...

環 境 報 告 書

by user

on
Category: Documents
27

views

Report

Comments

Transcript

環 境 報 告 書
第52期(2014.4~2015.3)環 境 報 告
Environmental Report FY52(2014.4~2015.3)
Working Together
for a Better Future
よりよき明日に挑戦
ヨシワ工業株式会社
http://www.yoshiwa.co.jp
目次
ページ
目次
1
1.ごあいさつ
2
会社概要
3
2.環境マネジメントシステム
2-1.環境方針
4
2-2.組織、体制
4
2-3.システム監査
5
2-4.教育・訓練
6
2-5.グループ、業界の対応
6
3.環境に関する活動
3-1.法規制への適合
8
3-2.製造工程の取り組み
8
3-3.製品についての取り組み
11
3-4.事務・間接部門の取り組み
11
3-5.環境会計
12
4.コミュニケーション
4-1外部コミュニケーション
13
4-2内部コミュニケーション
15
-1-
1.ごあいさつ
Working Together for a Better Future
よりよき明日に挑戦
近年、世界中で極端な気象現象が観測されています。強い台風やハリ
ケーン、集中豪雨、干ばつや熱波などの異常気象による災害が各地で発
生し、多数の死者を出したり、農作物に甚大な被害をもたらしたりとい
ったことが毎年のように報告されています。
身近な例でいえば、2014 年 8 月に広島市北部で最大 1 時間降水量
101mm という観測史上最高の降水量を記録し、大きな被害をもたらし
たことは記憶に新しいところです。
このような異常気象は、人間の活動により排出される、CO2 に代表
される温暖化効果ガスによる地球温暖化が原因と言われており、異常気
象による社会不安は日増しに高まっています。
このままでは次世代に大きな負担をかけることになりかねません。
ヨシワ工業株式会社
代表取締役社長
荒木
健史
当社の主要事業は鋳造業です。鉄スクラップを溶解し、リサイクルに貢献していますが、同
時に、エネルギーの大量使用、廃棄物の大量排出という側面も併せ持ち、環境に与える影響が大
きい事業であるということも認識しています。この環境負荷を軽減し社会との調和を保つこと
が当社の発展にもつながると考えています。
当社では、2014 年 8 月に六日市工場のキュポラの更新工事を行いました。この工事によりキ
ュポラ出湯量を増加させ、電気炉の使用量を下げることにより使用電力量を大幅に削減しまし
た。また既設のキュポラよりも炉修回数が激減し、産業廃棄物の大幅削減出来た事もこの成果
です。この例に見られます様に、弊社では日々積極的に改善活動(J-ABC 活動・QC サークル
活動・5S 活動)を推進する事で環境負荷の軽減に努めています。
更に今後弊社では、従来の改善レベルに留まることなく、新工法の開発や採用、ビジネス・
業務の構造的な改革(形・やり方を変える)に継続的に取り組んでいきます。これらの取り組み
により、これまでにも増して省エネルギー、省資源化が推進できると考えています。
当社の昨年度の環境保全活動として「52期環境報告書」を発行しました。
今後も「よりよき明日」を目指して、全社一丸となって環境保全に取り組む所存です。
当社の環境保全活動に対する、ご指摘、ご鞭撻を頂きますよう、よろしくお願いいたします。
-2-
■会社概要(2015年3月31日現在)
社 名 : ヨシワ工業株式会社
ヨシワ工業㈱は、1937 年(昭和 12 年)に広島県安芸郡府中町に広島鋳物工業㈱として設
立。その後、1957 年(昭和 32 年)、広島県安芸郡海田町に移転、1963 年(昭和 38 年)に
㈱和田工作所との合併によりヨシワ工業㈱に社名変更を行ない、素材から機械加工、組立
までの一貫化を目指す。その後、島根県鹿足郡吉賀町に六日市工場(1973 年)、初見工場(1985
年)の2つの工場を建設し、主力製品である鋳鉄製自動車部品を製造している。
資本金: 90 百万円
売上高: 116 億円 (52 期
2014 年 4 月~2015 年 3 月)
主要事業:輸送用機械器具製造業(自動車部品の鋳造及び機械加工)
本社所在地:〒736-0056 広島県安芸郡海田町明神町 1-48
電 話 番 号 : 082-823-2171㈹
F A X 番 号 : 082-823-2947
敷 地 面 積 : 15,443.23 ㎡
生 産 工 場 : 海田工場
所在地(同上)
ディスクプレート機械加工、フライホイール機械加工、ATミッション部品機械加工
鋳造品仕上
六日市工場
〒699-5522 島根県鹿足郡吉賀町七日市 647
電 話 番 号 : 0856-78-1100㈹
F A X 番 号 : 0856-78-0759
敷 地 面 積 : 36,260.86 ㎡
鋳鉄部品鋳造、鋳造品黒塗り塗装
初見工場
〒699-5502 島根県鹿足郡吉賀町田野原 1036-1
電 話 番 号 : 0856-77-1460㈹
F A X 番 号 : 0856-77-0781
敷 地 面 積 : 81,612.86 ㎡
鋳鉄部品鋳造、鋳造品黒塗り塗装
従 業 員 数 : 432 名
ホームページアドレス:http://www.yoshiwa.co.jp/
-3-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
MANAGENENT
SYSTEM
2.環境マネジメントシステム
2-1.環境方針

