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くらしのまど vol.4
<消費生活センター情報誌> H25.3.6 発行 くらしのまど ※ vol.4 訪問購入の被害に注意! (※「訪問購入」とは、訪問した業者に貴金属等を買い取られることをいいます) 事例1 自宅に突然「不要な貴金属を買い取ります」と業者が訪問してきた。断っても業者 がしつこく勧誘してくるので、仕方なく腕時計を見せると、業者は「3000 円で買い取る」 と言ってお金を渡し腕時計を持っていってしまった。 腕時計を返してほしいが、業者から名刺等は渡されず、連絡先がわからない。 事例2 見知らぬ男性が、 「ペースメーカーの材料に使う金とプラチナが不足しているため、 貴金属を持っていたら売ってほしい」と訪ねてきた。 一度は断ったが、人助けになるならと思い、壊れたネックレス 3 本と指輪を出すと、業者 から買取料として 5000 円を渡された。 事例3 一人暮らしの母宅へ突然「不要な着物を買い取ります」と電話があった。処分して もよい着物があったので来訪を承諾した。 当日、若い男性が来て「着物の買い取り価格は 300 円だ」と言った。あまりにも安いと 思ったが不要な着物なので了解すると、業者が、「ついでに貴金属の鑑定をしてあげます」 と言い、母がつけていた祖母の形見の指輪を外しにかかった。驚いて必死で断ったが、他の 物も見せるように執拗に言われ、怖くて手持ちのネックレス・指輪・ブレスレットを見せた。 業者は一方的に 3 点すべてを 1700 円で買い取ると言い、代金と領収書を渡し、他に古 銭や切手はないかとしつこく求めてきた。宝石 3 点は、それぞれ 10 万円以上もしたものな ので納得できなかったが、怖くて断れなかった。 アドバイス) ・業者の手に一度渡ってしまった商品は、簡単には取り返せません。 ・見知らぬ業者が訪ねてきても、家には入れないようにしましょう。 ・万一、業者が強引に家の中に入ってきたり、断っても帰らない場合などは、 警察に通報しましょう。 「訪問購入」のトラブルを防ぐため、法律が改正されました。 裏面を参考にしてください。 特定商取引法が改正されました 被害が急増するトラブルを未然に防ぐため、2012年8月 に「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」が改正され、 新たに「訪問購入」が規制の対象となりました。 (一部、自動車や本など、訪問購入の規制対象外のものもあります。) (ポイント) ①訪問購入では、業者は飛び込みの勧誘はできなくなりました。 ②業者は、一度断った消費者に再び勧誘することは禁止となりまし た。 ③ 業者は、連絡先及び物品の種類や購入価格、クーリング・オフ制 度について記載された書面を交付しなければなりません。 ④ クーリング・オフ制度により、③の書面を受け取ってから8日間 は無条件で契約の解除ができます。 また、クーリング・オフ期間中は、業者に対して物品の引渡しを 拒むことができます。もし、物品を業者に渡してしまった場合で も、解約・返品を主張できます。 突然の訪問で、冷静に判断する間もなく買い取られてしまうケースが多く 見られます。 買い取りを希望しない場合は、きっぱり断りましょう。 不審に思った場合は、消費生活センターへご相談ください。 郡山市消費生活センター 電話相談 来所相談 921-0333(9:00~16:00) 市役所分庁舎 3 階(8:30~17:15) (市民安全課内) 郡山市イメージキャラクター がくとくん