...

超軽量イージーケアニット素材「AIR SEDA(エアー セーダ)」を

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

超軽量イージーケアニット素材「AIR SEDA(エアー セーダ)」を
2000年 6月 20日
各
位
カ ネ ボ ウ 繊 維 株 式 会 社
株
式
会
社
ク
ラ
レ
ザ・ウールマーク・カンパニー
<クラロンK―Ⅱ>を使用した超軽量イージーケアニット素材
「AIR SEDA(エアー セーダ)」 を共同開発
カネボウ繊維㈱、㈱クラレ、ザ・ウールマーク・カンパニーの 3 社は、従来の素材より
約 25%軽い超軽量ニット素材「AIR SEDA(エアー セーダ)」を共同で開発、2000
年秋冬向けに販売を開始いたします。
「AIR SEDA」は、カネボウ繊維の紡績・加工技術、クラレが 1998 年より量産化し
ている<クラロンK―Ⅱ>水溶性タイプPVA繊維、ウールマークのマーケティングを融
合したことにより誕生いたしました。
「AIR SEDA」は超軽量かつバルキー性・保温性・ストレッチ性に優れ、さらにT
EC(トータルイージーケア)性能をも併せ持つ画期的な素材です。これはカネボウの防
縮糸「ラセーダウール」と<クラロンK―Ⅱ>水溶性タイプPVA繊維を混紡し、仕上加
工時に後者を溶解除去することで実現させることが出来ました。
これらの PVA 繊維適用基本技術は既に「ウールK―Ⅱ」プロジェクトなどで確立され、
市場では主に織物で幅広く普及して来ました。しかし、紡毛分野で一部展開しております
が、梳毛ニット用途では技術的難易度も高いことから商品化には至っておりませんでした。
3社は従来の製造ノウハウに加えて、低温溶解タイプの<クラロンK―Ⅱ>の導入により
諸課題を解決し、高品位なニット商品「AIR SEDA」の開発に成功いたしました。 梳
毛ニット用途の新しい市場創造に向けて、積極的に展開いたします。
記
1.素材特徴
(1)軽量性
水溶性PVA繊維<クラロンK―Ⅱ>を「ラセーダウール」と高混率(<クラロンK
―Ⅱ>25%)ブレンドすることにより、従来より約 25%も軽い製品となる。かつ、ナ
チュラルな伸縮性も同時に付与されるので、着心地感のよい快適性を併せ持つ。
(2)イージーケア性
洗濯後の毛羽立ちや目面もきれいで、IWS 規格の TEC に適合できる糸である。
(3)ソフトでボリューム感のある風合い
ナチュラル感のあるソフトな風合いとボリューム感が半永久的に持続できる。
(4)保温性
編地の空気含有率が高くなるので、従来品と比較して少ない目付けにもかかわらず、
より保温性に優れる。その効果は遠赤外放射セラミック含有品(当社 100%ウール PCY 加
工製品)に優るとも劣らない。
(5)ヘルシー性
染色時の染料や薬品は環境や身体に悪いとされるものは使用しておらず、安全でヘル
シーな商品である。
2.技術概要
(1)<クラロンK―Ⅱ>の適用技術
クラレが世界で初めて開発した溶剤湿式冷却ゲル紡糸による新水溶性PVA繊維を
高混率(25%)でウールと混紡。K―Ⅱの最適適応条件の検討や、混紡・紡績技術
と溶解加工技術の一貫製造技術をカネボウ繊維とクラレが共同開発。これにより糸斑
の少ない高品位なニット糸の製造が可能となった。現状WN8タイプ使用を逐次、溶
解性がさらに優れたWN4(原綿溶解温度40℃)タイプに変更をしている。溶解方
法についてはカネボウ繊維がマニュアルを配布し、技術指導技術サービスを行う予定。
(2)TEC対応技術
上記のPVA繊維混の一貫製造技術の構築に加えて、ウール表面に、均一な防縮性を
付与する技術、糸設計や編み立てノウハウなどのトータル技術を確立したことで、T
EC対応防縮糸として販売。
(3)エコ対応技術
エコロジー技術として、従来の「ラセーダ
エコ」同様、防縮加工はAOX(吸収性
有機ハロゲン)の低減を最大限に図り、排出には万全を期しております。加えて、染
色は反応性染料によるメタルフリー技術を確立。環境や身体に配慮した安全な加工法
を採用。
3.商品展開
(1)30色の先染トップ糸をストック販売、生地糸の対応も可能。
(2)2/48でスタート。この秋より2/32も販売を予定。
4.販売計画
(1)販売価格…2800円/KG
(2)目標数量…初年度
(染糸)
50トン、 3年後 200トン
以
上
Fly UP