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ITU-T SG9(6/10-17)会合報告 - ITU-AJ

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ITU-T SG9(6/10-17)会合報告 - ITU-AJ
ITU-T SG9(6/10-17)会合報告
たかはし
KDDI株式会社 メディア・CATV推進本部 メディアプロダクト技術部 マネージャー
ともひこ
高橋 知彦
1.会議概要
現時点での修正案が記載されている。いくつかの研究課
2015年6月10日~ 6月17日の間、ITU-T SG9会合がSARFT
題で重複の排除等の調整が必要であるため、Q13/9が全体
(State Administration of Radio, Film, and Television)
レビューのための中間会合(電話会議)を2015年11月目途
の招致により中国・北京で開催された。参加者数は9か国
で開催することとなった。次回SG9会 合(2016/1/21 ~
から計40名で、参加登録の国別内訳は日本8名、中国19名、
1/29)での再レビューを経て、2016年2月のTSAG会合に
韓国4名、アメリカ2名、アフガニスタン2名、ドイツ、ブラ
提出される予定である。
ジル、ポーランド、タイ各1名であった。また、入力寄与
3.各課題別審議
文書34件、TD 172件(入力及び出力)であった。
2.主要トピックス
3.1 映像基幹伝送(Q1/9)
3.1.1 4K/8K伝送
2.1 勧告案のAAPコンセント(課題番号順)
4K/8K映像を伝送するための複数搬送波伝送方式に関
計5件の勧告案がAAPコンセントされた。
して、複数TS伝送フレーム(勧告J.183)の改定、及び有
2.2 ラポータの指名
線複数搬送波伝送分配システム記述子の追記(勧告J.94へ
Q3/9のアソシエイト・ラポータ2名が、指名及び承認さ
の追記)について審議した。国内規格との整合性を図るた
れた(1名は交代)
。
めに提出した寄書(C101、C102)をベースに、出力文書
・ 着任: 小畠 健治氏(日本ケーブルラボ)
が発行された。また、
TLVパケットを分割し、
固定長パケッ
・ 着任: Phisit Pungvora-asn(タイ、NBTC)
トにカプセル化する寄書(C99)についても、新規ワーク
・ 退任: 重信 雅也氏(日本ケーブルラボ)
アイテムとして承認され、出力文書が発行された。
これまでWP2/9議長が暫定対応していたQ8/9ラポータ
が指名及び承認された。
3.1.2 J.195.1(Advanced digital downstream transmission
・ 新任: Sung-kwon Park(韓国、MIC(漢陽大学)
)
systems for television, sound and data services
・ 退任: Dong Wang(中国、ZTE)※暫定ラポータ
for cable distribution)改訂
中国が策定を主導しているJ.HiNoCシリーズは、光ファ
2.3 全研究課題の見直し
イバケーブルテレビ回線に接続されたビルディングの棟内
WTSA-16に向けた準備として、各ラポータにより、全
伝送に同軸ケーブルを用いるものである。これまでに、
研究課題の見直しが行われた。TD 668add1 ~ add14に、
ITU-R SG5等から、ケーブル網伝送における電波漏洩が
勧告
Q
タイトル
主な提案国
J.drm-req
(J.1005)
3
Architecture and requirements of DRM for cable television multiscreen
日本
J.rcas-ac
(J.1004)
3
Specifications of authorization centre interfaces for renewable conditional access system
韓国
J.cab-mob-req
(J.230)
4
Requirements for platform functionalities on the integration of cable STB and mobile second
screen devices
日本
ブラジル
J.vodoc-trans
(J.1103)
7
Transmission specification for IP-based switched digital video using Data Over Cable Service
Interface Specifications
韓国
J.vodoc-int
(J.1102)
7
Interface specification for IP-based switched digital video using Data Over Cable Service Interface
