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第8回 仙台市教育振興基本計画検討委員会議事録

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第8回 仙台市教育振興基本計画検討委員会議事録
第8回
仙台市教育振興基本計画検討委員会議事録
日
時
平成 22 年9月 30 日(木) 18:00~20:00
会
場
仙台市役所上杉分庁舎6階
出席委員
第1会議室
菅井邦明委員長,内田幸雄副委員長,柿沼敏万委員,小岩孝子委員,
古賀詔子委員,髙橋泰委員,田中善委員,内藤惠子委員,星山幸男委員,
松橋隆広委員,見上一幸委員,山川由紀子委員,山口哲男委員,
山村悦夫委員(14 名)
欠席委員
熊谷盛委員(1名)
事 務 局
青沼教育長,西城理事兼次長,野澤次長,寺内総務企画部長,
菅野学校教育部長,遠藤生涯学習部長,日塔学校教育部参事,木村総務課長,
杉山学事課長,高橋学校規模適正化推進室長,後藤学校施設課長,
佐藤健康教育課長,堀越教育指導課長,成田確かな学力育成室長,
板垣高校教育改革室長,針生教職員課長,中嶋教育相談課長,
熊谷教育センター所長,佐藤生涯学習課長,吉岡文化財課長
担 当 課
教育局総務企画部総務課
次
1
開会
2
議事
第
(1) 前回の議事録及び今回の署名委員について
(2) 全体骨子案について
(3) その他
配付資料
3
閉会
1
仙台市教育振興基本計画検討委員会委員名簿
2
検討委員会日程(案)
3
第7回仙台市教育振興基本計画検討委員会議事録
4
仙台市教育振興基本計画策定に関する意見(各委員からの意見)
5
仙台市教育振興基本計画骨子(案)
6
全体構成図
7-1
第3章
新旧対照表
7-2
第4章
新旧対照表
8
委員の意見概略と対応状況(第5回~第7回委員会)
9-1
仙台市の主な計画
9-2
市民局スポーツ振興課の施策
9-3
市民局文化振興課の施策
9-4
子供未来局の施策
1
1
開会
・事務局より油井委員の辞職及び欠席委員についての報告
2
議事
(1)前回の議事録及び今回の署名委員について
・第7回検討委員会の議事録(資料3)について,委員全員の了承を得た。
・今回の議事録署名委員は松橋委員に依頼することとし,本人の了承を得た。
・資料4について事務局から説明した。
(2)全体骨子案について
○菅井委員長
前回までの3回の委員会では第3章と第4章の骨子についてご議論いただきました。
本日は,他の章の記述も加え全体骨子についての議論を進めます。
今後のスケジュールについて,若干ご説明させていただきます。資料2をご覧くだ
さい。11月に委員会を追加して中間案の審議をしていきたいと考えています。
それでは,議事に移ります。はじめに事務局から資料の説明をお願いいたします。
○事務局(総務課長)
資料5~9について説明
○菅井委員長
これまでの議論を踏まえまして,皆様からのご意見をどこにどういう形で入れるか
ということも事務局と話し合いまして,かなり変更を加えたところもあります。第4
章はこれから書き込んでいくということも念頭に置いて,ご議論いただければと思い
ます。
まず,大きく変わったところや加えたところについてご意見をいただきたいのです
が,例えば4ページの必要な力のところに「自らを認め自らを信じる力」を追加しま
した。ここは最も根本的な部分ととらえて新たに項を起こしています。それから6ペ
ージの「学びのまち・仙台」についても記述を追加しました。また,7ページも大幅
に表現を修正しています。それから,17ページのパートナーシップとコラボレーショ
ンも前回の議論を踏まえて書いています。
まずは4ページの「自らを認め自らを信じる力」のところで,何かご意見があれば
お願いします。
○山村委員
資料をいただいて,ここがまず目につきました。これがあることでだいたい全ての
ものは順調に進んでいくと思います。「自己肯定感」という言葉は漠然としていますの
で,欲を言えば自己を肯定する力の育成を主眼とし,
「感じる」ということではなくて,
あくまでも「自己を肯定する力」を育成するというニュアンスで書いていただければ
と思います。
2
○山口委員
自己肯定という言葉は今まで使われていたのでしょうか。何か定義があるのでしょ
うか。議論が分かれたり受け取り方が違ったりすると,学校の先生方が戸惑ったりす
るかもしれません。私としてはこれまであまり使っていない言葉なので,皆さんのご
