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美術体験活動報告集 - 大分県教育委員会
平成26年度 ふるさとの魅力発見・継承推進事業 美術体験活動報告集 ∼豊かな感性を育む美術教育∼ 平成27年3月 大分県教育委員会 1 美術体験活動の概要 ⑴ 美術体験活動の目的 美術体験活動は、小・中学校に各地域で活躍する芸術家を派遣し、体験型の創作活動や地域の美術 作品を鑑賞する授業を行います。 ねらいは、次のとおりです。 ・地域の人、もの等を活用した体験型の美術教育を通して、児童生徒がふるさとの魅力に触れ、ふ るさとに対する誇りや愛着を感じさせる。 ・活動を通して、感性を働かせながら、創り出す喜びや楽しさを味わったり、感じたりする。 ・美術を身近なものとして感じさせる。 ⑵ 実施校及び内容 市町村名 竹 田 市 玖 珠 町 九 重 町 由 布 市 杵 築 市 別 府 市 大 分 市 豊後高田市 中 臼 国 日 宇 姫 佐 津 杵 東 田 佐 島 伯 市 市 市 市 市 村 市 津久見市 豊後大野市 日 出 町 学校名 講師名 実施日 内 容 頁 都 野 中 学 校 中 臣 一 1 . 13 竹の話、籠の話、竹工芸実演・体験 4 南 部 小 学 校 中 臣 一 1 . 15 竹の話、籠の話、竹工芸実演・体験 4 久 住 中 学 校 渡 邉 賢 二 11 . 27 久住の話、久住を描く 古 後 小 学 校 秦 玖 山 11 . 25 陶芸の話、陶芸体験 5 日 出 生 中 学 校 秦 玖 山 12 . 陶芸の話、陶芸体験 5 南 山 田 小 学 校 岐部笙芳(正芳) 10 . 22 竹の話、竹割りや竹編み体験 5 淮 園 小 学 校 岐部笙芳(正芳) 11 . 19 竹の話、竹割りや竹編み体験 5 庄 内 中 学 校 柚 野 朝 男 1 . 20 モビールの話、モビール作品制作 5 西 庄 内 小 学 校 柚 野 朝 男 2. 4 モビールの話、モビール作品制作 5 豊 校 木 村 加代子 11 . 5 機織り制作、繊維の話、綿繰り体験 6 校 木 村 加代子 11 . 11 機織り制作、繊維の話、綿繰り体験 6 別 府 中 央 小 学 校 森 貴 也 12 . 11 講師の彫刻作品鑑賞、立体作品制作 6 西 校 森 貴 也 11 . 12 講師の彫刻作品鑑賞、立体作品制作 6 校 森 貴 也 10 . 23 講師の彫刻作品鑑賞、立体作品制作 6 野 津 原 中 学 校 森 貴 也 1 . 15 講師の彫刻作品鑑賞、立体作品制作 6 田 校 吉 川 和 彦 2 . 13 豊後高田市、県北地域の作家を題材とした鑑賞 7 戴星学園都甲小学校 吉 川 和 彦 10 . 29 豊後高田市、県北地域の作家を題材とした鑑賞 7 南 部 小 学 校 吉 川 和 彦 12 . 2 中津市出身の糸園和三郎を題材とした鑑賞 7 北 部 小 学 校 吉 川 和 彦 12 . 10 中津市出身の糸園和三郎を題材とした鑑賞 真 坂 小 学 校 榎 本 寿 紀 10.27-28 佐 志 生 小 学 校 吉 田 定 2 臼杵市出身の作家作品鑑賞、風景スケッチ 7 豊 校 吉 田 定 2 . 19 臼杵市出身の作家作品鑑賞、風景スケッチ 7 武 蔵 西 小 学 校 廣 岡 茂 樹 10 . 31 鬼の話、鬼のお面作り 8 熊 毛 小 学 校 廣 岡 茂 樹 1 . 23 鬼の話、鬼のお面作り 8 小 野 小 学 校 相 澤 秀 一 12 . 12 日田漆器の歴史・材料・道具の話、作品鑑賞 8 戸 山 中 学 校 相 澤 秀 一 12 . 12 日田漆器の歴史・材料・道具の話、作品鑑賞 8 安 心 院 小 学 校 江 藤 智 子 10 . 21 鏝絵の話、鏝絵制作 8 安 心 院 中 学 校 江 藤 智 子 11 . 7 鏝絵の話、鏝絵制作 8 姫 校 榎 本 寿 紀 10 . 