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川口議員1

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川口議員1
)11口 珠 江 議 員
11月 5日 (土)
、 6日(日)
1
. 視察月日
フランクフルト市(ドイツ)
2. 視察都市
フランクフルト市に於けるジャパンウィークのオーフ。
ニ
3. 視察事項
ングのレセプションと展示会のテープカッ トに参加すること。また、ベトウ ・
ロート市長、ベルナデ、ッテ・ヴイラン ト議長はじめ多くの岡市市民の方々や在
フランクフルト 日本人との意見交換を行い 日独両国の親善と相互理解を深める
こと。
4. 対応者
ペトラ・ロー トフランクフルト市長
フランクフノレ ト市議会ベルナデ、ッテ・ヴァイラント議長
愛知国際親善協会会長
重枝在フランクフノレト 日本国総領事
5. 視察内容
①ジャパンワイークオープニングレセプシ (
1
1
/
5
)
フランクフルト市市庁舎カイザーサール(皇帝
の間)で開催され、主な参加者として、ベ トウ ・
ロー トフランクフルト市長、林 文子横浜市長、
ベルナデッテ ・ヴイラントフランクフルト議長、
佐藤茂横浜議長、および両国の実行委員が紹介
されました。
フランクフル ト市長からは、今後はバイオ分野を
はじめとした経済交流や学校交流を進めたい
との発言があり、横浜市長からは、 3. 11
東日本大震災に対する支援への感謝と、経済交流 ・温暖化対策 ・文
化芸術の全分野についてパートナー都市とし
て取り組む旨の表明が行われた。
この他、ジャパンウィ ー ク参加団体の紹介と、
参加証授与が行われ、アトラクションには、バ
イオリン、ハープの演奏があった。
式典終了後、参加者と 直接交流したが、早稲 田
大学のチンドン研究会が市庁舎前の広場でパフオ }マンスをし、ジャ
パンウィークの P Rをして いることや、長野県の和太鼓チームが子供
づれで参加していることなど、日本からの参加者が多数に及んでいた
ことから、これらの人に対しどのようなきっかけで参加するこ とにな
ったか、フランクフルトとの各種の交流について、話を聞くことが出
来た。 このように多方面の民間交流が、既に定着している今回の横浜
市の参加も行政問の交流として大変有意義であった。
1
1
/
6)
②ジャパンウィーク展示会テープカット (
ジャパンウィークプログラムの一部としての日本の文化 ・芸術等の展示
紹介は、市内の歴史あるパルメンガルテン植物園で開催された。
ジャパンウイ」ク開催期間中は、入場無料でフランクフルト市民に公開
された。展示会場のテ ープカットに先立ち、ベルナデッテ・ヴイラント
議長から次のような挨拶があった。『日本の文化芸術を担う皆様が、今
回の展示を通し、私たちドイツ人に日本文化への目を開かせ、日本の活
力を 身近に感じさせてくれることを期待しています。
このジャパンウ
ィー クの活動が人と文化のふれあいをつくり、私たちの将来の基礎を作
ります。これこそ国民間の相互理解への貢献となります。今年私たちは、
独自友好 150周年をお祝いし ていますが、ジャパンウィ ー ク期間中に、
約 1000名のお客様が日本からフランクフルト市へおいでになり、その
0の芸術家の組織がドイツの 22グループと一緒になり、多様な
うち 6
プログラムを作り上げました。先週は、 日本の天皇家のシンボルである
菊花展が聞かれ、素晴らしい色と姿が鑑賞されました。本日から開催さ
れるジャパンウィークの展示会は、日本の芸術工芸の印象的で多彩な面
を紹介し、単に見るだけでなく参加型の催しが多くありますので、お互
いのコンタクトを持つ場も多い催し物になっています。ご来場くださっ
た皆様がこの素晴らしい機会を活用する ことを望みます。
』
その後、国際親善協会の坂牛常務理事から日本側展示 ・実演参加団体
22団体及びドイ ツ側展示 ・実演参加 団体 11団体の紹介がありまし
た。 (生け花 ・習字 ・折り紙 ・盆栽 ・古典演劇のお面 ・モダンテキス
.
