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参考資料1 岩国市の交通現況と課題について(PDF文書)

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参考資料1 岩国市の交通現況と課題について(PDF文書)
岩国市都市交通戦略協議会(第2回)
岩国市の交通現況と課題について
目
□ 岩国市の交通現況と課題(総括)
次
········································· 1
1.通勤交通流動 ·································································· 2
(1)岩国市の通勤・通学流動の現状 ········································ 2
(2)旧岩国市の通勤・通学 OD の交通手段利用の特性 ··············· 10
(3)岩国市の通勤・通学流動の特性と課題 ······························· 12
2.日常交通の利用交通手段 ·················································· 13
(1)市民アンケート ···························································· 13
(2)企業アンケートによる従業員の通勤交通手段 ······················ 16
(3)日常交通の特性と課題 ··················································· 17
3.観光交通 ······································································· 18
(1)岩国市全体の観光客数 ··················································· 18
(2)錦帯橋周辺に来訪した観光客の現状 ·································· 19
(3)岩国市の観光交通の特性と課題 ······································· 22
4.道路交通の状況 ······························································ 23
(1)主要道路の交通量と混雑状況 ·········································· 23
(2)市民・企業アンケートによる道路への満足度・不満度 ·········· 24
(3)道路交通の特性と課題 ··················································· 31
5.鉄道・バス交通の状況 ····················································· 32
(1)鉄道交通の状況 ···························································· 32
(2)バス交通の状況 ···························································· 34
(3)市民アンケートによる鉄道・バスへの満足度・不満度 ·········· 36
(4)鉄道・バス交通の特性と課題 ·········································· 39
□ 岩国市の交通現況と課題(総括)
1.通勤通学流動
○現状の特性
3.観光の状況
○現状の特性
5.鉄道・バス交通の状況
○現状の特性
・岩国市中心部は、市内各地域をはじめ大竹市、柳井市、周南市
からの通勤・通学が集まる地域の拠点地域と、広島方面への従
業者の住宅地と2つの役割を持つ地域。
・由宇・玖珂・周東地域は、岩国市中心部と、柳井市、周南市など
との流動のある地域。
・通勤通学の交通手段は、自動車が5∼6割、二輪車が2割、鉄
道バスが1割、徒歩が1割。旧岩国市内では二輪車・徒歩が多
く、周辺地域では自動車が大半を占める。広島方面へは、鉄道
利用が多い。
・岩国市は、観光来訪者が多く、来訪観光客数も、平成 12∼13
年頃から増加傾向が持続。
・しかし、観光客の来訪地は錦帯橋とその周辺に限定され、市内
での拡がりを欠く。
・観光客の多くはマイカーやバスなどだが、鉄道も1/4を占め
る。観光客の公共交通利用の潜在性はあると推定される。
・民航再開は観光振興には効果があると推定される。
・市内のJRの乗車客数は、減少傾向が続く。新幹線新岩国駅は、
必ずしも有効に活用されていない。
・岩国市営バスの利用者は、ここ3∼4年は、ほぼ横ばいで推移
している。旧岩国市内では、路線バスが中心、由宇・玖珂・周東
地域と山間部では、コミュニティバスを中心としたバスネット
ワークが形成。
・60歳以上は「駅前広場の利便性・快適性」に対する不満、6
0歳未満では「鉄道の運行本数・運行間隔」「運行時間帯」に
対する不満が多い。
・女性60歳以上では「鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等」
への不満が高い。
・バスでは、
「運行本数・運行間隔」
「運行時間帯」で不満が高い。
○主な課題
・岩国市中心部は、周辺地域の拠点となる地区として、鉄道・バ
スの利便性の向上、岩国駅前の交通結節機能の向上、広島方面
への鉄道サービスの向上が課題。
・また、二輪車や徒歩での移動も多く、自転車・歩行者が安全快
適な通行の確保も必要。
・由宇・玖珂・周東地域では、柳井市、周南市などとの連携にも配
慮した交通機能の強化が必要。
○主な課題
・宮島や萩・津和野、山口・秋芳などの市外の観光地との周遊性
を高め、全体としての来訪客の維持・増進に努める。
・錦川エリアなどの観光資源の活用と周遊性を高めて宿泊型観光
の増加を図る。
・選択性のある交通サービスの提供のための道路アクセスの改
善、鉄道の利用環境の向上が必要。
・鉄道を使った観光周遊の利便性の向上、鉄道利用観光の魅力
度・快適性の向上、乗り替えを行うターミナルの魅力度・快適
度の向上も必要。
2.日常交通の利用交通手段
○現状の特性
4.道路交通の状況
○現状の特性
・岩国市内は自動車の利用が多いが、岩国地域では自転車とバス
の利用が多い。
・通勤では自動車利用が多いが、徒歩、自転車、二輪車も利用さ
れている。通学では自転車や鉄道、バスの利用も多い。
・なお、通勤では、多くの場合、自家用車を利用して通勤してい
る。
・買い物などは通勤と同様の手段構成となっているが、広島市・
周南市等へは鉄道・バスが多い。
・女性は男性に比べ、鉄道・バスの利用機会が多く、年代別では、
男女とも60歳以上での鉄道・バスの利用機会が多い。
・特に、運転免許保有の割合が少ない60歳以上の女性では、広
島市等への買い物や娯楽・飲食、その他送迎等での鉄道・バス
の利用機会が多い。
・幹線道路の交通量は、中心市街地周辺の国道2号などで多く、
国道2号、188 号をはじめ2車線の区間を中心に混雑が激しい。
・自動車については、自動車利用の割合が高い男性を中心に不満
度が高い(市街地部での交通混雑や、駐車場の少なさ、狭さな
どが要因と考えられる)。
・自転車や徒歩では「移動の安全性」に対する不満が高い(道路
内で自転車・歩行空間確保が不十分なことに起因すると考えら
れる)。
・道路の朝夕の渋滞、信号処理、安全性などの問題に関する意見
が多く、スピードの出しすぎや歩行者マナーに関する意見もあ
る。
○主な課題
・日常交通では、地域や年齢性別により、利用する交通手段が異
なるが、高齢者の公共交通利用割合が高いこと、今後の高齢社
会の進行を考慮すると、公共交通の利便性向上が必要。
○主な課題
・鉄道とバスについては、利用者ニーズを踏まえて運行の改善が
必要。
・駅周辺では、駅前広場の交通結節機能の向上や駅舎のバリアフ
リー化が課題。
<岩国市の交通網図>
出所:岩国市総合計画【基本構想・基本計画】
○主な課題
・中心市街地部での道路混雑や、自転車・歩行者の安全性に問題
を解消するための道路整備の推進や既存道路の道路構造の見
直し改善などが必要。
・同時に、駐車・駐輪のための施設の整備も必要。
・道路の使い方についても、マナーの向上などを図っていく必要
がある。
- 1 -
1.通勤交通流動
(1)岩国市の通勤・通学流動の現状
○旧岩国市の広島方面への通勤・通学が多く、岩国駅周辺が広島方面への従業者
の住宅地としてのポテンシャルを持っていることが現われている。
○旧岩国市へは、由宇・玖珂町・周東地域など市内各地域をはじめ大竹市、柳井
市、周南市からの通勤・通学があり、地域の拠点となっていることがわかる。
図表 1.1
旧岩国市から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12、17 年国勢調査)
広島市
24
23
廿日市市
6
5
本郷村
0
0
錦町
1
1
美川町
1
0
周南市
3
4
周東町
3
3
下松市
1
1
光市
1
1
和木町 12
10
岩国市内
456
岩国市
423
玖珂町
4
5
柳井市
5
5
田布施町
0
平生町
1
1
0
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
図表 1.2
大竹市
23
23
美和町
1
2
由宇町
5
5
周防大島町
2
2
旧岩国市に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12、17 年国勢調査)
広島市
9
10
廿日市市
7
8
本郷村
1
0
錦町
1
2
美川町
2
2
周南市
4
4
周東町
15
14
下松市
2
2
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
大竹市
15
14
美和町
4
4
光市
2
3
和木町 10
9
岩国市内
456
岩国市
423
玖珂町
16
15
柳井市
9
8
田布施町
2
平生町
2
2
2
- 2 -
由宇町
16
15
周防大島町
2
2
○旧由宇町では、旧岩国市との結びつきのほか、隣接する柳井市との流動も多い。
また、広島市内への通勤・通学も見られる。
図表 1.3
旧由宇町から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
2
1
島根県
廿日市市
0
0
本郷村
錦町
0
0
0
0
美川町
美和町
0
0
大竹市
1
1
和木町
0
0
0
1
0
0
周南市
1
1
岩国市 16
15
周東町
0
0
玖珂町
0
1
内々
由宇町 19
18
下松市
光市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
