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技術提案書概要版
佐野市新庁舎設計外業務委託公募型プロポーザル技術提案書(概要版)をお知らせします。 柱:漆 塗り 柱:漆 塗り 木製ルーバー ▲ ▲ ▲ ▲ □明治の再生 ■庁舎づくりは、佐野市 の手すり 柱:キャスト版 明治 44 年の佐 の歴史を物語ることから 城山城址公園 風 (外部) 下部防火水槽 野町実測図に 始めるべきだと思います。 木製ルーバー の手すり よ る と、当 時 それらを通してまちづく の役場と本計 佐野駅 緑の駐車場 緑の駐車場 りと積極的に関係付けた 画 敷 地 は、ほ 配置計画とします。本計 ( 室内 ) ぼ同じ位置に 柱:漆 塗り 歩行者空間 画敷地のエリアは、江戸 あ り ま す。例 梁:キャスト版 WC WC 水辺 (外部) 時代初期の山城禁止令に 弊使街道から ( 室内 ) より佐野氏の配下にあっ 当時の町役場 に向かうアプ た唐沢山城が現在の「城 プレキャスト 市民窓口 市民窓口 コンクリート床版 ローチ広場が 通り庭 山城址」に移築されたこ 木製ルーバー 石灰刷毛塗り 佐野町役場 (市民ロビー) の手すり シンボリック 駐輪場 とにともない城下町とし に配されてい ( 室内 ) て形成されました。唐沢 市道佐野 181 号線 WC ま す。私 た ち アプローチ広場 可変動木製 山城址∼城山城址∼佐野 柱:漆 塗り ▲ ルーバーの日除け は、歴 史 の 記 駅∼本庁舎∼旧市街地と 思いやり 憶をよみがえ 断面イメージ ▲ 平面イメージ 駐車場 佐野桜の並木 例弊使街道(現桐生岩舟線) 連続するこれらは、佐野 ら せ た、新 た 図 5:柱・梁のキャスト版 , 木製建具 , プレキャスト床版等の利用イメージ 市の歴史軸と言えます。 な「市民広場」 市 歩行者空間 市民広場 民 車進入方向 私たちは、新市庁舎を歴 を敷地内に再 緑の 劇(明治の再生) 図1: 明治44年安蘇郡佐野町実測平面図 駐車場 場 生させます。 人出入り口 史と関係付けられた、ま みかも材による内装 鋳物のホリゾント ちづくりの中心拠点施設 □まちなみに潤いのある配置計画 漆 の内装 北側に緑の駐車場、南側に緑の駐車場、そして、まちの賑わ として位置づけます。 いを演出する市民劇場・市民広場などを計画します。庁舎を ▲ 唐沢山城址 囲む外部環境は全体が都市公園として計画されます。 東西シンボル軸 桐生岩舟線(旧国道50号) □まちづくりと歩行者空間 佐野市のまちづくりシンボル軸として南北シンボル軸(駅前 N 凡例 歩行者空間 メインエレベーター 通りと市道1級1号線)と東西シンボル軸(旧国道50号線) 南北シン 城山城址公園 ボル軸 サブエレベーター の歩行者空間の計画案が提案されています。南北シンボル軸 市道1級 1号線 で計画されている歩行者空間を本庁舎東側にも計画し、金屋 図4:配置ゾーニング 図 6:地場産の木と漆 ・鋳物を使用した議場のイメージ 仲町交差点∼城山城址まで連続した歩行者空間を計画します。 シンボル軸 □中庭や吹抜けを利用して と城址公園 を結ぶ駅自 四季の変化を活用する庁舎 由通路 天井フレスコ画 空調負荷を抑制しエネル 佐野駅 ギー使用量を削減するた 前広場 雨水利用 雨水をトイレ洗浄や 散水に利用 め、木製ルーバー、高断 西 太陽光発電 柱・梁:漆 塗り 熱の外壁・屋根、高性能 太陽光パネル 屋上へリポート 歴史軸 鋳造の手すり 複層ガラス等を積極的に 採用します。