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新型インフルエンザ(H5N1) (フェース3)の現状と対策

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新型インフルエンザ(H5N1) (フェース3)の現状と対策
新型インフルエンザ(H5N1)
(フェース3)の現状と対策
2008/12
在上海日本総領事館
医務官 平松
不確定事項、推測、不安
•
•
•
•
いつ流行するのか?
被害の程度は?
中国で情報収集の困難
中国の対策はどの程度機
能するのか?
講演者と聞く人との認識の違い
今回の話題
•
•
•
•
•
新型インフルエンザ?
フェース
感染経路
予防法
準備
聞きたい項目(?)
•
•
•
•
中国政府の対策
タミフル持ち込み規制
タミフル自己内服
日本への退避後の状
況
アンケート回答を
お願いします。
インフルエンザに関連用語
•
•
•
•
•
通常、季節性、新型
人、鳥、豚
通常、高病原性
通常、パンデミック
型は? H(1-16)N(1-9)
「新型インフルエンザ」って?
H 1 -1 6
N 1 -9
Credit: Linda Stannard, 1995
14
鳥インフルエンザ
7
季節インフルエンザ
• 冬季に発生、ワクチンの普
及
• 診断が容易(キットの使用)
• 小児、児童で罹患率が高
い
• 老人で死亡率が高い
• 日本で年間、約1万人死亡
過去の大流行(H1N1-H2N2ー
H3N2)
20世紀のインフルエンザ流行
1918: “Spanish Flu”
40-50 million
deaths(青年層中心)
H1N1
合計2300(5700
万)万人罹患、38万
の死者
1957: “Asian Flu” 1968: “Hong Kong Flu”
1 million
1-2 million
deaths
deaths
H3N2
H2N2
死者6000人
死者6000人
5
新型インフルエンザ(H5N1)
の現状
感染危険因子
• 死亡鳥との直接接触 (OR= 11.0, 2.7-45.4)
• 病鳥との直接接触 (OR= 9.2, 2.3-37.2)
• 飛んでいる野鳥を見たり、元気な鶏類からの発症例はない
• 院内感染はほとんどない(搬送者の感染発症もない)
• 食品としての鶏肉、鶏卵からの感染発症はない
インフルエンザの警報フェース
(WHO)
1
動物
2
動物
3
ヒトーヒト、 限局、
4
ヒトーヒト、確実、
5
ヒトーヒト、かなりの人数
6
ヒトーヒト、持続、大流行
現在
各国対策実行
被害甚大
新型インフルエンザ患者、死亡者の年齢分布(23 August 2006)
70
No. of cases
60
50
40
30
20
10
0
below 5
5-9
10-19
20-29
30-39
40-49
50-59
60-69
70 & up
Alive (N=92)
10
16
16
18
14
7
6
2
3
Dead (N=137)
11
16
43
32
26
5
1
2
1
Age group
• As of 23 August 2006, total of 241 cases were reported officially to WHO.
•The 12 cases in Turkey were excluded.
H5N1の症状
•
•
•
•
発熱、咳、
筋肉、関節痛
下痢 10%
結膜炎
•
•
•
•
強毒性
若年者が罹る
強い伝染性
家族内発生(子、親)
H5N1インフルエンザ症例胸部X線の推移
1月2日
1月8日
提供:国立国際医療センター 川名明彦先生
加療の遅れ、急激な進行
鳥インフル死者減(WHO2008/9/10)
120
100
80
症例
死亡
60
40
20
0
2003
5
7
インフルエンザの感染様式と予防
マスク
スク
マ
飛沫
2m
咳エチケット
咳エチケット
マスクマスク
手洗い
手洗い
接触
予防法(季節、新型フル共通)
マスク、咳エチケット
うがい(オー)
手洗い
人に感染させない!
自宅療養が大切!
STEP 3
Implementation
Concept of containment: Need for
additional interventions
Area with interventions
Area without interventions
65
新型インフルエンザの感染リスク(国立感
染症センター)
• 低リスク:症状のない人、発熱、咳のない人
に2m以内に近づかない場合)
家庭、1名オフィス
• 中リスク:2m以内に近づく場合
学校、職場、公共交通機関
• 高リスク:診察医師、新型フル患者を搬送人
病院、フロントライン
リスクで着用する防御衛生品
•
•
•
•
マスク(サージカル、N95)
使い捨て手袋
防御服とゴーグル
消毒薬
低リスクではサージカルマスク
発熱、咳のある人に
2m以内
短時間
近づく可能性のある人
中、高リスクではN95マスク、使い捨
て手袋とエプロン
• 新型インフルエンザと
診断された人に2m以
内に近づく場合
高いリスクでは完全防御
• 医療職(ICU)
• 大量の死亡鳥の処分
1
2
3
4
5
6
キャップ
ゴーグル
N95マスク
手袋
防御服
靴カバー
手洗い、10秒以上
•
•
•
•
•
手の甲
手指の間
親指
手のひらの皺と指の先
手首
消毒薬ー1-(塩素系)
次亜塩素酸(HClO)
商品名:3-4%
ハイター(日本)
白猫消毒液(中国)
愛特福84(中国)
希釈法
5ccを500ccの水
消毒薬ー2-(アルコール系)
家庭、職場の消毒
衛生用品の備蓄
体温計
サージカルマスク30枚、N95マスク20枚
使い捨て手袋
消毒用アルコール、除菌スプレー、塩素系漂
白剤
• 石けん、液状ソープ
• ポリ袋
•
•
•
•
新型インフルエンザ被害を最少に!