9 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 本 寿 紀 10 . 東 川 洋 小 小 学 小 添 染 洋 島 学 学 小 中 中 小 学 学 学 学 11 . 2 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 10 7 10 姫 島 中 学 校 榎 9 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 向 陽 小 学 校 榎 本 寿 紀 12 . 11 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 米 水 津 中 学 校 榎 本 寿 紀 11 . 11 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 保 戸 島 小 学 校 榎 本 寿 紀 11 . 14 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 保 戸 島 中 学 校 榎 本 寿 紀 11 . 14 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 9 清 川 中 学 校 榎 本 寿 紀 10 . 21 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 10 新 田 小 学 校 榎 本 寿 紀 12 . 地域の石や土を使った絵の具作り、色彩の話 10 藤 原 小 学 校 川 島 茂 雄 11 . 28 竹の話、日出町の竹を使った鉛筆作り、スケッチ 10 大 神 中 学 校 川 島 茂 雄 1 . 16 竹の話、日出町の竹を使った鉛筆作り、スケッチ 10 9 ※中津市立真坂小学校は、「平成26年度 大分県立美術館出前授業トライアル」と連携した美術体験活動 ―1― ⑶ 平成26年度講師一覧 各地域の魅力を引き出してくださる方に講師をお願いしました。県出身又は在住 の芸術家(画家、彫刻家、陶芸家、漆芸家、竹工芸家、染織家)、各種展覧会への 出品や受賞の実績がある方、国内外で活躍されている方、美術館の学芸普及の方や 学芸員の方などです。 講師氏名 (所属、職業など) 中 臣 一 (竹工芸家) 秦 玖 山 (陶芸家) 岐 部 笙 芳 (竹工芸家) 柚 野 朝 男 (彫刻家) 木 村 加代子 (染織家) 森 貴 也 (彫刻家) 吉 川 和 彦 ( ) 中津市教育委員会 木村記念美術館学芸員 吉 田 定 (洋画家) 廣 岡 茂 樹 (洋画家) 相 澤 秀 一 (漆器職人) 江 藤 智 子 (鏝絵師) 榎 本 寿 紀 ( ) 大分県立美術館 教育普及グループ グループリーダー 渡 邉 賢 二 (洋画家) 川 島 茂 雄 (竹工藝(造形)作家) プ ロ フ ィ ー ル 派遣市町村 大阪府出身、竹田市在住。大学卒業後、竹芸家の本田聖流氏に師事。2005年に独立し、現在は大分県 竹田市を拠点に創作活動を行っている。2004年以降、ロンドンCOLLECTやニューヨークSOFAなど 国際アートフェアに毎年出展。また、国内外のプロジェクトやエキシビションに参加し、竹のアート ワークを制作するなど幅広く活動中。 竹田市 玖珠町出身、在住。漆芸作家の安本表雲斎氏(京都)に師事。陶芸家の手塚玉堂、手塚大示氏(京都) に師事し、磁器を中心に白磁、彩磁、染付を学ぶ。国民文化祭「おおいた'98文部大臣奨励賞」(最高 賞)受賞。日展、日本新工芸展、県美展等受賞多数。ロンドン個展、外務省買上。元日本新工芸家連盟 会員。元九州新工芸家連盟会員。大分県美術協会会員。 玖珠町 九重町出身、在住。大分県立高等技術専門校修了。