Specifications
韓国
ITUジャーナル Vol. 45 No. 10(2015, 10)
45
会合報告
無線通信システムに与える影響について懸念が示されてき
ムレート、広色域、ハイダイナミックレンジの評価方法に
たことから、次回SG会合に向け、要求条件に電波漏洩に
ついて議論が必要とされ、継続検討となった。テストデー
関する文言を追加する改定を検討することとなった。
タの準備に関して、ITU-R WP6Cに対して協力を呼びかけ
るリエゾンを発出している。
3.1.3 HiNoC 2.0
J.195シリーズで規定されたHiNoC version 1.0の物理層
3.2.4 J.341、J.343.1改定
を拡張し、これまでの100Mbpsから1Gbpsへと高速化を図
J.341(FR画質評価)の計算アルゴリズムの高速化提案
る(version 2.0)ための要求条件に関する提案がなされた。
として、ほとんど精度を落とさずに大幅に高速化できる手
実際のシステムは、version 1.0とversion 2.0の互換性は保
法が提案された。更に多くの実験結果を求めるものの、有
つように構築される方向だが、要求条件勧告であるJ.195.1
効な提案であるとして、J.341の改定作業に入ることが合
を置き換えるのではなく、DOCSIS 1.0/2.0/3.0のように別
意された。
勧告とすることとなった。
J.343.1(H.264のRTP伝送のEncryptedストリームのNR
画質評価)を元にして、RTP伝送にH.265を適用した場合
3.1.4 研究課題改定
の画質評価に関する新規勧告の策定提案がなされたが、
次会期のQ1で実施すべき研究内容に関して議論が行わ
継続検討となった。
れ、下記の2点を加える事が合意された。
− ホログラム伝送
3.2.5 研究課題改定
− UHDTVのContribution伝送
Questionの ス コ ー プ にHDR(High Dynamic Range)
の画質評価を加えることとなった。
3.2 品質評価(Q2/9, Q12/9)
3.2.1 3D評価関連
3.3 条件付きアクセスとコンテンツ保護(Q3/9)
以下の三つのワークアイテムに関して、VQEGの3D専門
3.3.1 J.ipvdrm(Specification of IP-VOD DRM for cable
家からのフィードバックに基づいてテキストを見直し、出
television multiscreen system in multi-DRM
力文書が発行された。次回のSG9ミーティングでのAAP承
environment)
認を予定している。
JLabsの寄書により、マルチDRM環境でのIP-VODサー
・ P.3D-disp-req(Display requirements for 3D video
ビ ス の 共 通 暗 号 化 ス キ ー ム と し て、ISO/IEC CENC
quality assessment)
:3D評価のためのディスプレイ
(Common Encryption)を適用する勧告化作業が提案さ
条件
れ、合意された。一方、CENCのITU-Tでの扱いについて
・ J.3D-fatigue(Assessment methods of visual fatigue
「ISO/IECのSPECと同じものをITU-Tで規定することはで
and safety guideline for 3D video)
:3D映像視聴の
きない」との指摘があり、この勧告草案ではCENCはISO/
疲労評価と安全ガイドライン
IEC規格を参照することとなった。
・ P.3D-sam(Subjective assessment methods for 3D
video quality)
:3D映像の主観品質評価法
今回、ダウンロードDRMシステムの勧告草案の作成を
提案しているQ3ラポータとの間に“マルチDRMシステム”
の定義の理解に食い違いがあることが判明した。
3.2.2 HEVC対応
HEVCの評価手法のスコープについて、対象とする解像
度、伝送まで含めるか否か、full/reduced/no-referenceの
いずれか等、検討を継続することが合意された。
・ ラポータ:マルチDRM機能を実現するアーキテクチャ
や手順、等
・ JLabs:マルチDRM環境でストリーミングサービスを
実現する環境、等
両提案を一つのワークアイテムとすることが検討された
3.2.3 UHD評価
が、内容の本質的な部分、それに伴う関連外部団体に共
様々なジャンルの映像や、超解像によって生成された画
通性が少ないとの判断から、それぞれ個別のワークアイテ
像も含めて主観評価結果が審議された。引き続き、
高フレー
ムとすることとなった。
46
ITUジャーナル Vol. 45 No. 10(2015, 10)
