...

市民インタビューのまとめ 問1 現在の大津市をどんなまちだと感じてい

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

市民インタビューのまとめ 問1 現在の大津市をどんなまちだと感じてい
市民インタビューのまとめ
資料6
■問1 現在の大津市をどんなまちだと感じていますか
意見
名前(敬称略)
団体名等
琵琶湖や山の景色がきれいで、お寺や歴史のあるところもいっぱいあり、大津市民はとても優しく、住み心
地は最高です。
1
田舎でも大都市でもなく、大きさもちょうどよく、コンビニなどもたくさんあり、交通の便もよく運転の必要もな
い。東京や大阪の大都市のように人も多くないところが、ちょうどいいまちだと思います。
エミリー・ハモンドさん 大津市国際交流員
・静かな町で歴史が長く、きれいで住みやすいまち。
2
・琵琶湖の近くのなぎさ公園などはとてもきれいで、町の中にはスーパーやレストランがあり、京阪やJRの駅 ホドリーゴ・ブリンカさ
滋賀県国際交流員
も近くて大変便利。石山や浜大津のレストランにもすぐに行ける。
ん
・留学していた九州では田舎の寮に住んでいたのでとても不便だった。
・30年近く暮らしていると、都会に比べて昔からの行事など地域のつながりがものすごく深いと感じる。
・人のぬくもりもある。年を重ねていってもずっと暮らしていけるまちだと感じている。
3
岩井美恵さん
大津市女性防火クラ
ブ連合会 会長
駅は、30年前は20時になると電気がついていないような真っ暗なところだったが、徐々に整備されてきた。
・大津駅前も期待しているし、膳所駅もバリアフリーでよくなっていると知り、まだできあがっていないが期待し
ている。
4
・大津は県都であり、大都会を連想されるが、歴史があり、琵琶湖があり、山紫水明の都であり、人情も厚く、
宮崎和夫さん
交通の便もよく、大変住みやすいまちであると思う。
5
金子博美さん
おごと温泉観光協会
会長
山本勝義さん
公益社団法人滋賀
県建築士会 会長
小林圭介さん
滋賀県立大学 名誉
教授
・他の市の委員などもしているが、行政サービスはいいと思う。特に、学区ごとに支所機能があり、細かい
サービスをしているところは県内でも少ないのではないかと思う。
6
・いくつもの合併といったまちの成り立ちや、地形から考えると、一極集中ではなく、瀬田、石山、大津、堅田
などそれぞれの地域特性を持った核があり、ネットワークされているまちといった感じを受ける。
昭和54年と平成元年の総合計画策定時は、市域全体に良好な自然環境が息づいていました。しかし、市
街地の拡大や住宅団地開発等により、貴重な生き物の生息・生育地の山林や湿地、ため池等が減少し、営
農形態の変化もあって里山や農地の二次的な自然環境までもが悪化しています。
7
かつては、行政や各種団体でも30~40代の若い人が夢や自信をもって活躍して、明るさと元気のあるまち
でしたが、現在はそうした明るさや元気が感じられない平凡なまちとなってしまっています。
大津市生涯学習推
進会議 会長
■問1 現在の大津市をどんなまちだと感じていますか
意見
名前(敬称略)
団体名等
平成9年から大津市に住んでいるが、全体としては住みやすいまちだと思っている。住む場所としてもいい
し、大阪や京都に近く働く場所としても非常に便利。
・大学、高校などの選択肢も幅広く、子ども達の教育環境もよい。
・大阪や京都に近く、琵琶湖を始めとした自然環境に恵まれていること、歴史や文化施設が多く残っていると
いうことから、遊ぶ場所としてもよい。
8
青山吉隆さん
京都大学 名誉教授
都市計画では、「住む」、「働く」、「学ぶ」、「遊ぶ」の4本軸に「交通」を加えた5つのをキーワードを元にその
まちがどんなまちかということを考える。それらの視点から見ると、大津はいいまちだと思う。
・ただ、それぞれの視点で見た時、「非常に良い」かというと、そこまでいかない。大津の特徴は、全ての視点
で「ほどほどに良い」ということで、総合的に考えると非常に良いまちだということだが、逆に言うと、何かに特
化していることがなく、世界や日本に誇れるものはない。それは強みでもあり弱点でもある。
琵琶湖と山並みが美しく、緑が多く、田上の南の方には田園もあり、自然に恵まれ、環境がよく住みやすい
まちである。
・縦に細長いので、他都市と比べて、交流や経済、商業面で県庁所在地としての中心的な格がないことが残
9 念と思う。
前阪良憲さん
滋賀県老人福祉施
設協議会 会長
市内に多くの駅があり、大津駅を中心として活性化できないのであれば、琵琶湖や大津港あたりは他府県
にない良いところなので、そこを上手く活性化できないかと思う。
過去、合併を繰り返してきた結果、南北45.6キロ、東西20.6キロの細長い地形である。そのため、人口密集
地域が分散し、市としてのまとまりが取りにくい。
10
JR大津駅から京都駅まで2駅、9分、大阪まで40分と大商圏に隣接しているため、昼間人口の少ないベッド 大道良夫さん
タウンとなっている。
大津商工会議所 会
頭
若者は流出傾向にあり、少子高齢化が加速するなかで、この状況を放置しておくと将来に大きな不安を感
じる。
「滋賀県の県都」という意識がやや弱い。大津市は地形的に南北に長く、どこを核にするというのかがわか
りづらい。
・何かがあった時に市役所が遠いので、堅田や旧大津市街、瀬田や田上あたりにもう少し支所機能を強化し
てはどうかと思う。
11
・木戸学区や小松学区は高齢化が特に進んでいる。一方、中部や瀬田はまだまだ人口が伸びていくのでは
ないだろうか。
中村利男さん
大津市農業委員会
会長
辻田正雄さん
大津市子ども会育成
連合会 会長
京都に近すぎて、「京都の支店」のようなイメージを持たれていると感じることが多い。京都に来た修学旅行
生が溢れて大津のホテルに泊まりにきたという話もよく聞く。
12
志賀町と合併してから南北が広がり、JR駅も多いので、県都大津の中で大津の中心がどこかがイメージし
づらくなった。県庁所在地としての機能や住民の利便性を考えると、大津の中心をどこに置くかというのは非
常に難しい問題といえる。
消防団をやっていることで市内の各所に行く機会が多く、それぞれの地域で積極的に消防の行事や防災
訓練に積極的に関わってもらっている。
13
全然知らない人からもおはようございます、おつかれさまでしたという答えがどこへ行っても返ってくるので 堤臣揮さん
やりがいを感じている。消防だけでなく商工会等で地域の行事をしていても同様だ。あいさつをすれば必ず答
えが返ってくるところが大津の良い所ではないか。
端的にいうと、段々と住みづらいまちになってきているように思う。これまで大津市は全国で一番住みやす
14 いまちという時代もあったが、今や守山や草津に抜かれ、ベスト5にも入っていないということは、住みづらい 内田一豊さん
まちになってきたということの現れではないかと思っている。
大津市消防団本部
分団 分団長
琵琶湖を美しくする
運動実践本部 本部
長
■問1 現在の大津市をどんなまちだと感じていますか
意見
15
私の住んでいるところは大津百町といわれる中心市街地です。中心市街地活性化協議会や百町物語に参
画しており、まちを活性化するためにいろいろと活動をしていますが、なかなか目に見えた活性化にはつな
がっていないようです。
名前(敬称略)
団体名等
白井勝好さん
NPO法人 大津祭曳
山連盟 理事長
福井美知子さん
石坂線21駅の顔づ
くりグループ 代表
本郷真理さん
お野菜大学 学長
・ある程度の時間が必要なのは理解できますが、これはこのあたりの町衆の気質なのか、いろいろな計画に
なかなか反応してくれないように感じます。このようなことから「元気のない静かなまち」と感じています。
大津は穏やかで控えめな市民性であり、大阪と比べてスピード感が違います。時間がゆっくり流れるという
のは、それだけじっくり人と関われるということです。
16
・お年寄りの方があたりまえのように話す言葉の中にも素晴らしい歴史があるので、大津ってすごいなと思
う。
生まれてからずっと瀬田に住んでおり、琵琶湖で遊び、常に一緒に育ってきた。京都などの日本の美のイ
メージとは違い、琵琶湖や近江八景、日本の中でも数多く残っている文化遺産等、他にはない美しさが大津
にはある。
17
幼い頃から人と人の心の近さがあると感じていた。小学校の頃、下校時によく近所の人にも挨拶をしても
らったが、今でも人が声をかけてくれる。県庁所在地である大津であるのに、変に都会化しておらず、つなが
りが残るまちだと感じる。
南北に細長い特徴のある土地で、コアとなるJR駅が7駅もあるため、焦点を絞ることも必要ですが、絶対に
絞れないのではと思う。そういう大津の現状をデメリットでもありメリットであるとして整備していかなければな
らない。
世界遺産の比叡山、坂本の穴太積み、三井寺、石山寺、建部大社など歴史的、文化的価値がある建物が
多いので、自分たちのまちの文化や歴史を脈々と受け継いでいくために、きれいに次世代にバトンタッチして
いかなければならない。もっと大津を知ることで、移り住んできた人にとっても大津が本当のふるさとになって
18 欲しい。
和田博さん
大津市食品衛生協
会 副会長
千年前には宮中から逢坂の関を超えて近江へ小旅行し、京料理には琵琶湖の魚が多く使われるなど、京
都の人からも琵琶湖は愛されていた。大津人の気質として京都コンプレックスがあり、やっかみ半分で京都を
見る人もいるが、もっと京都に近づき、コバンザメ商法で京都の6千万人の観光客が大津に来ればいいと思
う。
豊かな自然、歴史的な遺産に恵まれ、災害も少なく、また交通の便も良い。特に湖西は、山までの距離が
短く、湖西線や湖西道路で京都や大阪へもすぐに行けて暮らしやすい。
19
・ 市民は、相対的に見ておとなしく、暮らしが豊かな分チャレンジ精神やガッツがなく、消極的、控えめといっ
山川君江さん
たイメージがある。市民同士の交流やイベントがあっても、地形的なこともあり人を呼びにくいという理由もあ
るかもしれない。