図表 1.4
1
1
0
0
田布施町
柳井市
4
4
0
0
平生町
1
1
周防大島町
旧由宇町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
廿日市市
0
0
島根県
本郷村
錦町
0
0
0
0
美川町
0
0
大竹市
0
0
0
0
和木町
0
0
0
0
周南市
岩国市
周東町
0
0
下松市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
美和町
3
2
0
0
光市
玖珂町
0
0
1
1
0
0
柳井市
0
0
田布施町
平生町
5
5
内々
由宇町 19
18
1
1
周防大島町
○旧玖珂町では、旧岩国市への通勤・通学が多く、住宅地としての役割が見える。
- 3 -
○柳井市、周東市、下松市等との流動も多く、一定の拠点性を有している。
図表 1.5
旧玖珂町から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
島根県
広島市
1
1
廿日市市
0
0
本郷村
0
0
錦町
0
0
美和町
美川町
1
大竹市 1
0
0
1 和木町
1
0
0
周南市
3
2
内々
27
24
4
4
岩国市
16
15
玖珂町
周東町
1
1
下松市
0
0
田布施町
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
図表 1.6
1
2
1
1
光市
0
0
由宇町
柳井市
0
0
平生町
0
0
周防大島町
旧玖珂町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
島根県
廿日市市
本郷村
錦町
0
0
0
0
美川町
0
0
周南市
2
2
美和町
0
0
岩国市
内々
4
27
5
24
周東町
9
8
0
0
大竹市
和木町
0
0
玖珂町
1
1
0
1
下松市
1
1
光市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
0
0
0
0
田布施町
2
2
柳井市
0
0
平生町
- 4 -
由宇町
0
0
周防大島町
0
0
○旧周東町では、旧岩国市・旧玖珂町への通勤・通学が多いほか、柳井市、周東
市、下松市、光市等との流動もあり、一定の拠点性を有している。
図表 1.7
旧周東町から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
1
1
島根県
廿日市市
本郷村
錦町
0
0
0
0
1
1
大竹市
美和町
0
0
美川町
0
0
和木町
0
0
6
5
岩国市
15
14
内々
37
35
周東町
周南市
玖珂町
9
8
2
2
1
1
下松市
0
1
田布施町
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
由宇町
2
3
柳井市
2
3
光市
図表 1.8
0
0
0
0
0
0
周防大島町
平生町
旧周東町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
本郷村
0
美和町
0
0
0
0
0
美川町
周南市
0
0
大竹市
和木町
内々
37
35
周東町
岩国市
3
3
玖珂町
4
4
1
1
0
0
下松市
1
1
柳井市
1
1
光市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
0
0
0
0
2
2
0
0
0
0
田布施町
0
0
平生町
- 5 -
由宇町
0
0
周防大島町
○旧本郷村からは、旧岩国市への通勤・通学が主となっている。
図表 1.9
旧本郷村から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
内々
4
本郷村 4
錦町
0
0
美川町
和木町
0
0
0
0
0
0
岩国市
1
0
玖珂町
周南市
0
0
周東町
0
0
0
0
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
0
0
0
0
光市
由宇町
0
0
柳井市
0
0
下松市
図表 1.10
0
0
大竹市
美和町
0
0
0
0
田布施町
0
0
0
0
平生町
周防大島町
旧本郷村に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
0
0
内々
本郷村 4
4
錦町
0
0
0
0
0
0
和木町
0
0
玖珂町
0
0
0
0
0
0
柳井市
0
0
光市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
0
0
岩国市
0
0
周東町
下松市
大竹市
0
0
美川町
周南市
0
0
美和町
0
0
田布施町
0
0
平生町
- 6 -
由宇町
0
0
0
0
周防大島町
○旧本郷村では、旧岩国市との流動のほか、隣接する島根県との通勤・通学があ
るのが特徴となっている。
図表 1.11
旧錦町から発生する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
0
0
1
1
内 々 本郷村
0
19
0
錦町 14
美和町
0
0
大竹市
0
0
美川町
和木町
0
0
0
0
岩国市
1
2
周東町
周南市
0
0
0
0
下松市
玖珂町
0
0
0
0
由宇町
0
0
0
0
光市
柳井市
0
0
0
田布施町 0
平生町
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
図表 1.12
0
0
0
0
周防大島町
旧錦町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
1
1
廿日市市
内々
19
錦町 14
本郷村
0
0
0
0
美和町
0
0
1
0
大竹市
0
0
和木町
0
0
美川町
岩国市
1
1
周南市
0
玖珂町
0
周東町
0
0
0
0
0
0
0
0
下松市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
0
0
由宇町
光市
0
0
田布施町
柳井市
0
0
平生町
- 7 -
0
0
周防大島町
○旧美川町では、旧岩国市と旧錦町への通勤・通学があるが、他地域からの集中
はほとんどない。
図表 1.13
旧美川町から発生する通勤・通学の移動状況(平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
本郷村
0
0
錦町
1
0
0
0
美和町
大竹市
0
0
美川町
0
0
0
0
和木町
0
0
2
岩国市 2
周南市
周東町
0
0
下松市
0
0
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
田布施町
0
0
0
0
柳井市
0
0
光市
図表 1.14
玖珂町
0
0
0
0
由宇町
0
0
0
0
平生町
周防大島町
旧美川町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
本郷村
錦町
0
0
0
0
0
0
0
0
下松市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
玖珂町
0
0
0
0
0
0
柳井市
0
0
光市
和木町
岩国市
0
0
周東町
周南市
大竹市
0
0
内々
4
3
0
0
0
0
美和町
美川町
0
0
0
0
田布施町
0
0
平生町
- 8 -
0
0
由宇町
0
0
周防大島町
○旧美和町では、旧岩国市や隣接する大竹市、廿日市市との通勤・通学流動があ
る。
図表 1.15
旧美和町から発生する通勤・通学の移動状況(平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
島根県
1
1
廿日市市
0
1
本郷村
錦町
0
0
0
0
周南市
美川町
0
0
0
0
大竹市
2
2
美和町
内々
17
15
1
0
和木町
周東町
玖珂町
0
0
0
0
0
0
下松市
光市
図表 1.16
0
0
由宇町
0
柳井市
0
0
0
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
岩国市
4
4
0
0
0
0
平生町
田布施町
0
0
周防大島町
旧美和町に集中する通勤・通学の移動状況 (平成 12 年、17 年国勢調査)
広島市
0
0
島根県
廿日市市
内々
本郷村 17
15
0
美和町
0
錦町
0
0
0
1
0
1
大竹市
0
0
美川町
0
0
0
0
和木町
岩国市
1
2
周東町
周南市
0
0
下松市
0
0
柳井市
0
0
光市
(単位:百人)
上段:平成 12 年
下段:平成 17 年
玖珂町
0
0
0
0
0
0
田布施町
0
0
由宇町
0
0
0
0
平生町
周防大島町
- 9 -
(2)旧岩国市の通勤・通学 OD の交通手段利用の特性
○岩国発の通勤・通学では、自動車が5割、二輪車が2割、鉄道バスが1割、徒
歩が1割という交通手段分担となっている。旧岩国市内では、二輪車・徒歩が
多く、その他旧町では自動車が大半を占めている。
○広島方面へは、6割以上が鉄道利用となっている。また、柳井方面では4割、
徳山方面へは2割以上の鉄道利用となっている。
図表 1.17
岩国市から発生する通勤・通学の利用交通手段(平成 12 年国勢調査)
鉄道・電車:交通手段が2種類で鉄道・電車+αを含んでいる
バ ス:乗合バス、勤め先・学校のバス
自動車:自家用車、ハイヤー・タクシー
二輪車:自転車、オートバイ
その他:その他、交通手段が3種類以上
注)17 年国勢調査は通勤手段の調査はしていない。
OD は人口 10 万人以上の市しか集計結果が公表されていないので、旧岩国市の値しか
わからない。
- 10 -
○岩国着の通勤・通学では、自動車が6割、二輪車が2割、鉄道バスが1割、徒
歩が1割という交通手段分担となっている。旧岩国市内では、二輪車・徒歩が
多く、その他旧町では自動車が大半を占め、鉄道が 2 割程度となっている。
○広島方面へは、3割以上が鉄道利用となっている。また、柳井方面では2割、
徳山方面へは5割が鉄道利用となっている。
図表 1.18
岩国市に集中する通勤・通学の利用交通手段(平成 12 年国勢調査)
鉄道・電車:交通手段が2種類で鉄道・電車+αを含んでいる
バ ス:乗合バス、勤め先・学校のバス
自動車:自家用車、ハイヤー・タクシー
二輪車:自転車、オートバイ
その他:その他、交通手段が3種類以上
注)17 年国勢調査は通勤手段の調査はしていない。
OD は人口 10 万人以上の市しか集計結果が公表されていないので、旧岩国市の値しか
わからない。
- 11 -
(3)岩国市の通勤・通学流動の特性と課題
