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Q8 施肥量を増やしても濃度障害が少ないのはなぜですか?
Q 8 施肥量を増やしても 濃度障害が少ないのはなぜですか 又施肥の省力が出来るのはなぜですか A 1 溶解速度が緩やかで、しかも変成物がゆっくり微生物分解するので、多く施肥しても窒素 過多や濃度障害が少ないからです 窒素は、肥料成分の中で過剰に施されると作物に悪影響を与えます しかし、窒素不足 は、直接減収を招くため、少しでも育ちが悪いと追肥しがちです それにより、窒素過多や濃度障害を起こします 窒素を過剰吸収した作物の例として、稲の倒伏(節の部分が折れ曲がったり、倒れたりす ること)や、畑作物では、偏った栄養成長(茎だけが伸びすぎ、実に栄養が行かないこと) などがあります さらに病害虫の発生も多くなり、品質低下や減収を招きます また、濃度障害は、土に吸 収されない肥料成分が土の中の水分に過剰に溶けていると、根が障害を受けさくもつの 成長に支障を起こします その点トモエ化成肥料は溶解速度が緩やかで、しかも変成物は、ゆっくり分解します さ らに、各成分は複塩化しているので、施肥量を増やしても窒素過多や濃度障害も少なく、 又窒素成分だけが偏って吸収されることはありません それに比べ一般化成肥料の場 合は、施肥量を増やせば濃度障害を起こし、窒素過多を招きます 逆に、減らせば追肥 を急いだりし、施肥の間隔も短くする必要が生じます トモエ化成肥料は、元肥の効き目が長期間で、追肥を急ぐ必要がありません しかも、一 度に沢山の施肥が行えるので、追肥の間隔も長く設定できるので、農作業の省力化が図 られる訳です