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講演要旨 [PDFファイル/156KB]

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講演要旨 [PDFファイル/156KB]
海外先進事例視察報告「オーストラリア民営空港視察からの学び」発表要旨
宮城県知事 村井 嘉浩
(イントロ)
それでは、私、オーストラリアまで行ってきましたので、わずか20分ですがお話をさせて頂きたいと思
います。今回、オーストラリアの空港を2つ視察してまいりました。最初に到着したのが、シドニー空港で
す。シドニー空港に到着して驚いたのは、日本の場合、国際線で到着しますと入国審査を行うまで通路をず
っと歩くだけで途中に何もありませんよね。シドニー空港は、入国審査を行う手前に免税店がずらりと並ん
でいました。日本の感覚ですと、免税店というのは出国する人のためにあるものと思ってしまうのですが、
入国審査をするまではまだその国に入っていないわけですので、
そこにある免税店でモノを買ったとしても
違法にはならないわけで、シドニー空港ではそういう工夫をして、モノを買ってもらうような取組を行って
おりました。何も問題がないのに、日本の空港で実施していないことを久保田課長に聞いたところ、財務省
に起因するとのことで、皆様には、こうしたターミナルを作るときには、我々だったらこうしたいというこ
とを、日本の法律・規則を気にせず、国土交通省を動かすくらいの気合いで、思い切ったことをどんどん提
案していただきたいと思います。決められたルールの中で考える日本人的発想ではなく、こうするとさらに
良くなるということを、先程久保田さんが言った提案の中に是非盛り込んで頂きたい。期待しています。
(1ページ)
今回、ブリスベン空港とゴールドコースト空港の2つの空港に行ってきました。なぜ、2つも行ったかと
言いますと、
それぞれ訪問する目的に違いがあるからです。
ブリスベン空港の場合は、
空港の周辺開発です。
不動産をうまく活用しており、
これを勉強するために行ってまいりました。
一方、
ゴールドコースト空港は、
仙台空港と同じように非常にコンパクトな空港です。利益を上げるためには、お客さんに使ってもらわなけ
ればならない。従って、空港施設内で利益を上げて、着陸料を下げる工夫を行っているということで、その
点を見てまいりました。3ページを御覧いただいて分かるように、ブリスベン空港は電車が走っており、街
の中心部からわずか20分の距離で、車でも20分の大変便が良いところにあります。仙台空港(3000
mと1200m)よりも長い2本の滑走路(3500mと1700m)を有し、しかも、24時間運用され
ています。利用者は民営化前で約1000万人となっており、1000万人というと名古屋のセントレア空
港くらいの大きさになります。そのセントレア空港の大きさの空港が、17年経った現在で利用者が倍にな
っています。2000万人規模の空港が日本にはありませんが、成田空港の利用者が約3000万人くらい
ですので、セントレアから成田に向かうくらいの勢いのある空港ということになります。そのため、正直申
し上げて、規模が異なり、面積も大変大きいことから、仙台空港の参考事例としてそのまま当てはまりませ
ん。COO【最高執行責任者】の方に話を聞きましたが,
「レガシーであってもLCCであっても着陸料は
変えない」と言っていました。レガシーとは、既存の航空会社で、日本で言うと、ANAさん、JALさん
になります。ブリスベン空港については、周辺開発は大変勉強になりましたが、こちらの取組については空
港としての条件がとても良いケース、良い意味での殿様商売で、あまり参考になるとは感じませんでした。
一方、ゴールドコースト空港は大変であります。このブリスベン空港と距離が100kmしか離れていま
せん。仙台空港から100kmというと、北は一関、南に行くと福島市くらいの距離になります。福島市の
中心部あるいは一関あたりにセントレア空港があるというくらいの位置関係になります。ブリスベン空港は
面積も広く、24時間空港で、滑走路をもう一本作ろうとしているくらいです。一方、ゴールドコースト空