1
1大震災で
タイルデ、ザイン・武道 ・磁 器 ・日本食など)その中で 3
参加を断念していたところ、
ドイツ側の寄付により、参加できることになった、親子の紹介があっ
た。
続いて、横浜及びフランクフルト両市長、日本総領事、国際親善協会
会長によりテープカットが行われ、入場者には当地名産のアップルワ
インがサー ビスされた。
く所見>
展示場内を見学し、日本から参加している方々の日本文化を日本の
ものだけにせず世界に又東日本からは当地の紹介と支援に対するお礼
のブースが出てた。ドイツの参加グループで一番目を引し、たのは、日本
のアニメファンのグループで、 11月の寒さも関係なくコスプレをして
いる若い男女がブースだけでなく会場内外をパフォーマンスをして歩
いていた。話をするととてもまじめに日本の漫画を研究していることも
理解できた。その他、武道では日本の参加者でなくドイツ人が柔道の説
明や指導をしており、柔道は国際競技であることを再認識 した。
•
1
. 視察月日
2. 視察都市
3. 視察事項
11月 6日(日)
フランクフノレト市(ドイツ)
横浜市とフランクフルト市の市民交流やスポーツ交流に
関する意見交換
4. 対応者
フランクフルト市議会ベノレナデ、ッテ・ヴァイラント議長
フランクフルト市議会の皆さん
フランクフルト在籍のなでしこジャパン熊谷紗希選手
5. 視察内容
①ラートハウスケアにおいてフランクフルト市議会議員・フランクフル
ト横浜シティゼンスネットワ ー ク会員・横浜フランクフ
ルト友好委員会の方々との意見交換会を実施した。
ヴイラント議長からは、フランクフルトは 15カ国の都市とパ}トナ
ー都市の協定を結んでおり、今年の 9月には、横浜市とパートナー都
市となった。今回横浜市長と意見交換をさせていただき、都市活性化
に参考となる政策が多かった。今後もさらに友好が発展することを確
信しているので友好の証として国際的スポーツであるサッカ}を通
じたスポーツ交流を盛んにしていきたいとの発言がありました。また、
フランクフルト横浜シティゼンスネットワークの
-氏とフランクフノレト市民友好委員会-会長から、今後さら
にいろいろな形での交流を深める企画を進めたいとの発言があった。
<所見>
食・文化・スポーツなどそれぞれの分野で民間交流の実感を知り、
9月パートナー都市協定はこれらを確固たるものにし、総合的に
フランクフノレトとの交流を活発にする時宣を得たものであった
と思った。又、フランクフル ト市議との意見交流で「地方自治の
権限 J についての話では、「憲法・軍事・財政以外は地方の自由
と責任であり、経済についても例えば、フランクフルト市は、ヨ
ーロッパで 2番目に大きな航空会社の大株主になっている。これ
も市独自の判断で、行っている」との発言があり、 市政運営に大変
自信と展望を持っていることが伺えた。
1.視察月日
1 1月 7 日(月)
2
. 視察都市
フランクフルト市
3
'
.視察事項
放射能対策が専門の-置氏の講義を受け、日本の汚
エナジーエイジェンシー
染対策及び今後の放射能対策に資する
4.対応者
Dr
圃 圃 圃 圃E 氏 =
1986年物理学で博士号を取り、チェルノ
ブイリ事故以来放射線被害からの保護に取組んでいる 。
5. 視察内容
0・圃圃圃圃氏講義内容
地震・原子力・津波と 3つの被害を同時に受けたことに改めてお見舞
い申し上げる 。 フランクフルト市民だけでなく、 ドイツ全国民が日本
の皆さんと連帯する気持ちを持っている 。特に、福島原発事故につい
ては、このような事故がどのような影響を及ぼすかを知っているので
大変心配している。
放射線は、検出器がなければその有無を知ることもできないので、電
力会社からの正確な情報開示が前提となる 。チェルノブイリでは、ソ
連はまず全てを秘密にするということが、当事者の最初の判断だった。
私が物理学者として、福島の事故を知ろうとしたときも初めは東電か
ら情報が出されなかった。情報がなければ市民の放射線保護や健康保
護にための対策がとれない。情報を持っている者が国家でも企業でも
どのよ うな危険が発生しているか正確に発表することが必要である。
第一に、 一般市民がどの地域に高い数値が出て、どの地域に低い数値
がでているか分かりやすい汚染度別の
地図を作ることが必要である。
第二に、被爆した食品を食べ、放射線
が体内に残って被害を及ぼす危険を防
ぐことが大切である 。放射線は体内に
入ってしまうと測定できない。そして
30年から 50 年も影響を与える。チェノレ ノブイ リでは、被爆により、
小さい子供の甲状腺に影響を及ぼした。そしてチ ェルノブイリなどは、
100万人が被爆したと言われ、ガンで死亡した人数もわかっている 。