○岩国市中心部(旧岩国市)は、市内各地域をはじめ、大竹市、柳井市、周南市
からの通勤・通学が集まる地域の拠点地域となっている。一方で、岩国駅周辺
が広島方面への従業者の住宅地となっており、2つの役割を持っている。(1)
○由宇地域、玖珂・周東地域は、岩国市中心部とのつながりを持つほか、柳井市、
周南市などとの流動のある地域となっている。(1)
○通勤通学の交通手段は、自動車が5∼6割、二輪車が2割、鉄道バスが1割、
徒歩が1割である。旧岩国市内では二輪車・徒歩が多く、その他旧町では自動
車が大半を占めている。なお、広島方面へは、鉄道利用が多い。(2)
○以上のように、岩国市中心部は、周辺地域の拠点となる地区として、鉄道・バ
スの利便性の向上、岩国駅前の交通結節機能の向上、広島方面への鉄道サービ
スの向上を図っていくことが課題となる。
○また、岩国市中心部は、二輪車や徒歩での移動も多いことから、自転車・歩行
者が安全快適に通行できるようにしていくことも必要となる。
○由宇・玖珂・周東地域では、柳井市、周南市などとの連携にも配慮した交通機能
の強化が必要となる。
- 12 -
2.日常交通の利用交通手段
(1)市民アンケート
①目的別にみた利用交通手段
○通勤では自動車利用が多いが、徒歩、自転車、二輪車も利用されている。通学
では自転車や鉄道、バスの利用も多い。
○買い物では、市内は通勤と同様の手段構成となっているが、大竹市・柳井市等
へは9割が自動車利用、広島市・周南市等へは鉄道・バスが多くなっている。
○娯楽・飲食、送迎等その他、仕事・業務関係は、ほぼ同様の手段構成で、自動
車が7割程度、鉄道が1割弱、バスが1割以下となっている。
図表 2.1
0%
10%
利用機会が多い交通手段
20%
30%
40%
50%
通勤 6.2% 14.9%
通学
9.7%
買い物(市内) 6.3%
37.7%
80%
90% 100%
6.3%
10.3%
n=175
n=3404
63.4%
56.9%
7.7%
その他(送迎,病院,習い事,塾等)
9.3%
自動二輪車
n=2012
15.2%
n=2578
22.7%
68.1%
9.6%
72.9%
クルマ
n=2686
n=2353
74.2%
6.3%
n=1702
20.6%
88.3%
娯楽・飲食等
自転車
18.9%
18.0%
買い物(広島市,周南市等)
徒歩のみ
70%
62.7%
買い物(大竹市,柳井市等)
仕事・業務関係の移動
60%
n=1280
8.5%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
②属性別にみた利用交通手段
○女性は男性に比べ、鉄道・バスの利用機会が多くなっている。また、年代別で
は、男女とも60歳以上での鉄道・バスの利用機会が多くなっている。
○60歳未満の男性は、広島方面等の遠方への買い物でも、目立って鉄道利用が
少ない。
○60歳以上の女性では、広島市・周東市等への買い物や、娯楽・飲食、その他
送迎等での鉄道・バスの利用機会が多いのが特徴的である。
- 13 -
図表 2.2
利用機会が多い交通手段(属性別)
【男性:60歳以上】
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
通勤 5% 11% 7%
20%
通学
買い物(市内) 5%
17%
5%2% n=618
66%
6%
2% 3% n=286
91%
買い物(広島市,周南市等) 2%
その他(送迎,病院,習い事,塾等) 2% 9% 4%
6% 5%
75%
クルマ
n=424
8% 4% n=420
73%
仕事・業務関係の移動 5% 7%
自動二輪車
12%
15%
59%
2%
n=311
27%
17%
53%
娯楽・飲食等 3% 9%
自転車
n=5
60%
20%
買い物(大竹市,柳井市等) 2%
徒歩のみ
1% 5% n=167
71%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
n=207
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
【女性:60歳以上】
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
20%
12%
通勤
6%
通学
100%
22%
15%
買い物(市内)
15%
自転車
自動二輪車
クルマ
32%
25%
57%
その他(送迎,病院,習い事,塾等) 4% 13% 3%
徒歩のみ
5% 12%
38%
娯楽・飲食等 4% 8% 3%
仕事・業務関係の移動 6%
12% 3% n=789
42%
78%
3% 2%
50%
n=274
n=389
16%
12%
n=422
20%
9%
n=543
4% 8%
n=103
61%
6%
n=93
n=2
6%
買い物(大竹市,柳井市等) 3% 2%
買い物(広島市,周南市等)
8% 6%
47%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
【男性:60歳未満】
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
通勤 6%
15%
8%
12%
通学
60%
43%
4%
買い物(市内) 3% 14% 4%
その他(送迎,病院,習い事,塾等)
6% 2%
仕事・業務関係の移動
5% 3%
クルマ
n=75
1% 3% n=578
15%
6%
6% 9%
72%
3%
n=709
2% 2% n=743
73%
娯楽・飲食等 2% 8%
自動二輪車
17%
91%
買い物(広島市,周南市等) 3% 2%
自転車
9%
15%
76%
買い物(大竹市,柳井市等) 3% 2%
徒歩のみ
8%
3%
n=669
n=733
2% 3% n=489
86%
77%
9%
3%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
n=492
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
【女性:60歳未満】
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
15% 4%
通勤 6%
37%
通学 7%
18%
買い物(市内) 3%
19%
3%
74%
2%
自転車
自動二輪車
1% 3% n=829
クルマ
23%
n=1160
7% 8%
n=1057
4%3% n=840
81%
2%
74%
n=89
4% 2% n=1141
16%
55%
仕事・業務関係の移動 2% 7% 2%
徒歩のみ
26%
90%
買い物(広島市,周南市等) 4%
その他(送迎,病院,習い事,塾等) 2% 9%
10%
70%
買い物(大竹市,柳井市等) 3% 2%
娯楽・飲食等 2%7%
4% 5% n=690
65%
4% 10%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
鉄道
n=451
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
- 14 -
③地域別にみた利用交通手段
○岩国地域では、通勤や市内での買い物で他地域と比べて二輪車・バスの割合が
低いが、これは居住地と職場や商業施設との近接性の高さを伺わせる。
○由宇地域では、各交通目的とも他地域に比べやや鉄道利用が多くなっている。
○玖北・玖西地域は、各交通目的とも自動車利用が多い。
図表 2.3
利用機会が多い交通手段(地域別)
0%
【岩国】
10%
30%
40%
50%
6%
通学
10%
90%
21%
12%
6% 2% n=2544
24%
17%
53%
その他(送迎,病院,習い事,塾等) 2% 11%
4%
72%
クルマ
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
n=2050
3% n=1742
9%
71%
仕事・業務関係の移動 2% 7%
n=1938
9%
11%
65%
娯楽・飲食等 3% 9%
n=1302
n=126
2% 4% n=1411
88%
自動二輪車
100%
61%
20%
買い物(広島市,周南市等) 4%
自転車
80%
4% 7%
16%
41%
7%
70%
59%
買い物(大竹市,柳井市等) 3%
徒歩のみ
60%
17%
通勤
買い物(市内)
20%
9%
n=949
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
0%
【由宇】
10%
8%
通勤
買い物(市内)
7%
30%
40%
50%
14%
90%
1%
3%
3%
76%
自動二輪車
クルマ
n=198
10%
n=159
n=147
18%
70%
仕事・業務関係の移動 3%
4% 6%
32%
73%
4%
n=90
n=7
1%
84%
2%
100%
11%
68%
61%
その他(送迎,病院,習い事,塾等)
自転車
80%
29%
11%
買い物(広島市,周南市等)
徒歩のみ
70%
43%
買い物(大竹市,柳井市等)
娯楽・飲食等
60%
73%
7%
14%
通学
20%
n=154
6%
16%
n=142
4%
14%
n=71
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
0%
【玖珂、周東】
10%
通勤 3%
30%
40%
50%
60%
通学
買い物(市内)
4%
買い物(大竹市,柳井市等)
4%
2%
16%
42%
90%
100%
1% 5% n=191
16%
5%
16%
1% 2% n=275
91%
13%
6%
81%
仕事・業務関係の移動
5%
81%
自動二輪車
クルマ
11%
n=302
9%
n=304
4%
78%
6%
n=19
2% 4% n=405
72%
娯楽・飲食等
自転車
80%
69%
15%
その他(送迎,病院,習い事,塾等)
徒歩のみ
70%
75%
11%
5%
買い物(広島市,周南市等)
20%
6% n=283
3%
3%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
6%
鉄道
n=160
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
【本郷、錦、美川、美和】
通勤
0%
10%
20%
30%
40%
50%
9% 3%
通学
17%
買い物(市内)
7% 4%
買い物(広島市,周南市等)
娯楽・飲食等
3%
その他(送迎,病院,習い事,塾等)
3%
仕事・業務関係の移動
3%
徒歩のみ
自転車
自動二輪車
70%
80%
90%
100%
82%
17%
39%
2%
11%
4%2% n=214
4% 4% n=143
90%
67%
10%
3% 7%
12%
n=152
5% n=164
4% 4% n=90
