Comments
Description
Transcript
2015 年度 早稲田大学 政治経済学部 (政治経済) 解答解説
2015 年度 早稲田大学 政治経済学部 (政治経済) 解答解説 Ⅰ 政治分野(選挙制度) 解答 問1 1 首長 2 正統性 3 一党優位 6 クオータ制 問2 4 イ 5 エ 問3 ア 問4 エ 問5 ウ 問6 思想家 J・S・ミル 著書 『女性の解放』 ( 『女性の隷従』 ) 問7 イ 解説 問1 1 「選挙民から代表を議会に送り」と直前に示されているので、それ以外で選出の対象となる役 職となると行政の長と考えられるため「首長」を正解としたが、これ以外にも多様な解答が考えられる。 3 1955 年以来継続している政治状況なので「一党優位制」。この言葉は法学部でも問われた。 6 「クオータ制」とは一定の比率で割り当てることを意味する。クオータ(quota)であって、クオ ーター(quarte)ではない。 問5 正解はウであるが、その選択肢中にある「搭載」は「登載」の誤りである。これは単なる誤字・誤植の類 であろうが、厳格にいえば成果は存在しないことになる。 なお、この設問については、「このことによる解答への影響はないものと判断し、採点において特別な措 置は講じないことといたします。 」と 2 月 24 日に発表されている。 問6 J・S・ミルの著書『女性の解放』 ( 『女性の隷従』 )は難しかった。ミルが女性参政権に理解があることに ついては、かつてセンター倫理で出題されたことがある。 Ⅱ 政治分野(立憲主義) 解答 問1 1 立憲主義 2 ヴァージニア権利章典(ヴァージニア州憲法) 3 1789 年 (プロイセン憲法) 5 臣民の権利 6 4 プロシア憲法 自由権 問2 旧ソ連 最高ソビエト(ソビエト連邦最高会議) 中国 全国人民代表大会 問3 伊藤博文・井上毅(金子堅太郎・伊藤巳代治) 問4 ウ 問5 イ Copyright (C) 2015 Johnan Prep School 解説 問1 1 最初の空欄では判然としないが、2つ目の空欄にフランス人権宣言 16 条が引用されているので 「立憲主義」を正解と判断できる。 5 明治憲法に関して問われていると判断して「臣民の権利」を 正解としたが、他の解答も正解とする余地がある。 問3 大日本帝国憲法の起草にあたって「伊藤博文」が大きくかかわったことはよく知られているが、それ以外の 人物については日本史をしっかり学んでいないと記憶していないことだろう。その点では難しい問題であった。 Ⅲ 経済分野(社会保障と税の一体改革) 解答 問1 1 社会保障制度改革国民会議 2 社会保障と税の一体改革 3 少子高齢化 問2 (1) 1997 (2) イ (3) 付加価値税 問3 ③ 地方消費税 ④ エ 問4 (1) ⑤ 財政法 ⑥ 建設国債 ⑦ 1975 ⑧ 復興債 (2) イ (3) プライマリー・バランス(基礎的財政収支) 解説 問1 1 2012 年に内閣に設置された「社会保障制度改革国民会議」を答えるのは困難だったことだと思われる。 問3 ④ 地方消費税の割合は細かな知識ではあるが、消費税率が引き上げられた年度だからこそ、確認しておい た受験生も少なくないことであろう。その他の設問は解説が不要なほど易しいものであった。 Ⅳ 経済分野(資源・エネルギー問題) 解答 問1 1 有限性 2 枯渇 3 アラブ石油輸出国機構(OAPEC) 4 代替 5 化石燃料 6 再生可能 問2 (1) ア (2) イ (3) オ (4) 解答字数(80 字以内) 環境税が導入されると、ガソリンの供給曲線が上方にシフトするため、均衡価格が上昇するとともに均衡取 引量が減少する。その結果、二酸化炭素排出量は減少する。 (75 字) 問3 中国・インド 解説 問1 3 「石油輸出の停止」という記述から「アラブ石油輸出機構」 。 「石油輸出国機構」は輸出停止ではなく公 定価格の引き上げを行っている。これらが相まって第1次石油危機が生じている。なお、「アラブ産油国」 も正解となる可能性はある。これ以外の設問は、いずれも文脈から総合的に判断可能。 問2 (1)~(3) いずれも基本的な問題で、センター試験よりも易しい印象である。(4) 論述問題ではあるが、基 本的なことを説明するだけなので平易。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School 問3 BRICs とはブラジル・ロシア・インド・中国の4か国を指す言葉で、アメリカの投資会社ゴールドマンサ ックスのレポートに用いられて一般に用いられるようになった。その後、南アフリカを加えて BRICS と呼ば れることもあるが、BRICs と BRICS を意図的に書き分けない事例も多いので、どちらを指すかは文脈で判断 するしかないが、この設問ではどう捉えても正解は導ける。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School