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避難所アンケート結果報告書(PDF:1.8MB)

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避難所アンケート結果報告書(PDF:1.8MB)
資
料
4.高槻市全域大防災訓練に係る
避難者アンケート報告書
目次
1目的 ......................................................................................................................................1
2概要 ......................................................................................................................................1
(1)アンケート収集方法................................................................................................. 1
(2)避難所 ...................................................................................................................... 1
(3)アンケート回答者 .................................................................................................... 1
①男女 .............................................................................................................................. 1
②年代 .............................................................................................................................. 1
3集計結果...............................................................................................................................2
(1)訓練に参加する直接のきっかけとなったものは何ですか?(2つまで選択可) .. 2
(2)本日の屋外スピーカーからのサイレン放送は聞きとれましたか?........................ 2
(3)自宅から歩いて避難所に着くまでにかかった時間はどれくらいですか?............. 3
(4)避難を判断するための情報(避難勧告、気象情報等)はどのように収集されます
か? .......................................................................................................................... 4
(5)今回の訓練で参考になったところはどこですか? ................................................. 5
(6)あなたはご自宅に食料・飲料水を何日分備蓄として準備していますか?............. 6
(7)
「たかつき防災ノート」で活用したページはどこですか? .................................... 7
(8)災害時の避難所運営で地域として力を入れる部分はどこだと思いますか? ......... 8
(9)今後、防災意識を高める取り組みとして、最も力を入れるのは何だと思いますか?
............................................................................................................................................ 9
(10)多くいただいたご意見・ご要望..........................................................................10
(11)その他のご意見・ご要望.....................................................................................10
4分析 .................................................................................................................................... 11
5今後の取組 .........................................................................................................................12
1
目的
本アンケートは、平成26年1月26日(日)に実施された、市制施行70周年記念高槻市全域大防災訓練におい
て、訓練に参加された各避難所の市民を対象に、市民の防災意識や、今回の訓練で出た課題の把握を行い、今後の
本市における防災への取り組みに役立てるために実施した。
2
概要
(1)アンケート収集方法
訓練中避難所に避難した市民に対し、アンケート用紙を配布し当日訓練中に回収した。
(2)避難所
指定避難所等130箇所
(3)アンケート回答者
当日訓練に参加した市民19,229人のうち、アンケート回答者は13,758人だった。アンケート回収率
は71.5%。
①男女
②年代
アンケート回答者は男性(5,285人)より女性(7,344人)が多く、年代別だと60代、70代がそれぞ
れ3,671人、3,677人と多い。
年代別男女数を見ると、
「80代~」を除く全ての年代で女性の人数が多い。
資-1
3
集計結果
(1)訓練に参加する直接のきっかけとなったものは何ですか?(2つまで選択可)
参加する直接のきっかけは、
「広報たかつき」が最も多く、
「自治会からの回覧(案内)
」が次に多い。きっかけは
前述の2つが飛びぬけて多く、それ以外の項目はほぼ横ばいとなっている。また、
「当日の防災ツイッター」と回
答した割合は最も低い。
(2)本日の屋外スピーカーからのサイレン放送は聞きとれましたか?
サイレンのみが聞こえた人の割合は屋外で1割、屋内で2割、サイレンと音声放送も聞こえた人の割合は屋外で3
割、屋内で2割となっており、8割程度の回答者が屋外スピーカーからサイレン放送を聞き取れている。
資-2
(3)自宅から歩いて避難所に着くまでにかかった時間はどれくらいですか?
回答者のほぼ7割が10分以内に避難所に到着している。日吉台地区、五領地区が10分以内に到着した回答者が
6割未満と少なく、同地区では、避難所まで11~20分かかると回答した人の割合が約3割であった。
資-3
(4)避難を判断するための情報(避難勧告、気象情報等)はどのように収集されますか?
テレビが全体の4割を占める。20代がインターネットから収集する割合が2割弱と他の年代と比べて高い。
また、自治会からの連絡と回答した人は80代で約2割になるなど、年齢が上がるにつれて高くなっている。
さらに、携帯電話(メール)を利用すると回答した人は20代、30代ともに約5割となっている。
そして、どの世代においても、屋外スピーカーから避難を判断するための情報を得ようとする人は1割以下と少な
い。
資-4
(5)今回の訓練で参考になったところはどこですか?
避難者名簿の作成が最も多く、3割程度となっている。若い年代ほど、全て参考になったと回答した割合が高く
なっている。
資-5
(6)あなたはご自宅に食料・飲料水を何日分備蓄として準備していますか?
6割程度が何日か分の食料・飲料水を備蓄として準備している。60代~80代において、1週間分備蓄している
と答えた割合が0~50代までと比較して大きく増加している。また、70代~80代では、約7割が何らかの備
蓄をしていると回答している。
資-6
(7)「たかつき防災ノート」で活用したページはどこですか?
「1 避難所と防災マップ」が4割程度と最も多く活用されている。20代が1割強ほど「たかつき防災ノート」
を紛失したと回答した。また、0~10代、20代において、「活用していない」と回答した割合が高く、高齢に
なるほどその割合は低くなっている。
資-7
(8)災害時の避難所運営で地域として力を入れる部分はどこだと思いますか?
