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パサデナ中学校との交換留学 - 広島なぎさ中学校・高等学校

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パサデナ中学校との交換留学 - 広島なぎさ中学校・高等学校
~なぎさとニュージーランドの生徒たちが結ぶ、成長への夢と絆~
Ⅰ
ひろしま・プログラム(実施日:2016 年 5 月 7 日~5 月 19 日)
Ⅱ
パサデナ・プログラム(実施日:2016 年 7 月 24 日~8 月 8 日)
広島なぎさ中学校と NZ パサデナ中学校では、約2週間の日程で互いの国を訪問して、家庭生活・
学校生活を通してさまざまな経験をし、学びを深め合う交換留学プログラムを毎年行っています。
互いの家庭にホームステイをしながら通学する形態を取っているため、家族ぐるみの交流が生 ま
れ、文化や習慣の違いに戸惑いながらも、より自然に相手を理解することができるようになります。
留学生と共に授業を受け交流を深めた生徒たちは、自立心、相互理解の大切さ、思いやりや感謝
の気持ち、英語をはじめとする学習への関心など様々な面において大きな成果が得られます。
※パサデナ中学校(Pasadena Intermediate School)
ニュージーランドは日本とは学校制度が異なっています。Pasadena Intermediate School は、ニ
ュージーランド最大の都市オークランドにある公立学校で、Year7 と Year8(11~13 歳)の生徒が学
んでいる 2 年制の学校です。本校とは 1994 年から交流を開始し、20 年を超える交換留学を行って
います。
Ⅰ
ひろしま・プログラム
新緑の5月、ニュージーランドのパサデナ中学から
約2週間の日程で留学生たちが来日します。彼らは2
年生のクラスに入り、日本語で行われる日本の中学の
授業を体験します。さらに、特別に組まれた日本文化
講座や平和公園での平和学習、電車通学、畳の生活な
ど、彼らにとって一つ一つが新鮮な驚きの経験となっ
ています。さらに、隣の席にいる留学生と共に授業を
受ける生徒たちにとっても、言葉や文化、友人や家族
について考え直す貴重な機会となっています。
○陽気なパサデナ生から学んだ積極性
2年5組
早稲田晃
僕の家にステイした子は、とっても陽気で人見知り
もせず、ホームシックもなくすぐに打ち解けることが
できました。むしろ「いつもふざけていて、言うこと
を聞いてくれないやんちゃな性格」ということもすぐ
に分かりました。ふざけすぎるのを止めるのがとても
大変でした。学校では別々の時間もあったけど、朝起
きてからずっと一緒だったので、本当にたくさんの英
語を聴きました。とても早口でおしゃべりなので、何
度も聞き直したり、早口すぎてわからず、聞き流した
りした部分も少しありました。僕はあまりたくさん話
す性格ではないので、
「全然しゃべらない!」とよくか
らかわれました。今回は母や父が英語で助けてくれた
けれど、次にNZで僕がステイするときは僕一人で英
語のコミュニケーションをとらないといけないので、
もう少し積極的に話すように努力しようと思います。
○パサデナ生から学んだこと
2年3組
牛尾茅音
ペアの留学生から学んだことは、2つあります。
まず、言葉が通じなくてもちゃんとコミュニケーシ
ョンをとることはできるということです。日本に来
る前に、たくさんの先輩方の話を聞く機会がありま
した。どの先輩もちゃんと伝わるよと教えてくださ
ったけれど、どこか不安を残したまま当日を迎えま
した。初日、いつも聞いている倍のスピードでNZ
の留学生が話しているのを聞いて、どうしようと不
安になりました。話しかけられた時も緊張と不安か
ら、ただ笑うことしかできませんでした。でも、こ
のままでは話せなくなってしまうと思い、単語だけ
でも伝えてみようと思いました。すると、単語だけ
でもちゃんと伝わり、とてもうれしかったです。話
をしていくにつれ、よく使う文章は自然と覚えてい
ったので、今は英語の授業でもとても役立っていま
す。2つ目は、人に頼りすぎないということです。
私はいつも話すとき、母や姉に頼ってばかりで自分
は何もせずに教えてもらったことを話すだけでし
た。けれど、自分が NZ に行く時に困るので少しでも
自分から動こうと思いました。私はこの2週間NZ
生を受け入れて、一緒に過ごして大切なこと気づい
たような気がします。最初は不安だらけで、文化の
違いから悩むこともあったけど、最後は別れがとて
も寂しくNZ生が帰った後は、心にぽっかり穴があ
いたような気持ちになりました。
7月に行く時には、人に頼りすぎず、たくさん話
し、行ってよかったと思えるような2週間にするた
め、今から努力をしていこうと思います。
【ホストファミリーの声】
・意思疎通できなくて困ることはなかった。
・日常生活は意外と単純な単語で成り立つことが分かった。
