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第1回 八戸市博物館協議会会議録[305KB PDF]
平成 25 年度 第1回 八戸市博物館協議会 日時:平成 25 年 6 月 20 日(木)午後 1 時 30 分 場所:八戸市庁本館 3 階 出席委員(10 名) 会 長 新原 秀郎 副会長 斎藤 潔 木村 千鶴子 鈴木 善美 田中 麗子 塚原 隆市 林 剛史 福舘 道雄 最上 哲宏 山内 圴 事務局出席者 伊藤 博章(教育委員会教育長) 佐藤 浩志(教育委員会事務局部長) 澤田 多嘉男(教育委員会事務局次長兼教育総務課長) 工藤 竹久(博物館館長) 小笠原 善範(博物館副館長) 古里 淳(博物館副参事) 林上 めぐみ(博物館主幹) 伊藤 翔(博物館主事兼学芸員) 柏井 容子(博物館主事兼学芸員) 小林 力(博物館主事兼学芸員) 中尻 貴之(博物館主事兼学芸員) 1/8 第 2 委員会室 <質疑応答1> 議 長: ありがとうございました。 博物館の運営は多岐にわたっておりまして、展示としては特別展や企画展、 教育普及としては多くの講座や資料の収集・保存と沢山の事業を展開しており ます。特に南郷歴史民俗資料館では地域に根差した講座を実施していて、大変 有意義な歴史や民俗の講座をやっております。 ただ今、様々な事業報告を事務局から受けましたけれども、これらについて 何か質問はございませんでしょうか。福舘委員、何かございませんか。 福舘委員: 当方、今年の事業でお話します。 議 その他、ございませんでしょうか。 長: 木村委員、何かご感想などいただきたいのですが。 木村委員: そうですね。八戸は 23 万都市ですが、来館者の数は他の市町村と比べると どのぐらいなのでしょうか。 事 務 局: 今は平均して 22,000 人ぐらいです。 (工藤) 以前、博物館を広く見ている人に聞いたことがあるのですが、入館者は市の 人口の 1 割を達成しているところは頑張っているといわれているそうです。昨 年度をみても、企画が地味だとお客さんはいらっしゃらないし、企画展などの 解りやすいものだと非常に入るということで、博物館の入館者数は、特別展の 内容で随分変動しているのが実態です。 木村委員: 全然分からなかったので、突拍子もなくお聞きしてしまいました。 議 八戸市の人口は今 23 万人ですから、来館者数約 2 万人は妥当な線であると 長: いえますね。確かに人数の増減は特別展、企画展が地味な時は少ないようです ね。特に八戸に遺跡が多くある割には考古の特別展をやっても人数が伸びず、 数字でみても大きくは変わらないですね。 その他に何かございませんでしょうか。 塚原委員: 「年報」25 ページの平成 24 年 10 月 28 日と 11 月 2 日に「クラブツーリズ ム」ということで団体さんがご来館いただいたようですが、県外から来た方々 が何を見られたのかは分かりますか。 事 務 局: はい。これは旅行会社が企画したものでして、 「何月何日何時頃に何名で、博 (小笠原) 物館と根城の広場を見たい」という連絡が入るものです。その際に解説の依頼 があれば学芸員が解説する、広場の方であればボランティアが解説します。 塚原委員: これは博物館の中を見たということですか。中身は何だったのかと、どこを 見たのかということを知りたいのですが。 事 務 局: 博物館の中です。 (小笠原) 塚原委員: 何か企画展を開催していたということではないのですね。 事 務 局: そうです。 (小笠原) また、それとは別に三沢市の温泉地では、宿泊したお客さんに八戸市内を紹 2/8 介するツアーコースがあります。このツアーには八戸の博物館などを見る「文 化コース」、お酒などを飲む「食のコース」等があり、お客さんに希望を取っ て、ある程度の人数が揃うと見に行くというものです。博物館ではこれに対し ても受け入れております。以上です。 山内委員: 「年報」42 ページに学校の入館状況の統計表がありますね。項目欄に「入館 日」、 「学校名・学年」とあります。 「入館日」と「学校名」はすぐに判りますが、 「学年」の記載もあればいいなと思うのですが。 事 務 局: 「学年」の統計は調べるとすぐに判りますが、大きく分けて 3・4 年生、そ (小笠原) れから 5・6 年生、特に 6 年生が多いです。 教育指導要領が変わりましたよね。