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リリースノート - パナソニック

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リリースノート - パナソニック
DebugFactory Builder for MN101
Version 4.5.9.0
リリースノート
発行日:2010 年 11 月 25 日
発行元:パナソニック株式会社
セミコンダクター社 システム LSI 事業本部
ソフトウェア・ソリューションセンター
● バージョン
今回のバージョン
DebugFactory Builder
C コンパイラ
アセンブラ/リンカ
ライブラリマネージャ(slib101c/slib101e)
ファイル変換ユーティリティ(excv101)
Version
Version
Version
Version
Version
4.5.9.0
1.6 Release
3.3 Release
2.2 Release
1.3 Release
1
5.3.1
5
7
●
動作環境
Windows XP/Vista/7
●
提供内容
MN101C/E シリーズマイコン用インサーキットエミュレータ PX-ICE101C/E-Advance、
PX-ICE101C/E-Lite に対応した統合開発環境 DebugFactory Builder です。
従来、PX-ICE101C/E-Lite、PX-ICE101C/E-Advance それぞれのインサーキットエミュレー
タ用として、別々の統合開発環境 (DebugFactory Builder for MN101CE_L、DebugFactory
Builder for MN101CE_A) ソフトウェアを用意していましたが、DebugFactory Builder for
MN101 として一本化しました。
今後、DebugFactory Builder for MN101CE_L、DebugFactory Builder for MN101CE_A の
バージョンアップは行いません。
● インストール方法
DFBuilder101_v4.5.9.0J.exe を実行し、インストール・ウィザードに従って各種設定を行
ってください。
キーコード (DF-Key) は DebugFactory Builder for MN101、DebugFactory Builder for
MN101CE_L、DebugFactory Builder for MN101CE_A いずれのキーコードも使用可能です。
● DebugFactory Builder for MN101 プロジェクトへの移行作業
DebugFactory Builder for MN101CE_L、DebugFactory Builder for MN101CE_A をお使いの
方が DebugFactory Builder for MN101 へアップデートする場合、プロジェクトの移行作業
が必要となります。プロジェクトの移行作業については、「MN101C/MN101E/MN103L シリーズ
ソフトウェア開発環境 インストールマニュアル(1.2 版)」の「1.3 DebugFactory Builder
for MN101 プロジェクトへの移行作業 (P24)」をご参照ください。
1
● 内蔵言語ツールを使用されている方へ
DebugFactory Builder をインストールすると、内蔵言語ツールとして最新バージョンの言
語ツールが追加されます。既に作成されたプロジェクトでは使用する言語ツールは変更され
ませんので、最新の言語ツールを使用したい場合は、メイクの[環境設定]ダイアログの[言語
ツール]タブにて最新の言語ツールを選択してください。
● インサーキットエミュレータを使用されている方へ
DebugFactory Builder をインサーキットエミュレータPX-ICE101C/E-Liteまたは
PX-ICE101C/E-Advanceで使用される場合、ファームウェアのバージョンアップが必要となる
場合があります。デバッグ開始時に、
「ファームウェアのバージョンが古いため更新が必要で
す。(バージョンX.X.X)」とメッセージが表示された場合は、インストールマニュアル
「MN101C/MN101E/MN103L シリーズ ソフトウェア開発環境 インストールマニュアル(1.2
版)」 の 「1.7 ファームウェア更新方法 (P45)」を参照し、記載内容にしたがってファーム
ウェアのバージョンアップを行ってください。
接続するインサーキットエミュレータ種別は[ターゲット設定]ダイアログの[エミュレータ
詳細]タブにて[ユニット種別]リストボックスから選択します。お使いのインサーキットエミ
ュレータ種別に応じてPX-ICE101C/E-LiteまたはPX-ICE101C/E-Advanceを選択してください。
● DebugFactory Builder for MN101CE_A (Version 4.5.8.0) からの仕様追加/変更
1. プロジェクトファイル名をタスクバーに表示するようにしました。