2001 年 9 月に、『ヨシワ工業株式会社 環境方針』を策定し、以降、企業活動や環境の変
化等に伴い、今日まで見直しを重ねてきています。現在は、2015 年 7 月 1 日発行の環境方
針の下で活動を行っています。
『ヨシワ工業株式会社 環境方針』
《環境理念》
ヨシワ工業㈱は、住みよい地球、豊かな自然のために、
環境にやさしい企業を目指します
当社の主要事業である銑鉄鋳物の製造は、鉄スクラップを主原料とするリサ
イクル産業ですが、同時に、エネルギーを大量に使い、産業廃棄物を多量に
排出する環境負荷の大きい産業です。このことをよく認 識し、当社の持つ生
産技術力を活かし、更にその改善を積み重ねることにより、環境負荷の低減
に取り組みます。
《環境方針》
住みよい地球、豊かな自然を守るために、環境マネジメントシステムを構築、運用し、見
直しを行ない、環境マネジメントシステム及び環境パフォーマンスの継続的な改善と汚染
の予防に努めます。
○次の項目について目的及び目標を設定し、環境負荷を継続的に低減します。
1.3R(Reduce、Reuse、Recycle)活動により廃棄物を削減する。
2.省エネルギーを推進する。
3.環境負荷物質の排出量を削減する。
○環境に関する法規制はもとより、当社が同意した環境に関する協定等の約束事項を
順守評価します。
○この環境方針を文書化し、組織のために働く全ての人 (契約社員を含む全社員
及び協力会社)に周知徹底するとともに、広く社外に公開します。
2015 年 7 月 1 日
代表取締役社長 荒木
健史
2-2.組織、体制
環境方針に基づいた活動を実施する為、環境マネジメントシステム(EMS)の管理責任者
及び各部門の代表者からなる「環境推進委員会」を定期的に開催し、活動計画の策定、目
的・目標や実績に関する審議、実施計画の進捗フォロー、及び法規制順守の確認などを行
っています。
さらに、各部門や職場でも環境改善活動を推進するために、
“環境推進委員”、
“環境推進
リーダー”を任命し、活動を行っています。又、省エネルギーなどの個別の分野について
は、「分科会」を開催し、専門的に問題解決や改善活動を行なっています。
-4-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
MANAGENENT
SYSTEM
2.環境マネジメントシステム
「環境マネジメントシステム組織図」
EMS 最高責任者
(経営者)
EMS
管理責任者
各部門
職場
職場
各部門
・・
内部環境監査チーム
・・
「環境推進委員会」
議長:EMS 管理責任者
出席:各部門代表者
「分科会」
議長:主管部門長
委員:分科会員(指名者)
「部門環境会議」
議長:部門長
出席:職場代表者
「職場ミーティング」
議長:職場の長
出席:所属員
2-3.システム監査
(1)第3者監査
当社は、構築・運営している環境マ
ネジメントシステムの適切性を専門
的及び客観的な見地から評価するた
めに、国際規格である ISO14001 に基
づいて行なわれる第三者機関認証を
取得しています。
登録日:2002 年 4 月 5 日
登録事業所:ヨシワ工業㈱本社・
海田工場
関連事業所:六日市工場、初見工場
登録活動範囲:自動車用鋳鉄部品の設計・開発及び製造
認証機関:財団法人 日本品質保証機構(JQA)
登録番号:JQA-EM2310
2014 年 2 月 25 日~2 月 28 日に更新審査を受審し、認証登録を更新維持しています。
(2)内部環境監査
内部環境監査は、法規制への順守状況、環境改善目標の達成状況や、環境マネジメント
システムの適切性や有効性を、自主・自律的にチェックし、問題点を解決していく為に、監
査計画に基づいて監査を実施し、問題に対しての是正に取り組んでいます。
又、社内の EMS 運用のレベルアップを目的として、内部監査員資格を取得していない
管理監督職を対象にした、内部環境監査員教育を継続して実施しています。
-5-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
MANAGENENT
SYSTEM
2.環境マネジメントシステム
2-4.教育・訓練
当社はシステムを構築し文書化したものを、社員及び契約社員が正しく理解し運用するため
に、環境に関する教育・訓練を実施し、成果を上げています。
教育の種類
教育の目的
環境
一般教育
環境関連問題の重要性を自覚する
EMS 教育
ISO14001 規格要求、環境マネジメント
システム規定事項を理解する
環境作業
教育・訓練
環境に著しい影響を生じる可能性のあ
る作業に関する作業手順、作業ポイン
トを理解する
環境資格・技能
教育・訓練
著しい環境影響の原因となりうる業務
に必要とされる資格や技能を習得する
環境
一般教育
環境特定
教育・訓練
内部環境監査員教育