しかしガンとの因果関係は、説明できていない。
何にしても放射線を浴びないことが重要である。日本の大学の園教授
が
、
安全であるとの発言をしているが、世界の学会では認められていない。
今は、放射線の排出量を減らす、被爆量を減らすことが第ーである。
人聞を保護し、地域全体を保護し、被爆人数を下げ、被爆量を減らすこ
とが必要で、実際にはとても辛い決断になる。原発事故により負担のか
かっている企業、地域にどのような支援が出来るかが大きな課題であり、
やらなければならないことである。
ドイツはチェルノブイリ事故以降、ワクライナやベラノレーシの子供たち
を数週間預かつて、ホ}ムステイという形で保養させている。
その他、現地にキンダーセンターを作り 300人の子どもを看ている。
、ロシア語で「デシ
同施設の名前は「希望」で、 ドイツ語で「ホフヌ J
タ」と言う。
この施設では、日本のチェルノブイリ児童基金からも援助をもらってお
り、今回の福島の事故を聞いて、センターの子どもたちが募金活動を行
い、福島へ送った。
ドイツではこのようにベラルーシと友好関係を作り上げてきたが活動
の結果、現地での支援が一番よい方法であり、大切であると思っている。
これらの経験を喜んで皆さんへ提供したい。
ドイツでは、チェルノブイリの事故によりエネルギ一政策が変わった。
1
9
9
0年にエネルギーエイジェンシーが設立され、エネルギー効率を上
げ、省エネを進め、電力を熱暖房のコジェネレーションに切り替えつつ、
再生可能エネノレギーを開発するとの方針が出された。そしてまた、原発
事故が起こり事故直前まで稼動延長を考えていた 8基の原発を止めた。
今後は、被災者への支援連帯感を強めること、そしてフランクフノレト
と横浜のパートナーシップを通じ、エネルギー効率を上げる努力をし
ていきたい。
日本での「節電」に対し、フランクフルトでは「エネルギ}を削減す
る」キャンペーンを行っていく。
0 質疑
Q) 過去 20年間にわたり放射線の測定をしてきているとのことで
すが、どのような部署が行っているのか?又その費用は?
A) 政府が測定しているのではなく、各地に検出器を設置した国
民がネットワ}クを利用し、コンビュータモデノレを通じて連
絡し合っている。万一事故が起きた場合にはすぐ対応できる。
Q) 今、福島では徐々に津波地域への立ち入りを解除している。
立ち入り解除の範囲は何キロがよいと考えているか?
又、使用済み核燃料の再処理についてどのように考えるか?
A) 残念ながら私は回答できないが福島の場合、 30kmは十分で
はないと思う。
現段階では、放射能がどこに溜まっているかを正確に測定す
べき
である。
再処理についても最終的な放射性廃棄物の処理処分について、
世界も完全に安全なで解決方法は見つかっていない。
<所見>
2人のフランクフルト市会議員も参加しての研究会となり、時間
延長した大変充実した内容となった。日本は心配をし、支援をし
てくれているドイツの方々に感謝をしなければならない。次いで
早急に放射能測定の結果を地図などに具体的に示し一方、冷温停
止へ向けて原子炉の現状をはっきりと把握する必要がある。
又、原子力事故被災地の今後の暮らしの方針や支援のあり方につ
いて
これまでの他国の原発事故からもっと学ぶ必要がある。今後のエ
ネノレギー政策については、原子力の位置付けを根本的に検討しな
おさなければならない。
1
. 視察月日
2. 視察都市
3. 視察事項
11月 7日(月)
フランクフノレト市
リードベノレグ、地区都市開発に関して現地を見学しながら
説明を聴取し、意見交換を行う。
4. 対応者
HA都 市 開 発 企 業 圃 ・ ・ 博 士
自由選挙会派
海賊党
フォンベック議員
グリーム議員
HA都市開
5. 視察内容
①説明者・・ 'HA都 市 開 発 企 業 回 目 圃 ・ 博 士
<開発概要説明>
67haの広さがあり、グリーンベノレト
ドイツで最大の都市開発で 2
に固まれている。フランクフノレト市内に近く、電車やノ〈スを利用す
0分で中心街へ行ける。
ると 2
0
1
7年で、主な交通手段は地下鉄、駅は 2つある。
完成予定は、 2
又、この地区では中心となっている比較的人口密度の高い住宅でも
4階建てまでとなっている。
この地区の公園は、統一的に雨水を利用するシステムで、できるだ
け多くの雨水を貯水し、自然のサイクルに戻すため近くの小川に流
したり、土中に渉みこませたりしている。
電力は、ゴミ処理場の熱を利用して発電しているが、パッシブハウ
ス自体は使用量が少ないので既存の配電線に接続する必要はない。
。質疑
Q) パッシブハウスの定義或いは呼称基準があるか?
