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第1章(PDF形式:126KB)

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第1章(PDF形式:126KB)
第1章
第1節
1
計画策定にあたって
計画策定の背景
計画の趣旨
高齢者に関する各種の福祉保健事業及び平成12年度から始まった介護保
険 制 度 の 円 滑 な 実 施 に 関 す る 総 合 的 な 計 画( 法 定 計 画 )で あ る「 高 齢 者 福 祉 保
健 計 画・介 護 保 険 事 業 計 画( 以 下「 計 画 」と い う 。)」は 、3 年 ご と に 見 直 し 策
定を行います。
2
地域包括ケアシステムの構築に向けて
介 護 保 険 制 度 は 、高 齢 者 を 社 会 全 体 で 支 え る 仕 組 み と し て 平 成 1 2 年 4 月 に
創 設 さ れ ま し た 。そ の 後 、制 度 の 定 着 と と も に 介 護 保 険 サ ー ビ ス の 供 給 体 制 も 、
居 宅 サ ー ビ ス や 施 設 サ ー ビ ス 、さ ら に 地 域 密 着 型 サ ー ビ ス と 段 階 的 に 整 備 さ れ 、
サービスの利用量も増加しています。
し か し な が ら 、今 後 、い わ ゆ る 団 塊 の 世 代 の 高 齢 化 と 相 ま っ て 認 知 症 高 齢 者
の 大 幅 な 増 加 が 見 込 ま れ て お り 、高 齢 者 の 生 活 を 支 え て 行 く た め に は 介 護 保 険
サ ー ビ ス の 確 保 だ け で は 十 分 と は い え ま せ ん 。そ こ で 国 は 、第 6 期 介 護 保 険 事
業 計 画 の 策 定 に あ た り 、第 5 期 で 開 始 し た「 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム 」の 構 築 に
努めていくことを第6期計画策定の基本指針に掲げています。
こ の「 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム 」と は 、高 齢 者 が 可 能 な 限 り 住 み 慣 れ た 地 域 で
そ の 有 す る 能 力 に 応 じ て 自 立 し た 日 常 生 活 を 営 む こ と が で き る よ う 、医 療 、介
護 、介 護 予 防 、住 ま い 及 び 自 立 し た 日 常 生 活 の 支 援 が 包 括 的 に 確 保 さ れ る 体 制
であり、これを地域の実情に応じて構築していく必要があります。
第2節
計画の基本理念
第 5 期 越 前 市 高 齢 者 福 祉 保 健 計 画・介 護 保 険 事 業 計 画 で 掲 げ た 基 本 理 念 を 引 継
ぎ 、「 安 心 し て 暮 せ る 長 寿 社 会 の 実 現 」 を 計 画 の 基 本 理 念 と し ま す 。
第3節
法令等の根拠
こ の 計 画 は 、老 人 福 祉 法 第 2 0 条 の 8 に 基 づ く 高 齢 者 福 祉 計 画 と 介 護 保 険 法 第
1 1 7 条 に 基 づ く 介 護 保 険 事 業 計 画 を 一 体 的 に 、ま た 、越 前 市 地 域 福 祉 計 画 、越
前市健康21計画などの計画との調和に配慮して策定しました。
1
高齢者福祉保健計画
老人福祉法第20条の8により、市が高齢者福祉計画を策定することが義
1
務付けられています。老人保健法の廃止によって、高齢者保健計画策定の必
要はなくなりましたが、多くの福祉事業が保健施策としての側面も持つよう
に な っ て い る た め 、 越 前 市 ( 以 下 「 本 市 」 と い う 。) に お い て は 「 高 齢 者 福 祉
保健計画」という名称としました。
2
介護保険事業計画
介護保険法第117条の規定に基づき、高齢者福祉計画と一体のものとし
て策定する計画で、介護保険事業にかかる保険給付等を円滑に行うことを目
的としています。
第4節
第6期計画策定にあたっての主な制度改正等
「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整
備等に関する法律」に基づき、介護保険制度が改正されます。主な改正内容
は次のとおりです。
1
地域包括ケアシステムの構築
