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浦添地域健康情報活用基盤 構築実証事業プロジェクト
資料2 浦添地域健康情報活用基盤 構築実証事業プロジェクト 平成22年9月30日 浦添市医師会 浦添地域健康情報活用基盤構築 実証事業プロジェクトの特徴 ■3省連携事業であり、それぞれが役割を持つ ■3省連携事業であり それぞれが役割を持つ 総務省 : 基盤の整備(SAML2.0、ID-WSF) 厚生労働省 : 健康チャレンジ日記、診療ASP (診療情報提供書)、処方情報の電子化(処方 情報・調剤情報・服薬情報) 他 経済産業省 : PHRを用いた疾病管理のサービ PHRを用いた疾病管理のサ ビ スモデル検証 ■自治体を中心としたPHR実証事業である 沖縄県浦添市における実証事業 PHR普及に向けての自治体の役割が重要 1 浦添地域健康情報活用基盤構築実証事業プロジェクト 3省連携事業「浦添健康情報活用基盤」は、個人の意思のもとに自分の健康履歴を蓄積 康 康 し、医療や健康に役立てる。経済産業省の疾病管理サービスは “健康情報活用基盤”を 医師とフィットネスクラブが 構成する業務の1つとなる。 連携する疾病管理 3省連携事業 健康サービス 事業者 保健システム 運動処方箋 診療情報提供書 医師等 登 録 疾病管理 サービス 健康チャレ ンジ日記 地 域 医 療 連 電子カルテ/レセコン 携 運動記録、 食事指導記録等 健診結果等 医師等 電子処方箋 保 存 日常情報 健診情報 浦添健康情報活用基盤 運動プログラム 指導情報 診療情報 救急情報 調剤情報 利用者基本情報 服薬情報 匿匿名化 匿 診療サマリ 調剤情報 服薬指導情報等 薬剤師等 閲 覧 市民 市民の 家族等 MIセンター 保健相談センター 地域包括支援センター フィットネスクラブ 行政 医師会 歯科医師会 薬剤師会 2 浦添地域健康情報活用基盤の構成 <健康情報活用基盤> 処方・調剤情報 診療情報 健診情報 I C カード /パスワード I D 健康チャレンジ日記 疾病管理 市民 経済産業省 厚生労働省 総務省 ・シングルサインオン ・属性情報の流通 属性情報 流通 外部 システム 診療ASP (診療情報提供書) 処方情報 電子化 浦添健康情報活用基盤を支える機能 浦添健康情報活用基盤では、疾病管理・健康チャレンジ 日記などの個々の事業アプリケーションが存在しており、 それらの情報を基盤の持つ仕組み(WSP/WSC)によ り参照して、個人の健康履歴として構造化された健康情 報の形式で見ることができる。 ■シングルサインオン ・1回の認証で複数のサービスを利用 ■属性情報の流通 ・他のサービスのデータを集めて表示 ■PHRデータの構造に基づく健康履歴の参照 ■PHRデ タの構造に基づく健康履歴の参照 ・属性情報流通の機能を利用 ■倉庫DB 倉庫 ・情報の保管とポータビリティ 4 浦添健康情報活用基盤の概要と特徴 健康情報活用基盤(PHR) ■シングルサインオン 個別アプリケーション 疾病管理 ■属性情報の流通 健康チャレンジ日記 ■PHRデータの構造に基づく SSOログインメニュー DB 健康履歴の参照 DB ■倉庫DB 情報の保管とポータビリティ 疾病管理 WSP 健康 チャレンジ 日記 シングル サインオン (WSP : Web Service Provider) 健康履歴アプリケーション 各業務に散在する情報を PHRデータの構造で把握 (WSC : Web Service Consumer) ●日常情報 ●健診情報 ●指導情報 指導情報 ●診療情報 WSC W bアプリ Webアフ リ 個人の 健康履歴 WSP 健康情報 健康情報(点線DBはディレクトリを保持) 倉庫DB ポータビリティ 他PHR 事業者 5 疾病管理サービスモデルと健康の見える化 ■月1回の医師の診察 ⇒ 週1回のフィットネスでの健康指導 ■健康情報の見える化と開示による個別指導 月1回 医師の診察 月1回 医師の診察 (運動処方せん作成/見直し) ( ) 参照 PHR (体重、体脂肪等) これまで フィットネスクラブ 週1回 健康指導 <浦添市 疾病管理サービスモデル> 6 疾病管理の提供サービス 疾病管理では、医師⇔利用者(患者)⇔フィットネスクラブ 疾病管理 は 医師 利用者(患者) ネ ク ブ の3者間でサービスが提供さ 者間 サ ビ が提供さ れる。