かんじる比良の会
代表
2011年4月から大津市に住んでいるが南北に長いこともあり住んでる地域以外に行くことはほとんどない。
公共交通機関でうまく結ばれていないので、他の地域に行くことがすごく少ないのではないか。まちづくりの
観点から見ると、その広さでまちづくりがすごく難しいまちだと思う。
大津はまちづくりに関する条件が難しいまちだと思う。何をやるにしても中心点は重要だが、どこに中心点
をおいていいのかわからないというのが、大津の難しさ。何かを行うにも複数の場所でやるか、一箇所で行い
来れる人だけでやるかにならざるをえないというのが、大津の地理的な難しさである。京都に近いことも不利
な条件だが、通過点になっているということが一番難しい。
・大津は滋賀県の縮小版のような印象で、滋賀県は真ん中に琵琶湖があり、昔は湖上交通があり交通アクセ
20 スもよく、高速道路のICのような場所が大津だったはずで、対岸とは船でつながっていて高島や近江八幡と 西村勇也さん
の文化的なつながりがあったであろうが今は分断されているように見える。
大津は豊かだと思う。仕事もしやすいし、出かけやすいし、あんまり困っていない感覚がある。住み心地が
すごく悪いと思っている人は少ないだろう。山岳地帯以外の居住可能エリアに対して住んでいる人数がそれ
ほど多くないので、人口バランスもいい。一定の生活圏は保持されているし、環境も良く住みやすい。それが
良くも悪くもあり、豊かであるということは市民の危機意識が出てこないので、自発的なまちづくりは起こりにく
い。
・住む場所としては選ばれやすいので、ベッドタウンなど暮らしを求める人達にとってはいい場所だが、支える
側にとってはなかなか協力してもらえないのでしんどいまちである。
NPO法人ミラツク
代表理事
■問1 現在の大津市をどんなまちだと感じていますか
意見
21
歴史のあるまちで、自然も多く住みやすい。大津京のイベントに参加したことがあるが、古くから人が暮らし
ているイメージがある。葛川、椋川、大石などのキャンプ場へ行くことがあり、琵琶湖も家から見えるので自然
を感じる。
名前(敬称略)
青谷裕美子さん
団体名等
ぱるランドOB会 ぱ
るっこ代表
京阪とJRが通っているので京都と大阪にも行きやすく、大きなまちが近くにあり便利なのに、住むのは自然
の中というのはとてもいいと思う。
八丁通りは車が多く人通りはない。中心市街地活性化第2期に入ったがなかなか進んでいない。旧公会堂
やなぎさ公園をメインとしてお店に対するまちづくりが行われつつあるが、商店街とか末端の町並みへはい
かない状況だ。百円商店街もやっているしまちゼミもやっているが、お客さんの流れがなく淋しくひっそりとし
ている。
延暦寺、西教寺、石山寺など由緒あるお寺があり、日本でも5,6番目に史跡を多く持っていますが、点在し
ていることもあり、それを活かしきれていない。琵琶湖と山に挟まれているので、地理的条件が悪く、商店街
連盟の加盟商店街でも和邇から瀬田唐橋まで50kmほどあり、何かをしようと思ってもどこから手を付けてい
22
石川順三さん
いかわからない状況。国が認定する中心市街地は中央のあたりですが、堅田、石山など市街地が点在して
おり、それぞれをどう活かしていけばいいか難しいと思う。
京都の観光客が流れ、大津にも外国人観光客が何万人も来ているというが、商店街ではあまり見かけず
実感がない。免税対象は5千円以上ですが、商店街で5千円以上買うのは不可能。観光客を呼ばないといけ
ませんが、みんなで取り組まないと共倒れになってしまう。
一般社団法人大津
市商店街連盟 理事
長
市民インタビューのまとめ
■問2 大津市の強み(まちの良さ、満足している点など)は何だと感じていますか
意見
名前(敬称略)
Ÿ 琵琶湖、お寺、世界遺産延暦寺などがあるが、特に大切なのは大津市には姉妹都市の関係が多くあ
・
ることだと思う。大津には、アメリカのランシング市、ドイツのヴュルツブルク市、スイスのインターラーケ
ン市、韓国の亀尾(くみ)市など、いろいろな姉妹都市がある。
1
エミリー・ハモンドさん
・それだけでなく、琵琶湖にはミシガンという船があり、それは、ミシガンの人にとってすごいことで、とて
もびっくりされる。また、ヴュルツブルクハウスもあり、それらは姉妹都市関係の証であり強みであると思
う。
団体名等
大津市国際
交流員
延暦寺はもちろん日吉大社、石山寺、三井寺などの歴史的な場所、寺、神社があることと、琵琶湖のまわ
りや山などきれいな自然があること。
2
ブラジルは比較的新しい国ということもあり、延暦寺の国宝殿にある平安時代のものを見ると、歴史の長さ
を感じる。
ホドリーゴ・ブリンカさ
ん
日本文化が好きな外国人は、最初はポップカルチャーが目立つが、少し日本について勉強するとすぐに伝
統文化も魅力的に感じる。“ちはやふる“など伝統文化を活かしたアニメもあり、それを見ると子どもは百人
一首を面白いと感じると思う。
滋賀県国際
交流員
・“近畿の水がめと”いわれる琵琶湖があり、自然な景色も素晴らしいものがある。
・古刹・名刹・旧跡もかなりたくさんあり、自慢できるところだと思う。
3
岩井美恵さん
・石山寺では四季折々の景色が楽しめたり、イベントもいろいろやっておられる。よその方には、紫式部や蜻
蛉日記といった平安時代の物語に出てくる寺だと説明しており、そういうことは誇りに思っているし自慢した
い。
大津市女性
防火クラブ連
合会 会長
・自治連合会の仕事をしている観点から考えると、各地域に市民センターや公民館があり、学区にひとつ学
校があるなど、住民と一体となった核としてのコミュニティ施設があり、それらが行政サービスと住民の生涯
学習の拠点として大いに利便性を発揮している。今後、高齢化社会が進んでくるので、そういったところを拠
点に、さらに充実・発展するべきだと感じている。
4
・夏祭りやスポーツフェスティバル、文化祭など地域を上げて行うイベントでは、我が南郷学区も参加率が高
い。南郷学区は9,800人ほどの住民がいるが、夏祭りでは、子ども達をメインにイベントの構成を工夫しなが
宮崎和夫さん
ら開催していることもあって、延べ3,000人くらいの参加がある。
大津市生涯
学習推進会
議 会長
・大津でも「結のまち」ということばがあったように、イベントを通じて住民同士のつながりを再認識することが
できる。他市のことはあまり分からないが、大津市の各学区でも地域それぞれに核があって、それぞれの特
色を出しながら活動しておられるのはいいなと思う。住民にとっても住みやすさという点で強みになるのかな
と思う。
残っており、里山など暮らしに密着した自然や修業の山の比叡山があり、自然と生活が融合しているところ
が良さだと感じている。
5
金子博美さん
ところもいい。
おごと温泉観
光協会 会長
他の中核市とは違い、1300年前からの歴史があり、伝統や芸能、文化を感じるまち。ハード的に見ても神
社仏閣の重要文化財も京都や奈良に続き3番目に多いことが強みだと思う。
6
山の稜線や湖面、対岸の景観までもが一度に見られるという場所は他にあまりない。そういう水辺の景 山本勝義さん
観、山里の景観を保全してもらう取組を今後も是非考えてもらいたい。住んでいる人も住み心地が良いと
思っているのだろう。
公益社団法
人滋賀県建
築士会 会長
人口集中地区(DID)に、人口が集中していることもあり、農村地域には、澄んだ空気、清らかな水、肥沃な
土壌、豊かな緑、多様な動植物といった良好な自然環境が残っているのが強み。
・地域資源は、農村地域の持続的発展を支える重要な社会的共有財産として、また新しい時代にマッチした
地域コミュニティづくりを進め、次代を担う子供たちへ豊かな環境と人情味あふれるふるさととして引き継ぐベ
7 きものです。
小林圭介さん
農業集落と周辺に立地する住宅団地との連携強化を図ることで、地域ぐるみで地域資源の保全に取組
み、身近な生き物とのふれあいや農業体験の場としての機能を有する良好な農村環境を保全することがで
きます。
滋賀県立大
学 名誉教授
■問2 大津市の強み(まちの良さ、満足している点など)は何だと感じていますか
意見
8
名前(敬称略)
特徴があるとすれば琵琶湖で、琵琶湖岸にある住みやすいまちだと思う。一方で、「琵琶湖=大津市」とは 青山吉隆さん
ならず、全国的な知名度は低い。
団体名等
京都大学 名
誉教授
自然が豊かであるとともに、奈良、京都、鎌倉に負けないだけの歴史の重みや遺産があるが、大津には
良さを発信する力が欠けている。
9
伊勢神宮は、日本古来の神様の発祥の地であり、まちづくりができているので、まちを歩く楽しみもある。
前阪 良憲さん
三重の関宿も東海道五十三次の宿場町として、まちが協力して街並みを復元している。一方、坂本では、住
民に積極的に関わる気持ちがなく、歴史の重みを活用出来ない。大津は多くの歴史遺産を持っているのに、
市民の認識が薄く、そこが欠けている。
滋賀県老人
福祉施設協
議会 会長
日本最大の琵琶湖をはじめ、世界遺産比叡山延暦寺、三井寺、日吉大社、石山寺など豊富な文化財、観
光資源がある。
10
琵琶湖と山に囲まれた自然豊かな地で、年間を通してマリンスポーツやトレッキング、ツーリング、ジョギン
大道良夫さん
グなど、いろいろなスポーツが近隣で楽しめる。
大津商工会
議所 会頭
地元民からしても、景色が良いところだと思う。山紫水明や世界遺産もある。西江州から見る景色。3日前
ほど前に月が上がってくるのを見ようという会を開催したが、湖西にいて良かったなと思った。
旧地域の人は昔からの行事や祭りに対する独特の考え方を持っており、感覚的には田舎だなと思う。そ
れを逆手に取っている場合もあり、自治会が強すぎるので、その弊害もあるようだ。
11
・これからは地域の行事に若者や女性が積極的に参加できるような場づくりを行政がサポートしていくことも
必要ではないか。田舎の人は自分から手を挙げて何かをやることが不得手だが、行政から言われるとなん
とかしよかと思う。
中村利男さん
大津市農業
委員会 会長
辻田正雄さん
大津市子ども
会育成連合