86%
クルマ
n=164
19%
86%
77%
n=100
n=18
17%
81%
買い物(大竹市,柳井市等) 2%
2%
60%
バス(路線バス、高速バス、企業バス等)
鉄道
その他
*不明、非該当、「ほぼ無い」を除く
- 15 -
(2)企業アンケートによる従業員の通勤交通手段
○調査対象は従業員が概ね 50 人以上の、規模の大きな事業所。
○回答事業所の従業員の72%が自家用車で通勤し、次いで二輪車が11%、徒
歩が8%の順となっている。鉄道やバスの利用は、数%にとどまっている。
○従業員の 80 パーセント以上が自家用車通勤をしている事業所が過半を占め、
60∼80%以上の従業員が自家用車通勤をしている事業も併せると、8 割の事業
所で通勤者の半分以上が自家用車を利用している状況にある。
○このように大規模な事業所でも、自家用車通勤が一般化している実情にある。
図表 2.4
80%
従業員の通勤交通手段
72%
60%
40%
20%
11%
2%
8%
3%
1%
1%
0%
鉄 道 +自 社 バ ス
図表 2.5
0%
鉄 道 +路 線 バ ス
n=10,641人
鉄 道 +自 家 用 車
鉄 道 +二 輪 車
鉄道 のみ
徒歩 のみ
二輪車 のみ
自社 バ ス
路線 バ ス
自家用車
0%
2%
事業所単位で見た自家用車で通勤する従業員割合の分布
0%∼
20%未満
20%∼
3%
40%未満
5%
40%∼
60%未満
11%
80%以上
54%
40%∼
80%未満
27%
n=96
- 16 -
(3)日常交通の特性と課題
○岩国市内は自動車の利用が多いが、地域別に見ると、岩国地域では自転車とバ
スの利用が多く、由宇・玖珂・周東地域では、自転車・バスの利用が少ない。ま
た、山間部の地域では、ほとんどが自動車利用となっている。((1)③)
○通勤では自動車利用が多いが、徒歩、自転車、二輪車も利用されている。通学
では自転車や鉄道、バスの利用も多い。
○なお、通勤では、多くの場合、自家用車を利用して通勤している。(2)
○買い物などは通勤と同様の手段構成となっているが、広島市・周南市等へは鉄
道・バスが多くなっている。((1)①)
○年齢性別にみると、女性は男性に比べ、鉄道・バスの利用機会が多く、年代別
では、男女とも60歳以上での鉄道・バスの利用機会が多くなっている。特に、
運転免許保有の割合が少ない60歳以上の女性では、広島市等への買い物や娯
楽・飲食、その他送迎等での鉄道・バスの利用機会が多い。((1)②)
○以上のように、日常交通では、地域や年齢性別により、利用する交通手段が異
なり、高齢者の公共交通利用割合が高いこと、今後の高齢化が進行していくこ
とを考慮すると、公共交通の利便性向上を図っていくことが必要となる。
- 17 -
3.観光交通
(1)岩国市全体の観光客数
①山口における岩国市の観光客数シェア
○山口県全体に占める岩国市の人口、工業商業、観光のシェアみると、観光客数
の割合は、人口、工業、商業に比べ高い状況にある。
図表 3.1
山口県に占める岩国市の人口、工業、商業、観光客数の割合
人口
岩国市
9.9%
90.1%
岩国市
95.2%
工業(製造品出荷額等) 4.8%
商業(年間商品販売額)
観光客数
岩国市
8.6%
91.4%
岩国市
13.9%
0%
86.1%
20%
40%
60%
80%
100%
出所:人口:平成 21 年 6 月 1 日現在、山口県人口移動統計調査
工業(製造品出荷額等)
:平成 19 年工業統計調査、従業員4人以上の事業所
商業(年間商品販売額):平成 19 年商業統計調査
観光客数:平成 19 年山口県観光客動態調査
②岩国市の観光入込客数の推移
○岩国市の観光入込客数は、平成 12,13 年頃を底にして増加傾向にある。
注)平成 16 年は、錦帯橋の「平成の架け替え」完了年。平成 17 年は、台風
14 号による山陽自動車道の通行止めあり。
図表 3.2
4,000
岩国市の観光入込客数の推移
(千人/年)
3,265
3,080
3,000
2,490
2,600 2,575
2,310
2,445 2,530
3,393 3,312
2,460
2,166 2,062 2,093
2,000
1,000
0
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
出所:岩国市観光課「観光動態調査」
- 18 -
③岩国市内の主要観光地別観光客数(年間 5 万人以上)
○市内の観光地のうち、錦帯橋とその周辺の施設等への来訪者が大半を占めてい
る。
図表 3.3
岩国市内の主要観光地別観光客数
年間利用客数(人/年)
区 分
平成18年
685,682
276,280
113,825
254,043
161,811
59,272
130,209
69,760
54,125
錦帯橋
ロープウェー
岩国城
シロヘビ観覧所
潮風公園 みなとオアシスゆう
グリーンオアシス
道の駅「ピュアラインにしき」
地底王国美川ムーバレー
弥栄大橋
平成19年
746,408
303,597
126,341
279,848
158,320
62,159
124,871
71,776
51,186
平成20年
747,416
331,933
140,983
271,712
124,669
54,877
151,037
69,250
58,150
備 考
岩国地域
〃
〃
〃
由宇地域
玖珂地域
錦地域
美川地域
美和地域
出所:山口県観光客動態調査
(2)錦帯橋周辺に来訪した観光客の現状
■ データ:岩国市観光課「観光動態調査報告書」(各年)
・本調査は、錦帯橋周辺への来訪者から聞き取り調査を行ったもの。各年の 5 月∼12
月の間に随時調査しており、各年の対象者数は約 5,000 人である。
・なお、報告書の巻末に、岩国市全体での観光入込み者数の推移が示されている。
■ 調査結果の概要
①来訪者の地域別割合
○中国・四国(大半が中国)からの来訪者が3割前後占めている。
注)20 年の中国・四国のシェア低下はガソリン代の高騰により近傍の地域か
らマイカーで来訪する人が減ったためと推測される
○なお、都道府県別には、1 位 広島,2 位 東京,3 位 大阪,4 位 山口,5 位 福
岡,6 位 兵庫,7 位 神奈川,8 位 愛知,9 位 岡山,10 位 千葉の順である。
(平成 20 年調査。データは示されていない)
図表 3.4
来訪者の地域別割合
中国・四国
関東
近畿
九州
その他
中部 無回答
平成18年
33.36
18.08
16.86
14.86
11.64
5.2
100.0
平成19年
33.77
14.11
11.55
5.87
100.0
13.73
12.9
平成20年
27.62
19.55
23.76
15.15
17.55
- 19 -
4.44
100.0
②来訪者の利用交通手段
○平成 18 年,19 年は、車(二輪含む)利用が 40%を越えており、鉄道とバスが
20∼25%である。
○平成 20 年はクルマ利用が 4 割を切って鉄道利用が大きく増えているが、これ
は燃料費高騰の影響と推察される。
図表 3.5
来訪者の利用交通手段
車(2輪含む)
列車
バス
航空機
44.84
25.76
22.57
5.81
平成18年
100.0
その他 1.02
無回答 1.14
平成19年
43.86
25.88
20.25
100.0
8.87
0.78
34.73
平成20年
37.24
18.82
8.43
100.0
③岩国空港の民航再開によって岩国−羽田 1 日 4 往復が運行した場合の利用意向
(関東地方からの来訪者のみ対象。平成 18 年は調査せず)
○関東からの来訪者のうち 8∼9 割は、空路を「ぜひ利用したい」
「できれば利用
したい」と回答
図表 3.6
ぜひ利用したい
平成19年
平成20年
空路の利用意向
できれば利用したい
23.68
12.20
66.4
69.76
- 20 -
利用しない・無回答
9.92
18.04
100.0
100.0
④岩国での宿泊
○現状では、9割以上の観光客が岩国で宿泊していない。
図表 3.7
岩国での宿泊の状況
平成 18 年
泊まらない
平成 19 年
平成 20 年
90.70
93.25
93.39
泊まる
6.05
5.03
5.71
無回答
3.25
1.72
0.90
100.0
100.0
100.0
計
⑤岩国に来る直前の立寄り地,これからの行き先
○自宅との行帰を除くと、宮島・広島との回遊が3∼4割となっている。
図表 3.8
順位
岩国に来る直前に立寄ってきた観光地
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
1
自宅
40.32 宮島・広島
46.04 宮島・広島
46.79
2
宮島・広島
37.35 自宅
34.55 自宅
35.06
3
山口・秋芳
8.24 山口・秋芳
6.85 萩・津和野
7.61
4
萩・津和野
5.83 萩・津和野
5.07 山口・秋芳
3.98
5
九州
2.71 九州
4.11 九州
2.98
6
その他
2.39 その他
2.10 その他
2.00
7
柳井・大島
0.63 柳井・大島
0.60 柳井・大島
0.68
8
四国
0.21 四国
0.34 山陰
0.48
9
山陰
0.21 山陰
0.18 四国
0.20
無回答
2.11 無回答
0.16 無回答
0.22
計
順位
100.00 計
100.00 計
図表 3.9
これから行く観光地
平成 18 年
平成 19 年
100.00
平成 20 年
1
自宅
38.36 自宅
36.71 宮島・広島
35.06
2
宮島・広島
28.27 宮島・広島
28.30 自宅
34.23
3
山口・秋芳
12.05 萩・津和野
14.40 山口・秋芳
12.25
4
萩・津和野
8.26 山口・秋芳
10.23 萩・津和野
9.31
5
九州
3.81 九州
4.33 九州
3.32
6
その他
3.51 その他
2.52 その他
3.18
7
柳井・大島
3.07 柳井・大島
2.20 柳井・大島
1.41
8
四国
0.44 四国
0.60 四国
0.48
9
山陰
0.23 山陰
0.30 山陰
0.44
無回答
2.00 無回答
0.41 無回答
0.32
計
100.00 計
100.00 計
- 21 -
100.00
(3)岩国市の観光交通の特性と課題
○山口県下でみて、岩国市は観光来訪者が多いことが一つの特徴である((1)
①)。
○来訪観光客数も、山陽自動車道の通行止めがあった平成 17 年、燃料費の高騰
があった平成 20 年を除き、平成 12∼13 年頃から増加傾向が持続している((1)
②)。
○しかし、観光客の来訪地は錦帯橋とその周辺に限定されており((1)③)、市
内での拡がりを欠いている。これが、遠方からの来訪者が多い((2)①)にも
係らず、日帰り観光が9割以上を占め、市内で 1 日を過ごすような観光周遊
が少ないことの背景となっている((2)④)。