3.3.2 J.dmcd-req(Architecture and requirements of
downloadable multi-CA/DRM)
韓国ETRIより、ダウンロード可能なMulti-CA/DRMに関
3.4.3 IBBシステム間の調和に関する新ワークアイテム
3.4.2節に記載の新勧告案J.acf-specは、元々はIBBシステム
比較/選択に関する情報と、システム間の調和を図るための規
するアーキテクチャ及び要求条件の勧告化作業の開始が提
定の2部構成で検討されていたが、システム間の調和の検討
案され、新規ワークアイテムとして合意された。欧州 ETSI
には時間がかかること、IBBシステムを規定する勧告が早急
ISG ECI、 米 国 FCC DSTAC(Downloadable Security
に求められていることから、
2015年2月の第1回IRG-IBB会合で、
Technology Advisory Committee)
、日本でも同種機能の
IBBシステムに関して先行して勧告化することが合意されて
検討が行われており、それらとの関係に注意する必要があ
いた。今回、システム間の調和について、新勧告を作成する
る。
ためのワークアイテムを新設することが合意され、ベース文書
として勧告のスケルトンが作成された。勧告のスコープとして
3.3.3 その他
は、IBBシステム間の共通事項の抽出及び等価的な動作をさ
J.rcas-saf.req(Requirements for Smart Agricultural
せるための情報であり、IBBアプリケーションの移植性と、
Framework over RCAS in CATV network)について、
STB実装の共通性を高めることを目的としている。
今後コントリビューションが見込めないことから、ワーク
プランから削除された。
3.4.4 SG16からのIRG-IBBへの参加要求
SG16から正式にIRG-IBBへの参加を求めるリエゾンが、
3.4 アプリケーション(Q4/9)
IRG-IBBの 親SGで あるITU-R SG6とITU-T SG9及 びIRG-
3.4.1 J.cab-mob-req(Requirements for platform
IBBへ送付された。IRG-IBBからも両親SGに対して検討を
functionalities on the integration of cable STB
求めるリエゾンが送付されており、SG16の参加に関する
and mobile second screen devices)
対処を検討した。元来IRGはITU-R、ITU-Tの全SGからの
J.cab-mob-reqについては、今会合でのコンセントを目
参加がオープンであることから、送付されたリエゾンの意
指して検討が行われた。ラポータ会合の出力文書である
図はIRG-IBBの親SGとして加わりたいということであると
TD638(GEN/9)を検討した結果、いくつかの表現上の
解釈された。現時点では、SG16より共同議長候補がノミ
修正を行った上で、略語の追加、本文中の図5、Appendix
ネートされていないが、SG9としては参加を拒むものでは
Iの図A-I.3の表現については、より現状を反映する修正を
なく、参加を了承することとした。一方、ITU-R SG6の承
実施。最終日のプレナリで、勧告J.230としてAAPコンセ
認も必要である。ITU-Rは2015年秋にRA-15が予定され、
ントされた。
同年7月に予定されているITU-R SG6会合はRA-15以前の
最後の会合であることから、SG16に対して、SG9はIRG-
3.4.2 J.acf-spec(Specification for integrated Broadcast
and Broadband DTV application control framework)
J.acf-specについては、ITU-R SG6で承認手続き中であ
IBBへの参加を歓迎すること、ITU-R SG6の7月会合に間
に合うように共同議長候補をノミネートするべきであるこ
とを連絡するリエゾンを作成し、送付した。
る新勧告案BT.[IBB-SYSTEM]をITU-T勧告のフォーマッ
トに変換したものを2015年4月のIRG-IBB会合で検討して
3.4.5 研究課題改定
おり、これをベースに更に検討が進められた。同会合で、
WTSA-16へ向けた研究課題改定の検討を行い、セカン
本新勧告案とJ.cab-mob-reqとの関係を追記することが合
ドスクリーン等のデバイスの連携について本研究課題に加
意されており、この記述はそのまま残すこととなった。ま
えることとなった。
た、文書を精査した結果、用語が勧告J.205と整合してい
ないことが判明し、文書全体にわたって修正を行ったが、
3.5 宅内端末(Q5/9)
次回会合までに更に精査を行い、用語の統一を図ることと
3.5.1 J.4kstb(Requirements and functional specifications