内部環境監査に必要な技能を習得する
社内研修

2-5.グループ、業界の対応
世界で自動車の保有台数が増加する中、大気環境の改善や、部品生産や使用時でのエネルギー使
用量削減などに、これまで以上に取り組みが求められていると考えています。
当社の主要な取引先であるマツダ㈱様は、低炭素社会、循環型社会、自然との共生社会づくりを
推進するために、 マツダグループ全体の環境に関する基本方針として、
「マツダ地球環境憲章」
を制定され、行動指針として、
・環境を配慮した技術と商品の創造資源・エネルギーを大切にし、
クリーンさを追究する事業活動・事業活動の仲間、社会や地域と共に、よりよい環境づくりを
掲げておられます。
その具体的な活動は、環境中期計画「マツダグリーンプラン2020」にまとめておられ、活動
を継続されています。
当社もこの計画に沿った環境活動を行っており、CO2削減のためのエネルギー対策、製造・輸
送・廃棄での消費エネルギーや排出物の削減、環境マネジメントの推進をマツダグループの一
員として確実に実施していきます。
-6-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
ACTION
3.環境に関する活動
活動内容
3-1
法規制への適合
ミヤマダイコンソウ
3-2 製造工程の取組み
(1)省エネルギー
(2)廃棄物リサイクル及び処分
(3)環境負荷物質による汚染の予防
3-3
製品についての取組み
チングルマ
3-4 事務・間接部門の取組み
(1)用紙、一般廃棄物及び電力消費
(2)各職場の業務を通しての環境負荷
低減
3-5
イワベンケイ
-7-
環境会計
3-1.法規制への適合
「大気汚染防止法における規制値と実績」
項目
対象設備
キュポラ
煤塵
実績値
規制値
0.20 g/m3N 以下
3
六日市工場
初見工場
0.0012
0.005 未満
電気炉
六日市 0.20 g/m N 以下
初見 0.10 g/m3N 以下
0.0007
0.020
キュポラ
K値=17.5 以下
0.4
0.61
電気炉
K値=17.5 以下
0.1
0.36
キュポラ
規制対象外
34ppm
9ppm
電気炉
規制対象外
9ppm
11ppm
SOx
NOx
※Nox 濃度については測定のみ実施
測定
初見キュポラ
六日市キュポラ
2015 年 1 月 27 日 電気炉 2015 年 1 月 27 日
2015 年 2 月 10 日 電気炉 2015 年 2 月 9 日
「PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)」対応 
2014年4月~2015年3月の期間内に使用した対象物質(クロム、マンガン等)排出量を関係
機関へ報告しました。特に、海田工場新規ライン増設により、有機溶剤(トルエン・キシ
レン)の使用量が増加しました。