意見をお聞かせいただきたいと思います。
○髙橋委員
資料5を読むと4つの力は並列的に見えましたが,資料6を見ると,「自らを認め自
らを信じる力」が他の力の土台になっていまして,その示し方に賛成です。中間案の
中にも並列ではない形で表現されてくるのかなと感じました。
「自己肯定感」という言葉は学校現場では一般的に使われています。それを表題に
せず,「自らを認め自らを信じる力」としたことについては,どの方にも分かる柔らか
い表現なので賛成します。
○内藤委員
「自己肯定感」は教育現場で使っています。山口委員の話を聞いて,逆に一般的で
はないのかと思いました。自分が伸びていくために不可欠な基本的な力であり,この
力が低いことが今回の七北田小学校での研究を始めるきっかけのひとつにもなってい
ます。子どもたちにアンケートをとると,こんなに低いのかと思うほどの結果が出て
きます。ですからこの力が入ることはとても良いことだと思いますし,文言として一
般的でないのなら,このタイトルの表現でいいと思います。
○髙橋委員
この力は学校教育だけで育てるのではなくて,幼い頃から家族の中で認められてき
たという経緯との相関関係にあると思います。自分の力を試してみて,認められて自
己肯定感が高まり,さらに勉強して力がついて自信がついていく,そういう意味で根
底の力,それを最初に身に付けてからその上にいくという,必ずしも右側だけの矢印
ではなくて,行ったり来たりという相関の関係にあると思います。図に表そうとする
と難しいですが,学校ではそのあたりに留意しながら取り組んでいるつもりです。
○内藤委員
学校教育とは別の意味での能力や力というのも子どもたちの自己肯定につながりま
す。学校以外のところで身に付けられる力というのもありますし,学校の教育の中で
はなかなか身に付けられない力とかいろいろな意味合いを含むと思いますが,そこが
社会総がかりにつながっていくことの基本と私はとらえています。
○小岩委員
児童館を運営している中で,スタッフの間でも,自己肯定感が足りない子どもがた
くさんいるという言葉を普通に使っています。学校の教育の中だけに学びや自分を発
3
見する場所があるわけではなく,子どもたちはいろいろなかかわりの中で褒めてもら
ったりすることによって自分を認め,そこから新たな希望が生まれていくということ
を,子どもたちと接している中でたくさん感じています。
「自らを認め自らを信じる力」
というのは子どもの力を広げることの根底になる力なので,ここに書いてあることは
とてもいいことだと思います。
○柿沼委員
「自らを認め自らを信じる力」というタイトルは,
「自己を肯定する力」と言ったほ
うが分かりやすいのではないでしょうか。現場では「自己肯定感」と言っているとい
うことですが,「自己を肯定する力」がより理解しやすいのではないかと思います。
○見上委員
「自己肯定感」と「自己を肯定する力」ですが,行政の計画として出す場合には,
「感
じ」というよりも「肯定する力をつける」という出し方が分かりやすいと思います。
自己肯定できる力は何が支えているかと考えますと,学習指導要領にもある「生き
る力」や,楽しさや生きがいを感じる場があるということ,それから家族や地域の人
など他者とのつながりがあるということ,この3つが大事なのではないかと。これら
がしっかりできると自己を肯定する力が身に付くのかなと感じました。
○山口委員
言葉というのは,使い慣れているからといって使うことによって,ひとり歩きして
しまうこともありますので,確認をするためにご質問させていただきました。表現を
うまくして,一般の人に分かりやすく伝えていければ良いと思います。
○菅井委員長
ここのところで他にご意見がなければ,次に6ページの「学びのまち・仙台」につ
いてご意見をいただければと思います。
○田中委員
「学びのまち・仙台」という言葉が私はとても好きです。この言葉の前にある「人
が社会をつくり,社会が人を育む」というところまで含めてキャッチフレーズだとす
ると,意味としてはそのとおりですが,抽象的になるかもしれないけれども子どもも
大人も分かるような要素を入れて,仙台のまちが楽しそうで輝きが感じられるような
センスがあるといいと思います。例えば,「まちとひととの学び合い」といったような
ものとか。いろいろと考えてみたいと思います。
○柿沼委員
「ひとがまちをつくり,まちがひとを育む」がいいかもしれません。表現の仕方で