PHRとしてそれぞれが作成する情報を参照し合うことにより、各人に合った診療・指 導を可能とする。利用者の同意により、医師・フィットネスクラブでの情報の作成・参照が 可能となる。 運動 実施結果 更新 利用者 (患者) 医師 <凡例> 参照 連携 運動プログラムに もとづく実施結果の 登録 フィットネス クラブ 疾病管理 PDCAサイクル C サイクル 運動 プログラム 運動 処方箋 療養計画書 フィットネス 体力測定 問診 検査結果 整形外科的な質問 フィットネス アンケート (紙) 7 書式例 : 運動処方せん 運動処方箋 様 生年月日 月 日 臨床診断 □ なし □ メタボ症候群 投薬内容 □ なし □ 降圧剤 □ 経口血糖降下剤 □ インスリン □ 脂質異常剤 問診 自覚症状 □ なし □ 胸痛 □ 動悸 □ 息切れ □ めまい 既往歴 □ なし □ 心疾患 □ 整形外科的疾患 □ その他 家族歴 □ なし □ 心筋梗塞 □ 突然死 □ クモ膜下出血 睡眠障害症状 循環器検査 □ 内臓肥満 年 □ なし □ 仕事がおっくう □ なし □ 入眠障害 □ なし □ 血圧 □ 心電図 □ 負荷心電図 運動療法の可否 □ 運 動 処 方 有酸素運動 その他の運動 ( 運 動 プ ロ グ ラ ム ) 例 □ 中途覚醒 □ 熟眠障害 ・診療情報 □ 脈波速度(PWV) □ 医師診断書 心拍数(分) ○ 条件付き □ 虚血性変化 □ T波平定化 □ 上室性期外収縮 ○ 医師診断書 ○ 必要 運動負荷試験結果 ○ ダブルマスター 負荷試験判定 ○ 陰性 ○ 禁忌 ○ 必ずしも必要ではない ○ 心肺運動負荷試験(CPX) ○ ボーダーライン ○可 ○ 注意して可 □ 歩行 □ ジョギング □ 自転車 ○ 心臓CT ○ 陽性 ( □ 通常の運動を行う ) ○ 禁忌 □ 水中運動 ○ 115 ○ 120 強度心拍数 ○ 105 ○ 110 自覚的運動強度 ○楽 ○ ややきつい 時間(分) ○ 30分以上 (週2~3時間以上) □ その他 □ 早朝覚醒 □ 正常 □ 陳旧性心筋梗塞 □ 陰性T波 □ 心室性期外収縮 □ その他 運動負荷試験適応 □ ストレッチ体操 □ 失神 □ その他 □ 体の疲れがとれない mmHg / □ 心房細動 ○ 適応 □ 抗凝固剤 運動処方せんの内容を 見直した。 見直 。 □ 朝、体調がすっきりしない 血圧 運動療法の適用 □ 肥満 □ 2型糖尿病 □ 高血圧 □ 脂質異常症 睡眠障害分類 安静時心電図 歳 □ 筋力トレーニング □ その他(エアロビクスダンスなど) ○ 125 ○ 130 ○ きつい ○ 60分以上 (週2~3時間以上) ( ○ 軽め ○ 中程度 ○ 重め ) ( らくらくコース ■運動経験の無い人、運動嫌いな人 ) 【施設内運動】 ・運動処方 運動処方 サイズダウン ■BMI が 30以上の人 コース ノーマル コース チャレンジ コース 備考 運動療法の留意点 ■BMI が 25~30未満、 運動習慣をつけたい人、運動の種類を覚えたい人 運動習慣を けた 人、運動の種類を覚えた 人 ■ちょっと体力のある人、スポーツ経験のある人 運動の’強さ’、’時間’、’回数’でコントロールする。 施設内運動は1~2週に1回程度、1回1~2時間を目安とし、コースに応じて運動の内容をプログラムする。 