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【投資のミカタ】Vol.78 日本株市場を支えるクジラの群れ
お客さま用資料 味 見 方 投資のミカタ ― プロの見方を、あなたの味方に。 日本株市場を支えるクジラの群れ 投資のミカタ Vol.78 | 2015年5月20日 株式 日本 今 回 の ミ カ タ GPIFや日本銀行の日本株買入金額は大きく、株式市場で は「クジラ」と呼ばれています。 株式市場では、ゆうちょ銀行とかんぽ生命が新しい「クジラ」 になるのではと、取り沙汰されています。 底堅い日本株市場 新しい「クジラ」の到来?! 今年の日本株市場を振り返ると、ドル高や原油安により これらに加えて、株式市場では新しいクジラの到来を予 冴えない米国株や、ギリシャの債務交渉長期化など、いく 想する声があります。それは、今秋にも上場を控える、ゆう つかの下落材料に見舞われてきました。しかし、日本株は ちょ銀行とかんぽ生命です。両社は元来、国内債券を重視 年初来から10%以上の急上昇を見せ、その後も底堅く推 した資産配分を行ってきましたが、長期化する超低金利の 移しています。また、今後の見通しとしても、現水準からの 影響で、運用収益の目減りが予想される状況です。そのよ 大幅下落を予想する向きは少ないように思えます。 うな中、上場を控えた収益性向上も見据えて、両社はリス ク資産投資の拡大に踏み切る可能性があります。特に、ゆ 日本株相場を下支えする「クジラ」 うちょ銀行は約205兆円を有する、GPIF以上の機関投資 こうした底堅さの要因には、堅調な日本企業の業績に加 家であり、中期経営計画では、リスク資産を向こう3年間で えて、「クジラ」と呼ばれる機関投資家の存在があると見て 14兆円積み増す旨を表明しています。具体的な配分金額 います。クジラの代表格は年金積立金管理運用独立行政 は明らかになっていないものの、積み増されるリスク資産 法人(GPIF)です。GPIFは先般、基本ポートフォリオを変 には日本株も含まれる可能性が高く、その動向には、今後 更し、国内株式の目標比率を25%まで引き上げました。 注目する必要があるでしょう。 GPIFは137兆円もの運用資産を有しており、今後の日本 (各機関投資家のポートフォリオは次頁ご参照。) 株の買入見込み金額は約7兆円*1という、巨大な投資家で 日本株の買い入れ見込み金額 す。また、公的3共済*2もこれに追随することを表明してお り、同様に買入見込み金額は約3.4兆円と推定されます。 加えて、日本銀行も金融緩和の一環で、国内株式のETF を年間約3兆円買い入れることとしています。これらクジラ の群れによる買入金額は、時価総額との比較でもかなり の存在感があります。底堅い動きを見せる日本株の背景 には、こうしたクジラによる実際の買いはもちろん、「下落 したところではクジラの買いが見込める」との期待も影響し ていると考えています。 *1 2014年12月末の開示資料から買入余力を試算。 *2 国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、日本私立 学校振興・共済事業団を指す。 (兆円) 20 15 10 5 0 買入金額(左軸) 株式時価総額に占める割合(右軸) 3% 保有比率を25%まで 引き上げ予定 2% 1.4% +7.1 GPIF 0.7% 0.6% +3.4 +3.0 公的3共済 日本銀行 1% 0% 出所:Guide to the Markets(「JPモルガン・アセット・マネジメント」グループ) 注:日銀は量的・質的金融緩和政策における年間ETF買入額。データは 2015年3月31日時点で取得可能な最新のものを掲載。 本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変 動等を示唆・保証するものではありません。 1 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html お客さま用資料 投資の ヒ ン ト 引き続き、「クジラ」の動きが日本株相場を下支えすると考えられます。 味 見 方 機関投資家のポートフォリオ(2014年12月末時点、一部推計値) GPIF 137兆358億円 公的年金の 基本ポートフォリオ 公的3共済 32兆8,890億円(合算、推計値) 短期資産 4.3% 外国株式 25% 国内債券 35% 外国債券 15% 国内株式 25% 外国株式 19.64% 外国債券 13.14% 国内株式 14.5% 国内株式 19.80% ゆうちょ銀行 205兆2,656億円 その他 貸出金等 1.4% 国内債券 43.13% 短期資産等 3.8% 外国株式 13.5% 外国債券 9.1% 外国証券 14.7% グローバル・マーケット・ストラテジスト 國京 彬(くにきょう あきら) 国内債券 59.1% 外国株式 13.5% 「J.P.モルガン Insightsアプリ」 外国債券 (iPad向け) 9.1% かんぽ生命 国内株式 83兆5,438億円 14.5% 短期資産等 その他 5.1% 貸出金等 外国証券 12.8% 2.4% 短期資産等 20.4% 国内債券 61.8% 国内株式 1.6% 執筆者 国内債券 78.1% 国内株式 1.6% 経済・金融市場の情報 収集に関する皆さまの お悩みをこのアプリが 解決 Market Insightsプログラムへの アクセスがより便利になりました。 www.jpmorganasset.co.jp/Insights_App.html 出所:Guide to the Markets(「JPモルガン・アセット・マネジメント」グループ) 注:公的3共済は国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団の加重平均値で、2014年12月末時点の運用状況に ついては、2014年3月の開示資料に基づき、各資産のリターンを一般的なベンチマーク・インデックスのトータルリターンで代替し推計。各投資家名の下部の金額は 運用資産。四捨五入のため、合計が100%にならない場合があります。 【ご留意事項】お客様の投資判断において重要な情報ですので必ずお読みください。 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況等により価 格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損 失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。 ご注意していただきたい事項について(詳しくは投資信託説明書(交付目論見書) をご覧下さい。) 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)金額に制限が設けられている場合がありま す。分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分配金が支払われないことがあります。 ファンドの諸費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がかかること、または、一部の手数料がかからな い場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 *投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 *投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限1.0%)*投資 信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052% (税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜300万円)) ※費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の 料率を記載しています。 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建 資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用 がかかることがあります。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が信託財産中から支払われることがあります。 金融商品取引業者について JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を提供することを目的とし、特定の 有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社 は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を 使用することによりお客様が投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの判 断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更され ることがあります。尚、投資信託は預金および保険ではありません。投資信託は、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 2 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html