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リリースノート - パナソニック

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リリースノート - パナソニック
DebugFactory Builder for MN103E
Version 4.5.9.0
リリースノート
発行日:2010 年 11 月 25 日
発行元:パナソニック株式会社
セミコンダクター社 システム LSI 事業本部
ソフトウェア・ソリューションセンター
● バージョン
今回のバージョン:Version 4.5.9.0
前回のバージョン:Version 4.5.8.0
● PanaX ODB(オンボードデバッグユニット/トレースユニット)を使用されている方へ
オンボードデバッグユニット PX-ODB103E、PX_ODBAMD (赤)、トレースユニットPX-TRS103E、
PX_ODBAMT (黒) は、かねてよりご連絡しておりました通り 2009 年 3 月 31 日をもちまして
サポートを終了いたしました(テクニカルレポートNo
T08-V30-012,T08-V60-013,T08-V70-014,T08-V80-015)。サポート終了後は、バグ修正を含む
該当製品(付属品含む)のバージョンアップ、新規品種での動作確認および動作保証、故障
修理等は実施することができません。現在ご使用中のお客様は PanaX NEO シリーズへの移行
をご検討いただきますようお願い申し上げます。
● 仕様追加/変更
1. ユーザプログラム実行中のメモリアクセスは、キャッシュの有効/無効、キャッシ
ュモードの設定に関係なくキャッシュルックアップしないように仕様を変更しまし
た。したがって、キャッシュ内のデータを直接参照・変更することはできません。
キャッシュ内データの変更後、かつ、ライトバック前の状態では、キャッシュコヒ
ーレンシが保たれていない状態のデータを参照します。
2. DTAG コマンドの処理を[ESC] キーで中断できるようにしました。
3. NOR フラッシュメモリの高速書き込みモードにおいて、書き込み速度を改善しまし
た。
4. SPANSION 社製の NOR フラッシュメモリにおいて、ライトバッファモードで書き込む
機能を追加しました。(/B16,/B32 オプション)
詳細はオンラインヘルプ[デバッグ]-[フラッシュメモリ書き込みについて]-[環境
設定方法]-[FLASH MEMORY 書式]を参照してください。
5. RD コマンド、WR コマンドにメモリアクセスエラーを無視して最後までライト、リ
ードし続ける機能を追加しました。(/C オプション)
6. RD コマンドにベリファイ機能を追加しました。
/V オプションを指定することで、メモリに書き込まれた内容と指定したファイル内
容を比較します。
7. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウと[インスペクト]ウィンドウにおいて、構造体
や配列を表示した場合のスクロール速度を改善しました。
8. SMP デバッグ環境において、停止コアが切り替わった際に[コマンド]ウィンドウに
メッセージを表示するようにしました。
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9. カーネルモードにおいて、プロセスの詳細情報を表示する機能(PS /A コマンド)
を追加しました。
詳 細 は オ ン ラ イ ン ヘ ル プ [Linux デ バ ッ グ 環 境 ]-[ ダ イ ア ロ グ コ マ ン ド ]-[8.5
PS(Linux:Linux プロセス状態表示)]を参照してください。
10. カーネルモードにおいて、実行中のプロセスのメモリ利用状況を表示する機能(TOP
コマンド)を追加しました。
詳細はオンラインヘルプ[Linux デバッグ環境]-[ダイアログコマンド]-[8.17 TOP
(Linux:実行中プロセスのメモリ利用状況表示)]を参照してください。
11. リアルタイム OS(μITRON)のタスク、オブジェクト状態を表示する[OS デバッグ]
ウィンドウを追加しました。
詳細については、オンラインヘルプ[DebugFactory Builder のウィンドウとダイア
ログ]-[プラグイン]-[OS デバッグウィンドウ]を参照してください。
12. メイク時に[メイク結果]ウィンドウに表示される、コンパイルオプション表示を抑
制する機能を追加しました。
