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非接触型赤外線温度計

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非接触型赤外線温度計
取 -01194102
取扱説明書
Instruction Manual
非接触型赤外線温度計
1-1941-02 IT8833H
この度は本製品をお買い求め頂き、誠にありがとうございます。
ご使用の前に、本取扱説明書をよくお読みになり、末永くご愛用くださいますようお願い申し上げます。
また、お読み頂きました後も大切に保管してください。
外観図
警 告
レーザービーム
光線を見つめないでください
ダイオードレーザー
675nm で出力 1mW 未満
クラス II のレーザー製品
注意 取扱いを誤ると、人身事故・製品の破損の原因となることがあります。
●
●
●
●
●
レーザー光線が点灯される際には十分に注意を払ってください。
光線が自分の目や、他者および動物の目に入らないように注意してください。
反射面からはね返った光線が目に当たらないように注意してください。
爆発する可能性のあるガスにレーザー光線が作用しないように注意してください。
視野:測定対象が装置のスポットサイズよりも大きいことを確認してください。対象が小さければ
小さいほど、それに対してより近づかなければなりません。精度が重要である場合は、対象の大き
さがスポットサイズの少なくとも2倍はあることを必ず確認してください。
幅広い用途
食品調理、安全点検および消防検査、プラスチック成型、アスファルト、海洋およびスクリーン印刷、
インクやドライヤーの温度測定、HVAC(冷暖房空調設備)/R、ディーゼルエンジンおよび車両の整備
など様々の用途にてご利用いただけます。
––
距離とスポットサイズ
当装置によって測定されるエリアのスポットサイズ(S)は、被験物との距離(D)が長くなるにつ
れて大きくなります。各装置についての距離とスポットサイズの関係は以下に記載されています。各
装置の焦点は914mm(36インチ)です。全てのスポットサイズは90%の円内エネルギーを示して
います。
レーザービーム
D : S = 30 : 1
距離(D)対スポットサイズ(S)
0.4:12
16mm
インチ
2.0:60
1.2:36
S
10:300
30:900
センサービーム
50:1500
mm
D
各部の名称
レーザーポインター光線
赤外線センサー
LCD ディスプレー
Up ボタン
Down ボタン
Laser/backlight
(レーザー / バックライト)ボタン
MODE( モード ) ボタン
測定開始トリガー
電池カバー
グリップ
––
ディスプレイ
①
②
⑤
③
⑥
④
⑩
⑪
⑦
⑨
⑧
①データ保持
②測定表示
③放射率の記号と数値
④℃ /℉の記号
⑤放射率自動取得
⑥ロックおよびレーザー「オン」の記号
⑦高レベルおよび低レベルの警報記号
⑧MAX(最高温度)、MIN(最低温度)、DIF
(差温)、AVG(平均温度)、HAL(高レベ
ル警報)、LAL(低レベル警報)、TKおよ
びLOG(ログ)の温度数値。
⑨EMS(放射率) MAX、MIN、DIF、AVG、
HAL、LAL、TKおよびLOGの記号
⑩現在の温度数値
⑪電池残量が少ない状態
ボタン類
①
①Upボタン(EMS、高警報、低警報用)
②MODEボタン(モードループでの循環用)
③Downボタン(EMS、HAL、LAL用)
④レーザー /バックライトの入/切ボタン
(レーザー /バックライトを起動するには、
トリガーを引いてからボタンを押してくだ
さい。)
④
③
②
––
MODEボタンの機能
赤外線温度計は最高温度(MAX)、最低温度(MIN)、差温(DIF)およ
び平均温度(AVG)を測定します。
● 計測を行うたびに、このデータは新しい測定値が得られるまで保存され、
MODEボタンで呼び出すことができます。
● トリガーを再び引くと、
装置は最後に選択されたモードで測定を開始します。
● MODEボタンを押すことで、高レベル警報(HAL)と低レベル警報