なった。この新勧告案はNormative Referenceの勧告A.5
of cable set top box for 4K ultra high definition
対応を含め、次回会合でのコンセントを目指すことが合意
television)
された。
JLabsの寄書により、4K UHDTVを対象とした4Kケーブ
ITUジャーナル Vol. 45 No. 10(2015, 10)
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会合報告
ルSTB仕様を規定する作業が提案され、作業開始が合意
3.7.2 C-DOCSIS(Cabinet-DOCSIS)
された。会議期間中にドラフトテキストの初版を作成し、
DOCSISのCMTS側を分散配置することでインフラを高
レビューを実施し、以下が議論された。
度化する技術であり、中国からの寄書に基づいて審議され
・ ITU-Tでは通常Requirementを固めた後、仕様化に進
た。既に、C-DOCSIS仕様は中国国内だけでなく、米国
めるのが一般的であるため、
タイトルは“Requirement
CableLabsや“ETSI ES 203 312”
として標準化されている。
and Functional Specification of Cable STB for 4K
ITU-Tの勧告策定のルールや慣例に従って進めるため、要
UHDTV”とし、
Requirementも盛り込んだ内容とする。
求仕様勧告と技術仕様勧告の2本立ての新規勧告を策定す
・ 2Kとの違いをマークで示すなど、この勧告草案の必
要性を明確に記述する。
ることとなり、新規ワークアイテムとして承認され、出力
文書が発行された。
・ 日本など地域に依存する内容もマークするなどして明
確にする。
3.8 ケーブル網IPアプリケーション(Q8/9)
3.8.1 ワークプログラムの見直し
3.5.2 J . r g - sp e c “Req uirements and funct io n a l
J.369.1(Residential SIP Telephony Provisioning,
specifications of cable set top box for 4K ultra
Activation, Configuration and Management Specification)
high definition television”
は、2012年にAAP合意されたが、Referenceの一つが取り
第3回会合以降、寄書の入力がないことから、ITUルー
消されたために、Last Callが不可能な状態のままになって
ルでは自動的にこの 作 業は 取り止めとなるが、Cloud
おり、今回会合で取り下げられた。また、以下のワークプ
Computing、Big Data、IoT/M2Mの話題が盛り上がって
ログラムについては、長期間寄書入力がないとして削除さ
いる状況を考慮して、ラポータ判断により次回会合まで寄
れた。
書を待つこととなった。
・ J.iptvappclient“Description of the Application
Client Interface”
3.5.3 研究課題改定
Q5のquestion textがレビューされ、Cloud Computing,
・ J.iptvcontentclient“Description of the IPTV
Content Client Interface”
Big Data, IoT/M2Mの進展を考慮した開発がMotivation
に追加された。
3.8.2 研究課題改定
Q8のquestion textがレビューされ、Q5同様に、Cloud
3.6 ビットストリーム番組挿入(Q6/9)
Computing, Big Data, IoT/M2Mの進展を考慮したアイテ
研究課題のテキストの見直しを行った。これまでQ6/9
ムがMotivationに追加された。
の研究所掌は、MPEG-TSを前提としたものであったが、
昨今の技術動向を考慮し、MMTに代表される次世代多重
3.9 ホームネットワーク(Q9/9)
化技術を、複数伝送路の活用と合わせて、その対象に含
3.9.1 J.lasdp-req(Functional and Application
めるよう改定案を作成した。
Programming Interface Requirements for Local
Application and Service Delivery Platform for
3.7 ケーブルテレビIP配信(Q7/9)
3.7.1 J.chswt-req(Requirement of channel switching
service over Hybrid Fiber and Coaxial based