すので,社会でもいいと思いますが,まちを強調してもいいかとも思いました。
4
○星山委員
6ページの目指す教育の姿の3点目ですが,
「仙台のまちが持続的に発展していくこ
とができる」のところは,第2章で「持続可能な社会の実現を目指して」とあり,国
連レベルでもESD(持続発展教育)が推奨されているので,「仙台のまちが持続可能
な発展を遂げていく」というように,それを反映していることをはっきり示すほうが
いいのではないかと思います。両者は微妙に意味が違いますので。
○山川委員
ひらがな表記と漢字表記の使い分けですが,例えば「つながり」や「かかわり」は
全部ひらがなになっていますが,「磨き上げる」は漢字が使われていたりしますので,
整理をするとより読みやすくなると思います。
「学びのまち・仙台」については,田中委員の案はとてもいいと思いますし,やは
り子どもたちにも耳に馴染むようなもの,「社会」よりは「まち」がいいと思います。
○小岩委員
6ページから7ページを続けて読むと,細かく配慮があります。6ページの冒頭に
「人や社会のつながりを通して,まちそのものを・・・」とあり,子どもたちには「まち」
のほうが分かりやすいかもしれませんが,まちがつながって社会ができているという
ものを想像させるうえではこのままでいいと思います。全体を通して,
「人」と「社会」
と「まち」が入れ込んである文章で,そういう意味を考えてこの「2
目指す教育の
姿」に入れ込んだのではないかと思いました。
私はこの「学びのまち・仙台」という言葉は大好きです。
○山口委員
7ページの下から2つ目のところで「その交流は市民の学びを支える大きな力にも
なり得る」というのが,前の文とうまく結びついていないような気がします。ここで
何を言いたいのでしょうか。学びを支える大きな力になるということを言いたいので
しょうか。
○内田委員
資料6のイメージ図を見たときに,「学ぶ」,「生かす」,「社会を形づくる」
,「社会が
学びを支える」とありますし,「自らを認め自らを信じる力」についても4つの力が平
行しているのではなく縦になっているというのも,章立ての作りこみの際には検討す
る必要があるのかもしれません。資料6で示している図がより分かるような表現がい
いのでしょうか,山口委員。
○山口委員
資料6の第3章の「2
目指す教育の姿」の図は理解しやすい図ではありますが,
文章はくどく説明しすぎており,「交流」を強調したいのであれば表現が違ってくるの
5
ではないかと思います。交流を強調し,交流についてのことをきちんと触れていくこ
とが必要だと思いますが,文章を読んでみると「大きな力」と書いているほど,大き
な力ということまで言っていないような感じがします。ぐるりと回るような表現のし
かたはやめたほうがよいのではないでしょうか。最終的に何を言いたいのか分かるよ
うに表現したほうが良いと思います。
○髙橋委員
資料6の図に「生かす」という言葉があります。資料5の6ページの2つ目の項目
の文言を抜き出しているとすれば,
「学ぶことで自分を生かす」ということですが,7
ページでは「学びの成果を社会の中で発揮する」となっています。6ページでは自分
を生かす,7ページでは学びの成果を生かすとされているのが,理解しにくくなって
いる部分ではないかと思います。循環の意図は分かりますが,この部分はどちらにも
取れるので整理してもらいたいと思います。
○見上委員
星山委員の持続発展についてのお話で思い出したことが2つあります。持続発展教
育では仙台は世界的に有名でして,国連大学が世界のESDの最も進んだ地域として
第1回目に指定したのが日本では仙台と岡山だけだったのです。もうひとつは,先週
土曜日なのですが,奈良でユネスコのアジア・太平洋国際会議がございまして,そこ
に呼ばれて話をさせていただいたのですが,仙台から来たと言ったら皆喜んでくれま
した。理由を聞いたらユネスコにとっては世界の聖地が仙台だということです。世界
の民間ユネスコの発祥地が仙台ということで,非常に嬉しい思いをしました。
○柿沼委員
資料の7ページの最後の部分「こうしたことが可能となる」のところですが,ここ
だけゆるい表現になっている感じがして,どこにかかるのか分からないので整理して
いただきたいと思いました。
○山川委員
例えば,4ページや5ページのそれぞれの力のところも箇条書きで説明されていま
すが,いろいろな意見を取り入れたからか分量的に多いと思いました。下線が引いて
