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どきどき手作り聴診器

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どきどき手作り聴診器
どきどき手づくり聴診器
~聴診器をつくって、自分の心臓の音を聞いてみよう~
病院にいくと、お医者さんが聴診器をつかって胸の中(呼吸器や循環器)の様子を調べてくれますね。
お医者さんの聴診器は何万円もする立派な装置ですが、実は聴診器の仕組みは単純で、簡単なものな
ら、100円ショップやホームセンターで買える材料でつくってしまうことができます。手づくりの
聴診器で自分の心臓の音を聞いて、心拍数(1分間のどきどきの回数)を数えてみましょう。
【聴診器をつくろう】
1 用意するもの
○塩化ビニール製の下敷き1枚(必要な大きさは6×7センチ)
○直径5センチぐらいのじょうご1個
○直径5ミリのチューブ 40 センチ×2本(観賞魚用に売られ
ている塩化ビニール製のもの)
○イヤフォンパッド2個
【道具】はさみ、ビニールテープ、両面テープ、きり
材料をそろえる
2 作り方
○胸に当てる部分(チェストピースといいます)をつくる
(1)下敷きを6センチ×7センチぐらいの大きさに切っておく
(2)小さく切った下敷きの上にじょうごを置き、きりでじょ
うごの外形を下敷きに描く
(3)上で描いた線に沿って、はさみで下敷きを切る
(4)じょうごの形になった下敷きに両面テープを貼って、下敷
きとじょうごをくっつける
○胸当て(チェストピース)にチューブを取りつける
(5)40 センチぐらいに切ったチューブを2本用意する
(6)じょうごの細長い口に、チューブ2本を挿入する
(7)空気がもれないよう、じょうごの口とチューブの周りに
ビニールテープをまく
下敷をじょうごの形に切ってくっつける
○イヤフォンパッドを取りつける
(8)イヤホンパッドの穴にチューブの反対側を差し込む
【心臓の音を聞いて心拍数を図ってみよう】
○心臓の音は、どんなふうに聞こえますか?
○あなたの心拍数はいくつですか?
チューブとイヤピースをとりつけて出来
上りです(費用は1個当り約240円)
回/1分間
【参考】年代別の一般的な心拍数
(http://www.myakuhaku-check.com/より)
年代
単位(回数/1分間)
新生児・乳児
110~140
小学生
70~110
中高生
50~100
一般成人
50~90
【参考】三つ又のホース継手(2百数十円)
を用意すると、より聴診器らしくなります
聴診器でなんで心臓の音が聞こえるんだろう?
音はどうして聞こえるの?
○太鼓をたたくと音がしますが、そのとき太鼓を皮がふるえているのが分かります。また、のどをさわり
ながら声を出してみると、のどがふるえているのを感じます。私たちが音を聞けるのは、このふるえが
空気を伝わって耳に入ってくるからです。
○何かが振動すると、この振動が空気に伝わり、私たちの耳の中にある鼓膜を振動させます。この鼓膜の
振動が(電気信号に変換されて)脳に伝わると、私たちはそれを音として認識するのです。
空気のない宇宙で音は聞こえる?
○スターウォーズやガンダムを見ていると戦闘シーンで派手な音がして盛り上がりますが、実際には、宇
宙には空気がないので音は聞こえません。
○ただし、空気がなくても、ものの振動が何らかの方法で脳に伝われば音として聞くことができます。大
音楽家ベートーヴェンは、20代後半からほとんど耳が聞こえなくなりましたが、ピアノと歯をス
ティックでつないで振動を直接頭に伝えることで(骨伝道といいます)、ピアノの音を聞いていたそう
です。
聴診器でなんで小さな音が聞こえる?
○聴診器を胸につけたとき、心臓の音が体を伝わって、聴診器の平らな面(ダイアフラムといいます)を
振動させます。そして、平らな面の振動が、まわりの空気に伝わります。この空気の振動は、ふつうは
水の波のようにまわり全体に広がっていくので、距離が遠くなると聞こえ方が小さくなります。
○今回つくった聴診器は、振動する平らな面を取り囲みチューブにつなげているので、空気の振動(心臓
の音)がまわりに広がらずチューブの中を(反射しながら)通って耳まで届きます。そのため、小さな
振動(音)でも効率よく耳まで届くのです。
本物の聴診器っていくらぐらいする?
○1万円から数万円ぐらいするそうです。例えば、フジテレビの人気ドラマ「救命病棟24時」で松嶋
菜々子さんが演じた小島医局長の使っていたリットマン社「カーディオロジーⅢ」の定価は36,75
0円です。以前のシリーズで主演をしていた江口洋介さんが使っていたのはリットマン社の最高級品で、
57,750円もするそうです。
心臓ってなんで音がするんだろう?
心臓のはたらき
○私たちの体は、酸素を送ってもらって養分から、生きていくためのエネルギーをつくっています。
○私たちは、空気を吸い、食べ物を食べて、酸素や養分を取っています。そして、酸素や養分は、血液に
溶けて体中に運ばれていきます。
○その血液を全身に送り出すポンプの役目をしているのが、心臓なのです。心臓は、私たちが生きている
かぎり、休みなく動き続けています。
心臓の音がするわけは?
○心臓はポンプのように、血液を全身に送っています。心臓の中には4つの部屋がありますが、そのうち
の心室と呼ばれる左右2つの部屋が縮んで、血液を送り出しています。
○心室には入口と出口がありますが、縮んで血液を送り出すときにもし入口が開いていたら、血液が逆流
してしまいます。逆流を防ぐには、弁(ふたのようなもの)が必要です。
○心室が縮んで血液を送り出すときは、入口の弁が閉まって、出口の弁が開きます。血液が出て行くと、
今度は入口の弁を開き出口の弁を閉じて心室の中に血液をためます。
○これらの弁は、逆流を防ぐため、急いで閉まる必要があります。そのときに弁が勢いよくぶつかって出
る音が、心臓の音なのです。
心臓の音って「ドキッ」?
○よく心臓の音を「ドキッ」と表しますが、聴診器でよく聞いてみると、「ドキッ」というよりは、
「ドッキッ」という感じで1回に2つの音が聞こえます。最初の「ドッ」が入口の弁が閉まるときに出
る音で、次の「キッ」が出口の弁が閉まるときに出る音です。
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