高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるようにするため、介護、医療、
生活支援、介護予防を充実します。
(1)地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実
①在宅医療・介護連携の推進
②認知症施策の推進
③地域ケア会議の推進
④生活支援サービスの充実・強化
(2)全国一律の予防給付(訪問介護・通所介護)を市が取り組む地域支援
事業に移行し、多様化する。
(3)特別養護老人ホームの新規入所者を、原則、要介護3以上とする(既
入 所 者 は 除 く )。
2
費用負担の公平化
低 所 得 者 の 介 護 保 険 料 軽 減 を 拡 充 し 、ま た 、介 護 保 険 料 上 昇 を で き る 限 り 抑
えるため、所得や資産のある人の利用者負担を見直し、費用負担の公平化を
図ります。
(1)低所得者の介護保険料軽減を拡充
(2)一定以上の所得のある利用者の自己負担を引上げ
( 3 ) 低 所 得 の 施 設 利 用 者 の 食 費 ・ 居 住 費 を 補 填 す る 「補 足 給 付 」〔 特 定 入 所
者介護(介護予防)サービス費〕の要件に資産などを追加
2
第5節
1
計画策定に向けた取組み及び体制
日常生活圏域ニーズ調査などの実施
日 常 生 活 圏 域 ニ ー ズ 調 査 ( 以 下 「 ニ ー ズ 調 査 」 と い う 。) は 、 地 域 に 居 住 し
て い る 高 齢 者 の 健 康 状 態 や 日 常 生 活 の 状 況 を 調 査 し 、ど の 圏 域 に 、ど の よ う な
ニ ー ズ を も っ た 高 齢 者 が 、ど の 程 度 生 活 し て い る の か を 把 握 し 、高 齢 者 の 生 活
状 態 に 合 っ た 介 護( 予 防 )サ ー ビ ス や 権 利 擁 護 な ど の 各 種 福 祉 サ ー ビ ス を 提 供
す る た め に 実 施 し ま し た 。地 域 の 高 齢 者 の 身 体 状 況・日 常 生 活 機 能( A D L ・
I A D L )、 認 知 症 状 況 、 疾 病 状 況 、 社 会 参 加 の 状 況 、 住 ま い の 状 況 な ど か ら
課 題 を 把 握 し 、第 6 期 計 画 に 反 映 し ま し た 。ま た 、日 頃 よ り 高 齢 者 の 見 守 り や
相 談・支 援 活 動 を 行 っ て い る 民 生 委 員・児 童 委 員 や 、サ ー ビ ス 提 供 側 で あ る 介
護 サ ー ビ ス 事 業 者 、 介 護 支 援 専 門 員 ( 以 下 「 ケ ア マ ネ ジ ャ ー 」 と い う 。) に も
ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し 、高 齢 者 や 介 護 を 取 り 巻 く 状 況 に つ い て 、様 々 な 角 度
から実態把握を行いました。
2
越前市介護保険運営協議会
第 6 期 計 画 の 策 定 に あ た っ て は 、公 募 の 市 民 、保 健・医 療・福 祉 関 係 者 、学
識経験者により構成された越前市介護保険運営協議会において検討を進めて
きました。
ま た 、本 計 画 は 、高 齢 者 の 生 活 全 般 に か か わ る 計 画 で あ り 、市 各 部 局 や 地 域
福祉推進の役割を担う越前市社会福祉協議会(以下「社会福祉協議会」とい
う 。) と の 連 携 が 非 常 に 重 要 で あ る こ と か ら 、 高 齢 者 福 祉 の 考 え 、 方 向 性 を 行
政全体で共有するために計画策定ワーキンググループを設置し、運営協議会
へ提出する素案を検討しました。
3
パブリック・コメント
市 民 の 皆 様 か ら 、介 護 保 険 運 営 協 議 会 に て 検 討 さ れ た 本 計 画( 素 案 )に 対 し
幅広くご意見をいただくため、平成26年12月15日から32日間、市役
所 や 地 区 公 民 館 な ど の 窓 口 、 市 ホ ー ム ペ ー ジ な ど に て 計 画 (素 案 )を 公 表 し 、
市民の意見把握と反映に努めました。
3
第6節
日常生活圏域の設定について
地域包括ケアシステムの構築のために、 必要なサービスを身近な地域で受けら
れる体制整備を進める単位を「日常生活圏域」といいます。国においては、概ね
30分以内で活動できる範囲としています。
本市では、自治振興会、町内などの地域 における活動の単位と、地理的な要因