あるからそう感じるのかもしれませんが,一般の方が読んだときに,例えば構成上,
こういう力のことを言っている,その背景にはこういうことがあって,そのためにこ
ういう施策が必要なのだというような流れにすると読みやすいのではないかと思いま
した。それぞれの力の説明で同じように展開していくと,読んですんなり頭に入って
くるのではないでしょうか。もう一工夫していただきたいと思います。
○柿沼委員
10 ページの「親が学ぶ機会の充実」のところですが,
「親が学ぶ」ということがはっ
きり出ていないと思います。例えば親学というものもあります。「親同士の子育てネッ
6
トワークづくり」というのは,親同士が学んで,その成果を子育てのネットワークづ
くりにつなげるというように,親が学ぶ機会を強調してはどうかと思います。
○菅井委員長
家庭というと個人の世界になって,我々がどの程度踏み込んだらいいのかという問
題があります。また考えていきたいと思います。
○小岩委員
7ページに戻りまして,先ほどの柿沼委員のご意見に関連しますが,説明の1つ目
と4つ目をまとめて最後に持ってくるのが分かりやすいと思います。
また,資料6の第3章の図の「社会が学びを支える」について先ほど山口委員がお
っしゃった部分は,「社会を形づくる」という言葉と「社会が学びを支える」という言
葉が,7ページの文言のどこかに入っていると分かりやすいと思いました。
○内藤委員
文章をたくさん書けばいいのか,エキスとして出すのが分かりやすいのかというの
は,大変難しいことだと思います。たくさん書きたくなりますが,それで分かりやす
くなるのか,本当に重要なことが伝わるのかということは考えなければなりません。
6ページ,7ページのことが議論されていますが,指示語が多く,つまり箇条書きで
はなく全体でひとつの流れになっている。そうなっているところと箇条書きになって
いるところなど,そのあたりの整合性がないと思います。私たちもつい思い入れが強
くなってこのような形になっていますけれども,そのあたりは整合をとってエキスを
書くほうがいい感じがします。
○菅井委員長
全体の文章のつくりについても,ご意見を頭に置きながら考えていきます。
その他,全体を見て何かご意見はありますか。
○古賀委員
10 ページの「家庭での親と子の学びを応援する」のところですが,1行目で「最も
基本的な生活単位である家庭の中で」と断言していますが,はっきり言わないほうが
いいのではないかと思います。この委員会でも,家庭が家庭としての意味を成さなく
なっているという議論をした後で,こういう言葉をあまり用いないほうが良いのでは
ないでしょうか。これから社会が子どもをつくるようになっていくかもしれないとい
うことですから,これは 10 年間の指針なので言葉使いを少し考えていただきたいと思
います。ここにも「自己肯定感」という言葉を使っていますので,このあたりも考え
ていただきたいのと,もう1つは,説明の3つ目で,「親の間に」とありますが,これ
は何の間なのでしょう。
「親」と言えば済むかもしれませんので,考えていただきたい
と思います。
また,ここに関わって,子どもを産む世代が違ってきたというニュアンスを入れて
7
はどうでしょう。子どもをかなり早く産む人もいれば 40 代で産む人もいて,このあた
りが既に前の 10 年間と今の 10 年間では全く違ってきています。そこからいろいろな
課題が発生してくるということを頭に置く必要があります。負担も,経済的な負担だ
けではなくて,年代によっては体力の問題も考えなければなりません。こういう表現
をしていいのかと思う部分が多々あります。そのあたりも見据えなければならないと
思います。この部分はとても引っかかりを感じました。
○菅井委員長
関連して私から質問したいのは,家庭のない子どもたちもいる中で,
「家庭」や「親」
という言葉を使っていいのかと。アメリカでは最近,
「養育者」という言葉を使います。
家庭や親のない人がいる中で,行政が「家庭」や「親」とはっきり言うことに対して
ご意見をお聞きしたいと思っています。
○山口委員
別の表現を使うと,親や家庭のあり方に議論が及ばずに曖昧なままになってしまう
のではないかと思います。親のあり方に対しての議論や我々なりの意見としての親の
あり方を提言していく,家庭はこうあって欲しいという提言をしていく,そういうこ
とは批判をされてもはばからないほうがいいという気もします。その他に,そういう