会 会長
例えば、土地改良のことなどでも、行政としてのまちづくりのスタンスや専門家としての知識をうまく活かし
て入ってもらえたらと思う。
私が暮らしている地域は、大変自然が豊かであり、比叡山と琵琶湖との距離が2kmもない。常に琵琶湖と
山を眺められるので、普段の生活では気づかないが、恵まれた自然が一番の強みだと感じる。
12
歴史的遺産が豊かな滋賀県の中でも、特に大津市は石山寺、三井寺、比叡山、日吉大社など有名な歴史
的建造物が多く存在している。こういった歴史的価値のある場所をできるだけ残していってほしいと思う。
大津は縦に長く、同じ市内でも気候にもおそらく文化にも差があり、いろんな感覚を持った人が大津のまち
をつくっていることが他所にはないことが強み。
文化財が多く、子どもたちも歴史を学びやすい環境であり、もっと歴史を学んでほしいと思う。他所から来
13 た人に文化財をアピールするにも自分が知らなければいけない。自分が歴史を知った上でアピールすること 堤臣揮さん
が大事。
地形としては南北に細長いまちになっている。また合併を繰り返した歴史がある中で、それぞれのまちの
よさもあれば問題もある。それが今露骨に出てきているのではないかと思う。
14 ・例えば、葛川地区は風光明媚であるが、山間に集落ができており急峻な地形であるため、土砂災害などの 内田一豊さん
問題がある。一方で南部地区ではそういう災害に対する危機感が全くない。それぞれの地区の良さを活かし
ながら、問題をどう解決していくかというところが課題。その先頭に立つのがそれぞれの学区の会長だと思
う。
大津市消防
団本部分団
分団長
琵琶湖を美し
くする運動実
践本部 本部
長
■問2 大津市の強み(まちの良さ、満足している点など)は何だと感じていますか
意見
名前(敬称略)
団体名等
琵琶湖を抱えるように佇んでいる大津市は、後ろを山に囲まれ、自然豊かなまちで、その中には歴史と文
化の豊かなまちが息づいています。
・私は大津祭の曳山連盟を11年前に法人化しました。法人化した一番の理由は大津祭をさらに発展させる
ための開かれた祭とするためでありましたが、もう一点はまちの活性化であります。大津祭は経済的にも大
15
白井 勝好さん
変恵まれた時代にできたものであり、これを後世に引き継いでいくためには、現在も経済的に活性化してい
かなければ、維持、継承ができません。
NPO法人 大
津祭曳山連
盟 理事長
・400年続いた大津祭は大変偉大な財産であり、この文化財がこの地域にあることに大変満足していますと
ともに誇りに思っています。
小学校で行なっている朝読書など、市民にとっては当たり前なことが、実は他から見るとオンリーワンだと
いうことが多くあり、すごいことだと思う。
16
京阪電車での活動で、車内に作品を展示したり、駅に掲示板を設置していますが、大津市民は民度が高 福井美知子さん
いので、今まで一度もいたずらをされたことはなく、破損もありません。これは他の沿線ではありえないと言
われます。
石坂線21駅
の顔づくりグ
ループ 代表
大津港から出る琵琶湖クルーズ。クリスマスや花火大会の時は混雑しているが、もっと市外にも発信して、
活性化させると強みになってくるのではないかと思う。
17
琵琶湖があり、車で10分、15分走ると山も見える等、自然環境の近さがいい。それが理由で外部から引っ
越して来る人も多いのではないかと思う。
本郷真理さん
お野菜大学
学長
和田 博
大津市食品
衛生協会 副
会長
山川君江さん
かんじる比良
の会 代表
西村勇也さん
NPO法人ミラ
ツク 代表理
事
近江八景の中に、三井晩鐘が含まれている。八つの景色の中に鐘の音が入っていることに、ものすごく心
を揺さぶられたので、他の人にも知ってもらいたいという思いがある。また三井寺が周辺のマンションや学
校、駅に違和感なく溶け込んでいるところも魅力である。
京阪石坂線沿線には多くの歴史文化があり、観光の起爆剤になると思う。京阪電車に乗るためにわざわ
ざ観光客が訪れるような魅力ある電車にしたい。
18
・京阪石坂線は、環境にやさしく渋滞もない。時間も正確で、通勤通学にも使えるので、もっと生活の一部に
なってほしいと思う。みんなで大事にしていくべき資産だと思う。
他の都市から来られる方にとっては瀬田川や琵琶湖が見える景色はすばらしい。仰木の里の里山や田舎
風景から堅田などの都会が近く、便利さと自然が共存する、こんな環境はなかなかないのでそれをウリにす
ればいいと思う。
琵琶湖を中心として、日本で最初や日本で一番というものがたくさんあるし、近江八景のほとんどがこの地
域にある。幹線交通の湖西道路などを使って京都や大阪といった中心部にもすぐ行けるし、物を運ぶのにも
便利。そういった財産と、琵琶湖があるので、気持ち的に押し迫った感じがせず、開放感がありゆったりとし
て心が豊かになり暮らしやすいところが強みだと思う。
19
織田信長や湖上交通などの歴史の中で、特徴的なものがたくさんあることに最近気づいた。湖族のことや
一番最初の関所は際川にあったこと、比叡山や石山関連のことなど探せばたくさんある。堅田の浮御堂と本
福寺へ行き、和尚さんの説明を聞いてびっくりすることが多く、そういったものを全部繋いでいくと大津市はす
ごいところだと思った。歴史が深く、特徴的なのは強みになると思う。
歴史があるだけでなく、本当にいいものをつくっている方が大津にはたくさんいて、それは他のまちにはな
い強み。伝統的なものが途絶えた町もあるが、大津は比較的こだわりのある方々や伝統的なものを引き継
いできた方々が、まだ生き残っているまち。京都と比べると少なく感じるが、他の地域に比べると圧倒的に強
いと思う。
琵琶湖ホテルと大津プリンスホテルは、滋賀県内ではトップクラスで、京都と比べてもクオリティが高いホテ
ルなので、もっと活かしていくべきだと思う。琵琶湖クルーズは、船上にレストランやカフェがありのんびり過
ごせるし、暮らしている人にとってもいいリソースだと思う。
20
・びわ湖ホールも関西ではトップクラスのクオリティをもつ音楽施設で、そこでしかできない催しもたくさんある
が、そんなに地域とつながっていない。観光資源だが暮らしの質を高めるものとしての強みを持っていると思
う。
地域が広いので薄まってしまって見えていないだけで、他のエリアと比べると面白い取組やネタがかなり
あると思う。市民活動や自発的なまちづくりの一個一個は光るものがあるので強みだと思う。人がいなくてゼ
ロから始めるのではなく、既にあるものがたくさんある。
■問2 大津市の強み(まちの良さ、満足している点など)は何だと感じていますか
意見
名前(敬称略)
団体名等
住みやすく、自然が多いのが良さである。山なみや広々した琵琶湖の景色など、心おだやかになる景色が
日常眺められることも、すばらしいことだと思う。
21
子育て面から見ると、『大津方式』の乳幼児健診がしっかりしており、福祉の世界では『大津方式』はかなり
有名で、それを真似ている自治体もある。そこで手厚くフォローしてもらってありがたかった。フォローがなけ
青谷裕美子さん
れば、幼稚園や小学校に行くときに困ったと思う。
ぱるランドO
B会 ぱるっ
こ代表
「ぱるランド」に行っていなければ、幼稚園や保育園でこんなにフォローしてもらえなかったと言う保護者も
多い。いろいろなギャップで心配事が増えるので、乳幼児の時にいろいろとフォローしてもらえるのは本当に
いいところだと思う。
日本一の湖である琵琶湖があるというのが第一だ。強みである琵琶湖をもっとイメージアップをしてほし
22 い。
石川順三さん
一般社団法
人大津市商
店街連盟 理
事長
市民インタビューのまとめ
■問3 大津市にふさわしい将来のまちはどのような姿ですか
意見
名前(敬称略)
団体名等
・外国人の視点からすると、将来的に外国人と日本人が問題なくコミュニケーションできればいいと思う。
・日本語ができない外国人も多いが、それに対して日本人も英語が上達できるようになればいい。
大津市国際
1 ・日本人は電車の中で外国人を見ると怖がったり、緊張しているように感じるので、英語が怖いと思っている エミリー・ハモンドさん
交流員
かもしれないので、外国人も英語も怖くないということを伝えたい。
・学校や幼稚園をまわっているが、英語や他の文化について習うのは楽しいので、小さい時から英語や外国
人に慣れていたら、将来的にもっと簡単にコミュニケーションができると思う。
・今は、歴史的な場所や綺麗な景色が大津にはあるが、それらを活かしながらもっと現代的さを求めること
が大事。
2
・ショッピングセンターやデパート、ホテルなどがもっとできればいいと思う。
ホドリーゴ・ブリンカさ
ん
滋賀県国際
交流員
・浜大津は閉まってる店が多いので、復活して現代的にしたらいいのではないか。
・15年後が、必ず高齢化社会になっており、インフラ整備ではバリアフリーを期待したい。高齢者対象になっ
てしまうが、そういうところに期待して取り組んでくださったらいいなあと思う。
・知られていない観光名所がけっこうある。私自身古典を読んでいて石山寺を知っていたが比叡山は京都だ
3 と思っていたし、九州や北海道にいる友人に滋賀や大津について尋ねても誰も知らない。
岩井美恵さん
大津市女性
防火クラブ連
合会 会長
・琵琶湖があるというと、ああ、といった感じで、滋賀と行ってもわからない。そういうところに力を入れていた
だくと、もっと栄えて10年、15年には明るい輝けるまちになるのではないかと思う。
・大津市は史跡や琵琶湖もあり、観光のまちづくりを重要な取組としていくべきだと思う。
・静かなまちであり、学びにふさわしいという視点から、学研都市を目指すというのも考えられる。
・ 観光という視点では京都と比べるとハンデがあるかもしれないが、大津には大津京など素晴らしい史跡が
残っており、探せば興味深い歴史や名所が残っている。そういうところをうまく活用しPRしていければいいと
4
宮崎和夫さん
思う。
大津市生涯
学習推進会
議 会長
・最近は誰もが知っているところではなく、知る人ぞ知るといったような名所を訪れる人も増えてきており、京