また、執務 屋上庭園 〈議会〉 屋上庭園 西側はバルコニーと 室と中庭に面する窓の開 木ルーバーによる 西日をカット 放、階段室を利用したソ 執務 床冷暖房による居住域空調 LED照明 南北シン ボル軸 ーラーチムニーによる換 (駅前通 執務 執務 中庭からの通風・採光 り) 気など、佐野の気候特性 高性能複層ガラス 本庁舎 を活かした夏期のナイト 地域の樹木 執務 執務 中庭 「こなら」による緑化 パージ(夜間の冷気の有 市民広場 効利用)を行います。中 執務 執務 庭や吹抜けを通して、柔 みかも材による内装 執務 らかな光をロビーや執務 東西 シンボル軸 室に採り込み、昼光セン (桐生岩舟線) 窓口事務室 窓口事務室 サーとの併用により電気 どの風向きからも外風力と 南北 ドラフト力で自然換気を行います 図3:市民に開放された通り庭としての1階市民ロビーイメージ 使用量を抑えます。さら シンボル軸 (市道 1 級 1 号線) 免震層を利用した効率的な地下駐車場 柱頭免震の採用 □市民広場と通り庭 に、書庫やトイレは人感 明治時代の役場前広場を再生した市民広場は、庁舎1階のロ センサーにより無駄な電 免震層 ビー(通り庭)と密接に関係付ける計画とします。ここでは、力消費を抑えます。 金屋仲町 市民劇場と一体となり、休日や時間外にも利用できる野外ス □高機能な自立型防災庁舎 至佐野厄 交差点 除け大使 テージを計画し、様々な催しに対応した賑わいのある場とし 災害時に拠点施設として 図7: 自然と共生するエコ庁舎イメージ の役割を果たすため、必 て計画されます。 要な設備や備蓄スペースを整備し、災害直後から自立対応が可能な庁舎計画とします。 ▲ 南北シンボル軸 駅前通り ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▼ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 図2: 歴史軸と庁舎 ※この技術提案書は、設計者を特定するためのものであり、新庁舎の概要については、今後基本設計の中で検討していきます。 ■現在の佐野市は、旧佐野市、田沼町、 生町の合併によって新たな市としてス タートしました。それぞれの地域には、 誇れる資源があります。私たちは、新市 庁舎にそれぞれの地域の文化や資源を活 用し、新たな佐野市にふさわしい庁舎と 地域産業をアピールする計画とします。 □佐野地区の伝統文化 ∼鋳造∼ 佐野地区には、天明鋳物という優れた伝 統工芸があります。庁舎には、鋳造の技 術を駆使し、ファサードの柱、梁の外装 にキャスト版 (鋳造版) として活用します。 また、室内ドアの取手、手 などにも鋳 造品を使用します。 □田沼地区の地域資源 ∼木と瓦∼ 田沼地区のみかも材と総称される良質 な杉、桧を議会場や市民劇場をはじめ、 本庁舎の建具や家具、床材、日除けルー バーなどに使用し、木質を活かした空 間として活用します。また、田沼地区 には屋根瓦の生産があります。庁舎に 瓦の平板や、テラコッタタイルとして 工夫し、外壁や歩道などに利用します。 □ 生地区の地域資源と文化 ∼石灰とフレスコ画∼ 生地区のセメント、生石灰、砕石など の建材は現在も全国に知られています。 石灰のフレスコ画を庁舎の天井や壁面などに 配し、庁舎を特徴付けたいと思います。 東 外壁の十分な断熱 ▽7F ▽6F 窓による自然換気 自然通風 ▽5F ▽4F ▽3F ▽2F 夏の落葉樹による 日射のカット、 冬は光を透過 ▽1F 水平ループ式 地中熱交換器 佐藤総合計画・都市環境建築設計所 特定設計業務共同企業体 ■新庁舎建設課☎ (20)3058