日本国内の被害予測
•
•
•
•
感染者数;全人口の25%
入院患者数: 53-200万人
死亡者数:17-64万人
予想経済的被害:20兆円(日本のGDP
4.1%)
日本政府の対策
• 新型インフルエンザ対策ガイドライン(平成19年3
月、厚生労働省)
• 内閣に対策本部(平成19年10月)
• 抗インフルエンザ薬の備蓄
• ワクチンの生産(プレパンデミックワクチン)
• 空港などでの水際対策を行うための法整備
• 鳥インフルエンザを2類感染症に追加
• 関係庁、自治体の参加を得て訓練
• 企業、事業所での準備
• 家庭で出来る予防法の啓蒙
外務省緊急対策本部の役割
1.邦人保護
感染症危険情報の発出等、情報提供
在外邦人の帰国手段の確保
現地医療機関の破綻の場合のタミフル授与
2.外国人来航者の抑制(水際対策)
査証発給制限、非感染証明書等の徴収
3.国際貢献
アジア向け備蓄タミフル、防御用品追加支援、
専門家の派遣
在外邦人保護
▲フェース4直前:
(1)退避を含むお知らせ(海外渡航情報)
(2)退避オペレーション(民間機チャーター、政府
専用機などの派遣)
▲フェース4,5,6:
(2)継続
(3)「現地の安全な場所に留まり、感染予防策を徹
底してください」の発出
(4)疑い症例は現地医療機関を受診
広州の新型インフルエン
ザ対策
医療体制
• 発熱患者に対して
• 発熱外来を受診(地域の病院やクリニック)
• 診断確定後は外国人向けの指定病院である
広東省人民病院、中山大学付属第3医院、
広州医学院付属1院、広州市第8人民医院で
治療
• 重症例では広州医学院呼吸疾病研究所で加
療
新型インフルエンザ情報関連サイト
(1)
• 厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp
• 内閣官房関係省庁対策会議:
http://www.cas.go.jp
• WHO(世界保健機構)鳥インフルエンザ(英
語)2005年5月
http://www.who.int.int/csr/disease
• 米国政府パンデミックフルー情報(英語)
:http://www.pandemicflu.gov/
新型インフルエンザ情報関連サイト
(2)
*外務省海外安全ホームペイジ
http://www.anzen.mofa.go.jp
*国立感染症研究所、感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp
*検疫所 http://www.forth.go.jp
*海外勤務健康管理センター
http://johac.rofuku.go.jp/
業務継続対策
• 基礎情報:ピーク時には40%の欠勤が予想さ
れる。発病者は解熱後7日目まで感染の可
能性がある。2ヶ月の流行の波が1年以上繰
り返す可能性がある。
• 業務継続の最低必要部署と人員の算出
• 職員の感染予防の徹底
• 交代、補充要員の確保
• 代替え意志決定システムの整備
日本企業の対策例(総合商社A)
現在の取り組み(2006年夏頃)
消毒液、マスク、タミフル備蓄
オープンチケット準備(全員分)
産業医による講演会
継続的な啓発(3ヶ月ごと)
水3ガロン備蓄(自宅ろう城用)
ワクチン接種実施
フェース4前後の対応
大使館の情報を参考に家族はフェース4直前に帰国
邦人社員も基本的に帰国(ただし4-5名は残留)
中核社員には在宅用PCを用意(2007年9月頃)
事業継続計画策定は現在検討中
課題:パンデミック期の賃金支払い
日本企業の対策例(製造業B社)
現在の取り組み
・従業員用のマスク準備 ・体温計 ・帰国用の現金
・インフルエンザワクチン接種(個人負担)
フェース4前後の対応
・出勤バスの乗車前、工場の門前で検温を予定
・家族と一部駐在員の帰国を検討
・具体的な事業継続計画はまだ策定できていない
・商品毎の日本での代替生産可否は検討済み
課題 ・有事のシュミレーション訓練未実施
・サプライヤーが供給不能に陥った場合の部材確保
・ローカルスタッフの危機意識が希薄
・社会的パニック発生の懸念
・工場を一時閉鎖する事態に陥った場合の資産保全
・従業員を自宅待機させる場合の賃金の支払い
日本企業の対策例(金融機関C社)
1)現在の取り組み
・タミフル備蓄 ・オープンチケット準備(全員)
2)事業継続計画策定済み
・代替オフィス準備済み
・訓練実施済み、年2回実施予定(電話連絡、
予定集合場所に最低オペレーション要員が集合、
代替オフィス移動、オペレーションのテスト)
3)課題
・ローカルスタッフのみのマネジメント
新型インフルエンザ大流行した場合に備
えて、個人によるタミフルの準備
•
•
•
•
•
•
日本で医療機関を受診
個人による内服治療目的
処方箋
購入(自費)
受診料+処方代+薬代
10錠 3637円
中国でのタミフル事情(2008/11)
1)現在薬局で販売されていない
2)中国での通関
規定は定められていない
個人用量だと持ち込みは問題ない様(?)
3)積極的に奨める理由
現在有効、近い将来個人内服指針が出される、
医療現場の混乱した場合、自宅での個人加療
の可能性
新型インフルエンザ、フェース4、タミ
フル内服(2008/11)
(a)予防内服
通常は行わないが、新フル大流行時、大
勢の患者を診察する医師、搬送する人、等
75mg、 1回/1日 7-10日間(?)
(b)治療
75mg、2回/1日
5日間
Pandemicのない
2008ー9年を願って!
慶
傾聴ありがとうございました、
弔
アンケートをお願いします。
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