全体で「避難所の開設」に力を入れるべきと回答した割合が最も高く、3割弱を占める。次いで、
「避難所内のル
ール作り」
、
「避難者名簿作り」が続く。
資-8
(9)今後、防災意識を高める取り組みとして、最も力を入れるのは何だと思いますか?
「各個人・家庭での防災対策」に力を入れると回答した割合が最も高く、5割程度を占める。
「各地域及び自治会
での防災対策」が3割、
「市や防災関係機関の防災対策」が1割となっている。
資-9
(10)多くいただいたご意見・ご要望
実際に避難ルートを歩いてみて、避難が困難であることがわかった。
若い世代の参加者が少なかった。
障がい者に対する対応があまりできていないように感じた。
(避難所関係)
高校も避難場所に加えてほしい。(避難所関係)
避難所のトイレが心配。
(避難所関係)
備蓄倉庫など、避難所に置いてある資機材を見ることが出来てよかった。
(避難所関係)
避難所での受付が混乱していた。(避難所関係)
もう少し具体的な内容の訓練が必要であると思われる。
(訓練内容の充実)
防災資機材の説明をしてほしい。(訓練内容の充実)
災害に備え、家庭での備蓄が大切だと感じた。
(自助力の向上)
多数の人が参加していたので、各自・各家庭での意識の強さを感じた。
(自助力の向上)
地域の防災意識の底上げが必要。(共助力の向上)
平時からの自治会活動など、地域のつながりが重要であると感じた。
(11)その他のご意見・ご要望
数日避難するとなると、体育館だけでは狭い。
(60代男性)
避難してみると知らない方が多くて日頃からもっと地域の方々と顔見知りになっておきた
いと思った。
(30代男性)
初めてきちんと避難所の位置を確認するきっかけになった。
(50代女性)
芝谷中避難所にて、中学生の働きが非常に良かった。災害時にも若い力は必要だと考えら
れる。
(芝谷町・寺谷町訓練参加市民)
避難ルートの確認を子供連れですることが出来た。
(30代女性)
実際に東北などの災害に遭われた方のストレスを感じることができたように思う。
(40代
男性)
昨年や一昨年大雨で警報が出たこともあり、大雨時のことを想定した訓練もしてほしいと
思った。
(30代女性)
自治会などを中心にもっと近隣の状況を詳しく把握すべきで、例えば高齢者を誰が誘うな
ど具体的に対策を練っておくべきではないか。(70代女性)
訓練は炊き出しだけでなく、消火・負傷の手当、避難所内の設営等、初期に必要なことを
市民が担えるようにしておくべきと思う。(40代女性)
近隣の住民のみならず、大型スーパーなどでも訓練してはどうか。
(40代)
市の担当者だけで準備や運営を行うのでなく、今日参加している市民にも声をかけ、その
場のみんなで避難所の運営をすることが必要ではないか。
(60代女性)
資-10
4
分析
(1)災害時の情報収集
災害時の情報収集手段(p.4)については、「テレビ」が全体の 4 割を占め、
「屋外スピーカー」か
ら情報を収集すると回答した人は、1 割以下に留まった。年代別に分析すると、
「インターネット」
による情報収集は、
20 代が 2 割弱と最も高く、
年代が上がるごとにその割合は小さくなっている。
また、
「自治会からの連絡」によって情報を収集すると答えた人は、80 代が最も多く、年代が下
がるごとにその割合は小さくなっている。
ところで、屋外スピーカーからのサイレン放送が聞き取れたかという問い(p.2)については、
「サ
イレンのみが聞こえた」割合は、およそ 3 割、
「サイレンと音声放送の両方が聞こえた」割合は、
およそ 5 割であり、その数を合わせるとおよそ 8 割の人が何らかの放送を聞き取れたことが分か
る。また、屋内においては、屋外スピーカーからの音声放送が聞こえづらい結果が改めて浮き彫
りとなっている。
そこで、災害時の防災情報を幅広い年代に周知するためには、屋外スピーカーのみに頼ること
なく、インターネットやケーブルテレビの活用、地域の連絡網などを活用することが効果的であ
ることが分かる。また、屋外スピーカーについては、音声放送のみを流すのではなく、避難勧告
や避難指示など、より緊急度の高い放送を行う際は、サイレンの吹鳴をきっかけとして、インタ
ーネットやケーブルテレビからの情報収集を促すことが必要である。
なお、市では、本年 5 月 1 日にサイレンの吹鳴を行う運用を既に開始済みであるとともに、8
月 1 日には、ケーブルテレビの J:COM と連携し、屋内でも防災行政無線を聞くことのできる
「J:COM 防災情報サービス(有料)
」をスタートさせる予定である。
(2)避難所の偏り
避難所について、自宅から歩いて避難所に着くまでにかかった時間(p.3)は、およそ 7 割の回答
者が「10 分以内に避難所に到着している」ことが分かる一方で、
「10 分以内に到着しなかった」
回答者も一定数存在する。特に、地域によっては偏りがあり、
「10 分以内に到着した」割合が 6