[環境設定]ダイアログの[メイク設定]タブで[コンパイルオプションをメイクのロ
グに表示しない]をチェックすることでコンパイルオプションの表示を抑制するこ
とができます。
13. ウォッチ登録コマンド(W,WB,WW,WD)に 2 進数表示オプション /B を追加しました。
14. マクロ機能やインスペクト機能等で、typedef で定義した名前でキャストできるよ
うにしました。
15. C の式評価(VAL など)において列挙型で宣言された列挙定数を使用できるように
しました。
16. LAN 接続時において、3COM 社製ネットワークカードを使用できない制限事項を解消
しました。
17. LAN 接続時において、[ターゲット設定]ダイアログの[オンボード詳細]タブの[実行
確認間隔時間]を 1000 ms に設定する必要がある制限事項を解消しました。
18. LAN 接続時において、DebugFactory Builder を複数同時に起動できない制限事項を解
消しました。
19. LAN 接続時において、スイッチングハブを介して PanaX NEO と PC を接続できない
制限事項を解消しました。
20. LAN 接続時において、PanaX NEO ユニットに設定する IP アドレスは 192.168.10.1
∼192.168.10.10 の範囲に設定する必要がある制限事項を解消しました。
21. ハードウェアブレークのパスカウントがハード的にサポートされていないため、使用
できないように仕様を変更しました。BH コマンド、EV コマンドの表示結果や[イベン
ト一覧]ウィンドウ、[イベント設定]ダイアログの表示を一部変更しました。
● 不具合の対処
1. 論理アドレスがキャッシュにヒットしているかどうかチェックする機能(DTAG /HIT)
において、L1 キャッシュのヒット結果を誤る不具合を修正しました。
2. DTAG /HIT コマンドを実行するとフリーズする場合がある不具合を修正しました。
3. L2 キャッシュをメモリとして使用する場合に、エントリ 0 以外にアクセスできない
不具合を修正しました。
4. L2 キャッシュが有効かつ、MMU が有効な場合に、TLB に登録されていない領域のデー
タにアクセスできない不具合を修正しました。
5. MMU /L コマンドの実行結果において、WT ビットの表示結果を誤る不具合を修正しま
した。
6. ST マイクロ社製、Numonyx 社製の NAND フラッシュメモリにおいて、Bad Block チェ
ック方法が誤る不具合を修正しました。
7. 通常モードでオンザフライを有効にした後、カーネルモードに変更するとオンザフラ
イが有効になってしまう不具合を修正しました。
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8. SMP デバッグ環境において、単一のコアをデバッグする場合に、RESET コマンドを実
行するとデバッグ対象のコアがフリーランする場合がある不具合を修正しました。
9. SMP デバッグ環境において、OPTION L2C コマンド、DTAG /SYNC コマンドの設定がカ
レントコア以外に反映されない不具合を修正しました。
10. カーネルモードにおいて、ATTACH コマンドでアプリケーションにアタッチした場合、
論理アドレスにアクセスするとアプリケーションが異常終了する不具合を修正しまし
た。
11. カーネルモードにおいて、現在 PC のアドレスが命令 TLB に登録されていない場合、
ステップ実行できない不具合を修正しました。
12. カーネルモード、サーバモードにおいて、L コマンドで共有ネットワークフォルダ上
のファイルをロードできない不具合を修正しました。
13. サーバモードにおいて、AM-Linux のスレッド実装が NPTL でマルチスレッドのプロセ
スが存在する場合に、正常にデバッグできない不具合を修正しました。
この修正を有効にするには、下記フォルダにインストールされる ptsvr_am (バージョ
ン 2.7 以降)を使用してください。
(DebugFactory Builder のインストールフォルダ)\MN103E\Etc\Linux\2.6.32\
14. サーバモードにおいて、AM-Linux のスレッド実装が NPTL の場合に、ATTACH コマンド
で子スレッドを指定すると一部のスレッドにアタッチできない不具合を修正しました。
15. サーバモードにおいて、複数のアプリを連続してデバッグする場合に、誤った共有ラ
イブラリのデバッグ情報を参照する場合がある不具合を修正しました。
16. サーバモードにおいて、異常終了したマルチスレッドアプリケーションをデタッチし