都に行くついでに滋賀を訪れたという人も増えてきたように感じるので、そういった人に大津に泊まってもら
えるようになるといい。
・ 歴史も深く生涯を通じて学び、体験することができる地域なので、住民だけでなくあらゆる人に大津に触れ
てもらえるようなまちになってほしい。
5
金子博美さん
たちが安心・安全にいろんなところに行けるまちになればいい。
おごと温泉観
光協会 会長
県都としてのインパクトが弱いと感じるので、県庁所在地としてふさわしいサイン計画や景観計画、日々の
生活の営みがあるはずなので、行政がリーダーシップをとり、ハード・ソフトの両面でもっと重みや風格が増
すような取り組みをしてほしいと思う。
子育て環境のよさから市内に戸建てを構えた住民の高齢化が進むと、より住みやすいまちを求めて市外
6 へ転出する人が増え、ニュータウンで空き家が増加します。行政は、これから10年後の人口推移や産業構 山本勝義さん
造について検討し、バス路線や医療施設、福祉施設、文化施設、教育施設、娯楽施設などを一部にまとめ
た「コンパクトシティ」の実現に向けて、早急かつ積極的に取り組んでいくべきです。
将来、これだけ文化や市民の取り組みが醸成されているまちであるにもかかわらず、マンパワーがなく
なってバラバラになってしまうのはもったいないので、投資資産や企業誘致についても積極的に検討していく
べきです。
公益社団法
人滋賀県建
築士会 会長
■問3 大津市にふさわしい将来のまちはどのような姿ですか
意見
名前(敬称略)
団体名等
高齢化と環境をメインテーマとキーワードとして、 農業・農村地域がもつ生態系保全、保健休養、国土保
全機能、公益的機能を活かした「屋根のない福祉※1」と「農商工の連携※2」の実現したまちではないでしょ
うか。
※1「屋根のない福祉」とは、自律、社会参加、ノーマライゼーションを基本コンセプトとして、「園芸療法や雇
用を兼ねた活躍の場の創出」、「有機廃材や下水汚泥等の有効利用の循環型社会の実現」 、「農業振興」、
7 「リフレッシュややすらぎの場としての農村と都市との交流」の4 本柱を、高齢者や障がい者、さらには社会 小林圭介さん
の第一線からリタイアした人材たちの参加によって実現するまちづくりのこと。
滋賀県立大
学 名誉教授
※2「農商工の連携」とは、「アグリ・ウエルネス」を基本として、自らの生活の場、生産の場、環境保全の場
として、農業・農村地域において高齢者や障がい者はもちろん全ての地域住民一人ひとりの理解と協力のも
とに農商工を連携したまちづくりのこと。
琵琶湖にたたずむ「湖畔のまち」。前回の総合計画の将来都市像に「結の古都 大津」とあったが、「結」は
わかりにくいし、「古都」というとやや古く、固いイメージを受ける。「湖畔のまち大津」をもっと全国的にPRして
ほしい。
8
イギリス北部に湖がたくさんあり、それを売りにしている「レイク・ディストリクト」というものがある。大津も、
せっかく日本一の琵琶湖があるのだからもっとそれを売り出すべきだなと思う。県が打ち出す「マザーレイ
ク」を背景に、住みやすいまちということをもっとアピールしていけばよい。
青山吉隆さん
京都大学 名
誉教授
今まで合併を繰り返してきた中で、その時にどのような将来像を描いてきたのか。それらが活かされてい
ないのが残念に思う。学区や自治会組織の力が強すぎて、市としての思い切ったまちづくり施策ができな
かったため、連携のあるまちづくりができてこなかったことを残念に思う。学区を越えたなぎさ公園整備事業
のような事業を市全体でやってほしいと思う。
9
山と琵琶湖が上手くマッチした都市になればいい。比叡山への登山口である京都への山越え道なども、景
前阪 良憲さん
観のまちづくりを活かして整備できればいいと思う。
滋賀県老人
福祉施設協
議会 会長
滋賀県は近江商人の発祥の地でもあるので、観光と産業のまちになればと思う。大津にも素晴らしい食文
化である琵琶湖産の魚や鮒ずしがあるのに、活かされておらず、大津ならではの食文化の視点での観光が
欠けている。大津ならではの産業ができればと思う。
10
大道良夫さん
大津商工会
議所 会頭
支所機能が弱いと感じるので、核となる施設を強化してほしい。例えば、郵便局と行政サービスを同じ場
所で行うと、効率もいいし機能的ではないか。
11
旧堅田より北は農業もある程度がんばっている。田上でも土地改良でほ場整備を行なっているので、農業
政策を重点的に行ってもらえるといい。市は農業への理解が不足しており、農業に理解している議員があま
中村利男さん
りにも少ないことが、不満である。
大津市農業
委員会 会長
市街化区域内の農地に対する固定資産税が高い。先祖から受け継いできたものを自分たちの代でなくす
のは辛いので、少ない年金から税金を支払っているという話も聞く。そのあたりも考慮してもらえるといい。
みやすいまちになることで、若い世代が大津市に入ってくるようなまちになってほしい。
12
13
坂本は叡山駅から日吉大社までの道路の拡張やまちなみ整備を行なっている。大津は自然や環境のい
いまちなので、各家や地域の事情はあるだろうが、今の時代に合った形で、昔ながらの豊かな自然や歴史
をできるだけ残していけたらよいと思う。
辻田正雄さん
人口、地形等、地域性が多様であるという利点を活かし、中心に機能が集中しているまちではなく縦に長
堤臣揮さん
いまちにいくつもの拠点が点在しているまちだと思うし全国的にもこのようなまちは少ない。それぞれの拠点
が独自性を出して地域をPRできれば良いと思う。
・自治会加入率の低下し、人と人との絆やつながりがだんだん欠けてきている気がする。
14
内田一豊さん
・自治連合会では研修や先進地域の視察などを行い、新しいまちづくりについてみんなで考える機会を持
ち、勉強している。それぞれ36学区の特徴が違う中で、それぞれの特徴をどうまちづくりに反映していくかが
大切。
大津市子ども
会育成連合
会 会長
大津市消防
団本部分団
分団長
琵琶湖を美し
くする運動実
践本部 本部
長
■問3 大津市にふさわしい将来のまちはどのような姿ですか
意見
名前(敬称略)
団体名等
南北に細長く、昔からのまちや村が合併してできた市であり、大津市の色を一色にすることは難しいので、
地域の特徴を活かし、地域にメリハリをつけるべきだと思います。
・私の住んでいる地域は大津祭を起爆剤として、多方面に波及していく活動が進められています。旧東海道
では曳山の似合う街並みにするために電線の地中化が進められており、大津百町内には旧大津百町の町
15 名看板が各町内に張られています。古い立派な町家も多くあり、登録有形文化財も20件近くあるなど地域の 白井 勝好さん
特徴を生かしたまちづくりが進められています。
NPO法人 大
津祭曳山連
盟 理事長
他の地域、たとえば石山のように工業地域的に発展したまち、農業や漁業で発展したまちなど、その特徴
を生かしたまちづくりに努めるべきであり、それぞれの地域ではその地域の人々が知恵を出し合い、行政と
一体となって取り組めば、メリハリのある魅力にあふれた大津市が出来上がるものと思います。
高齢化が進むにつれ、緩やかな坂のある日常が気になる点。高齢者がいつまでも自分の足で元気に活
動するために、今後は電動自転車が重要になると思うので、自転車が安心して走れるまちになると良い。
16
まちなかのマンションなど、多様な文化や知識を持った人が外部から転入してきていますが、地元の方に
福井美知子さん
信頼されるまでに時間がかかるなど、外から来た人には溶け込みにくいまちなのではと思う。外部との交流
をつなぐコミュニケーター的な人材がいれば、まちのために活動したい人とマッチングできるのではないで
しょうか。
石坂線21駅
の顔づくりグ
ループ 代表
10~20年後には、教育、福祉、保育、高齢者福祉サービス等が手薄になっている感じがする。国ではな
く、もう少し地方自治体にできることや、中小企業がサポートできることはないのかと考えている。それを自分
がマッチングできるように少しずつ動き始めたいと思っている。
17
女性の参画、労働時間の改善、子どもと接する時間を多くする等、ヨーロッパのスタイルをもっと取り入れ 本郷真理さん
るべきだと考えている。
お野菜大学
学長
・残業代の方が給料よりも高いという今の労働環境を改善しなければ、グローバル経済に勝てません。仕事
の後、子どもと接する時間があると個人の意欲にも繋がり仕事の効率もあがるのではないでしょうか。
人口が減り、老齢化が進むので、大津に住んでいる人が安心して年を重ね、大津で終焉を迎えられるよう
なまちになってほしい。
18
市民は知らず知らずのうちに、瀬田川のゆったりとした流れによるヒーリング効果を受けています。琵琶湖 和田 博
の雄大さや恵み、水の傍で生活する安心感を求めて、京阪神からも多くの方が移り住まれるので、そういう
期待に答えられるような大津市にならないといけないと思う。
大津市食品
衛生協会 副
会長
自然を守っていかなければならないし、古き良き資源を十分に活かして、市民も来訪者もゆったりくつろぐ
ことができ、その中にも活気あふれるまちになってほしい。
・人が来るということは空気が動くということであり、それに対して市民がおもてなしや勉強をして、それぞれ
19 がまちの良さを守っていこうという気持ちで活動できれば、活気あふれるまちになる。
山川君江さん
かんじる比良
の会 代表
・今は諦めのところがあるような気がするので、人が動くような活気ではなく内面に秘めるような活気で、ここ
はいいところだという誇りを持ったり、自信を持ってこの地域の良いところはいいよと言えるようになってもい
いのではないかと思う。
まちの発展を考えると外部との交流を取り込んだまちとして、どういう機能をつけていくかが大事。宿泊施
設や全国レベルの文化施設があり、それを活かすことで、他市にない可能性が広がるはず。他市を真似し
たり大津単独でまちづくりをしてもダメで、大津の歴史的な意味合いと全国的なポジションを考えないとうまく