→宮島や萩・津和野、山口・秋芳などの市外の観光地との周遊性を高め((2)
⑤)、全体としての来訪客の維持・増進に努めるとともに、錦川エリアなど
市内での観光資源の活用と周遊性を高めて宿泊型観光の増加を図ることが
課題
○観光客の多くはマイカーやバスなどの道路交通を利用しているが、鉄道利用
者も1/4を占めている(H18、19。(2)②)。燃料費高騰があった平成 20 年
でも、観光客はさほど減っておらず鉄道利用者が4割近くまで増加しバスの
シェアはさほど減少していないことから、観光客の公共交通利用の潜在性は
あると推定される。
○また、現状での航空機利用は 10%弱だが、岩国空港の民航再開に伴う利用意
向も高いことから((2)③)、民航再開は観光振興には効果があると推定され
る。
→観光振興では、選択性のある交通サービスの提供が必要であり(特定の手
段しか使えないという形は来訪者の層の偏りを招く)、道路アクセスの改善
とともに、鉄道の利用環境の向上が課題である。観光対応での鉄道サービ
スに求められるものは、自動車に比べて劣る、鉄道を使った観光周遊の利
便性の向上(駅と観光地間のアクセス利便化も含む)といったことに加え、
鉄道利用観光の魅力度・快適性の向上も課題であり、その観点からは乗り
替えを行うターミナルの魅力度・快適度の向上も必要となる。
- 22 -
4.道路交通の状況
(1)主要道路の交通量と混雑状況
○幹線道路の自動車交通量は、中心市街地周辺の国道2号などが特に多い状況に
ある。
○交通容量の大きな4車線の区間が少ないことから、国道2号、188 号をはじめ
2車線の区間を中心に混雑が激しい状況にある。
図表 4.1
市中心部の道路交通状況(平成 17 年)
【24 時間交通量】(単位:百台/日)
【12 時間混雑度と車線数】(カッコ内 L は車線数)
凡
例
高速道路
国道
主要地方道
都道府県道
注)自動車が円滑に流れる交通量は、交差点の状況や大型車の混入率などで違いがあるが、2 車
線道路で概ね 1 万台/日以内,4 車線道路で概ね 3 万台/日以内が目安(一般道路の場合)
出所:道路交通センサスより作成
- 23 -
(2)市民・企業アンケートによる道路への満足度・不満度
①市民アンケート
○交通手段別に見ると、自動車の満足度が比較的高く、自転車の満足度が低い。
○自動車では、
「運転の快適性」の満足度が5割を割っている。また、
「駐車のし
やすさ」に対する不満度が高い。
○自転車では「移動の安全性」と「移動の快適性」に対する不満度が高く、徒歩
では自転車と同様に「移動の安全性」に対する不満度が高くなっている。
○自転車や徒歩での「移動の安全性」に対する不満は、道路内で自転車・歩行空
間が十分に確保できていないことに起因するものと考えられる。
図表 4.2
道路への満足度・不満度
0%
20%
40%
クルマ
自転車
移動の快適性(段差、路面の状況) 4.9%
駐輪のしやすさ 7.4%
概ね満足
やや不満
徒歩
24.6%
37.2%
30.6%
41.8%
46.8%
不満
16.8%
24.2%
39.2%
29.7%
移動の快適性(花、樹木等) 9.0%
満足
31.6%
39.0%
30.7%
移動のしやすさ(歩道等の連続性) 10.8%
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触) 6.8%
33.5%
41.2%
24.6%
17.0%
24.4%
31.5%
33.7%
20.6%
10.7%
24.6%
37.7%
31.5%
移動のしやすさ(自転車道等の連続性) 10.5%
16.5%
33.4%
41.0%
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況) 8.6%
100%
23.2%
54.2%
道路のルート(目的地までの道路の有無) 11.9%
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触) 4.6%
80%
30.6%
42.6%
移動のしやすさ(渋滞等) 10.4%
駐車のしやすさ 6.2%
60%
30.9%
13.4%
*不明、「わからない」を除く
○属性別に見ると、通勤などで移動を活発に行う世代であり、自動車利用の割合
が高い60歳未満の男性で、自動車利用への不満が高く、
「移動のしやすさ(渋
滞等)では過半の市民が、不満を持っている。
○自転車や徒歩での「移動の安全性」に対する不満は、男性女性、各年齢層で高
くなっている。
- 24 -
図表 4.3
道路への満足度・不満度(属性別)
徒歩
自転車
クルマ
【男性60歳以上】
0%
移動のしやすさ(渋滞等)
道路のルート(目的地までの道路の有無)
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況)
駐車のしやすさ
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触)
移動の快適性(段差、路面の状況)
駐輪のしやすさ
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触)
移動の快適性(花、樹木等)
満足
概ね満足
概ね満足
やや不満
クルマ
自転車
徒歩
クルマ
自転車
徒歩
80%
100%
20%
*不明、「わからない」を除く
40%
60%
概ね満足
80%
100%
やや不満
*不明、「わからない」を除く
40%
20%
60%
80%
33%
28%
36%
40%
30%
37%
39%
37%
28%
36%
30%
不満
0%
移動のしやすさ(渋滞等)
道路のルート(目的地までの道路の有無)
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況)
駐車のしやすさ
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触)
移動の快適性(段差、路面の状況)
駐輪のしやすさ
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触)
移動の快適性(花、樹木等)
概ね満足
20%
35%
8%
47%
10%
35%
8%
28%
6%
32%
11%
19%
6%
22%
6%
28%
7%
42%
12%
31%
8%
43%
9%
やや不満
【女性60歳未満】
満足
不満
0%
移動のしやすさ(渋滞等)
道路のルート(目的地までの道路の有無)
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況)
駐車のしやすさ
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触)
移動の快適性(段差、路面の状況)
駐輪のしやすさ
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触)
移動の快適性(花、樹木等)
満足
クルマ
不満
0%
【男性60歳未満】
自転車
60%
14%
28%
45%
移動のしやすさ(渋滞等)
13%
12%
19%
55%
14%
道路のルート(目的地までの道路の有無)
17%
29%
44%
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況) 11%
26%
37%
30%
駐車のしやすさ 8%
22%
29%
34%
14%
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
28%
45%
20%
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触) 6%
28%
40%
25%
移動の快適性(段差、路面の状況) 6%
22%
36%
30%
駐輪のしやすさ 12%
13%
35%
39%
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
13%
22%
42%
27%
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触) 8%
10%
30%
49%
移動の快適性(花、樹木等) 11%
満足
徒歩
40%
16%
32%
42%
10%
11%
21%
55%
12%
18%
33%
41%
8%
31%
34%
30%
5%
22%
34%
37%
7%
33%
43%
22%
2%
31%
42%
25%
3%
25%
42%
28%
5%
16%
34%
41%
9%
25%
40%
31%
4%
13%
36%
45%
5%
やや不満
【女性60歳以上】
20%
100%
24%
15%
21%
27%
27%
38%
34%
28%
18%
26%
17%
*不明、「わからない」を除く
40%
60%
80%
100%
12%
30%
48%
11%
7%
22%
59%
12%
13%
34%
44%
8%
18%
38%
37%
7%
25%
32%
33%
10%
33%
41%
22%
4%
31%
38%
27%
4%
24%
35%
35%
6%
18%
28%
45%
10%
24%
39%
31%
7%
12%
29%
50%
10%
不満
- 25 -
*不明、「わからない」を除く
○地域別には、
「移動のしやすさ(渋滞等)」において、岩国及び由宇と玖西及び
玖北で大きな違いがあり、岩国・由宇(特に由宇)は、不満度が高い。
○玖西は全般に道路への不満度は低いが、玖北は「運転の快適性」など全般に不
満度が高い。岩国は自転車や徒歩への不満度も高い。
図表 4.4
道路への満足度・不満度(地域別)
0%
徒歩
自転車
クルマ
【岩国】
満足
概ね満足
やや不満
クルマ
自転車
徒歩
移動のしやすさ(渋滞等)
道路のルート(目的地までの道路の有無)
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況)
駐車のしやすさ
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触)
移動の快適性(段差、路面の状況)
駐輪のしやすさ
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触)
移動の快適性(花、樹木等)
満足
概ね満足
概ね満足
クルマ
自転車
徒歩
60%
80%
80%
34%
44%
38%
33%
35%
25%
30%
45%
45%
26%
56%
不満
100%
100%
30%
29%
32%
36%
29%
37%
30%
43%
17%
24%
27%
26%
34%
34%
32%
15%
28%
16%
23%
22%
13%
*不明、「わからない」を除く
20%
40%
60%
80%
100%
18%
57%
19%
6%
19%
59%
18%
