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95 23. 2年次選択科 放射線科研修プログラム 1. 指導責任者: 岡嶋 馨

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95 23. 2年次選択科 放射線科研修プログラム 1. 指導責任者: 岡嶋 馨
23. 2年次選択科 放射線科研修プログラム
1. 指導責任者: 岡嶋
馨 教授
指導医氏名: 足利 竜一朗 教授
2.受け入れ人数; 2名
3.プログラムの目的と特徴
臨床研修2年次に行う放射線科選択研修プログラムであり、画像診断学および放射線腫瘍学の基礎
を修得することを目的としている。研修には2か月プログラムから 6 か月プログラムまでがあるが、消化
管造影検査、血管造影法、インターベンショナルラジオロジー(IVR)、および放射線治療計画の実施
は選択にての研修となる。したがって、十分な放射線科初期研修を行ないたい研修医には、比較的長
期のプログラムを履修することを推奨する。
奈良病院はフィルムレスシステムであり、撮影像は直ちにモニター上で読影される。コンピューター
ファイリングにより種々の所見の検討が可能である。
4.研修期間
2か月から 6 か月間。期間の延長も可能。
5.研修の方法および特徴
<外来>
奈良病院は完全フィルムレスの病院で、読影業務はすべて放射線科のワークステーションで行
なわれる。画像診断は、指導医とともに各種画像検査の適応、画像検査の実施、読影法を学ぶ。
選択すれば消化管造影、血管造影、およびインターベンショナルラジオロジー(IVR)の実施が可
能となる。
放射線腫瘍学は、放射線科外来にて、指導医とともに放射線治療中あるいは治療後の経過観察
中の患者の診察を行なう。強度変調放射線治療(IMRT)と定位放射線治療(STI)の目的と方法
を理解し、実際の治療を行う。また三次元放射線治療計画も行なう。
<カンファランス>
画像カンファランス、放射線治療カンファランス、他科とのカンファランスに参加し、積極的に発
言、質問をする。
<研修の週間スケジュール>
週間スケジュールは、指導責任者と各研修医が個別に相談の上、研修医の希望にそったスケジ
ュールとする。希望があれば、病理検査部、内視鏡部での研修をとりいれることも可能である。
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6.研修内容と到達目標および研修の評価
(a:優れている、b:やや優れている、c:到達目標に達している、d:不充分、を記入)
(4か月):4か月プログラム研修医のみが評価対象の項目
経験が期待できる疾患
脳梗塞、脳出血
経験した(
脳腫瘍、脊髄腫瘍
中枢神経変性疾患、脱髄疾患
肺癌、縱隔腫瘍、胸膜腫瘍
肺炎、間質性肺疾患、胸膜炎
心不全、肺水腫
大動脈瘤、大動脈解離
食道癌、胃癌、粘膜下腫瘍
食道静脈瘤
胃十二指腸潰瘍
結腸、直腸癌
大腸憩室症
画像診断
潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎
イレウス、消化管穿孔
肝癌
膵癌、胆道癌
悪性リンパ腫
胆石、胆嚢ポリープ
腎癌、腎過誤腫、尿管癌
膀胱癌、前立腺癌
尿路結石、尿路奇形
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌
子宮筋腫、子宮内膜症
椎間板ヘルニア、
変形性脊椎症、関節炎、膝内障
良性および悪性骨腫瘍
脳腫瘍
頭頸部腫瘍
放射線腫瘍学
食道癌
膵癌・胆道癌
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)
直腸癌
肺癌
乳癌
泌尿器腫瘍
子宮癌
骨・軟部腫瘍
悪性リンパ腫、白血病
放射線腫瘍学
転移性脳腫瘍
転移性骨腫瘍
上大静脈症候群
全身照射
腔内照射
組織内照射
7.研修協力病院
1.近畿大学医学部附属病院
附属病院 2 年次選択放射線科研修プログラム参照
2.近畿大学医学部堺病院
堺病院 2 年次選択放射線科研修プログラム参照
8.指導責任者から一言
高速かつ高機能の CT,MRI 装置やガンマカメラ、高精度放射線治療装置の進歩などにより、放射線科診
療は近年急速な進化をつづけている。今日の医療において、画像診断学の果たす役割は大きく、各診療
科において、画像診断は日常診療に欠かせないものになっている。将来どの診療科を選択するにしても、
画像診断の知識、手技は必須である。
また、癌患者の増加に伴い、集学的癌治療における放射線療法の役割は重要となる一方であり、癌患者
の治療を志す研修医にとっては貴重な研修となる。
特に、当院では今世紀になって発展した強度変調放射線治療(IMRT)や定位照射(SRS/SRT)が可能
となっているので、癌の新しい根治療法の研修が可能である。
本来、放射線科は各科においてもっとも基礎となる科であり、研修必須科となるべきであったと考えてい
るが、結果としては選択科目のひとつとなった。全身にわたる画像診断および各種悪性疾患の放射線治療
を研修するのにわずか2か月では不十分なことは明白であり、可能ならば放射線科をできるだけ長期のプ
ログラムで2年次の研修科に選択することを推奨する。
当院で放射線診療(診断、核医学、治療)はすべて当科で行い、PACS運用で迅速でかつフィルムレスで
実施している。全科に共通の診療であり、十分な研修が望しい。
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