も加味して、第3期・第4期計画においては「小学校区」を単位として17の日
常 生 活 圏 域 と し 、 第 5 期 計 画 に お い て は 「 西 部 」、「 中 央 部 」、「 東 部 」 の 3 つ の 日
常 生 活 圏 域 と し ま し た が 、第 6 期 計 画 か ら は 人 口 の バ ラ ン ス 、生 活 環 境 の 類 似 性 、
高 齢 化 率 に 加 え 、今 後 、地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 を 推 進 す る と い う 観 点 か ら 、
現 在 の 「 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー ・ 地 域 包 括 サ ブ セ ン タ ー 」( 以 下 「 地 域 包 括 支 援 セ
ン タ ー ・ サ ブ セ ン タ ー 」 と い う 。) の 担 当 地 区 ご と に 6 つ の エ リ ア に 区 分 す る こ と
としました。
な お 、 地 域 の 課 題 の 内 容 な ど に よ り 、「 小 学 校 区 」 の 圏 域 で 取 り 組 ん だ り 、 市 全
体で取り組むなど、必要に応じて柔軟に取り組んでいきます。
また、施設整備にあたっては、日常生活 圏域内でバランスの取れたサービス提
供が確保されることを念頭に行うこととしますが、新規事業所の開設を容易にす
るため、圏域ごとの箇所付けは行わないこととします。
〔日常生活圏域内の高齢者人口数〕
圏域
人
口
(人)
高齢者人口
高齢化率
(人)
(%)
地 区 名 (「 小 学 校 区 」)
1
16,163
4,403
27.24 東 、 国 高
2
12,897
3,612
28.01 西 、 神 山 、 白 山
3
16,131
4,065
25.20 南 、 坂 口 、 王 子 保
4
13,601
2,985
21.95 吉 野 、 大 虫
5
12,372
2,991
24.18 北 新 庄 、 北 日 野 、 味 真 野
6
12,453
3,802
30.53 粟 田 部 、岡 本 、南 中 山 、服 間
( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 )
4
第7節
計画の期間
第 6 期 計 画 の 計 画 期 間 は 、平 成 2 7 年 度( 2 0 1 5 年 度 )か ら 平 成 2 9 年 度( 2
017年度)までの3年間です。
第 6 期 計 画 で は 、さ ら に 先 の「 団 塊 の 世 代 が 7 5 歳 以 上 と な っ て 高 齢 化 が 一 段
と 進 む 2 0 2 5 年( 平 成 3 7 年 )の 高 齢 者 介 護 の 姿 」を 見 据 え た 目 標 設 定 と し ま
した。
【計画の期間】
2025 年 (平成 37 年)ま での見 通し
第6期計画
第5期計画
第 7 期計画
第 8 期計画
第 9 期計画
2012∼ 2014
2015∼ 2017
2018∼ 2020
2021∼ 2023
2024∼ 2026
(平 成 24∼
(平 成 27∼ 29 年 度 )
(平 成 30∼
(平 成 33∼
(平 成 36∼
32 年 度 )
35 年 度 )
38 年 度 )
26 年 度 )
第8節
他制度による計画等の整合調和
医 療 、介 護 、介 護 予 防 、住 ま い 及 び 自 立 し た 日 常 生 活 の 支 援 が 包 括 的 に 確 保 さ
れ る 体 制 で あ る 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 が 重 要 で あ る た め 、計 画 は 、高 齢 者
福 祉 保 健 計 画 と 一 体 の も の と し て 作 成 さ れ 、「 越 前 市 総 合 計 画 基 本 計 画 」、「 越 前
市 地 域 福 祉 計 画 」、
「 越 前 市 障 が い 者 計 画・障 が い 福 祉 計 画 」、
「越前市健康21計
画 」や「 福 井 県 老 人 福 祉 計 画 お よ び 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 」と の 整 合 性 に つ い て
も十分配慮しています。
5
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