いかないまちだが、一方で地理的条件と歴史的な厚みがあるからこそ、他で絶対できないことができるの
で、一回うまくいくと他に取られないまちになると思う。
20
新しいビジョンとして暮らしだけでない大津をどう切り開いていくのかが重要。暮らしている人達に寄り添い
ながら、次の人達をどうやって呼びこむか、次に新しい風を入れるとどうなるかというのが将来に対するイ
西村勇也さん
メージ。歴史的な厚みと文化的な意味合いを考えて取り組む交流地点としての大津、これができるとすごく
面白いと思う。
情報は時間と空間を超えてインターネットでつながる時代になったが、大津に残る歴史的厚みを活かし、
昔、交通の要衝だった大津を、もう一度情報の交流点としてバージョンアップできる可能性があると思う。ゼ
ロからではなく、ヒントが昔にあるので、一旦抽象化して現代に落とし直すことができれば、他にできないこと
ができると思う。
NPO法人ミラ
ツク 代表理
事
■問3 大津市にふさわしい将来のまちはどのような姿ですか
意見
名前(敬称略)
団体名等
ひとりひとりが大事にされるまちになればいいと思う。支援学級や支援学校に行っている子どもたちは手
厚い感じがするが、その狭間の境界線の子どもたちも大事にされるまち。支援学級に行くほどではないが、
支援があると学校生活が過ごしやすくなる子どももいるし、そういった子たちが過ごしやすい学級は、支援の
必要ない子にとっても過ごしやすい学級であったり、わかりやすい授業だと思う。
21
・すべての人が個性を認められ、力を発揮できるまち。
青谷裕美子さん
・歴史と文化に満ちあふれ、様々な世代の人々が交流を深めるまちに。商店街で昔の文化と新しい文化をと
もに楽しめるといいと思う。
JRで京都駅から10分であり、京都の観光客の流れを受けているなど、大津は京都の衛星都市だと思って
います。半分都会で半分田舎の良さを生かし、みんながワイワイ賑やかに暮らせる町になれば、商店も潤い
ます。大津駅が整備され、飲食店などができると良くなっていく。
22
生産者から問屋、仲卸というルートがなくなり、道の駅やスーパーは、生産者から直販売で、高い時でも同 石川順三さん
じ値段で商品を売ることが可能だが、商店街は相場売りなので、スーパーの値段と比べると差が出る。核家
族化で人口が減り、後継者がいないので、20年後は商店街はないかもしれません。本当は、商店街界隈に
病院、お寺、パーマ屋さん、食料店等があるのが町だと思うが、将来、それがなくなってしまうのではないか
と思うと残念な気持ちになる。
ぱるランドO
B会 ぱるっ
こ代表
一般社団法
人大津市商
店街連盟 理
事長
市民インタビューのまとめ
■問4 今後、大津市のまちづくりに重要な取組は何だと思われますか。
意見
名前(敬称略)
団体名等
・外国人の方の行政手続きを手伝いますが、申し込み条件やルール等がわかりにくく、英語版の書類があり
1 ません。市役所だけでなく、レストランやスーパーなどいろいろな所で、英語版ややさしい日本語の説明があ エミリー・ハモンドさん
ればわかりやすく、便利だと思います。
大津市国際
交流員
大きい駅の近くには、よくコーヒーショップや喫茶店などがあるが、大津駅にはコンビニしかない。喫茶店だ
けでなく、コワーキングスペースやレストランやジムなどが大津にできれば、ここでいろんなことができるよう
になる。駅前でなくてもいいが、駅に近いと便利。
ホドリーゴ・ブリンカさ
2
ん
大津港のお祭り広場でもっとイベントをすればいい。牛肉サミットやB級グルメのイベントがありとても楽し
かったが、今のこの時期は何もやっていない。月に1回くらい何かあればいいのにと思う。
滋賀県国際
交流員
・観光に対する取組が大事。
・バリアフリーを念頭に入れないと、高齢者には住みにくい。現在でも整備するときに話は出ているのだろうが
まだまだだと感じる。10、15年後にはそういうまちができあがっているといいなと期待している。
・生活道路も含めてどこを歩いても段差があり、つまづくところがたくさんある。駅前のトイレやエレベーター、
エスカレーターなどは整備されつつあり、全部をバリアフリー化するのは無理かもしれないが、高齢者や車い
す利用者は現状では辛いものがあると感じる。
3 ・30年近くかけて徐々に舗装されていったところもあるが、それ以外はほとんど変わっていない。もう少し優し 岩井美恵さん
いまちがいいなと思う。
大津市女性
防火クラブ連
合会 会長
・歩道も少ない。自転車も車道を走れというが、車道は怖い。歩道も片道しかない。田舎は両方に歩道がある
ところが少なく、歩道がないところもある。そういうところも整備され、誰もが歩きやすい安全なまちになれば。
・ずっと防火・防災に携わっているが、安全な地域と危険な地域が混在している。大津市はこれまでたまたま
大きな災害がなかったので、一般市民の認識も足りないかもしれないが、あちこちそういう場所がある。そう
いう場所は早期に改善してほしい。
・地域のつながりが希薄化しているが、高齢化社会を迎えるにあたり、何か起こった時、地域のつながりは非
常に大事。
・自治会の加入率は大津全体で約62%、南郷地区でも69%くらいになっている。地域活動の軸となるメン
バーも年齢があがってきている。地域の核となる一番小さな組織が自治会である。それが集まって連合会と
なり、大津市のまちができあがっている。
・大津市が一体となるには、住民がそれぞれコミュニケーションを取って、助け合えるコミュニティづくりが大
4 切。若いころは自治会について煩わしさを感じることもあったが、年齢を重ねるにつれ、その重要性を感じる 宮崎和夫さん
ようになってきた。
大津市生涯
学習推進会
議 会長
・自治会を抜けたいという話も聞くし、大津でもマンションが増え、管理組合の関係で自治会を退会したいとい
う話も聞く。京都では自治会加入を促進する地域コミュニティ活性化推進条例をつくっている。何かあった時
に助け合える関係を作っていくという意味でも、大津市全体としても地域の核となる自治会(コミュニティ)の充
実についてバックアップしてほしいと思う。自治会の運営についても、役にあたった人が負担にならないような
やり方も考えないといけないかもしれない。
線をなくしたり、舗装を工夫するなど、風景を活かすために統一された整備ができればと思う。
5
金子博美さん
おごと温泉観
光協会 会長
山本勝義さん
公益社団法
人滋賀県建
築士会 会長
ても良い印象につながるので、電線や看板、建物、駐車スペースなど景観を阻害するものを規制し、地域に
あった景観ルールづくりが必要。
まちの営みとしての地域の文化や伝統を地域で伝承し、地域で育ったことを誇りにできるようなまちづくりを
進めていってほしいと思います。自分たちのまちは自分たちでという「地域リーダー」を育てていくことが、防
犯や防災、しいてはまちづくりにつながります。大津市は中途半端な田舎であり、大阪や京都のように人の絆
なしに生きていけるまちではないので、行政が主導しながら、地域の絆づくりの強化を進めていくべきです。
6
歴史的まちなみなどハード面での環境整備は十分揃っているので、これからの大津市のまちづくり施策の
背骨として、歴史まちづくり法に基づき、「歴史のまち」を目指したまちづくりを進めてほしいと思います。歴史
まちづくり法の補助金は10年単位の補助であり、志賀、雄琴、堅田、石山など市全体を対象としたまちづくり
ができます。
■問4 今後、大津市のまちづくりに重要な取組は何だと思われますか。
意見
名前(敬称略)
団体名等
・狭い土地に市民が密集した状態のなかで生じている、複雑化した人間関係、医療・福祉、教育環境、社会
環境、自然環境などに関する多くの問題が解決されるように、人口密度を基本として「ノーマライゼーションコ
ミュニテイのまち」と「アグリ・ウエルネス農商工連携のまち」を重要な取組とすべきである。
・人口と個体群爆発の問題がある。個体群爆発とは、地球上の生物が、今までのある支配から突然飛び出し
7 て爆発的に増殖することであるが、日本は、既に 2006年を境にして減少し始めており、今後は個体群爆発の 小林圭介さん
原理にしたがって必然的に急激に減少する。こうした人口の個体群爆発という自然の摂理に逆らって、人口
の激減を政策や施策などで止めることなど絶対に不可能であることは自明の理である。
滋賀県立大
学 名誉教授
・人口減少は大津市でも例外でなく、人口の増減と密接な関係にある5 年先、10年先の上下水道の運営方法
について、まちづくりの重要な課題として取り組むべきである。
人口が増加傾向にある貴重な都市だったが、昨年度後半から減少傾向にあり、歴史的な転換期とも言え
る。その危機意識を共有し、あらゆる政策の中に、従来通りではいけないという視点がまず必要になる。
・もしこのまま人口が減少を続けると、選択と集中、いわゆる「コンパクト化」について検討していかなければ
ならない。大津は他都市に比べて人口減少が遅れて始まるので、その後発の有利性を活かしながら、人口
減少地域の状況を早めに調査し、定住人口を増やす施策を考えていかなければならない。
転入人口を増やすためには、大津が住みやすくて、子育てしやすい良いところだということを、もっと全国的
にアピールする必要がある。施設だけではなく、子育て支援などの行政サービスを充実させて、人口を増や
す。京阪神からの通勤にも便利なところだということもあまり知られていないのではないか。
8
近江大橋が無料化され、草津のイオンモールに行くのが便利になり、ストロー効果で大津の消費需要が草 青山吉隆さん
津に移っているのではないか。
京都大学 名
誉教授
行政内部をはじめ、市民にも現状を認識してもらい、人口減少地域には痛みを伴う施策をする必要がある
だろう。
観光政策はとても大事。インバウンドなど京都への観光客が大津に泊まりに来ているので、京都との連携
を行い、京都にない観光資源「水」を滋賀、大津は持っているので、それを取り込む工夫が必要。
・大津を全国的に売り込むためには、何か一つ突き抜けるものがほしい。大津といえばこれとイメージしても