割を下回った地区も存在する。このことから、避難所の偏りがあることが伺える。
自由記述欄(p.10)には、
「高校も避難所に加えてほしい」という意見があり、また、山間部では、
避難所が遠方にあるなど、避難所への速やかな避難が困難となっている。これらを踏まえ、高校
や大学、地域の公民館等の指定に向け、協議を進め、課題解消に努める。
(3)訓練内容の充実
訓練の内容について、参考になったところ(p.5)は、
「全て」と回答した人がおよそ 1 割、続いて
「避難者名簿の作成」が 3 割を超えている。一方で、1 割未満ではあるが、参考にならなかった
と回答した割合も一定数存在する。また、自由記述欄(p.10)では、
「もう少し具体的な内容の訓練
をしてほしい」といった回答や「地域のみんなで避難所の運営をすることが必要ではないか」な
ど、訓練内容の充実を望む声が多数上がった。
様々な自然災害に備えるためには、訓練内容のより一層の充実を図ることが求められている。
今年度予定している「市民避難訓練」では、地域が主体となり、水害や土砂災害などそれぞれの
資-11
地域特性に応じた訓練を企画し、市と協働して取り組むことで、より一層地域防災力の充実を図
る。
(4)防災意識の醸成
アンケート回答者の年代別内訳(p.1)によると、60 代、70 代の参加者が 5 割を超え、30 代、40
代の参加者が 2 割を下回ることから、若い世代と比較して、時間的余裕のある定年退職を迎えた
世代が、より防災意識が高く、訓練にも積極的に参加していることが伺える。また、自由記述欄
では「若い世代の参加者が少なかった」という声が多く挙がっていた。
今回の大防災訓練への参加するきっかけ(p.2)は、
「広報たかつき」や「自治会からの回覧(案内)
」
である人の割合が高く、これらの媒体を活用することにより、防災意識の醸成を図るとともに、
地域の防災活動の担い手を確保するために、特に、若い世代の訓練参加を促すことは課題であり、
今後研究を進める。
(5)その他
備蓄について、自宅に食料等を何日分備蓄しているか(p.6)の問いによると、どの年代でも 5 割
以上の人が 1~3 日分の備蓄をしていると回答している一方、備蓄していないと答えた割合は、3
割近くあることから、出前講座等を通じ、自宅での備蓄の必要性をさらに訴える必要がある。
防災ノートについて(p.7)は、
「避難所と防災マップ」がおよそ 4 割と最も多く活用され、続いて、
「非常備蓄品と非常持出品」がおよそ 1 割となっている一方で、0~10 代の「参考にならなかっ
た」と回答した人の割合が比較的高いことから、今年度に作成する防災副読本を活用するなど、
教育委員会とも連携し、小中学校での一層の防災教育を進める。
5
今後の取組
今回実施した訓練では、上に示したような様々な課題を得ることができた。今後の防災意識を
高める取り組みとして最も力を入れるのは何だと思いますか(p.9)の問いでは、
「各個人・家庭での
防災対策」が 5 割を超えるとともに、
「各地域及び自治会での防災対策」が 3 割を超えており、合
計すると 8 割を超える人が自助・共助の重要性・必要性を認識していることが分かる。一方で、
「市や防災関係機関の防災対策」と回答した人は 1 割を下回り、公的機関等(公助)に頼るだけ
では、自分たちの身は守れないと感じる人の割合が大きくなっていることがアンケート結果から
明らかになった。
また、自由記述欄(p.10)では「災害に備え、家庭での備蓄が大切だと感じた」や「多数の人が参
加していたので、各自・各家庭での意識の強さを感じた」などの意見もある一方で、
「地域の防災
意識の底上げが必要」
、「自治会などが中心にもっと近隣の状況を詳しく把握すべき」
、「市の担当
者だけで準備や運営を行うのではなく、今日参加している市民にも声をかけ、その場のみんなで
避難所の運営をすることが必要ではないか」といった声がある。
さらに、災害時の避難所運営で地域として力を入れる部分はどこだと思いますか(p.8)では、
「避
難所の開設」がおよそ 3 割あり、次いで、
「避難所内のルール作り」、
「避難者名簿作り」と続いて
いる。このことから、地域住民が市職員(方面隊)の力だけではなく、自分たちも避難所の運営
資-12
に関わっていこうとする意識が高まっているものと考えられる。
これらを踏まえると、今後、地域防災力を高める取組としては、市において防災行政無線(屋
外スピーカー)を含む情報伝達手段の充実や避難所の偏りの解消などを行うとともに、地域の自
主的な防災活動を推進するために、地区コミュニティ組織及び単位自治会の防災意識向上を図り、
自主防災組織結成への働きかけを行うことにより、自分たちの地域は自分たちで守るという意識
を醸成することが本市の地域防災力の更なる向上の鍵になるものと確信する。
資-13
メモ欄
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