3%
13%
54%
25%
7%
13%
45%
30%
13%
13%
35%
31%
20%
6%
24%
40%
30%
7%
27%
41%
25%
12%
36%
33%
19%
11%
42%
30%
16%
8%
32%
38%
22%
8%
47%
32%
12%
やや不満
不満
0%
【本郷・錦・美川・美和】
40%
32%
0%
移動のしやすさ(渋滞等)
道路のルート(目的地までの道路の有無)
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況)
駐車のしやすさ
移動のしやすさ(自転車道等の連続性)
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触)
移動の快適性(段差、路面の状況)
駐輪のしやすさ
移動のしやすさ(歩道等の連続性)
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触)
移動の快適性(花、樹木等)
満足
クルマ
60%
*不明、「わからない」を除く
20%
5%
9%
6%
4%
10%
4%
5%
8%
10%
7%
9%
やや不満
【玖珂・周東】
自転車
40%
不満
0%
【由宇】
徒歩
20%
41%
33%
18%
移動のしやすさ(渋滞等) 8%
55%
23%
11%
道路のルート(目的地までの道路の有無) 11%
40%
35%
17%
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況) 8%
29%
40%
26%
駐車のしやすさ 5%
33%
32%
24%
移動のしやすさ(自転車道等の連続性) 10%
20%
42%
34%
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触) 4%
移動の快適性(段差、路面の状況) 5%
23%
40%
32%
29%
38%
27%
駐輪のしやすさ 6%
41%
31%
17%
移動のしやすさ(歩道等の連続性) 11%
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触) 7%
29%
40%
24%
46%
32%
13%
移動の快適性(花、樹木等) 9%
*不明、「わからない」を除く
20%
40%
60%
80%
100%
21%
47%
22%
10%
移動のしやすさ(渋滞等)
49%
22%
18%
道路のルート(目的地までの道路の有無) 11%
36%
31%
26%
運転の快適性(道路の道幅、路面の状況) 7%
34%
32%
24%
駐車のしやすさ 10%
35%
27%
32%
移動のしやすさ(自転車道等の連続性) 6%
19%
47%
28%
移動の安全性(クルマ、歩行者との接触) 7%
移動の快適性(段差、路面の状況) 5%
32%
38%
25%
41%
30%
16%
駐輪のしやすさ 12%
44%
26%
18%
移動のしやすさ(歩道等の連続性) 11%
移動の安全性(歩道幅、自転車との接触) 6%
38%
31%
24%
46%
26%
19%
移動の快適性(花、樹木等) 9%
満足
概ね満足
やや不満
不満
- 26 -
*不明、「わからない」を除く
○アンケートの自由意見では、岩国市の交通環境について、1000 件を超える回
答が寄せられており、市民の意識が高いことがわかる。
○内容は多岐にわたるが、交通全般、バスの利便性向上、道路の改善、歩道・自
転車道の改善等が多い。
図表 4.5
交通環境についての自由記述件数の集計と主な意見
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
項目
交通全般
バスの利便
道路の改善
歩道・自転車道の改善
行政に関する意見
駅とその周辺・鉄道の改善
駐車場・駐車マナー
街づくり
エコ・環境
その他
合計
件数
483
277
100
74
72
70
34
31
26
1167
【交通全般】
・なるべく車には乗りたくないのですが今家から南岩国に行く交通手段がありません。
清流線にしても南岩国駅への回数が増えたら、車には乗らなくてすむのですが…。
・岩国駅もそうですが、新岩国駅のバリアフリー化をお願いします。大きな荷物、小さ
な子供、ベビーカーを抱えての階段は本当に危ないのです。また岩国‐新岩国間を電
車で移動したいのですが、清流線のダイヤと新幹線のダイヤが全くかみあっていない
ので利用できません。また新幹線を降りてバスで帰ってきたいのですが、20 分も 30
分もバスが来ません。1時間ないに1本程度の新幹線のダイヤにどうして合わせられ
ないのでしょうか?疑問です。
・お年寄りが多い為、交通ルールも非常に危なかったりひやひやします。
・現在、JRが10分おきに岩国∼広島を運行していますが、南岩国∼広島間になれば、
車の利用を中止でき、エコに役立つと思う。
【バス】
・お年寄りが動きやすいように、小型で良いのでバスの回数を増やして欲しい。
・くるりんが通るようになり、うれしく思っていますが、朝早い便と夕方遅い便があれ
ばいいのですが。よろしくお願いします。
・くるりんバスに乗ってみたいが、経路がわかりにくく、またバス停もないので利用で
きない バス停が遠いので、体の不自由な母の外出がタクシーばかりになり、金銭的
な負担が大きかった
・くるりん運行の範囲・時間の拡大とバスの料金の減額。
・市のバス路線を充実してほしい。自動車の利用を止めさせたいようだが、バスも通ら
ぬところにいては無理だ。
・バスで通勤をしようにも、出勤時間等に見合うバスの運行時刻、路線もない為、利用
できない。だから、バスの利用者も少ないのでは?
【道路】
・少しずつ道路は改善されつつあるが、自転車・歩行者とも十分に配慮された道路を望
む。車利用をひかえ自転車及び歩きを心がけているが、段差が高かったり白線だけで
車道歩道を区分しており、走行中危険を感じる場合がある。
・せめて通学路は歩道が完備してほしい。国道2号線沿いを小学生が歩いていて危ない
なと思う。
・なるべく自転車を使うようにしていますが、自転車道の整備がされていないので自動
車が怖く、また自動車に乗っていると自転車がとても危なかしく思います。
【駐車場等】
・駅前でも無料の駐車場が出来れば買い物、食事に行きたい。
・各駅に、マイカーで乗り継ぐ為の駐車場がないのでとても不便。有料でもいいから確
保して欲しい。
・岩国駅周辺などだんだんさびれてきている気がします。南岩国の方が活気があり、駐
車場も多い。
・シンフォニアに行きたいと思うイベント等があっても、駐車場のことを考えてやめて
しまう事が多いので、駐車場の改善をするか、直接バスが乗り入れするなど考えてほ
しい。遠くの駐車場に停めて歩いて行くまでして行きたいと思えません。
- 27 -
②企業アンケート
○最寄鉄道駅は、岩国駅と南岩国駅で 1/2 を占めている。
○最寄鉄道駅までの距離は、1,000m以上の事業所が過半を占めているが、バス
停までの距離は、300m未満が6割を占めている。
○事業所周辺の交通問題の有無は、5割近くが「あり」としている。なお、「あ
り」の内容は、交通安全問題を中心とした「道路交通問題」が 17 件,
「渋滞問
題」が7件,「歩行者・自転車問題」が6件である。
図表 4.6
図表 4.7
最寄りの鉄道駅名
事業所から最寄りの鉄道駅までの距離
2000m以
上
18%
その他
23%
岩国
34%
由宇
5%
500m未満
21%
1500∼
2000m
16%
通津
7%
玖珂・高
森・米川
15%
南岩国
16%
1000∼
1500m
17%
n=96
図表 4.8
事業所から最寄りのバス停までの距離
1000∼
1500m
1%
500∼
1000m
11%
図表 4.9
500∼
1000m
28%
n=94
*無回答除く
事業所周辺の交通問題の有無
1500m以
上
1%
300∼
500m
24%
ない
54%
ある
46%
300m未満
63%
n=79
*無回答除く
- 28 -
n=93
*無回答除く
○交通問題に関しては、道路の朝夕の渋滞、信号処理、安全性に関する意見が多
い。また、車両のスピードの出しすぎや歩行者の歩き方などマナーに関する意
見もあり、市民アンケートに比べ企業アンケートの方が道路交通問題に対する
不満が高いことを伺わせる。
○公共交通については、鉄道、バスともに運行本数が少ないため不便であるとい
う意見が多い。
図表 4.10
交通問題の有無に関する企業意見 1(自由記述)
【道路交通について】17 件
・近くの平田交差点が「歩車分離式」なのだが、スクランブルになっていなくて全赤の
時間が短いため、とても渡りにくい。
・また、その近くのボタン信号が、ボタンを押して長い時は、5 分以上変わらないので
もっと早く変わるようにしてもらいたい。
・旧石井病院といしい記念病院の間の道路をスピードを出して走る車やトラックがい
て、患者、職員がぶつかりそうで危険。
・近隣に大工場があり退勤時三笠橋渋滞する、自転車等との接触事故の危険が高い
・空港業者門の近くなので朝の渋滞細い道に出入りが難のことが多い。警備の人はいる
が基地に入る人の車誘導が主。三笠橋のところまで混んでいるのでなんとかしてほし
い。
・高水学園から国道 188 号線に自動車で出る時、押ボタン式信号機があるものの、信号
が変わるのに随分時間が掛り、通学時間帯は自転車と接触事故が起こりそうな事が
多々ある。できれば、押ボタン式から通常信号機に変更してほしい。
・国道から工業団地へ入る道が交通量が多いのに信号がなく朝夕のラッシュ時は極めて
危険
・山手町に降りる道が傾斜がきつい上に入り口付近のカーブが急で危険。しかもカーブ
付近に新聞チラシの会社関係の車輌がある時は危険が大きくなります。
・事業所出口(臨港道路)と国道 188 号の交差点に信号がなく、国道へ出にくい
・従業員出退勤時に於いて国道 2 号線通行車両との干渉が多く、過去に事故が多発して
いる。(カーブミラーのみ)←当社が設置したもの(自衛のため)
・新しく道路ができる予定ですが、駐車場から出る際社用の門と歩道が平行していて大
変危険です。ミラーの設置をお願いしていますが今もって未設定です。
・線路沿いの脇道に入った車が、かなりスピードを出している
・店舗前の通路と 188 号線の交差点が混み合う
・道路工事の中、自転車、車両危険
・日中の交通量が多く、出入りの際の右折が難しいため事故につながる危険性が高い
・由宇駅⇔自社間の工事が多く困ることが多い
・昭和町藤生線を北進する車輌がスピードを出すので危険である。
【渋滞について】7 件
・通津沖工業団地入口に信号がないため渋滞する。
・コンビナート各工場の定期補修期間中に特に通勤渋滞にかかる。
・以前は新港付近で通勤時間帯は渋滞していた。
・岩国南バイパスが開通して車の量が増え通勤時間帯に渋滞するようになった。
・通勤時間帯に渋滞している。
・通勤時間帯に渋滞している渋滞している(特に南岩国∼通津がひどい)。由宇駅周辺