3-2.製造工程の取り組み
(1)省エネルギー
熱エネルギーは、鋳造工程ではキュポラで使用するコークス、注湯取鍋などの予熱・乾燥の
ためにLPGを、塗装工程では灯油などを使用しています。
電気エネルギーは、鋳造工程では電気炉や造型機などに使用し、機械加工工程では、旋盤や
マシニングセンターといった機械加工装置で使用し、事務所ではパソコンや空調機に使用して
います。 又、それぞれの工程に共通して、コンプレッサーや集塵機などにも使用しています。
これらのエネルギーを原単位で算出し、前年比1%減を目標に活動しています。
例として、
a. 初見工場の省エネ・省資源活動実施
鋳造品は製造過程において品質を確保するため、押し湯など製品にならない部分(方案)
があります。この方案部分の重量と製品重量の比率を歩留りといい、歩留りが悪化する
とロスになるエネルギーが増加します。近年はお客様の要求品質が上がり、今までの方
案設計では歩留りが悪くなる傾向にあります。今期は効果が高い形状の押し湯に変更す
ることで歩留り改善を実施しました。
b. 六日市工場の省エネ・省資源活動実施
前期実施したキュポラ更新工事は、予定通り 2014 年 8 月完了しました。
この高効率キュポラの導入に伴い、コークス使用量が減少して大幅に熱エネルギー効率
の改善になりました。また、炉修回数の減少により産廃の発生量も削減されました。
c. 海田工場の電力費削減
ピーク電力を監視しており、警報発令時には不急設備を停止することにより、ピーク電力
を抑制しています。又、集塵機配管を工夫し、集塵機能力と製造ラインの稼働状態に合
わせた集塵機を運転できるようにしています。これにより無駄な電力を削減しています。
-8-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
ACTION
3.環境に関する活動


「エネルギー使用量及び原単位 (製品重量千 t、製品個数千個)」
悪い
悪い
良い
良い
※50 期は、6 ヶ月間の実績
※50 期は、6 ヶ月間の実績
「CO2 排出量及び、原単位 (製品重量千 t、製品個数千個)」
悪い
良い
※50 期は、6 ヶ月間の実績
悪い
良い
※50 期は、6 ヶ月間の実績
※電気 CO 2 排出係数 0.555kg-CO2/kwh を使用
-9-
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
ACTION
3.環境に関する活動
「排出工程の概要」
(2)廃棄物リサイクル及び処分
鋳造工程 より発生 す る産業廃棄物に
は主に廃砂・鉱さい・ノロ・ダストとい
ったものがあります。これらは、右図に示
すように、溶解・造型・仕上の各工程で排
出します。廃砂は再生利用、鉱さい・ノ
ロは路盤材にダストはセメント材料に活
用されます。
産業廃棄物のリサイクル率を上げるこ
とにより、埋立て処分量を削減する取り
組みを行なった結果、埋立て処分「ゼロ」
を達成し、維持してきましたが、2009 年
以降、やむを得ない事情により、一部ス
ラグは埋立て処分をしています。
《主な取り組み内容》
分別収集
1)鉱さい・ノロ・ダスト・瓦礫等、細かく分別収集することで他の原料への再利用。
2)ジャミ・ショット粉は、砂と鉄を分離することでそれぞれを再利用。
3)湯玉混入除滓材を粉砕分別することにより、鉄分を再利用し最終処分量を削減。
「 埋立処分量」
上記の 取り組 みを継 続的に行 な
い 52 期は、6 ヶ月決算の 50 期並み
の最終処 分量に 削減す ることが で
き、2,000t を切るレベルになりまし
た。引き続き、埋立処分量削減に向
けて取り組んでいきます。