環境でない子どもたちやそういう状態があるときに,フォローする体制をどこかに表
現することはあってもいいと思いますが,難しいからといって触れないことにすると
分かりにくくなってしまいます。はっきり出すことによって別の意見が出てくること
のほうが,伝えたいことを伝えていける答申になるのではないでしょうか。触りにく
いものを触らないのではなくて,触りにくいなりの表現を使うことによって言いたい
ことが伝えられるということを尊重してはいかがかと思います。
○菅井委員長
例えば「親」といったときに,親のいない人を切ることになってしまうわけです。
ある言葉を選ぶということは,あることを選択するということであるし,あるものを
切り捨てるということになるということで,行政としてそれでいいのかという問題が
出てきます。例えばアメリカでは「養育者」という言葉を使い,親の上位概念として
確立される動きもあります。そこで皆様のご意見をお聞きしたいということです。
○山口委員
今日聞いたことですが,籍を入れないで名前も違って一緒に生活をしながら家庭と
同じようなものをつくっていく,そういう関係は夫婦ではなくパートナーという表現
をすると。ではパートナーと夫婦について両方をいちいち説明しなければならないの
か,それでは分かりにくくなりますし,実質的には夫婦です。夫婦と呼ばないことで
自分たちの位置付けをはっきりしようとしている,それはそれで分かります。
親のいない子がいるときに,その子を切り捨てるというのは間違っていると思いま
す。切り捨てると表現する人は誰もいません。親には,まず親の責任をこうしてくだ
8
さいと言っていいと思います。そして,そういう環境に恵まれない子たちに対しては,
何かそれに代わるものを示していけばよいのです。まとめて表現することで何を言っ
ているのか分かりにくくなるのではないだろうかと思います。
○菅井委員長
多様な生き方とは言うけれども,どう表現するかについてはなかなか難しい時代に
なってきていると思います。基本的方向2に関して他にご意見はありますか。
○松橋委員
全体的に表現が難しくなってきているので,是非皆が分かるような表現にしていた
だきたいと思います。
家庭や親の表現に関しては,山口委員の意見に賛成です。そうでないと分かりにく
くなってしまうと思います。そうしないと分量も増えていくので,より分かりやすく
一般的に表現できればいいと思いました。
○菅井委員長
その他にご意見はありますか。この場でなくても,あとで気づいた点がありました
らまたお寄せいただいて,それらを踏まえてまた検討していきたいと思います。
○山口委員
これをもとに次回は文章を直し中間案として出す前提で進むという説明でしたが,
全体として消化しきれていないところを,先に進んでいって,またそれに対して意見
を言うということで構わないのでしょうか。
○菅井委員長
印象として,全体ではかなり議論がされてきていると思います。議論し尽くしてい
るとは言いませんけれども,これまでの議論の中で,かなり多様な面からの素材が出
てきており,あとは組み立て方だと思います。前回までの委員会でも了解を得た形で
進んできていると思います。ですから大幅に変えることはないと思いますが,これで
終わりということではなく,また次回の案について意見を言っていただくということ
になります。いただいた意見をもとに修正して中間案をつくり,中間案のあとは市民
からも意見をいただきますので,そこでまた修正する流れになります。
○山口委員
それは分かっているつもりですが,「仙台まなびの杜 21」のことをきちんと表現し,
その継続であるということを示さないと,
「仙台まなびの杜 21」を分からない人はこれ
を読んだだけでは内容が分からないと思います。継承して今後 10 年の計画となるわけ
ですから,市民が本当に理解をしたうえで読んでもらえるよう,手法については確認
しておく必要があると思います。
それから,これは私の持論ですけれども,学校現場のあり方や教職員の体制のあり
9
方として,これから提言していくことが過大なのか過大でないのか,負担にならずに
きちんと出来るのかということは,この5年間にかかってくると思います。準備があ
っての5年間なら分かりますが,10 年間のうちの5年間ということで,5年後にでき
ることを考えていくしかないのでしょうか。具体的なものを盛り込んでいく際には,
学校現場が混乱し学校現場の負担にならないようなものをきちんと示して欲しいとい