の国道 188 号線沿いの歩道が狭い、あるいは分離した歩道がないので危険。
・朝夕の通勤時間帯に、国道 188 号線と通沖工業団地の市道との交差点に信号機が無い
為、渋滞と無理な運転により危険な時がある。
【歩行者、自転車、歩道について】6 件
・下り車線側の歩道がないに等しい。
・17:00 退勤時、十割交差点が渋滞。自転車、バイクが間を通り抜け危険。
・交通量が多いのに、歩道がない。危険。
・高校生の通学時に道端いっぱいにひろがって歩いているので、タクシーの出入りにぶ
つかりそうで危ない。
・小高い山の上なので徒歩では高齢者は難しい。
・人通りが少ない、夜は暗い
- 29 -
図表 4.10
交通問題の有無に関する企業意見 2(自由記述)
【公共交通機関について】12 件
・電車が 30 分に 1 本しかないため、通勤時や出張、来客時にも不便を非常に感じる。
・バスの便数が少なく不便。
・バス停が遠い。
・運行数が少ない。
・公共交通の便が少ない。
・公共交通機関がない。
・公共交通機関の利用が難しい。
・自宅、由宇駅よりのバスが、勤務時間帯にない(勤務時間∼6:40、8:30、10:40、
11:00、15:40、17:00、17:30、19:40、20:00、21:30 方面∼玖珂、伊隆、祖
生、周東町、大島、平生町、熊毛町、上山関)。
・鉄道・バスの本数も少ない。
・川西駅(錦川清流線、岩徳線)本数が少なすぎる。
・電車の本数が少ない。
・運航便が少なく利用不可
○交通環境に関しては、交通渋滞の解消、信号の設置、自転車の運転マナーなど
に対する意見が上げられている。
○公共交通に関しては、本数、ダイヤへの不満のほか、駅の利便性に関する意見
や、高齢者なども利用しやすいバスの運行要望もあげられている。
図表 4.11
交通環境についての企業意見(自由記述)
【道路交通について】
・早期に渋滞解消していただきたい
①岩国南バイパスの箭内方面までの延伸
②平田バイパスから新岩国駅方面へ抜ける道の拡張(岩徳線桂野駅付近)
③国道2号線
・①通津工業団地入口に信号設置をして下さい。 ②国道 188 号線を 4 車線にしてほしい。
③朝の通勤が渋滞している。
・岩国駅付近鉄道高架化
・交通渋滞のおきない道づくりをしてほしい
・黒磯(国立医療センター)からの 188 号線への交差点改善、踏切もあり交通量も多い
・自転車が安心して通れる道路にしてほしい
・自転車に乗る人に下り坂などでの運転マナー(スピードの出しすぎ)や夜間、夕方での
保護発色の工夫をお願いします。
・道路整備遅れている
【公共交通機関について】
・岩国∼由宇間の山陽本線増便→夕方:2 本→3 本 22 時以降:1 本→2 本など
・市営バス採算が難しいと思うが、北河内へのバスが少ない。・錦川鉄道、運賃が高い
・ぜひ、由宇駅、通津駅の電車の発着本数を 15 分に 1 本以上にしてほしい。
・岩国駅の東改札口を常時開放して欲しい
・最終便が早すぎる(バス)
・JR は不便(30 分に 1 本しかない)
・便数が少ない、JR と比較して割高
【その他】
・体の不自由な方(高齢者も含めて)が増えています、又車の免許返上の方もありますの
で、路線内でどこでも停車できる中型又は 10 人位のれるバスにして利便性を図る。
- 30 -
(3)道路交通の特性と課題
○幹線道路の自動車交通量は、中心市街地周辺の国道2号などで多く、国道2号、
188 号をはじめ2車線の区間を中心に混雑が激しい。(1)
○市民アンケート結果を見ると、自動車については、自動車利用の割合が高い男
性を中心に不満度が高い。これらは、市街地部での交通混雑や、駐車場の少な
さ、狭さなどが要因となっているものと考えられる((2)①)
○自転車や徒歩では「移動の安全性」に対する不満が高く、道路内で自転車・歩
行空間が十分に確保できていないことに起因するものと考えられる。また、岩
国地域では「駐輪のしやすさ」に対する不満が高いのが特徴となっている。
((2)
①)
○交通問題に関しては、道路の朝夕の渋滞、信号処理、安全性に関する意見が多
い。また、車両のスピードの出しすぎや歩行者の歩き方などマナーに関する意
見もある。公共交通については、鉄道、バスともに運行本数が少ないため不便
であるという意見が多い。((2)②)
○以上のように、道路交通では、中心市街地部での道路混雑や、自転車・歩行者
の安全性に問題があり、これらの解消のための道路整備の推進や既存道路の道
路構造の見直し改善などを図っていくことが課題となる。また同時に、駐車・
駐輪のための施設の整備も考えていく必要がある。
○さらに、道路の使い方についても、マナーの向上などを図っていく必要がある。
- 31 -
5. 鉄道・バス交通の状況
(1)鉄道交通の状況
○市内のJRの乗車客数(新幹線除く)は、年度によって増減はあるものの、減
少傾向が続いている。
○山陽新幹線新岩国駅の利用者は、県下の新幹線駅の中ではもっとも少なく、必
ずしも有効に活用されていない状況にある。
図表 5.1
鉄道駅の1日平均乗車人員(JR 山陽本線)
(人/日)
8,000
6,797
7,000
6,619
6,592
6,583
6,475
6,306
岩国駅
6,000
南岩国駅
藤生駅
5,000
通津駅
4,000
3,000
2,345
2,000
1,000
0
2,350
2,316
1,278
907
747
115
平成13年度
1,233
893
717
93
平成14年度
1,216
919
704
85
平成15年度
2,291
1,236
883
701
76
平成16年度
2,256
1,163
873
675
75
平成17年度
2,177
由宇駅
神代駅
1,110
812
635
78
平成18年度
出所:山口県統計年鑑
図表 5.2
鉄道駅の 1 日平均乗車人員(JR 岩徳線)
(人/日)
800
700
723
687
666
614
600
500
711
569
528
560
528
499
400
553
504
494
549
495
488
636
西岩国駅
539
518
477
486
472
464
399
欽明路駅
周防高森駅
200
0
柱野駅
玖珂駅
300
100
川西駅
米川駅
61
87
72
33
平成13年度
80
44
平成14年度
81
82
79
46
平成15年度
77
72
45
平成16年度
77
72
42
平成17年度
62
38
平成18年度
出所:山口県統計年鑑
- 32 -
図表 5.3
岩国市内の JR 乗車客数の推移
(百人/日)
160
140
148
144
142
141
120
139
134
100
80
60
40
20
0
平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
出典:山口県統計年鑑(JR 山陽本線・岩徳線の駅乗車客の合計)
図表 5.4
新幹線駅の年間乗車客数(平成 18 年)
( 単位:百人/日 )
新岩国駅
10
徳山駅
72
新山口駅
72
厚狭駅
18
新下関駅
49
出典:山口県統計年鑑掲載の年間値を日数で割って日平均値に換算した値
- 33 -
(2)バス交通の状況
○旧岩国市内では、路線バスが中心となったバスネットワークが形成されてい
る。
○一方、由宇・玖珂・周東地域や、山間部では、コミュニティバスを中心としたバ
スネットワークが形成されている。
図表 5.5
岩国市内のバスネットワーク図
図の出所:岩国市地域公共交通総合連携計画(平成 21 年 2 月)のP13
ここで、4 条:一般の路線バス
78 条:自治体等が運行するコミュニティバス等
みなし 4 条:自治体等がバス事業者に運行委託するコミュニティバス等
- 34 -
○岩国市営バスの利用者については、平成16年度は錦帯橋の「平成の架け替え」
の影響で増加したが、ここ3∼4年は、ほぼ横ばいで推移している。
○岩国駅のバス乗降客は、朝8時台に降車のピーク、夕方の16時に乗車のピー
クがある。これは、岩国駅を利用した通勤・通学によるものと考えられる。
○11時台の乗車が多いのは、観光客や周辺地域から鉄道を利用して買い物等に
出てくる人の利用によるものと考えられる。
図表 5.6
岩国市営バスの輸送人員の推移
(万人/年)
350
300
318
316
250
304
292
280
H12
H13
H14
295
307
290
286
289
290
H17
H18
H19
H20
200
150
100
50
0
H10
H11
図表 5.7
H15 H16
年度
出所:岩国市交通局
岩国駅のバス乗降者数
(人/時)
250
乗車 (1,611人/日)
降車 (1,448人/日)
198
200
166
150
138
125 129
121
102
100
116
126
90
114
107 111 111
132
96
93
69
107 105
90
50
0
137
123
76
70
48
59
20
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
39
18
21
17
19
20
3
21
(時)
出所:岩国市交通局
- 35 -
(3)市民アンケートによる鉄道・バスへの満足度・不満度
①交通手段別にみた満足度・不満足度
○交通手段別に見ると、鉄道では、
「駅への行きやすさ」や「鉄道の運行時間帯」
の満足は高いが、「駅前広場の利便性・快適性」に対する不満が多い。
○バスでは、満足の割合が多いが、
「運行本数・運行間隔」
「運行時間帯」で不満
が高くなっている。
図表 5.8
鉄道・バスへの満足度・不満度
0%
20%
鉄道駅への行きやすさ
26.4%
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等 8.6%
鉄道
40%
駅前広場の利便性・快適性 5.3%
35.1%
39.0%
バス
バスの運行時間帯 8.2%
16.2%
バスの乗降しやすさ、乗り心地
16.5%
概ね満足
やや不満
30.6%
36.3%
29.5%
57.6%
17.9%
15.8% 10.7%
29.3%
26.1%
18.6% 11.4%
57.3%
61.3%
不満
23.2%
23.9%
48.9%
目的地までの所要時間 12.5%
時間通りに来る、到着する(定時性)
24.8%
31.3%
18.0%
32.5%
45.2%
24.5%
100%
23.8%
35.8%
鉄道の運行時間帯 12.9%
満足
29.7%
26.4%
運行本数、運行間隔 8.8%
80%
20.5%
37.8%
鉄道の運行本数、運行間隔 13.0%
バス停の位置、間隔
60%
18.4% 8.1%
15.9% 6.3%
*不明、「わからない」を除く
②属性別にみた満足度・不満足度
○男性は、60歳以上ともに、「駅前広場の利便性・快適性」に対する不満、バ
スの「運行本数、運行間隔」、「運行時間帯」に対する不満が高い。
○女性60歳以上も同様の傾向があるが、「鉄道駅構内の移動、階段の上り下り