・変化のない家族の日常に風を吹き込んでくれた。
・コミュニケーションをとる努力をすれば、お互いに気持ちが通じるということを家族全員が体感
することができた。
・わが子より小さい子どもが異国の地でひとりがんばっているということに心打たれた。
・ほぼ毎日 Skype で親と話していて、ホームシックで泣くということはなかった。
・留学生がとてもナチュラルで、国や人種に境界がないと感じることができた。
・大人っぽい外見とは違い、内面はまだまだ幼い様子が見られるので、不安、弱気になっている場
面ではしっかりとケアしてあげることが必要だと感じた。
・会話として言葉が成り立っていなくても、共通の楽しみは同じように分かち合えるものだと感じ
られたし、家族一人一人がそれぞれの立場で感じ、学べるとてもいい経験だったと思った。
・一緒に買い物に行って、好きな食べものなどを選ぶのがいいと思った。
・初めて口にするものにはマヨネーズをかけて挑戦していた。
・モーニングティーの存在を知り、毎日サンドイッチやおにぎり、おやつを持たせた。
・苦手な物、食べられないものが多くあり、苦労はしたがいろいろとトライしてくれて楽しかった。
・好きか嫌いかをはっきり言ってくれて助かった。
・就寝時間が 20~21 時と早く、最も早い日は 19 時前には眠っていた。
・まだ子供だと思っていたが、レディーファーストしてくれたり、私が失敗して落ち込んでいる時、
ハグして「Don’t worry.」と言って慰めてくれたりした。
・受け入れている間は、何をしたら楽しんでもらえるかを家族で話し合い、帰国後も文化の違いに
ついて話すことが多くなった。
・世界中のどこかで人と人はつながっているということを家族みんなで実感できた。
Ⅱ
パサデナ・プログラム
本校生徒約 20 名は、夏休みにニュ
ージーランドへ留学します。冬を迎え
た南半球のパサデナ中学での授業は、
日本の一般的なそれとは大きく違い、
学年を異にする他民族の生徒が 1 つの
クラスに混在。考える力や行動力を養
うプログラムが多彩な授業に組み込
まれています。体験することで初めて
わかる文化の違いを実感しながら、十
分に英語が話せない自分を家族の一
員として受け入れてもらうことで、生
徒は家族のぬくもりと優しさを再認
識し、感謝の気持ちを素直に表すよう
になります。
○学んだことをいかせるように
2年1組
小森詩歩子
私がニュージーランドに到着した時、パサデナの
子と再会できるうれしさと、正直うまくやっていけ
るのかなという不安がありました。私はもともと英
語が好きで、自分が身につけた英語がどれだけ通用
するのかとてもわくわくしていました。実際にパサ
デナの生徒や、ホストファミリーと英語で話すたび
に英語のおもしろさに気づいていく自分がいまし
た。パサデナは日本と違って比較的自由だと思いま
した。これは文化の違いだなと思いました。実際に
ニュージーランドに行ってみないと文化の違いが分
からなかったと思うし、私がニュージーランドにつ
いて伝えていく、発信していくこともできなかった
と思うので、この2週間はかけがえのないものだと
改めて思いました。私は、この交換留学のおかげで
自分の持っていた夢の中で選択肢が増えました。将
来この交換留学で学んだことを活かせるように、そ
して夢に向かっての第一歩となる 2020 年の東京オ
リンピックで外国人へのスタッフができるように、
向上していこうと思います。
○驚きの連続
2年1組
佐藤祥花
私は今回の留学をする目的として日本との違いをたくさん発見したいと思っていました。しか
し、いざ、本当に現地へ行ってみると発見するどころか習慣や街並み、休日の過ごし方など全てが
日本とは違っていて驚きとわくわくの連続でした。特に私が一番驚いたことは、スーパーへ入って
すぐにある「FREE FRUIT」というサービスです。これは子ども限定のサービスで、かご
の中に入っている果物を一つ選んで買い物中に食べ歩いてよいというものでした。私はこれを見
て、とても良いサービスだなと感動しました。私はきっと子供たちが買い物の途中に飽きることな
く、親もゆっくりと買い物をすることができるという秘密が隠れているのだろうと考えました。こ
の仕組は日本にはないものでニュージーランドならではの優しさだと思ったのです。他にも、家庭
では猫に生肉を与えていたり、学校では特に時間割が
決められていなかったりなど、本当に驚きの連続でと
ても楽しい2週間でした。ホストファミリーは私のこ
とを本当の家族のように愛してくれて、ハグもたくさ
んしてくれました。私にとってこの経験は、もう日本へ
帰りたくないと本気で思えたほどの素晴らしい、かけ
がえのないものとなりました。だから、この留学をさせ
てくれた両親や先生方には感謝の気持ちでいっぱいで
す。私はまたこのような経験ができる機会があれば、ぜ
ひまた参加したいと心から思っています。
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