A) 1r
r
iに年間 15KW/h以下のエネルギ」消費であること。
古い建物の場合 2000KW/hだが、エネルギー効率がよい
といわれている家でも 3
0-5OKW/hのエネルギー消費があ
る
。
②パス内より開発地区を視察
市会議員である、フォンベック博士とグリーム氏が同乗し、同開発
地区は議会の決議事項であるため共に視察をすることになった。
フランクフルト市は人口増のため、住宅に重点をおいて都市計画が
作られている。いろいろな階層や国籍の住民が入居するので、意図
的に建物の形や設計を変えている。
又、スーパーなどのある町の中 心部には、情報コーナーを作る 。大
学は、ゲーテ大学の自然科学部が入り、マ ックスプランク研究所 2
ヶ所なども所在する 。 ほとんどの地域が開発工事中である。
③パッシブハウス工法の小学校を視察。ドイツ発祥の超省エネ住宅工法で
ある。
0説明者
O視察内容
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
E氏 (
フ
ラン
ク 7ルト
シ
エ
ネjキ
レU エ
イシ
守
ェ
ン
シー)
市議会の決定により、全てをパッシブハウス工法で建てる
ことになっているが、地区全体はまだ開発中なので、既に
完成しているリートベノレク小学校を訪問した。
学校の中には託児所もあり、建物全体が U字型になってい
て、東側に窓がある。
パッシブハウスとしての条件は、燃料費としては、 15KW
/ h以下、 50パスカルの圧力で空気の密閉度が 0.6KW/h
以下でなくてはならない。
5度以上になってはいけない日が、年
具体的には、室温が 2
間 10%
(
3
5日間だけ OK) となっており、圧力コンプレッサーで気圧
と空気の差をつけ、建物から外に出す空気の調節をする。
建物外壁は厚いコンクリートで覆われ、内壁には樹脂ウー
ノレ繊維が保湿のため充填されている。窓は 3枚ガラスであ
るため室温が保たれ暖房を付ける必要がない。
その他、暖房はベンチレーションのダクトを通し、暖房し
ている。
熱源は、校内に設置した 2基のボイラーによるゴミの焼却熱
5人いるだ
及び人の体温でまかなっている。例えば教室に 2
けでも1.5度室温が上昇する。
0質疑
Q) 結露はしないか?
A) 空気が循環しており、窓は数時間に 1回開けるので結露はし
ない。
Q) 教室の採光は、自然光だけでライトはっけないのか?
A) 通常は東側が全面窓ガラスであり、ブラインドが良く考えて
あるため、夏などは直射日光が入らないように設計されてい
/
3だけを開けばそれだけでも十分に明るい。
る。窓の上部 1
Q) パッシブハウスは、新築だけなのか?
A) 2
0cmの壁を 30cmに改築したり、床を張替えたりするの
は、コスト高になる。追加費用がかかるので効率も悪いの
で、基本的には新築だけである。フランクフルト市では、
2020年までに大部分の家をパッシブハウスに切り替える。
ドイツ全体では、 2050年までに移行する計画になっている。
但し、歴史的建造物や文化的価値の建物や地域は、そのまま
利用することを認定している。
Q) 建築コストはどれくらい違うのか?