港は、市の中心部から25kmのところにあり車で45分もかかり不便です。また、2本ある滑走路も仙台
空港よりも短い滑走路で、こちらは新たに滑走路を作る余裕などなく、運用時間も6時~23時ということ
で制限を受けています。こうした厳しい空港競争の中で、ブリスベン空港との差別化を図って、民営化前に
189万人だった空港、日本でいうと石垣空港くらいの規模の空港が、仙台空港の倍の577万人までお客
さんを増やしているのです。これは大変凄いことで、相当の努力をしていることがよく分かりました。仙台
空港の過去最高の利用者数が300万人ですから、その倍の利用者数を達成したゴールドコースト空港の取
組は大変勉強になりました。そこで、本日は不動産開発と空港のいろんな工夫ということで説明したいと思
います。
(2ページ)
先程も話したように、ブリスベン空港は非常に立地環境も良く、滑走路をもう一本作ろうという予定であ
りました。敷地面積が2700ヘクタールで仙台空港の10倍以上の広さがあります。ブリスベン空港は、
この広大な敷地を活用して不動産開発を積極的に推進し、ここで儲けた300億円を活用して、空港敷地内
の道路を自分たちで整備しておりました。私が「民営化の一番のメリットは何でしょうか?」と訪ねたとこ
ろ、COOに言われたのは、
「税金を使わなくて済むことでしょう」と言われました。まさにその通りです
ね。300億円使わなくて済んだということです。
(3ページ)
それでは、空港の周辺をどのような形で使っているかということですが、例えば、先程お話しましたよう
にアクセス鉄道が走っていますが、こちらは空港の運営権者とは別の企業が運営しております。空港運営会
社は、非常に大きな駐車場を整備しており、国内線だけでも1万台以上のスペースがあり、国際線の駐車場
もまた別途ありました。
(4ページ)
商業施設には、24時間営業のフィットネスクラブや、空港の紹介ブース、そして24時間のスーパーが
ございました。
(5ページ)
ホテルも当然ございます。128室のホテルです。ゴールドコースト空港にはホテルはありません。そし
て、パークゴルフ場も整備されておりました。よく地元の方が利用しているとのことでした。
(6ページ)
アウトレットモールも整備されています。平日の早い時間に行きましたので、この写真では閑散としてい
ますけれども、土日は非常に賑わっているということでありました。
(7ページ)
空港の中を見ましても、やはりこういったお店を統制に合わせて作っておりました。御覧のとおり、2階
建て、3階建てという非常に立派なまさにセントレア空港のような大きな空港でありました。
(8ページ)
国際線の旅客ターミナルでございますが、出発ロビーも非常に立派でありました。搭乗エリアも今度40
億円予算を使って改装し、
出発ロビーと同様に小売店を作りたいというようなことをおっしゃっておりまし
て、お金に余裕がある力のある空港であるなあと感じたところであります。一方、仙台空港は、これの10
分の1くらいの面積しかございません。しかし、仙台空港の周辺は民有地でありますけれども、更地になっ
ておりますので、ここをうまく開発してもらうための1つのモデルとして勉強になりました。ホテルをつく
る、あるいは、駐車場をつくる、あるいは、商業施設をつくるといったようなことは、民有地を非常に安く
お借りすることができますので、
自分で所有してなくても賃貸でできるのではないかというふうに思います。
勉強になりました。
(9ページ)
ブリスベン空港としてのフルタイムの雇用は300人もいません。279人でございました。パートさん
を入れても359人しか働いていません。
しかし、
この敷地内で働いている方の人数は21,
400人です。
この空港の関係で2万人以上の雇用を確保しているということでございますので、やはり空港の周辺の開発
というのも非常に私は魅力があるというふうに思います。仙台空港はこういうところと比べると周辺人口が
かなりありますので、
こういったものをつくるということは十分可能性があるだろうというふうに思います
し、利益を上げることもできるだろうと思います。
(10ページ)
次にゴールドコースト空港に行ってまいりました。非常に工夫した取組をしておりました。一番驚いたの