西部工芸展(1991−)、第39回同展「朝日新社 大賞」(最高賞)受賞。第52回日本伝統工芸展「日本工芸会会長賞」、第60回同展「60回記念賞」 受賞。サンフランシスコアジア美術館ワークショップ。米国ニューメキシコ州サンタフェ個展。「紫綬 褒章」受章(2014年)等、受賞多数。日本工芸会正会員。 九重町 由布市挾間町出身、大分市在住。九州各県で現代彫刻運動。挾間町七蔵司に「彫刻の丘」を開設。行動 美術協会展4回受賞(東京)。国際現代美術交流展受賞3回(パリ、バルセロナ、東京)。第50回大 分県美術展・日洋彫工部門「50周年記念賞」(最高賞)受賞。大分県美術協会彫刻部長。行動美術協 会会員。 由布市 大阪市出身、杵築市在住。関西大学卒。菊池ユキエ氏に師事。機織りの世界に入る。1987年「かっこ の工房」創設。以後、国立別府重度障害者センター職能訓練室講師。個展(県内・東京)、東京・福 岡・県内外のデパートにて展示等、多数出展。現在、大分農業文化公園で草木染講座を開設。自宅工房 にて手織り教室を開き、技術の伝承を目指す。 杵築市 熊本県出身、別府市在住。大分大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。大分合同新聞 社より表彰される(2013年)。第11回大分アジア彫刻展「大賞」(最高賞)受賞(2012年)。第 25回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)「宇部マテリアルズ賞」受賞(2013年)等受賞多数。 その他個展、グループ展、ワークショップ多数。 別府市 福岡市出身、中津市在住。2004年中津市に採用される。美術担当学芸員として、展覧会、ワーク ショップ、出前授業など事業全般に携わる。2010年にオープンした「中津市木村記念美術館」の開館 準備を担当し、以降、美術館を中心に各種事業を展開。このほか、福澤諭吉記念館の展示計画なども担 当している。 豊後高田市 大分市 中津市 臼杵市出身、在住。現在、臼杵市の観光交流プラザにおいて、臼杵市出身の作家を中心とした作品展示 の企画を担当している。日展初入選(2009年)(以後3回入選)。第12回けんしん美術展「けんし ん大賞」(最高賞)受賞(2014年)。東光会展、県美展など出品多数。社団法人東光会審査員、豊光 会事務局長、大分県美術協会会員。 臼杵市 宇佐市出身、国東市在住。東京藝術大学美術学部油画科卒業。2011年より国東市に移住して制作。宇 佐市、国東市にて子どもや大人の絵画教室を開いている。ギャラリーARK(横浜)、アートスペース貘 (福岡)、大分銀行本店(大分)等にて個展。時のかたち展(横浜)、VOCA展(東京)、英展(福 岡)、新潮流展、零のゼロ展(大分)など展覧会多数。 国東市 日田市出身、在住。日田漆器の蒔絵師であった父(静舟)に日田漆器の技術を学び、20歳で漆の仕事 に携わる。本来、漆器は分業で作られるが、塗師、蒔絵師のどちらの工程も一人で行う日田漆器の唯一 の継承者である。日田市豆田町に相澤漆芸工房を開いて30年。工芸展などに乾漆作品を出品するが、 主に日用品としての漆器作りに取り組む。 日田市 宇佐市安心院町出身、在住。2002年鏝絵制作の依頼を受けたことをきっかけに鏝絵作家として活動を 始める。左官職人に学んだ後、微妙な陰影を表現する独自の鏝絵技法を生み出す。全国漆喰鏝絵コン クール(2003年−)、第7回同コンクール「最優秀賞」受賞、第11回同コンクール「優秀賞」(最高 賞)受賞(2009年)。その他入賞、佳作など受賞多数。 宇佐市 東京都出身、大分市在住。大分県立美術館において、ワークショップ・エデュケーターとして子供から 大人までの美術プログラムに関わる。あわせて、土や石から絵の具になる顔料や植物を採集して染料を 制作し、美術家としての創作活動に結び付けるとともに、小学校や高校、児童館、他美術館でもワーク ショップを独自に展開。