A) 3~5% 増える。もちろん国策として行うので費用助成制度
や税金を安くするなどの支援は出来ている。
<所見>
ドイツではこれまでにも地球温暖化防止に真剣に取り組んで、きた
ようであるが、日本の原子力発電の事故がさらなるきっかけとなっ
て超省エネルギー・無暖房住宅のパッシブ円ウス構想、に拍車がかか
ったようである。
他国の原発事故も自国の課題として深刻に捉え、国民合意で結論を
0
2
2年
出し、すばやく実行に移している姿勢に考えさせられた。 2
までに全ての原子力発電所を止めることになった。
日本でも京都議定書締結以来、国策として取組み、横浜市でも環境
問題を重視しているが、具体的な成果としての数値が出ていない。
このことをしっかり反省し、鎌倉市で実施中のパッシブ、ハウスプロ
ジェクトの成果を極めて今後の政策に反映するよう努力したい。
11月 7日(月)
2
. 視察都市
フランクフルト市立ヘキスト病院
3. 視察事項
フランクフルト市立ヘキスト地区病院を視察し、経営状
況、運営状況、パッシフ守ハワス工法による病院の建替え計画について聴取する
4. 対応者
県環境医療人事担当副市長マニュエラ・ロットマン博
1.視察月日
土
5. 視察内容
① 環境・医療・人事担当のマニュエラ・ロットマン副市長(博士懇談
ヘキスト地区は、ヘッセン州で最も美しい、ゲーテゆかりの旧市街
928年にフランクフルト市と合併した。同地区は、化学産
であり、 1
業が盛んで、かつてはドイツの薬品産業の中心的存在だった。
ー
氏からリハビリ病棟の案内と説
②ヘキスト市立病院 σ ーーーーーーーーー
明を受けた。
同院は、民間薬品会社ヘキスト社が、市の助成を受けて設立したもの
で、これまでは外来と身体障害者のリハビリを中心に行っていたとの
ことである。
現在のリハビリ病棟では、運動療法士による整形外科患者の運動訓練や
言語療法が行われている。特に子ども向けにテレピゲームを利用したり、
壁の模様を工夫する な ど、居心地の良い環境 を提供していた。
@
0
"
ヘキスト市立病院 ーーーーーーーーーーー氏から以下の説明を開た。
同病院は新しい救急処置を行う市内最大の救急病棟と、乳児から高齢
者まで全てを対象とした 1万dの病床を持つ総合病院である。
特に産科は、 3棟あり、年間 2000人が出産している。特に、異常出
産や超未熟児などのリスクを持った子どもからの治療が先進的であり、
現在 24時間体制で対応している。
健康保険は、 90%の国民が公的保険に入っている。残りの 10%の富裕
層は、民間の保険に入っており、彼らは医療や薬の選択が自由に出来
るシステムである。
0 質疑
Q)病院内に教室など教育施設があるが、医師や看護師の教育はどのよ
うにしているのか?
A)専門医、専門の分野の看護師の教育をこの病院内で実習をしながら
教えている。教えている医師は、大学でも授業を持っている。
.Q
)病床稼働率と地域の産科との連携は?
A)稼働率は 80~85% で、地域の産科との連携は当然行っている。
NICU,乳児集中ケア病棟があり、妊娠 6ヶ月以上 500gで自分で
呼吸が出来ない子どももインキュベータに入れ、体温管理をして育
てている。
Q
)どのくらい医療圏をカバーしているか?
A)40~5 0k m
圏内で、 3 つの小児医療病院からベビー用救急車で搬
送される。
Q
)母親が子どもに会うときマスクや手袋をしていないようだが、着用
を義務付けていないのか?
A)父母は、病気でない限りマスク、手袋は不必要である。
母親に直接抱かせて体温を感じさせるのも治療の一環である。
<所見>
常時ベビー用救急車が待機しており、異常出産や疾患を持った子
どもが生まれでもとても頼りになるシステムになっていると感じ
た
。
出産後や育児中の指導も両親に対してしっかり指導できていて、
一緒に育てましようという両親に対する精神面なフォローまで考
えていて、医師や看護師の姿勢がすばらしいと思った。
④同院¢ーーーーーーーーーーーーー氏から病院の建替えについて説明を受
ける。
フランクフノレト市に依頼され、パッシブハウス病院を造る。
995年にまずパッシブ、ハウスの一軒家が建築
フランクフルトでは、 1
され、 2009年までに 850軒のパッシブハウススタンダードの家が建
、学校も建てられた。パッシブハワスは、体温の排熱を利用
築され、ノj
し、暖房がほとんど不要で、ガス、電力、灯油の節約ができる。現在
の光熱費 350万ユーロ、引越しが出来る。
0 質疑
Q
)パッシブハウス病院で特に工夫している点は?
A)病院は、電力が暖房以外にも使用されるので、光熱費の 50%しか
下げられない。普通の家であれば 90%の節電が可能である。自然
換気をすることから感染症などの心配もあるが、現在専門家と協
力して研究している。
Q
)総工費はどのくらいかかるのか?