その際に 3・4 年生の授業で「昔の暮ら しを知ろう」ということで、一時期は 1 月と 2 月に集中しておりましたが、昨 年度は 9 月と 10 月にばらけました。博物館としてはそちらの方が対応しやす かったです。 それから、歴史の勉強に入る 6 年生が授業として博物館もしくは根城の広場 を利用しております。以上です。 議 長: そうですね。3・4 年生は地域学習、6 年生は日本全体の歴史の中で博物館を 見る形になっております。 その他、何かございませんでしょうか。 木村委員: すみません。42 ページの統計表に幼稚園の記載が全然ないのですが、やはり 幼児に見学は難しいですか。確かに幼児は微妙だと思いますがカウントされて いませんか。 事 務 局: 幼児は当然無料ですので、特に博物館周辺の保育所等からはよく来ておりま (小笠原) す。ひな人形展の時に、園児対象にスヌーピーのひな人形なども展示している のですが、背が小さいものですから踏み台を置いて、きちんと見られるように 配慮しておりました。 議 長: 鈴木委員: その他、ございませんでしょうか? 「年報」を見ますと花巻の方々が来たようですけれども、花巻の博物館へ行 ったことがあるとは思うのですが、八戸の博物館よりも規模が大きくて、なお かつ城下町です。あちらの方々が八戸の博物館を見た時に、どのような反応を 示したのか知りたいのです。 事 務 局: アンケートがあればいいのですが、なかなか書いてくださる方がおりません (小笠原) ので。 鈴木委員: あそこの縄文の資料とか江戸時代の肖像画は凄いですね。同じく城下町で、 なおかつ博物館がある町から来た方が、こちらのものを見てどういう反応を示 したのか興味があります。よその町から来た人からデータを取っておけば、 「こ こが足りない」となれば増やせばいいだろうし、博物館がもっと楽しくできる のではないかなと思います。 議 長: はい、ありがとうございます。 3/8 事 務 局: (工藤) 花巻の方がいらしたとき、少し話をしたのですけれども、特段のお話はなか ったです。 おっしゃる通り、どのように感じたのか聞いておくということは大事なこと ですので、今後そうしていきたいと思います。 塚原委員: アンケート用紙はありますか。 事 務 局: 置いてございます。それでもなかなか書いてくれる方はいないですね。 (小笠原) 議 長: 一言お願いしても難しいですね。はい、ありがとうございました。 その他、ございますか。よろしゅうございますか。では、次に進んでよろし いですか。 <質疑応答2> 議 長: 今年の大きな事業としては三陸復興国立公園の指定を受けての特別展、それ から博物館の無形資料展示室の改修、それと南郷歴史民俗資料館の展示リニュ ーアルがあります。 ちょっと私から質問してもよろしいですか。改修はいつからいつまでの予定 でしょうか。 事 務 局: 博物館の無形資料展示室につきましては、8 月から 11 月ぐらいまでの予定で (古里) 工事を進めていければと思っております。南郷歴史民俗資料館は、やはり 4 月 に合わせて開館したらよいのではないかというご意見がございまして、工事は 12 月から 3 月で計画しております。以上でございます。 議 長: 事 務 局: (古里) 議 長: 南郷歴史民俗資料館の場合、12 月から 3 月までは休館になるのですか。 はい、休館になります。博物館は開館したまま工事ができますので休館には なりません。 今、平成 25 年度の事業説明がありまして、色々と工夫されているようです が、これに関して何か質問はございませんでしょうか。 事 務 局: 先ほどの夏季特別展「世界の鳥のおもちゃ」ですけれども、付け足しをさせ (小笠原) ていただきます。 これは以前、民間の幼稚園の方から要望がありまして、小学校低学年や幼稚 園児を対象とした企画はないのかという希望がございましたので、それも加味 しましての実施となりました。 今年は市内の全幼稚園と全保育所並びに全小学校にリーフレットを配る予定 になっております。是非とも参加してもらえればと思っておりますので、よろ しくお願いいたします。以上です。 議 長: 福舘委員: その他、ございませんか。 今の特別展に関してですが、これは先ほど「地味な展示だったので入館者が 少なかった」という話がありましたが、それと比較しますと、これはそれを挽 4/8 回できる特別展だと思います。 「アイヌ展」があったのはだいぶ前ですね。今年 はあの頃の賑わいを取り戻せるのではないでしょうか。 