は、とにかくシンプルで柔軟性があるということであります。そして、機能性を重視しておりました。建物
はブリスベン空港とは全く違います。平屋のプレハブのような建物です。一カ所だけ2階のラウンジがござ
いましたけれども、それもスペースがないから仕方なく2階にラウンジ作ったとおっしゃっていました。L
CCがメインでございますので、自分で歩いて飛行機に乗って、歩いて飛行機を降りるというのがメインに
なっていますので、デッキの必要がありません。極めてシンプルなつくりでした。お金も本当にかけていな
いということです。しかし、機能的でありました。なんといっても、利用者の動き、動線を常に熟慮して動
線を作っていたということです。まず、空港に着いたら皆さんはチェックインしますよね。そこから見てい
きたいと思います。順番に行きます。
(11ページ)
チェックインカウンターにやってまいりました。こんな感じです。非常にシンプルです。基本的にはセル
フでやりますが、外国人の方、言葉の分からない方、あるいは障害持った方、お年寄りの方、そういう方の
ために人が対面式でやりとりするカウンターもきちんとありました。外国人の利用が多く、特に日本人、中
国人のお客さんが多いということで、日本人スタッフが3名常駐しておりました。これも制服だと人が変わ
るとサイズが変わり、全部作り直さないといけませんので、こんな簡単な黄色いジャケットみたいなのをポ
ンと羽織って、すぐにスタッフと分かるような工夫をしていました。制服一つにしてもお金をかけない、コ
ストダウンを実践されておりました。この写真を見て、皆さん、あれっと思われなかったでしょうか。ベン
チがありません。ここでお客さんを休ませず、まずは来たらすぐにチェックインをしてくださいというつく
りになっています。
(12ページ)
チェックインをすると手荷物を預けなければいけません。これも基本的にはセルフとなります。非常に効
率的に荷物がさばけるようなつくりになっており、また、1レーンが故障したときの代替えのために2レー
ンを備えてありました。これも非常に工夫した取組です。
(13ページ)
荷物を預けましたら、次は、セキュリティーチェック、保安検査所を通るということであります。日本で
は、皆さんも常識となっていると思いますが、国内線も国際線も航空券を見せて、飛行機に乗る人しか入る
ことができないと思っている方はほとんどと思いますが、オーストラリアは、日本と違い誰でも入ることが
できます。先程言ったように、座る場所がありませんので、チェックインカウンターでは休ませません。従
って、チェックインをして荷物を預けたら、見送る人も出迎えの人も国際線の利用者も国内線の利用者も、
全ての人がここを通るということです。飛行機に乗る、乗らないに関わらず、荷物のチェック、体のボディ
チェックをされます。入った後、ここでとにかく時間を使わせるようにしているということであります。で
は、国際線の人はどうするのかということですが、国際線の人は保安所から入りますと、ここで時間ぎりぎ
りまでゆっくり休んで、もう1回ここで出国審査を受けて出て行くということで、国際線の人もここから入
っていきます。
では、
飛行機から降りてきた人はどうするかということですが、
飛行機から降りてきた人も、
ここの出口から出ていく。従って、国内線の出口と見送りに来た人、出迎えに来た人の出口が一緒になると
いうことです。何が言いたいかというと、この物販・飲食エリアが、常に人で賑わう空間を作って、ここで
皆さんにお金を落とさせるように工夫をしているということであります。日本の場合は、なんで航空券を持
った人しか入れないのかと、久保田さんに先程聞きましたが、日本の場合は、航空会社の責任で実施してい
るとのことでした。つまり、航空会社からすると、別に空港内外でお金を使ってもらうがもらわないが関係
ないので、飛行機に乗る人だけ入ってもらえばいいわけです。だから、こうしたことは行いません。オース
トラリアの場合はこの保安検査所を空港運営会社の責任でやっているので、お客さんを一人でも多く中に入
れて、ここでお金を使わせるということで工夫しているということです。今、これをオーストラリアの空港
運営会社が行っているようにできないか調べたところ,残念ながら国土交通省の規制により、今はできない