図「リサイクルの内容」
当社の工程からの排出物は、右図のよう
に、道路の原料(路盤材)やセメントの
原料など幅広くリサイクルに使用され
ています。
工
溶解
程
キュポラ
電 気 炉
造型
枠ばらし
仕上・検査
砂処理
溶湯
鋳型
製品、湯道
と砂分離
ショット
ブラスト
砂混練
廃
棄
物
キュポラスラグ
ノロ
スラグ
耐火物
鋳物廃砂
微粉
中子屑
ジャミ ショット粉
集塵機
微粉
リ
サ
イ
ク
ル
- 10 -
路盤材
路盤材・セメント原料
再生砂
鉄鋼原料
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
ACTION
3.環境に関する活動
(3)環境負荷物質による汚染の予防
《主な活動内容》
緊急事態発生時の対応活動
想定される緊急事態発生時の対応を手
順書に定め、定期的にテストを実施し、
有効性の確認を行ない、緊急事態発生時
の社外流出による汚染を未然に防ぐ活動
は毎年6月を目処に行っています。
3-3.製品についての取り組み
当社では、欧州域内への直接輸出はありませんが、欧州(EU)の有害物質規制であるEL
V指令(廃自動車指令)に基づくお客様の要求により、使用が禁止されている重金属(鉛・水
銀・カドミウム・六価クロム)、アスベスト、臭素系難燃剤等について、当社の「環境影響評価
規定」の製品の環境側面調査ルールに従い、定期的に調査確認を行ない、該当物質が無いこと
を確認しています。
又、お客様からの環境負荷物質の取扱い要求を順守し、例えば、REACH規制への対応、
MSDSの入手や自主分析を行ない、環境負荷物質の把握、及び管理について、IMDSを利
用して行なっています。
3-4.事務・間接部門の取り組み
(1)用紙、一般廃棄物及び電力消費
事務・間接部門を主体とした、「用紙、一般廃棄物及び電力消費」の取り組みは、継続し
てルールを順守することで活動しています。
又、社内の省エネ運用手順に従い、運用管理のガイドラインを定め、事務所の冷房・暖房
温度基準設定、昼食時の照明OFF徹底、電気機器の運用を行っています。
その他、環境省が主催する“ライトダウンキャンペーン”に参加し、マツダグループとし
て地球温暖化防止に努める意志を表明しています。
上記活動状況については、定期的に“環境パトロール”を行うことにより実施状況の確認、
是正指摘を行い、確実な実施を目指しています。
(2)各職場の業務を通しての環境負荷低減
事務・間接部門は、従来からの環境側面調査の仕組みに加え、各部門の業務計画に掲げて
いる活動についても環境側面調査(定性的)を実施し、調査結果の重要度に応じて、事務・間
接部門の実施計画の環境取り組み項目(生産性の向上や不良低減活動、業務効率のアップ、
ロス・ミスの削減や産業廃棄物の削減等の活動等)に掲げ、継続的に事務間接業務における
環境改善活動を展開しています。
- 11 -
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
ACTION
3.環境に関する活動
3-5環境会計
当社の環境に対する姿勢や取り組みを皆さんに理解していただくため、環境会計に取り組んで
います。環境活動の保全コストと保全効果を定量的に評価する仕組みとして、「環境会計ガイドラ
イン 2005 年版」を参考に集計しています。
対象期間…2014 年 4 月~2015 年 3 月(1 年間)
集計範囲…3 工場(海田工場、六日市工場、初見工場)の合計
集計結果…1 年間での環境保全のコストの投資額は 0.3 百万円、費用額は 452.2 百万円、環境保全
効果の効果(量)は 37,425.2t、効果(金額)は 345.7 百万円となりました。
注 1)コスト…百万円、効果(量)…t、効果(金額)…百万円
分類
事業内エリア
(1)-1公害防止コスト
内
(1)-2地球環境コスト
訳