らえる何かがあれば良いと思う。瀬田川のカヌーやボートなども特徴ではないか。
大津やおごと温泉、比叡山坂本など、観光の駅だけでも政策的にイメージ戦略に取り組むべきだと思いま
す。
9
・まちづくりや観光には多少強いリーダーシップが必要ではないでしょうか。
前阪 良憲さん
今までは災害が少ないが、自然災害の可能性も高まっているので、災害拠点の視点もこれからのまちづくり
の大きな要素だと思います。
10
中心市街地に日常的に人が集い、賑わいが生まれる仕組みづくり。特に、旧商店街を活性化しないと車に
大道良夫さん
乗れない高齢者の増加により、買い物難民があふれる。
滋賀県老人
福祉施設協
議会 会長
大津商工会
議所 会頭
何かに取り組む際に、トップダウンではなく、地域からあがってくるまちづくりが理想。若者や女性、子ども達
を巻き込みながら、それぞれの地域の強みを活かす方法や仕組みづくりができればいい。
私が暮らす木戸学区南比良地区では、大津市のパワーアップ事業でふるさと絵屏風づくりに取組んだ。地
域のお年寄りから聞いた昭和30年代の暮らしを絵にするというもので、それをきっかけに交流が広まった。大
津にある古い歴史が途絶えてないように、今のうちに、集落ごとに絵屏風を作ると面白いのではないかと思
う。
11
大津祭や琵琶湖をもっと活用したまちづくりをするべきです。バイパスからみた琵琶湖の景色はどこに行っ
中村利男さん
ても負けないので、そういう豊かさを実感できるまちづくりを望みます。
田舎の蔵に眠る食器を使い、民泊で田舎料理をもてなすのも面白いのではないかと思う。山があり、里が
あり、琵琶湖があるという環境は珍しく、地元食材を使ったお弁当を食べ、琵琶湖から月を眺めるといったエ
コツアーを企画しても面白いでしょう。
このあたりは子育て環境の良さを求めて移住する人もおり、人間国宝の方が暮らしているという話も聞きま
す。暮らしやすさという点で、もっと行政のPRやバックアップがあってもよいのではないかと思う。
大津市農業
委員会 会長
■問4 今後、大津市のまちづくりに重要な取組は何だと思われますか。
意見
名前(敬称略)
湖国三大祭でも、長浜の曳山祭や大津祭とは異なり、日吉大社のお祭りである山王祭は、神官が神輿に
神様を乗り移らせないと神輿は動かせないため、神社と祭を切り離せないので、組織的に難しい。大津は歴
史が深く様々な祭りがあり、一部に力を入れると、他方から不満が来る。全体を考えながら取り組まなければ
ならないので難しい。
12
辻田正雄さん
宅地開発が進み若い世代が入ってきていますが、自治会加入率の低下も進んでおり、地域のコミュニケー
ションが取れなくなってきています。何か起こった時に隣近所で助け合える関係づくりが重要で、これからの
大津を考えて行く時には地域のコミュニケーションが大切だと思う。
地域のつながりが重要。住民や自治会だけでなく、商工会や商店街から神社の氏子の集まりまで地域が
13 ひとつにつながることができるものがたくさんあるので、それらがリンクして、大きなものができあがっていくと 堤臣揮さん
良いと思う。
補助金を1/2にカットしたことの弊害が出てきており、このままでは市民離れが進むのではないでしょうか。
メリハリのある予算の使い方が必要だが、今のお金の使い方をみるとアンバランスな形になっているように思
う。大津市民の意気込みを実現できるような施策を行政として考えていってほしいと思う。
14
内田一豊さん
行政はどうしても縦割りになりがち。一つの事業に対しても、各課だけで取り組むのではなく、もっと横のつ
ながりを大切にしながら進められるよう、大津市行政全体として考えていってほしい。
団体名等
大津市子ども
会育成連合
会 会長
大津市消防
団本部分団
分団長
琵琶湖を美し
くする運動実
践本部 本部
長
それぞれの地域にはまちづくりについて熱心は人々は多くおられます。それらの人々が活動できる場を設
けることが必要でしょう。
15
・しかし、それらの活動の場を設けることは大変エネルギーのいることで、この場を設ける手伝い、仕組みつく
りを是非行政にやっていただきたいと思います。住民だけではその手段もわかりませんし、勉強する方法も
白井 勝好さん
わからない人が多くいます。しかし、このまちを何とかしなければと考えている人々も多くおられることは事実
です。
NPO法人 大
津祭曳山連
盟 理事長
・それぞれの地域に大津市職員によるまちづくりリーダーを配置していただき、それぞれの地域を生かしたま
ちづくり活動を行うことによって、大津市全体が活性化するものと確信します。
コーディネーターを作る取組が必要であるが、交流できる場があれば、必ずしもコーディネーターは必要で
はない。「町のオアシス」でもそうだったが、場を作ることによって、想像していなかったようなご隠居さん方が
たくさん立ち寄ってくる。場があれば自分の意志で過ごすことができ、他の人と交流することで生きがいがで
きる。
サロンのような場の確保は、市民団体ではなかなか継続が難しいので、行政がサポートしてくれると良いと
思う。以前はおばさん達が元気だったが、今はおじさん達が元気で社会貢献したいと思っている人が多い。
16 その方々が主役になれるような場所も必要だし、そこまでいかなくてもみんなと溶け込めればより楽しいと 福井美知子さん
思っている人が多い。
石坂線21駅
の顔づくりグ
ループ 代表
何もないところと新幹線駅まで電車で10分という便利さが気に入って大津へ移り住む人もいるので、そうい
う利点はPRすべきです。何もないということは、魅力探しができるということで、定年退職後介護が必要にな
る70歳くらいまでの方が住むには、最高のまちだと思います。国でも高齢者の移住を促進しているので、大津
でも取り組んではどうでしょうか。
今の子どもたちは琵琶湖で遊ぶ機会が減っているので、自然の良さを体感し、みんなで生態系を守る、そう
いった自然に触れる経験が増えると、将来的に大津に戻ってくることにつながると思う。
17
道路や宅地開発で農地が減っていますが、家庭菜園など生活の中に農業が加わる家庭が今後増えると思
うので、農業者だけでなく一般の人でも畑が持ちやすいような政策が必要だと感じる。
本郷真理さん
お野菜大学
学長
子どもの頃は川や琵琶湖の水も澄んでいた。一時の汚れからは復活したものの、昔のようなきれいさには
戻っておらず、外来の動植物の駆除も含め、行政としてもっと県や国に働きかけてもらいたい。
石山にはかつて屋形船やあみ船があり、嵐山や貴船に並ぶ川遊びの場所だったので、親水の取り組みと
して船の活用を考える必要がある。古いだけが歴史や魅力ではないので、昔を懐かしむだけでなく、現代風
にアレンジすることが大事だと思う。
観光面では、外国人観光客のために標識の整備が必要。京都など近くまで観光客が来ているのに、早急
に対応しなければ、取り残される。行政がお金を出して取り組む時代は終わり、民間も一緒に知恵を出すこと
18 で、観光でお金を循環させるしくみをつくる必要がある。あらゆる世代がコミュニケーションをとり、歴史や文化 和田 博
を勉強しやすい環境をつくることで、ボランティアガイドなど人づくりを行い、もてなし度をあげていきたいと思
う。
老人保健施設ではスタッフが確保できず、活用できていない状況があるので、移住者に市営住宅の転用な
ど住居を提供するなどの、人材確保を考えてもよいのではないか。
昔からのコミュニティは、移住者には入りづらいので、大津で生活するだけでなく、まちに溶け込み、1人ず
つの役割があるようなまちづくりに、行政が手を貸していただければと思う。
大津市食品
衛生協会 副
会長
■問4 今後、大津市のまちづくりに重要な取組は何だと思われますか。
意見
名前(敬称略)
団体名等
細長い地域なので、人も含めた地域の宝を活かしつないでいくためには、行政も縦割りではなく課を超えた
協働で、事業者や市民と連携し、三位一体の思い切ったチャレンジが必要。
・住民がやりたいことを実現するためには、行政からの声掛けがあるととても助かるので、行政には、市民活
動グループをつなぐプロデューサーになってもらいたい。
19
山川君江さん
・地域の中に入ると、表にあらわれない問題点がみえるので、どんどん行政が市民の中に入って行って欲し
いと思う。
かんじる比良
の会 代表
昔、琵琶湖には湖上交通があり、比良の港は、若狭から京都へ物を運ぶための湖上交通の要であり関所
もあった。そういった古き良き特徴を活かして観光につなげてはどうか。
JIAM(市町村研修センター)が唐崎にあり、全国からわざわざ学びに来るようなまちづくりのトップランナー
が講師として来ているのに、活用できていない。例えば大津のフィールドを使ってもらったり、大津のまちづく
りをしている人も入るか、来てもらってレクチャーしてもらうなど、もっと積極的に活用し、まちづくりに連動させ
ると、全国の市町村のトップレベルと同じものが大津のまちづくりに見いだせるようになるかもしれない。
琵琶湖ホールももっと活用すべきだが、活用するというのは人を呼ぶだけではなく、大津という場所とどう接
点をつくるか、どう着地してもらうかということ。来て帰るだけの観光と違い着地型の観光で、どう大津の人と
交流してもらうかである。一般市民ではなく大津の中のプロと交流してもらう。大津に住んでいたら音楽レベ
ルが上がるようなことになれば、音楽家の住むまちになれる可能性がある。大津にいることで日常的にトップ
20 レベルのプロがこの辺りにいて、ホール以外の場所でも会話ができ、店で音楽を聞いて触れ合う場所がある 西村勇也さん
と、音楽好きの集まってくるまちになる。現状は琵琶湖ホールに来るだけで、大津に来るわけではない。その
違いはすごく大事。琵琶湖ホールがあるから来ましょうではなく、音楽のまちだから来ましょうという売り出し
方ができるかどうか。
NPO法人ミラ
ツク 代表理
事
琵琶湖ホテルやJIAMなど今ある箱物コンテンツを要素のひとつとして、その上にひとつのイメージを大津に
持ってもらう。まちづくりでも、研修施設があるから来てくださいではなく、大津にトップランナーがいるから学