2. RD コマンドにベリファイ機能を追加しました。
/V オプションを指定することで、メモリに書き込まれた内容と指定したファイル内容
を比較します。
3. リアルタイム OS(μITRON) のタスク、オブジェクト状態を表示する[OS デバッグ]ウィ
ンドウを追加しました。
詳細については、オンラインヘルプ[DebugFactory Builder のウィンドウとダイアロ
グ]-[プラグイン]-[OS デバッグウィンドウ]を参照してください。
4. メイク時に[メイク結果]ウィンドウに表示される、コンパイルオプション表示を抑制す
る機能を追加しました。
[環境設定]ダイアログの[メイク設定]タブで[コンパイルオプションをメイクのログに
表示しない]をチェックすることでコンパイルオプションの表示を抑制することができ
ます。
5. ウォッチ登録コマンド(W,WB,WW,WD)に 2 進数表示オプション /B を追加しました。
● DebugFactory Builder for MN101CE_A (Version 4.5.8.0) からの不具合の対処
1. インサーキットエミュレータ環境において、ユーザプログラム実行中に発生する割込み
に同期して意図しない未実装レジスタアクセスブレークが発生し、ユーザプログラム実
行が中断する不具合を修正しました。
該当品番 : MN101E16/MN101E49/MN101E57/MN101E63/MN101E70MN101E76
MN101E77/MN101E79
(テクニカルレポート No. T10-D10-004)
2. 内蔵メイク機能にて、出力ファイル名を指定したファイル変換ができない不具合を修正
しました。
(テクニカルレポート No. T10-D10-006)
2
3. 関数の引数として構造体型のポインタ変数が汎用レジスタで受け渡される場合、
デバッ
ガが構造体型メンバに正しくアクセスできない不具合を修正しました。
(テクニカルレポート No. T10-D10-007)
4. ソース検索パスが設定されていない場合、[メイク結果]ウィンドウのエラー表示からエ
ラー該当場所のコードを [コード]ウィンドウに表示する機能が正しく動作しない不具
合を修正しました。
5. [コード]ウィンドウにおいて、構造体のメンバ変数上にカーソルがある場合に、ポップ
アップメニュー[ウォッチの登録]を選択してもウォッチ登録できない不具合を修正し
ました。
6. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウで多くの要素を持った配列や構造体が展開表示さ
れている場合に、ファイル出力機能が正しく動作しない不具合を修正しました。
7. DebugFactory Builder が出力するメイクファイルにおいて、冒頭にあるコメント文
[DebugFactory でのメイク規約について]の記述で一部間違いを修正しました。
8. メインメニューの[デバッグ]-[ファイルを指定してロード]を実行しても[ロード対象
のファイルを指定]ダイアログが表示されない場合がある不具合を修正しました。
9. SYSTEM コマンドで /W オプションを指定した場合に、外部プログラムの実行結果が[コ
マンド]ウィンドウに表示されない不具合を修正しました。
10. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウにおいて、アドレス形式で表示する際の表示基数
を 2 進数にした場合に、表示が ??? になる不具合を修正しました。
● DebugFactory Builder for MN101CE_L (Version 4.5.8.0) からの変更点
PX-ICE101C/E-Lite のデバッグ機能の改善と処理速度の向上を実現しました。そのため、
DebugFactory Builder for MN101CE_L から一部仕様変更があります。
1. デバッグ機能の改善を実現しました。
•
時間計測機能において、
連続時間計測モードとイベント間時間測定モードを同時に
使用できるようにしました。
•
時間測定機能において、開始・終了イベントにシーケンシャル・イベントを設定で
きるようにしました。
•
トリガ出力機能において、インターバル出力モードを追加しました。
•
リアルタイムトレース機能のトレースディレイドトリガモードにおいて、ディレイ
カウントに任意のフレーム数を指定できるようにしました。
•
リアルタイムトレース機能において、 データ自動転送アクセス (DMA) を検出でき
るようにしました。
•
イベント機能において、実行アドレスイベントの場合に、指定アドレス以外の命令
コードを実行したときにイベントが成立するアドレス比較条件オプションを追加
しました。
•
バンク0 領域をターゲットメモリに割当てることを可能にしました。
2. 一部のダイアログコマンド仕様が異なります。
仕様変更したダイアログコマンドを以下に示します(エラー! 参照元が見つかりませ
ん。)。マクロをお使いのお客様はマクロ記述の修正が必要となる場合があります。