それから、「鳥のおもちゃ」は幼児にとっては面白くていいと思うのですが、 小学校の先生が子ども達に勧める場合、面白いだけではちょっと説得力が弱い と思います。例えば「パプアニューギニアの鳥のおもちゃ」があるとすれば、 この国はどこにある国なのかということを、世界地図と結びつけて見てもらえ ば勉強になると思います。また、 「おもちゃ」は気候帯によっても違いますから、 中学生には「その国はどういう気候帯に位置しているのか勉強ができる」とお 話していただければ説得力があると思いますし、民俗性がおもちゃに影響して いるのであれば、高校生でも世界の民俗について勉強ができます。そういうこ とをお話しして生徒に勧めていただければと思います。 鶏が「コケコッコー」と鳴くのは日本だけですよね。他の国では「コケコッ コー」とは鳴きませんね。そうすると、 「さて、この国ではなんというふうに鳴 くのだろうか」と考えるだけでも楽しくなってきます。展示する職員の方々も、 そういうことを考えながら展示していただければ、この特別展は好評を博すだ ろうと思っております。以上です。 事 務 局: 今の「世界の鳥のおもちゃ」展ですけれども、展示すると同時に、実際にお (小笠原) もちゃに触れることができるコーナーを設けております。それから特別展期間 中に体験教室を 4 回開催する予定でして、身近なものでおもちゃを作ることに しております。 1 つは、鶏のおもちゃを作るのですが、鶏の鳴き声が出る仕掛けのあるおも ちゃを作ります。これは小学生でも作ることができる内容ですし、幼稚園児で あれば親御さんと一緒に作ってもらいます。 もう一つは孔雀のおもちゃで、羽根が開いたりしまったりする仕掛けのある おもちゃになります。ちょっとした工夫で楽しいおもちゃを作ることができる ということを体験してもらえればいいなと考えております。以上です。 議 長: 特別展の工夫は、福舘委員さんからありましたように、例えば地図と鳥、あ るいは鳥の鳴き声等、展示の工夫等で子ども達に興味や関心を持たせてあげら れればいいなと思います。 その他、ございませんでしょうか? 事 務 局: (古里) 先程ご紹介したのが今年度の大きな事業でございまして、その他の事業も資 料 2 の平成 25 年度事業計画に載っております。毎年恒例ではありますが、企 画展、博物館クラブ、南郷歴史民俗資料館のほうでも講座を開催いたしますの で、こちらの資料のとおりでございます。 1 つご紹介しますと、5 月 3 日開催の博物館クラブ「折り紙かぶと」は、今 年度から新しく始めたものです。参加人数は残念ながら 6 人でした。これは周 知の方法を失敗しまして、皆さんは折り紙でカブトを作るとなると、新聞紙で 作ったものをイメージすると思うのですが、実はこのような立派な(折り紙を 5/8 使った)カブトだったのです。こうしたことを知っていれば、もっと参加者も 増えたのではと今年は反省しまして、来年は周知の方法を考えたいと思います。 以上でございます。 議 長: 展示の工夫、周知徹底、そういうことを実施するだけでも随分変わるだろう と思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、今年度より新しく委員になられた方もいらっしゃるので確認いた します。委員の方には特別展の時には招待券が送付されてきますが、企画展等 の場合には、どういう対応をなさっているのでしょうか。 事 務 局: 春の企画展では招待券をお送りしました。基本的にはご招待という形でやっ (小笠原) ております。 議 長: だそうです。招待ということですので、委員の皆さまは是非ご利用ください。 お名前をおっしゃって博物館へお入りください。機会をとらえて感想や色々な 提言をしていただければと思います。 委員の皆さまは 1 回といわず、是非 2 回 3 回と足を運んで見ていただきたく 思います。お忙しい中で、博物館や根城の広場を見るのは大変だとは思います が、委員になりましたので、できる限り見ていただいて新しい考え方を提言し ていただきたいと思います。 塚原委員: 招待券は送ってくださるのですか。 事 務 局: はい、そうです。 (小笠原) 議 長: 斎藤委員: では、よろしくお願いします。その他ございませんでしょうか。 今はもう実質的には方言調査ができない時代になったのかもしれませんが、 方言のことでお聞きしたいことがあります。 