うことを最初から申し上げてきました。提言することによって,学校現場の負担感が
出てくることが気になっておりますので,
「仙台まなびの杜 21」の継続であることを示
しながら,そのあたりのことを表現していくことが必要です。現場に行きわたり理解
されるようにしてもらいたいと思います。
○柿沼委員
中間案の素案を出してもらってこそ今のような議論があるので,中間案全体を見て,
それをもとにもう一度議論しながらまとめていくということだと思います。そして市
民の意見を伺いながら正式な答申案にまとめていくということです。次回の中間案の
素案で,今の山口委員がおっしゃったことなども入っていなければならないと思いま
す。次回中間案を出していただいたうえで議論していくことだと思います。
○髙橋委員
資料9-1を見ながら資料6を見ますと,第4章の基本的方向1が学校現場に課せ
られた課題ですが,新しい内容は特にないと思っています。資料9-1を見ますと,
教育委員会の主な計画の中の「確かな学力育成プラン」は既に公表されており取組を
進めている,さらに「健やかな体の育成プラン」は今年度中に策定とありますが今ま
でも力を入れてやってきました。豊かな心の育成も力を入れていますし,子どもの読
書活動も資料5では基本的方向3に入っていますが,学校現場でももちろんやってい
ます。
基本的方向の2から5,どちらかと言うと社会教育などの面での具体的なプランを
求めていかないと,机上の空論になってしまうのではないかと思います。「仙台まなび
の杜 21」についても,どちらかというと学校教育にシフトされたような気がしていま
したので,そういう意味では,山口委員のおっしゃるような心配はないのではないか
と思います。それよりも生涯学習の視点とか社会教育の視点での具体的なものが待た
れるのではないかと考えています。
○星山委員
仙台市には社会教育の計画はあるはずですし,必要があれば事務局のほうで出して
いただいて検討したほうがいいと思います。私は社会教育委員も務めておりますが,
そこの会議で今までいろいろな提言がなされ,どこまで施策として実現しているかチ
ェックをしてきています。それがここの会議には十分出ていなかったのかもしれない
ので,これからきちんと反映させていき,またこの計画に基づいて社会教育の計画も
再検討され,これからの計画の中でより具体化されていくということだと思います。
それから,市民が学んでそれを社会で生かしていこうというときに,基本的方向5
10
の中で教職員や施設職員の資質の向上については具体的に出てきますが,市民の幅広
い学びを生かしていくというときには,教職員や施設職員だけではなくて,一般行政
の職員にも支援してもらう,理解してもらうということが必要です。それを正面から
書くと問題はあるかと思いますが,他部局の施策に踏み込むといったことではないの
で,例えば 18 ページの第5章の「2 関係部局との連携」のところに,連携を図ると
同時に,例えば関連部局の職員の理解を深めるとか,スキルアップの支援をしていく
というような形で,教育の面から他の部局の応援をしていくという項目が入れられな
いか検討していただきたいと思います。
○菅井委員長
そういうところまで踏み込むのかどうかということも,全体のトーンの中で検討し
ていくことが必要ですので,ご意見としていただいておきたいと思います。
時間もまいりましたので今日はこのぐらいで終わりたいと思います。
事務局にマイクをお返しいたします。
○事務局(総務課長)
長い時間のご議論ありがとうございました。お手元に,これまでと同様に意見書の
様式をお配りしております。この場でお話いただけなかったことや,お考えになった
ことをお書きいただいて,10 月8日(金曜日)を目途に,事務局宛お送りいただけれ
ばと存じます。
○菅井委員長
何か委員の皆様からありますか。なければ事務局のほうからは何かありますか。
(2)その他
○事務局(企画調整係長)
次回の委員会の日程ですが,11 月 10 日(水曜日)午後6時から,本日と同じこの会
場で開催いたします。お帰りの際の建物の出口ですが,1階の正面の出口が8時で閉
鎖されますので,反対側をお通りいただいてお帰りいただくことになります。
○菅井委員長
それでは本日の委員会を終了いたします。
ありがとうございました。
3
閉会
11
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