びに来てくださいというやり方ができるかどうか。そのためには、行政もまちづくりをしている市民も分野を超
えて互いに協力しないといけない。それができるかどうかが重要だと思う。
子育て支援の充実のほか、就園前療育が不足しているので、障がいを含む特性をもった子どもへの理解
を深め、特別支援教育の知識を持つ教員を増やすなど、療育枠の拡大を望む。
新しい劇場やホールの新設のほか、歴史や文化を大切にする子どもたちの育成に力を入れてほしいと思
う。
21
・他地域から転入される方が多く、大津のことを知らない保護者も多いので、親子で体験できる取組があれば
青谷裕美子さん
いいと思う。心に響く感動は、ほんものを親子で一緒に感動体験しながら一緒に育つものだと思う。
ぱるランドOB
会 ぱるっこ
代表
中学生の時に参加したふれあいキャンプで一緒に過ごす中で、障害をもった子どもも自分たちと一緒だと
思った瞬間があり、それが通所施設で働くきっかけとなっている。子どもが成長する中で、障がい者やお年寄
りと触れ合い、心が通じる瞬間が多くあれば、将来、その子どもたちが大きくなった時に社会が変わると思う
ので、そういった機会があればいいと思う。
湖岸エリアには高さ規制はあるが、既に高いビルやマンションが建ち並んでおり、将来はマンションと大型
店とコンビニだけになってしまう。それでは閑散として何もないまちになるので、条例をつくり、建てていい所、
いけない所、公園や避難場所等を市で早く決めてほしいと思っている。
昨年の大津駅前オープンモールや年に3回開催している100円商店街も、当日は多くの人が集まるが、次
の日には閑散として後が続かない。個人個人の店の頑張り次第だが、大型店やコンビニの影響も大きく、小
中学生をはじめ住民を巻き込んだ取組を考える必要がある。
22
商業に対して役所としては力を出せないし踏み込めないと言われますが、経済は経済人に任せておくので
はなく、経済が停滞している中で、思い切った取組をしてほしいと思う。
史跡については、逢坂の関など、もう少し山を切り開いてでも観光資源として何か出来ないかと思ってお
り、逢坂の関から浜大津にきて、疏水の川下りにつなげるなどもっと活用できればと思う。県庁の駐車場を開
放してバスターミナルとし、そこから、輪タクに乗って浜大津へ行き、汽船に乗ったり、疏水の船に乗って京都
岡崎まで行ったりすると面白いのではと思う。
石川順三さん
一般社団法
人大津市商
店街連盟 理
事長
市民インタビューのまとめ
■問5 大津市にメッセージをお願いします。(漢字1字で表すとすれば)
意見
1
2
名前(敬称略)
姉妹都市ランシング市からきて、つながりを感じている。大津がすごく好きなので、大津市民にその気持ち
大津市国際
エミリー・ハモンドさん
を理解してほしい。アメリカの文化や姉妹都市、外国語を勉強したりすることはすごいことだと思うので、怖い
交流員
と思わずすべて頑張って欲しい。
これからもっと大津を輝かせる必要があるし、輝いて欲しいというメッセージもある。
ホドリーゴ・ブリンカさ
ん
3 総合計画を策定されて10年経ち、「結のまち大津」ということで様々な対策が行われ、実行もされている。そ 岩井美恵さん
こそこ最初の計画はやり遂げたというところか。これからは穏やかで安定して、子ども達も高齢者も安心して
暮らせることを願い、「安寧」という言葉からひとつとり、「寧」という字で表したいと思う。
4 住民同士がつながる地域の絆。
個々が結びつき、そのつながりがこれからのまちを良くしていくと思う。
5
団体名等
“観光”という言葉は国の光をみるという中国の故事に由来しており、レジャー的な意味ではなく、良いところ
をわざわざ見に行き、心から意味を感じながらみるということである。
滋賀県国際
交流員
大津市女性
防火クラブ連
合会 会長
宮崎和夫さん
大津市生涯
学習推進会
議 会長
金子博美さん
おごと温泉観
光協会 会長
大津市は良いところがあり、幸せ過ぎて、その良さがちゃんと実感されていないように思う。それぞれの良さ
をしっかり見ることで、それがいろんな取組につながっていかないかと思っている。
6 凛としたまちになってほしい。それが重みや風格のあるまちにつながっていくのかと思う。来訪者がすきっと 山本勝義さん
感じるような、どこに行ってもごみが落ちていない、清楚だけど風格のあるまちであればいい。
7 「志ある者は事寛に成る」~やろうという固い決意さえあれば、いつかは成就するものである。この計画もそ 小林圭介さん
の意気込みでやってほしい。
8
青山吉隆さん
公益社団法
人滋賀県建
築士会 会長
滋賀県立大
学 名誉教授
京都大学 名
誉教授
■問5 大津市にメッセージをお願いします。(漢字1字で表すとすれば)
意見
名前(敬称略)
9 縁によって、人のつながり、絆ができるので、これを忘れてはまちづくりもできなません。今は人のづながり 前阪 良憲さん
が薄れていますが、災害時にも、絆があれば心強いと思います。
団体名等
滋賀県老人
福祉施設協
議会 会長
‘きら・めき’きらきらと光輝く湖面のイメージ
10
大道良夫さん
大津商工会
議所 会頭
中村利男さん
大津市農業
委員会 会長
辻田正雄さん
大津市子ども
会育成連合
会 会長
‘あ・う’人と人のめぐり逢い、逢坂
11
12
13
いろんなことにチャレンジする。田舎の良さも踏まえつつ、次の挑戦をしてほしい。
いろんな絆を大切にしていくことが大切です。
琵琶湖を活用して観光客に来てもらうなど、今ある豊かな自然、山々、文化財を活用できれば良いと思い
堤臣揮さん
ます。
14 履物を揃えよ。自分の足元をよくよく見よということ。子ども達は学校で挨拶しろと教えられているのに、保護 内田一豊さん
者の方ができていなかったりする。そういう世相になってきているので、つながりや絆を前面に出していかな
いといけないと思っています。
15 「それぞれの地域にメリハリを」
白井 勝好さん
16 いろんな意味でもっとアピールしていい言葉だと思う。これから観光をPRし、魅力のある町を知ってもらうと 福井美知子さん
人口も増えるし、アイデアを出す人も増える。まずは、外から来た人を仲間だという気持ちで受け止める空気
をつくることが大事。
世界中のまちの良いところを、真似でも二番煎じでもいいのでどんどん取り入れてもらえるといいと思う。
17 良いところを吸収できるまちになってほしい。例えば、フランスでは、パートやアルバイトでも有給休暇があ 本郷真理さん
り、研修に行くこともできる。そういう良いところをどんどん取り入れてほしい。
大津市消防
団本部分団
分団長
琵琶湖を美し
くする運動実
践本部 本部
長
NPO法人 大
津祭曳山連
盟 理事長
石坂線21駅
の顔づくりグ
ループ 代表
お野菜大学
学長
■問5 大津市にメッセージをお願いします。(漢字1字で表すとすれば)
意見
名前(敬称略)
18 私たちは次の世代に、汚したものをきれいにして残さなければならず、一見きれいに見えている琵琶湖や瀬 和田 博
田川をもっときれいにしようという思いがあります。
19
20
結には、お互いの信頼関係が必要ですが、依存だけでは成り立たない。自然体で協力し合い、持ちつ持た
山川君江さん
れつ助け合っていくことが結であり、今は少なくなりましたが、見直されつつあると思う。
寄り添って力をつけると、それは一時ではなく後までずっと続き、自立に繋がる。
大津はダメだよね、廃れてるよね、というところに大津の人は共感する。そこに共感しても仕方ないので、い
いところはいっぱいあるのでもっと自信が増えるといい。
西村勇也さん
21 子ども、お年寄り、障害をもっている人、もっていない人、すべての人の笑顔の輝きに加えて、琵琶湖や山、 青谷裕美子さん
川などの自然や美しい景観もずっと輝き続いてほしい。
22
石川順三さん
栄えていたら、気合が入るし人も増える。
団体名等
大津市食品
衛生協会 副
会長
かんじる比良
の会 代表
NPO法人ミラ
ツク 代表理
事
ぱるランドO
B会 ぱるっ
こ代表
一般社団法
人大津市商
店街連盟 理
事長
市民インタビューのまとめ
■その他のご意見
意見
名前(敬称略)
・英語教育や学校訪問で、子どもたちがどんどん国際化して、英語を話したり外国の文化を知ることになれ
ば、外国からのお客さんを迎えた時に温かいおもてなしが出来き、大津の印象もよくなる。そのためにも、普
段からコミュニケーションを必要とする施策があったほうがいいと思う。
1
団体名等
エミリー・ハモンドさん
大津市国際
交流員
ホドリーゴ・ブリンカさ
ん
滋賀県国際
交流員
岩井美恵さん
大津市女性
防火クラブ連
合会 会長
・外国人観光客だけでなく大津に住んでいる外国人にとっても、やさしいまちづくりややさしい日本語がある
と、行政手続きなどが簡素化できるし、外国人にとってやさしいまちづくりは、日本人にとってもやさしいまち
づくりであり、住みやすいまちということになる。
・外国人観光客にとって、標識の英語標記や英語が出来る駅員がいれば助かるし、大津に住んでいる外国
人にとっては、日本語教室、日本語学校が大津にあればいいと思う。
2
・日本人に外国語を教えるとともに、外国人に日本語を習う機会をつくることも大事。
・大都会があまり好きではないので、京都や大阪よりも大津に住み続けたい。県内で大津と同じくらい魅力
があるのは彦根。大きい駅は一つしかないが、駅周辺に店がたくさんあり現代的さを感じるので、それが大
津にあればいいと思う。
・防災士養成の取組はすごくいいが、取りに来られる方は高齢者ばかりで、自主防災組織も定年退職された
自治会長など高齢者が多い。勉強にはなるが、そういう方ばかりだといざというときに役に立たないのではな
いか。
3
・自主防災については国の方もここ最近女性の力に期待しており、力を入れていると感じる。国も地方自治
体にそのように指導していると聞いているが、大津では女性は第二、第三で、活動が先細りしていると感じ
る。市として。もう少し女性が活動しやすいように考えていただけたらと感じている。