美術館や大学での講義をはじめ、展覧会、ワークショップ多数。 姫島村 佐伯市 津久見市 中津市 豊後大野市 竹田市久住町出身、大分市在住。久住町に生まれ育ち、子どもの頃から80歳を越える今も久住の「山 (山容)」を描き続けている。元公立中学校美術科教員(東京都)、公立高等学校美術科教員(大分 県)、短大美術科非常勤講師、文化教室講師(デッサン科)。一水会展(1953ー1954)。光風会展 (1955ー1975)。県美術展(1965ー)。現日本美術家連盟会員。 竹田市 東京都出身、別府市在住。木製家具製作所勤務。以後、別府にて竹工芸を学び、のち訓練校講師を1年 間勤める。ニューバンブー展(ニューヨーク)(2008年)。竹工芸の継承と革新(大分)(2012年)。 大分の竹工芸(2つの道)展(ニューメキシコ/TAIギャラリー)(2013年)。その他、各種工芸展、国内 外でのアート展等に出品。大型作品依頼、現地制作等多数。 日出町 ―2― ⑷ 活動の成果と課題 児童生徒と学校に事後アンケートを実施しました。児童生徒には、体験活動の感想やふるさとの魅 力を感じることができたか等について、学校には、美術体験活動の必要性や成果と課題について質問 しました。 児童生徒アンケート 成 果 ■活動の感想 アンケート回収率 99.4% すごく 楽しかった 少し 楽しかった 63 364 288 715 75.0% 3 111 86 200 21.0% 小1∼3 小4∼6 中1∼3 合計人数 % ■自分の地域や大分県の良さ あまり ぜんぜん 楽しくなかった 楽しくなかった 0 16 11 27 2.8% 0 10 1 11 1.2% アンケート回収率 98.2% すごく わかった 少し わかった 224 173 397 44.8% 224 151 375 42.3% あまり ぜんぜん わからなかった わからなかった 小1∼3 小4∼6 中1∼3 合計人数 % 「活動は楽しかったか」 の 質 問 に、96.0% の 児 童生徒が肯定的回答をし ており、芸術家の専門性 や身近な素材の魅力・お もしろさ等に触れること が、児童生徒の興味や好 奇心を喚起したのではな いかと考えられる。 38 40 78 8.8% 13 23 36 4.1% 地域や県のよさが分 「 か っ た か」の 質 問 に、 87.1%の児童生徒が肯 定的回答をしており、地 域の人や身近な素材等に 触れることが、地域や県 のよさを感じることにつ ながったのではないかと 考えられる。 学校アンケート ■必要性や有効性 アンケート回収率 100% 大変 必要・有効 まあ 必要・有効 あまり 必要・有効でない 必要・有効 でない 学校数 33 5 0 0 % 86.8% 13.2% 0.0% 0.0% 本物の作品にふれ、作り手の思いを知ることで、興味をもって活動に取り組む ことができた。/美術家の作品を近くで見て触れることができ、子どもたちに 作品の力強さや素晴らしさを体感できた。/芸術家に触れる機会がほとんどな い生徒達には、とても新鮮な体験で、また話の内容も、職業観につながるもの であり、貴重な機会であった。(学校アンケートから一部抜粋) 「芸術家(外部講師)によ る体験活動の必然性や有効 性」について、100%の学校 が肯定的回答をしている。 活動に取り組む児童生徒の 姿や授業の内容から、地域 の特性を生かした専門的な 指導や体験的な学習の必要 性・有効性を認識している ことが窺える。 課 題 上記のような成果があった一方で、学校アンケートから次のような課題が明らかになりました。 ・児童生徒が作成した作品を相互に鑑賞する活動が必要である。 ・活動を充実させる授業時間と打合せや準備の時間の確保が必要である。 ・教育課程との関連付けに留意が必要である。 ・体験活動の意義付けと導入段階の工夫が必要である。 ―3― 2 各学校における活動の実際 児童生徒や教師のアンケートから、今回の美術体験活動は児童生徒の心に残る活動であった ことが窺えます。 ここでは、各学校における実際の活動の様子について、活用した地域人材・作品・題材・素 材毎に写真と児童生徒の感想の一部を紹介しています。 児童生徒の感想からは、体験活動で用いられた素材のおもしろさ、ふるさとに関連する美術 作品や作家の素晴らしさ、ふるさとがもつの魅力のすばらしさなどを感じるとともに、美術に 対する興味関心が深まった様子が分かります。 今後、本報告書を参考にして、各市町村において、ふるさとと密着した美術教育が実践さ れ、児童生徒のふるさとへの愛着や豊かな心が育成されることを願っています。 大分の石から 作られた色 (榎本 寿紀) ■地域人材など ■地域作品など ■地域題材など ■地域素材など 各学校の活動報告 南部小学校(5年生) 竹を見る目が変わりました。今まで何とも思 竹をすごく薄く細く切るところがすごいと思 いませんでしたが、美を求めた作品を見るこ いました。竹のにおいで、人は癒やされると とで地域の自然のすばらしさを感じました。 知ってビックリしました。 竹田市 都野中学校(1∼3年生) ―4― 日出生中学校(全学年) はじめての焼き物をつくったので、土の感触 陶芸はテレビでしか見たことがなくて、実際に や先生の話がとてもわかりやすかったのでと やってみるとこんなに楽しいのかと感じまし ても楽しかったです。 た。一つ大分のいいところがわかりました。 玖珠町 古後小学校(全学年) 淮園小学校(4∼6年生) もう一度会いたいという気持ちと作ってみた 先生が作った作品はよてもすごかったです。 いという気持ちが大きかった。今日の授業で ぼくは何回も失敗したけど先生はあたりまえ 竹工芸の事が大好きになりました。 と言いました。うれしかったです。 九重町 南山田小学校(4年生) 西庄内小学校(3年生) 何度も何度も失敗してもそれでもあきらめず 安定させてバランスをとるのがむずかしかっ にできたので、1つ1つを作るたびに達成感 たけど、作るのは楽しかったです。家で5コ を味わえました。 と6コのモビールを作りたいです。 由布市 庄内中学校(1年生) ―5― 東小学校(2年生) 何をするにも、動物や植物の命をもらってい みんなで協力して、タペストリーができてよ るということがとても心に残りました。地域 かったです。バッタン、バッタンやるのが楽 に住んでいるのでまたやってみたいです。 しかったです。 杵築市 豊洋小学校(6年生) 西小学校(5年生) 先生の作品は、おもしろい形やカッコイイ形 夢はあきらめなければかなうんだなとおもい とか楽しかったです。これから夢に向かって ました。紙粘土で自分の気持ちを表すのが楽 努力したいと思います! しかったです。 別府市 別府中央小学校(6年生) 野津原中学校(1∼2年生) 森さんの作品の説明を聞いて、作品の1つ1 私たちが制作した「祈りの実」は、色々な作 つにはメッセージが込められていることがわ 品を1人1人が楽しく制作したので、このよ かりました。 うな授業はとてもいいなと思いました。 大分市 川添小学校(5∼6年生) ―6― 戴星学園都甲小学校(5∼6年生) 作品には色々な見方があって、描いた人がど 油絵がとてもすごくて、私も書いてみたいな んなことを伝えたかったのかを考えることが と思いました。自分で美術館に行き、作品を 楽しかったです。 見たいと思いました。 豊後 高 田 市 田染中学校(全学年) 北部小学校(6年生) 絵を描くのに何日も何日もかけてこんなに描 最初は橋に見えたけど、ずっと見ると海にも いているとは思いもしませんでした。絵を描 見えておもしろいと感じたので、私も絵を描 くのが楽しくなりました。 くときに役立てようと思いました。 