(LAL)にアクセスすることも可能になります。
● MODEボタンを押すたびに、モードのサイクルが進みます。
● MODEボタンを押すと、kタイプの温度測定にアクセスすることも可能
になります。
● 図はMODEサイクル内での機能の順番を示しています。
●
EMS
MAX
MIN
DIF
AVG
HAL
LAL
TK
LOG
C/Fの切り替え、ロックの設定/解除、警報の設定
C/F
SET ALARM
(警報の設定)
●
●
●
℃ /℉スイッチを使って温度単位(℃か℉)を選択します。
警報を起動させるには、一番下のスイッチSET ALARMを右にスライドさせてください。
高レベル警報(HAL)、低レベル警報(LAL)および放射率(EMS)の数値を設定するには、まず
トリガーを引くかあるいはMODEボタンを押してディスプレーを起動してから、ディスプレーの左
下隅に適切なコードが現れるまでMODEボタンを押し、UpボタンとDownボタンを押して希望の
数値に調節します。
––
操作方法
1 グリップを握って温度計を持ち、測定したい面の方向に向けます。
2 温度計の電源を入れて試験を開始するには、トリガーを引いたまま保持してください。電池に問
題が無ければ、ディスプレーが点灯します。ディスプレーが点灯しなければ、電池を交換してく
ださい。
3 測定中は液晶ディスプレー(LCD)の左上隅に「SCAN」というアイコンが表示されます。
4 トリガーを離すと、LCDに測定値が保持されていることを示す「HOLD」というアイコンが表
示されます。
5 トリガーを離すと、(装置のロックが掛かっていなければ)約7秒後に自動的に温度計の電源が
切れます。
放射率を取得するには?
●
●
●
EMSモードで、LCDの左側に「EMS」アイコンが点滅表示されるまでLaser/Backlightボタンを
押し続けてください。この時LCDの上部に「ε=--」と表示され、赤外線温度数値がLCDの中央に、
kタイプの温度数値がLCDの下部に表示されます。
被測定物の表面にkタイプ探針を接触させて、赤外線(IR)測定と同じポイントで温度を検査して
ください。両方の数値が安定してから、UPボタンまたはDOWNボタンを押して確定します。する
と、被測定物の放射率がLCDの上部に表示されます。
通常の測定に入るにはMODEボタンまたはトリガーを押してください。
注意:
1.IR数値がTK数値と対応していない場合、またはIRとTKで違うポイントを測定した場合、放射率が
得られないか、あるいは誤った放射率が得られることになります。
2.測定対象の温度は環境温度よりも高くなければなりません。より精度の高い放射率を得るのに適
した温度は通常100℃です。
放射率が得られた後、IR値(LCDの中央部に表示)とTK値(LCDの下部に表示)の差が大きすぎ
る場合、得られた放射率は正しくありません。新たに放射率を得る必要があります。
データロガー
1. データの保存
本温度計には最大20のデータ位置を保存することができます。赤外線温度と温度スケール(℃ま
たは℉)も保存されます。
2. 赤外線
赤外線測定からのデータを保存するには、トリガーを引いてください。トリガーを引いた状態で、
ディスプレーの左下隅に「LOG」の文字が現れるまでMODEボタンを押すと、LOG(記録)の位
置番号が表示されます。表示されたLOG位置に温度が記録されていなければ、右下隅にダッシュ
が4個表示されます。記録したい対象エリアに装置を向けて、laser/backlightボタンを押して
ください。記録された温度が右下隅に表示されます。別のログ位置を選択するには、upボタンと
downボタンを押してください。
––
3. データの呼び出し
装置を切った後で保存されたデータを呼び出すには、左下隅に「LOG」と表示が出るまでMODE
ボタンを押してください。「LOG」の下にログの位置番号が示されて、その位置について保存され
た温度が表示されます。別のログ位置に移動するには、UP/DOWNボタンを押してください。
4. ログ消去機能
「ログ消去」機能によって、全ての記録されたデータポイントをすぐに消去することができます。