運動プログラム(例) :4つコース 8 疾病管理のPDCA連携 医師の指導 運動プログラム 実施結果 運動処方せん 検査結果 フィットネスでの指導 画面例 : グラフ化 体力測定 グラフ化 10 疾病管理サービスの導入 クリニック 浦添総合病院 健診センター フィットネスクラブ ヘルスアップステ ション ヘルスアップステーション うらそえ 浦西医院 まじゅんらんど 下地内科 ジスタス ■医師とフィットネスクラブの役割 ●医師 : 疾病管理全体に対する指導 ‘生活習慣病健康手帳’ ‘アンチエイジング浦添モデル’ アンチエイジング浦添モデル ●フィットネスクラブ : 運動指導とカウンセリング 11 疾病管理サービスの実施 •紙ベース運用からIT利用による疾病管理サービスへ •ドキュメントの見直しと新機能の取り入れ ・運動処方せんの見直し ・整形外科的問診、体力測定の導入 整形外科的問診、体力測定の導入 •浦添市役所・MIセンターがユーザ管理 ・ユーザ登録、ICカード発行 ユ ザ登録 ICカ ド発行 •歩数計による歩数のカウントと記録 ・平均 5000歩(日) 運動プログラムによるエクササイズの計算 •運動プログラムによるエクササイズの計算 ・平均 23.6エクササイズ •歩数計(活動量計)によるエクササイズの比較 ・計算エクササイズと測定エクササイズ 12 事業の持続可能性 事業主体を明確にして、ビジネス形態、課金形態をまとめる <健康サービス事業者> <健康サ ビス事業者> 健康チャレンジ日記 疾病管理サービス 検討要素 ●会員数 ●売上 ●運用費用 ●初期費用 等 医師会 ジスタス ヘルスアップ ステーションうらそえ まじゅんらんど 初期費用 運用費用 初期費用、運用費用 アプリケーション アプリケーション 情報基盤 <PHRシステム事業者> 13 事業の持続可能性 : お金と情報の流れ 疾病管理サービスのビジネスモデル成立のためには、関連する人・組織、IT提供者と してのPHR事業者(運動処方箋/運動プログラム)のコスト、サービス料の目的と金 額等を分析・算定して、そのフィジビリティを検討する 情報提供者 サービス利用者 サービス提供者 サービス利用料 利用者本人 ①実施結果 健康機器情報 ②運動処方箋 健康運動 指導士 ③運動プログラム サービス利用料( ?) 医師 ①②③ すべて 利用者本人 ・ヘルスアップステーションうらそえ ・まじゅんらんど ・ジスタス 健康運動 指導士 疾病管理AP 情報システム使用料 ・医師 PHR事業者 PHRシステム ①②③ すべて サービス・プロバイダ ITプロバイダ 疾病管 疾病管理AP 浦添市 凡例 カネ 情報 14 事業の持続可能性 : 提供サービスの形態 フィットネスクラブの形態に対応した新しいサービス形態 と課金・コストを考える フィットネスクラブ まじゅんらんど ジスタス サービス提供形態/利用料 1回単位の利用料と レッスン料 月会費 ヘルスアップ ヘルスア プ 開催コース参加料 ステーションうらそえ 新しいサービス の形態 サービスの拡充 新しいサービス の目的 利用者の増加 新規有償サービス 会員サービスの拡充 新規会員獲得 新規有償サービス 既存会員の継続 新コースの設定 利用者の増加 コストの考え方 1 行政型A 政 2 行政型B 1 行政型A 2 行政型B 3 民間型 3 民間型 ( コスト = ITの仕組み利用料 + フィットネスクラブの労務費・経費 ) 15 事業の持続可能性 : 提供サービスの形態 新しいサービス形態と課金・コストを考える 手数料 コスト コスト 1 行政型A 課金 2 行政型B 利益 コスト 患者/住民 の視点 ・運動療法 ・能動的なサービス(患者/住民 の健康ライフスタイル指導) 健康 イ タイ 指導) ・健康に関するトータルなサービス /ワンストップサービス ・コーチングサービス(行動変容) ・医療ネットワークとの連携機能 ・サ ビスの統合化(医・食・美)と ・サービスの統合化(医・食・美)と 個別化 等 < ストの考え方> <コストの考え方> コスト フィットネス クラブ の視点 新サービスの提供 /既存サービスへの付加価値 課金 3 民間型 新しいサービス形態 16