ダイアログコマンドの詳細はオンラインヘルプをご確認ください。
3
表 1:ダイアログコマンド 仕様変更一覧
ダイアログコマンド
内容
EV (イベント設定)
番号指定オプション (/i<番号>) は未対応です。
BH (ハードウェアブレーク設定)
MAP/EX (メモリ割付け)
未実装RAM 領域へのアクセス検出機能の有効/無効を切り
替える、以下のコマンドには未対応です。
MAP RAMERR, {ON¦OFF}
EX RAMERR, {ON¦OFF}
[ターゲット設定]ダイアログの[エミュレーション詳細]タ
ブにて[未実装RAM 領域へのアクセスを検出する]チェック
ボックスで有効/無効を切り替えることができます。
TI (時間測定機設定)
パラメータの仕様が異なりますので、オンラインヘルプを参
TM (リアルタイムトレース設定)
考に設定をお願いします。
TRIG (トリガ設定)
シーケンシャル・イベントを使用する場合は、あらかじめ
EVS (シーケンシャル・イベント設定) コマンドでシーケン
シャル・イベントの設定が必要です。
3. ユーザプログラムがブレークした際に CPU 動作モードを NORMAL モードに移行しませ
ん。
ユーザプログラムが SLOW モードで動作している場合は、ユーザプログラムがブレーク
した際に動作するモニタプログラムも SLOW モードで動作します。
4. トリガ出力機能において、シーケンシャル・イベントを使用した場合にパルス信号を出
力するタイミングが異なります。
DebugFactory Builder for MN101 の場合は、シーケンシャル・イベントの最終イベン
トが成立した際に High を 1 パルス出力します。
● 制限事項
【共通の制限事項】
1. ユーザ権限ではライセンスキーの設定ができません。
2. ソースファイル、実行ファイル、ライブラリ、オブジェクトファイルに # を含むファ
イル名やパス名を使用することは出来ません。また、ファイル名やパス名をショートフ
ァイル名、ショートファイルパス名に変換した際に # が含まれる場合についても使用
することは出来ません。
3. メモリ表示(D コマンドなど)において、一部の ASCII コードの表示が Windows OS によ
って異なる場合があります。
4. 以下の特殊マクロを定義し、かつ特殊マクロを動作させるコマンドが含まれたマクロを
実行する場合、マクロ内でのコマンド実行順序を誤ります。
ACTCMD_PRE_LOAD (プログラムロードの直前)
ACTCMD_PRE_RUN (プログラム実行の直前)
ACTCMD_PRE_RESET(デバッガからのリセットの直前)
5. グローバルシンボル、ローカルシンボル、特殊シンボルにおいて大文字・小文字を区別
する機能は本バージョンでは未対応です。
次回バージョンアップ以降で対応予定です。
6. デバッガオプションにおいてブレーク設定方法の変更機能は本バージョンでは未対応
です。設定に関わらず、常に[ソフトウェアブレークを設定する]が有効になります。
次回バージョンアップ以降で対応予定です。
4
【Windows Vista、Windows 7に関する制限事項】
7. 標準ユーザアカウントでは使用できません。管理者アカウントでご利用ください。
8. ファイルのドラッグ&ドロップ機能が動作しません。[プロジェクト]ツリーへのファイ
ルの追加、[コード]ウィンドウでのファイルのオープン、[コマンド]ウィンドウでのフ
ルパス付きファイル名の入力などのファイルのドラッグ&ドロップを使用できません。
9. [Communication Center]ダイアログにおけるProxy設定を自動スクリプト指定で行うこ
とができないことがあります。
【インサーキットエミュレータ環境】
10. MN101Cシリーズ品種選択時に、メモリ空間の上限(0x3FFFF)を超えるアドレスを指定し
た場合に正常に動作しない場合があります。メモリ空間の上限を超えるアドレスを指定
しないようにしてください。
11. バンク 0 空間をユーザターゲットメモリに割り当てた場合、バンク 0 空間に対するユ
ーザプログラム実行中のデバッガからのメモリアクセスはエラーになります。
12. 格納条件を分岐 (JMP) に設定し、累積トレースモードでシングルステップした場合、
分岐命令をトレースメモリに残すことはできません。
13. 分岐命令 (JMP など) を実行中に データ自動転送機能 (DMA) のデータ転送が開始され
た場合、データ転送開始から次の分岐命令を実行するまでの間は、リアルタイムトレー
ス機能の実行履歴に正しい実行アドレスが表示できません。
14. 内蔵 RAM 空間の終了アドレスが 0x2F00 以上である MN101C シリーズ品種で、メモリ
モ ー ド を メ モ リ 拡 張 モ ー ド に し た 場 合 、 MAP コ マ ン ド で は 内 蔵 RAM 空 間 が
0x0000-0x2EFF と表示されます。
該当品種 : MN101C60/MN101C61/MN101C67
以上
5
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