A)総工費は、 1億 7
5
0
0万ユーロであり、パッシブハウスにすると 3
~8% 割高となるが、最初の数年間でコスト増を賄える。 30~40
年でカバー出来る。
Q
)フランクフルトでは、 2006年にパッシブ、ハウス条例が制定された
から、市の建物としてパッシブ、ハウススタンダードでやらなけれ
ばならないのか?
A)条例があるからとも言えるが、 ドイツは、資源がないのでェネル
ギ一面で独立するために必要なことである。なお、ミュンヘンで
はグリーホスピタルという低エネルギー効率を確保する建築を
行っている。
<所見>
横浜市でも市民病院の立替が計画されているので、とても興味深
く話を伺った。ドイツの立替ならより完成度の高いものをという
将来を見据えたスタッフの取組みがすばらしかった。
建物の姿より実質をいかに充実させるか、あらゆる考えを即検討
調査できるゆとりがどうして出来るのだろうかと思った。
横浜の市民病院も数十年後立替をして本当に良かったと他への
見本となり、市民のよりどころとなる立替を着実に推進したいと
決意を新たにした。
11月 7日(月)
ヘッセン州グィズパーデン(ドイツ)
ドイツ連邦共和国ヘッセン州ヴィズパーデンにおいて
ヘッセン州経済交通開発省を訪問し、対外経済及び誘致
マネジメントについての説明を聞き、意見交換を行う。
ヘッセン州経済交通開発省中小企業外国貿易職業訓練エネル
1.視察月日
2. 視察都市
3. 視察事項
4. 対応者
ギー部長
ヘッセン州経済開発公社
氏
-
ヘッセン州経済交通開発省
5
. 視察内容
①
説明者=ヘッセン州経済交通開発省、国際ビジネス・中小企業・
雇用・エネギー技術部部長圃圃圃圃圃圃圃圃圃E 氏
日独友好 1
5
0周年にあたる 2
0
1
1年にフランクフルト市と横浜市が
ートナー協定を締結出来嬉しく思っている。ヘッセン州も 1
5
0周
ノ4
年記念事業としてナノテクセミナーを開催している。
ヘッセン州は、地理的に EUの中心にしており、ヨーロッパ最大の
証券取引所、 ドイツ最大のメッセ運営会社、 ドイツ最大の空港、東
西南北のアウトパーンの大きなインターチェンジが州内に存在して
いる。従って経済的アウトプットが他州を上回っている。資料仏)
を参照。
ヘッセン州の人口は、 600万人。一人当たり州内総生産額は、 7万ユ
ーロで連邦平均より約 10%高く、ドイツ連邦州の中では第 1位とな
っている。
そのうち 3/4はサービス業で、ファイナンシャルサービス、保険や
金融関係、が中心。製造業もあるが、付加価値が高い製薬や化学関係の
会社が多い。
ヘッセン州は、経済に強いだけでない。フランクフノレトには、ゲー
テの生家もあり、グリム兄弟が生まれ育った地でもあり、文化活動
も非常に活発である。
1沿いには、ワインのシャトーなども多数ある。
ラインJ
最近、ヘツセン州にある日系企業 200社を対象にアンケートを行
行政とのコンタクトや支援体制の充実
ったが、「空港の便が良い J I
など州と企業の関係ができている J など日本とへッセン州の関係、は
しっかりとした土台がすでに出来ていることがわかった。
日本への輸出は化学薬品、衣料品、精密機械、光学関係製品が中心
で、日本からは、電気製品、家電、自動車、自動車部品を輸入して
いる。
このような交流をさらに進めることを目的に、今回「エネルギー貯
蔵材料」をテーマにフォーラムを 9日間開催した o
②説明者=ヘッセン州経済関
私は日本のドイツ商工会議所で働いていた時、ヘッセン州経済大臣
が来日し、日本語が堪能なのでグィズパーデンで働いてほしいと言
われ、ヘッセン・アゲントア会社に移籍した。私の主な仕事は、日
本からの企業誘致で、メ-;レによる情報収集や提供、セミナーの関
イ雀などを干子っている。
0 質疑
Q
)ヘッセン州に進出している企業は?
A)自動車ではマツダ、ホンダ、三菱があり、他にオペルの大
きな工場もある。自動車部品では、矢崎、住友ワイヤリン
グという自動車のハーネスを作る会社がある。家電では、
富士通やパナソニックがある。
Q)企業誘致における特色や課題は?