自治会活動以外に公民館活動のサポートとして講座やイベントの企画を行なっている。自治会は自治会
なりに高齢者を対象にしたイベントを開催しているが、学区としてもそういった生涯学習の活動をしている。
教える側にとっても参加者にとっても、そういう場に参加することが自分にとっての生涯学習、社会教育にな
るので、これからも続けていきたい。
4
今年から大津市でも「大津学」が始まったが、ああいうものも地域の中に取り入れてやっていけたらと思っ 宮崎和夫さん
ている。
大津市生涯
学習推進会
議 会長
公民館活動では、趣味でつながっているグループが、いざ地域活動をするときの中心となってくれているこ
ともある。
ではないか。来てねというだけでなく、こういう良さがあるので来てねと言える人がどれくらいいるだろう。
金子博美さん
おごと温泉観
光協会 会長
国土交通省の補助により、空き家管理基盤強化推進協議会を立ち上げ空き家対策に取り組んでおり、先
日彦根市とは協定を結び、我々と建築士会と宅建協会がメインとなり、空き家の売買や解体、利活用など、
6
山本勝義さん
市から提供された諸問題についての相談に対応しています。大津市でもぜひ我々の機関を活用してもらえ
たらと思います。
公益社団法
人滋賀県建
築士会 会長
5
してもらえれば、大津に遊びに来たい、大津で働きたいということになるのではないか。
流し、観光ガイドごっこのようにPRできるような取組ができればと思う。知っていると、自分たちのまちを誇れ
るようになるだろう。そういうことを小学生くらいからやっていければと思う。
大津市は南北に細長く地形的に見ても変わった形をしていて、すべての地域が琵琶湖に面しているのは
貴重なことである。その景観をそれぞれの地域で代弁していくことをこれからも続けていってほしい。
・京都では鴨川から大文字が見えることを大事にしており、標高の高さ規制をしている。大津も琵琶湖が見
7 えることを大事にしていけばいいのではないか。
青山吉隆さん
細長い地形であるので鉄道が縦に1本でつながっているので、交通利便性は良いが、横方向の交通は問
題であろう。
京都大学 名
誉教授
■その他のご意見
意見
名前(敬称略)
介護には家族支援が大事だが、受け皿がしっかりしていなければ、介護を担う働く世代が困ります。介護
は義務教育と同じです。現在は、デイケア、老人保健施設、老人ホームなどいくつもの施設を経なければい
けませんが、ひとつの施設で対応可能とすれば、本人や家族の幸せにつながります。しかし、介護職は賃金
など労働環境が良くないこともあり、介護業界は人材不足なので、国をあげての取組が必要です。
8
前阪 良憲さん
福祉の出発点は慈善事業であり、それを忘れてはいけません。高齢化社会では、隣近所の助け合いが必
要であり、それを社会福祉法人が担うべきだと思っています。保育所の問題と同様に、介護施設にもいざと
いう時の受け皿を作っておくべきです。
「食」や「農業」を大切にしないと、「美しい日本」は守れません。地域農業が元気に維持され、農家が損を
しないような農業のあり方を考える必要があります。県では「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業」
で、農業者以外も参加し共同で農地を守る活動を進めており、大津でも半分近い地区が参加しています。農
業の担い手がいないのは、農産物の価格が安く農業だけでは生活できないからで、食べ物のありがたさを
9 大切にし、農業を衰退させない施策をトータルで考えていかないといけません。
中村利男さん
団体名等
滋賀県老人
福祉施設協
議会 会長
大津市農業
委員会 会長
滋賀県の農産物自給率は55%ほどであり、将来的には16%になると試算されています。高島では人口減
少により過疎化が進むことから、持続可能な農業や再生可能エネルギーに取り組んでいると聞きます。大津
でも今後急激に人口が減少するので、持続可能なまちづくりを考えていかなければなりません。
学校選択制もあるが、小学校はできれば地域の小学校に入ってもらいたい。地域の行事に参加し、地域
で子どもを見守ることができるので、将来、自分が地域の中で育ててもらったという思いにつながっていくは
ず。
10
大津市では、子ども会への所属とは関係なく、市内の全小学5、6年生を対象にジュニアリーダーの育成
辻田正雄さん
に取り組んでいます。中学生から大学生が企画運営を行い、大人は安全面でのサポートやアドバイスを行っ
ており、ジュニアリーダーに参加した子ども達が各地域でリーダーとなって活動しています。子ども達がここ
で居場所を見つけ、互いにコミュニケーションを深めながら、いじめなどにも対応できる力をつけてもらえたら
と思っています。
団員数が大きく減少してきたので、団をあげて勧誘を行ったら定員近くまで人数が回復した。今後はそれ
らの人々が名前だけでなく中身の濃い活動をしてもらいたい。
11
堤臣揮さん
大津市消防
団本部分団
分団長
福井美知子さん
石坂線21駅
の顔づくりグ
ループ 代表
本郷真理さん
お野菜大学
学長
・ボランティアは大変やからもう(やらなくても)良いよと遠慮すれば人はどんどん後退していくが、逆に大変
だけどお願いしますとお願いすれば前に出てきてくれる。手をあげてくれた以上は色々なことを頼んで、忙し
い目をするかもしれないが、それがやりがいになればと思っている。
県と市と志賀町が主催するまちづくりに関わる市民団体を対象としたこれからの大津の魅力を発見する
ワークショップがあり、「コミュニティをデザインする」という提言を出した。その中のひとつが京阪電車石坂線
を使ったまちづくりで「石坂線21の顔づくりグループ」の活動である。
12
13
普通、市民団体が企業に何かを依頼する場合はお願いばっかりだが、私たちはこういうことが出来るとい
う考えを持っており、京阪も市民に愛される鉄道でありたいとテーマを掲げてスタートしようとした時に行政に
仲介をしてもらった。企業とNPOのパートナーシップ大賞のグランプリをもらったが、お互いに対等な立場
だったので、上手く行ったと感じている。
α 、バイト的に、野菜を作っ
て近くの飲食店に卸すという活動を行なってきた。県内外に多くの人脈ができ、いろいろな事業やプロジェク
トに参加する中で、多くの人に支えてもらったので、これからは大津市や市民に恩返しをしていきたいという
思いがある。
大津市子ども
会育成連合
会 会長
空家を学生の拠点にし、地域の人と何かを生み出す場になればいいと思っており、リノベーションに企業
が立ち会うことで、企業のイメージアップにもつながり連携もできるのではないか。学生からそのような話は
でないが、情報やきっかけがあれば学生も加わり、行政や商業ともつながっていける。
商売人からすれば昔は怖い所だった保健所も今はコンサル的で、相互に話合っている。保健所だけでな
く、行政にはもっと市民目線の行政サービスをしてもらいたい。
14
「手洗い教室」で保育園、幼稚園の子どもたちに手洗いを教えており、今年は50施設をまわり1600人ほど 和田 博
に教えることができた。小さい子は純粋な白紙の状態なので、そこで道徳の根本を教えることができればい
じめもなくなってくるのではないか。
大津市食品
衛生協会 副
会長
■その他のご意見
意見
名前(敬称略)
団体名等
かんじる比良の会は、メンバーの8割が転入者で若い人が多く、この地域が好きでここの自然の魅力に惹
かれて移住した者や創作活動する者からなります。地域の魅力や活動を発信する場所があれば、来訪者に
も喜んでもらえるし、、自分たちが気づいてない地域の魅力に来訪者が気づかせてくれることもあり、ここに
住んでいることに誇りが持てる。
毎年実施している歴史ハイキングでは、地域の高齢者が案内人になり、昔からの言い伝えなど地域のこと
を地元言葉で説明してもらっており、それが生きがいとなり、自信ややる気が出る。そういう小さいことが、大
津市全体が元気になることにつながっていくのではないかと思う。
山川君江さん
かんじる比良
の会 代表
まちづくりの要点は心理的、物理的中心点を探ることだが、大津には中心点がない。琵琶湖のホテルの左
16 あたりが文化的・心理的中心点になると思うがが、何もないので、中心点に、どのようにいいものをもってくる 西村勇也さん
か。大津はもともと文化的レベルが高いので、それが活かせるものを持ってくるとうまくいくと思う。
NPO法人ミラ
ツク 代表理
事
何でも電子化が進んでいますが、時代とともに変わるもの、変えてもいいもの、変えずに残して行くべきも
17 のを常に考える場が必要だと思う。親子で楽しむふれあい遊びなど、実際に体験する場を提供することで、 青谷裕美子さん
楽しいと感じたり、我が子と心通い合った経験から気付き、家庭でも取り入れてもらえるよう願っている。
ぱるランドO
B会 ぱるっ
こ代表
市の商店街担当も長くいてほしい。相談したくても担当が変わると、また一から話をしないといけないし、話
18 が引き継がれていない。いろんなアイデアが自治会、小中学校、商店街等あちこちからでて大きなものがで 石川順三さん
きるし、それを応援する人が出てくるはずなので、そういう仕掛けをつくってもらいたい。
一般社団法
人大津市商
店街連盟 理
事長
15
次の10年を考えた時、後継者がいないと困るので、地元愛や地元のことを伝えていこうとする気持ちを地
域の人にもってほしいと思います。自分たちの地元のことは斜めからものを見るなど素直に入っていけない
ところがあるものなので、地元のことをつないでいくことは、一番難しいことだと感じています。
・大津市は仕事もあるし豊かだと思う。高島市は、人口も減少し危機感があるので、イベントをするにも工夫
してみんなで力を合わせてやっている。比良にもハイキングが出来るところはあるが、多くの人がマキノの方
へ行く。昔は、傾くくらいのバスで山を上がっていったが、そのバスはなくなり、復活するものの一旦離れた人
はなかなか戻ってこないと思う。踏ん張りどころだが、危機感がなかったからだと思う。
Fly UP