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2008.6 改良かまど普及プロジェクト/貯水タンク設置プロジェクト

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2008.6 改良かまど普及プロジェクト/貯水タンク設置プロジェクト
第17号
発行日:平成20年6月25日
発行者:板垣 奈緒
改良かまど普及プロジェクト
県の農業省の職員と一緒に「改良かまど」を住民に普及するプロジェ
クトの評価に行ってきました。キニョナ村と呼ばれるこの地域は、幹線
道路から徒歩3時間という奥地です。
まず、どの辺が「改良」されたのか農業省の担当職員に聞いてみまし
た。すると、従来のかまどは石を3つ並べたもの(写真手前)で、日本でも
キャンプの時に見かけるような方式。一方、改良かまどは回りを土で囲
うことで熱の逃げ道を少なくしたもの(写真奥)で、従来よりも少ない量
の燃料で済むため経済的で環境にもやさしい形に「改良」されたものだ
そうです。ただ設置には技術と資金が必要ということで、農業省が主体
となって改良かまどの普及活動を行っています。
私は今回始めて改良かまどのプロジェクト評価に行き、先進国では普
通に使っている水道・電気・ガスというものが全くない村の現状に改め
て驚きました。村人は毎日、川に水を汲みに行って頭にのせて家まで
運び、かまどで火をおこして食事の支度をして、ランプの元で食事をす
るという原始的な生活を送っています。
うーん、改良されてもまだかまど生活かぁ~、ガスや電気が普及する
のは後何年後になるのだろうか、と考えると気が遠くなってしまいそうで
した。
ちなみに改良かまどプロジェクトの評価の結果は、農業省によると
「良好」でしたが、写真を見てもらうと分かるように、改良かまどを設置し
ても、従来のかまどを主に使っているようでした。やはり使い慣れたも
のの方がよいということなのでしょう。
従来のかまど(手前) 改良かまど(奥)
貯水タンク設置プロジェクト
キニョナ村は小高い山の連なる地域でバス通りまで片道徒歩3時間という山奥です。現在この地域では毎日、女性と子供が小
川まで行って水を汲み、頭に水タンクをのせてその水を運んでいます。
水汲みは大変な重労働な上に危険を伴います。そのため2006年に村の若者を中心に「共同貯水タンク購入プロジェクト」が始
まりました。貯水タンクの仕組みはいたって簡単です。直径2メートル・高さ3メートルくらいの円柱型プラスチック製タンクに地下水
と雨水を貯水します。
現在では、学校、病院、協会を含む30世帯200人がこのプロジェクトに参加しています。貯水タンクが設置されると、女性や子供
が水汲みのために費やしていた労働時間の削減につながり、きれいな水を利用することによる健康増進が見込まれます。
改良かまど導入プロジェクトの評価活動でこの村を訪れた時、キニョナ村の人々に1日も早く共同貯水タンクを利用してもらいた
いとの思いから、社団法人協力隊を育てる会が実施している「小さなハートプロジェクト」に寄付を申請しました。これはプロジェク
トに賛同していただける団体または個人の方を日本で募集し、プロジェクトを支援するという制度です。先日、JICAケニア事務所
に申請し受理されたので、なるべく早い時期に支援していただける方が見つかることを願っています。
食器洗いには、持ち運びができるプラスチック製のタンクの水を 屋根を利用して雨水をドラム缶に貯水:飲料用に利用されてい
利用
る
最近、キャラメルポップコーンにはまっています。フライパンに水、砂糖、マーガリンを入れて煮詰めてキャラメルを作って、そ
の中にポップコーンをいれて混ぜるだけ。簡単な上に美味しいので気に入っています。
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