(1)-3資源循環コスト
(2)上・下流コスト
(3)管理活動コスト
(4)研究開発コスト
(5)社会活動コスト
(6)環境損傷動コスト
(7)その他のコスト
2014年4月~2015年3月
環境保全コスト
環境保全効果
主な取組み内容
投資額
環境負荷を抑制のコスト
大気・水質・土壌汚染防止のコスト
温暖化防止と省エネ・オゾン層破壊防止コスト
資源の効率・産業廃棄物のリサイクルの量と金額
上・下流での環境負荷を抑制するためのコスト
マネジメントシステムの維持・運用・監視測定・社員教
育、工場内外の環境保全のコスト
研究開発活動における環境保全コスト
地域住民とのコミュニケーションのコスト
環境損傷に対応するコスト
リサイクルによる量と売益
合計
- 12-
費用額(百万)
効果(量)
効果(百万)
0.3
0.0
0.3
0.0
0.0
431.1
132.7
22.6
275.8
0.0
37,425.2
0.0
0.0
37,425.2
0.0
345.7
0.0
0.0
345.7
0.0
0.0
20.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.3
0.0
0.8
0.0
0.0
452.2
0.0
0.0
0.0
0.0
37,425.2
0.0
0.0
0.0
0.0
345.7
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
COMMUNICATION
4.コミュニケーション
4-1外部コミュニケーション
一企業市民として環境保全活動に積極的に取り組むとともに、工場見学の受入、地域の美化活動
への参加、地域との交流会など、地域社会とのコミュニケーション強化に努めています。
(1)周辺地域とのかかわり
地域社会の一員として、地域の散乱ゴミ追放キャンペーンへの参加、会社周辺の清掃活動、や、
地元小学校のペットボトルキャップ・プルタブ回収活動に協力し、地域との絆を深め、社会貢献活
動を推進しています。52 期からは海田工場でも、会社周辺清掃活動を開始しました。
「散乱ゴミ追放キャンペーンへの参加」
「会社周辺ゴミ拾い活動」
- 13 -
「ペットボトルキャップ・プルタブ回収活動」
地区内小学校との共同活動として 49 期より継続してペットボトルキャップ回収を、51 期より、
プルタブ回収活動を開始しました。52 期も、両活動ともに継続しています。
(2)インターネット活用
当社の環境への取組み状況を多くの皆様にご理解いただけるよう、当社ホームページ内「会社紹
介」で、当社の環境活動を公開しています。
ヨシワ工業株式会社 URL : http://www.yoshiwa.co.jp
- 14 -
YOSHIWA
ENVIRONMENTAL
COMMUNICATION
4.コミュニケーション
4-2内部コミュニケーション
環境マネジメントシステムを円滑に、効果的に運用及び実施するため、社内のコミュニケーショ
ンの重要性を認識し、各部門には環境推進委員、環境推進リーダーを任命して、全社の活動をフォ
ローしています。
(1)イントラネット活用
環境関連情報を社内 Web 上に公開し、各職場に設置しているパソコンを通して、全社員が常に最
新の環境情報を共有化できる体制をとっています。
(2)社内の情報伝達
各会議体の運用により、環境関連情報を各階層に伝達し、各職場からの情報はボトムアップで意
見・提案を行なって双方向のコミュニケーションを図っています。又、各部門内においても、環境
関連情報の共有化や、意見交換等により情報伝達を図っています。
ヨシワ工業株式会社
本
社:〒736-0056 広島県安芸郡海田町明神町 1 番 48 号
問合せ先:環境報告書作成分科会事務局
発
- 15行:2015 年 8 月
Tel:082-823-2171
Fax:082-823-2947
Fly UP