この機能は装置がLOGモードの状態でのみ使用可能です。これはユーザーがLOG位置をいくつか
保存しているときのみ使用することができます。
装置のメモリーに保存されているログ位置データを全て消去したい場合だけLOG消去機能を使用
してください。「ログ消去」機能は以下のように作動します。
(1) LOGモード状態でトリガーを押した後、LOG位置「0」に達するまで「下向き矢印」ボタン
を押してください。
注意: これはトリガーを引いている場合にのみ行うことができます。「上向き矢印」ボタン
ではLOG位置「0」にアクセスできません。
(2) LOG位置「0」がディスプレーに表示されたら、laser/backlightボタンを押してください。
発信音が鳴って、全てのデータ位置が消去されたことを知らせる「1」へとLOG位置が自動
的に変わります。
測定時の留意事項
●
●
温度計のハンドル部分を持ち、温度を測定する被測定物の方にIR
センサーを向けてください。温度計が自動的に周辺温度からの温
度偏差を補正します。高温の測定がその後に行われる場合、測定
される予定の広い周辺温度に適応するには最長で30分かかり、低
温の測定後(および高温の測定前)には時間(数分)が必要とな
ることに留意してください。
これは冷却プロセスによるもので、IRセンサーのために行わなけ
ればなりません。
電池の交換
1 電池の残量が少なくなると、LCDに新しい9V電池1個との交換を促す“ ”が表示されます。
2 電池カバーを開けて電池を装置から取り出し、新しい9V電池と交換して、電池カバーを元通り
に閉じてください。
––
注意事項
●
仕組み
赤外線温度計は被測定物の表面温度を測定します。放出され、反射され、伝達されたエネルギーが
検出器上に集められて結像されることによって、装置の光学性能がそのエネルギーを感知します。
装置のエレクトロニクス性能がその情報を温度測定値に変換し、それが装置上に表示されます。レ
ーザー付きの装置では、レーザーは照準を合わせるためにだけ用いられます。
●
視野
測定対象が装置のスポットサイズよりも大きいことを確認してください。対象が小さければ小さい
程、それに対してより近づかなければなりません。精度が重要である場合は、対象の大きさがスポ
ットサイズの少なくとも2倍はあることを必ず確認してください。
距離とスポットサイズ
被測定物からの距離(D)が長くなるほど、当装置が測定するエリアのスポットサイズ(S)が大き
くなります。P2 距離とスポットサイズ の図をご覧ください。
●
ホットスポットを見つけるには
ホットスポットを見つけるには、当温度計の照準を関心領域の外側に向けてから、上下に動かしな
がらホットスポットが特定されるまでスキャンしてください。
●
ご注意
①当装置を輝きや光沢のある金属面(ステンレス鋼、アルミニウム等)の測定には使用しないで
ください。「放射率」の項をご覧ください。
②当装置はガラス等の透明な面を通して温度を測定することはできません。但し、ガラスの表面
温度を測定することはできます。
③蒸気、埃、煙等は当装置の光学性能の障害となり、正確な測定を妨げる可能性があります。
––
●
放射率
放射率とは、素材のエネルギー放出特性を説明するために用いられる用語です。
大部分(主用途の90%)の有機物質および塗装または酸化表面の放射率は0.95です(当装置にプ
レセット済み)。輝きや光沢のある金属の表面を測定した結果、測定値が不正確になります。補正
するには、マスキングテープまたは黒の艶消し塗料で測定する表面を覆ってください。テープがそ
の下にある素材と同じ温度に達するまで待ってください。テープまたは塗装面の温度を測定します。
放射率の数値
物質
熱放射率
物質
熱放射率
アスファルト
0.90 ~ 0.98
布(黒)
0.98
コンクリート
0.94
人間の皮膚
0.98
セメント
0.96
皮革
0.75 ~ 0.80
砂
0.90
炭(粉末)
0.96
土
0.92 ~ 0.96
ラッカー
0.80 ~ 0.95
水
0.92 ~ 0.96
ラッカー(艶消し)
0.97
氷
0.96 ~ 0.98
ゴム(黒)
0.94
雪
0.83
プラスチック
0.85 ~ 0.95
ガラス
