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精神科シケプリ vol.2

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精神科シケプリ vol.2
精神科しけぷり
11月7日、1月16日、1月30日分
作: としゆき いたい
小テスト+αということなので小テストを中心にまとめて必要なところは適宜説明していきたいと思います。
面接と診断
11/7 ひとつめ
小テストの内容と答え(マルバツでした)
1
身体科を受信する患者の1%は精神科的問題を抱えている(×)
20%が正解です。けっこう多いです。その中でも一番多いのはうつ病で半分くらいをしめています。
2
精神科面接は状態観察と評価が目的で、治療的意味はまったくない(×)
あることもあります。
3
面接のさいはこちらから一方的に質問をしてあげたほうがよい(×)
精神科の面接で大切なのは傾聴です。面接は診断する上でとても大切だとも言っていました。
診断分類では古典的な従来型診断のほかに ICD-10、DSM-Ⅳなどの国際分類を用いる(○)
4
ICD(国際疾病分類)
international statistical classification of diseases and related health problem の
略だそうです。
DSM-Ⅳ
アメリカ精神医学会が発行している「精神障害の診断と統計マニュアル」のことです。
5
統計などには古典的診断分類のほうが適している(×)
古典的診断分類はよりどころとなる理論とか学派の違いによって診断がかわるので国際分類のほうを使いま
す。
補足説明
テストにはないですが、精神的疾患は脳の臓器としての脆弱性に依存して起こり、それは心理、環境、
生物学的な要因のみで起こることは少ないといっていました。要するに気合いがないからなるとかそういうこと
ではないってことです。
精神症状の鑑別と治療
11/7 ふたつめ
小テスト
1
精神科診断学においては、精神症状だけでなく、行動に関する情報も重要である。(○)
2
患者は総合的に全体として把握すべきものであり、その人の人生の心身の状態や対人関係を含めた生活史の
上に成り立つ存在として認識することが重要である(○)
3
厳格や妄想は、統合失調症以外の精神疾患においても認められる(○)
4
精神科医療においては、治療意思のないものは治療の対象とはならない(×)
措置入院などがあります。たとえば、自傷、他傷とわずやばいな思ったら強制的に入院させられるということ
です。この授業ではあまりくわしく取り合え使われてはいませんでした。
5
近年の脳科学の目覚しい発展により、精神化治療は薬物療法が主体となっている(×)
精神科の治療は身体的療法、精神療法、生活療法があります。
身体的療法
1薬物療法
2電気けいれん療法
精神療法
治療者と患者の(職業的)人間関係を通じて患者の精神的不安を癒そうとするもの。共感、理解、助力を行い、
精神的安定を図ります。以下のようなものがあります。
1支持療法
2表現法
3洞察療法
4訓練法
生活療法
日常的な生活行動を身につけ、集団内での適応性を高め、職場や家庭での人間関係を改善することまで、主に
患者の生活面に焦点を当てたもの。
病院内
生活指導とかレクリエーション
病院外
デイケア、ナイトホスピタルなど
中毒性精神障害
1/16 ひとつめ
小テスト
1
依存症は精神依存と身体依存からなる(○)
離脱症状があるかないかが上のふたつのポイントみたいです。
くわしい説明はプリントをみてください。簡単に説明すると精神依存のほうは「やめたいけど、やめられな
い」みたいな感じです。他方身体依存は薬物の存在によってからだがなんとか生理的平衡を保っている状態で、
その薬物がなくなると離脱症状が生じます。
2
日本のアルコール依存症は20万人程度と推測されている(×)
82万人だそうです(推定)
3
アルデヒド脱水酵素2型が遺伝的に低活性の人は、酒に弱く依存症になりにくい(○)
アセトアルデヒドを酢酸と水に分解する酵素です。アセトアルデヒドによる身体変化に血圧低下、脈拍上昇、
頭痛、嘔気、があります。要するに気持ち悪くなりやすいからあまり飲まないってことです。
4
アルコール離脱症状は飲酒を終えた直後から出現する(×)
だいたい8時間後くらいからです。
5
医療用の薬剤は、鎮痛剤でも麻酔剤でも依存性はなく安全である(×)
症状性精神障害
1/16 ふたつめ
1
以下の精神症状のうちま症状性精神障害を疑うものはどれか
A せん妄
B 幻覚や妄想
C 不潔恐怖や強迫症状
D 遷延するうつ状態
2
答えA、ただしすべて可能性としては考えられるそうです。
せん妄の特徴は以下のどれか
A 記憶障害
B 思考障害
C 注意力の散漫さを伴う意識障害
D 感情障害
3
答えはCです。意識の低下が基本的な症状。
せん妄に特徴的でないのは以下のどれか
A 見当識の動揺
B 幻覚
C 強迫症状
D 錯覚
4
答えは
C
せん妄を呈している患者を診察する上で重要性の低いものは以下のどれか?
A 現病歴
B 身体検査
C 精神症状検査
D MRI
答えはD。脳器質の変化がないことでせん妄を否定する
ことはできません。
5
せん妄を呈している患者にとってもっとも重要な治療は以下のどれか
A 抗けいれん薬の投与
B 潜在する身体的原因の改善
C 神経遮断役の投与
D ベンゾジアゼピンの投与
答え
B
精神療法
1/30 ひとつめ
小テスト
全部ただしいです。
1
EBMとNBMは、
「患者中心の医療」を実践するための車の両輪である。
2
精神療法とは、悩める患者の心身を「ことばによって癒す治療」であり、NBMを実践するための精神療
法の基本はすべての科の医師にとって必要なものである
3
自殺したいと訴えてきた患者には、まず患者の話を真剣になって十分聞き、希望をほんの少しでも見出せ
るよう援助してゆくことが有効である。
4
精神療法でもっとも大切なのは、「患者の言葉を共感を持って聴くこと」である。
5
専門的精神療法には、精神分析療法、認知行動療法、芸術療法(箱庭療法、絵画療法療法)、森田療法、内
観療法、遊戯療法などがある。
6
ユング派の精神分析では、心の構造を、意識(自我)
、個人的無意識、普遍的(集合的)無意識の3層でと
らえている。
7
精神科における専門的精神療法の一番の適応は、神経症(不安障害、解離性障害など)、心身症、心因反応、
人格障害、摂食障害である。
8
心の病の治療には、因果関係に基づいた病院の究明に加え、各患者自身の人生における「病の意味」を探
ることも有効である。
9
芸術療法においては、治療者との関係性の中で患者の自己表現がなされ、滞っていた自然な心の流れに再
び道筋ができて、治癒力が働いてゆく。
10
専門的精神療法の終結において、患者は、心の病を癒す力は本来自分自身の中にそなわっていたことに
心のそこから気づいてゆく。
摂食障害
1/30 ふたつめ
小テスト
以下の文章のうちただしいものにだけ○をつけよ。
1
神経性無食欲症では、ボディーイメージの障害と過活動が特徴的である。
2
神経性大食症には排出型と非排出型がある。
排出ってのはここでは自己誘発性嘔吐、下剤、利尿薬などです。
3
神経性大食症から神経性無欲症に移行することはない
4
神経性無欲症によって、ウェルニッケ脳症を呈することがある。
5
解離性障害の診断では、脳波検査の実施が必要である。
6
習慣的に自分の手首や腕を切る若者の患者を診たときには、幼少時期の身体的、性的、精神的虐待の既往、
さらには、解離性障害の併発をうたがってみるべきである。
まちがっているのは3だけです。神経性無欲症に移行することもあります。
作、としゆき
いたい
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