の帰路、新幹線の中で、自問自答しながら自分の人生を振り返っていた。
就職活動を終え、今になって思う。このリクルーターの方の一言があったからこそ、自分を見直すことが出来た
し、面接だけではなく、日常生活においても意識して行動することが出来るようになった。また、就職活動全般を
通して、さまざまな出会いがあり、考え方の違いがあり、大いに刺激になった。さらに社会の常識、マナー、時間
管理能力などなど、社会人に求められている事柄が少なからず見えてきた。
2005年5月、NTTデータから内々定をいただく。この企業に就職しようと考えた一番の理由は、自分の可
能性をうまく発揮できるフィールドがあると感じたから。そして、OB・OG訪問を通して、尊敬できる先輩社員
の方々に出会うことができたから。最後に、これから就職活動を始める方に、次の言葉を送りたい。
Where there is a will, there is a
way.
(意志のあるところに、道ができる)
(就職先:株式会社NTTデータ)
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