A)ドイツ統ーにより、東が競争相手になった。
東は安い給料と土地で大型投資を集めており、 EUから補
助金も出ている。競争出来るのは、人材面で、大学や研究
所があり、優れた人材いる。自動車技術なども質が高い。
又優れた交通インフラを持っている。
Q)ドイツから見てアジアをどのように観ているかワ
A)日本のパブ、ル崩壊後、中国やインドを意識するようになっ
つ
たが、中国ブームはこれから先冷静に分析することになる。
ヘッセン州の中小企業も中国に投資し失敗をしている。日
本と中国は比較できない。
日本は、ドイツと閉じで技術レベノレが高く、ビジネス法の制
度もあり、成熟した国である。ただ投資先としては今も中国
やインドの話が出る。
ドイツにとって最も大きな貿易相手は欧州である。日本とは
輸出だけでなく、生産のネットワークとしても非常に親密で
ある。
ヘッセン州はハイテク・特殊技術といった他の地域との比較
が出来ない高いレベルを持っている。
又、過去においてドイツの民間企業、特にメデイカル企業関
係、から日本は進出するのに難しい市場と言われていたが、日
本政府の努力もあってずいぶん改善されている。
Q)つまり市場が閉鎖的だったということか?
A)広い意味ではそうである。しかし今述べたように日本政府の
努力でかなり改善されてきた。
日独は色々な面で共同が可能である。特にエネノレギー貯蔵
におけるナノテクは、可能なテーマだと思っている。
又、日本は特にコミュニケーション、情報インフラが優れ
'j;全国が光ファイパーネットで結ぼれてい
ている。日本で I
る。ドイツは 2014年までにドイツ全世帯の 75%を 50メガ
バイトの通信量にする計画があることを比べると日本がい
かに進んでいるかがわかる。データインフラや I
Tインフラ
ではドイツはまだ宿題が残っている。
Q)日系企業 2
00社に対するアンケート調査で分かった改善点
についてもあれば教えてほしい
A)滞在許可申請手続のスピードアップがあげられたが、自治
体の管轄からラインマイン国際投資促進公社という新たな
組織で扱うことになり、申請から許可までの期間短縮に成
功した。
手続き費用についてもヘッセン州に関するもの、 EUに関す
るもの、連邦政府に関するものがあり、それぞれ検討をし
た
。
その他、日系企業の苦情原因となるものに、従業員解雇の
契約通知期聞が、ドイツでは長すぎることや、税金が高い
こともあるが、これは州政府の努力だけでは改善できない。
労働法などとの関係があり難しい点でもある。調査報告書
は 1部しかなく、フランクフノレト総領事館に展示されてい
る
。
<所見>
横浜市は長年ドイツに事務所を設置し交流を深めてきた。
0月にはフランクフルト市長が来浜し、パートナ
平成 23年 1
}都市として協定締結をしたことは、今までの活動実績があっ
たからこそであり、今回の意見交換を通じてさらにドイツと日
本、フランクフルトと横浜が結び付きを強くしたことを確信し
た
。
特に企業誘致や海外ビジネス、観光などの経済面、地球温
暖化対策の環境面、お互いを理解し、それぞれのレベノレ向
上のために協力し、さらに文化、芸術面などについても積
懐的に取り組み、これらを核に協定の具体化を一天、進め
ることが期待される。
1.視察月日
11月 9日(水)
2
. 視察都市
ガーナ共和国アクラ市日本大使館
3. 視察事項
在ガーナ共和国日本大使館を訪問し、日・ガーナ関係、
ガーナ情勢、政府開発援助、アフリカ開発会議の説明を
受け、意見交換を行う。
4
. 対応者
在ガーナ大使館特命全権大使二階尚人氏
在ガーナ大使館参事官
5. 視察内容
説明者=在ガーナ大使館特命全権大使二階
尚人氏
在ガーナ大使館参事官
日本ではガーナチョコレートとして知られている国である。
人口は日本の 5分のーの 2400万人。ガーナは、原油を産み出し、急
速に発展している南部と、主として農業に従事している貧しい北部か
らなっている。
6
.
8歳で 1日 1 ド、ル以下の賃金でイ動いている人が半数
平均寿命は 5
にのぼる。その他の説明は、資料の「ガーナ基本情報と政治情報」
及び「ガーナ経済」を参照
0質疑
Q水の質が大変良いが浄水状況は?