というわけです。これも、ぜひ皆さんが提案するときには、こういう規制を外すことによって仙台空港をこ
うしたいと言えばいいのです。そもそも、おかしいと思いませんか。チケットを持っている人は、中で悪い
ことをしないけれど、チケット持っていない人は中で悪いことするということはないですよね。だから、全
員入れるようにしたほうがいい。
そういう提案を是非してみたらいいのではないかというふうに私は思いま
す。する、しないは皆さんの勝手ですが、私ならするということです。なにも私が社長になりたくて言って
いるという意味ではありませんからね。
(14ページ)
保安検査場を抜けて最初にあるお店がサングラスのお店とヌードルショップでした。なぜかというと、オ
ーストラリアは紫外線が強いのでサングラスがたくさん売れるそうです。従って、サングラスのお店とそし
て、ここは前、ピザ屋さんだったらしいのですが、あまり売り上げが良くないということで、ヌードルショ
ップに変わっていました。テナント料は、売上または面積のいずれかに連動し、つまり、売上が上がれば売
上に連動してテナント料をもらいますよ、
売上が下がったら面積に応じてお金をもらえますよというふうに
なっており、あんまり売上が伸びなかったら出て行ってくださいという契約になっているということでした。
非常に競争原理が中で働くようになっていました。
(15ページ)
ファーストフード店、
先ほど言ったヌードルのお店、
サングラスのお店、
いろんなお店がずらっとあって、
そして、ここで皆さんギリギリまで飲んだり食べたりしながら搭乗まで待っています。飛行機に乗る人、国
内線、国際線を利用する人も、出迎えに来た人も見送りに来た人もここで待機していればいいわけです。別
に物を買わなくて座っていてもいいそうですが、そのお客さんは悪いお客さんだというふうに言っていまし
た。また、待合スペースからは飛行機が止まっているのが見えるので、ぼーっとしていても、飛行機にお客
さんが乗り始めたら、
「自分も乗らなきゃいけないな」と思って慌てて乗ることができ、非常にシンプルな
構造になっていました。
(16ページ)
そして、中入ると、高級車が当たる懸賞もやっておりました。飲食の場合は20ドルのレシート、物販の
場合は40ドル以上のレシートを添付して申し込むと、車が当たる。しかも、販売員のモチベーションを上
げるために応募レシートにはどの店員が売ったか分かるようになっておりまして、応募レシートの売り上げ
が一番多かったスタッフには、2万ドル、約200万円あげますよという、まさに車が当たるような販促の
工夫を行っておりました。左の黒い服着ているこの人が、200万円ゲットした人で洋服店の店員でした。
こうやって、みんなが楽しめるような工夫した取組が行われておりました。
(17ページ)
次に、私はゴールドコースト空港からLCCのジェットスターで成田まで帰ってきましたが、保安検査所
に入って、ここでぎりぎりまでのんびりして、そしてもう1回ここから出国審査を受けるわけです。そのと
きには、パスポートもチケットも見せます。そして、入ります。入ると、まずその待機所に行くまでに免税
店を通過しないといけない構造となっています。簡単に通り抜けられないように、ちょっとした迷路のよう
になっており、歩いているうちに、1つ、2つ、3つ、4つとモノを買ってしまうような工夫が随所になさ
れていました。
(18ページ)
もう1つ感心しましたのはスイングゲートの設置です。国際線は全てのお客さんのだいたい15%くらい
しかいませんが、発着時間は朝の6時から11時に集中しています。そうすると、このガラスの向こう側は
6時から11時くらいまでしか使われませんから、残りの11時から23時までの空間がもったいないとい
うことで、11時から23時はこのゲートを開放して、国内線のスペースを非常に広く使う工夫をしていま
した。もちろん、国内線のお客さんは免税店を利用することはできませんが、ゲートを開放して国内線のエ
リアとして利用することという工夫はたいしたものです。
(19ページ)
では、出口に行きます。見送りに来た人、出迎えに来た人、そして国内線で帰ってきた人はここから全員
が出て行きます。出てくると荷物がターンするところがあり、そこのありとあらゆるところに広告ブースが