中津市 南部小学校(5年生) 豊洋中学校(1∼2年生) 臼杵の画家や大分県はこんな良いところなん 臼杵市出身の画家がこんなにたくさんいると だと改めて思いました。臼杵城の風景を描い は思いませんでした。ふるさとを大事にして て丁寧に色が塗れました。 いきたいです。 臼杵市 佐志生小学校(4∼6年生) ―7― 熊毛小学校(1年生) お面作りが好きになりました。黒の絵の具をた 絵をぬるのがたのしかったです。紙粘土でい らしているところが気に入っています。しわを ろいろつくりました。紙テープをはるところ つけることでよりこわくなったと思います。 に工夫しました。 国東市 武蔵西小学校(3年生) 小野小学校(5∼6年生) 戸山中学校(全学年) 日田市 うるし 私のいちばんのお気に入りは木のお茶わん 漆は日本が誇る文化で、その職人が日田にい しっ き で、使ってみたいです。うるしをとおして日 るのはすごいなと思いました。日本の漆器を 田の魅力や良さがたくさんわかりました。 作る技術はすごいと思いました。 安心院中学校(1年生) 絵の具が水彩とちがって色がこかったから 安心院にある鏝 絵を体験できてよかったです。 びっくりしました。大分県のすごさがわかっ 家のまわりの鏝 絵を見てまわりたいです。難し たし、こて絵の難しさがわかりました。 かったのは立体感を出すところです。 宇佐市 安心院小学校(5年生) こて こて ―8― 姫島中学校(全学年) 姫島の良さや大切さを学べてうれしかったで ふるさとの美しさを再認識でき、とても感動 す。石をくだいて絵の具にすると色が変わっ しました。姫島の普通の石がきれいな色にな たのですごいと思いました。 るとは思いもしませんでした。 姫島村 姫島小学校(4∼6年生) 米水津中学校(1年生) 砂や石だけで見たこともない色がたくさんで 石を細かくすりつぶしていくと、もとの色よ きるのだなあと思いました。佐伯で見つけた り薄くなるのですごかったです。美術の楽し 石で作った絵の具は、きれいでした。 さがわかったのでよい経験になりました。 佐伯市 向陽小学校(4∼6年生) 保戸島中学校(全学年) 石をすりつぶしたときにさわった粉が気持ち 大分は、芸術の面でもすごいんだと思いまし よかったです。石から絵の具ができるのを初 た。保戸島ならではのもので何か作るのもお めて知りました。 もしろそうだと思いました。 津久見市 保戸島小学校(4∼6年生) ―9― 新田小学校(5∼6年生) 美術はあまり好きじゃないけど、少し興味が 青い石や緑の石が宝石なのがよくわかりまし わきました。砕いて色が出る鉱物を少し集め た。豊後大野市でとれる石を使えたのが嬉し たいと思いました。 かったです。 豊後 大 野 市 清川中学校(3年生) あの硬い石から、ふわふわした粉になって、 久住山の雄大さや自然の豊かさを改めて感じ 最後はいい色の絵の具ができてすごかったで ました。先生の作品は本当に描いているのか す。 と思うくらいすごい作品でした。 竹田市 久住中学校(1年生) 中津市 真坂小学校(6年生) 大神中学校(2年生) 竹のふしや太さは成長しても変わらないこと 世界に1つだけの物が作れました。大分はこ を初めて知りました。作った鉛筆はすごく書 んなすごい物を作っていると知って、これか きやすくうれしかったです。 ら関心をもっていきたいです。 日出町 藤原小学校(6年生) ― 10 ― 11月1日はおおいた教育の日 平成26年度 ふるさとの魅力発見・継承推進事業 美術体験活動報告集 ∼豊かな感性を育む美術教育∼ 平成27年3月発行 編集 大分県教育庁義務教育課義務教育指導班 発行 大分県教育委員会 〒870-8503 大分市府内町3−10−1 ℡097-506-5534 ホームページ http://kyouiku.oita-ed.jp/list-school-syochu-ikusei.html