Cable Home Networks)
審議の結果、勧告草案の構成の変更、general description
及び機能要求事項が変更され、作業が進められた。
network)
韓国ETRIから、HFCでの周波数効率の向上を目的とし
3.10 サービス配信プラットフォーム(Q10/9)
て、利用率の低いチャネルをデータサービスで伝送し、放
3.10.1 研究課題改定
送サービスと組み合わせて用いる手法の勧告化作業の開
TD668に基づき、Q10のスコープ改訂が議論された。
始が提案され、作業開始が合意された。
Q10では現在、
「既存ケーブルサービスを拡張するための
サーバプラットフォーム」に関する研究をスコープとして
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ITUジャーナル Vol. 45 No. 10(2015, 10)
おり、その具体的なアプリケーションとして、ターゲット
るリエゾン文書(TD 690)は、本返信リエゾンでカバー
コンテンツ配信、マルチデバイス向けコンテンツ配信、コ
可能であることから、一つのコモンリエゾン文書を作成す
ンテンツレコメンデーションが挙げられている。次会期の
ることで合意した。
スコープとして、大枠は変更せずに、アプリケーションに
Network DVRを追加することが議論された。参加者から
3.11.3 WTSA-12決議80(勧告策定への貢献者の明確化)
は、Network DVRは重要なアプリケーションであるが、
前回会合(2014/9)で策定したガイドライン初案が、
限定せずにCloud Storageとして広く扱うような提案があ
2015年6月のTSAG会合で審議され、TSAG会合で修正が
り、スコープに追加された。
加えられた最新版TD 659r3をレビューした。ここでは、
その他、現状のQ10のスコープには、既にM2M、IoT、
勧告策定貢献者を当人の許可の下Webサイト等から閲覧
Cloudといった技術内容が含まれており、現在の技術トレ
可能とする旨が記載されているが、その後のITU法務部へ
ンドに合致しているため、特に変更しないことが合意され
の照会によると、これはプライバシー問題であり、掲載に
た。
は本人からの書面による承諾が必要であるとのことであっ
た。よって、いわゆるopt-inの手法が確立されるまでは、
3.11 SG 9マネジメント(Q13/9)
閲覧権限をTIESアカウントユーザに限定することで合意
3.11.1 WTSA-16に向けた準備
し、改定版をTD 659r4として出力した。今回はこれを
WTSA-16に向けた準備として、SG9マンデート(ITU-T
TSAGに返信することはせず、次回SG9会合までの間、継
決議2)の見直しを議論した。基本的な内容を大きく変え
続審議とした。
な いことを 合 意し た 上 で、 最 新 技 術(over the topや
multiscreen等)への言及や、SG12及びSG16とのコロケー
3.11.4 SG11における「テストラボ認定手続」の制定
ションに関する条項を削除する修正案を作成した(TD
SG11からのリエゾン文書(TD 654)では、新たに「テス
668add14)
。 ま た、Q13/9テ キ スト の レ ビ ュ ー も 行 い、
トラボ認定手続」を制定し、
ステアリングコミッティ(CASC)
ITU-Dとの連携、有線通信と無線通信との共存、WTSA
を設立したことを通知するとともに、各SGに対して、リエ
決議80(勧告策定貢献者の明確化)に関する文言を追加
ゾン代表者の指名を求めている。CASC の第1回会合が
した。
2015年12月に(SG11会合と合わせて)開催され、各SGの
リエゾン代表者の出席も求められている。SG9参加者の中
3.11.2 有線通信と無線通信の共存問題
で該当者がいなかったため、暫定的にWebster議長をアポ
ITU-R WP5Bからのリエゾン文書(TD 603)では、航
イントした。
空無線等人命に関わる無線通信への妨害抑止の徹底が記
述されており、そのような無線通信で利用されている周波
4.今後の予定
数リスト等の情報が添付されている。SG9としては、勧告
次回SG9会合は、2016年1月21日~ 1月29日、スイス(ジュ
策定の際にこれら情報を念頭に置くとともに、実際の運用
ネーブ)での開催が予定されている。その間の中間会合と
を考慮し、各国や地域における制度制定機関並びにケー
しては、各研究課題ごとに電話会議、もしくはF2Fでのラ
ブルテレビ事業者に本情報を周知したい旨のリエゾン文書
ポータ会合が予定されており、各勧告草案の審議が行わ
を作成した。また、ITU-R WP1Aからの同トピックに関す
れる予定である。
ITUジャーナル Vol. 45 No. 10(2015, 10)
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