0.90 ~ 0.95
木材
0.90
セラミック
0.90 ~ 0.94
紙
0.70 ~ 0.94
大理石
0.94
酸化クロム
0.81
石膏
0.80 ~ 0.90
酸化銅
0.78
モルタル
0.89 ~ 0.91
酸化鉄
0.78 ~ 0.82
レンガ
0.93 ~ 0.96
織物
0.90
メンテナンス
●
定期的に乾いた布でケースを拭いてください。本機器には研磨剤や溶剤を使用しないでください。
––
仕様
型番
IT8833H
TK測定
TK温度範囲
-50 ~ 1370℃(-58 ~ 2498℉)
分解能
精度
-50 ~ 1370℃
0.1℃
-58 ~ 1999℉
0.1℉
2000 ~ 2498℉
1℉
-50 ~ 1000℃
測定値の±1.5%または±3℃
(±5.4℉)
1000 ~ 1370℃
測定値の±1.5%または±2℃
(±3.6℉)
IR(赤外線)測定
IR温度範囲
-50 ~ 850℃(-58 ~ 1562℉)
D:S
30 : 1
分解能
0.1℃(0.1℉)
精度
-50 ~-20℃(-58 ~-4℉)
-20 ~ 200℃(-4 ~ 392℉)
±5℃(±9℉)
測定値の±1.5%または±2℃
(±3.6℉)
200 ~ 538℃(392 ~ 1000℉) 測定値の±2.0%または±2℃
(±3.6℉)
538 ~ 850℃(1000 ~ 1562℉) 測定値の±3.5%または±5℃
(±9℉)
応答時間
1秒未満
スペクトル感度
8 ~ 14μm
放射率
0.10から1.0まで数値で調節可能
範囲外表示
LCD上に「-OL」、「OL」の表示
極性
自動表示(正極性の場合は符号無し)
、負極性の場合はマイナス(-)符号付き
ダイオードレーザー 出力<1mW、波長630 ~ 670nm、クラス2(II)のレーザー製品
使用温度
0℃~ 50℃(32℉~ 122℉)
保管温度
-20℃~ 60℃(-4℉~ 140℉)
相対湿度
使用時は相対湿度10%~ 90%、保管時は相対湿度<80%
電源
9V電池
重量
290g(10.2オンス)
サイズ
100×56×230mm(3.9×2.2×9.0インチ)
安全性
EMC(電磁環境両立性)準拠CE
Made in China
––
保証規定
保 証 書
⑴弊社商品を、当該商品の取扱説明書所定の使用方法及び使
用条件、あるいは、当該商品の仕様または使用目的から導
かれる通常の使用方法及び使用条件の下で使用され故障が
生じた場合、お買い上げの日より一年間無償修理いたしま
す。
⑵次の場合、保証期間中でも有償修理とさせていただきます。
・誤使用、不当な修理・改造による故障。
・本品納入後の移動や輸送或いは落下等による故障。
・火災、天災、異常電圧、公害、塩害等外部要因による故障。
・接続している他の機器が原因による故障。
・車両・船舶等での使用による故障。
・消耗部品、付属部品の交換。
・本保証書の字句を訂正した場合、購入年月日・購入店の
記入がない場合、及び保証書の提示がない場合。
⑶ここで言う保証とは、納入品単体の保証を意味するもので、
納入品の故障により誘発される損害は、ご容赦頂きます。
⑷本保証書は日本国内においてのみ有効です。
本製品は厳正な検査を経て出荷されておりますが、万一保証
期間内に左記保証規定⑴に基づく正常な使用状態での故障の
節は左記保証規定により修理いたします。
品
名
型
式
非接触型赤外線温度計
IT8833H
保 証 期 間
お買い上げ日より1年間
お買い上げ日
年 月 日
お
名
前
ご
住
所
TEL.
様
取り扱い店名
担当者印
住
TEL.
所
商品についてのお問い合わせは
カスタマー相談センター
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土・日・祝日及び弊社休業日はご利用いただけません。
0120-700-875(フリーダイヤル)
問い合わせ
専用 URL
0120-700-763(フリーダイヤル)
http://help.as-1.co.jp/q
第1版2012年10月作成
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