ても、一部のスレッドがデタッチされない場合がある不具合を修正しました。
この修正を有効にするには、下記フォルダにインストールされる ptsvr_am (バージョ
ン 2.7 以降)を使用してください。
(DebugFactory Builder のインストールフォルダ)\MN103E\Etc\Linux\2.6.32\
17. シミュレータ環境において、IO 領域をマップ設定しないとシミュレータ接続できない
不具合を修正しました。
18. [コード]ウィンドウにおいて、構造体のメンバ変数上にカーソルがある場合に、ポッ
プアップメニュー[ウォッチの登録]を選択してもウォッチ登録できない不具合を修正
しました。
19. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウで多くの要素を持った配列や構造体が展開表示さ
れている場合に、ファイル出力機能が正しく動作しない不具合を修正しました。
20. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウと[インスペクト]ウィンドウにおいて、アドレス
をポインタ型のメンバ変数を持つ構造体型でキャストして登録した場合に、ポインタ
型のメンバ変数が展開表示できない場合がある不具合を修正しました。
21. メインメニューの[デバッグ]-[ファイルを指定してロード]を実行しても[ロード対象
のファイルを指定]ダイアログが表示されない場合がある不具合を修正しました。
● 注意事項
【共通の注意事項】
1. ユーザ権限ではライセンスキーの設定ができません。ライセンスキーの設定は
Administrator 権限で設定してください。
【AM34-2SMP 品種の注意事項】
2. あるコアでバスエラーが発生している状態で他コアを起動すると、DebugFactory
Builder がハングアップする可能性があります。この場合、コアの起動順序を変更する
と DebugFactory Builder のハングアップを回避できます。
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【AM34-2SMP Linux デバッグ環境の注意事項】
3. カーネルモードを使用する場合、デバッグ用パッチファイルを必ず適用してください。
デバッグ用パッチファイルが適用されていない環境ではデバッグをすることができま
せん。また、手動アタッチでデバッグすることができませんので、自動アタッチを使
用してください。
● 制限事項
【共通の制限事項】
1. トレースについて、ユーザプログラム実行中にトレースを停止した場合、リアルタイ
ムトレースウィンドウにトレース結果が表示されません。この場合、TD コマンドで表
示してください。また、トレースを停止した後、ユーザプログラムを停止しても、リ
アルタイムトレースウィンドウにトレース結果が表示されないことがあります。この
場合、ポップアップメニュー「最新の情報に更新」を使用してください。
【AM34-2SMP 品種の制限事項】
2. [デバッグ設定]ツリーのイベントノードには 4 つまでしかイベントが表示されません。
全てのイベントを確認する場合は、BH コマンド、EV コマンドを使用してください
3. CPU0/1 合わせて 5 点以上イベントを設定している場合、[トレース設定]ダイアログ、[時
間測定設定]ダイアログにおいて設定できないイベントが存在する場合があります。そ
の場合、TM コマンド、TI コマンドを使用して設定してください。
【AM34-2SMP Linux デバッグ環境の制限事項】
4. アプリケーションモードは使用できません。
5. 外部端子リセット検出時のメッセージは1つのデバッガでしか表示されません。
【Windows Vista、Windows 7 に関する制限事項】
6. 標準ユーザアカウントではご利用いただけません。管理者アカウントでご利用くださ
い。
7. ファイルのドラッグ&ドロップ機能が動作しません。[プロジェクト]ツリーへのファ
イルの追加、[コード]ウィンドウでのファイルのオープン、[コマンド]ウィンドウで
のフルパス付きファイル名の入力などのファイルのドラッグ&ドロップを使用できま
せん。
8. [Communication Center]ダイアログにおける Proxy 設定を自動スクリプト指定で行え
ない場合があります。
9. Cygwin を使用したメイク機能を使用することはできません。
以上
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