等」への不満が特に高い。
○60歳未満では、男性、女性とも「鉄道の運行本数・運行間隔」
「運行時間帯」
に対する不満が60歳以上よりも高くなっている。
- 36 -
図表 5.9
鉄道・バスへの満足度・不満度(属性別)
バス
鉄道
【男性60歳以上】
0%
鉄道駅への行きやすさ
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等
駅前広場の利便性・快適性
鉄道の運行本数、運行間隔
鉄道の運行時間帯
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔
バスの運行時間帯
目的地までの所要時間
時間通りに来る、到着する(定時性)
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
概ね満足
鉄道
バス
0%
概ね満足
やや不満
バス
鉄道
【男性60歳未満】
0%
鉄道駅への行きやすさ
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等
駅前広場の利便性・快適性
鉄道の運行本数、運行間隔
鉄道の運行時間帯
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔
バスの運行時間帯
目的地までの所要時間
時間通りに来る、到着する(定時性)
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
概ね満足
80%
100%
不満
20%
*不明、「わからない」を除く
40%
60%
80%
100%
0%
鉄道駅への行きやすさ
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等
駅前広場の利便性・快適性
鉄道の運行本数、運行間隔
鉄道の運行時間帯
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔
バスの運行時間帯
目的地までの所要時間
時間通りに来る、到着する(定時性)
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
概ね満足
不満
20%
*不明、「わからない」を除く
40%
60%
80%
100%
17%
20%
36%
27%
17%
28%
43%
11%
33%
37%
24%
6%
28%
23%
39%
10%
23%
22%
44%
11%
20% 10%
49%
21%
30%
30%
31%
8%
29%
28%
34%
9%
14%
17%
58%
11%
17% 11%
57%
15%
16% 8%
60%
16%
やや不満
【女性60歳未満】
鉄道
60%
17%
20%
32%
鉄道駅への行きやすさ
31%
34%
31%
28%
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等 7%
30%
34%
29%
駅前広場の利便性・快適性 6%
21%
21%
39%
鉄道の運行本数、運行間隔
19%
15%
21%
46%
17%
鉄道の運行時間帯
14% 11%
47%
29%
バス停の位置、間隔
27%
29%
30%
運行本数、運行間隔 13%
26%
28%
34%
バスの運行時間帯 12%
19% 7%
56%
目的地までの所要時間
17%
17% 7%
56%
20%
時間通りに来る、到着する(定時性)
18% 5%
56%
21%
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
バス
40%
15%
21%
39%
25%
22%
30%
40%
9%
34%
35%
27%
5%
16%
22%
47%
15%
11%
21%
52%
16%
17% 10%
46%
27%
26%
31%
35%
8%
22%
32%
39%
7%
11%
21%
55%
13%
19% 6%
58%
17%
14% 6%
65%
15%
やや不満
【女性60歳以上】
20%
*不明、「わからない」を除く
不満
20%
40%
60%
80%
100%
21%
22%
34%
24%
22%
31%
40%
8%
32%
38%
26%
4%
27%
30%
34%
9%
20%
28%
42%
9%
14% 11%
53%
22%
32%
33%
29%
5%
27%
31%
38%
4%
19% 13%
59%
10%
9%
20%
58%
13%
16% 6%
65%
13%
やや不満
不満
- 37 -
*不明、「わからない」を除く
③地域別にみた満足度・不満足度
○岩国地域では、「駅前広場の利便性・快適性」と「鉄道駅構内の移動、階段の
上り下り等」への不満が他地域に比べ特に高くなっている。
○由宇地域(山陽本線沿線)、玖西地域(岩徳線沿線)では、鉄道、バスともに「運
行本数・運行間隔」「運行時間帯」で不満が高くなっている。
○玖北地域では、「鉄道駅への行きやすさ」が特に高いのが特徴的であり、また
バスの「運行本数・運行間隔」「運行時間帯」で不満が高くなっている。
図表 5.10
鉄道・バスへの満足度・不満度(地域別)
0%
バス
鉄道
【岩国】
鉄道駅への行きやすさ
27%
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等 8%
24%
駅前広場の利便性・快適性 4%
鉄道の運行本数、運行間隔
15%
鉄道の運行時間帯
16%
26%
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔 10%
バスの運行時間帯 9%
目的地までの所要時間
14%
時間通りに来る、到着する(定時性)
15%
17%
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
概ね満足
やや不満
鉄道
バス
60%
80%
100%
16%
25%
35%
37%
18%
23%
44%
13%
22%
50%
9%
15%
50%
25%
31%
34%
23%
29%
40%
9%
17%
60%
7%
19%
58%
5%
15%
63%
21%
36%
31%
36%
*不明、「わからない」を除く
20%
40%
60%
80%
100%
鉄道駅への行きやすさ
9%
16%
42%
34%
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等
19%
24%
45%
12%
15%
37%
42%
駅前広場の利便性・快適性 6%
鉄道の運行本数、運行間隔 6%
33%
32%
29%
鉄道の運行時間帯 5%
26%
29%
40%
14%
16%
50%
21%
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔 7%
40%
32%
21%
29%
35%
30%
バスの運行時間帯 5%
目的地までの所要時間 9%
16%
30%
46%
時間通りに来る、到着する(定時性)
13%
22%
49%
17%
9%
25%
52%
14%
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
概ね満足
やや不満
鉄道駅への行きやすさ
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等
駅前広場の利便性・快適性
鉄道の運行本数、運行間隔
鉄道の運行時間帯
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔
バスの運行時間帯
目的地までの所要時間
時間通りに来る、到着する(定時性)
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
不満
0%
【玖珂・周東】
鉄道
40%
不満
0%
【由宇】
バス
20%
概ね満足
鉄道
20%
26%
15%
9%
4% 15%
19%
4%
15%
20%
5%
21%
4%
7%
19%
14%
やや不満
40%
60%
80%
36%
31%
35%
35%
42%
32%
35%
48%
54%
61%
46%
41%
概ね満足
やや不満
18%
25%
43%
40%
26%
15%
16%
19%
12%
10%
*不明、「わからない」を除く
20%
40%
60%
鉄道駅への行きやすさ
18%
20%
17%
鉄道駅構内の移動、階段の上り下り等 6%
25%
43%
28%
29%
駅前広場の利便性・快適性 7%
鉄道の運行本数、運行間隔 7%
24%
37%
鉄道の運行時間帯 5%
28%
41%
44%
27%
バス停の位置、間隔
運行本数、運行間隔 3%
25%
19%
29%
22%
バスの運行時間帯 3%
目的地までの所要時間 6%
20%
44%
時間通りに来る、到着する(定時性)
59%
22%
57%
17%
バスの乗降しやすさ、乗り心地
満足
100%
19%
17%
24%
21%
27%
35%
42%
不満
0%
【本郷・錦・美川・美和】
バス
*不明、「わからない」を除く
不満
- 38 -
80%
100%
45%
26%
36%
31%
26%
13%
16%
52%
46%
30%
8% 12%
10%
15%
*不明、「わからない」を除く
(4)鉄道・バス交通の特性と課題
○市内のJRの乗車客数(新幹線除く)は、年度によって増減はあるものの、減
少傾向が続いている。また、山陽新幹線新岩国駅の利用者は、必ずしも有効に
活用されていない状況にある。(1)
○岩国市営バスの利用者については、ここ3∼4年は、ほぼ横ばいで推移してい
る。旧岩国市内では、路線バスが中心となったバスネットワーク、由宇・玖珂・
周東地域や山間部では、コミュニティバスを中心としたバスネットワークが形
成されている。(2)
○市民アンケートを見ると、60歳以上は「駅前広場の利便性・快適性」に対す
る不満、60歳未満では「鉄道の運行本数・運行間隔」「運行時間帯」に対す
る不満が多い。また、女性60歳以上では「鉄道駅構内の移動、階段の上り下
り等」への不満が高いのが特徴的である。((3)②)
○バスについては、満足の割合が多いが、「運行本数・運行間隔」「運行時間帯」
で不満が高くなっている。((3)①)
○以上のように、鉄道とバスについては、ともに「運行本数・運行間隔」「運行
時間帯」をもう少し良くしてほしいとの市民意識が伺える。また、岩国駅など
を中心「駅前広場の利便性・快適性」と「鉄道駅構内の移動、階段の上り下り
等」への不満が高くなっていることから、利用者ニーズを踏まえて運行の改善
と、駅前広場の交通結節機能の向上や駅舎のバリアフリー化が課題といえる。
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