私は戦後八戸に来て糠塚に住んでいたのですが、その当時は糠塚と街中では 言葉が違いました。鮫へ行ったらもう全く言葉がわからない。それくらい方言 の違いはありました。 八戸市史の編纂をやっていた時にも「方言を収集すべきではないか」という 声がありました。方言の収集は文字でやってもつまらない、やはり生の声の収 集です。例えば、昔ながらの方言を話せる方がいたら、その方のお話しを上手 く録音すればいいと思います。 その点はどのように考えていらっしゃいますか。 事 務 局: (古里) 収集までは考えていなかったのですけれども、いつもは劇団員の方に言って もらっていました。それを本物にするか劇調にするかは検討して参りたいと思 います。 塚原委員: 今度、八戸市公民館長の柾谷先生が方言の勉強会をやるということで募集を かけたところ、15 名の募集に対して、今で 70 名以上の応募があるそうです。 去年、正部家種康先生が亡くなられたので、その時の資料を元に、CD に落と し込んで残しておくべきだということで始めるそうです。ラジオでは「南部弁 6/8 講座」というのをやっていますが、正部家種康先生の命日の 12 月 8 日を「南 部弁の日」にして講演をやるということが決まっています。ですから、そこと 連携するとできるのではないかなと思います。 議 長: 鈴木委員: はい、ありがとうございます。 すみません、私からも方言について。私が住んでいるのは湊なのですが、今 から 40 年から 50 年も昔は湊、白銀、鮫の 3 地域でもそれぞれの言葉が違いま した。まして橋を越えて小中野に行けば言葉が違うのは当然のことでした。南 部弁にはそういう多様性があります。ですから、残すのであれば平均値を取っ た言葉を残していただきたいなと思います。 「これが南部弁」といわれても、自 分達が使っていた言葉とイントネーションが違うと、逆に「違うぞ」となりま す。私は「劇団やませ」のメンバーですので、柾谷先生が南部弁でしゃべって いた言葉を聞いて「そのイントネーションは違うぞ」と思ったことがありまし た。一応「こういうラインです」という断わりをしていただいた上で残しても らえればと思います。 「これが八戸の言葉だ」と固定化されてしまうのはよくな いですね。昔は同じ八戸でも地域によって言葉が違ったよと。街中のお侍さん の家系の方々は本当に言葉が奇麗でしたし、湊は威勢が良くないと生きた魚も 死んでしまうくらいだから元気だったと。そういうことがあるので、その辺も 考慮していただければと思います。 議 長: はい。方言の収集というのは大変だと思いますけれども、民俗担当グループ の学芸員の方はよろしくお願いします。時間はかかると思いますけれども、そ ういう形で進めていってもらえればいいのではないかと思います。ライフワー クの 1 つに入れてやっていただければありがたいです。 斎藤委員: 雑談として聞いていただきたいのですが、昔の八戸藩の上層部の人達は鹿児 島弁を話していたと聞いたことがあります。どうしてかというと、八戸藩9代 目のお殿様が鹿児島から来たからだということのようです。八戸の方言の中に その名残りが残っていると指摘する人もいるという話しも聞きました。現実的 には少しおかしいのではないかなとは思いますが、聞いたという人もいるので 否定もできません。 議 長: 八戸には鹿児島県人会というものがありますね。私もびっくりして 1 回出た ことがあります。でも考えてみれば結構いるのですよね。何故かというと、鹿 児島には自衛隊がありますので、その関係でそのまま住みついた人もいるので すよ。どういうふうになっているのかわかりませんが、鹿児島の人も結構いる ということです。 その他に何かございませんか、よろしゅうございますか。 <質疑応答3> 議 長: それでは案件 3 のその他に移ります。 7/8 何かご意見などございませんか。 事 務 局: よろしいでしょうか。本日は 1 回目ということですけれども、第 2 回は平成 (小笠原) 26 年 2 月を予定しております。 案件としましては、平成 25 年度事業の進捗状況をお知らせします。2 つ目は昨 年度からやっております博物館自己点検評価についてです。この 2 つをご報告 したいと思いますのでよろしくお願いします。以上です。 議 長: その他、ございませんか。 それでは、案件は予定どおりすべて終了いたしました。 ありがとうございました。事務局にお返しします。 8/8