...

77《研究》 - 神奈川県立平塚中等教育学校|HOME

by user

on
Category: Documents
31

views

Report

Comments

Transcript

77《研究》 - 神奈川県立平塚中等教育学校|HOME
平塚中等教育学校
校長室の窓から
2014年(平成26年)10月6日
vol.77
あんぱん 15 円(1968)、郵便料金・葉書7円・封書 15 円(1966)、うどん・そば 60 円(1967)、
牛乳 200ml 21 円(1967)、1ドル 360 円(1968)、バナナ1kg 259 円(1966)
(ホームページ「戦後昭和史」http://shouwashi.com/ より)
(
)
いつまでも心地よい季節は続かない。布団など掛
け物が薄かったりすると、あっという間に風邪をひ
く。寝不足など弱った体にも来るし、手洗い、うが
いはいつも心掛けたい。手洗い、うがい、手洗い。
校長は、小さい頃はよく風邪をひいた。咳が2~
3ヶ月も止まらず、医者の薬でもなかなか治らず、
夜中でも市販の“龍角散”(生薬の微粉末)を手放
せなかった時期もある。熱で寝込むこともあったが、
そんな時はなかなか食欲がわかない。少し症状が重
くなると、いつもよりわがままが効いた。今では考
えられないが、子供心に、バナナが最高の贅沢だっ
た時がある。「バナナをお腹いっぱい食べてみたい」
というのが一時の夢だったように記憶する。錦織圭
やイチロー選手の“夢”とは格段の違いだ。
さて、ノーベル賞のパロディーといわれ、世の中
を笑わせ考えさせる研究や業績に贈られる、イグ・
ノーベル賞(Ig Nobel
prize)が18日、米ハー
バード大で発表され、
馬渕・北里大学教授ら
が物理学賞を受賞し
たそうだ。(9月19
日朝日新聞)。受賞の
研究テーマ(英文の論文が誰でも見られる!)は、
Frictional Coefficient under Banana Skin(バナナの
皮の摩擦係数)。(https://www.jstage.jst.go.jp/
科学技術振興機構(JST)Tribology Online より)
馬渕教授は、数十本のバナナを買い込み、むいた
皮を測定器の上で踏みつけて、摩擦係数を測定した。
その結果、皮の内側を下にして踏みつけると、皮が
ないときの約6倍も滑りやすくなることが判明した。
「バナナの皮を踏むと滑る」のはよく知られている
が、「摩擦係数」を実際に調べた研究はこれまでな
かったそうだ。
参考までに、皮の種類と摩擦係数の比較値は、
バナナ(内側を下向き0.066、内側を上向き0.123、
乾燥皮0.329)、リンゴ(厚さ2ミリ)0.125、ミ
カン0.225、床を直接0.412、雪上のスキー0.05
以下:※摩擦係数は値が小さ
いほどよく滑る。したがっ
て、“バナナの内側を下向
き”と“床を直接”
を比較すると、
バナナの皮は通常よりも、
神奈川県立平塚中等教育学校
TEL 0463 (34) 0320
FAX 0463 (34) 3866
約6倍(0.412÷0.066=6.2)滑りやすいことに
なる。(朝日中学生ウィークリー9/28)■
本校では、幅広い教養と次世代を担う人材に必要
な資質・能力を育成する教育を進めるため、3つの
力、「表現コミュニケーション力」「科学・論理的
思考力」「社会生活実践力」の育成・伸長を基軸と
した学習活動を展開している。
その学習ツールとして、未知の事態や新しい状況
に的確に対応していく力を育成するため、総合学習
科目「かながわ次世代教養」を設置し、英語コミュ
ニケーション(1~3年)、IT活用(1年)、地
球環境(2年)、伝統文化・歴史(3年)の4分野
の学習、そして課題(卒業)研究を、6年間、体系
的・継続的に学習している。
4年次からの「課題研
究」は、前期課程で学習し
た4分野の学習や、体験型
学習活動「かながわ探究Ⅰ
ⅡⅢ」などを踏まえ、自己
分析や上級学校調査をし
ながら、興味・関心のある
研究のテーマを探して調
査・研究の計画を立て、研
究を開始する。
5年次で研究テーマを
確定し、分野別に分かれて
各自の課題に取り組み、途
中成果の発表活動を行う。
そして、6年次で「卒業研
究」として研究テーマを深
化させ、成果をオーラル発
表し、報告書を完成させる。
イグ・ノーベル賞の馬渕
教授のコメントを一つ。
「新しい発見には、感動
があります。関節の仕組み
とバナナの皮の滑りやす
さが似ていると気付いた時、裾野が広がった感じが
しました。」
平塚中等 校長 鈴木 靖
〒254-0074 平塚市大原1番13号
URL http://www.hiratsuka-chuto-ss.pen-kanagawa.ed.jp/
Fly UP