設置され、少しでも利益を上がる工夫をしていたということであります。日本と違って、この出口はチェッ
クインカウンターがあるところですから、誰でも通れる場所にこういうものがあるということで、大変、お
もしろいと思いました。
(20ページ)
そして、空港の中から一歩外に出ますと、たくさんの駐車場がありました。空港入口への距離や屋根の有
無で駐車場の値段が違います。また利用期間によって料金体系も異なります。しかも、先ほどのブリスベン
は2階建て、3階建ての立派な駐車場でしたが、ここはコストを下げるために全て平面の駐車場でございま
した。聞くと、屋根付き駐車場はお金をもらって車を洗う洗車サービスも行っていると言っておりました。
少しでもお金を集めようと工夫しておりました。また、広大ではありませんが空港周辺の土地にこういう建
物を建てて大学に賃貸していました。
「なんで、大学なのですか」と訪ねたところ、
「大学は非常にいいお客
さんで1回入ったら出ていかない。しかも、学生はみんな駐車場を使ってくれるので、駐車場のお金も入る
し非常にいい」ということでした。ぜひ、皆さん、こういうふうに工夫をしていただきたいと思います。
(21ページ)
また、航空会社の要望に沿ってラウンジを設置するなどの対応も行っております。これまではラウンジは
設置しておりませんでしたが、カンタス航空さんが要望で、非常にシンプルなものですが、ラウンジがあり
ました。そして、ヴァージン航空さんからも同様の要望があり、スペースがないので、先程言った2階に、
しかも、ハンバーガーショップの上にラウンジを作っていました。私が見た中では、空港の中の2階という
のはここだけでした。あとは、みんな平屋でございました。非常に工夫をしておりました。
(22ページ)
また、航空会社の要望でとにかく低コストで早くお客さんを乗り入れさせなきゃいけないということで、
LCC、ジェットスターでございますが、降りるときも乗るときも前後から下ろす、前後から乗る、とにか
くこうやって、乗降時間の短縮を図っておりました。ターミナルと駐機場の距離は、先程言ったように10
m~20mくらいのため、お客さんの歩行距離が短いことからできる取組であります。
(23ページ)
飛行機が着陸しますと、駐機場までずっとゆっくり移動します。これが、一番飛行機にとって燃料を消費
するのだそうです。今まではこの青い線を沿って行っていましたが、航空会社から少しでも地上移動の距離
を短くしてくれということで、
ここにこう通れるようにして飛行機が着陸したらすぐに回っていけるように
して、これだけでも、塵も積もればで、非常に航空会社さんからすると、費用の短縮につながるということ
でゴールドコースト空港はいい空港だという印象を持たれるということでありました。
(24ページ)
最後にブリスベン空港、ゴールドコースト空港、ちなみに参考のために仙台空港も入れて特徴等をまとめ
ますと、ブリスベン空港は不動産収入をメインとし、ゴールドコースト空港は、飲食・物販・駐車場収入を
上げるとともにコストを下げる努力をして利益を確保し、
そして、
その分を航空会社の着陸料の低減に当て、
それによってLCCの便数が増え、それによって、お客さんがどんどん増え、利益を上げる工夫をしていた
ということであります。ちなみに、国際線の着陸料はブリスベンの半額だと言っておりました。だから、航
空会社はブリスベン空港ばかりではなく、ゴールドコースト空港も利用しているということであります。こ
うやって、差別化を図っているということです。また、非常に勉強になりましたのは、航空マーケティング
のプロ、駐車場や小売、不動産、金融等のプロを専門家として配置し、しっかりと分析を行っていることで
ありました。マーケティングのプロは必ず雇っており、仙台空港においても、どうやったら海外からお客さ
んを誘客できるかとか、
どうやったら海外の航空会社に利用してもらえるようになるのかということをマー
ケティングのプロを配置して分析するということが極めて重要になるだろうというふうに思いました。
(結び)
ということで、我こそはと思う人は、是非、仙台空港に手を挙げていただきたいと思います。本日はご静
聴ありがとうございました。
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