経管栄養を自宅で行う方へ（胃ろう）

経管栄養を自宅で行う方へ（胃ろう）
胃ろうからの経管栄養は、口から食事が十分摂れない時に行う
方法です。主治医の指示に従って正しく行いましょう。
必要物品
指示の栄養剤
栄養点滴セット
注射器又はｶﾃｰﾃﾙﾁｯﾌﾟ
胃ろうﾁｭｰﾌﾞ
に
白湯
スタンド又は
秒針のついた時計
それに替わるもの
注入容器
(指示により)
方 法
１
手をきれいに洗います。
２
栄養剤の準備をします。
①
栄養点滴セットのクランプをしっかり閉めます。
クランプ
閉める
②
栄養剤と栄養点滴セットをつなぎ、スタンドにかけます。
・ バッグタイプの方は、直接栄養剤と栄養点滴セットをつなぎます。
・ バッグタイプでない方は、注入容器に栄養点滴セットをつなぎ、指示された量の
栄養剤を容器に移します。
③
栄養点滴セットの点滴筒を軽く押して離し、半分程
栄養剤が貯まるようにします。
点滴筒
④
栄養点滴セットのクランプを少しずつゆるめて、栄養
剤をコネクターの先まで満たし、再度クランプを
閉めます。
先まで
満たす
３
ゆるめる
上半身を３０度に起こします。
座位がとれる方は９０度に起こしてもかまいません。
３０度から９０度の間の角度は床ずれの原因になるので
できるだけ避けましょう。
・ 吸引器のある方は、栄養剤を注入する前に吸引をし、
30 度
痰をとっておきましょう。
４
栄養剤の注入を開始します。
①
胃ろうカテーテルに、胃ろうチューブを
胃ろうｶﾃｰﾃﾙ
つなぎ、栄養点滴セットをしっかり接続
します。
つなぐ
②
クランプを少しずつゆるめて速度を調節します。
（
）秒で（
およそ（
）滴を目安に滴下数を調節します。
）ml を（
）時間で注入すること
になります
③
速くなったり、止まったりする事があるので、時々
速度を確認しましょう。
５
薬や塩を注入します。
①
コップに薬を入れて、４０℃位のお湯約２０ml で
完全に溶かし用意しておきましょう。
②
溶かした薬を注射器又は、カテーテルチップで注入
します。
③
塩注入の指示のある方は、薬と同様に十分に溶かし
指示量を注入します。
④
薬と塩がチューブ内に残らないように更に、４０℃位の
お湯約３０ml を注射器で勢いよく注入しましょう。
６
白湯を入れます。
①
クランプが閉じている事を確認し、指示された量（
バッグタイプ
②
栄養剤の時と同じように（
しょう。およそ（
７
注入容器
）秒で（
）ml
）ml の白湯を入れます。
を（
）滴を目安に滴下数を調節しま
）時間で注入することになります。
注入が終わったら、栄養点滴セットのクランプを閉めてから、栄養点滴セットをはずし
ます。
栄養剤が残らずつまりを予防できるように、40℃位のお湯約 30ml を注射器、又は
カテールチップで、勢いよく胃ろうチューブから注入します。
使用したセットをはずし、胃ろうカテーテルのキャップを閉めます。
８
30 分から１時間は食道への逆流を防ぐ為、ベットは起こしたままにしておきましょう。
９
使用したセットを洗います。
・注入容器、又はバッグにお湯を入れ、流しながら栄養点滴セットをきれいにし、自然乾
燥させましょう。
【汚れがひどい場合】
＊食器洗い用の洗剤で洗います。
＊キッチンハイターやミルトンなどを薄めた液に
約１時間浸け、十分にすすぎます。
＊注入容器と胃チューブに限り、熱湯に 10 分程度浸けて
から洗います。
・ 栄養点滴セットは１週間位で新しいものに交換しましょう。
・ 注射器、又はカテーテルチップはぬるめのお湯で洗い流し、すべりが悪くなったら新
しいものと交換しましょう。
日常のお手入れ
①
胃ろう周囲の汚れは湿らせた布や綿棒できれいに拭き取り
乾かしましょう。胃ろう周囲の皮膚が赤くなったり
ただれたりすることを予防するため、保護クリームなどを
塗り、こよりを巻いておきましょう。
こよりが汚れたらこまめにとりかえましょう。
② 入浴時は、石鹸をよく泡立てて、胃ろうの周りをきれいに洗いましょう。洗った後は、
水気を拭き取り自然乾燥させ、保護クリーム等を塗り、こよりを巻いておきましょう。
③
胃ろうを造った時にカテーテルを回すことを指導
された方は、１日１回忘れずに行いましょう。
③
口から食事を摂らなくても口の中は汚れます。
回す
口の中が汚れていると肺炎の原因になりますので、
歯磨きや口腔清拭等を行い、口の中をきれいに
しておきましょう。
カテーテルの交換について
・
胃ろうカテーテルは（
）に１回交換が必要です。
次の交換予定を確認しておきましょう。
済生会三条訪問看護ステーション