Comments
Description
Transcript
グリーンシェード~開かれた、身近な庁舎
南城市庁舎等複合施設基本設計者選定プロポーザル 協働でつくる個性 グリーンシェード ~開かれた、身近な庁舎~ 海と緑と光あふれる南城市 南城市は、神の島久高島や、世界遺産斎場御嶽を はじめ、貴重な文化史跡や聖地が点在する、琉球 の歴史、文化、信仰のはじまりの地です。 また、特徴的な地形や自然条件により市内各所で 良好な眺望が得られ、特に高台からの美しい海の 眺望には、古代からのニライカナイ信仰と重なり 訪れる人々を魅了し続けています。自然や景観、 歴史や文化遺産との調和を図りつつ、南城市の中 心として、市民に優しく、共に創る安心・安全な 新庁舎を、共に考えて行きます。 回廊が、建物を貫通します。 建物と建物の間の木陰空間は、 駐車場から濡れずにアクセスできます。 誰もが自由に利用できる、 憩いの空間です。 大きな屋根は地形に溶け込み 発展する南城市を表現します。 他の地域には無い、個性豊かで貴重な観光資源を有する地、この南城市の新庁舎 は、情報発信スペ-スに工夫を凝らすことで、さらなる観光産業活性化の中核と なりえる場、市民同士の交流が芽生える場、を創出し、文化遺産や自然環境を保 護し、後世に継承する為の、協働の空間をつくっていきます。 周辺施設とのつながり 敷地対面のユインチホテルと協調を図り、互いの相乗効果に期待します。 教育研修施設や体験型交流観光施設、医療センタ-(医療ツ-リズム)を誘致す る中心的役割を担う新庁舎、南城市の健康、福祉、観光の拠点となりる新庁舎、 市民が日常的に集い、憩い、ふれあい、学びあう拠点となりえる新庁舎、を目指 していきます。 3 木陰の空間 2 いざなう回廊 1 おおきな屋根 全ての方向から、アクセス可能です。 4月~9月の風 大きなボリュームを、 自然光 自然光 交流を促進し賑わいを創出 エントランスホ-ルや市民ギャラリーを、市民交流の場として、展示やイベント に対応出来る計画とし、『なんじぃ広場』と連携しながら市民活動を促進出来る スペースとして計画します。 ほどく 1 機能別に集約しつつ、 動線が交わり、 コミュニケーションを誘発します。 10月~3月の風 個々にほどきます。 解きほぐしていく 3 出会いのアジマー(交差点) 2 光と風を取り込む なんじぃ広場イメージ グリーンシェード(屋上庭園)のイメージ 開かれた議場のイメージ 議場は1階に置き、ガラスを通して外から見える配置とすること で、市民の議会に対する関心の向上促進効果を高めていきます。 また、議会閉会時には、セミナー、コンサートホール等として利 用できる、多機能な議場とします。 なんじぃ広場は、来庁者のコミュニケーションが湧く「遊び場」、 「憩いの場」、「だんらんの場」を作り出します。 災害時には広場の吹抜にシェードを張り、仮設避難所として使用 できる「安全の場」となります。 グリーンシェードを、市民に開放します。 敷地全体が緑のランドスケープとして計画された新庁舎 を身近に体験してもらい、周辺環境、周辺施設までを引 き込み導いていく、緑のネットワークを築いていきます。 おおきなグリーンシェードの下に、市民が集う、新市庁舎のイメージ ■構造提案 動 用者 線 動 利 将来増築スペース 場 駐車 間 外空 半屋 空間 半屋外 線 動 利用者 間 空 屋外 イン ) ーラ 間 ティ 日・夜 リ ュ 休 場 セキ 館時( 駐車 閉 庁舎 行政棟:2F 者動 場 駐車 イン も ーラ 間 ティ 日・夜 リ ュ 休 セキ 館時の します 閉 開放 庁舎 市民に ワンストップホール 線 者 用 場 市民スペース 動 駐車 線 自然光 通風 西陽 雨水利用 吹抜け ダブルスキン & Low-E ガラス なんじぃ広場 市民ホール 免震ピット 雨水槽等 ■市民の利便性向上 総合案内によるワンストップサービス 電光受付掲示板、音声案内 ■執務空間への配慮 同一部局の同一階配置、相互関連性の高い部局の近接配置 自然環境(光・風)を取入れた執務空間 ■敷地環境 雨に濡れずに庁舎内へ移動、太陽光・風力発電を利用した外灯 雨水を利用した散水設備、南城市の木々、草花による植栽 屋上庭園 太陽光発電 エコボイドによる採光・通風で負荷軽減 吹抜けの大空間でイベント、展示、情報発信 災害時の避難場所 ユニバーサルデザイン、バリアフリー、カラーソーニングや床 の誘導サイン、プライバシーの確保 利用 半 ■市民ホールの利用 ■市民にやさしい配慮 利 ・プレキャスト部材の使用によ る工期短縮、資材のエコ化 行政棟:3F 線 者 ・スケルトンインフィルによる 可変性のある構造計画 環境負荷低減 屋根面 : 屋上緑化及び遮熱断熱防水材の使用 壁 面 : 壁面緑化及びLow-Eガラス、ルーバ ー等によるダブルスキン構造 保健センター 地 面 : グランドカバーとしての緑化、琉球 石灰岩、浸透性舗装材の使用 空 間 : 大屋根と分棟による通風・自然光利 用(エコボイド、光柱、ライトシェル) 自然利用 エネルギー:太陽光発電、小型風力発電、コーゼネ レーション(水溶性天然ガス)の利用 雨 水 : 中水として利用 設備機器 議会棟 空 調 : GHP(ガス空調機)、人感センサー 調整、全熱交換機の設置、ビル管理シ ステムによる制御 電 気 : 高効率 LED照明、昼光センサー、人 感センサー、ビル管理システム制御 屋上庭園 壁面緑化 災害時の対応 電 気 : 非常用発電機の設置、太陽光発電・風 力発電、非常用電気自動車電源の利用 議場 衛 生 : 非常用飲料水、中水利用、非常用排水 槽の設置 空 調 : 小型発電機付GHP(ガス空調機) グリーンシェード 用 ・免震構造により安全性確保と 躯体断面の縮小化 ・効率的なコア計画による耐震 性の向上、躯体断面の縮小化 なんじぃ広場 防災センター 利 ・大スパンに対応する構造架構 計画 ■省エネと設備提案 ■市民に誕生を心待ちにされる庁舎 種を蒔き、発芽し、緑の葉を茂らせ、やがて花が咲く。この期待感や満足感を市 民に感じてもらうには、身近な言葉で「意見や夢」を語ってもらう事です。 市民の「意見や夢」を取り入れた市民参加型の庁舎造りにより、本来あるべき庁 舎の姿を絞り出し、それを「種」として蒔き、みんなで育てて行くという喜び。 やがて、自分の意見が形となっていく場所、なぜか行ってみたい場所、行った事 が心に残る場所。その様な感覚を市民と共に味わっていきたいと思います。