A)世界最大の人造湖ボルタ湖のアコソンゴタやムが配水・発電をしてい
る。インフラ面は、水について最も配慮されている。雨季・乾季が
あり、乾季には、給水制限があったり、給水車が出ることもある。
下水は、地方によってはまだ未設備である。
Q
)電力はどんな状況かワ
A)アコソンゴダムからの電力に頼っているが十分ではなく、電力制限
がある。
週末は信号機が止まり、家庭でも計画停電がある。家によっては、
自家発電をしている。
現在北部に新しく中国の支援で、ブイダムをつくっている所で、来
年完成する予定である。
その他火力発電もある。中国からの支援は、技術供与であり、石油
や鉱物で返すことになっている。
Q)東日本大震 災についてはガーナからもご心配をいただいてい
i
るが、その様子はどのようなものか?
A)政府レベルでは、すぐにガーナチョコレートを送った。民間
レベルでは、 700万円の義掲金が集まり送った。
そして、チャリティイベントや教会でのミサなど今でも続け
られ、日本の支援のための輸が広がっている。
Q
)大使として現地や人々にどう説明したか?
A)自然災害や洪水で多くの家が流され、多くの人が亡くなった
ことは、報道されているが、原発事故の技術面の細かいとこ
ろは説明しても解されないので、それぞれの関心レベルに合
わせて原発のレクチャーをした。
Q
)日本との交流を深めるために、ガーナが日本に求めること?
又、横浜とアクラとの交流についての意見は?
,A)ガーナ人は、日本は遠い国であり、自動車や家電製品があふ
れている国と認識している。そして一般的には、交流関係を
深めていきたいと思っている。
ガーナは産油国で、所得水準も上がってきており、日本の民
間企業の進出も増えている。 2年前には、 3社だったが今は 14
宇土になっている。
日本の国益の観点からも ODAなどを通じて官民連携をし、さ
らに経済支援を推進させたいと模索している。
市レベルでの姉妹提携という概念は残念ながらないが、アク
ラ市長は東京や横浜と交流したいと思っているので時間的に
許されるなら是非、アクラ市長にお会いいただきたい。
Q
)投票権は何歳からなのか?又、女性議員の比率は?学校の進
学率は?
A)投票権は 18歳から、女性議員は国会議員で 4割を目指してい
るが、実際は 2割になっていて、地方に行けば行くほど低く
なっている。
特に北部はイスラム社会で女性が公職につくのは難しい。
教育はしっかりしている。アフリカでは、児童労働といって学
校に行かずに児童が働いている所もあるが、アクラでは地方に
0割か、高校は 7割、大学
至るまで日本と変わらず小・中は 1
は 1割が学んでいて、お金持ちの子弟は英国・米国へ留学して
し
、
る
。
Q)横浜のビジネスチャンスとしてごみ処理・浄水などがあるの
ではないか?
A)アクラ市には 2つの問題があり、その 1つが、廃棄物処理で
ある。
アクラ市長から大使に相談もあった。現在アクラには、アメ
リカから中古家電製品が入ってきているが、その使用済みの
家電製品が廃棄物となり環境破壊が進んでいる。
ガーナは、日本の 40年前のように、高度成長期に入っていて、
環境問題が起きている。中国から色々な支援の話はあるが、こ
の廃棄物処理の話はあまり聞いたことがない。
く所見>
アクラは経済・暮らし・インフラ ・社会制度のどれをとっ
ても発展途上にあり、格差が非常に大きい市である。一方、
子どもの数は増加しており、全員が小中学校で、は教育を受
けていて、ことに家族を大切に思い楽しく生きている人が
多い市民性があるとの説明にはガーナの授業の発展を期待
させるものを感じた。
経済的には工場や会社の建設が盛んで、成長しつつあること
を実感できたが、ごみや下水のような生活インフラが部分的
でしかなく、整備できない所にさらにしわ寄せがいっている
ようである。
今後はまず、乳幼児死亡率や妊産婦死亡率が高い現在の状
況の改善を図ることが必要で、保健所、診療所(現在ジャ
イカが無償資金供与をしている)の拡大の整備や健康保険
制度の見直しが大きな課題となって いると思われた。
1.視察月日
2. 視察都市
3. 視察事項
4. 対応者
11月 9日(水)
ガーナ共和国アクラ市、ガーナ共和国外務省
ガーナ共和国外務省を訪問し、日本で開催するアフリカ
開発会議に対する取組状況について説明を聞き、次期
2013年のアフリカ開発会議を横浜で開催するよう招致活
動を行う 。
ガーナ外務省中東アジア担当長官
~
在ガーナ日本大使館専門調査員
5. 視察内容
氏
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